JPH10318714A - マークの検査方法及びマークの検査装置 - Google Patents

マークの検査方法及びマークの検査装置

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JPH10318714A
JPH10318714A JP9140865A JP14086597A JPH10318714A JP H10318714 A JPH10318714 A JP H10318714A JP 9140865 A JP9140865 A JP 9140865A JP 14086597 A JP14086597 A JP 14086597A JP H10318714 A JPH10318714 A JP H10318714A
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mark
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curved surface
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JP9140865A
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English (en)
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Masahito Takeshima
雅人 竹嶋
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マークの検査装置に於て、高速かつ高精度に
曲面上のマークの良否を判定することができるようにす
る。 【解決手段】 3個のマークが印刷された弯曲面を有す
る被検査物4を互いに直交する3軸X,Y,Z廻りに順
次回転させて3個のマークを所定のポジションに位置さ
せるマーク位置決め手段1を備える。位置決めされた3
個のマークを同時に撮影する検査用撮影手段2と、検査
用撮影手段2により得られた3個のマークの画像と対応
する原版の画像について歪み補正を含む演算と比較を並
行して行って合否の判定をする演算判定手段3と、を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マークの検査方法
及びマークの検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフボールやテニスボールのよ
うな球体の表面に印刷されたマーク、あるいは、缶等の
円筒状の外周面に印刷されたマークを、正しく印刷され
ているか否かを検査する方法として、作業者の目視によ
る検査方法と、TVカメラにてマークを画像化してその
画像と平面状の原版画像とを歪みを修正せずに比較して
合否の判定をする検査方法が、公知であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、作業者の目視
による検査方法では、作業効率が低い上、作業人員が多
く必要となる問題があった。また、マークの画像と平面
状原版画像とを歪みを修正せずに比較する検査方法で
は、曲面上に印刷されたマークのTVカメラによる画像
が、位置によって歪みが異なり、かつ、真正面から撮影
しても曲面による歪みが残り、その歪みのある画像と平
面状の原版画像とを比較するので、曲面によりマークが
歪んで見えているのか、それとも、マークの印刷が実際
に歪んでいるのかが、判別できなかった。このため、非
常に曖昧な判定しかできなかった。また、判定精度を上
げるためには、マークの位置決めを高精度に行う必要が
あり、判定に時間がかかるという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、高速かつ高精度に曲面上のマークの良否を判定する
ことができるマークの検査方法を提供することを目的と
する。また、本発明は、高速かつ高精度に曲面上のマー
クの良否を判定することができるマークの検査装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係るマークの検査方法は、平面状原版画像
から、被検査物の弯曲面に対応した歪みを有する変形原
版画像を、予め演算記録し、上記被検査物の弯曲面に印
刷されたマークを撮影してマーク画像を取込み、次に、
該マーク画像を真正面から撮影した場合の形状となるよ
うに演算して補正マーク画像を生成し、その後、該補正
マーク画像と上記変形原版画像を重ね合せて該補正マー
ク画像と該変形原版画像の重ならない部分の面積を算出
し、その面積の大きさにより合否の判定をする。
【0006】また、本発明に係るマークの検査方法は、
平面状原版画像から、被検査物の弯曲面に対応した歪み
を有する変形原版画像を、予め演算記録し、上記被検査
物の弯曲面に印刷されたマークを撮影してマーク画像を
取込み、次に、該マーク画像を真正面から撮影した場合
の形状となるように演算して補正マーク画像を生成し、
その後、該補正マーク画像と上記変形原版画像を重ね合
せて、次に、該変形原版画像を膨張させて上記補正マー
ク画像の重ならない部分の面積の減少率を演算し、か
つ、上記補正マーク画像を膨張させて非膨張の上記変形
原版画像の重ならない部分の面積の減少率を演算して、
合否の判定をする。
【0007】また、本発明に係るマークの検査方法は、
平面状原版画像を予め記録し、被検査物の弯曲面に印刷
されたマークを撮影してマーク画像を取込み、該マーク
画像を真正面から撮影した場合の形状となるように演算
して補正マーク画像を生成し、さらに、該補正マーク画
像を平面上に印刷した場合の形状となるように演算して
変形マーク画像を生成し、その後、該変形マーク画像と
上記平面状原版画像を重ね合せて該変形マーク画像と該
平面状原版画像の重ならない部分の面積を算出し、その
面積の大きさにより合否の判定をする。
【0008】また、本発明に係るマークの検査方法は、
平面状原版画像を予め記録し、被検査物の弯曲面に印刷
されたマークを撮影してマーク画像を取込み、該マーク
画像を真正面から撮影した場合の形状となるように演算
して補正マーク画像を生成し、さらに、該補正マーク画
像を平面上に印刷した場合の形状となるように演算して
変形マーク画像を生成し、その後、該変形マーク画像と
上記平面状原版画像を重ね合せて、次に、該平面状原版
画像を膨張させて上記変形マーク画像の重ならない部分
の面積の減少率を演算し、かつ、上記変形マーク画像を
膨張させて非膨張の平面状原版画像の重ならない部分の
面積の減少率を演算して、合否の判定をする。
【0009】また、本発明に係るマークの検査装置は、
マークが印刷された弯曲面を有する被検査物を互いに直
交する3軸廻りに順次回転させて上記マークを所定のポ
ジションに位置させるマーク位置決め手段と、位置決め
された該マークを撮影する検査用撮影手段と、該検査用
撮影手段により得られた上記マークの画像と原版の画像
について歪み補正を含む演算と比較を行って合否の判定
をする演算判定手段と、を備えたものである。
【0010】また、本発明に係るマークの検査装置は、
3個のマークが印刷された弯曲面を有する被検査物を互
いに直交する3軸廻りに順次回転させて3個の上記マー
クを所定のポジションに位置させるマーク位置決め手段
と、位置決めされた3個の該マークを同時に撮影する検
査用撮影手段と、該検査用撮影手段により得られた3個
の上記マークの画像と対応する原版の画像について歪み
補正を含む演算と比較を並行して行って合否の判定をす
る演算判定手段と、を備えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態に基き本
発明を詳説する。
【0012】図1と図2は、本発明に係るマークの検査
装置の平面図と側面図を示し、この装置は、マークMが
印刷された弯曲面5を有する被検査物4(図4参照)の
マークMの良否を判定するためのものであり、被検査物
4を互いに直交する3軸X,Y,Z廻りに順次回転させ
てマークを所定のポジションに位置させるマーク位置決
め手段1と、位置決めされたマークを撮影する検査用撮
影手段2と、その検査用撮影手段2により得られたマー
クの画像と原版の画像について歪み補正を含む演算と比
較を行って合否の判定をする演算判定手段3と、を備え
る。
【0013】ところで、被検査物4は、ゴルフボールや
テニスボール等の球体(ボール)や、円筒状の周壁を有
する缶やゴルフクラブシャフト、あるいは、ゴルフクラ
ブヘッド等の弯曲面5を有する物体であり、その弯曲面
5に社名や商品名等を示す文字、図形、記号、あるいは
それらの結合から成るマークMが印刷されている。図4
に示す被検査物4は、ゴルフボールの場合を示し、球面
(弯曲面5)に3個のマークM…(第1マークM1 、第
2マークM2 、第3マークM3 )が印刷されている。具
体的には、第1マークM1 の中心点P1 と第2マークM
2 の中心点P2と第3マークM3 の中心点P3 は、ボー
ルの中心点Oに関して、周方向に順次90°ずつの相互角
度が生じるように配設される。
【0014】しかして、マーク位置決め手段1は、図3
の簡略ブロック図に示すように、被検査物4を回転駆動
可能に支持するマーク位置調整機構6と、その調整機構
6に支持されている被検査物4を撮影(撮像)する位置
決め用撮影手段7と、その撮影手段7より得られた画像
から被検査物4のマークM…の位置等を演算する演算手
段8と、その演算手段8からのデータに基づいて上記調
整機構6を駆動させる制御手段9と、を備える。
【0015】(図1と図2にもどって)マーク位置調整
機構6は、被検査物4を水平な軸X廻りに回転駆動可能
に挾持する一対の挾持体10, 10と、その被検査物4を軸
Xに直交する水平な軸Y廻りに回転駆動可能に挾持する
一対の挾持体12,12と、被検査物4を軸X,Yに直交す
る鉛直な軸Z廻りに回転駆動可能に受ける回転支持体14
と、を備える。
【0016】各挾持体10, 12は、被検査物4に当接可能
な当接部17を有し、その当接部17は軸方向に進退自在な
ように、流体圧シリンダ、スクリューシャフト、又は、
リンク機構等にて支持される。かつ、当接部17は、モー
タやギヤ等から成る回転駆動機構にて対応する軸廻りに
回転駆動可能に支持される。また、回転支持体14は、被
検査物4を下から受ける受け部18を有し、その受け部18
は、モータやギヤ等から成る回転駆動機構にて支持され
る。
【0017】また、位置決め用撮影手段7は、図示省略
のカメラ(例えば固体撮像素子カメラ)を備え、被検査
物4を軸Y方向の両側( 180°反対側)から撮影(撮
像)する。そのカメラにて得られた画像は、図3に示し
た演算手段8に送られる。演算手段8は、被検査物4の
3個のマークM…の位置を演算する。制御手段9は、演
算手段8から演算結果のデータを受けて、そのデータに
基づいてマーク位置調整機構6を駆動させる信号をその
機構6に入力する。
【0018】しかして、(図1と図2にもどって)第1
カメラ25と第2カメラ26を、軸X,Yを含む水平面内
に、被検査物4を 180°反対側から撮像できるように配
設する。さらに、第3カメラ27を、被検査物4を真上か
ら撮像できるように、軸X,Yに直交する鉛直な軸Z上
に配設する。また、各カメラ25, 26, 27の内側に、被検
査物4を照らす照明体28…(例えば蛍光灯)を配設す
る。なお、カメラ25, 26,27は、例えば固体撮像素子カ
メラとされる。
【0019】次に、演算判定手段3は、上記3台のカメ
ラ25, 26, 27に画像取込み可能に接続されるコンピュー
タ29…(例えばパーソナルコンピュータ)にて構成され
る。コンピュータ29───即ち演算判定手段3───
は、検査用撮影手段2により得られた3個のマークM…
の画像と対応する原版の画像について歪み補正を含む演
算と比較を並行して行って合否の判定をする。具体的に
は、コンピュータ29…のソフトウェアにて、画像の移
動、変形、歪み補正、重ね合せ、膨張等を行って原版の
画像とマークM…の画像を比較して、マークM…の欠け
(傷)、汚れ、かすれ、歪み等を検出し、合否の判定を
する。
【0020】さらに、演算判定手段3(コンピュータ29
…)は、被検査物4を合格品と不合格品に仕分ける図示
省略の仕分け手段に、判定結果信号を送るように接続さ
れる。判定結果信号には、合格と不合格の情報のみなら
ず、不合格の原因が、マークMの傷,汚れ,かすれ,歪
み等の印刷不良である場合とマークMが印刷されていな
いマークミスの場合とを区別する情報が含まれる。そし
て、仕分け手段は、その判定結果信号により、被検査物
4を、合格と、印刷不良と、マークミスとの3種類に仕
分ける。
【0021】次に、このマークの検査装置によるマーク
の検査方法を図16のフローチャート図を参照しつつ説明
する。図5〜図11は、検査方法の説明図であり、理解し
易くするために、マークと原版の画像を拡大して描いて
ある。図5に於て、36aは前記マークMの原版を画像化
した平面状原版画像であり、この平面状原版画像36aか
ら、被検査物4の弯曲面5に対応した歪みを有する図6
に示す変形原版画像36bを、予め演算記録する。具体的
には、被検査物4(この場合はゴルフボール)の相関式
(半径rの球体の方程式であるx2+y2+z2−r2=0)に
基づいて演算を行い、平面状原版画像36aをゴルフボー
ルと同一の仮想球体38上に印刷した場合の歪みを有する
変形原版画像36bを生成して、(図1と図2の)演算判
定手段3に記録しておく。なお、変形原版画像36bの生
成方法は、上記相関式から算出する方法以外にも、相関
表や相関図等を用いてもよい。
【0022】しかして、被検査物4の弯曲面5に印刷さ
れたマークMを撮影して図7に示すマーク画像37aを取
込む。具体的には、(図1と図2の)検査用撮影手段2
にて被検査物4を撮影してマーク画像37aを得て、その
マーク画像37aを演算判定手段3に取込む。このとき、
マーク位置決め手段1による位置決めの精度が低い場
合、(図7のように)マーク画像37aは真正面から撮影
されていない場合がありえる。その場合、マーク画像37
aが被検査物4の中心から外れて、その分、画像が歪ん
でいる。そのマーク画像37aを真正面から撮影した場合
の形状となるように演算して図8に示す補正マーク画像
37bを生成する。具体的には、前記演算判定手段3にて
マーク画像37aの演算処理を行って補正マーク画像37b
を生成する。なお、マーク画像37aと補正マーク画像37
bに於て、40は球面(弯曲面5)の凹凸(ディンプル)
による歪み、41は印刷による汚れ、42は欠けである。
【0023】その後、図9に示すように、補正マーク画
像37bと変形原版画像36bを重ね合せる。次に、図10に
示すように、変形原版画像36bを膨張させて補正マーク
画像37bの重ならない部分の面積の減少率(減少割合)
を演算し、さらに、図11に示すように、補正マーク画像
37bを膨張させて非膨張の変形原版画像36bの重ならな
い部分の面積の減少率を演算して、合否の判定をする。
これを詳しく説明すると、図9の重ね合せた状態では、
補正マーク画像37bの内、凹凸による歪み40と汚れ41は
重ならない。これに対し、変形原版画像36bを次第に膨
張させて行くと、凹凸による歪み40の重ならない部分の
面積が次第に減少して図10の状態で凹凸による歪み40全
体が重なるが、汚れ41は重ならない。従って、凹凸によ
る歪み40の重ならない部分の面積の減少率が大きくな
り、汚れ41の重ならない部分の面積の減少率が小さくな
るため、汚れ41を検出できる。即ち、重ならない部分の
面積の減少率が所定値よりも小さい場合は汚れ等検出
(形の類似度が低い)とし、所定値以上の場合を汚れ等
なし(形の類似度が高い)とする。かつ、凹凸による歪
み40(ディンプルによる歪み)を無視できる。また、こ
の方法で歪み(凹凸による歪み40よりも大きな歪み)を
検出できる。
【0024】また、図9では、変形原版画像36bの内、
補正マーク画像37bの欠け42に対応する部分(イにて示
す部分)は重ならず、他の部分はほとんど重なる。これ
に対し、補正マーク画像37bを次第に膨張させると、図
11の如く、変形原版画像36bの欠け42に対応する部分以
外は僅かな膨張で完全に重なる(重ならない部分の面積
の減少率が大きい)が、欠け42に対応する部分(ロにて
示す部分)は重ならない部分の面積の減少率が比較的小
さい。これにより、欠け42を検出することができる。即
ち、重ならない部分の面積の減少率が所定値よりも小さ
い場合を欠け等検出(形の類似度が低い)とし、所定値
以上の場合を欠け等なし(形の類似度が高い)とする。
また、この方法でかすれ及び大きな歪み(凹凸による歪
み40よりも大きな歪み)を検出することができる。
【0025】上述の検査方法により汚れ41、欠け42、か
すれ、歪み等が検出された場合は、不合格と判定し、そ
れらが全く検出されない場合は、合格と判定する。な
お、変形原版画像36bの膨張による補正マーク画像37b
の重ならない部分の面積の減少率の演算と、補正マーク
画像37bの膨張による非膨張の変形原版画像36bの重な
らない部分の面積の減少率の演算は、何方を先に行って
もよく、あるいは同時に行ってもよい。
【0026】このように、このマークの検査方法によれ
ば、マーク画像37aに弯曲面5による歪みがあるにもか
かわらず、マークMの不良を極めて高精度に判定でき
る。しかも、マークMの位置が被検査物4の画像の中央
から外れていても合否判定の精度が高い。従って、マー
ク位置決め手段1による位置決めの精度を高くする必要
がなくなり、位置決めに要する時間を短縮できる。従っ
て、大量の被検査物4を高速で判定することができる。
【0027】また、このマークの検査装置によれば、図
4に示した3個のマークM1 ,M2,M3 の合否の判定
を演算判定手段3にて並行して行うので、大量の被検査
物4を高速で判定することができる。従って、大量生産
される被検査物4の品質向上に貢献できる。特に、ゴル
フボールのマーク検査に好適である。
【0028】次に、本発明に係る他のマークの検査方法
を説明する。図5の平面状原版画像36aを予め記録す
る。そして、被検査物4の弯曲面5に印刷されたマーク
Mを撮影して図7に示すマーク画像37aを取込み、その
マーク画像37aを真正面から撮影した場合の形状となる
ように演算して図8に示す補正マーク画像37bを生成す
る。さらに、補正マーク画像37bを平面上に印刷した場
合の形状となるように演算して図12に示す変形マーク画
像37cを生成する。具体的には、被検査物4の相関式に
基づいて演算を行う。なお、変形マーク画像37cの生成
方法は、相関式から算出する方法以外にも、相関表や相
関図等を用いてもよい。
【0029】その後、図13に示すように、変形マーク画
像37cと平面状原版画像36aを重ね合せる。次に、図14
に示すように、平面状原版画像36aを膨張させて変形マ
ーク画像37cの重ならない部分の面積の減少率を演算す
る。さらに、図15に示すように、変形マーク画像37cを
膨張させて非膨張の平面状原版画像36aの重ならない部
分の面積の減少率を演算して、合否の判定をする。
【0030】これを詳しく説明すると、図13の重ね合わ
せた状態では、変形マーク画像37cの内、凹凸による歪
み40と汚れ41は重ならない。これに対し、平面状原版画
像36aを次第に膨張させて行くと、凹凸による歪み40の
重ならない部分の面積は次第に減少して図14の状態で凹
凸による歪み40全体が重なるが、汚れ41は重ならない。
従って、凹凸による歪み40の重ならない部分の面積の減
少率が大きくなり、汚れ41の重ならない部分の面積の減
少率が小さいため、汚れ41を検出できる。かつ、凹凸に
よる歪み40(ディンプルによる歪み)を無視できる。ま
た、この方法で大きな歪み(凹凸による歪み40よりも大
きな歪み)を検出できる。
【0031】また、図13では、平面状原版画像36aの
内、変形マーク画像37cの欠け42に対応する部分(ハに
て示す部分)は重ならず、他の部分はほとんど重なる。
そして、変形マーク画像37cを次第に膨張させると、図
15の如く、平面状原版画像36aの欠け42に対応する部分
以外は僅かな膨張で完全に重なる(重ならない部分の面
積の減少率が大きい)のに対し、欠け42に対応する部分
(ニにて示す部分)は重ならない部分の面積の減少率が
比較的小さい。これにより、欠け42を検出することがで
きる。また、この方法でかすれ及び大きな歪み(凹凸に
よる歪み40よりも大きな歪み)を検出することができ
る。
【0032】しかして、上述の検査方法により汚れ41、
欠け42、かすれ、歪みが検出された場合は、不合格と判
定し、それらが全く検出されない場合は、合格と判定す
る。なお、平面状原版画像36aの膨張による変形マーク
画像37cの重ならない部分の面積の減少率の演算と、変
形マーク画像37cの膨張による非膨張の平面状原版画像
36aの重ならない部分の面積の減少率の演算は、何方を
先に行ってもよく、あるいは同時に行ってもよい。
【0033】なお、本発明のマークの検査方法として
は、上述の実施の形態以外の方法でもよい。例えば、
(図5の)平面状原版画像36aから、被検査物4の弯曲
面5に対応した歪みを有する(図6の)変形原版画像36
bを、予め演算記録し、被検査物4の弯曲面5に印刷さ
れたマークMを撮影して(図7の)マーク画像37aを取
込み、次に、マーク画像37aを真正面から撮影した場合
の形状となるように演算して(図8の)補正マーク画像
37bを生成し、その後、(図9の如く)補正マーク画像
37bと変形原版画像36bを重ね合せて補正マーク画像37
bと変形原版画像36bの重ならない部分の面積を算出
し、その面積の大きさにより合否の判定をするのも好ま
しい。その場合、例えば、重ならない部分の面積が所定
値よりも小さい場合は合格とし、所定値以上の場合を不
合格とすればよい。
【0034】また、(図5の)平面状原版画像36aを予
め記録し、被検査物4の弯曲面5に印刷されたマークM
を撮影して(図7の)マーク画像37aを取込み、マーク
画像37aを真正面から撮影した場合の形状となるように
演算して(図8の)補正マーク画像37bを生成し、さら
に、補正マーク画像37bを平面上に印刷した場合の形状
となるように演算して(図12の)変形マーク画像37cを
生成し、その後、(図13の如く)変形マーク画像37cと
平面状原版画像36aを重ね合せて変形マーク画像37cと
平面状原版画像36aの重ならない部分の面積を算出し、
その面積の大きさにより合否の判定をするのも望まし
い。その場合、例えば、重ならない部分の面積が所定値
よりも小さい場合は合格とし、所定値以上の場合を不合
格とすればよい。
【0035】なお、本発明のマークの検査装置は、上述
の実施の形態以外のものとするも自由であり、例えば、
検査用撮影手段2のカメラの台数は、3台以外にも、1
〜2台、或いは、4台とするも自由である。そのように
すれば、被検査物4の弯曲面5に印刷されるマークMの
個数が1、2、4個の場合に対応できる。また、検査用
撮影手段2のカメラ25, 26, 27として、TVカメラを用
いてもよい場合がある。
【0036】
【発明の効果】本発明は上述の構成により、次のような
著大な効果を奏する。
【0037】請求項1記載のマークの検査方法によれ
ば、マーク画像37aに弯曲面5による歪みがあるにもか
かわらず、マークMの不良を高精度に判定できる。しか
も、マークMの位置が被検査物4の画像の中央から外れ
ていても合否判定の精度が高い。従って、マーク位置決
めの精度を高くする必要がなくなり、機械的な位置決め
に要する時間を短縮できる。また、弯曲面5に対応した
歪みを有する変形原版画像36bを予め演算記録しておく
ので、(弯曲面5に対応した歪みを有する)補正マーク
画像37bを平面上に印刷した場合の形状となるように演
算する必要が無く、演算に要する時間を短縮できる。従
って、マークMの良否を高速で高精度に判定することが
できる。
【0038】請求項2記載のマークの検査方法によれ
ば、マーク画像37aに弯曲面5による歪みがあるにもか
かわらず、マークMの不良を極めて高精度に判定でき
る。しかも、マークMの位置が被検査物4の画像の中央
から外れていても合否判定の精度が極めて高い。従っ
て、マーク位置決めの精度を高くする必要がなくなり、
機械的な位置決めに要する時間を短縮できる。また、弯
曲面5に対応した歪みを有する変形原版画像36bを予め
演算記録しておくので、(弯曲面5に対応した歪みを有
する)補正マーク画像37bを平面上に印刷した場合の形
状となるように演算する必要が無く、演算に要する時間
を短縮できる。従って、マークMの良否を高速で極めて
高精度に判定することができる。
【0039】請求項3記載のマークの検査方法によれ
ば、マーク画像37aに弯曲面5による歪みがあるにもか
かわらず、マークMの不良を高精度に判定できる。しか
も、マークMの位置が被検査物4の画像の中央から外れ
ていても合否判定の精度が高い。従って、マーク位置決
めの精度を高くする必要がなくなり、機械的な位置決め
に要する時間を短縮できる。従って、マークMの良否を
高速で高精度に判定することができる。
【0040】請求項4記載のマークの検査方法によれ
ば、マーク画像37aに弯曲面5による歪みがあるにもか
かわらず、マークMの不良を極めて高精度に判定でき
る。しかも、マークMの位置が被検査物4の画像の中央
から外れていても合否判定の精度が極めて高い。従っ
て、マーク位置決めの精度を高くする必要がなくなり、
機械的な位置決めに要する時間を短縮できる。従って、
マークMの良否を高速で極めて高精度に判定することが
できる。
【0041】請求項5記載のマークの検査装置によれ
ば、マークMの画像と原版の画像について歪み補正を含
む演算と比較を行って合否の判定をするので、マークM
の画像に弯曲面5による歪みがあるにもかかわらず、マ
ークMの不良を高精度に判定できる。しかも、マークM
の位置が被検査物4の画像の中央から外れていても合否
判定の精度を高くすることができ、マーク位置決めの精
度を高くする必要がなくなる。このため、マーク位置決
め手段1の制御が簡単となると共に、機械的な位置決め
に要する時間を短縮できる。従って、マークMの良否を
高速で高精度に判定することができる。
【0042】請求項6記載のマークの検査装置によれ
ば、演算判定手段3にて3個のマークMの演算から良否
の判定までを並行して行うので、極めて短時間で判定を
行うことができる。また、歪み補正を含む演算と比較を
行うので、マークMの画像に弯曲面5による歪みがある
にもかかわらず、マークMの不良を高精度に判定でき
る。しかも、マークMの位置が被検査物4の画像の中央
から外れていても合否判定の精度を高くすることがで
き、マーク位置決めの精度を高くする必要がなくなる。
このため、マーク位置決め手段1の制御が簡単となると
共に、機械的な位置決めに要する時間を短縮できる。従
って、3個のマークMの良否を極めて高速で高精度に判
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマークの検査装置の実施の一形態
を示す簡略平面図である。
【図2】簡略側面図である。
【図3】マーク位置決め手段の簡略ブロック図である。
【図4】要部拡大説明図である。
【図5】平面状原版画像の説明図である。
【図6】変形原版画像の説明図である。
【図7】マーク画像の説明図である。
【図8】補正マーク画像の説明図である。
【図9】重ね合せた状態の説明図である。
【図10】変形原版画像を膨張させた状態の説明図であ
る。
【図11】補正マーク画像を膨張させた状態の説明図であ
る。
【図12】変形マーク画像の説明図である。
【図13】重ね合せた状態の説明図である。
【図14】平面状原版画像を膨張させた状態の説明図であ
る。
【図15】変形マーク画像を膨張させた状態の説明図であ
る。
【図16】フローチャート図である。
【符号の説明】
1 マーク位置決め手段 2 検査用撮影手段 3 演算判定手段 4 被検査物 5 弯曲面 36a 平面状原版画像 36b 変形原版画像 37a マーク画像 37b 補正マーク画像 37c 変形マーク画像 M マーク X 軸 Y 軸 Z 軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 15/70 460E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状原版画像36aから、被検査物4の
    弯曲面5に対応した歪みを有する変形原版画像36bを、
    予め演算記録し、上記被検査物4の弯曲面5に印刷され
    たマークMを撮影してマーク画像37aを取込み、次に、
    該マーク画像37aを真正面から撮影した場合の形状とな
    るように演算して補正マーク画像37bを生成し、その
    後、該補正マーク画像37bと上記変形原版画像36bを重
    ね合せて該補正マーク画像37bと該変形原版画像36bの
    重ならない部分の面積を算出し、その面積の大きさによ
    り合否の判定をすることを特徴とするマークの検査方
    法。
  2. 【請求項2】 平面状原版画像36aから、被検査物4の
    弯曲面5に対応した歪みを有する変形原版画像36bを、
    予め演算記録し、上記被検査物4の弯曲面5に印刷され
    たマークMを撮影してマーク画像37aを取込み、次に、
    該マーク画像37aを真正面から撮影した場合の形状とな
    るように演算して補正マーク画像37bを生成し、その
    後、該補正マーク画像37bと上記変形原版画像36bを重
    ね合せて、次に、該変形原版画像36bを膨張させて上記
    補正マーク画像37bの重ならない部分の面積の減少率を
    演算し、かつ、上記補正マーク画像37bを膨張させて非
    膨張の上記変形原版画像36bの重ならない部分の面積の
    減少率を演算して、合否の判定をすることを特徴とする
    マークの検査方法。
  3. 【請求項3】 平面状原版画像36aを予め記録し、被検
    査物4の弯曲面5に印刷されたマークMを撮影してマー
    ク画像37aを取込み、該マーク画像37aを真正面から撮
    影した場合の形状となるように演算して補正マーク画像
    37bを生成し、さらに、該補正マーク画像37bを平面上
    に印刷した場合の形状となるように演算して変形マーク
    画像37cを生成し、その後、該変形マーク画像37cと上
    記平面状原版画像36aを重ね合せて該変形マーク画像37
    cと該平面状原版画像36aの重ならない部分の面積を算
    出し、その面積の大きさにより合否の判定をすることを
    特徴とするマークの検査方法。
  4. 【請求項4】 平面状原版画像36aを予め記録し、被検
    査物4の弯曲面5に印刷されたマークMを撮影してマー
    ク画像37aを取込み、該マーク画像37aを真正面から撮
    影した場合の形状となるように演算して補正マーク画像
    37bを生成し、さらに、該補正マーク画像37bを平面上
    に印刷した場合の形状となるように演算して変形マーク
    画像37cを生成し、その後、該変形マーク画像37cと上
    記平面状原版画像36aを重ね合せて、次に、該平面状原
    版画像36aを膨張させて上記変形マーク画像37cの重な
    らない部分の面積の減少率を演算し、かつ、上記変形マ
    ーク画像37cを膨張させて非膨張の平面状原版画像36a
    の重ならない部分の面積の減少率を演算して、合否の判
    定をすることを特徴とするマークの検査方法。
  5. 【請求項5】 マークMが印刷された弯曲面5を有する
    被検査物4を互いに直交する3軸X,Y,Z廻りに順次
    回転させて上記マークMを所定のポジションに位置させ
    るマーク位置決め手段1と、位置決めされた該マークM
    を撮影する検査用撮影手段2と、該検査用撮影手段2に
    より得られた上記マークMの画像と原版の画像について
    歪み補正を含む演算と比較を行って合否の判定をする演
    算判定手段3と、を備えたことを特徴とするマークの検
    査装置。
  6. 【請求項6】 3個のマークM…が印刷された弯曲面5
    を有する被検査物4を互いに直交する3軸X,Y,Z廻
    りに順次回転させて3個の上記マークM…を所定のポジ
    ションに位置させるマーク位置決め手段1と、位置決め
    された3個の該マークM…を同時に撮影する検査用撮影
    手段2と、該検査用撮影手段2により得られた3個の上
    記マークM…の画像と対応する原版の画像について歪み
    補正を含む演算と比較を並行して行って合否の判定をす
    る演算判定手段3と、を備えたことを特徴とするマーク
    の検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6630998B1 (en) * 1998-08-13 2003-10-07 Acushnet Company Apparatus and method for automated game ball inspection
CN109297985A (zh) * 2018-08-29 2019-02-01 南京理工大学 成像相机辅助监测定位装置

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