JP3214402B2 - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JP3214402B2
JP3214402B2 JP16502497A JP16502497A JP3214402B2 JP 3214402 B2 JP3214402 B2 JP 3214402B2 JP 16502497 A JP16502497 A JP 16502497A JP 16502497 A JP16502497 A JP 16502497A JP 3214402 B2 JP3214402 B2 JP 3214402B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チューブのスリ
ットを介して内側移動体と外側移動体とが力伝達部材で
機械的に連結されている形式のアクチュエータであっ
て、力伝達部材の前後には、内外のシールバンドをスリ
ットから引き離すバンドガイドを備えているアクチュエ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属性スライドテーブルの下面に
長溝を設け、その長溝に樹脂材料から成るチューブ外面
との間の摺動部材を嵌合固着する一方、内側移動体と外
側移動体とがピストンヨークで結合され、そのピストン
ヨークの前後には、内外シールバンドを案内するベルト
セパレータが別部材として設けてあるもの(実用新案登
録第2517109号)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記技術では摺動部材
を長溝に嵌合固着する一方、ベルトセパレータはそれと
別部材で別に取り付けている。そのため、部品点数が増
加し、また、組み付け工数の増加にもつながり好ましく
ない。さらに通常はスリット内を移動するピストンヨー
ク部分には、スリットと対向する個所に、スリット壁と
摺接する摺接部材が別途取付られているが(特開昭56
−124711号等)、これも別部材で取り付けてある
から、部品点数の増加、組み付け工数の増加につなが
る。
【0004】この発明の課題は、上記従来技術に鑑み、
ベルトセパレータ(バンドガイド)と、チューブ上面と
の間の摺動部材、又はベルトセパレータ(バンドガイ
ド)と、チューブ上面との間の摺動部材及びスリットと
の間の摺接部分の組み付けを同時に一手間で行い得るア
クチュエータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題解決の為に、本
願アクチュエータでは、長手に沿うスリットを通して、
チューブ内側の内側移動体とチューブ外側の外側移動体
とが力伝達部材により機械的に連結されており、そのス
リットは、力伝達部材の上下を通過する内外シールバン
ドで塞がれて成るアクチュエータにおいて、外側移動体
下面に設けられ、外側移動体の軸方向移動時に該下面の
対向するチューブ外面を摺動する摺動部材と、内外シー
ルバンドを案内するバンドガイドとを一体成形したガイ
ド部材を、力伝達部材の前後に取り付けて成ることを特
徴とする(請求項1)。これによれば、摺動部材とバン
ドガイドが一体成形されて一部品であるから、部品数が
少なくなり、また、一手間で摺動部材とバンドガイドを
外側移動体側に取り付けることができる。
【0006】摺動部材には、スリット壁と摺接するスリ
ット摺接部分が一体成形されていると(請求項2)、摺
動部材とバンドガイド、スリット摺接部分までを一手間
で組み付けできる。
【0007】また本願は、長手に沿うスリットを通し
て、チューブ内側の内側移動体とチューブ外側の外側移
動体とが力伝達部材により機械的に連結されており、そ
のスリットは、力伝達部材の上下を通過する内外シール
バンドで塞がれて成るアクチュエータにおいて、外側移
動体下面に設けられ、外側移動体の軸方向移動時に該下
面の対向するチューブ外面を摺動する摺動部材と、スリ
ット壁と摺接するスリット摺接部分と、内外シールバン
ドを案内するバンドガイドとを一体成形したガイド部材
を、力伝達部材の前後に取り付けて成ることを特徴とす
(請求項3)。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、アクチュエータまたはスラ
イドユニットとして、流体(空気)圧作動のロッドレス
シリンダ1を例に説明する。図1,2,3において、非
磁性材料(例えばアルミニウム合金)を押出し、もしく
は、引き抜き成形して成るチューブ(シリンダチュー
ブ)2は、非円形(長円形)のシリンダ孔2aを有する
と共に、その長手方向全長に亘って、スリット3が形成
してある。シリンダチューブ2には、断面でみて、前記
シリンダ孔2aとスリット3の他に、幅方向左右の側壁
外面にシリンダ孔2aと平行に、端部材(エンドキャッ
プ)取付用の取付溝4とセンサ取付け溝5とが形成され
ている。取付溝4は丸孔の一部が切り欠かれた形状とな
っている。
【0009】シリンダチューブ2の長手両端部は、端部
材として例示する、チューブ上面2bより上方に突出し
た形状のエンドキャップ10、10で塞がれ、エンドキ
ャップ10,10間にシリンダ室6を形成している。図
1,2において、エンドキャップ10とシリンダチュー
ブ2とは、エンドキャップ10の嵌入軸部12をシリン
ダガスケット13を介してピストン孔2a端部に嵌入し
た状態で、自体の捩じ込みにより下孔に雌ねじを形成し
て締結されるタッピンねじ(例えばJIS(日本工業規
格)B−1122に規定されているような)14を、前
記端部材取付用の取付溝4の端部に捩じ込むことによ
り、エンドキャップ10に結合されている。この結合構
成により、端部材取付用の取付溝4の端部には、予め雌
ねじを形成する必要がなく、加工工数を少なくできる。
タッピンねじ14による結合個所は、エンドキャップ1
0の側面に形成されている流体給排ポート15との関係
で、エンドキャップ10について各3か所である。
【0010】移動部材18は内側移動体と外側移動体2
6と両者をつなぐ力伝達部材22とから成る。シリンダ
室6は、ピストン部分20aの長手両端にピストンエン
ド21を有する内側移動体としてのピストン20により
前,後シリンダ室6A,6Bに区画されている。ピスト
ン部分20aには、前記スリット3を貫通する力伝達部
材(ピストンヨーク)22が一体成形されている。その
力伝達部材22は、チューブ2外側において左右に拡が
り、外側移動体26の本体部材としてのピストンマウン
ト23となっている。ピストンマウント23は、幅方向
左右壁23a,23bの前後が前後壁23c,23dで
連続した環状となっている。後述の外シールバンド31
の通過する、前壁23cから力伝達部材22上方を経て
後壁23dに至る間は、シールバンド通過空間24に形
成されている。ピストンマウント23の下面は、全周に
わたってスクレーパ嵌め込み段部25に形成され(図
5)、ピストンマウント23の左右壁23a,23b下
面には、長手中間位置に凹部25aが形成してあり、後
述のガイド部材40の突起部48と共に、ガイド部材の
長手を決める位置決め手段を構成する。力伝達部材22
の上下面22a,22bは、上及び下にふくらんだ形状
を成し、その前後部は、夫々内外シールバンド30,3
1の後述のバンドガイドがはさみ込み状態で装着される
装着部27,27にしてある。ピストン部分20a,力
伝達部材22、ピストンマウント23とは全体が成る単
一部材となっている。この単一部材は、アルミダイキャ
スト成形され、ピストンマウント23の前後左右壁23
a〜23dが一体連続成形されているから、前後壁23
c,23dを別途組み付けるものに比べて、部品点数を
少なくし、組み付けの手間を無くすことができる。
【0011】力伝達部材22の前後に取り付けられるガ
イド部材40は、弾性を有し、摺動性の高い樹脂材料か
ら構成され、外シールバンド31をガイドするように長
手内側に向かって上方にふくらむように弧を描き、外シ
ールバンド31の幅に適合した外シールバンド31用の
バンドガイド41aと、内シールバンド30をガイドす
るように長手内側に向かって下方にふくらむように弧を
描き、内シールバンド30の幅に適合した内シールバン
ド30用のバンドガイド41bとを備えている。チュー
ブ外面(ここでは上面)2b上を摺動する摺動部材(摺
動板)43は、幅方向両側に前記段部25の手前まで拡
がっており、その上面から前記バンドガイド41aが上
方に立ちあげられている。摺動部材43の幅方向中央下
側には、バンドガイド41aの立ち上げ部より少し前方
から摺動部材43長手内側端までスリット3の対向する
壁と摺接するスリット摺接部分45が一体形成してあ
り、その左右側面がスリット3の内壁と摺接する摺接面
46となっている。スリット摺接部分45からは、下方
にむけて前記バンドガイド41bが立ち下げてある。前
記摺動部材43の下面(摺動面)には幅方向の油溝44
が長手に複数並設されている。スリット摺接部分45の
内側には、バンドガイド41a、41bの立ち上げ、立
ち下げ壁の内面42aから後方部分に、力伝達部材22
に嵌め込まれる嵌合溝47が形成してある。摺動部材4
3の長手内側端には上方に突起部48が設けてある。ガ
イド部材40は、前記嵌合溝47を力伝達部材22に嵌
め込むと共に前記上下のバンドガイド41a,41bを
力伝達部材22の前後の装着部27,27に、その上下
を挟むように弾性により開きつつ嵌め込み、立ち上げ、
立ち下げ壁の内面42aが装着部27の前面27aに当
接した状態で、ちょうど前記突起部48が前記ピストン
マウント23の凹部25aに引掛るようにしてあり、前
記上下一対のバンドガイド41a,41bが自体の弾性
により閉じようとする力で生じる軸方向外方への力によ
り突起部48が凹部25aに係止した状態が維持され、
こうしてガイド部材40の長手位置と上下方向が保持さ
れるワンタッチで着脱自在な迅速係合手段49が構成さ
れている。
【0012】摺動部材43とバンドガイド41a,41
bを一体とし、さらにスリット摺接部分45をも一体に
形成しているこの実施形態の構造では、これらを別々に
設ける従来のものと比較して、部品点数が少なく、又、
組み付け工数が大幅に低減される。また、それらをワン
タッチで移動部材18に着脱可能としているから、ねじ
やその他の固着手段による組み付けの手間がなく、ガイ
ド部材40を移動部材18に組み付けた状態では、移動
部材18を下向きとしてもガイド部材40が自然に移動
部材18から外れることがないから、移動部材18をチ
ューブ2に組み込むときに、一層組み付け易い。
【0013】ガイド部材40の摺動部材43の上面とピ
ストンマウント23の下面との間には、前記摺動部材4
3のチューブ上面2bに対する摺動状態を調節するため
のシム(調整部材)55が、前後2つの摺動部材43に
またがって介在される。シム55は、前記ピストンマウ
ント23の凹部25aと対応する大きさの切欠き56を
有し、ガイド部材40を力伝達部材22に取り付けると
きに、凹部25aに嵌まり込む突起部48と係合され、
また、その幅方向内側端がバンドガイド41aの立ち上
げ壁の側面に当接されて、幅方向と軸方向との位置決め
が成されている。シム55は厚みの異なるものが予め準
備してあり、その内から最も摺動状態がよいものを、組
み付け時に選定する。シム55を挟み込んで摺動部材4
3のチューブ上面2bに対する摺動状態を調整するこの
構造では、ねじ等による調整手段が不要となり、ねじ孔
加工を不要とし、また、組み付けの手間の軽減に寄与す
る。こうしてピストンマウント23下面とチューブ上面
2bとの間にシム55とガイド部材40の摺動部材43
が挟まれることで、ピストンマウント23の前後壁23
c,23dの下面とチューブ外面2bとの間には隙間Q
が確保され、後述のバンドカバー60の係脱爪を外部か
ら操作するときの解除操作部分57を形成している。
【0014】バンドカバー60は、弾性を有し、かつ、
摺動性のよい樹脂材料(プラスチック材料、例えばポリ
ブチレンテレフタート,あるいはポリアセタールなど)
から成形されている。図10に示すようにバンド通過空
間24にちょうど嵌まり込む大きさの天板部61の長手
前後は下方に垂下した腕部62となっており、その先端
が外側に鉤状に曲げてあって、係脱爪63となってい
る。係脱爪63の下面は、外シールバンド31の案内面
64に形成してある。天板部61の幅方向左右には、側
壁部65が垂下され(図2,3),側壁部65の内法
は、外シールバンド31の幅より僅かに大きく設定さ
れ、また、前記外シールバンド31用のバンドガイド4
1aの幅は、側壁部65,65間に収まる幅となってい
る。側壁部65,65の間には、幅方向に複数本のリブ
66が設けてあり、リブ66の下面が、外シールバンド
31の外側面を案内する上方に凹んだ案内面67に、ま
た、側壁部65,65の対向する内面が外シールバンド
31の幅方向端面の案内面68にそれぞれ形成してあ
る。腕部62と側壁部65の長手端部との間には所定の
隙間69が設けてあり、係脱爪63が内側に曲がりやす
いようにしているが、その隙間は、係脱爪63が一定以
上は内側に撓むことができないようになっている。これ
により、係脱爪63の押し込み過ぎによる折れ破損を防
止している。外側移動体26のピストンマウント23の
前後壁23c,23d下面は、前記係脱爪63と係脱す
る係止部分70に形成してあり、ピストンマウント23
の前後壁23c,23d下面とチューブ上面2bとの間
に形成された前記隙間部分Qで係止するようになってい
る。
【0015】スクレーパ取付用の段部25には、下方か
ら2重リップのスクレーパ75が前記前後に一対のガイ
ド部材40の摺動部材43とシム55の外周を囲んで外
周面を外側にむき出して嵌め込んである。スクレーパ7
5外面を全周に亘ってむき出しに取り付ける本願構造で
は、スクレーパ75全体を着色することで、スライドユ
ニットの外観デザインにその色を活かすことができる。
スクレーパ75の幅方向両側部分の長手中間には内方に
向けて複数の幅広形状の位置決め突起76が夫々内側に
突出され(図4)、その突起76は、前記ガイド部材4
0の摺動部材43の幅方向両側に設けた対応した形状の
切欠き77に係合し、切欠き77と共に、スクレーパ7
5の前後方向を位置決めすると共に、幅方向外方に外れ
ないようにする係合手段71を構成している。突起76
と切欠き77とは、前記と逆の部材に設けてもよい。ス
クレーパ75の前後部分の内側リップ75aには、前記
係脱爪63と対応する位置に係脱爪63とピストンマウ
ント23の前後壁23c,23d下面の係止部分70と
の係合状態を外す時の工具100の入り込みを許す操作
用切欠き78が形成してある。
【0016】スリット3を内側と外側から塞ぐ内外シー
ルバンド30,31は、前記力伝達部材22の上下を通
ってその両端が各エンドキャップ10に達している。内
外シールバンド30,31は、厚みの薄い可撓性バンド
であり、例えばスチールバンドなどの磁性材料から成
る。内外シールバンド30,31は周知のように、スリ
ット3の幅より大きな幅を有している。シールバンド3
0,31の長手両端は、取付ピン39をピン孔38に嵌
め込んでエンドキャップ10に取り付けられる。取付ピ
ン39は、エンドキャップ10に着脱自在なカバー部材
79で覆われ、抜け止めされている。
【0017】これらの内外シールバンド30,31を吸
着するための磁石80が、スリット3両側に長手に沿っ
て配置されている。力伝達部材22を通過している部分
を除いて、内シールバンド30は、前記磁石80の磁気
吸着力とシリンダ室6に加わる流体圧力によりスリット
3を内側から塞ぎ、また、外シールバンド31は前記磁
気吸着力によりスリット3を外側から塞ぐ。エンドキャ
ップ10側面に設けた給排ポート15からの流体は、エ
ンドキャップ10の給排孔81及び、内部ダンパ82の
中心に設けた給排孔83を介して、対応するシリンダ室
6A,6Bに給排され、これによりピストン20即ち外
側移動体26が左右移動する。内部ダンパ82は、ピス
トン20の端部とピストンストロークエンドで衝接し
て、ショックを吸収するためのものである。また、84
はピストンマウント23と衝接して、その慣性エネルギ
を吸収するための外部ダンパである。
【0018】バンドカバー60をピストンマウント23
に組み付けるとき、バンドカバー60をピストンマウン
ト23のバンド通過空間24に外側から嵌め込むと、前
後の係脱爪63先端が前後壁23c,23dの内側面で
押されて内側に撓み、その状態で押し込むと側壁部65
下面が力伝達部材22の上面22aの頂点に当接して下
方への移動が規制され(図3)、このとき、ちょうど撓
んでいた係脱爪63が弾性により外側に戻り、前後壁下
面23c,23dの係止部分70に係止する(図10
(a))。こうしてバンドカバー60を装着すると、同
時に係脱爪63の下面が外シールバンド31の案内面6
4となるから、これを従来別途設けているものと比べ組
み付けの手間がない。又、バンドカバー60を外すとき
には、図10(b)に示すようにマイナスドライバ10
0などの厚みの薄い工具を、ピストンマウント23の幅
方向の中央からスクレーパ75の前後部分の外側リップ
75bを持ち上げて押し込むと、その工具は、内側リッ
プ75aの操作用切欠き78を通過して、係脱爪63を
内側に押し込むことができ、これにより係脱爪63を係
止部分70から外して、バンドカバー60を容易にピス
トンマウント23から外すことができる。
【0019】流体を前後のエンドキャップ10,10の
給排ポート15から給排することで、内外シールバンド
30,31がスリット3を塞ぎつつ、ピストンマウント
23が移動するが、移動部材18内において、外シール
バンド31は、バンドカバー60により自体の外側面と
幅方向端面が外側移動体26(ピストンマウント23の
各壁内面)と接することがなく、また、外シールバンド
31の内側面、内シールバンド30の内側面(外シール
バンド31に向く側の面)は、力伝達部材22前後の上
下のバンドガイド41a,41bにより力伝達部材22
そのものに直接接することがない。そのため、力伝達部
材22,ピストンマウント23が金属性である時に、そ
れらの面からの摩耗粉の発生がなくなり、内外シールバ
ンド30,31に摩耗粉が付着せず、シール機能が安定
し、また、内外シールバンド30,31の寿命を長くで
きる。ピストンマウント23が移動するとき、2重リッ
プのスクレーパ75がピストンマウント23の下面とチ
ューブ外面2bとの間を塞いでいるので、その部分から
の外部塵埃の侵入を確実に塞ぎ、内外シールバンド3
0,31のシール面への塵埃付着を防止し、移動部材1
8の移動を円滑に保つ。
【0020】スリット3に対して垂直にピストンマウン
ト23に加わる荷重は、そのまま、シム55と摺動部材
43を介してチューブ外面2bで垂直荷重として負荷さ
れる。従って、ピストン20がピストン孔2a内周に押
し付けられて、動きが悪くなることがない。また、ピス
トンマウント23に対して幅方向のモーメントM1が加
わったとき、図11に示すように、移動部材18全体が
それらの曲げモーメントの作用方向において力伝達部材
22から離れたところでシム55と摺動部材43を介し
てチューブ外面でやはり垂直荷重F1として負荷され、
前記負荷部分を支点にすることで、最も強度的に弱い力
伝達部材22に対して曲げ応力でなく引っ張り力F2に
よる引っ張り応力が発生することになるので、直接曲げ
モーメントを力伝達部材22で曲げ力として負荷する構
造の場合と比較して、力伝達部材22の強度を高めるこ
とができる。また、前後方向の曲げモーメントM2が加
わった時でも、同様な作用となる(図9)。
【0021】
【発明の効果】以上のように本願発明では、バンドガイ
ドを力伝達部材に取り付けると同時にチューブ外面との
間の摺動部材、あるいはチューブ外面との間の摺動部材
とスリット壁との間の摺接部分の両方が移動部材に取り
付けられるので、個々に部品を取り付けていたものと比
べて部品数を減少させ、また、組み付け工程の軽減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロッドレスシリンダの縦断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】移動部材、ガイド部材、シムを示す、分解斜視
図である。
【図5】ピストン部分、力伝達部材、力伝達部材から成
る単一部材の側面図である。
【図6】ガイド部材の側面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】図6の正面図である。
【図9】単一部材へのガイド部材、シムの取付状態を示
す側面図である。
【図10】バンドカバーの係止状態と、係止解除時の状
態を示す図である。
【図11】幅方向曲げモーメント作用時の説明図であ
る。
【図12】全体斜視図である。
【符号の説明】
1 ロッドレスシリンダ(スライドユニット) 2 チューブ 3 スリット 20 ピストン(内側移動体) 22 力伝達部材 23 ピストンマウント(外側移動体の本体部材) 26 外側移動体 30 内シールバンド 31 外シ−ルバンド 41a バンドガイド 41b バンドガイド 43 摺動部材 45 スリット摺接部分

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手に沿うスリットを通して、チューブ
    内側の内側移動体とチューブ外側の外側移動体とが力伝
    達部材により機械的に連結されており、そのスリット
    は、力伝達部材の上下を通過する内外シールバンドで塞
    がれて成るアクチュエータにおいて、外側移動体下面に
    設けられ、外側移動体の軸方向移動時に該下面の対向す
    るチューブ外面を摺動する摺動部材と、内外シールバン
    ドを案内するバンドガイドとを一体成形したガイド部材
    を、力伝達部材の前後に取り付けて成ることを特徴とす
    るアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 摺動部材には、スリット壁と摺接するス
    リット摺接部分が一体成形されていることを特徴とする
    請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 長手に沿うスリットを通して、チューブ
    内側の内側移動体とチューブ外側の外側移動体とが力伝
    達部材により機械的に連結されており、そのスリット
    は、力伝達部材の上下を通過する内外シールバンドで塞
    がれて成るアクチュエータにおいて、外側移動体下面に
    設けられ、外側移動体の軸方向移動時に該下面の対向す
    るチューブ外面を摺動する摺動部材と、スリット壁と摺
    接するスリット摺接部分と、内外シールバンドを案内す
    るバンドガイドとを一体成形したガイド部材を、力伝達
    部材の前後に取り付けて成ることを特徴とするアクチュ
    エータ
JP16502497A 1997-05-20 1997-06-05 アクチュエータ Expired - Lifetime JP3214402B2 (ja)

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JP16502497A JP3214402B2 (ja) 1997-06-05 1997-06-05 アクチュエータ
US09/080,221 US6023111A (en) 1997-05-20 1998-05-18 Linear actuator
EP98303987A EP0879970B1 (en) 1997-05-20 1998-05-20 A linear actuator
DE69819596T DE69819596T2 (de) 1997-05-20 1998-05-20 Linearantrieb

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