JPH10318214A - ストップ部材の取付構造 - Google Patents

ストップ部材の取付構造

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JPH10318214A
JPH10318214A JP14998097A JP14998097A JPH10318214A JP H10318214 A JPH10318214 A JP H10318214A JP 14998097 A JP14998097 A JP 14998097A JP 14998097 A JP14998097 A JP 14998097A JP H10318214 A JPH10318214 A JP H10318214A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スライド装置にストップ部材を後からの取付も
可能なようにすることである。 【解決手段】 ボディ2の長手両端部を塞ぐ端部材7に
スライド装置1を固定側部材59に取付ける締付ボルト
用の取付孔35を設ける。ストップ部材保持部材41に
共締め用取付孔45を設け、共締め用取付孔45の取付
孔35の座ぐり孔39との対向部部を位置決め孔46に
形成する。ストップ部材保持部材41にストップ部材4
2を螺着し、座ぐり孔39と位置決め孔46との間に挿
通孔47を有する位置決め部材40を介在し、締付ボル
ト60を取付孔35と共締め用取付孔45と挿通孔47
とに通してスライド装置1の固定側部材59への取付
と、ストップ部材42の端部材7への固着を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スライド装置に
おけるボディの外側で軸方向移動可能な外部移動体のス
トローク端を決めるストップ部材の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスライド装置として実公平6−4
7125号公報に開示のものが知られている。このスラ
イド装置では、ロッドレスシリンダを固定側部材に取付
ける場合、ロッドレスシリンダのシリンダ本体の両端を
塞ぐ端部材に設けた締付ボルト用の取付孔に締付ボルト
を通し、締付ボルトを固定側部材に締結して取付けてい
る。また、シリンダ本体の上面には、シリンダ孔を長手
方向に往復動するピストンに連結された外部移動体とし
ての移動子が移動可能に備えられている。このシリンダ
本体の幅方向両側には移動子のガイドローラが転動する
転動傾斜面を備えている。この転動傾斜面をストッパ取
付台(ストップ部材保持部材)とクランプ金具とが取付
ボルトの締付力により挾み込み、ストッパ取付台がシリ
ンダ本体上面に固着され、トッパ取付台にストッパ(ス
トップ部材)を螺着することでロッドレスシリンダにス
トッパを備えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のスライド装置
は、ロッドレスシリンダの固定側部材への取付とロッド
レスシリンダへのストッパの固着は夫々行われるので、
最初からストッパを備えた状態で使用する場合にロッド
レスシリンダの固定側部材への取付作業とロッドレスシ
リンダへのストッパの固着作業の2作業工程が必要とな
り、1度の作業でロッドレスシリンダとストッパとを取
付けることができない。また、転動傾斜面をストッパ取
付台とクランプ金具とによって挾んでいるので、ストッ
パをロッドレスシリンダに後から固着することが可能で
あるが、取付ボルトの大きな締付力がクランプ金具を介
して転動傾斜面に作用し、転動傾斜面が傷付き易い問題
がある。また、転動傾斜面を有していないロッドレスシ
リンダにはストッパを固着することができず好ましくな
い。尚、特開平7−158612号公報には、シリンダ
チューブの両側面にガイド溝を形成し、このガイド溝に
固定片を係合し、固定片にストッパ装置を位置固定ボル
トで取り付け、シリンダチューブにストッパ装置を固定
するものが開示されているが、このものでは大きなガイ
ド溝を必要としてシリンダチューブの強度を低下する問
題がある。本願の課題は最初からストッパを備えた状態
でスライド装置を使用するとき、1作業でスライド装置
の固定側部材への取付と、ストップ部材のスライド装置
への固着が行えるストップ部材の取付構造を提供するこ
とである。また、転動傾斜面のような外部移動体案内用
の案内面を持つスライド装置において、前記案内面を傷
付けないようにすることである。更に転動傾斜面やガイ
ド溝を設けられていないスライド装置であってもストッ
プ部材を取付可能であり、スライド装置のボディの強度
を大きくできるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】題記課題を解決するため
に、ボデイの外側に外部移動体を軸方向移動可能に有
し、ボデイ端部に接続される端部材に、固定側部材にス
ライド装置全体を固定する締付ボルト用の取付孔が設け
られているスライド装置において、前記取付孔を共用し
てスライド装置の固定側部材への取付と、前記外部移動
体のストローク端を決めるストップ部材の端部材への固
着を、共通の締付ボルトで行うように構成した(請求項
1)。
【0005】また、ストップ部材保持部材にストップ部
材を取り付け、ストップ部材保持部材に、端部材の取付
孔と一致する共締め用取付孔を設け、ストップ部材保持
部材と端部材との間には、両者の前後、左右を位置決め
する位置決め部材を介在させた(請求項2)。
【0006】前記共締め用取付孔は、取付孔の座ぐり孔
との対向部分が位置決め孔に形成され、取付孔の座ぐり
孔と前記位置決め孔との間に、締付ボルトの通る挿通孔
を有する位置決め部材を介在した(請求項3)。
【0007】前記ストップ部材保持部材及び、ストップ
部材の各後端が、端部材後端面より軸方向外側に突出し
ないようになっており(請求項4)、ストップ部材は、
軸方向位置が調整可能である(請求項5)。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、スライド装置として、流体
(空気)圧作動のロッドレスシリンダ1を例に説明す
る。図5から図7において、ロッドレスシリンダの基本
構成を説明する。非磁性材料(例えばアルミニウム合
金)を押出し、もしくは、引き抜き成形して成るシリン
ダチューブ(ボディ)2は、非円形(長円形)のシリン
ダ孔2aを有すると共に、その長手方向全長に亘って、
開口部として例示するスリット3が形成してある。シリ
ンダチューブ2には、断面でみて、前記シリンダ孔2a
とスリット3の他に、幅方向左右の側壁外面にシリンダ
孔2aと平行に、端部材取付用の取付溝4とセンサ取付
溝5とが形成されている。
【0009】シリンダチューブ2の長手両端部は、端部
材として例示する、シリンダチューブ2上面より上方に
突出した形状のエンドキャップ7,8で塞がれ、エンド
キャップ7,8間にシリンダ室6を形成している。エン
ドキャップ7とエンドキャップ8とは、左右形状が対称
となっているのみで同様であるから、以下、エンドキャ
ップ7を示す各図に基づいて説明する。図5,6におい
て、エンドキャップ7(8)とシリンダチューブ2と
は、エンドキャップ7(8)の嵌入軸部9をシリンダガ
スケット10を介してピストン孔2a端部に嵌入した状
態で、自体の捩じ込みにより下孔に雌ねじを形成して締
結されるタッピンねじ(例えばJIS(日本工業規格)
B−1122に規定されているような)11を、前記端
部材取付用の取付溝4の端部に捩じ込むことにより、エ
ンドキャップ7(8)のシリンダチューブ2に対する幅
方向位置を決めて結合されている。タッピンねじ11に
よる結合個所は、エンドキャップ7(8)の側面に形成
されている流体給排ポート12との関係で、エンドキャ
ップ7(8)について各3か所である。
【0010】シリンダ室6は、ピストン本体13aの両
端にピストンエンド13bを有する内側移動体(後述の
移動体の内側部材)としてのピストン13により前,後
シリンダ室6A,6Bに区画されている。ピストン13
には、前記スリット3を貫通する力伝達部材(ピストン
ヨーク)14が一体成形されている。その力伝達部材1
4は、シリンダチューブ2外側において左右に拡がり、
外側移動体の本体部材としてのピストンマウント15と
なっている。ピストンマウント15は、外シールバンド
20の通過するバンド通過空間16を樹脂材料から成る
カバー部材17で塞いでいる。ピストン本体13aと力
伝達部材14とピストンマウント15とは全体がアルミ
ニウム合金からる単一部材で構成されている。ピストン
マウント15の下端外周には、全周にわたってスクレー
パ18が取り付けられ、シリンダチューブ2の上面(ス
リット開口方向側外面)との間とピストンマウント15
の下面との間の隙間からの塵埃侵入を防止している。
【0011】エンドキャップ7(8)は、プラスチック
などの合成樹脂材の成形品である。エンドキャップ7
(8)には、内外シールバンド19,20と対応して、
中間壁部21の上下にバンド嵌入孔22,23が形成さ
れている。また、内シールバンド19用のバンド嵌入孔
22は、内外シールバンド19,20で上下を挟まれた
空間Sと連通している。バンド嵌入孔22に連続して、
エンドキャップ7(8)の外部空間と連通する連通孔2
4がエンドキャップ7(8)に設けてある。エンドキャ
ップ7(8)には、一端(上端)が外方(上方)に開放
しているピン孔25が形成されている。
【0012】スリット3を内側と外側から塞ぐ内外シー
ルバンド19,20は、前記ピストンヨーク14の上下
を通ってその両端が各エンドキャップ7(8)に達して
いる。内外シールバンド19,20は、厚みの薄い可撓
性バンドであり、例えばスチールバンドなどの磁性材料
から成る。内外シールバンド19,20は周知のよう
に、スリット3の幅より大きな幅を有している。各シー
ルバンド19,20は、それらの両端を前記対応するバ
ンド嵌入孔22,23に嵌め込み、シールバンド19,
20の長手両端に設けた図示しない取付孔と、エンドキ
ャップ7(8)のピン孔25とを一致させた状態で、外
方から取付ピン26をピン孔25に嵌め込んで、エンド
キャップ7(8)に連結される。
【0013】これらの内外シールバンド19,20を吸
着するための磁石27が、シリンダチューブ2外面にお
いて、スリット3両側に長手に沿って配置されている。
ピストンヨーク14を通過している部分を除いて、内シ
ールバンド19は、その磁気吸着力とシリンダ室6に加
わる流体圧力によりスリット3を内側から塞ぎ、また、
外シールバンド20は前記磁気吸着力によりスリット3
を外側から塞ぐ。
【0014】28はキャップカバーであり、カバー29
と弁体30とを備え、弾性を有する樹脂材料から全体が
一体成形されており、エンドキャップ7(8)の上壁部
31の上面に形成されたカバー取付け用の階段状の細幅
溝32にカバー29が係止され、前記取付ピン26を抜
け止めすると共に弁体30が前記連通孔24の開口部を
開閉可能に塞いでいる。弁体30は不測の事態によりシ
リンダ室6からの圧力空気が内シールバンド19とシリ
ンダチューブ2との間から外シールバンド20との間に
瞬時にかつ大量に漏れたとき、その漏れ流体による内外
シールバンド19,20で挟まれた略閉鎖状態の空間
(スリット3との間で囲まれる空間と、移動体50との
間で囲まれる空間から成る)Sの空気圧力が異常に高く
なったとき、その空間Sと連通する前記バンド挿通孔2
2と連通孔24を介して作用する圧力で外方に開き(図
5の2点鎖線)、前記空間Sの異常圧力上昇で外シール
バンド20が爆発的に吹き飛ぶなどの破損事故を防止す
る。
【0015】エンドキャップ7(8)には、図3に示す
ようにエンドキャップ7(8)を樹脂材料で成形型によ
り成形するときに、幅方向左右位置に金属性筒部材(ス
レッドインサート)33を挿入して一体成形してある。
金属性筒部材33は、長手両端と中間が太径部に形成さ
れ、中間部34外周にローレットが刻設してあり、一体
成形後に容易なことではエンドキャップ7(8)から脱
落することのないようになっている。金属性筒部材33
は、その内側を締付ボルト用の取付孔35とすると共
に、金属性筒部材33の一端(上端)が、圧接面36と
なり、他端(下端)37がエンドキャップ7(8)の固
定側部材59に向く面(ここでは下面)38と同一面若
しくは僅かに突出するようになっている。金属性筒部材
33の上端は、座ぐり孔39の底部に位置している。
【0016】次に、本願のストップ部材取付構造を図1
から図4により説明する。エンドキャップ7(8)の上
方には位置決め部材40とストップ部材保持部材41と
によりストップ部材として例示するショックアブソーバ
42が備えられている。ストップ部材保持部材41はロ
ッドレスシリンダ1の長手方向幅がエンドキャップ7
(8)のシリンダチューブ2の外側に位置する部分の幅
と略同様の幅をしており、長手方向のストップ部材取付
ねじ孔43が形成され、この取付ねじ孔43の雌ねじに
ショックアブソーバ42外周に刻設された雄ねじが螺合
される。また、ストップ部材保持部材41には、取付ね
じ孔43と一方の側面との間に切割溝44が形成されて
いる。また、ストップ部材保持部材41には取付孔35
と対応する位置に共締め用取付孔45が上下に貫通して
夫々形成され、その一方が前記切割溝44を横切ってい
る。共締め用取付孔45の座ぐり孔39との対向部分が
座ぐり孔39と同径の位置決め孔46に形成されてい
る。この位置決め孔46と座ぐり孔39との間には位置
決め部材(筒部材)40が介装され、エンドキャップ7
(8)に対してストップ部材保持部材41の前後、左右
が位置決めされる。位置決め部材40には挿通孔47が
設けられており、位置決め部材40が位置決め孔46と
座ぐり孔39とに介装された際に、挿通孔47と取付孔
35と共締め用取付孔45とが連続する。
【0017】前記ピストンマウント15の上面にはプレ
ート48が一体固着され、ピストンマウント15とカバ
ー部材17とプレート48とにより外部移動体49を構
成している。ピストンマウント15にはプレート取付ね
じ孔51が設けられている。プレート48にはプレート
取付ねじ孔51と対応する位置に取付ねじ挿通孔52が
設けられており、この取付ねじ挿通孔52に取付ねじ5
3が挿通され、取付ねじ53のプレート取付ねじ孔51
への螺合により、ピストンマウント15の上面にプレー
ト48が固着される。プレート48は図1に示すように
ショックアブソーバ42が挿入可能な挿入溝54がプレ
ート48の長手方向の両端面55,56から中央に向け
て形成され、中央部に連結部57を有するH形状をして
いる。
【0018】尚、58は外部ダンパであり、エンドキャ
ップ7(8)の外部移動体49と対向する側に取付けら
れ、外部移動体49のストロークエンドで外部移動体4
9と衝接してその運動エネルギを吸収する。
【0019】機械ベースなどの固定側部材59に最初か
らショックアブソーバを備えてロッドレスシリンダ1を
固定しようとするときには、エンドキャップ7(8)の
座ぐり孔39に位置決め部材40を挿入し、この位置決
め部材40をストップ部材保持部材41の位置決め孔4
6に挿入し、この状態で締付ボルト60を共締め用取付
孔45と挿通孔47と取付孔35とに通し、ショックア
ブソーバ42が螺着されたストップ部材保持部材41と
ロッドレスシリンダ1とを締付ボルト60によって固定
側部材59に共締めして一体的に取付ける。このときシ
ョックアブソーバ42の後端はエンドキャップ7(8)
の端面より外側へ突出しないようにストップ部材保持部
材41に螺着されている。このことと外部移動体49が
ストロークエンドにあるとき挿入溝54にショックアブ
ソーバ42が挿入するので短いロッドレスシリンダ1で
あってもストロークが確保できると共にショックアブソ
ーバ42がロッドレスシリンダ1の全長内に収まってお
り、ショックアブソーバ42を備えていても全長が短
い。また、エンドキャップ7(8)は樹脂材料から構成
されているが締付ボルト60の締付力は、全て金属性筒
部材33で担持されるのでエンドキャップ7(8)が変
形したり、ボルト締付力が緩んだりすることが防止さ
れ、シリンダ1を堅固に固定できる。
【0020】ロッドレスシリンダ1はエンドキャップ7
(8)側面に設けた給排ポート12からの流体が前後シ
リンダ室6A,6Bに給排され、これによりピストン1
3即ち移動体50が左右に移動する。移動体50がスト
ロークエンドまで移動するとショックアブソーバ42が
プレート48の挿入溝54に挿入し、ショックアブソー
バ42のプランジャ61が連結部壁面57aに当接して
衝突時の衝撃が緩和される。次いで外部ダンパ58にマ
ウント15が衝接して衝突時の衝撃が緩和され、停止す
る。この場合、ショックアブソーバ42は、ストップ部
材保持部材41の切割溝44が締付ボルト60の締付力
によって狭められることで狭着固定されるので衝撃等に
よりずれることがない。外部移動体49の停止位置すな
わちストローク範囲を変更したい場合には、切割溝44
側の締付ボルト60を緩めて切割溝44を拡大し、ショ
ックアブソーバ42を回転させてショックアブソーバ4
2がロッドレスシリンダ1の軸方向端からほとんどでな
い程度の範囲で螺合位置をロッドレスシリンダ1の長手
方向に変更し、その状態で再び締付ボルト60締め付け
て狭着固定する。
【0021】次に他の実施の形態を図8,図9により説
明する。これは、前記実施の形態においてショックアブ
ソーバ42の先端面(プランジャ62が突出する面)を
ダンパ58のピストンマウント15が衝接する面と略同
じ位置となるようにショックアブソーバ42のストップ
部材保持部材41に対する螺着位置を調節し、ピストン
マウント15上面に挿入溝を設けていないプレート48
を取付けたものである。この実施の形態では、ロッドレ
スシリンダ1の長手方向両端からショックアブソーバ4
2が突出してしまうが、前記実施の形態に比べて移動体
50のストローク範囲を大きく変更可能である。
【0022】尚、固定側部材59にロッドレスシリンダ
1を取付ける際にストップ部材42が不要な場合には、
エンドキャップ7(8)の取付孔35に締付ボルト60
を通し、座ぐり孔39に締付ボルト60の頭部を収容し
て締付ボルト60を締め付けて固定すれば良く、プレー
ト48も取付ける必要がない。また、プレート48の挿
入溝54の形状は上記に限定されず、プレート48の底
面がピストンマウント15に向けて開口する左右垂直面
を円弧面により連結した形状等としても良い。また、既
存のロッドレスシリンダであっても、端部材にスライド
装置全体を固定する締付ボルト用の取付孔を有するもの
であれば、取付孔を利用してストップ部材を後から容易
に装着することができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本願発明では、端部材に設
けられた取付孔を共用してスライド装置の固定側部材へ
の取付とストップ部材の端部材への固着を締付ボルトに
より行うので、スライド装置に特別にストップ部材固着
用の構造(ガイド溝や転動傾斜面等)が不要であり、ス
ライド装置を固定側部材に固定した後でストップ部材を
取付ける必要が生じても取付孔を利用して端部材にスト
ップ部材を簡単に取付けることが可能である。このため
にスライド装置のボディ強度が強くなる。また、ストッ
プ部材を初めからスライド装置に備えた状態で使用する
場合には、従来はスライド装置の固定側部材への取付作
業とストップ部材のスライド装置への固着作業とが必要
であったが、本願発明では、スライド装置の固定側部材
への取付とストップ部材のスライド装置への固着を取付
孔を共用して行うので、1作業で行える利点を有してい
る。また転動傾斜面等の案内面を備えたものに対して
は、ストップ部材を端部材に取付けるので案内面を傷つ
けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を実施したロッドレスシリンダの側面
図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のIII−III線断面拡大図である。
【図4】図2のIV−IV線断面拡大図である。
【図5】ロッドレスシリンダの縦断面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】他の実施例である。
【図9】図8の平面図である。
【符号の説明】
1 ロッドレスシリンダ(スライド装置) 2 シリンダチューブ(ボディ) 7,8 エンドキャップ(端部材) 35 締付ボルト用の取付孔 39 座ぐり孔 40 位置決め部材 41 ストップ部材保持部材 42 ストップ部材 45 共締め用取付孔 46 位置決め孔 49 外部移動体 59 固定側部材 60 締付ボルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボデイの外側に外部移動体を軸方向移動
    可能に有し、ボデイ端部に接続される端部材に、固定側
    部材にスライド装置全体を固定する締付ボルト用の取付
    孔が設けられているスライド装置において、前記取付孔
    を共用してスライド装置の固定側部材への取付と、前記
    外部移動体のストローク端を決めるストップ部材の端部
    材への固着を、共通の締付ボルトで行うように構成した
    ことを特徴とするストップ部材の取付構造。
  2. 【請求項2】 ストップ部材保持部材にストップ部材を
    取り付け、ストップ部材保持部材に、端部材の取付孔と
    一致する共締め用取付孔を設け、ストップ部材保持部材
    と端部材との間には、両者の前後、左右を位置決めする
    位置決め部材を介在させて成る請求項1記載のストップ
    部材の取付構造。
  3. 【請求項3】 共締め用取付孔は、取付孔の座ぐり孔と
    の対向部分が位置決め孔に形成され、取付孔の座ぐり孔
    と前記位置決め孔との間に、締付ボルトの通る挿通孔を
    有する位置決め部材を介在して成る請求項2記載のスト
    ップ部材の取付構造。
  4. 【請求項4】 ストップ部材保持部材及び、ストップ部
    材の各後端が、端部材後端面より軸方向外側に突出しな
    いようになっている請求項2または3記載のストップ部
    材の取付構造。
  5. 【請求項5】 ストップ部材は、軸方向位置が調整可能
    であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載
    のストップ部材の取付構造。
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