JPH10318036A - 内燃機関用シリンダバレルの製造方法 - Google Patents

内燃機関用シリンダバレルの製造方法

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JPH10318036A
JPH10318036A JP12889597A JP12889597A JPH10318036A JP H10318036 A JPH10318036 A JP H10318036A JP 12889597 A JP12889597 A JP 12889597A JP 12889597 A JP12889597 A JP 12889597A JP H10318036 A JPH10318036 A JP H10318036A
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JP
Japan
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cylinder bore
cylinder barrel
chain hole
cam chain
die
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Pending
Application number
JP12889597A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Ando
省一 安藤
Makoto Otsubo
信 大坪
Tadashi Kobayashi
正 小林
Kazumi Kato
和美 加藤
Kazuhiro Itabashi
一博 板橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 内燃機関用シリンダバレル成形品1は、
シリンダボア2とカムチェーン孔3とを隣接させること
により、シリンダボア2とカムチェーン孔3とを区切る
仕切り隔壁部4を備えた略日の字断面を呈し、シリンダ
ボア2を囲む様に多数の冷却フィン5を備えた押出し成
形品である。 【効果】 押出し成形であるから、特に冷却フィンを薄
くすることができ、鋳造法に比べて大量生産が容易とな
り、シリンダボアの軽量化と製造コストの低減とが図れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関用シリンダ
バレルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用シリンダバレルは、一般に鉄
鋳物又はアルミニウム合金鋳物、即ち、鋳造法で製造さ
れ、この鋳物に機械加工を施して所定の形状に仕上げら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シリンダバレルは外面
に冷却フィンを多数備え、鋳物では、抜き勾配を設けな
ければならないこと、湯流れ性を維持する必要があるこ
となどの鋳造上の制約から冷却フィンの薄肉化が難し
い。冷却フィンの厚さの限界は2.5mm程度である。
従って、従来の鋳造法では、全体的に重くなるとともに
製品コストが嵩むという不都合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、シリンダ
ボアとカムチェーン孔とを隣接させ、断面が略日の字と
なる内燃機関用シリンダバレルについて、鋳造法に代る
製造法の研究を進めた。しかし、断面が略日の字である
ため、普通の押出し成形法では成形できぬ為、更に研究
を進めた。そこで、ダイ形状を種々変更し、成形を試み
たところ、シリンダボアとカムチェーン孔とを区切る隔
壁部を形成することに成功した。
【0005】すなわち、請求項1は、シリンダボアとカ
ムチェーン孔とを隣接させ、断面が略日の字となる内燃
機関用シリンダバレルを押出し成形で製造するものであ
って、雄ダイに、前記シリンダボアを形成するための円
柱マンドレルと前記カムチェーン孔を形成するための型
とを隙間を開けて形成し、この隙間に素材の一部を進入
させ、進入した部分の先端同士を接合することで略日の
字断面を得ることを特徴とする。
【0006】押出し成形であるから、特に冷却フィンを
薄くすることができ、鋳造法に比べて大量生産が容易と
なり、シリンダボアの軽量化と製造コストの低減とが図
れる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明方法で製造したシリンダバレ
ル成形品の平面図であり、内燃機関用シリンダバレル成
形品1(以下「成形品1」と略記す。)は、シリンダボ
ア2とカムチェーン孔3とを隣接させることにより、シ
リンダボア2とカムチェーン孔3とを区切る仕切り隔壁
部4を備えた略日の字断面を呈し、シリンダボア2を囲
む様に多数の冷却フィン5・・・(・・・は複数個を示す。以
下同様。)を備えたものである。
【0008】図2は図1の2−2線断面図であり、冷却
フィン5はシリンダ軸6に平行に延びたものである。図
中、×××断面で表記した箇所は、次の機械加工で切除
する部分を示す。従って、機械加工前の成形品1は、断
面一様となる。
【0009】図3は本発明に係る押出し成形装置の要部
の原理図であり、押出し成形装置10は成形品の外周形
状に合致したダイ孔(第1ダイ孔11aと第2ダイ孔1
1bからなる。)の開いた雌ダイ12と、成形品のシリ
ンダボア2(図1参照)を形成するための円柱マンドレ
ル13と成形品のカムチェーン孔3(図1参照)を形成
するための型としての角柱マンドレル14とを備えた雄
ダイ15と、この雄ダイ15を大径の保持軸17と、後
述するコンテナ及びステムとからなる。なお、雄ダイ1
5において絞り面15c,15dは複雑な曲面を組合わ
せたものであるが、簡略化して記載した。
【0010】図4は本発明の雄ダイの側面図であり、雄
ダイ15は保持軸17(図3参照)にねじ嵌合する軸部
15aと、保持軸17と同一外径の大径部15bと、絞
り面15c,15dと、この絞り面15dから突出した
前記円柱マンドレル13及び角柱マンドレル14とから
なり、円柱マンドレル13と角柱マンドレル14との間
に隙間15eを設けた。
【0011】図5は図4の5矢視図であり、大径部15
bから絞り面15c及び絞り面15dを介して円柱マン
ドレル13に至るとともに、大径部15bから絞り面1
5c及び絞り面15dを介して角柱マンドレル14に至
ることを示す。なお、図4,5においても、絞り面15
c,15dは複雑な曲面を組合わせたものであるが、簡
略化して記載した。
【0012】以上に示したシリンダバレル成形品の成形
方法を次に説明する。図6は本発明に係る押出し成形装
置の組立図であり、コンテナ23に、保持軸17及び雄
ダイ15をセットし、雌ダイ12をセットする。下流側
の第2ダイ孔11bは製品輪郭に近似した孔であり、第
1ダイ孔11aはウエルドチャンバー室として使用され
る。
【0013】図7は押出し成形装置の作用図であり、コ
ンテナ孔24に、460〜500℃に加熱したアルミニ
ウム合金(例えばJIS−4032、JIS−606
3。成分は下記の表を参照)の中空素材25を詰め、ス
テム26で図左から右へ油圧で押す。すると、中空素材
25は雄ダイ15と雌ダイ12との間の隙間を通って押
出される。
【0014】
【表1】
【0015】図8(a)〜(c)は図7の断面図であ
る。(a)は図7のa−a断面図であり、素材25は図
面奥から手前に絞り面15c、絞り面15dに沿って絞
られる。(b)は図7のb−b断面図であり、素材25
はより小径の第1ダイ孔11aで絞られ、素材25の一
部が隙間15eに左右から進入して合流する。27は合
せ面である。
【0016】(c)は図7のc−c断面図であり、素材
25は更に小径の第2ダイ孔11bで外周面が絞られ
て、断面形状が図1と同じになる。得られた長尺成形品
を、所定の寸法に切断したものを図2に示す。押出し成
形品であるから、冷却フィン5・・・は、1.2mm程度
まで薄くすることができた。
【0017】鋳造法は、型組み、注湯、脱型の工程を必
要として、原則として1回の注湯で1個の成形品を得る
だけである。これに対して、押出し成形法であれば、1
回の押出しで数mの押出し材を得ることができ、シリン
ダバレルは80〜100mm程度の長さであるから、1
本の押出し材から数十個のシリンダバレル成形品を取る
ことができ、生産能率が大きく向上する。
【0018】尚、略「日」の字断面は、便宜上の表現で
あり、一断面に独立した2個の孔の開いたものを指す。
例えば、「目(一断面に独立した3個の孔)」断面、
「田(一断面に独立した4個の孔)」断面も「日」を含
む。従って、本発明方法は一断面に独立した複数個の孔
を開けたシリンダバレルの製造に適用できる。
【0019】雌ダイ12に軸方向に設けたダイ孔11
a,11bは、2段に限るものではなく、1段又は3段
以上であってもよい。同様に、雄ダイ15の絞り面15
c,15dも2段に限るものではなく、1段又は3段以
上であってもよい。また、カムチェーン孔を形成するた
めの型14の断面形状は、矩形、丸、楕円など、そのと
きのカムチェーン孔3に合せた形状であればよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、雄ダイに、シリンダボアを形成する
ための円柱マンドレルと前記カムチェーン孔を形成する
ための型とを隙間を開けて形成し、この隙間に素材の一
部を進入させ、進入した部分の先端同士を接合すること
で略日の字断面を得ることを特徴とする押出し成形方法
である。
【0021】押出し成形であるから、特に冷却フィンを
薄くすることができ、鋳造法に比べて大量生産が容易と
なり、シリンダボアの軽量化と製造コストの低減とが図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で製造したシリンダバレル成形品の
平面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本発明に係る押出し成形装置の要部の原理図
【図4】本発明の雄ダイの側面図
【図5】図4の5矢視図
【図6】本発明に係る押出し成形装置の組立図
【図7】押出し成形装置の作用図
【図8】図7の断面図
【符号の説明】
1…シリンダバレル成形品、2…シリンダボア、3…カ
ムチェーン孔、4…隔壁部、5…冷却フィン、10…押
出し成形装置、11a…第1ダイ孔、11b…第2ダイ
孔、12…雌ダイ、13…円柱マンドレル、14…カム
チェーン孔を形成するための型(角柱マンドレル)、1
5…雄ダイ、23…コンテナ、25…素材(中空素
材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 正 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 加藤 和美 東京都千代田区丸の内2−6−1 古河電 気工業株式会社内 (72)発明者 板橋 一博 東京都千代田区丸の内2−6−1 古河電 気工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボアとカムチェーン孔とを隣接
    させ、断面が略日の字となる内燃機関用シリンダバレル
    を押出し成形で製造するものであって、 雄ダイに、前記シリンダボアを形成するための円柱マン
    ドレルと前記カムチェーン孔を形成するための型とを隙
    間を開けて形成し、この隙間に素材の一部を進入させ、
    進入した部分の先端同士を接合することで略日の字断面
    を得ることを特徴とした内燃機関用シリンダバレルの製
    造方法。
JP12889597A 1997-05-19 1997-05-19 内燃機関用シリンダバレルの製造方法 Pending JPH10318036A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014136535A1 (ja) * 2013-03-04 2014-09-12 ヤマハ発動機株式会社 空冷式単気筒内燃機関、鞍乗型車両および空冷式単気筒内燃機関の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014136535A1 (ja) * 2013-03-04 2014-09-12 ヤマハ発動機株式会社 空冷式単気筒内燃機関、鞍乗型車両および空冷式単気筒内燃機関の製造方法
JPWO2014136535A1 (ja) * 2013-03-04 2017-02-09 ヤマハ発動機株式会社 空冷式単気筒内燃機関、鞍乗型車両および空冷式単気筒内燃機関の製造方法

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