JPH10299716A - 流体圧シリンダ - Google Patents

流体圧シリンダ

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JPH10299716A
JPH10299716A JP12636197A JP12636197A JPH10299716A JP H10299716 A JPH10299716 A JP H10299716A JP 12636197 A JP12636197 A JP 12636197A JP 12636197 A JP12636197 A JP 12636197A JP H10299716 A JPH10299716 A JP H10299716A
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cylinder
hole
tube
bolt
end cap
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JP12636197A
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Mitsuo Noda
光雄 野田
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダチューブの端部材の軽量化を図りつ
つ、固定側部材へシリンダを確実に取付ける。 【解決手段】 締付ボルト90をエンドキャップ10の
ボルト挿通孔62に通して締付け、固定側部材99にロ
ッドレスシリンダを固定する。ボルト頭部91の下面が
金属性筒部材60の上端面63に圧接され、また、金属
性筒部材63の下端64が、エンドキャップ10下面と
面一か、あるいは、僅かに突出していることから、ボル
トの締付力は、全て金属性筒部材60で担持され、締付
力がエンドキャップ10自体に作用しない。従ってエン
ドキャップ10が樹脂材料から構成されて強度が金属の
ものより小さい場合であっても、エンドキャップ10が
変形したり、ボルト締付力が緩んだりすることが防止さ
れ、シリンダ1を堅固に固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリンダチュー
ブ端部に接続される端部材自体に、固定側部材に流体圧
シリンダ全体を固定する締付ボルト用のボルト挿通孔が
設けられている流体圧シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】前記流体圧シリンダとして、シリンダ
単体のもの(実公平7−36163号、実開平7−44
795号)、シリンダ単体とガイドシャフトに案内され
るスライダとを接続して全体としてシリンダユニットと
してあるもの(実公平6−25684号)などが知られ
ている。これらのシリンダでは、シリンダチューブ端部
に連結された端部材にボルト挿通孔が設けてあり、その
ボルト挿通孔に締付ボルトを挿通して、固定側部材に締
め付けるようにしている。締付ボルトの締付によるボル
ト頭部下面の面圧に耐えるため、前記構造の端部材は、
実際の製品においては、アルミニウム合金などの金属が
使用されている。一方、軽量化、低コスト化のために、
前記端部材をポリアセタールなどの合成樹脂から成形
したものが実用に供されているが、この場合には、合成
樹脂の強度が締付ボルトの締付によるボルト頭部下面の
面圧に耐えられないことから、端部材に直接ボルト挿通
孔を設けておらず、固定側部材に取り付けるときには、
例えば実公平7−16084号に示されるような金属性
のL字ブラケットを、端部材とシリンダチューブとを結
合している結合ボルト頭部に形成されている雌ねじを利
用してチューブ長手方向外側からブラケット取付ねじに
より端部材に締め付け、そのL字ブラケットを介して固
定側部材に、さらに別の取付ねじで固定するようにして
いる。また、実公平7−16084号では、シリンダチ
ューブと端部材との結合は、シリンダチューブの端面に
タップ加工して雌ねじ孔を形成し、その雌ねじ孔に、前
記結合ボルトを螺合して、端部材をチューブに固着して
いる。チュ−ブを引き抜き材から構成し、シリンダ孔と
平行に外側に開放する切り溝を有する貫通孔付きリブを
設け、その貫通孔の長手端部にねじ切り加工して、そこ
に締め付けボルトを締め込んで端部材を取り付けるもの
もあるが(実公昭53−41655号)、端部に雌ねじ
を加工することは、実公平7−16084号と同じであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】では、のように別
のL字ブラケットを用いないから、流体圧シリンダを固
定側部材に取り付けようとするときにL字ブラケットを
扱う手間がなく、しかも、流体圧シリンダの全長から外
側にL字ブラケットが突出しないため、取付けスペース
も小さくてすむ。しかし、のように、端部材が樹脂材
料でないから、軽量化、低コスト化という観点からは好
ましくない。一方、では、L字ブラケットを介しての
取付けという手間があるものの、シリンダ自体として
は、軽量、低コスト化が図れるメリットがある。本願の
課題は、これら従来技術の利点を兼ね備えた流体圧シリ
ンダを提供することにある。また、本願の他の課題は、
シリンダチューブ端面に雌ねじ加工を予め行わない、端
部材の取付けコストの削減できる前記流体圧シリンダを
得ることにある。また、本願の別の課題は、端部材の取
付けコストの削減できる流体圧シリンダであって、その
シリンダチューブを成形する引き抜きあるいは押出し型
が単純となって、型製作費用を安価とできるものを得る
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】題記課題を解決するため
に、シリンダチューブ端部に接続される端部材に、固定
側部材に流体圧シリンダ全体を固定する締付ボルト用の
ボルト挿通孔が設けられている流体圧シリンダにおい
て、端部材をプラスチックなどの合成樹脂材料から構成
し、その端部材に金属性筒部材を一体に設け、その内側
をボルト挿通孔とすると共に、金属性筒部材の一端が、
ボルト頭部下面の圧接する圧接面となり、他端が端部材
の固定側部材に向く面と同一若しくは僅かに突出されて
いることを特徴とする(請求項1)。この構成では、締
付ボルトを締め付けた時に、ボルトの締付力は、全て金
属性筒部材で担持することになり、締付力が端部材自体
に作用しないので、端部材が樹脂材料から構成されて強
度が金属のものより小さい場合であっても、変形した
り、ボルト締付力が緩んだりすることが防止される。
【0005】上記金属性筒部材は、合成樹脂により端部
材を成形するときに、端部材と一体とすると(請求項
2)、よりコストダウンすることができる。金属性筒部
材を一体に備えた端部材は、タッピンねじでシリンダチ
ューブ端に取り付けると(請求項3)、シリンダチュー
ブ端に雌ねじ加工を予め施さなくても良く、製造工程を
簡略化できる。
【0006】シリンダチューブは、前記取付孔が、断面
視で外方に向く開口部を有し、内側に向けて開口部より
拡がっている取付溝となっていると共に、長手方向全長
に亘ってシリンダ孔に連続するスリットを有していて断
面視で周囲が閉じている孔形状を有しておらず、そのス
リットは、シールバンドで塞がれるようにした流体圧シ
リンダでは、そのような断面のチューブを形成しようと
するとき、これと雄雌の関係になる型は、スリット、シ
リンダ孔等の形状を形成する型部分が、型周囲のベース
部分から片持ち形状で形成でき、押出し、または引き抜
き成形するときに用いる、押出し型、あるいは引き抜き
型が単純となり、型製作に要する費用が安価となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、スライドユニットとして、
流体(空気)圧作動のロッドレスシリンダ1を例に説明
する。図1,3,4において、非磁性材料(例えばアル
ミニウム合金)を押出し、もしくは、引き抜き成形して
成るチューブ(シリンダチューブ)2は、非円形(長円
形)のシリンダ孔2aを有すると共に、その長手方向全
長に亘って、開口部として例示するスリット3が形成し
てある。シリンダチューブ2には、断面でみて、前記シ
リンダ孔2aとスリット3の他に、幅方向左右の側壁外
面にシリンダ孔2aと平行に、端部材取付用の取付溝4
とセンサ取付け溝5とが形成されている。取付溝4は、
外方に向く開口部4aを有し、内側に向けて前記開口部
4aより拡がっており、丸孔の一部が切り欠かれた形状
となっている。これによって、シリンダチューブ2の輪
郭は、断面においていわゆる一筆描きできる形状となっ
ており、周囲がチューブ壁により閉じている孔形状を有
していない。このことは、押出し、または引き抜き成形
するときに用いる、押出し型、あるいは引き抜き型が単
純になる。というのは、図8に示すように、前記断面の
チューブ2を形成しようとするときには、これと雄雌の
関係になる型100が使用されるが、前記スリット3、
シリンダ孔2a、各溝4,5形状を形成する型部分10
1,102,103,104が、型周囲のベース部分1
05から片持ち形状で形成できるからである。
【0008】シリンダチューブ2の長手両端部は、端部
材として例示する、チューブ2上面より上方に突出した
形状のエンドキャップ10,11で塞がれ、エンドキャ
ップ10,11間にシリンダ室6を形成している。エン
ドキャップ10とエンドキャップ11とは、左右形状が
対称となっているのみで同様であるから、以下、エンド
キャップ10を示す各図に基づいて説明する。図1,2
において、エンドキャップ10(11)とシリンダチュ
ーブ2とは、エンドキャップ10(11)の嵌入軸部1
2をシリンダガスケット13を介してピストン孔2a端
部に嵌入すると共に、チューブ2のスリット3端部に後
述の中間壁部36の突出部36aがきっちりと嵌合した
状態で、自体の捩じ込みにより下孔に雌ねじを形成して
締結されるタッピンねじ(例えばJIS(日本工業規
格)B−1122に規定されているような)14を、前
記端部材取付用の取付溝4の端部に捩じ込むことによ
り、エンドキャップ10(11)のチューブ2に対する
幅方向位置を決めて結合されている。この結合構成によ
り、端部材取付用の取付溝4の端部には、予め雌ねじを
形成する必要がなく、加工工数を少なくできる。タッピ
ンねじ14による結合個所は、エンドキャップ10(1
1)の側面に形成されている流体給排ポート15との関
係で、エンドキャップ10(11)について各3か所で
ある。
【0009】シリンダ室6は、両端にピストンエンド2
1を有する内側移動体(後述の移動体の内側部材)とし
てのピストン20により前,後シリンダ室6A,6Bに
区画されている。ピストン20には、ピストンパッキン
21aを備えたピストンエンド21,21の中間部に、
前記スリット3を貫通する力伝達部材(ピストンヨー
ク)22が一体成形されている。その力伝達部材22
は、チューブ2外側において左右に拡がり、外側移動体
の本体部材としてのピストンマウント23となってい
る。ピストンマウント23は、幅方向左右壁23a,2
3bの前後が前後壁23c,23dで連続した環状とな
っており、後述の外シールバンド31の通過する、前壁
23cからピストンヨーク22上方を経て後壁23dに
至る間のバンド通過空間24を樹脂材料から成るカバー
部材25で塞いで、前記ピストンマウント23と共に外
側移動体26を構成している。これらのピストン20、
力伝達部材22、ピストンマウント23とは全体がアル
ミニウム合金から成る単一部材として、移動体27を構
成する。ピストンマウント23の下端外周には、全周に
わたってスクレーパ28が取り付けられ、シリンダチュ
ーブ2の上面(スリット開口方向側外面)との間とピス
トンマウント23の下面との間の隙間からの塵埃侵入を
防止している。
【0010】エンドキャップ10(11)は、軽量化、
また、低コスト化のために、プラスチックなどの合成樹
脂材の成形品である。エンドキャップ10(11)に
は、内外シールバンド30,31と対応して、中間壁部
36の上下にバンド嵌入孔32,33が形成されてい
る。各嵌入孔32,33は、その左右幅が、対応する内
外シールバンド30,31がきっちり嵌まり込んで各シ
ールバンド30,31の左右位置を位置決めできるよう
に適合させてあってもよいが、この実施形態では、バン
ド幅より充分大きくしてある(図5)。また、内シール
バンド30用のバンド嵌入孔32の高さは、内シールバ
ンド30の厚みよりも充分大きな高さになっており、内
外シールバンド30,31で上下を挟まれた空間Sと連
通している。バンド嵌入孔32に連続して、エンドキャ
ップ10(11)の外部空間と連通する連通孔34がエ
ンドキャップ10(11)に設けてある。エンドキャッ
プ10(11)には、前記上側のバンド嵌入孔33の上
側の上壁部35から、前記中間壁部36、及び前記下側
のバンド嵌入孔32の下側の下壁部37にまたがって、
ピン孔38が形成されており、上壁部35においてピン
孔38の一端(上端)が外方(上方)に開放している。
【0011】スリット3を内側と外側から塞ぐ内外シー
ルバンド30,31は、前記ピストンヨーク22の上下
を通ってその両端が各エンドキャップ10(11)に達
している。内外シールバンド30,31は、厚みの薄い
可撓性バンドであり、例えばスチールバンドなどの磁性
材料から成る。内外シールバンド30,31は周知のよ
うに、スリット3の幅より大きな幅を有している。シー
ルバンド30の長手両端には、前記エンドキャップ10
(11)の各ピン孔38と対応する位置に取付孔30
a,30aが形成してある。シールバンド31の長手両
端には、前記エンドキャップ10(11)の各ピン孔3
8と対応する位置に取付孔31a,31aが形成してあ
る。各シールバンド30,31において、両端の取付孔
30a,30a(31a,31a)は、その一方がバン
ド長手方向に僅かに長い長孔にしてあり(図9)、これ
により、シリンダチューブ2にエンドキャップ10,1
1を取り付けた状態における、エンドキャップ10,1
1の前記ピン孔38,38間の組み付け誤差が吸収でき
るようにしてある。また、外シールバンド31の前記長
孔31aは、組み付け状態において、後述の磁石45で
吸着された状態で、後述の取付ピン39より長手外側に
隙間Pができるように形成されている(図9)。これに
より、内外シールバンド30,31で挟まれた空間の空
気圧力が異常に高くなって、外シールバンド31に対す
る磁石45による吸着力を越える力が外シールバンド3
1に内側から加わると、外シールバンド31が前記隙間
P分だけ長手内側に移動できるので、磁石45による吸
着が離れて、外シールバンド31が上方に屈曲してチュ
ーブ2上面との間に隙間ができ、そこから、高くなった
空気が外部の排出される、一種の安全弁構造が構成され
る。
【0012】各シールバンド30,31は、それらの両
端を前記対応するバンド嵌入孔32,33に嵌め込み、
シールバンド30,31の取付孔30a,31aと、エ
ンドキャップ10(11)のピン孔38とを一致させた
状態で、外方から取付ピン39をピン孔38に嵌め込ん
で、エンドキャップ10(11)に連結される。ピン孔
38と取付ピン39との嵌め込み状態は、指で押し込
み、かつ、指でつまんで抜くことのできる程度の嵌め込
み状態であるのが好ましい。取付ピン39は、両エンド
キャップ10(11)で互いに平行となっており、エン
ドキャップ10(11)の上壁部35、中間壁部36、
下壁部37に跨って、上下部と中間部が支持されるか
ら、単に、取付ピン39をエンドキャップ10(11)
に嵌め込むだけでシールバンド30,31のエンドキャ
ップ10(11)への取付けができ、ねじなどを使用し
ないので、組み付けの手間が大幅に軽減される。また、
シールバンド30,31は取付ピン39と取付孔30
a,31aとによりエンドキャップ10(11)に対し
て幅方向が位置決めされるが、エンドキャップ10(1
1)がチューブ2のスリット3に対して位置決めしてあ
るから、結局、シールバンド30,31は取付ピン39
によりスリット3に対して幅方向に位置決めされ、スリ
ット3に対する幅方向ずれを防止する。
【0013】これらの内外シールバンド30,31を吸
着するための磁石45が、チューブ2外面において、ス
リット3両側に長手に沿って配置されている。ピストン
ヨーク22を通過している部分を除いて、内シールバン
ド30は、その磁気吸着力とシリンダ室6に加わる流体
圧力によりスリット3を内側から塞ぎ、また、外シール
バンド31は前記磁気吸着力によりスリット3を外側か
ら塞ぐ。
【0014】さらに、エンドキャップ10(11)に
は、上壁部35の上面にカバー取付け用の階段状の細幅
溝50が形成してある。細幅溝50の前後には、図1,
5において、下方に向けて互いに近づく方向に傾斜した
係止部51,51に形成されている。前記取付ピン39
の頭部は、ピン孔38に嵌め込んだ状態で細幅溝50内
に突出している。カバー部材55は、弾性を有する樹脂
材料から全体を一体成形し、前記細幅溝50の幅に嵌ま
り込む細幅のカバー56と、そのカバー56の端部に連
続して、端部を支点として自体の弾性で変形可能であ
り、前記連通孔34の開口部34aを開閉可能な矩形の
弁体57とを備えている。カバー56の裏面には、取付
け状態で前記取付ピン39の頭部が嵌まり込んでカバー
し、かつ取付ピン38を抜け止めするピン押え部56a
と、前記エンドキャップ10(11)の係止部51と弾
性的に係脱する爪状の引掛部56bが設けてあり、ま
た、前記弁体57の内側には、通常は前記開口部34a
を塞いだ状態を維持するために、前記連通孔34の幅方
向両内面に弾性保持される一対の引掛爪57aを備えて
いる。引掛部56bと前記係止部51とにより、弾性係
脱手段を構成する。このカバー部材55は、前記のよう
に取付ピン39をピン孔38に嵌め込んだ後、引掛部5
6bを撓ませて係止部51にワンタッチで係止し、同時
に、弁体57の引掛爪57aをすぼませて連通孔34内
面に弾性保持させて開口部34aを塞ぐ。取付ピン39
はカバー56で完全に隠されてしまう上に、カバー部材
55がエンドキャップ10(11)にねじを使うことな
く着脱自在であるから、外観がよく、また、カバー取付
けに手間がかからない。
【0015】弁体57は、不測の事態によりシリンダ室
6からの圧力空気が内シールバンド30とチューブ2と
の間から外シールバンド31との間に瞬時にかつ大量に
漏れたとき、その漏れ流体による内外シールバンド3
0,31で挟まれた略閉鎖状態の空間(スリット3との
間で囲まれる空間と、移動体27との間で囲まれる空間
から成る)Sの空気圧力が異常に高くなったとき、その
空間Sと連通する前記バンド挿通孔32と連通孔34を
介して作用する前記圧力で前記引掛爪57aの弾性保持
力に抗して自体の弾性により、カバー56との連続部分
を支点に外方に開くものである(図1の2点鎖線)。従
来の内外シールバンド30,31を有するスリット式の
ロッドレスシリンダでは、前記のような急激な内シール
バンド30からの流体漏れがあると、前記空間Sの異常
圧力上昇で外シールバンド31が爆発的に吹き飛ぶなど
の破損事故が発生していたが、本実施形態のものでは、
そのような不具合を回避できる。勿論、この弁体57
は、カバー56と別に設けることができるが、本実施形
態では、カバー56と弁体57とを単一部材としてある
から、部品点数が減少して好ましい。
【0016】エンドキャップ10(11)には、エンド
キャップ10(11)を樹脂材料で成形型により成形す
るときに、幅方向左右位置に金属性筒部材(スレッドイ
ンサート)60を挿入して一体成形してある。金属性筒
部材60は、長手両端と中間が太径部に形成され、中間
部61外周にローレットが刻設してあり、一体成形後に
容易なことではエンドキャップ10(11)から脱落す
ることのないようになっている。金属性筒部材60は、
その内側をボルト挿通孔62とすると共に、金属性筒部
材60の一端(上端)が、ボルト頭部下面の圧接する圧
接面63となり、他端(下端)64がエンドキャップ1
0(11)の固定側部材に向く面(ここでは下面)65
と同一面若しくは僅かに突出するようになっている。金
属性筒部材60の上端は、ボルト頭部を収容する収容孔
66の底部に位置している。
【0017】また、エンドキャップ10(11)のチュ
ーブ2への嵌入軸部12の先端には、ピストン20の端
部とピストンストロークエンドで衝接する内部ダンパ7
0が設けてあり、エンドキャップ10(11)側面に設
けた給排ポート15からの流体は、エンドキャップ10
(11)の給排孔71及び、内部ダンパ70の中心に設
けた給排孔72を介して、対応するシリンダ室6A,6
Bに給排され、これによりピストン20即ち移動体27
が左右移動する。エンドキャップ10(11)の外側移
動体26と対向する内側には、外側移動体26のストロ
ークエンドで外側移動体26の前壁23c(後壁23
d)と衝接してその運動エネルギを吸収するための外部
ダンパ80が設けてある。これら内外部ダンパ70,8
0は、ピストンストロークエンドで略同時あるいは、一
方が作用してから、他方がこれに続いて作用するように
してある。各ダンパ70,80はゴム材料から成り、外
側ダンパ80の幅方向下端部は軸方向内側に伸びた伸長
部分81に形成され、その伸長部分81の先端に嵌め込
み部82が設けてあり、外側ダンパ80の背面をエンド
キャップ10(11)に当て付けた状態でチューブ2外
面の取付溝4に嵌め込み部82を嵌め込むと、ちょうど
タッピンねじ14の先端より軸方向内方位置にその嵌め
込み部82が位置し、エンドキャップ10(11)をチ
ューブ2端に固定する夫々上側2本のタッピンねじ14
が覆われて外部から見えなくなるようになっている。
【0018】シールバンド30,31をメンテナンスし
ようとするときには、引掛部56bを撓ませてカバー部
材55をその弾性を利用して係止部51からワンタッチ
で外した後、取付ピン39をつまんでピン孔38から抜
き取ればよく、何等特殊な工具を必要としないので、メ
ンテナンスが容易である。また、機械ベースなどの固定
側部材99に本願ロッドレスシリンダ1を固定しようと
するときには、締付ボルト90をエンドキャップ10
(11)のボルト挿通孔62に通し、締付ボルト90を
締結するが、この時、ボルト頭部91の下面が金属性筒
部材60の上端面63に圧接され、また、金属性筒部材
63の下端64が、エンドキャップ10(11)下面と
面一か、あるいは、僅かに突出していることから、ボル
トの締付力は、全て金属性筒部材60で担持することに
なり、締付力がエンドキャップ10(11)自体に作用
しないので、エンドキャップ10(11)が樹脂材料か
ら構成されて強度が金属のものより小さい場合であって
も、エンドキャップ10(11)が変形したり、ボルト
締付力が緩んだりすることが防止され、シリンダ1を堅
固に固定できる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本願発明では、端部材を合
成樹脂材料から成形するので、軽量化、低コスト化が図
られる。また、そのようなものであっても、締付ボルト
を締め付けた時に、ボルトの締付力は、全て金属性筒部
材で担持することになり、締付力が端部材自体に作用し
ないので、端部材が樹脂材料から構成されて強度が金属
のものより小さい場合であっても、変形したり、ボルト
締付力が緩んだりすることが防止できる。
【0020】また、端部材は、タッピンねじでシリンダ
チューブに取り付けられるので、シリンダチューブ端に
雌ねじ加工を予め施さなくても良く、製造工程を簡略化
できる。さらに、本願では、シリンダチューブの引き抜
き用、あるいは、押出し用型が簡単になり、流体圧シリ
ンダを安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を実施したロッドレスシリンダの縦断
面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】シリンダチューブの断面形状を示す図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】エンドキャップと内外シールバンドの組み付け
を説明する図である。
【図7】図1のロッドレスシリンダの斜視図である。
【図8】シリンダチューブの押出し、または引き抜き用
の金型である。
【図9】内外シールバンドを示す図である。
【符号の説明】
2 シリンダチューブ 2a シリンダ孔 3 スリット 4 端部材取付用の取付溝 10,11 エンドキャップ(端部材) 14 タッピンねじ 60 金属性筒部材 62 ボルト挿通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダチューブ端部に接続される端部
    材に、固定側部材に流体圧シリンダ全体を固定する締付
    ボルト用のボルト挿通孔が設けられている流体圧シリン
    ダにおいて、端部材をプラスチックなどの合成樹脂材料
    から構成し、その端部材に金属性筒部材を一体に設け、
    その内側をボルト挿通孔とすると共に、金属性筒部材の
    一端が、ボルト頭部下面の圧接する圧接面となり、他端
    が端部材の固定側部材に向く面と同一若しくは僅かに突
    出されていることを特徴とする流体圧シリンダ。
  2. 【請求項2】 金属性筒部材は、合成樹脂により端部材
    を成形するときに、端部材と一体とされることを特徴と
    する請求項1記載の流体圧シリンダ。
  3. 【請求項3】 シリンダチューブが押出し、もしくは引
    抜成形され、その全長にわたるシリンダ孔と、シリンダ
    孔と平行でチューブ全長にわたる端部材取付用の取付孔
    とを有し、前記取付孔に、自体の捩じ込みにより雌ねじ
    を形成するタッピンねじを捩じ込んで、シリンダチュー
    ブ端に端部材が固着されることを特徴とする請求項1〜
    2の何れか1項記載の流体圧シリンダ。
  4. 【請求項4】 シリンダチューブは、前記取付孔が、断
    面視で外方に向く開口部を有し、内側に向けて開口部よ
    り拡がっている取付溝となっていると共に、長手方向全
    長に亘ってシリンダ孔に連続するスリットを有していて
    断面視で周囲が閉じている孔形状を有しておらず、その
    スリットは、シールバンドで塞がれている請求項3記載
    の流体圧シリンダ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100382430B1 (ko) * 1999-02-23 2003-05-01 호와 머시너리, 리미티드 베이스와 액츄에이터 사이의 연결 구조체 및 리니어액츄에이터

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100382430B1 (ko) * 1999-02-23 2003-05-01 호와 머시너리, 리미티드 베이스와 액츄에이터 사이의 연결 구조체 및 리니어액츄에이터

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