JPH10318707A - 羽根車の肉厚測定装置 - Google Patents

羽根車の肉厚測定装置

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JPH10318707A
JPH10318707A JP13181697A JP13181697A JPH10318707A JP H10318707 A JPH10318707 A JP H10318707A JP 13181697 A JP13181697 A JP 13181697A JP 13181697 A JP13181697 A JP 13181697A JP H10318707 A JPH10318707 A JP H10318707A
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thickness
impeller
thickness sensor
sensor
measured
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JP13181697A
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Keijirou Yanagi
恵次郎 柳
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 羽根車の肉厚を、外周端部のみならず奥深く
の位置まで自動的に測定する。 【解決手段】 羽根車固定機構300の持ち上げ台30
5は、高さ調整用油圧シリンダ304により高さ調整が
され、羽根車10は、固定用油圧シリンダ306により
固定される。厚みセンサ機構200の厚みセンサ架台2
01は、羽根車固定台301に対して回転・傾動がで
き、また、厚みセンサ駆動機構200の送り機構によ
り、厚みセンサ100が羽根車10の内部に挿入され
る。厚みセンサ100先端のポイント金具104a,1
04bにより挾持した被測定部分の厚さは、歪みゲージ
112により検出される。そして、測定システム部で
は、歪みゲージ112の検出信号から被測定部分の厚さ
を検出し、また、厚みセンサの送り量から被測定部分の
位置を検出し、被測定部分の位置と厚さを対応付けたデ
ータを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は羽根車の肉厚測定装
置に関し、羽根車の外周端部のみでなく内部の肉厚をも
正確に測定することができるように工夫したものであ
る。本発明は、ターボ冷凍機や多段ポンプ等に採用され
ている羽根車の肉厚測定に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】ターボ冷凍機のターボ圧縮機には、羽根
車が組み込まれている。羽根車は、アルミニュウム鋳造
品であり、主横板,羽根及び前横板で形成されている。
この羽根車は、鋳造後、機械加工(研削や研磨等)によ
り外形寸法が調整される。前記機械加工が完了したら、
羽根車の主横板や羽根について肉厚検査が行われる。
【0003】ここで従来の肉厚検査の一手法を、図7を
参照して説明する。同図に示すように、ターボ冷凍機用
の羽根車10には、主横板11及び羽根12が備えられ
ている。前記主横板11は、主横板先端部11a,主横
板テーパ部11b,主横板傾斜段付部11c,主横板円
筒部11dを有している。また、主横板11と羽根12
とが接合する隅部(正確にはR止まり部)を三重点部1
3と称している。また、羽根車10には羽根腹側曲線1
4(図1参照)が形成され、羽根12の先端を羽根先端
部12aと称している。
【0004】肉厚検査をするには、図7に示すように、
人の手20に把持されているノギス30により、羽根車
10の吐出孔部の外周端を測定し、この測定値を図面仕
様と対比することによって、製品の良否を判定してい
た。羽根車10のサイズは、冷凍機の容量の差によっ
て、大小様々であるが、羽根12の曲率及び断面形状は
類似したものが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】羽根車10は、前述し
たようにアルミニュウム鋳造品であり、中子使用による
一体型鋳造品として形成される。このため、鋳造時の中
子のズレなどのミスによって、外観的には見ることので
きない内部において、肉厚不同部(偏肉部)が生じてし
まうことがある。
【0006】上記肉厚不同部(偏肉部)のような肉厚不
良があると、主横板11の内面の三重点部(R止まり
部)13を起点として、稼働中に大きな疲労損傷を起こ
す恐れがある。この原因は、偏肉によって薄肉となって
いるためと考えられる。
【0007】本発明は、上記従来技術に鑑み、鋳造不良
による羽根車の主要部の肉厚不同部(偏肉部)の有無を
検出することを狙いとしたものであり、特に、外周端部
だけでなく内部の主横板や羽根、特に形状的な三重点部
の肉厚を、外周寄り部だけでなく主横板傾斜段付部の位
置(内部の奥深い位置)まで、自動的に連続して測定で
きる羽根車の肉厚測定装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、開閉動作できるように中間部にて回転自在
に枢支されており、先端部にて被測定部分を挾持する一
対の厚みセンサ棒と、基端部側での前記厚みセンサ棒相
互の間隔を検出する検出センサ部とを備えた厚みセンサ
と、羽根車固定台と、ピストンが上下方向に伸縮する高
さ調整用油圧シリンダを介して前記羽根車固定台の上方
に設置されると共に羽根車が載置される持ち上げ台と、
前記持ち上げ台に載置された羽根車に対して、ピストン
を外周側から羽根車の周面に押しつけることにより羽根
車を固定する複数の固定用油圧シリンダとを備えた羽根
車固定機構と、前記羽根車固定台に対して回転及び傾動
が可能な状態で前記羽根車固定台の上方に設置された厚
みセンサ架台と、この厚みセンサ架台に取り付けられて
おり、前記厚みセンサをその長手方向に前後進送りする
送り機構とを備えた厚みセンサ載置機構と、前記送り機
構の送り量を基に、被測定部分を挾持している前記厚み
センサの先端の位置を判定すると共に、前記検出センサ
部の検出信号を基に被測定部分の厚みを検出し、検出し
た位置と検出した厚みとを対応づけて求める測定システ
ム部と、で構成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づき詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の実施の形態の主要部を示す
平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB−
B断面図、図4は厚みセンサを示す構成図、図5は測定
システム部を示すブロック図、図6は油圧系を示す油圧
回路図である。
【0011】本発明の実施の形態にかかる、羽根車の肉
厚測定装置は、厚みセンサ100と、厚みセンサ載置機
構200と、羽根車固定機構300と、測定システム部
400により構成されている。
【0012】まずはじめに、厚みセンサ100を、側面
図である図4(a)及び底面図である図4(b)を中心
にして説明する。図4に示すように、一対の厚みセンサ
100の厚みセンサ棒101,102は細長い断面角状
の棒であり、中間部において、センサ棒回転ピン103
により回転自在に枢支されており、厚みセンサ棒10
1,102はスムーズな開閉(回転)動作をすることが
できるようになっている。厚みセンサ棒101,102
の先端部には、一対のポイント金具104a,104b
が取付けられており、このポイント金具104a,10
4bにより被検体(羽根車10)の被測定部分を挾持す
るようになっている。
【0013】また厚みセンサ棒102の先端部には、切
込部105が形成されており、この切込部105には、
円板状のガイドローラ106が取付けビス106aによ
り回転自在に取り付けられている。後述するように、厚
みセンサ100を、被検体である羽根車10に挿入して
いく際には、ガイドローラ106が羽根車10等に転接
しつつ回転して、スムーズな挿入ガイドをすることがで
きる。
【0014】厚みセンサ棒101の底面側には、取付け
ビス107によりラック108が取付けられており、ま
たラック108の両サイド位置(図4の場合には厚みセ
ンサ棒101の両サイド位置)には、蟻溝つば部109
が配置されている。この図4の配置状態は、主横板11
の肉厚測定をするときの状態である。
【0015】なお、詳細は後述するが、羽根12の肉厚
測定をするときには、ラック108及び蟻溝つば部10
9を、厚みセンサ棒102の側面に取り付ける。この場
合には、取付けビス107を、厚みセンサ棒102のラ
ック固定ねじ穴114にねじ込んで、ラック108及び
蟻溝つば部109の固定・設置をする。
【0016】厚みセンサ棒101,102の基端部側に
は、取付けビス110により、オーム(Ω)形状の板ば
ね111が取付けられており、この板ばね111のばね
力により、ポイント金具104a,104b相互を接近
させて当接させるような力を発生させるようにしてい
る。したがって、被検体を、2本の厚みセンサ棒10
1,102の先端に取り付けたポイント金具104a,
104bの間に挟むと、オーム形状の板ばね111に反
力が発生し、ポイント金具104a,104bが被検体
に密着した状態になる。
【0017】また、板ばね111の背側の中央部には、
歪みゲージ112を貼り付けている。つまり、板ばね1
11および歪みゲージ112により、基端部側での厚み
センサ棒101,102の相互間隔を検出する検出セン
サ部が形成されている。厚みセンサ棒101,102の
基端部側に配置された歪みゲージ112は、直接的に
は、板ばね111の歪み量を検出する。板ばね111の
歪み量は、基端部側での厚みセンサ棒101,102の
相互間隔、つまり、厚みセンサ棒101,102の先端
部側でのポイント金具104a,104bの相互間隔
(被測定部分の厚み)に対応している。結局、歪みゲー
ジ112により検出した歪み量を示す歪み検出信号の値
は、被測定部分の厚みに対応した値を示していることに
なる。
【0018】厚みセンサ棒101には、引張コイルばね
取付け金具113が取付けられており、厚みセンサ棒1
02には、羽根肉厚測定時に用いるラック固定ねじ穴1
14が形成されている。
【0019】次に、厚みセンサ載置機構200を、図1
及び図2を中心にして説明する。両図に示すように、厚
みセンサ載置機構200の厚みセンサ架台201は、羽
根車固定機構300の羽根車固定台301に対して、回
転及び傾動が可能な状態で、羽根車固定台301の上方
に設置されている。即ち、円板状の厚みセンサ架台20
1の架台重心201aには座ぐり穴202が形成されて
いる。この座ぐり穴202には六角穴付ボルト203が
挿入され、六角穴付ボルト203の先端部は、羽根車固
定台301に形成した雌ねじ部302に螺合・固定され
ている。このとき、スラスト自動調芯型の球面コロ軸受
204は、六角穴付ボルト203の頭部により押圧され
て座ぐり穴202内に固定される。
【0020】また、圧縮コイルばね205は、六角穴付
ボルト203の軸部に嵌入され、且つ、厚みセンサ架台
201と羽根車固定台301との間に介装される状態で
取付・配置されている。そして、圧縮コイルばね205
の上端が厚みセンサ架台201の下面に形成した圧縮コ
イルばね受座206に嵌入し、圧縮コイルばね205の
下端が羽根車固定台301の上面に形成した圧縮コイル
ばね受座303に嵌入している。圧縮コイルばね205
は、羽根車固定台301と厚みセンサ架台201とを離
反させる方向のばね力を発生する。しかも、圧縮コイル
ばね205のばね力は、厚みセンサ架台201及びこの
厚みセンサ架台201上に搭載される各部品の総重量
と、六角穴付ボルト203の締付け力とが合計された力
に打ち勝つ(浮き勝つ)程度のばね力となっている。
【0021】このように、六角穴付ボルト203,スラ
スト自動調芯型の球面コロ軸受204及び圧縮コイルば
ね205の作用により、厚みセンサ架台201は、羽根
車固定台301に対して、回転及び傾動が可能となって
いる。
【0022】一方、ロータリエンコーダ付のサーボモー
タ210は、固定ビス211により、厚みセンサ架台2
01の上面に固定されている。サーボモータ210には
回転軸212が直結されており、この回転軸212には
ピニオン213が取り付けられている。ピニオン213
は、厚みセンサ100のラック108に噛合している。
【0023】軸受箱220は、固定ビス221により、
厚みセンサ架台201の上面に固定されている。この軸
受箱220には、回転軸212を回転自在に軸支する一
対の玉軸受222が設置されると共に、厚みセンサ10
0の両サイドに配置した蟻溝つば部109がスライド自
在に嵌合する一対の蟻溝223が形成されている。
【0024】ロータリエンコーダ付のサーボモータ21
0には、測定システム部400の電源ユニット401か
ら電力が供給されている。サーボモータ210は、パル
スカウンタ402から、モータ回転量(回転数、回転角
度)を指令するパルス信号であるパルス指令信号Pin
入力されると、このパルス指令信号Pinに応じた回転量
だけ回転する。サーボモータ210が実際に回転する
と、サーボモータ210に内蔵されているロータリエン
コーダによりモータ回転量が検出され、検出された回転
量を示すパルス信号であるパルス回転量検出信号Pout
が、パルスカウンタ402にフィードバックされる。よ
って、パルスカウンタ402では、サーボモータ210
が、指令したパルス指令信号Pinで示す回転量だけ回転
したことを確認することができる。
【0025】サーボモータ210が回転駆動して回転軸
212が回転すると、ピニオン213が回転する。この
ピニオン213は、厚みセンサ100のラック108に
螺合していると共に、厚みセンサ100の蟻溝つば部1
09が蟻溝223にスライド自在に嵌合している。この
ため、サーボモータ210が正逆回転すると、この回転
力が、ピニオン213及びラック108により往復直線
運動力に変換されて、厚みセンサ100に伝達され、厚
みセンサ100がその長手方向に沿い前後進送り(図1
において紙面に平行な方向の送り、図2において紙面に
対して垂直方向の送り)される。しかも、蟻溝つば部1
09が蟻溝223にスライド自在に嵌合しているため、
スムーズなスライド送り移動ができる。この結果、パル
ス指令信号Pinの値を調整することにより、厚みセンサ
100の送り量を制御して、被検体を挾持するポイント
金具104a,104bの位置を調整することができ
る。
【0026】結局、サーボモータ210,回転軸21
2,ピニオン213,蟻溝223,ラック108,蟻溝
つば部109等により、厚みセンサ100をその長手方
向に送る送り機構が構成されている。
【0027】実際に厚み測定をする場合には、図1に示
すように、引張コイルばね取付台230に一端側が係合
した引張コイルばね231の他端側を、厚みセンサ10
0の引張コイルばね取付金具113に係合して、厚みセ
ンサ100を引っ張るようにしている。つまり、厚みセ
ンサ載置機構200及びこれに載置された厚みセンサ1
00は、球面コロ軸受204により六角穴付ボルト20
3を回転中心として回転することができるので、引張コ
イルばね231により、厚みセンサ100を回転方向に
付勢していることになる。
【0028】次に、羽根車固定機構300について、図
1,図3及び図6を参照しつつ説明する。図3に示すよ
うに、羽根車固定台301には、圧油の給排によりピス
トン304aが上下方向に伸縮する高さ調整用油圧シリ
ンダ304が設置されている。この高さ調整用油圧シリ
ンダ304のピストン304aの上端には、持ち上げ台
305が配置されている。
【0029】羽根車固定台301の上方に設置された持
ち上げ台305には、被検体である羽根車10が載置さ
れるとともに、この羽根車10を固定するために用い
る、3台の固定用油圧シリンダ306が配置されてい
る。図6に示すように、3台の固定用油圧シリンダ30
6は、周方向に関しては、羽根車10の端部の主横板円
筒部11dの円周方向に沿い120°ピッチずれた状態
で配置されている。また、半径方向に関しては、3台の
固定用油圧シリンダ306はピストン306aを主横板
円筒部11dに向けた状態で放射状に配置されている。
したがって、各固定用油圧シリンダ306に圧油を供給
して、各ピストン306aを伸長させると、各ピストン
先端にそれぞれ取り付けた合計3個の当て金具307
が、周方向に沿い120°ピッチずれた3方向から、主
横板円筒部11dの外周面に向かって伸びて、主横板円
筒部11dに当接する。
【0030】羽根車10の肉厚検査をするため、羽根車
10を羽根車固定機構300の持ち上げ台305の上に
搭載したときには、まず、羽根車10のサイズに応じて
高さ調整をするように、高さ調整用油圧シリンダ304
への圧油供給を制御して、ピストン304aの伸長量、
ひいては、持ち上げ台305の高さ位置を調節する。こ
の調節をすることにより、その時の羽根車10のサイズ
に応じて最適な測定ができる高さ位置に、羽根車10が
占位する。かくて、高さ調整用油圧シリンダ304によ
り、羽根車10の良好なレベル出し(高さ位置出し)を
確保することができる。
【0031】この状態で、3台の固定用油圧シリンダ3
06に圧油を供給して、各ピストン306aを伸ばし、
3個の当て金具307を主横板円筒部11dに当接させ
て、円周3方向から均等な力を主横板円筒部11dに作
用させることにより、羽根車10の良好な芯出しと水平
度が確保できる。
【0032】羽根車固定機構300の油圧系は、図6に
示すように構成されている。即ち、モータ310により
駆動される定流量型の油圧ポンプ311は、油タンク3
12に貯溜した油を、リリーフ弁313,方向切換弁3
14,油ホース315及びホース継手316を介して、
高さ調整用油圧シリンダ304に供給する。また、油圧
ポンプ311は、油タンク312に貯溜した油を、リリ
ーフ弁313,油ホース317及びホース継手318を
介して、3台の各固定用油圧シリンダ306に供給す
る。
【0033】次に、測定システム部400を、図5を中
心にして説明する。この測定システム部400は、電源
ユニット401と、パルスカウンタ402と、動歪み計
403と、プリンタ付オシロスコープ404とで構成さ
れている。
【0034】詳細は後述するが、羽根車10の肉厚測定
をするときには、厚みセンサ100は羽根車10に挿入
された状態で、厚みセンサ100の長手方向に送られて
いく。このときの送り量は、パルスカウンタ402から
サーボモータ210に送られるパルス指令信号Pinに対
応している。つまり、パルス指令信号Pinに応じた回転
量だけサーボモータ210が回転駆動し、この回転量に
応じて厚みセンサ100が送られるのである。
【0035】そこで、プリンタ付オシロスコープ404
は、パルス指令信号Pinを取り込んで、厚みセンサ10
0のポイント金具104a,104bの位置、即ち、被
測定部分の位置を判定する。
【0036】一方、厚みセンサ100の歪みゲージ11
2による歪み検出信号は、動歪み計403に送られ、こ
の動歪み計403は、歪み検出信号を信号処理すること
により、ポイント金具104a,104b相互の間隔、
即ち、被測定部分の厚みを検出する。なお、動歪み計4
03には、ポイント金具104a,104b相互間の離
間距離、つまり、挾持した被測定部分の厚さと、歪みゲ
ージ112の歪み検出信号との対応関係が予め設定され
ている。
【0037】更に、プリンタ付オシロスコープ404
は、動歪み計403により検出した被測定部分の厚さ
と、パルス指令信号Pinを基に判定した被測定部分の位
置とを、対応づけて求めてメモリに記憶するとともに、
リアルタイムでデータを画面に表示する。また、記憶し
ているデータ(各測定部分の厚さ)をプリントアウトす
ることもできる。
【0038】次に、本実施の形態にかかる羽根車の肉厚
測定装置により、羽根車10の肉厚測定をするときの態
様を説明する。
【0039】羽根車10の主横板11の肉厚測定をする
場合には、図4(a)(b)に示すように、ラック10
8及び蟻溝つば部109を、厚みセンサ棒101の底面
に設置し、羽根12の肉厚測定をする場合には、ラック
108及び蟻溝つば部109を、厚みセンサ棒102の
側面に設置する。つまり、主横板11の肉厚測定をする
場合と、羽根12の肉厚測定をする場合とでは、ラック
108及び蟻溝つば部109の配置位置が90°変更さ
れるのである。
【0040】羽根車10の肉厚測定をするには、まず、
羽根車固定機構300の持ち上げ台305に載置した羽
根車10を、3台の固定用油圧シリンダ306により、
固定して、芯出しと水平度の確保をする。また、高さ調
整用油圧シリンダ304による高さ位置調整により、厚
みセンサ100の位置と、羽根10の被測定部分の位置
とを略水平にする。
【0041】そして、厚みセンサ100のポイント金具
104a,104bにより被測定部分(主横板11や羽
根12)を挾持した状態を保持しつつ(図3参照)、厚
みセンサ載置機構200の送り機構により、厚みセンサ
100をその長手方向に沿い前進送りして、厚みセンサ
100を、羽根車10の奥にまで挿入していく。この場
合、図1に示すように、厚みセンサ100の挿入方向
は、羽根車10の接線に対して、約45°の挿入角度と
なるようにする。また、引張コイルばね231により、
厚みセンサ100を引っ張っている。
【0042】なお、厚みセンサ載置機構200の送り機
構とは、前述したように、サーボモータ210,回転軸
212,ピニオン213,蟻溝223,ラック108,
蟻溝つば部109等により、厚みセンサ100をその長
手方向に送る機構である。この送り機構のサーボモータ
210を正回転することにより、厚みセンサ100を前
進送りすることができ、サーボモータ210を逆回転す
ることにより厚みセンサ100を後進送りすることがで
きるのである。
【0043】ここで、厚みセンサ100の挿入時の動作
を更に詳述すると、まず始めに、ポイント金具104
a,104bにより、被測定部分のうち外周端の部分を
挾持する。しかも、ガイドローラ106が、羽根12の
腹側付け根の三重点部(R止まり部)13に接する状態
にする。
【0044】この状態で、厚みセンサ100をその長手
方向に沿い前進送りしていくと、ガイドローラ106
は、主横板肉厚測定の場合には三重点部13近傍の羽根
12に転接しつつ、また、羽根肉厚測定の場合には三重
点部13近傍の主横板11に転接しつつ、羽根12の曲
線に沿って、外周部から中心部に向かって移動してい
く。このため、被測定部分を挾持しているポイント金具
104a,104bは、羽根車10の羽根車腹側曲線1
4に沿って、三重点部13の近傍を挾持しつつ、外周部
から中心部にまで送られることになる。
【0045】厚みセンサ100の先端が、羽根10の奥
に位置する主横板傾斜段付部11cの位置にまで到達し
たら挿入動作を停止して、こんどは、厚みセンサ載置機
構200の送り機構により、厚みセンサ100を後進送
りして引き戻し、羽根車10の外部に取り出し、次の羽
根12の測定に移る。
【0046】厚みセンサ100の送り量は、測定システ
ム部400のパルスカウンタ402からサーボモータ2
10に送るパルス指令信号Pinの値により決定される
(図5参照)。したがって、パルス指令信号Pinを予め
最適に設定しておくことにより、ポイント金具104
a,104bを、羽根車10の外周部から中心部の主横
板傾斜段付部11cの位置にまで、自動的に送ることが
できる。
【0047】ポイント金具104a,104bが被測定
部分を挾持しつつ、羽根車10の羽根車腹側曲線14に
沿って、三重点部13の近傍を挾持しつつ、外周部から
中心部にまで送られている時には、プリンタ付オシロス
コープ404は、動歪み計403により検出した被測定
部分の厚さデータと、パルス指令信号Pinを基に判定し
た被測定部分の位置データとを、対応づけて連続的に求
めてメモリに記憶するとともに、リアルタイムでデータ
を画面に表示する。また、プリンタ付オシロスコープ4
04は、記憶しているデータ(各測定部分の厚さ)を、
計測終了後にプリントアウトすることもできる。
【0048】前述したように、厚みセンサ100の挿入
方向は、羽根車10の接線に対して、約45°、即ち4
0°±θである。そこで前記角度θをプリンタ付オシロ
スコープ404に取り込んで補正演算をすることによ
り、ポイント金具104a,104bの位置(半径方向
の位置)補正を行うことができる。
【0049】なお、測定システム部400では、各測定
毎に0バランス等の補正をしている。また、厚みセンサ
100として、羽根車10の大小に応じて、異なる大き
さのものを数セット用意しておけば、全ての大きさの羽
根車10の肉厚測定に対応することができる。更に、厚
みセンサ100の先端に取り付けたガイドローラ106
は、必要に応じて適当なサイズのものと取り替えること
ができる。
【0050】また、厚みセンサ100が羽根車10に挿
入されていき、主横板テーパ部11bに沿い厚みセンサ
100の先端が上方に位置シフトしてきたときには、厚
みセンサ載置機構200の厚みセンサ架台201が、水
平面に対して傾動することにより、厚みセンサ100の
上方位置シフトに対応するようにしている。
【0051】上述したように、本実施の形態の羽根車の
肉厚測定装置では、羽根車10の内部の肉厚、特に三重
点部13近傍の肉厚を効率的に測定することができる。
また、羽根車固定機構300に被検体である羽根車10
を固定設置すると共に、羽根車固定機構300の羽根車
固定台301上に厚みセンサ載置機構200及び厚みセ
ンサ100を設置する一方で、計測システム部400
を、前記厚みセンサ100,厚みセンサ載置機構20
0,羽根車固定機構300とは、機械的に切り離してい
るため、計測システム400に振動が伝達することはな
く、連続した肉厚測定をスムーズかつ高精度に行うこと
ができる。
【0052】
【発明の効果】以上実施の形態とともに具体的に説明し
たように、本発明の羽根車の肉厚測定装置は、開閉動作
できるように中間部にて回転自在に枢支されており、先
端部にて被測定部分を挾持する一対の厚みセンサ棒と、
基端部側での前記厚みセンサ棒相互の間隔を検出する検
出センサ部とを備えた厚みセンサと、羽根車固定台と、
ピストンが上下方向に伸縮する高さ調整用油圧シリンダ
を介して前記羽根車固定台の上方に設置されると共に羽
根車が載置される持ち上げ台と、前記持ち上げ台に載置
された羽根車に対して、ピストンを外周側から羽根車の
周面に押しつけることにより羽根車を固定する複数の固
定用油圧シリンダとを備えた羽根車固定機構と、前記羽
根車固定台に対して回転及び傾動が可能な状態で前記羽
根車固定台の上方に設置された厚みセンサ架台と、この
厚みセンサ架台に取り付けられており、前記厚みセンサ
をその長手方向に前後進送りする送り機構とを備えた厚
みセンサ載置機構と、前記送り機構の送り量を基に、被
測定部分を挾持している前記厚みセンサの先端の位置を
判定すると共に、前記検出センサ部の検出信号を基に被
測定部分の厚みを検出し、検出した位置と検出した厚み
とを対応づけて求める測定システム部と、で構成した。
【0053】かかる構成の本発明では、羽根車固定機構
の高さ調整用油圧シリンダの高さ調整により羽根車の高
さ位置を、厚みセンサの高さ位置に合わせることがで
き、また固定用油圧シリンダのピストンを羽根車に押圧
することにより、羽根車の良好な芯出しと水平度の確保
ができる。また、厚みセンサ載置機構により、羽根車固
定機構の羽根車固定台に対して、厚みセンサを、回転、
傾動自在に支持しつつ、厚みセンサを羽根車に向けて前
後進移動させることができる。そして、測定システム部
では、厚みセンサの送り量から求めた厚みセンサによる
被測定部分の位置と、検出センサ部の検出信号を基に求
めた被測定部分の肉厚とを対応づけて求めて、保持(記
憶)することができる。
【0054】かくして、羽根車の外周端部のみならず内
部の奥深い部分の肉厚をも、自動的に測定することがで
きる。特に、羽根車の三重点部の肉厚を、外周寄り部分
だけでなく、主横板傾斜段付部の位置(内部の奥深い部
分)まで、自動的に連続して測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる羽根車の肉厚測定
装置の全体構成を示す平面図。
【図2】図1のA−A断面を示す断面図。
【図3】図1のB−B断面を示す断面図。
【図4】本実施の形態で用いる厚みセンサを示す構成
図。
【図5】本実施の形態で用いる測定システム部を中心に
して示すブロック図。
【図6】本実施の形態で用いる羽根車固定機構の油圧系
を中心にして示す油圧回路図。
【図7】羽根車を示す構成図。
【符号の説明】
10 羽根車 11 主横板 11a 主横板先端部 11b 主横板テーパ部 11c 主横板傾斜段付部 11d 主横板円筒部 12 羽根 12a 羽根先端部 13 三重点部(R止まり部) 14 羽根車腹側曲線 20 人の手 30 ノギス 100 厚みセンサ 101,102 厚みセンサ棒 103 センサ棒回転ピン 104a,104b ポイント金具 105 切込部 106 ガイドローラ 106a 取付けビス 107 取付けビス 108 ラック 109 蟻溝つば部 110 取付けビス 111 板ばね 112 歪みゲージ 113 引張コイルばね取付金具 114 ラック固定ねじ穴 200 厚みセンサ載置機構 201 厚みセンサ架台 201a 重心 202 座ぐり穴 203 六角穴付ボルト 204 球面コロ軸受 205 圧縮コイルばね 206 圧縮コイルばね受座 210 ロータリエンコーダ付のサーボモータ 211 固定ビス 212 回転軸 213 ピニオン 220 軸受箱 221 固定ビス 222 玉軸受 223 蟻溝 230 引張コイルばね取付台 231 引張コイルばね 300 羽根車固定機構 301 羽根車固定台 302 雌ねじ部 303 圧縮コイルばね受座 304 高さ調整用油圧シリンダ 304a ピストン 305 持ち上げ台 306 固定用油圧シリンダ 306a ピストン 307 当て金具 310 モータ 311 油圧ポンプ 312 油タンク 313 リリーフ弁 314 方向切換弁 315 油ホース 316 ホース継手 317 油ホース 318 ホース継手 400 測定システム部 401 電源ユニット 402 パルスカウンタ 403 動歪み計 404 プリンタ付オシロスコープ Pin パルス指令信号 Pout パルス回転量検出信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉動作できるように中間部にて回転自
    在に枢支されており、先端部にて被測定部分を挾持する
    一対の厚みセンサ棒と、基端部側での前記厚みセンサ棒
    相互の間隔を検出する検出センサ部とを備えた厚みセン
    サと、 羽根車固定台と、ピストンが上下方向に伸縮する高さ調
    整用油圧シリンダを介して前記羽根車固定台の上方に設
    置されると共に羽根車が載置される持ち上げ台と、前記
    持ち上げ台に載置された羽根車に対して、ピストンを外
    周側から羽根車の周面に押しつけることにより羽根車を
    固定する複数の固定用油圧シリンダとを備えた羽根車固
    定機構と、 前記羽根車固定台に対して回転及び傾動が可能な状態で
    前記羽根車固定台の上方に設置された厚みセンサ架台
    と、この厚みセンサ架台に取り付けられており、前記厚
    みセンサをその長手方向に前後進送りする送り機構とを
    備えた厚みセンサ載置機構と、 前記送り機構の送り量を基に、被測定部分を挾持してい
    る前記厚みセンサの先端の位置を判定すると共に、前記
    検出センサ部の検出信号を基に被測定部分の厚みを検出
    し、検出した位置と検出した厚みとを対応づけて求める
    測定システム部と、 で構成したことを特徴とする羽根車の肉厚測定装置。
JP13181697A 1997-05-22 1997-05-22 羽根車の肉厚測定装置 Withdrawn JPH10318707A (ja)

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