JPH10317845A - シャッターケース取付構造 - Google Patents

シャッターケース取付構造

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Publication number
JPH10317845A
JPH10317845A JP13348697A JP13348697A JPH10317845A JP H10317845 A JPH10317845 A JP H10317845A JP 13348697 A JP13348697 A JP 13348697A JP 13348697 A JP13348697 A JP 13348697A JP H10317845 A JPH10317845 A JP H10317845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter case
mounting
building
shutter
mounting structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP13348697A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Inamura
勝章 稲村
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物本体におけるシャッターケースの所定取
付部位周辺の状態に拘わらずシャッターケースを迅速か
つ容易に取り付けることができるシャッターケース取付
構造を提供する。 【解決手段】 建物本体の所定取付部位にシャッターケ
ース7を取り付けるシャッターケース取付構造におい
て、建物本体の所定取付部位に下向きに開口した係合部
21を設け、係合部21よりも下方に水平方向外向きに
支持部22を突設する。シャッターケース7には、係合
部21に挿入可能な挿入部44と、挿入部44を係合部
21に挿入した状態で支持部22上に載置可能な載置部
47とを設け、シャッターケース7の下部を挿入部44
を軸に回動させて設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャッターケース
取付構造に関する。
【0002】
【背景技術】近年、工業化率を高めて建設現場での施工
期間を短縮するために、複数の建物ユニットを予め工場
で製造し、これらを建設現場で組み合わせて建物を構築
するユニット工法が用いられている。建物ユニットは、
一般に、四本の柱の上端間および下端間をそれぞれ上梁
および下梁により連結して直方体形状の骨組みを形成
し、この骨組みに床材、天井材、壁材等の造作材を組み
付けて製造される。このような建物ユニットを用いて建
てられるユニット式建物では、シャッタを収納したシャ
ッターケースを窓上に設置することがある。シャッター
ケースは、一般に、重量が大きいため、骨組みを構成す
る梁等に固定される。また、建物ユニットには輸送制限
があるため、外側に張り出すシャッターケースは建物ユ
ニットとは別に建設現場まで搬送されて現場施工されて
いる。
【0003】建設現場においてシャッターケースを建物
ユニットの梁に取り付ける場合には、梁およびシャッタ
ーケースの対向面に互いに係合可能な上向きの係止片お
よび下向きの被係止片をそれぞれ設け、これらを互いに
係合させていた。例えば、下向きの係止片を梁に取り付
けるとともに上向きの被係止片をシャッターボックスに
取り付けておき、被係止片が梁の係止片よりも下方にな
るようにシャッターケースを吊り上げてからそのまま梁
に向かって平行移動させ、係止片の直下まで被係止片を
移動させたら、シャッターケースを梁に沿って持ち上げ
て被係止片を係止片に係合させるようにしていた(実開
昭62−121590号公報)。逆に、上向きの係止片
を梁に取り付けて下向きの被係止片をシャッターケース
に取り付けたときには、被係止片が梁の係止片よりも上
方になるようにシャッターケースを吊り上げてそのまま
梁に向かって平行移動させ、係止片の直上まで被係止片
が移動したら、シャッターケースを降下させて被係止片
を係止片に係合させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法では、係
止片および被係止片がシャッターケースおよび梁の各対
向面に設けられているため、シャッターケースを梁に接
近させると係止片および被係止片が見えなくなって相互
位置を確認できず、係合作業が困難であった。とくに、
係止片および被係止片を確認できない状態でシャッター
ケースを上下方向に移動させてこれらを係合させる作業
は困難であり、取付けに時間がかかるという問題があっ
た。
【0005】また、シャッターケースを建物本体に沿っ
て上下方向に移動させる方法では、シャッターケースを
取り付ける所定取付部位の上下に造作材等がある場合に
は、シャッターケースを取り付けられないことがあっ
た。例えば、ユニット式建物における下階建物ユニット
の上梁にシャッターケースを取り付ける場合では、シャ
ッターケースの直上に上階建物ユニットの外壁材が設置
されている。このため、下階建物ユニットの上梁に設け
た上向きの係止片に対してシャッターケースの下向きの
被係止片を係合させようとすると、シャッターケースを
その被係止片が係止片よりも上方になるように持ち上げ
たまま上梁に接近させることができず、被係止片を係止
片に係合させることができなかった。
【0006】本発明の目的は、建物本体におけるシャッ
ターケースの所定取付部位周辺の状態に拘わらずシャッ
ターケースを迅速かつ容易に取り付けることができるシ
ャッターケース取付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面を参照し
て説明すると、建物本体4の所定取付部位にシャッター
ケース7を取り付けるためのシャッターケース取付構造
であって、建物本体の所定取付部位に設けられかつ下向
きに開口した係合部21と、建物本体の所定取付部位に
おける係合部よりも下方に水平方向外向きに突設された
支持部22と、シャッターケースに設けられかつ係合部
に挿入可能な挿入部44と、シャッターケースに設けら
れかつ挿入部を係合部に挿入した状態で支持部上に載置
可能な載置部47とを備えたことを特徴とする。
【0008】本発明においては、シャッターケースの挿
入部を建物本体の係合部の開口に斜め下方からあてが
い、この挿入部を軸にしてシャッターケースの下部を建
物本体に向かって回動させながら挿入部を係合部に挿入
し、シャッターケースの載置部を建物本体の支持部上に
載置する。すると、シャッターケースは、挿入部が係合
部に挿入されることによって建物本体に係止され、建物
本体の支持部によって支持されるようになる。
【0009】このように建物本体には係合部および支持
部が設けられ、シャッターケースには係合部と係合する
上向きの挿入部および支持部上に載置される載置部が設
けられているので、挿入部を係合部にあててシャッター
ケースを所定取付部位に対して斜めに位置決めすれば、
これらの係合部、支持部、挿入部および載置部の位置関
係が見えなくても、シャッターケースを迅速かつ容易に
設置できる。すなわち、シャッターケースを位置決めし
た後は、シャッターケースを回動させながら上方向に移
動させるだけで、挿入部を係合部に挿入でき、かつ載置
部を支持部上に載せることができるから、シャッターケ
ースを建物本体に簡単に接合できる。また、シャッター
ケースは、係合部にあてた挿入部を軸に回動させること
によって建物本体に取り付けることができるので、所定
取付部位に沿って上下方向に移動させなくてもよいか
ら、建物本体の所定取付部位周辺の状態に拘わらず、と
くに所定取付部位の上に外壁材等が取り付けられている
場合でも、シャッターケースを確実に設置することがで
きる。
【0010】さらに、シャッターケースにおける挿入部
および載置部の位置、建物本体の所定取付部位における
係合部および支持部の位置は、とくに限定されないが、
挿入部は、シャッターケースの建物本体側の上端部に設
けられ、係合部は、建物本体の所定取付部位の上端部に
設けられていることが好ましい。
【0011】このように挿入部をシャッターケースにお
ける建物本体側の上端部に設けて、係合部を所定取付部
位の上端部に設けるようにすると、挿入部を係合部にあ
てがう際にこれらの位置関係を容易に確認できるので、
シャッターケースを建物本体の所定取付部位に対して簡
単に位置決めできる。
【0012】前述した係合部および支持部は個別に設け
てもよいが、係合部および支持部は、建物本体の所定取
付部位に取り付けた取付部材20に対で形成されている
ことが望ましい。
【0013】このようにすると、取付部材を建物本体に
取り付けるだけで、建物本体に係合部および支持部を同
時に設けることができるうえに、係合部および支持部の
相互位置を調整する手間を省略できるから、係合部およ
び支持部を迅速かつ簡単に施工できる。
【0014】前述した取付部材は、複数の部材を組み立
てて形成してもよいが、取付部材は金属板材を折り曲げ
加工することにより形成されていることが好ましく、こ
れによると、取付部材を簡単かつ低コストに形成でき
る。
【0015】そして、取付部材は、建物本体の所定取付
部位に当接される取付面23を備え、この取付面は、上
下方向における係合部および支持部とずれた位置で、建
物本体の所定取付部位に止着具37,38によって固定
されていることが望ましい。この場合、止着具による固
定を、係合部および支持部からずれた位置で行うことが
できるため、固定作業の際に係合部および支持部が邪魔
になることがないから、取付部材を簡単に設置できる。
【0016】そして、シャッターケースを取り付ける建
物本体は、パネル工法等のプレハブ工法や在来工法等に
よって構築されたものであってもよいが、建物本体は、
複数の箱状の建物ユニット3,3Aを組み合わせて構築
されるユニット式建物1であり、建物ユニットは、四本
の柱11、これらの四本の柱の上端間を連結する上梁1
2,12Aおよび四本の柱の下端間を連結する下梁13
を含む骨組み14を備え、係合部および支持部は建物ユ
ニットの上梁に設けられ、この上梁にシャッターケース
が取り付けられていてもよい。
【0017】このようなユニット式建物の場合、建物ユ
ニットの上梁にシャッターケースを取り付けることで、
重量のあるシャッターケースでも確実に取り付けること
ができる。また、シャッターケースを設置する上梁の周
囲に、隣接する建物ユニットの外壁材等の造作材が存在
しても、シャッターケースを確実かつ容易に取り付ける
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本実施形態のシャッタ
ーケース7を備えたユニット式建物1が示されている。
ユニット式建物1は、基礎2上に積層配列された箱状の
建物ユニット3からなる建物本体4と、この建物本体4
の上に設けられた屋根5とを含んで構成されている。こ
れらの建物ユニット3はサッシ等からなる窓6を備え、
このうち建物ユニット3Aの窓6の上にはシャッタを内
蔵したボックス状のシャッターケース7が設置されてい
る。
【0019】建物ユニット3Aは、図2に示すように、
四本の柱11、これらの柱11の上端間を連結する上梁
12および四本の柱11の下端間を連結する下梁13を
含む直方体形状の骨組み14を備え、この骨組み14に
は、図示しない床面材、天井面材、内壁材、外壁材等の
造作材が組み付けられる。なお、他の建物ユニット3も
この建物ユニット3Aと同様な骨組みを有して構成され
ている。建物ユニット3Aのうち、所定取付部位である
屋外側の上梁12Aのウェブ部121にはシャッターケ
ース7が固定されている。
【0020】この上梁12Aのウェブ部121における
シャッターケース7の両端部に対応した位置には、図3
に示すように、それぞれシャッターケース7を取り付け
るための取付部材20が固定されている。取付部材20
は、金属板材を折り曲げ加工することにより形成され、
シャッターケース7を係止するための下向きに開口した
係合部21と、この係合部21よりも下方に水平方向外
向き、つまり屋外側に突設されてシャッターケース7を
支持する面状の支持部22と、これらの係合部21およ
び支持部22の間に設けられかつ上梁12Aのウェブ部
121に当接される取付面23と、この取付面23の下
端からやや外側に張り出して下方に延びる張出し部24
とを有して構成されている。
【0021】係合部21は、金属板材の上端部を略コ字
状に折り曲げて形成され、取付面23の上端から水平方
向に立ち上がる上面部31と、この上面部31から下方
に延びる垂下部32と、この垂下部32の下端から外側
(取付面23側と反対側)に斜め下方に延びる導入部3
3とを備えている。この係合部21は、所定取付部位と
してのウェブ部121の上端部に形成されている。
【0022】支持部22は、金属板材の下端部を略L字
状に折り曲げて形成され、張出し部24の下端から屋外
側に突出している。この支持部22には、シャッターケ
ース7固定用のねじ48(図5参照)を挿通するための
ねじ孔34が形成されている。
【0023】取付面23は、係合部21、支持部22お
よび張出し部24よりも幅広に形成され、上梁12Aの
長手方向に沿って係合部21、支持部22および張出し
部24から互いの取付部材20に向かう方向、つまりシ
ャッターケース7の内側に向かう方向に突出して形成さ
れている。この突出部35により、シャッターケース7
両側の一対の取付部材20は互いに対称に形成される。
突出部35には一対の固定用孔36が形成され、この固
定用孔36およびウェブ部121に挿通されるボルト3
7と、このボルト37に螺合されるナット38とによっ
て取付面23およびウェブ部121が結合されている。
これらの止着具であるボルト37およびナット38によ
り、取付面23は、上下方向において係合部21および
支持部22とずれた位置で上梁12Aのウェブ部121
に固定されている。また、一方の取付部材20の突出部
35には、シャッタから屋内に延びるケーブルを挿通す
るためのケーブル用孔39が形成されている。
【0024】一方、図4および図5に示すように、シャ
ッターケース7は、既存のシャッターケースを用いて構
成されたものであり、シャッターケース7の下面の上梁
12A側の部分には、シャッタ8の繰り出しおよび巻き
込みを行うための開口部7Aが長手方向に沿って連続し
て形成されている。このようなシャッターケース7の上
面の両端部には、それぞれシャッターケース7の上梁1
2A側の側面である取付側面7Bまで達する挿入部用孔
41,42が形成されている。これらの挿入部用孔4
1,42の上梁12A側の部分には挿入部用部材43が
取り付けられ、この挿入部用部材43および取付側面7
Bによって、係合部21に略隙間なく挿入可能な挿入部
44が構成されている。挿入部用部材43は、金属板材
をコ字状に折り曲げて形成した部材であり、その開口を
下に向けた状態で各挿入部用孔41,42にはめ込ま
れ、シャッターケース7の取付側面7Bに固定されてい
る。この挿入用部材43は、その上端がシャッターケー
ス7の上面と面一になるように固定され、挿入用部材4
3を含む挿入部44は、シャッターケース7の上梁12
A側の上端部に形成されている。
【0025】また、シャッターケース7の長手方向両端
面の上梁12A側の下端には、それぞれL字状の載置部
用部材45が取り付けられている。載置部用部材45
は、シャッターケース7の内側にねじ、溶接等によって
固定される固定面46と、この固定面46の下端から開
口部7Aに水平方向に延びる面状の載置部47とを備え
ている。載置部47は、挿入部44を取付部材20の係
合部21に挿入した状態で支持部22上に載置可能な位
置に設けられている。
【0026】このような載置部47は、取付部材20の
支持部22のねじ孔34(図3参照)および載置部47
に螺入されるねじ48によって結合されている。また、
載置部47から挿入部用部材43の上端までの高さは、
取付部材20の支持部22の上面から係合部21の上面
部31までの高さよりも若干小さくされ、載置部47を
支持部22上に載置した状態で、挿入部用部材43と上
面部31との間に所定高さの隙間が形成されるようにな
っている。この隙間の高さは、取付部材20の垂下部3
2の高さよりも小さくされ、載置部47を支持部22に
載置した状態において、挿入部44が係合部21から外
れないようになっている。シャッターケース7の取付側
面7Bにおける取付部材20の張出し部24に対応した
位置には、それぞれ開口49が形成され、これにより、
載置部47を支持部22上に載置したときに張出し部2
4が開口49に収納されるようになっている。
【0027】このように構成された本実施形態において
は、次のような手順でシャッターケース7の施工を行
う。先ず、工場において、建物ユニット3Aを組み立て
る際に、一対の取付部材20を上梁12Aのウェブ部1
21にボルト37およびナット38を用いて固定してお
く。また、シャッターケース7の上面に挿入部用孔4
1,42を形成し、各挿入部用孔41,42にそれぞれ
挿入部用部材43をはめ込んで取付側面7Bに固定す
る。シャッターケース7の取付側面7Bの長手方向両端
部には、それぞれ張出し部24収納用の開口49を形成
し、長手方向両端面の内側にはそれぞれ載置部用部材4
5を取り付けておく。
【0028】そして、建物ユニット3Aおよびシャッタ
ーケース7を建設現場に輸送し、建設現場において、建
物ユニット3,3Aを基礎2上に積層配列した後、下階
の建物ユニット3Aの上梁12Aにシャッターケース7
を取り付ける。すなわち、シャッターケース7をクレー
ン等により吊り上げて、図5に二点鎖線で示すように、
各挿入部44の上端部を取付部材20の係合部21の開
口に斜め下方からあてがい、シャッターケース7を上梁
12Aに対して位置決めする。この位置決め作業は、挿
入部44および係合部21の相互位置を上方から確認し
ながら行う。すると、シャッターケース7は、上梁12
Aに対して斜めに傾いた状態、つまり、シャッターケー
ス7の下部が上梁12Aから離れた状態で位置決めされ
る。
【0029】次いで、この挿入部44を軸にしてシャッ
ターケース7の下部を上梁12Aに向かって回動させな
がら挿入部44を係合部21に挿入し、挿入部44の上
端が係合部21の上面部31に接触する程度まで挿入部
44を挿入する。すると、シャッターケース7の取付側
面7Bが取付部材20の取付面23に沿うようになり、
張出し部24が開口49内に入り込むようになって、シ
ャッターケース7の姿勢が傾いた状態から上梁12Aに
対して正しい姿勢に整えられる。このとき、挿入部44
の上端部を導入部33および垂下部32の角部に沿わせ
てシャッターケース7を回動させることにより、シャッ
ターケース7を円滑に回動させることができる。
【0030】続いて、そのままの状態で、シャッターケ
ース7を僅かに降下させてその載置部47を支持部22
上に載せる。このとき、挿入部44と上面部31との間
の隙間の高さは垂下部32の高さよりも小さいので、シ
ャッターケース7を降下させても挿入部44は係合部2
1に挿入されたままになり、これにより、シャッターケ
ース7は上梁12Aに対して係止される。また、載置部
47を支持部22上に載せることにより、シャッターケ
ース7は、上梁12Aに支持されるようになる。そし
て、支持部22の下側からねじ孔34を貫通して載置部
47までねじ48を螺入し、載置部47を支持部22に
固定する。これにより、シャッターケース7が上梁12
Aの長手方向に沿ってずれることがなくなる。
【0031】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。すなわち、上梁12Aには、下向きの
係合部21および水平方向に突出した支持部22が設け
られ、シャッターケース7には係合部21と係合する上
向きの挿入部44および支持部22上に載置される載置
部47が設けられているので、挿入部44を係合部21
にあてて、シャッターケース7を上梁12Aの所定取付
部位としてのウェブ部121に対して斜めに位置決めす
れば、これらの係合部21、支持部22、挿入部44お
よび載置部47の位置関係が見えなくても、シャッター
ケース7を迅速かつ容易に設置できる。
【0032】すなわち、シャッターケース7を位置決め
した後は、シャッターケース7を回動させながら上方向
に移動させるだけで、挿入部44を係合部21に挿入で
き、かつ載置部47を支持部22上に載せることができ
るから、シャッターケース7を上梁12Aに対して簡単
に接合できる。また、シャッターケース7は、係合部2
1にあてた挿入部44を軸に回動させることによっ上梁
12Aに取り付けることができるので、ウェブ部121
に沿って上下方向に移動させなくてもよいから、ウェブ
部121周辺の状態に拘わらず、とくにウェブ部121
上方に上階の建物ユニット3の外壁材等が取り付けられ
ている場合でも、シャッターケース7を確実に設置する
ことができる。
【0033】さらに、シャッターケース7の挿入部44
は、シャッターケース7の上梁12A側の上端部に設け
られ、係合部21は、上梁12Aのウェブ部121の上
端部に設けられているため、挿入部44を係合部21に
あてがう際にこれらの位置関係を容易に確認できるの
で、シャッターケース7をウェブ部121に対して簡単
に位置決めできる。
【0034】そして、係合部21および支持部22は、
上梁12Aのウェブ部121に取り付けた取付部材20
に対で形成されているので、取付部材20を上梁12A
に取り付けるだけで、上梁12Aのウェブ部121に係
合部21および支持部22を同時に設けることができる
うえに、係合部21および支持部22の相互位置を調整
する手間を省略できるから、係合部21および支持部2
2を迅速かつ簡単に施工できる。
【0035】また、取付部材20は金属板材を折り曲げ
加工することにより形成されているので、簡単かつ低コ
ストに形成できる。
【0036】そして、取付部材20の取付面23は、上
下方向における係合部21および支持部22とずれた位
置、つまり、突出部35で、上梁12Aのウェブ部12
1に対して固定されているので、ボルト37およびナッ
ト38による固定を、係合部21および支持部22から
ずれた位置で行うことができるから、固定作業の際に係
合部21および支持部22が邪魔になることがないか
ら、取付部材20を簡単に設置できる。
【0037】そして、建物本体4は、複数の箱状の建物
ユニット3,3Aを組み合わせて構築されるユニット式
建物1であり、係合部21および支持部22は建物ユニ
ット3Aの上梁12Aに設けられ、この上梁12Aにシ
ャッターケース7が取り付けられているので、重量のあ
るシャッターケース7でも確実に取り付けることができ
る。また、シャッターケース7を設置する上梁12Aの
上に、上階の建物ユニット3の外壁材があっても、シャ
ッターケース7を確実かつ容易に取り付けることができ
る。
【0038】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、前記実施形態では取付部材20の取付面23
を幅広に形成して突出部35を設けたが、突出部はなく
てもよく、例えば、取付面を係合部、支持部および張出
し部と同幅に形成してもよい。これによると、一対の取
付部材を共通化できる。また、係合部および支持部は別
々の部材により構成し、上梁に対して個別に取り付けて
もよい。
【0039】前記実施形態では、挿入部44の上端がシ
ャッターケース7の上面と面一にされていたが、挿入部
44は、シャッターケース上面から上方に突出するよう
に設けてもよい。また、挿入部は、コ字状の挿入部用部
材により形成されるものに限定されず、例えば、シャッ
ターケースの上面に突起を設けて挿入部としてもよい。
さらに、係合部は、コ字状のものに限定されず、例え
ば、挿入部が突起からなる場合には、上梁に水平方向に
突出する面状部を設けて、この面状部に突起を挿入可能
な孔を形成し、この孔を係合部としてもよい。
【0040】さらに、前記実施形態の挿入部および載置
部はシャッターケースの長手方向両端部に設けられてい
たが、シャッターケースの長手方向に連続して形成して
もよい。この場合、係合部および支持部も上梁の長手方
向に連続して形成してもよい。
【0041】前記実施形態では、複数の建物ユニット3
のうち建物ユニット3Aの上梁12Aにシャッターケー
ス7を固定したが、他の建物ユニット3の窓上にも同様
な構造でシャッターケースを取り付けてもよい。そし
て、シャッターケース7を設置する建物はユニット式建
物に限定されず、本発明は、パネル工法や在来工法等の
他の方向によって建てられた建物にも適用できる。
【0042】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
建物本体に係合部および支持部を設け、シャッターケー
スに係合部と係合する上向きの挿入部および支持部上に
載置される載置部を設けることで、挿入部を係合部にあ
ててシャッターケースを所定取付部位に対して斜めに位
置決めすれば、これらの係合部、支持部、挿入部および
載置部の位置関係が見えなくてもシャッターケースを迅
速かつ容易に設置できる。すなわち、シャッターケース
を位置決めした後は、シャッターケースを回動させなが
ら上方向に移動させるだけで、挿入部を係合部に挿入で
き、かつ載置部を支持部上に載せることができるから、
シャッターケースを建物本体に対して簡単に接合でき
る。また、シャッターケースは、係合部にあてた挿入部
を軸に回動させることによって建物本体に取り付けるこ
とができるので、所定取付部位に沿って上下方向に移動
させなくてもよいから、建物本体の所定取付部位周辺の
状態に拘わらず、とくに所定取付部位の上に外壁材等が
取り付けられている場合でも、シャッターケースを確実
に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】前記実施形態の建物ユニットを示す斜視図。
【図3】前記実施形態の建物ユニットの上梁に取り付け
た取付部材を示す斜視図。
【図4】前記実施形態のシャッターケースを示す斜視
図。
【図5】前記実施形態のシャッターケースを上梁に取り
付けた状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 ユニット式建物 3,3A 建物ユニット 4 建物本体 7 シャッターケース 11 柱 12,12A 上梁 13 下梁 14 骨組み 121 ウェブ部 20 取付部材 21 係合部 22 支持部 23 取付面 37 ボルト(止着具) 38 ナット(止着具) 44 挿入部 47 載置部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物本体の所定取付部位にシャッターケ
    ースを取り付けるためのシャッターケース取付構造であ
    って、 前記建物本体の所定取付部位に設けられかつ下向きに開
    口した係合部と、 前記建物本体の所定取付部位における前記係合部よりも
    下方に水平方向外向きに突設された支持部と、 前記シャッターケースに設けられかつ前記係合部に挿入
    可能な挿入部と、 前記シャッターケースに設けられかつ前記挿入部を前記
    係合部に挿入した状態で前記支持部上に載置可能な載置
    部とを備えたことを特徴とするシャッターケース取付構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したシャッターケース取
    付構造において、 前記挿入部は、前記シャッターケースの前記建物本体側
    の上端部に設けられ、前記係合部は、前記建物本体の所
    定取付部位の上端部に設けられていることを特徴とする
    シャッターケース取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載したシャ
    ッターケース取付構造において、前記係合部および支持
    部は、前記建物本体の所定取付部位に取り付けた取付部
    材に対で形成されていることを特徴とするシャッターケ
    ース取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載したシャッターケース取
    付構造において、前記取付部材は金属板材を折り曲げ加
    工することにより形成されていることを特徴とするシャ
    ッターケース取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載したシャ
    ッターケース取付構造において、 前記取付部材は、前記建物本体の所定取付部位に当接さ
    れる取付面を備え、 この取付面は、上下方向における前記係合部および支持
    部とずれた位置で、前記建物本体の所定取付部位に止着
    具によって固定されていることを特徴とするシャッター
    ケース取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれかに
    記載したシャッターケース取付構造において、 前記建物本体は、複数の箱状の建物ユニットを組み合わ
    せて構築されるユニット式建物であり、 前記建物ユニットは、四本の柱、これらの四本の柱の上
    端間を連結する上梁および四本の柱の下端間を連結する
    下梁を含む骨組みを備え、 前記係合部および支持部は前記建物ユニットの上梁に設
    けられ、 この上梁に前記シャッターケースが取り付けられている
    ことを特徴とするシャッターケース取付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002309678A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Misawa Homes Co Ltd ユニット式建物
JP2011080321A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Bunka Shutter Co Ltd 開閉体機構部収納ケースの構造

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