JPH10318333A - フライホイール - Google Patents
フライホイールInfo
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- JPH10318333A JPH10318333A JP9145753A JP14575397A JPH10318333A JP H10318333 A JPH10318333 A JP H10318333A JP 9145753 A JP9145753 A JP 9145753A JP 14575397 A JP14575397 A JP 14575397A JP H10318333 A JPH10318333 A JP H10318333A
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- flywheel
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Abstract
広範囲速度駆動系におけるダンピングが可能なフライホ
イールを提供する。 【解決手段】 中空円板状のフライホイール1の中空部
2内に液体3を注入して構成する。液体3は、停止時に
は重力により鉛直方向下部に溜まったままであるが、低
速回転時で遠心力よりも液体3に掛かる重力Wの方が勝
っている状態では、溜まった状態のままであるが、その
内部に流れが発生し、この液体の流れが低速回転時の振
動や速度ムラを減衰させる。フライホイール1の高速回
転時には、強い遠心力によって液体3が中空部2の内壁
面に環状に密着して慣性が増し、安定した回転性能が得
られ、振動や速度ムラによる速度ノイズ成分の影響が少
なくなる。
Description
あるいは被回転駆動系、例えば電子写真装置やプリン
タ、ファクシミリ等において用いられる回転軸に取り付
けて、回転時の振動を減衰させるフライホイールに関す
る。
この種の振動減衰(ダンピング)の手段としては、例え
ば特開昭63−103699号公報に開示のように、ス
テッピングモータの軸を乾性摩擦負荷部材と粘性摩擦負
荷部材とで挟み込むことにより、ステッピングモータ軸
の始動、停止における振動を減衰させるものがある。こ
の技術では、粘性負荷部材の粘度成分が乾性負荷部材に
影響を及ぼす危険があり、経時的に振動減衰能力が劣化
するという問題がある。
駆動伝達系(ギア、ベルトなど)にフライホイールを取
り付けて慣性力を増し、振動の低減を図っていた。しか
しながら従来の技術では、一定速度における振動(共
振)の防止、または始動、停止時における衝撃の吸収は
できるものの、回転駆動系の立ち上がりスルーアップ時
や速度可変領域の大きなものについては、振動(共振)
点が必ずしも防止減衰できないという問題がある。また
図1に示す従来のフライホイール20のように、ゴム
(弾性材)からなる層21を設け、この弾性層21によ
り特定振動域のダンピングを行うものも知られていた。
に対応し、振動速度ムラ、位置精度の向上は困難であっ
た。即ち従来のフライホイールでは、広範囲速度駆動系
において駆動伝達系、駆動源の慣性をアップさせること
により振動(共振)を除去、減衰させることは難しかっ
た。そこで本発明では回転駆動系立上がり時、立下がり
時、広範囲速度駆動系におけるダンピングが可能なフラ
イホイールを提供することを目的とする。
のうち請求項1に係るものは、上記目的を達成するため
に、中空回転体形状を有し、該中空内部に液体を注入し
てなることを特徴とする。
するために、上記中空内部に粒体を混入してなることを
特徴とする。
するために、上記中空内部の壁面に凹凸を設けたことを
特徴とする。
参照して説明する。図2は本発明に係るフライホイール
の一実施形態を示す破断斜視図である。図示のフライホ
イール1は、中空円板状の形状、構造を有し、中空部2
内に液体3を注入して構成したものである。この中空部
2内の液体3は、回転軸その他の回転駆動系に装着する
と、重力により下部(鉛直方向)に溜まった状態になっ
ている。
に、遠心力(あるいは遠心力及び液体3と中空部2内面
の摩擦力)によって液体3を回転方向(図中の矢印方
向)へ移動させようとする力Fが生じるが、遠心力より
も液体3に掛かる重力Wの方が勝っている状態では、液
体3は溜まった状態のままで、その内部に流れが発生
し、この液体の流れがフライホイール1の低速回転時に
生じ得る振動や速度ムラを減衰させる。
に示すように、強い遠心力によって液体3は中空部2の
内壁面に環状に密着し、これによって慣性が増し、安定
した回転性能が得られ、振動や駆動体系からの速度ムラ
による速度ノイズ成分の影響が少なくなる。
実施形態を示す破断斜視図である。本実施形態のフライ
ホイール1は、中空部2内に液体3とともに粒状物体4
を混入したもので、より振動や速度ムラ成分の減衰、除
去が可能となる。液体3の粘性や粒状物体4の粒子径の
ちがうものを、配合比や量を変えて組み合わせれば様々
な駆動系に適応させることができる。
に他の実施形態を示す破断斜視図(A)及び断面図
(B)である。本実施形態のフライホイール1は、中空
部2の内壁面に凹凸5を設けることにより、振動、速度
変動を減衰効果を大きくしたものである。凹凸5のピッ
チは等間隔よりも不等間隔としたほうがよい。
図である。本実施形態のフライホイール1の。凹凸5a
は、図6の例の凹凸5の凸部が幅狭のものであるのに対
し、凸部の幅を広くして、凹部を溝状にしたものであ
る。
イールを樹脂で作り、中空部内に密度の高い液体を注入
することで、材質を金属としなくても大きな慣性を得ら
れ、コスト的にも安価にできる。
説明してきたように、内部に液体を注入した中空回転体
形状を有するので、広い速度変動領域あるいは変動範囲
において使用される駆動系の振動(共振)、振動源(駆
動物)からの振動、駆動伝達系(ギア、ベルトなど)に
よる速度変動、振動(共振)を除去、減衰させることが
できるという効果がある。中空部内に入れた液体によっ
て材質を金属としなくても大きな慣性力を得られ、ホイ
ール自体には軽量なものが用いることができるのでるの
で、駆動源(モータなど)を小型化でき、また樹脂など
の成形し易くコストの安価な材料を使用することができ
るので、装着する回転駆動系についても低コスト化が図
れるという効果がある。
明してきたように、中空部内に液体と粒体を混入するこ
とで、中空部の内壁と粒体の摩擦力を大きくすることが
でき、上記共通の効果に加え、より振動、速度変動の除
去、減衰に対し有効となるという効果がある。
明してきたように、液体を注入する中空部の内壁面に凹
凸を設けたので、液体や粒体と中空の内壁とで摩擦を大
きく発生させ得るので、上記共通の効果に加え、より大
きな振動や速度変動に対し有効となり、また凹凸のピッ
チや大きさにより振動、変動成分の幅広い対応が可能と
なるという効果がある。
る。
す破断斜視図である。
ある。
ある。
示す破断斜視図である。
形態を示す破断斜視図(A)及び断面図(B)である。
Claims (3)
- 【請求項1】 中空回転体形状を有し、該中空内部に液
体を注入してなることを特徴とするフライホイール。 - 【請求項2】 上記中空内部に粒体を混入してなること
を特徴とする請求項1のフライホイール。 - 【請求項3】 上記中空内部の壁面に凹凸を設けたこと
を特徴とする請求項1または2のフライホイール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14575397A JP3766179B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | フライホイール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14575397A JP3766179B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | フライホイール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10318333A true JPH10318333A (ja) | 1998-12-04 |
JP3766179B2 JP3766179B2 (ja) | 2006-04-12 |
Family
ID=15392368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14575397A Expired - Fee Related JP3766179B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | フライホイール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3766179B2 (ja) |
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-
1997
- 1997-05-19 JP JP14575397A patent/JP3766179B2/ja not_active Expired - Fee Related
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