JP3796932B2 - ストップ部材の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スライド装置におけるボディの外側で軸方向移動可能な外部移動体のストローク端を決めるストップ部材の取付構造に関し、特に、端部材とストップ部材を保持するストップ部材保持部材を共通の締付ボルトで、端部材の取付孔を用いて共締めするものに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばロッドレスシリンダのようなスライド装置において、外部移動体のストローク端を決めるストッパを最初から備えた状態で使用する場合に、スライド装置の固定側部材への取付作業とスライド装置へのストッパの固着作業を1度の作業で行うことができるように、本願出願人は既に、特開平10−318214号により、ロッドレスシリンダのエンドキャップの取付孔と、ストップ部材取付部材の共締め用取付孔を一致させて、エンドキャップの上部にストップ部材取付部材を位置決め部材を介して配置し、ストップ部材取付部材の上方から前記の各孔に共通の締付ボルトを挿通して、固定側部材に対して両者を同時に締め付けるようにしたものを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のものでは、図8に示すように、ロッドレスシリンダ100のエンドキャップ101とストップ部材取付部材102とが、固定側部材108への共通の締付ボルト103の締付力によりストップ部材取付け部材102に圧入一体のブッシュ107部分のみで結合されているので、ストップ部材104に外部移動体105が衝突する時のモーメントMにより、エンドキャップ101の位置決め孔106と圧入孔109とに嵌まり込んでいるブッシュ107が、ブッシュ107の外周と締付ボルト103の軸線までの大変短い半径でこじられて位置決め孔106或は圧入孔109内で大きく傾こうとし、その繰り返しによりブッシュ107とエンドキャップ101の位置決め孔106の間、あるいはストップ部材取付部材102とブッシュ107の圧入孔109との間にガタが生じるおそれがある。そのため、長期使用に際しては、ストップ部材が軸方向にがたついて、ストロ−ク端の位置決め精度低下、ガタによるストップ部材の緩衝機能の低下、あるいは、ガタによる音の発生が生じるおそれがある。
本願の課題は、最初からストッパを備えた状態でスライド装置を使用するとき、1作業でスライド装置の固定側部材への取付と、ストップ部材のスライド装置への固着が行えるストップ部材の取付構造であって、外部移動体の衝突モーメントをより安定して締付ボルトで吸収できる取付構造を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
題記課題を解決するために、ボデイの外側に外部移動体を軸方向移動可能に有し、ボデイ端部に接続される端部材に、固定側部材にスライド装置全体を固定する締付ボルト用の取付孔が設けられているスライド装置において、前記取付孔を共用してスライド装置の固定側部材への取付と、前記外部移動体のストローク端を決めるストップ部材を保持するストップ部材保持部材の端部材への固着を、共通の締付ボルトで行うように構成し、前記ストップ部材保持部材には、端部材の軸方向外側で下方に延びて固定側部材と当接する脚部を備え、ストップ部材保持部材が、固定側部材との脚部の当接部を支点として、外部移動体衝突時の軸方向力によるモーメントの荷重を締付ボルトの軸方向力で受け止めるようにして成ることを特徴とする(請求項1)。
【0005】
また、端部材の上方に位置するストップ部材の保持部と、端部材の軸方向外側で、固定側部材に向けて伸びる前記保持部と一体の脚部とを備えてストップ部材保持部材を構成し、そのストップ部材保持部材に、端部材の取付孔と一致する共締め用取付孔を設け、ストップ部材保持部材と端部材との間には、両者の前後、左右を位置決めする位置決め部材を設けたことを特徴とする(請求項2)。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、スライド装置として、流体(空気)圧作動のロッドレスシリンダ1を例に説明する。図5、6において、ロッドレスシリンダの基本構成を説明する。非磁性材料(例えばアルミニウム合金)を押出し、もしくは、引き抜き成形して成るシリンダチューブ(ボディ)2は、非円形(長円形)のシリンダ孔2aを有すると共に、その長手方向全長に亘って、開口部として例示するスリット3が形成してある。シリンダチューブ2には、図4に示すように断面でみて、前記シリンダ孔2aとスリット3の他に、幅方向左右の側壁外面にシリンダ孔2aと平行に、端部材取付用の取付溝4とセンサ取付溝5とが形成されている。
【0007】
シリンダチューブ2の長手両端部は、端部材として例示する、シリンダチューブ2上面より上方に突出した形状のエンドキャップ7,8で塞がれ、エンドキャップ7,8間にシリンダ室6を形成している。エンドキャップ7とエンドキャップ8とは、左右形状が対称となっているのみで同様であるから、以下、エンドキャップ7を示す図5,6に基づいて説明する。エンドキャップ7(8)とシリンダチューブ2とは、エンドキャップ7(8)の嵌入軸部9をシリンダガスケット10を介してピストン孔2a端部に嵌入した状態で、自体の捩じ込みにより下孔に雌ねじを形成して締結されるタッピンねじ(例えばJIS(日本工業規格)B−1122に規定されているような)11を、前記端部材取付用の取付溝4の端部に捩じ込むことにより、エンドキャップ7(8)のシリンダチューブ2に対する幅方向位置を決めて結合されている。タッピンねじ11による結合個所は、エンドキャップ7(8)の側面に形成されている流体給排ポート12との関係で、エンドキャップ7(8)について各3か所である。
【0008】
シリンダ室6は、ピストン本体13aの両端にピストンエンド13bを有する内側移動体(後述の移動体の内側部材)としてのピストン13により前,後シリンダ室6A,6Bに区画されている。ピストン13には、前記スリット3を貫通する力伝達部材(ピストンヨーク)14が一体成形されている。その力伝達部材14は、シリンダチューブ2外側において左右に拡がり、外側移動体の本体部材としてのピストンマウント15となっている。ピストンマウント15は、外シールバンド20の通過するバンド通過空間16を樹脂材料から成るカバー部材17で塞いでいる。ピストン本体13aと力伝達部材14とピストンマウント15とは全体がアルミニウム合金からる単一部材で構成されている。ピストンマウント15の下端外周には、全周にわたってスクレーパ18が取り付けられ、シリンダチューブ2の上面(スリット開口方向側外面)とピストンマウント15の下面との間の隙間からの塵埃侵入を防止している。
【0009】
エンドキャップ7(8)は、プラスチックなどの合成樹脂材の成形品である。エンドキャップ7(8)には、内外シールバンド19,20と対応して、中間壁部21の上下にバンド嵌入孔22,23が形成されている。また、内シールバンド19用のバンド嵌入孔22は、内外シールバンド19,20で上下を挟まれた空間Sと連通している。バンド嵌入孔22に連続して、エンドキャップ7(8)の外部空間と連通する連通孔24がエンドキャップ7(8)に設けてある。エンドキャップ7(8)には、一端(上端)が外方(上方)に開放しているピン孔25が形成されている。
【0010】
スリット3を内側と外側から塞ぐ内外シールバンド19,20は、前記ピストンヨーク14の上下を通ってその両端が各エンドキャップ7(8)に達している。内外シールバンド19,20は、厚みの薄い可撓性バンドであり、例えばスチールバンドなどの磁性材料から成る。内外シールバンド19,20は周知のように、スリット3の幅より大きな幅を有している。各シールバンド19,20は、それらの両端を前記対応するバンド嵌入孔22,23に嵌め込み、シールバンド19,20の長手両端に設けた図示しない取付孔と、エンドキャップ7(8)のピン孔25とを一致させた状態で、外方から取付ピン26をピン孔25に嵌め込んで、エンドキャップ7(8)に連結される。
【0011】
これらの内外シールバンド19,20を吸着するための磁石27が、シリンダチューブ2外面において、スリット3両側に長手に沿って配置されている。ピストンヨーク14を通過している部分を除いて、内シールバンド19は、その磁気吸着力とシリンダ室6に加わる流体圧力によりスリット3を内側から塞ぎ、また、外シールバンド20は前記磁気吸着力によりスリット3を外側から塞ぐ。
【0012】
28はキャップカバーであり、カバー29と弁体30とを備え、弾性を有する樹脂材料から全体が一体成形されており、エンドキャップ7(8)の上壁部31の上面に形成されたカバー取付け用の階段状の細幅溝32にカバー29が係止され、前記取付ピン26を抜け止めすると共に弁体30が前記連通孔24の開口部を開閉可能に塞いでいる。弁体30は不測の事態によりシリンダ室6からの圧力空気が内シールバンド19とシリンダチューブ2との間から外シールバンド20との間に瞬時にかつ大量に漏れて、その漏れ流体による内外シールバンド19,20で挟まれた略閉鎖状態の空間(スリット3との間で囲まれる空間と、移動体50との間で囲まれる空間から成る)Sの空気圧力が異常に高くなったとき、その空間Sと連通する前記バンド挿通孔22と連通孔24を介して作用する圧力で外方に開き、前記空間Sの異常圧力上昇で外シールバンド20が爆発的に吹き飛ぶなどの破損事故を防止する。
【0013】
エンドキャップ7(8)には、図3に示すようにエンドキャップ7(8)を樹脂材料で成形型により成形するときに、幅方向左右位置に金属性筒部材(スレッドインサート)33を挿入して一体成形してある。金属性筒部材33は、長手両端と中間が太径部に形成され、中間部34外周にローレットが刻設してあり、一体成形後に容易なことではエンドキャップ7(8)から脱落することのないようになっている。金属性筒部材33は、その内側を締付ボルト用の取付孔35とすると共に、金属性筒部材33の一端(上端)が、圧接面36となり、他端(下端)37がエンドキャップ7(8)の固定側部材59に向く面(ここでは下面)38と同一面若しくは僅かに突出するようになっている。金属性筒部材33の上端は、座ぐり孔39の底部に位置している。
【0014】
次に、本願のストップ部材取付構造を図1から図4により説明する。ストップ部材保持部材41は、エンドキャップ7(8)の上方に位置される保持部41aと保持部41aからエンドキャップ7(8)の軸方向外側で固定側部材59に向けて下方に伸びる脚部41bとから成り、断面が略L字型に形成されている。保持部41aと脚部41bとは、エンドキャップ7(8)の左右幅より狭く、同一幅となっている。脚部41bは、エンドキャップ7(8)の外側面との間に所定の間隔Sを保つように下方に伸び、その先端部はエンドキャップ側に突出して、取付け状態でエンドキャップ外側面と当接すると共に、先端部下面は、ストップ部材保持部材41をエンドキャップ7(8)と共に固定側部材59に共締めしたときに、固定側部材59上面とちょうど当接する当接部41cに形成されている。前記間隔Sは、前述の弁体30の外側への開放を許容する間隔Sとなっている。保持部41aには、その幅方向中心に外部移動体49の移動方向(長手方向)のストップ部材取付ねじ孔43が形成され、この取付ねじ孔43の雌ねじにショックアブソーバ42外周に刻設された雄ねじが螺合される。保持部41aの軸方向外側部分には、前記ストップ部材取付ねじ孔43を横切って保持部41aの全幅に亘る切割溝44が形成されている。ストップ部材取付ねじ孔43の両側には前記切割り溝44を横切って、ショックアブソーバ42の緩み止めねじ65が螺合される。また、保持部41aの下面には、取付孔35と対応する位置に、取付孔35の座ぐり孔39に嵌入されて、エンドキャップ7(8)に対してストップ部材保持部材41の前後、左右を位置決めする位置決め部材40が一体に突設されている。保持部41aには、前記脚部41bから軸方向内側に離れた位置に、共締め用取付孔45が前記取付け孔35と対応して位置決め部材40を貫通して上下に形成されている。このようなストップ部材保持部材41は、アルミダイカスト成型品や、アルミ押出し成型品である。尚、脚部41bの下端部外側の切欠き溝41dは、図示しない別の締付部材で脚部41bを固定側部材59に固定するためのものであり、必要に応じて利用される。
【0015】
前記ピストンマウント15の上面にはプレート48が一体固着され、ピストンマウント15とカバー部材17とプレート48とにより外部移動体49を構成している。ピストンマウント15にはプレート取付ねじ孔51が設けられている。プレート48にはプレート取付ねじ孔51と対応する位置に取付ねじ挿通孔52が設けられており、この取付ねじ挿通孔52に取付ねじ53が挿通され、取付ねじ53のプレート取付ねじ孔51への螺合により、ピストンマウント15の上面にプレート48が固着される。プレート48は図2に示すようにショックアブソーバ42が挿入可能な挿入溝54がプレート48の長手方向の両端面55,56から中央に向けて形成され、中央部に連結部57を有するH形状をしている。
【0016】
尚、58は外部ダンパであり、エンドキャップ7(8)の外部移動体49と対向する側に取付けられ、外部移動体49のストロークエンドで外部移動体49と衝接してその運動エネルギを吸収する。
【0017】
機械ベースなどの固定側部材59に最初からショックアブソーバ42を備えてロッドレスシリンダ1を固定しようとするときには、エンドキャップ7(8)の座ぐり孔39にストップ部材保持部材41の位置決め部材40を挿入し、この状態で締付ボルト60を共締め用取付孔45と取付孔35とに通し、ショックアブソーバ42が螺着されたストップ部材保持部材41とロッドレスシリンダ1とを締付ボルト60によって固定側部材59に共締めして一体的に取付ける。また、エンドキャップ7(8)は樹脂材料から構成されているが締付ボルト60の締付力は、全て金属性筒部材33で担持されるのでエンドキャップ7(8)が変形したり、ボルト締付力が緩んだりすることが防止され、シリンダ1を堅固に固定できる。
【0018】
ロッドレスシリンダ1はエンドキャップ7(8)側面に設けた給排ポート12からの流体が前後シリンダ室6A,6Bに給排され、これによりピストン13即ち外部移動体49が左右に移動する。移動体49がストロークエンドまで移動するとショックアブソーバ42がプレート48の挿入溝54に挿入し、ショックアブソーバ42のプランジャ61が連結部壁面57aに当接して衝突時の衝撃が緩和される。ストップ部材保持部材41に衝突による軸方向力Fが加えられると、取付け状態において、脚部41bの当接部41cが固定側部材59と当接していることから、当接部41cを支点Aとして、腕の長さL1を支点Aとショックアブソーバ42の中心までの距離とする(例えば右側のエンドキャップ8では時計回りの)モーメントを生じる。このモーメントは、支点Aと締付ボルト60との距離を腕の長さL2とする締め付けボルトの軸方向の力Pによるモーメントと釣り合う関係から、前記衝突による発生モーメントが締付ボルト60に対する軸方向力で受け止められる。しかも、締付ボルト60の軸線からエンドキャップ8外側に大きく離れた位置に設けた脚部下面41cをストップ部材支持部材40の回動の支点Aとしているので、位置決め部材40を時計方向に回動させようとする半径は、従来に比べて大きなものとなり、位置決め部材40が座ぐり孔39に対して傾く程度を小さくできてこじるような現象を抑制できる。従って、位置決め部材40とエンドキャップ7(8)の座ぐり孔39との間のガタの発生が長期に亘って抑えられ、ショックアブソーバ42がガタつかず、安定した衝撃緩和機能を発揮できる。
次いで外部ダンパ58にマウント15が衝接して衝突時の衝撃が緩和され、停止する。この場合、ショックアブソーバ42は、ストップ部材保持部材41の切割溝44が緩み止めねじ65の締付力によって狭められることで狭着固定されるので衝撃等によりずれることがない。外部移動体49の停止位置すなわちストローク範囲を変更したい場合には、緩み止めねじ65を緩めて切割溝44を拡大し、ショックアブソーバ42を回転させてショックアブソーバ42の長手方向位置を変更し、その状態で再び緩み止めねじ65を締め付けて狭着固定する。
【0019】
次に他の実施の形態を図7により説明する。これは、前記実施の形態においてショックアブソーバ42の先端面(プランジャ61が突出する面)をダンパ58のピストンマウント15が衝接する面と略同じ位置となるようにショックアブソーバ42のストップ部材保持部材41に対する螺着位置を調節し、ピストンマウント15上面に挿入溝を設けていないプレート48を取付けたものである。この実施の形態では、ロッドレスシリンダ1の長手方向両端からショックアブソーバ42が大きく突出してしまうが、前記実施の形態に比べて移動体50のストローク範囲を大きく変更可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本願発明では、端部材に設けられた取付孔を共用してスライド装置の固定側部材への取付とストップ部材の端部材への固着を締付ボルトにより行うので、スライド装置に特別にストップ部材固着用の構造(ガイド溝や転動傾斜面等)が不要であり、スライド装置を固定側部材に固定した後でストップ部材を取付ける必要が生じても取付孔を利用して端部材にストップ部材を簡単に取付けることが可能である。また、ストップ部材を初めからスライド装置に備えた状態で使用する場合には、スライド装置の固定側部材への取付とストップ部材のスライド装置への固着を取付孔を共用して行うので、1作業で行える利点を有している。
加えて本願発明では、外部移動体のストップ部材との衝突モーメント発生時に、締付ボルトの締付位置から離れた脚部先端を支点として、前記モーメントによる荷重を締付ボルトの軸方向荷重として受けるようにしたので、先行技術のようなストップ部材取付部材の前記モーメントによる大きなこじれの発生が抑えられ、ストップ部材と端部材との間の結合状態のガタの発生を抑えることができ、そのようなガタに起因する音の発生、ストップ部材の機能低下などの不都合を解消出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を実施したロッドレスシリンダの側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のIII−III線断面拡大図である。
【図4】図2のIV−IV線断面拡大図である。
【図5】アブソ−バホルダを装着していない状態におけるロッドレスシリンダの縦断面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】他の実施例である。
【図8】先行技術を示す図である。
【符号の説明】
1 ロッドレスシリンダ(スライド装置)
2 シリンダチューブ(ボディ)
7,8 エンドキャップ(端部材)
35 締付ボルト用の取付孔
39 座ぐり孔
40 位置決め部材
41 ストップ部材保持部材
41a 保持部
41b 脚部
41c 当接部
42 ショックアブソーバ(ストップ部材)
45 共締め用取付孔
49 外部移動体
59 固定側部材
60 締付ボルト
Claims (2)
- ボデイの外側に外部移動体を軸方向移動可能に有し、ボデイ端部に接続される端部材に、固定側部材にスライド装置全体を固定する締付ボルト用の取付孔が設けられているスライド装置において、前記取付孔を共用してスライド装置の固定側部材への取付と、前記外部移動体のストローク端を決めるストップ部材を保持するストップ部材保持部材の端部材への固着を、共通の締付ボルトで行うように構成し、前記ストップ部材保持部材には、端部材の軸方向外側で下方に延びて固定側部材と当接する脚部を備え、ストップ部材保持部材が、固定側部材との脚部の当接部を支点として、外部移動体衝突時の軸方向力によるモーメントの荷重を締付ボルトの軸方向力で受け止めるようにして成ることを特徴とするストップ部材の取付構造。
- 端部材の上方に位置するストップ部材の保持部と、端部材の軸方向外側で、固定側部材に向けて伸びる前記保持部と一体の脚部とを備えてストップ部材保持部材を構成し、そのストップ部材保持部材に、端部材の取付孔と一致する共締め用取付孔を設け、ストップ部材保持部材と端部材との間には、両者の前後、左右を位置決めする位置決め部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のストップ部材の取付構造。
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