JPH10318460A - 流体輸送カップリング - Google Patents

流体輸送カップリング

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JPH10318460A
JPH10318460A JP9124465A JP12446597A JPH10318460A JP H10318460 A JPH10318460 A JP H10318460A JP 9124465 A JP9124465 A JP 9124465A JP 12446597 A JP12446597 A JP 12446597A JP H10318460 A JPH10318460 A JP H10318460A
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JP
Japan
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flange
coupling
coupling member
front surface
groove
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JP9124465A
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English (en)
Inventor
A Kingsford Kenji
エー.キングスフォード ケンジ
R Martinez David
アール.マルティネス デビッド
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Saint Gobain Performance Plastics Corp
Original Assignee
Furon Co
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Publication date
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Publication of JPH10318460A publication Critical patent/JPH10318460A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L19/00Joints in which sealing surfaces are pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on or into one of the joint parts
    • F16L19/04Joints in which sealing surfaces are pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on or into one of the joint parts using additional rigid rings, sealing directly on at least one pipe end, which is flared either before or during the making of the connection

Abstract

(57)【要約】 カップリング装置は、中空円筒導管の形をとる第1及び
第2カップリング部材を含み、これらカップリング部材
の各々は、第1端部に於いて半径方向に延在するフラン
ジと、流体輸送用の管継手に接続する第2端部を定める
軸に平行に延在するスリーブと、カップリング部材を通
して延在する流体流路とを含んでいる。各フランジは、
軸に平行に対面する全体として平坦な前面を含んでい
る。本発明の一実施例では、第1カップリング部材のフ
ランジは、上記前面から軸方向に外に向かって延在する
少なくとも一つのフランジと一体に形成した凸部を有
し、第2カップリング部材のフランジ前面は、その前面
内で軸方向に配置された少なくとも一つの溝を有してい
る。第1及び第2カップリング部材のフランジ前面を接
合したとき、各凸部はそれぞれの溝内に位置して液密な
シールを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全体として液体輸
送時のシール機構に関し、更に詳しくは最小のトルク負
荷で保持体積がゼロとなる液密なシールを構成すること
が可能な溝形カップリングシールに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】流体を取
り扱うシステムに使われる配管システム用カップリング
及びユニオン管継ぎ手は、液密なシールを構成するた
め、一般に圧縮性弾性高分子部材を用いたシール機構を
有している。斯うした配管用カップリングは、半導体製
造工程のような高度の清浄度を必要とする製造工程の配
管システムに使用される。この配管システムに於ける輸
送処理流体の外部汚染源から来る汚染物質からの保護、
及び直近の環境及び人の流出処理流体との接触からの保
護は、シールの完全性に依存している。それ故、斯うし
た用例に於いて使用される配管システムのカップリング
は、そのシールの完全性を極めて高くすることが望まし
い。
【0003】O−リングのような圧縮性弾性高分子部材
に依存する配管システムのカップリングは、典型的には
相補正の第1及び第2カップリング部材から構成されて
いる。この第1カップリング部材は、O−リングシール
を部分的に収容するために対向面に位置する溝を含み、
第2カップリング部材はO−リングシールの反対の面に
接触する平坦な対向面を有している。O−リングシール
は、ゴム、ニトリルゴム等の通常の弾性高分子材から形
成することが出来る。O−リングは、カップリング部材
間で、且つカップリング部材を通る処理流体流路の周囲
に同心状に置かれる。ネジ付きのカップリングナット
は、カップリング部材に力を加えて、その間にあるO−
リングシールを圧縮するのに使用できる。O−リングシ
ールを圧縮して、それぞれの溝をO−リングシールで満
たすようにナットに十分なトルクを加えることによって
液密なシールが出来上がる。
【0004】O−リングシール機構を用いた配管システ
ム用カップリングの不利な点の一つは、カップリング部
材間のO−リングシールの位置と、O−リングの圧縮度
合に関連している。ナットに十分なトルクを加えて、カ
ップリング部材間のO−リングシールを圧縮すると、流
体流路とO−リングシールとの間には、処理流体によっ
て濡らされた各カップリング部材による一部対向面が残
る。この濡れた領域は、流体の流れが終わったときに、
カップリング内部に処理流体に対する保持体積を形成
し、その中に処理流体を保持する。
【0005】配管システム用のカップリングに保持体積
があることは、望ましいことではない。何故なら、もし
次ぎに異なる処理流体が輸送されれば、其処に保持され
ていた処理流体は流体取り扱いシステムに汚染物質を導
入することになるからである。更に、保持された流体が
水、例えば高清浄度の洗浄装置で使用された脱イオン水
等であれば、そうした水は淀んで生物学的成長を導入す
ることになる。高清浄度の配管システム中に於けるそう
した生物学的成長は処理流体を汚染し、そうした処理流
体を使用して製造された要素を汚染するから好ましくな
い。
【0006】O−リング型のシール機構を用いた配管シ
ステム用カップリングのもう一つの不利な点は、O−リ
ングを腐食性又は苛性処理液に接触する位置に置いたと
き、O−リング材料に起こりうる劣化に関連している。
O−リングが適切に機能するためには、ゴム、改質ゴム
等のように弾性高分子的圧縮が可能な材料でO−リング
を造る必要がある。しかし、そうした材料は半導体製造
工業で使用されている苛性又は腐食性処理流体に曝され
ると、ある程度劣化することが知られている。O−リン
グシールが劣化すると、劣化した材料が処理流体に入っ
てそれを汚染し、次いで汚染流体に触れる要素を汚染す
ることになる。更に、一度O−リングが劣化を始めれ
ば、液密なシールは弱まり、配管システムへ、又は配管
システムからの流体漏洩を起こすことになる。
【0007】このO−リング劣化問題の解決策として、
耐薬品性の弗素系高分子化合物によってコートした弾性
体O−リングを造ることが提案された。そうした弗素系
高分子化合物としては、例えばテフロン(登録商標)の
名前でデュポン社から発売されているテトラフルオロエ
チレンがある。しかし、コートしたO−リングを使用し
て十分な圧縮性を維持するには、O−リングに掛けるテ
フロンコーティングを非常に薄くすることが必要であ
る。しかし、処理流体はそうした薄いテフロンコーティ
ング中に浸透し、劣化し易い弾性高分子材を処理流体に
曝すことが知られている。更に、薄いテフロンコーティ
ングは、塩酸及び弗酸等の腐食性流体に曝されると劣化
し、劣化しやすい弾性高分子材をその流体に曝す結果と
なることも知られている。更にまた、テフロンコートし
たO−リングの使用が、保持体積の形成、及びそれに関
連する処理流体/製品の汚染を救済するものでもない。
【0008】それ故、処理流体を汚染せず、保持体積を
持たないシーリング機構を有する配管システム用のカッ
プリング又はユニオン管継ぎ手を構成することが望まれ
る。また、特殊な取付装置を要せずに容易に使用でき、
容易に入手可能な材料で形成することが可能であると共
に、従来からの製造技術によって造ることが可能な配管
システム用カップリングシール機構が望まれる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の原理に従って構
成されるカップリング装置は、処理流体を汚染せず、保
持体積を持たない少なくとも一つの溝形シール機構を有
して構成される。このカップリング装置は、中空円筒導
管の形をした第1及び第2カップリング部材を含んでい
る。各カップリング部材は、第1端部に於いて半径方向
に延在するフランジと、このフランジから流体輸送用の
管継手に接続する第2端部を定める軸方向に延在するス
リーブと、カップリング部材を通して延在する流体流路
とを含んでいる。各カップリング部材のフランジは、全
体として平坦な軸方向に対面する前面を含んでいる。
【0010】本発明の一実施例では、第1カップリング
部材のフランジは、上記流体流路の外周に同心に位置す
ると共に、上記前面から軸方向に外に向かって一定の長
さで突出する少なくとも一つのフランジと一体に形成し
た凸部を含んでいる。第2カップリング部材のフランジ
は、その前面内で上記流体流路の外周に同心に位置する
と共に、軸方向に配置された上記凸部を受け入れる少な
くとも一つの溝を含んでいる。そして、第1及び第2カ
ップリング部材のフランジ前面を接合したとき、その間
に液密なシールが形成される。
【0011】本発明の他の実施例では、第1及び第2カ
ップリング部材のフランジの各々は、れぞれの前面内に
軸方向に配置され、各流体流路の円周の周りに位置する
少なくとも一つの溝を含んでいる。カップリング部材と
は別に形成した少なくとも一つのシールリングは、第1
及び第2カップリング部材のフランジの隣接前面間に間
挿され、第1及び第2カップリング部材のフランジ前面
を接合したとき、シールリングの軸方向に外向きに対面
するエッジ部が各溝内に配置されて液密なシールを形成
する。また、第1及び第2カップリング部材のフランジ
前面は、第1及び第2カップリング部材のフランジ前面
を接合したとき、カップリング接合面の保持体積をゼロ
にする互いに界面接触する平坦な表面区域を含んでい
る。
【0012】カップリング部材の前面は、第1及び第2
カップリング部材のフランジ上に取り付けられ、所望の
トルクで締め付けられるナットによって一括保持され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は溝形シーリング機構を含
む配管システム用カップリング又はユニオン管継ぎ手に
関する。本発明の原理により構成されるカップリング
は、ネジ付きナットによって互いにその前面を境界面と
して接触保持される第1及び第2のカップリング部材を
含んでいる。これら前面の間には、1以上の溝形シール
機構が間挿され、その間を液密にシールする。これらカ
ップリング部材の前面及び溝形シールによって、それれ
が接合したとき流体保持体積ゼロのカップリング接合が
形成される。
【0014】図1及び図2は本発明の原理により構成さ
れたカップリング10の第1の実施例を示し、カップリ
ング10はカップリングナット15によって結合される
第1カップリング部材12及び第2カップリング部材1
4を含んでいる。第1カップリング部材12は、半径方
向に延びるフランジ20をその一端に有すると共に、こ
のフランジ20の軸方向に対向する背面22から、軸方
向に延びる円筒形の環状スリープ16を有する中空な円
筒形導管の形をしている。スリーブ16は直径を縮小し
た区域18を含み、この区間は軸に沿って一定の長さ延
在して反対側の端部19を画成する。この端部19は、
他のパイプ等の端部と接続しやすい寸法に形成される。
【0015】フランジ20は全体として円形であって、
その外径はスリーブ16より大きくなっている。図2に
最も明確に示すように、スリーブ16はその外表面に多
数のリブ21を含み、これらリブの各々はスリーブの表
面から半径方向に一定の長さ突出すると共に、スリーブ
に沿って軸方向に一定の長さ延びている。第1カップリ
ング部材12の典型的な実施例では、約6個のリブ21
が設けられる。リブ21は、後で詳述するように、スリ
ーブに被せるカップリングナット15を、一定の間隔を
保って配列する働きをする。
【0016】図1に示すように、フランジ20は軸方向
に対向する前面28と、これと対向する背面22を有
し、これら表面は共にスリーブの軸と直交する。フラン
ジ20は、その外形を定める平坦な周縁24を有してい
る。環状の流体流路26は、第1カップリング部材12
のスリーブ16及びフランジ20を通して軸方向に延び
ている。フランジの前後の面は、その前面28から軸に
沿って突出する凸部30、32の部分を除けば、全体と
して平坦である。
【0017】フランジ20の周縁24に向かって前面2
8に沿い流体流路26から半径方向に移動したところ
に、第1の凸部30が同心状に流体流路26の周囲に位
置し、前面28と一体に形成され、且つ其処から軸方向
に外に向かって延びている。凸部30は、流路26の直
径より大きい内径d1を有し、第1凸部30と流体流路
26との間に平らな第1前面区域34を形成する。好適
な第1実施例では、第1凸部30の軸方向の長さと半径
方向の幅、即ち厚さとの比は約1.5:1から2:1の
範囲にあるから、前面28から軸に沿って突出する凸部
30の長さは、その半径方向の厚さの約1.5から2倍
の範囲にある。第1凸部は、平らな周壁面30a、30
b、及び平らな端面30cを備えるように形成される。
【0018】前面28は、第1凸部30から半径方向に
更に移動したところに、第2の前面区域36を含んでい
る。好適な第1実施では、前面に第2凸部32を形成す
るため、第2前面区域36は第1前面区域34より大き
い面積を有している。第2凸部32は前面28と一体に
形成され、且つ其処から軸方向に延びている。第2凸部
32は第1凸部30と同心に且つ周縁部24に近接して
位置している。第2凸部は上記第1凸部と同様に形成さ
れる。平坦な第3前面区域38は第2凸部32と周縁2
4の間に介在する。
【0019】第1カップリング部材12の実施例では、
第1カップリングの端部19は内径約20ミリのパイプ
が楽に接続出来る寸法に造られている。スリーブ16は
約28ミリの外形を有し、約14ミリの長さでフランジ
20から軸方向に延び、且つスリーブ表面から約2ミリ
の厚さで半径方向に延びる6個のリブ21を含んでい
る。フランジ周縁の外径は約60ミリ、第1凸部30の
外径は約28ミリ、そして第2凸部32の外径は約59
ミリである。第1及び第2凸部はそれぞれ約1.6ミリ
の壁厚を有すると共に、前面から約2.9ミリの長さで
突出している。
【0020】第2カップリング部材14は、その一端に
設けた半径方向に延びるフランジ42から軸方向に突き
出た円筒形スリーブ40と、このスリーブ40とフラン
ジ42を通して軸方向に延びる流体流路44とを含む中
空の円筒形導管の形をしており、上記第1カップリング
部材12とほぼ同じ形状に形成される。フランジ42は
第1カップリング部材12のフランジ20と同様の形状
に形成され、スリーブ40に対して垂直で、全体として
平らな軸方向に対面する背面46と、フランジの外径を
定める周縁50とを有している。この周縁50にはカッ
プリングナット15と螺合出来るようにネジが切られて
いる。この点については後で詳述する。
【0021】第2カップリング部材14のフランジ42
は、軸方向に対向する前面52、及びこれに対向する全
体として平らな背面46を有している。前面52は、フ
ランジ20の前面28と相補的に接合するように形成さ
れる。前面52は、流体流路44から周縁50に向かっ
て半径方向に行ったところに、流路と同心に位置する第
1溝54を含んでいる。この第1溝54は、第1及び第
2カップリング部材のそれぞれのフランジ前面を接合さ
せたとき、上記第1凸部を受容する十分な深さ有し、軸
方向に前面内部に向かって延びている。
【0022】平坦な第1前面区域56は、第1溝54と
流体流路44との間に、前面52に沿って半径方向に延
びている。第1前面区域56は、第1カップリング部材
12のフランジ20に於ける第1前面区域34と同じ表
面積を持つ形に形成される。第1及び第2カップリング
部材を接合したとき、第1前面区域56は第1前面区域
34と接触する位置に前面52に沿って設けられる。
【0023】両フランジを接合したとき、良好な干渉嵌
合が得られるように、第1溝54は第1凸部30の軸方
向長さより僅かに浅い軸方向の深さを有すると共に、第
1凸部の半径方向の厚さより僅かに狭い幅を持つ形に形
成される。好適な第1実施例では、20ミリ(3/4イ
ンチ)パイプ接続用カップリングの場合、第1凸部30
は、第1溝54の深さより0.13から0.4ミリ
(0.005から0.015インチ)の範囲で長い軸方
向長さを有すると共に、第1溝の半径方向の幅より0.
05から0.13ミリ(0.002から0.005イン
チ)の範囲で広い半径方向の厚さを有するように加工さ
れる。
【0024】前面52は、第1溝54の外径から半径方
向に移動したとこに、第1溝54から第2溝60へ半径
方向に延びる平坦な第2前面区域58を含んでいる。こ
の前面区域58は、第1カップリング部材のフランジ2
0に於ける第2前面区域36の面積に等しい表面積を有
する形に形成され、且つ第1及び第2カップリング部材
を接合したとき、第2前面区域58が第2前面区域36
と接触する位置に設けられる。
【0025】第2溝60は第1溝54の外径に沿って、
これと同心に前面52内に位置する。第2溝60は、第
2凸部32を受容するのに十分な深さを持って上記前面
内に軸方向に延びると共に、前述の第1溝と同様な形寸
に形成される。第3の平坦な前面区域62は第2溝60
の外径と周縁50との間で、前面52に沿って半径方向
に延在する。図示の実施例では、この第3前面区域62
は第1カップリング部材のフランジ20に於ける第3前
面区域38より大きい面積を有し、且つ第1及び第2カ
ップリング部材を接続したとき、第3前面区域62が第
3前面区域38と接合する位置に設けられる。
【0026】この実施例の場合、内径約20ミリのパイ
プ端と接続するカップリングは関して、第1溝54及び
第2溝60は、それぞれ約1.6ミリの半径方向幅と、
約2.4ミリの軸方向深さを有している。上述のよう
に、カップリングナット15は、第1及び第2カップリ
ング部材の両者を保持するのに用いられる。このナット
15は、全体として円筒形の中空体66と、この中空体
の第1端部70から内側に向かう半径方向に伸びる肩部
68と、第1端部の反対側にある開口端部72を有して
いる。肩部68は軸方向に中空体の軸と同軸に延びる環
状開口74を有している。この開口74は第1カップリ
ング部材のスリーブ16に沿って延びるリブの直径より
僅かに大きい寸法に形成される。中空体66は内面76
を有し、この内面には第2カップリング部材のフランジ
42のネジ付き周面50に合うネジが切られている。内
面76の内径は、第1カップリング部材のフランジ20
の周縁24の径より僅かに大きい寸法に形成されてい
て、フランジと咬み合わせ安くしてある。図2に最も分
かり易く示すように、ナット15は中空体66に沿っ
て、その外面から半径方向に延び、且つ軸方向に延びる
多数のリブ78を含んでいる。
【0027】内径が約20ミリのパイプを接続するのに
用いられる第1及び第2カップリング部材を例とするこ
の実施例の場合、ナット本体66は約70ミリの外径
と、約60ミリのネジ内径と、約34ミリの開口74を
有すると共に、その外面から約2ミリの長さで軸方向に
延びる約10個のリブ78を含んでいる。図1及び図2
に図示のカップリング10を組み立てるには、先ず第1
及び第2カップリング部材のフランジ同志を、第1及び
第2凸部30、34がそれぞれ第1及び第2溝54、6
0に係合し(図1参照)、且つ両フランジの第1、第
2、及び第3の前面区域がそれぞれ相互に合わさるよう
に組み立てる。次ぎに、ナット15は、その壁部分(肩
部)68にある開口74を第1カップリング部材のリブ
21の上から填め、ナット本体66の内径面76が第1
カップリング部材のフランジ20の周縁24を越えるよ
うにしてセットする。
【0028】次ぎに、ナット内面76の内面が第2カッ
プリング部材のフランジ42のネジ付き周縁50と螺合
するようにナット本体66を回してナットを締め付け
る。ナット本体の締め付けによって、肩部68の内面6
9は第1カップリング部材のフランジ20の背面22と
合わさり、第1及び第2カップリング部材の隣接する前
面は共に引き寄せられて、多数の凸部は対応する溝を完
全に埋める。ナット本体は各凸部とそれぞれの溝との完
全な嵌合を確実にし、且つそれぞれの前面区域における
界面接触を確実に維持するよう、所望のトルクで締め付
ける。好適な第1の実施例では、ナットに2乃至50フ
ットポンドの範囲のトルクを掛ければ、それぞれの溝に
凸部を完全に係合させ、それぞれの前面区域を完全に接
触させることが出来る。
【0029】本発明のカップリング装置の重要な特徴
は、液密なシールを得るに当たって、カップリングに一
定の高いトルク負荷を掛ける必要がないことである。例
えば、本発明によるカップリングでは、手動でトルクを
掛けるだけで液密なシールが得られ、その状態を保持で
きる。カップリングは、腐食に対する抵抗力を有すると
共に、工業生産工程、例えば半導体生産工程で典型的に
使用される腐食性そして/又は苛性処理薬品に対して所
望の程度の耐薬品性を備えた材料を用いて成型又は機械
加工によって形成するのが望ましい。従って、テトラフ
ルオロエチレン(TFE)、ポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)、弗化エチレン−プロピレン(FE
P)、過フルオロアルコキシフルオロカーボン樹脂(P
FA)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTF
E)、エチレン−ポリクロロトリフルオロエチレン共重
合体(ECTFE)、エチレン−テトラフルオロエチレ
ン共重合体(ETFE)、弗化ポリビニリデン(PVD
F)、及び弗化ポリビニール(PVF)等からなるグル
ープから選択される弗素重合体化合物が好ましい。
【0030】好適な第1実施例を、例えば耐薬品性が望
まれる水以外の流体輸送に適用する場合、第1及び第2
カップリング部材を、PTFEまたはPFAで成型する
のが望ましい。これらはテフロンPTFE又はPFAの
名で市販されている。PTFE又はPFAが望ましい理
由は、その耐薬品性だけではなく、凸部が対応する溝に
入り、それを完全に占めるそれぞれの溝内で凸部の良好
な干渉嵌合を形成する望ましい程度のコールドフローを
有しているからである。また、ナットをFTFEを用い
て形成するのは、それが持つ優れた剛性から見て望まし
い。
【0031】本発明によるカップリングのもう一つの重
要な特性は、カップリングを通って輸送される処理液が
カップリング内の何れかの場所に保持されるのを防止す
る、所謂、保持体積がゼロである点にある。この保持体
積ゼロという特性は、それぞれの溝を完全に満たす凸部
と、第1及び第2カップリング部材のフランジの前面に
沿って形成される相補的に対向する前面区域の形状によ
ってもたらされる結果である。カップリングはこのよう
に構成されているので、カップリングの流体流路26及
び44を通して輸送される処理流体が、対向する第1及
び第2カップリング部材本体の間から半径方向に移動、
即ち漏洩するのが防止される。
【0032】図3は第1実施例に代わるカップリング8
0を示している。このカップリング80は、円周状の流
体貯蔵部82を含んでいる。このカップリング80は、
第1及び第2カップリング部材のフランジ88及び98
の第2前面区域84及び86が、それぞれの前面92及
び94の平面下で軸方向に延びる凹部を有している点を
除けば、図1及び2に図示のカップリング10と同じで
ある。この貯蔵部82は第1及び第2カップリング部材
のフランジの両前面区域に凹部を設けるのではなく、何
れか一方の前面区域に凹部を設けて形成する。流体貯蔵
部82は、流体の漏洩検出、汚染物質検出のために、シ
ール漏れ、即ちシール事故が生じた際に、溝形シールか
らしみ出てくる処理流体を受け入れる役をする。
【0033】第2カップリング部材90は、フランジ9
8を通して流体貯蔵部82からフランジの背面100に
軸方向に延びる少なくとの一つのポート(出口)96を
有する形状に構成される。このポート96は侵入型又は
非侵入型の漏れ検出用センサ等との接続、或いはオフボ
ード(off-board) 汚染物質の検出又は漏れ検出のため
に、カップリングから出てくる漏洩処理流体を取り出す
配管との接続が出来る形状に構成される。
【0034】図4は本発明に従って実施したカップリン
グ102の第2の実施例であって、このカップリングは
単一溝形シール機構を含んでいる。カップリング102
は、第1カップリング部材の前面106から軸方向に一
定長さ突き出た単一凸部104と、第2カップリング部
材の前面110内に軸方向に配置された一つの溝を含ん
でいる点を除けば、図1及び2に図示の第1のカップリ
ング実施例と全ての点に於いて同一である。更に、対向
する第1及び第2カップリング部材のフランジ前面は、
第1の実施例が3つの前面区域を有しているのに対し
て、各々2つの前面区域を有している。第1及び第2カ
ップリング部材のフランジ前面は、各処理流体の流路1
16、118と、それぞれの凸部又は溝との間に軸方向
に延びる第1の前面区域112及び114を含むと共
に、それぞれの凸部又は溝とそれぞれの周縁124、1
26との間に軸方向に延びる第2前面区域120、12
2を含んでいる。
【0035】これまで特定の第1及び第2カップリング
の実施例について、図を参照して述べてきたが、これら
の以外のカップリングが本発明の範囲において意図しう
るものであることは理解されよう。例えば、第1カップ
リング部材のフランジ前面から軸方向に延びる一つ以上
の凸部を有すると共に、第2カップリング部材のフラン
ジ前面内に軸方向に相補的に配置されたそれぞれの溝を
有するカップリングは、本発明の範囲にあることは理解
されよう。
【0036】図5Aは、本発明の実施によって得られる
カップリング128の第3の実施例である。このカップ
リングは二重溝形シール機構を含み、この場合凸部は第
1及び第2カップリング部材のフランジ130、132
と一体ににではなく、それとは独立に構成される。カッ
プリング128は、第1及び第2カップリング部材のフ
ランジ130、132の前面134、136が、2つの
独立した対称性を持った同じ円形シールを受け入れる2
つの対称性を持った同じ溝を有する形に形成されている
点を除いては、上記の第1のカップリングの実施例と全
ての点で同一である。
【0037】処理流体の流路138、140から外に向
かって半径方向に移動したところに、第1シールリング
142が第1及び第2カップリング部材の間に配置され
る。図5A及び図5Bに於いて、シールリング142は
T字形断面を有する形状に形成され、このT字形の横部
材143の上面はリングの外径を定めると共に、T字形
の縦部材145の底面はリングの内径を定める。図5B
に最も分かり易く示すように、第1シールリング142
は、軸方向に対称的に外に向かうシールエッジ部14
4、146を有している。このシールエッジ部144、
146は、それぞれT字形の上部に隣接して軸方向に延
びる横部材のエッジ部148、150を含んでいる。ま
た、シールエッジ部144、146の各々はT字形の底
部に隣接し、半径方向に延びる縦部材のエッジ部15
2、154を含んでいる。横部材のエッジ部はそれぞれ
軸方向に、それぞれの縦部材のエッジ部から一定の長さ
で延びている。
【0038】T字形断面を有するシールリングについて
述べ、図示してきたが、その他の幾何学形状、例えば正
方形、長方形等のシールリングが本発明の範囲で意図さ
れ得るものであることは理解されよう。例えば、長方形
のシールリングを形成し、上記第3実施例によるカップ
リングで実験してみたが、カップリング組み立の際に、
所望の構造的剛性に欠けるため、その取り扱い及びカッ
プリング部材間への取付を困難することがわかった。斯
うした長方形のシールは半径方向に内側に向かって潰れ
る傾向があり、各溝への取付を困難にする。この点、T
字形に形成したシールリングは、所望の構造適合性を備
え、カップリング組立時の取り扱い、及び取付を容易に
し、半径方向に潰れないことがわかった。
【0039】第1及び第2カップリング部材のフランジ
130、132の前面134、136は、それぞれの内
側軸方向に一定の深さで窪み、且つそれぞれの流体流路
に隣接して位置する第1溝156、158を含んでい
る。これら第1溝156、158はその中に置かれる第
1シールリングのエッジ部144、146を受容する形
に形成される。特に、図5に分かり易く図示するよう
に、各第1溝156、158は、第1区域155、15
7及び第2区域159、161を含む段状に形成され
る。各第1溝の第1区域は、第1シールリングの横部材
143の半分と、そのエッジ部150、148を受け入
れる形寸に形成される。また、第1溝の第2区域は第1
シールリングの縦部材145の半分と、そのエッジ部1
54、152を受け入れる形寸に形成される。
【0040】第1シールリングのエッジ部部144、1
46は、第1溝156、158より僅かに大きい寸法に
形成し、第1及び第2カップリング部材を接続した際
に、良好な干渉嵌合が得られるようにする。特に、第1
シールリングの横部材143は、横部材のエッジ部14
2、150間の軸方向長さ、及び縦部材のエッジ部15
2、154間の軸方向長さが、第1及び第2カップリン
グ部材を接合したときの、それぞれの第1溝の第1区域
155、157間の軸方向長さ、及び第2区域159、
161間の軸方向長さより僅かに大きくなる形寸に形成
される。更に、各横部材のエッジ部142、150が半
径方向に延びる長さ、即ちT字形の上面から縦部材の始
まりまでの半径方向長さは、各第1溝の第1区域15
5、157の半径方向の幅より僅かに大きくする。
【0041】好適な第3実施例では、第1シールリング
のエッジ部は、第1及び第2実施例に於ける溝形シール
機構に関して上記したと同様に寸法取りが行われる。好
適な第3実施例では、20ミリ(3/4インチ)のパイ
プに接続するカップリングとして、第1シールリング1
42の横部材のエッジ部142、150間の軸方向長さ
は、各第1溝156、158の第1区域155、157
間の軸方向長さより0.13から0.4ミリ(0.00
5から0.015インチ)の範囲で長くなし、且つ横部
材のエッジ部の半径方向の長さは各第1溝156、15
8の第1区域155、157の半径方向の幅より0.0
5から0.13ミリ(0.002から0.005イン
チ)の範囲で広くする。
【0042】第1シールリング142は、T字形の縦部
材の底面間で測った内径d2を有し、この内径は各流体
流路138、140の内径に等しくなっている。従っ
て、第1溝はそれぞれ第1及び第2カップリング部材の
フランジ前面内に位置すると共に、シールリング142
を取り付けた際、その底面は流体流路の一部を同心に形
成することになる。
【0043】第2溝160、162は、各第1溝15
6、158から第1及び第2カップリング部材のフラン
ジの前面134、136に沿って半径方向に外に向かっ
て位置し、各第1溝156、158と同様の寸法取りで
形成される。第2シーリングリング164は、第1シー
リングリング146に関して前述したと同様、リング内
径を定める横部材の上面と、リング外径を定める縦部材
の底面を有するT字形に形成される。第2シールリング
164は軸に沿って対称的に外に向かうエッジ部16
6、168を有し、これらのエッジ部はカップリング部
材に取り付けたとき、第1及び第2カップリング部材の
フランジの各前面134、136に対面する。エッジ部
166、168はそれぞれ横部材のエッジ部及び縦部材
のエッジ部を含んでいる。第2溝160、162は第2
シールリングのエッジ部を納めるように段状に形成され
ている。
【0044】第2シールリング164は、T字形の横部
材の底面間で測った外径を有し、この外径は第1カップ
リング部材130の周縁170の直径に等しい。第2シ
ールリングは、第1及び第2カップリング部材のフラン
ジを接合したとき、第2溝と良好な干渉嵌合をするよう
に、上記第1シールリングと同様な寸法で形成される。
【0045】前面区域174176は、第1及び第2溝
の間の前面134、136に沿って半径方向に延びてお
り、第1及び第2カップリング部材のフランジが接合さ
れたとき、相互に相補的界面を形成する平坦面として形
成される。第1及び第2溝内に置かれる第1及び第2シ
ールリングのエッジ部によって構成される溝形シール機
構と、界面を形成する前面区域間の接触によって、液密
なシール及び保持体積ゼロのカップリング面接合が得ら
れる。前述のように、ナット173は第1及び第2カッ
プリング部材のフランジを一括保持するのに使用され
る。
【0046】好適な第3実施例では、第1及び第2シー
ルリング142、164は、先に述べたようにその優れ
たコールドフロー特性から見て、PTFE又はPAFか
ら形成するのが望ましい。カップリング部材及びナット
は、先に述べたどの材料からも形成することが出来る。
もし望ましければ、第1実施例のカップリングに関して
述べたと同様に、第1及び第2シールリングと、それぞ
れの溝との間に流体蓄積部を間挿せて、第3実施例のカ
ップリングを構成することも可能である。流体蓄積部は
第1そして/又は第2カップリング部材のフランジ13
0、132の前面の凹部によって形成され、先に述べた
と同様の一つ以上のポートを含んでいる。
【0047】図6は、第4の実施例として本発明の原理
に従って構成されたかカップリング178を示す。この
カップリングは単一の独立なシールリング180だけを
有して構成されている点を除けば第3実施例のカップリ
ングと同一である。シールリング180は第3実施例の
カップリングについて述べた第1シールリング142と
同様に形成される。第1及び第2カップリング部材のフ
ランジ182、184は、それぞれ上記第1溝について
述べたと同様に形成される。
【0048】本発明によって構成されたカップリングの
もう一つの重要な特徴は、O−リング形のシール機構を
採用しているカップリングとは異なり、処理流体汚染源
を構成する可能性がある如何なる材料も含んでいない点
である。それ故、高清浄度の処理流体を輸送する配管シ
ステムにこのカップリングを使用しても、処理流体汚染
の危険は存在せず、そのため製品汚染の危険を除去す
る。
【0049】これまで限られたカップリングの実施例に
ついて特定的に述べ、図示してきたが、これら実施例に
ついて多くの修正及び改変が可能であることは当業者に
とって明らかである。従って、添付の特許請求の範囲内
に於いて、本発明の原理によるカップリングは、ここで
特定的に述べてきたもの以外の形でも具体化されうるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理により構成されたカップリング組
立体の第1実施例を示す側断面図である。
【図2】図1のカップリング組立体の第1実施例を示す
分解図である。
【図3】本発明の原理により構成され、流体蓄積部を備
えたカップリング組立体のもう一つの第1実施例を示す
側断面図である。
【図4】本発明の原理により構成されたカップリング組
立体の第2実施例を示す側断面図である。
【図5】図5Aは、本発明の原理により構成されたカッ
プリング組立体の第3実施例を示す側断面図であり、図
5Bは、図5Aのカップリング組立体のシールリングを
示す拡大側断面図であり、図5Cは、図5Aのカップリ
ング組立体の第1溝を示す拡大側断面図である。
【図6】本発明の原理により構成されたカップリング組
立体の第4実施例を示す側断面図である。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空導管の形をした第1及び第2カップ
    リング部材の各々が、 第1端部に於いて半径方向に延在するフランジと、 このフランジから、流体輸送用の管継手を備えたアタッ
    チメントの受入れに適応するカップリング部材の第2端
    部に向かって軸方向に延在するスリーブと、 第1端部から第2端部に向かってカップリング部材を通
    して延在する流体流路とを有し、 前記半径方向に延在するフランジは、軸方向に対面する
    前面を含み、 前記第1カップリング部材のフランジ前面は、この前面
    から軸方向に外に向かって一定の長さで突出し、前記流
    体流路の周囲に同心に位置する少なくとも一つの凸部を
    含み、 前記第2カップリング部材のフランジは、その前面に前
    記第1カップリング部材の凸部を受容する位置に形成し
    た少なくとも一つの溝を有し、前記凸部とこの溝は、前
    記第1及び第2カップリング部材のフランジ前面を接合
    したとき、第1及び第2カップリング部材間に液密なシ
    ールを構成する相対形寸に形成した第1及び第2カップ
    リング部材と、 接合した第1及び第2カップリング部材の前面を一括保
    持する手段とを具備することを特徴とするカップリング
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1カップリング部材のフランジ、
    スリーブ及び凸部は、それぞれ第1カップリング部材と
    一体に形成され、前記第2カップリング部材のフラン
    ジ、スリーブ及び凸部は、それぞれ第2カップリング部
    材と一体に形成される請求項1に記載のカップリング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2カップリング部材の各
    フランジ前面は、第1及び第2カップリング部材のフラ
    ンジ前面を接合したとき、互いに界面接触を受容するよ
    うに形成した一つ以上の実質的に平坦な相補的前面区域
    を含む請求項1に記載のカップリング装置。
  4. 【請求項4】 各第1及び第2カップリング部材のフラ
    ンジ前面の前記平坦な前面区域並びに凸部と溝は、第1
    及び第2カップリング部材の前面を接合して、流体を流
    体流路を通して輸送する際、保持体積がゼロとなるよう
    に形成されている請求項3に記載のカップリング装置。
  5. 【請求項5】 前記第1カップリング部材のフランジ前
    面は、このフランジ前面から軸方向に外に向かって突出
    し、流体流路の周囲に同心に位置する2つの凸部を具備
    し、前記第2カップリング部材のフランジ前面は、前記
    凸部を受容する位置に2つの溝を具備する請求項1に記
    載のカップリング装置。
  6. 【請求項6】 前記第1カップリング部材のフランジ前
    面、前記第2カップリング部材のフランジ前面、及び第
    1及び第2カップリング部材のフランジ前面からなる前
    面グループから選択した前面に配置され、2つのカップ
    リング部材のフランジ間に半径方向に位置し、咬み合っ
    た凸部と溝との間に形成されるシールを通過漏洩する流
    体を受容する流体貯蔵部を更に具備する請求項5に記載
    のカップリング装置。
  7. 【請求項7】 前記第1又は第2カップリング部材のフ
    ランジが、前記流体貯蔵部からフランジの背面にかけ
    て、軸方向に貫通して延在する漏洩流体の漏洩ポートを
    含んでいる請求項6に記載のカップリング装置。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2カップリング部材を一
    括保持する手段は、ナットから構成され、このナットは
    ネジ付きの内面と、その一端を貫通する開口を有する肩
    部を有し、接合した第1及び第2カップリング部材のフ
    ランジ前面の周囲に軸方向に配置され、前記肩部の内面
    が一つのフランジの背面と係合し、前記ネジ付きの内面
    が隣接フランジの周縁に設けたネジ付き外周面と螺合す
    る請求項1に記載のカップリング装置。
  9. 【請求項9】 前記凸部の各々は、その軸方向の長さと
    半径方向の壁厚との比が1.5:1から2:1の範囲で
    形成される請求項1に記載のカップリング装置。
  10. 【請求項10】 前記凸部の各々は、その軸方向の長さ
    が各溝の軸方向の深さより大きく、その半径方向の壁厚
    が各溝の半径方向の幅より大きく形成さる請求項1に記
    載のカップリング装置。
  11. 【請求項11】 中空導管の形をした第1及び第2カッ
    プリング部材の各々が:第1端部に於いて半径方向に延
    在するフランジと、 このフランジから、流体輸送用の管継手を備えたアタッ
    チメントの受入れに適応する第1カップリング部材の第
    2端部に向かって軸方向に延在するスリーブと、 第1端部から第2端部に向かって第1カップリング部材
    を通して延在する流体流路とを有し、 前記半径方向に延在するフランジは軸方向に対面する前
    面を含み;前記第1カップリング部材のフランジ前面
    は、この前面から軸方向に外に向かって一定の長さで突
    出し、前記流体流路の周囲に同心に位置する2つの凸部
    を含み、 前記第2カップリング部材のフランジは、前記第1及び
    第2カップリング部材のフランジ前面を接合しとき、前
    記凸部をそれぞれ受容するように前記流体流路の周囲に
    同心に位置し、前面から内向に軸方向に一定長さで窪ま
    せて一体に設けた2つの溝を含む第1及び第2カップリ
    ング部材と;接合した第1及び第2カップリング部材の
    前面を一括保持するように、第1及び第2カップリング
    部材のフランジ周囲に配置されるナットとを具備するこ
    とを特徴とするカップリング装置。
  12. 【請求項12】 前記第1カップリング部材のフランジ
    は:前記第1凸部と流体流路との間の前面に沿って、半
    径方向に延在する平坦な第1表面区域と;前記第1凸部
    と第2凸部との間の前面に沿って、半径方向に延在する
    平坦な第2表面区域と;前記第2凸部とフランジ周縁と
    の間の前面に沿って、半径方向に延在する平坦な第3表
    面区域とを更に含み;前記第2カップリング部材のフラ
    ンジは:前記第1溝と流体流路との間の前面に沿って、
    半径方向に延在する平坦な第1表面区域と;前記第1溝
    と第2溝との間の前面に沿って、半径方向に延在する平
    坦な第2表面区域と;前記第2溝とフランジ周縁との間
    の前面に沿って、半径方向に延在する平坦な第3表面区
    域とを更に含み;第1カップリング部材のフランジの第
    1、第2、及び第3表面区域は、第1及び第2カップリ
    ング部材のフランジの前面が接合したときに、それぞれ
    前記第2カップリング部材のフランジの第1、第2、及
    び第3表面区域と界面接触して、その間に保持体積ゼロ
    の接合を構成するように形成されている請求項11に記
    載のカップリング装置。
  13. 【請求項13】 前記第1カップリング部材のフランジ
    前面、第2カップリング部材のフランジ前面、及び第1
    及び第2カップリング部材のフランジ前面からなる前面
    グループから選択した前面に配置され、2つのカップリ
    ング部材のフランジ間に半径方向に位置し、咬み合った
    凸部と溝との間に形成されるシールを通過漏洩する流体
    を受容する流体貯蔵部を更に具備する請求項11に記載
    のカップリング装置。
  14. 【請求項14】 第1又は第2カップリング部材のフラ
    ンジの一つが、前記流体貯蔵部からフランジの背面にか
    けて、軸方向に貫通して延在する漏洩流体の漏洩ポート
    を含んでいる請求項13に記載のカップリング装置。
  15. 【請求項15】 前記ナットはネジ付きの内面を有する
    と共に、その一端を貫通する開口を有する肩部を有し、
    接合した第1及び第2カップリング部材のフランジ前面
    の周囲に軸方向に配置され、前記肩部の内面は一つのフ
    ランジの背面と係合し、前記ネジ付き内面は隣接フラン
    ジ周縁に設けたネジ付き外周面と螺合する請求項11に
    記載のカップリング装置。
  16. 【請求項16】 中空円筒導管の形をした第1及び第2
    カップリング部材の各々が:第1端部に於いて半径方向
    に延在するフランジと、 このフランジから、流体輸送用の管継手を備えたアタッ
    チメントの受入れに適応するカップリング部材の第2端
    部に向かって軸に平行に延在するスリーブと、 第1端部から第2端部に向かってカップリング部材を通
    して延在する流体流路とを有し、 前記半径方向に延在するフランジは軸方向に対向する前
    面を含み、 前記フランジは、前記流体流路の周囲に同心に配置され
    た少なくとも一つの溝を有する軸方向に対面する前面を
    含む第1及び第2カップリング部材と;前記第1及び第
    2カップリング部材のフランジ前面間に間挿され、第1
    及び第2カップリング部材の前面が接合されたとき、軸
    方向に対面するエッジ部が第1及び第2カップリング部
    材のフランジの各溝内に位置して、その間に液密なシー
    ルを構成する形寸に形成された少なくとも一つのシール
    リングと;接合した第1及び第2カップリング部材の前
    面を一括保持する手段とを具備することを特徴とするカ
    ップリング装置。
  17. 【請求項17】 シールリングは、横部材と縦部材によ
    って画成されるT字形の断面を有すると共に、対称的に
    軸方向に外に向かって対面するシールエッジを有する請
    求項16に記載のカップリング装置。
  18. 【請求項18】 第1及び第2カップリング部材の各フ
    ランジ前面に設けた溝は、T字形シールリングの横部材
    及び縦部材の半分を収納する段状の形を有している請求
    項17に記載のカップリング装置。
  19. 【請求項19】 前記第1及び第2カップリング部材の
    フランジ前面は:それぞれの流体流路の周囲に同心に位
    置する第1溝と;各第1溝の周囲に同心に位置する第2
    溝とを含むと共に、これら第1及び第2の溝はそれぞれ
    段状の形を有し、 カップリング装置は前記第1溝内に、軸方向に対面する
    エッジ部が入るように形成された第1シールリングと、
    前記第2溝内に軸方向に対面するエッジ部が入るように
    形成された第2シールリングとを含む請求項16に記載
    のカップリング装置。
  20. 【請求項20】 前記第1カップリング部材のフランジ
    前面、前記第2カップリング部材のフランジ前面、及び
    第1及び第2カップリング部材のフランジ前面からなる
    前面グループから選択した前面に配置され、2つの溝の
    間に位置し、咬み合ったシールリングと溝との間に形成
    されるシールを通過漏洩する流体を収容する流体貯蔵部
    を更に具備する請求項19に記載のカップリング装置。
  21. 【請求項21】 前記第1又は第2カップリング部材の
    フランジの一つが、前記流体貯蔵部からフランジの背面
    にかけて、軸方向に貫通して延在する漏洩流体を受容す
    る漏洩ポートを含んでいる請求項20に記載のカップリ
    ング装置。
  22. 【請求項22】 前面を一括保持する手段はネジ付きの
    内面を有するナットからなり、このナットはその一端を
    貫通する開口を有する肩部を含み、接合した第1及び第
    2カップリング部材のフランジ前面の周囲に取り付けら
    れ、前記肩部の内面が一つのフランジの背面と係合し、
    前記ネジ付きの内面が隣接フランジ周縁に設けたネジ付
    き外周面と螺合する請求項16に記載のカップリング装
    置。
  23. 【請求項23】 中空導管の形をした第1及び第2カッ
    プリング部材の各々が:第1端部に於いて半径方向に延
    在するフランジと、 このフランジから、流体輸送用の管継手を備えたアタッ
    チメントの受入れに適応するカップリング部材の第2端
    部に向かって軸に平行に延在するスリーブと、 第1端部から第2端部に向かってカップリング部材を通
    して延在する流体流路とを有し;前記フランジは其処に
    配置された2つの溝を有する軸方向に対面する前面を含
    み、第1の溝は流体流路の周囲に同心に位置すると共
    に、第2溝は第1の溝の周囲に同心に位置するようにし
    た第1及び第2カップリング部材と;前記第1及び第2
    カップリング部材のフランジの前面間に間挿され、第1
    及び第2カップリング部材の前面が接合されたとき、軸
    方向に対面するエッジ部が第1及び第2カップリング部
    材のフランジの第1溝内に置かれて、その間に第1の液
    密なシールを構成する形寸に形成された第1シーリング
    リングと;軸方向に対面するエッジ部が第1及び第2カ
    ップリング部材のフランジの第2溝内に置かれて、その
    間に第2の液密なシールを構成する形寸に形成された第
    2シーリングリングと;接合した第1及び第2カップリ
    ング部材の前面を一括保持するように、第1及び第2カ
    ップリング部材の周囲に配置されナットとを具備するこ
    とを特徴とするカップリング装置。
  24. 【請求項24】 第1及び第2シールリングの各々は、
    横部材と縦部材によって画成されるT字形の断面を有す
    ると共に、対称的に軸方向に外向きに対面するシールエ
    ッジ部を有する請求項23に記載のカップリング装置。
  25. 【請求項25】 第1及び第2カップリング部材の各フ
    ランジ前面に設けた第1及び第2の溝は、第1及び第2
    のT字形シールリングの横部材及び縦部材の半分を収納
    する段状の形を有している請求項24に記載のカップリ
    ング装置。
  26. 【請求項26】 第1カップリング部材のフランジ前
    面、第2カップリング部材のフランジ前面、及び第1及
    び第2カップリング部材のフランジ前面からなる前面グ
    ループから選択した前面に配置され、2つの溝の間に位
    置し、咬み合わせたシールリングと溝との間に形成され
    るシールを通過漏洩する流体を受容する流体貯蔵部を更
    に具備する請求項25に記載のカップリング装置。
  27. 【請求項27】 第1又は第2カップリング部材のフラ
    ンジの一つが、前記流体貯蔵部からフランジの背面にか
    けて、軸方向に貫通して延在する漏洩流体の漏洩ポート
    を含んでいる請求項26に記載のカップリング装置。
  28. 【請求項28】 ナットはネジ付きの内面と、一端を貫
    通する開口を有する肩部を含み、接合した第1及び第2
    カップリング部材のフランジ前面の周囲に取り付けら
    れ、前記肩部の内面が一つのフランジの背面と係合し、
    前記ネジ付きの内面が隣接フランジ周縁に設けたネジ付
    き外周面と螺合する請求項24に記載のカップリング装
    置。
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