JPH10317766A - スライドドアの全開ロック装置 - Google Patents

スライドドアの全開ロック装置

Info

Publication number
JPH10317766A
JPH10317766A JP14462397A JP14462397A JPH10317766A JP H10317766 A JPH10317766 A JP H10317766A JP 14462397 A JP14462397 A JP 14462397A JP 14462397 A JP14462397 A JP 14462397A JP H10317766 A JPH10317766 A JP H10317766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
arm
opening
sliding door
slide door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14462397A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Makiuchi
和也 牧内
Mamoru Nishihira
守 西平
Masatsugu Hirano
全次 平野
Ryoichi Fukumoto
良一 福元
Takeshi Kamiya
剛 神谷
Satoru Kondo
覚 近藤
Masakatsu Tsubouchi
正克 坪内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Central Motor Co Ltd
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Central Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Motor Corp, Central Motor Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP14462397A priority Critical patent/JPH10317766A/ja
Publication of JPH10317766A publication Critical patent/JPH10317766A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドドアのストッパの故障、動作不良を
防止し、全開時のロック装置を有するスライドドアにお
いて、足踏みにより破損される等の問題点を解決すると
共に、ワイヤの取付作業が容易であり接続精度のばらつ
きの少くない全開ロック装置付きスライドドアを提供す
る。 【解決手段】 スライドドア21へ、全開時のロック装
置を取り付けたアーム22を固定し、フック作動部41
を回動可能なワイヤ31の端部をアーム22の下部でフ
ック作動部41に係止し、その後、フック作動部41を
取付部45を介してアーム22へ取り付ける。フック4
2の回動軸28とフック42とストッパ15との係止点
との方向がスライドドア21のスライド方向と平行にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は、自動車ボデー
の開口部に設けられた開口部に沿って開口部を開閉する
スライドドアの全開ロック装置に係る。詳細には、自動
車用のスライドドアとりわけ自動車ボデーサイドに設け
られた開口部に沿って開口部を開閉するスライドドアに
於ける、全開状態となったスライドドアの全開ロック装
置に係る。
【0002】
【従来の技術】 従来の全開ロック装置を有するスライ
ドドアは、一部拡大平面図をあらわす図11に図示され
る実開昭53−143665号公報に示されるような構
造からなっていた。即ち、100は、自動車ボデーであ
り、図11においては自動車ボデー100側面に設けら
れたスライドドア用開口部130付近の一部拡大平面を
あらわす。101はスライドドアであり、矢印A方向に
移動されることでスライドドア101は開口部130に
開状態をとらせ、逆方向に移動されることで開口部13
0に閉状態をとらせる。110は、ガイドレールであ
り、自動車ボデー100の開口部130の下辺に沿って
設置される。122は、ストッパーラバーでありガイド
レール110の自動車ボデー100後方側すなわちこの
従来例ではスライドドア101の開放移動側に取り付け
られる。120は、ロック穴である。ロック穴120
は、ストッパラバー122の自動車ボデー100後方側
に取り付けられる。
【0003】112はベースであり、ほぼ三角形状の板
状体からなり、一端はスライドドア101の自動車ボデ
ー110側に取り付けられる。111はローラブラケッ
トである。ローラブラケット111は、ベース112の
他端に取り付けられる。104、105は、ともにガイ
ドローラであり、ともにローラブラケット111に取り
付けられ、自動車ボデー100のガイドレール110に
設置される。ガイドローラ104は水平方向に、ローラ
ブラケット111およびガイドレール110に取り付け
られる。ガイドレール105は垂直方向に、ローラブラ
ケット111およびガイドレール110に取り付けられ
る。
【0004】115は、フックである。フック115
は、先端は釣り針状に湾曲され、基部はローラブラケッ
ト111の自動車ボデー110後部側に先端を後方に突
設させながら取り付ける。117はフックの解除手段で
あるワイヤーであり、スライドドアを開閉するためのド
アハンドル(図示せず)に連動しており、スライドドア
101を閉状態にする場合に、先端が常に自動車ボデー
110側に押圧されるフック115を、付勢力に抗して
スライドドア101側へ引き戻す。114はストライカ
であり、ストッパラバー122の後部に設置される。
【0005】そのため、スライドドア101を矢印A方
向に移動させると、ガイドローラ104、105はガイ
ドレール110に沿って移動され、スライドドア101
先端は図11に図示される自動車ボデー100後端側へ
移動される。すると、フック115は、ストッパラバー
122に接触し更にストライカ114に接触し、フック
115先端はロック穴120に嵌合するフック115と
ロック穴120の嵌合によりスライドドア101の開口
部130を全開とする全開状態でのロックがされ図11
に図示される状態となる。
【0006】スライドドア101を閉じるときは、ドア
ハンドル(図示せず)に連動したワイヤー117を引く
ことでフック115がロック穴120との係止を解除さ
れ、図11に図示される状態からスライドドア101を
自動車ボデー100の先端側に即ち開口部130を全閉
とする全閉状態への移動方向である逆矢印A方向に移動
させることでおこなう。すると、フック115とロック
穴120、ストライカ114との嵌合が解除され、ガイ
ドレール110、ガイドローラ104、105のガイド
によってスライドドア101は全閉状態へと移動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、図1
1に図示される従来のスライドドアの全開ロック装置で
は、フック115がベース112と同様に表面に出てい
るため、フック115が足踏みによる破損、ドロ被りに
よるドロの固着、雪の被覆による凍結を受けるという問
題点があった。そして、これらの問題点はスライドドア
101が自動車ボデー100から外方への突出量の増大
に伴い増大するので、自動車ボデーからの突出量を小さ
くしなければならないという課題を有した。又、足踏み
による破損等の問題点を解消するためにアーム下部にフ
ックが隠れるように設置する場合には、アーム下部に設
置されるフックを回動する回動手段の取付作業が容易で
なく、接続精度もばらつきがあるという問題点を有し
た。更に又、スライドドアの下部ガイドレールの高さが
高いと、乗降時に足が引っかかりやすく、フックを痛め
たり破損しやすいという問題点を有した。更に又、フッ
ク115のロック穴120、ストライカ114との嵌合
点とフック115の回動軸116との位置関係がスライ
ドドア101のスライド方向と平行でないため、フック
115とストライカ114とのフック時にスライドドア
101のスライド方向と直行する分力が発生し、スライ
ドドア101フック時のガタツキの要因となる問題点を
有した。
【0008】上記問題点に鑑み、足踏みによる破損等の
問題点を解消し、フック回動手段の取付作業を容易にす
ると共に接続精度を向上させ、更に、スライドドア開状
態時のスライドドアのガタツキを解消することを課題と
する。又、乗降時に足がかかりにくいよう構成すること
を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 そこで、この発明は、
【0010】自動車ボデーの開口部に沿って移動し開口
部を開閉するスライドドアと、スライドドアに固定され
スライドドアとともに移動されるアームと、アームの下
部に回動自在に取付部により取り付けられるフック作動
部と、アームと回動自在にアーム下部に取り付けられフ
ック作動部の回動に伴い回動されるフックと、アームの
下部で端部をフック作動部に係止されフック作動部を回
動可能な回動手段と、スライドドアが全開状態をとらさ
れたときのフック位置に対応する自動車ボデーにフック
と係合可能に固定されるストッパとからなり、回動手段
端部をフック作動部へ係止し、その後回動手段が係止さ
れたフック作動部を取付部を介してアーム下部へ取り付
けることを特徴とするスライドドアの全開ロック装置、
【0011】及び、
【0012】自動車ボデーの開口部に沿って移動し開口
部を開閉するスライドドアと、スライドドアに固定され
スライドドアとともに移動されるアームと、アームの下
部に回動軸を中心にアームと回転自在に設置されるフッ
クと、スライドドアが全開状態をとらされたときのフッ
ク位置に対応する自動車ボデーにフックと係止可能に固
定されるストッパとからなり、開状態時にストッパとフ
ックとの係止部とフックの回動軸との相対位置がスライ
ドドアのスライド方向と平行に位置されることを特徴と
するスライドドアの全開ロック装置、
【0013】及び、
【0014】自動車ボデーの開口部に沿って移動し開口
部を開閉するスライドドアと、一端に回動自在にローラ
が設けられ他端をスライドドアに固定され、スライドド
アとともに移動されるアームと、アームの下部に回動軸
を中心にアームと回転自在に設置されるフックと、自動
車ボデーの開口下部に開口に沿って設けられアームのロ
ーラをガイドしてスライドドアをスライド可能な滑走面
を有するガイドレールと、スライドドアが全開状態をと
らされたときのフック位置に対応する自動車ボデーにフ
ックと係止可能に固定されるストッパとからなり、開状
態時にストッパとフックとの係止部とフックの回動軸と
の相対位置がスライドドアのスライド方向と平行に位置
され、且つ、フックの回動軸のアーム側とは反対の端部
がガイドレールの滑走面と重ならない形状からなること
を特徴とするスライドドアの全開ロック装置、
【0015】及び、
【0016】自動車ボデーの開口部に沿って移動し開口
部を開閉するスライドドアと、スライドドアに固定され
スライドドアととともに移動されるアームと、アームの
下部にアームと回動自在に設置されるとともに孔を設け
られたフックと、スライドドアが全開状態をとらされた
ときのフック位置に対応する自動車ボデーにフックと係
止可能に固定されるストッパとからなることを特徴とす
るスライドドアの全開ロック装置、を提供する。
【0017】そして、アームの下部に設置されるために
ベースにより被覆されて保護されるので、破損等の問題
点が解消され、而も、回動手段を予めフック作動部へ取
り付け後フック作動部をアーム下部へ取り付けるので、
回動手段の接続精度が向上し、取付作業を容易にするこ
とが可能となる。又、フックの回動軸と、フック及びス
トッパの係止部との相対位置がスライドドアのスライド
方向と平行となりガタツキの解消が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】 この発明の実施の形態の一部拡
大図をあらわすとともに図3のA部平面拡大図をあらわ
す図1、図1の一部拡大斜視図をあらわす図2、実施の
形態が取り付けられた自動車ボデーの斜視図をあらわす
図3、同一部拡大断面図をあらわす図4、同一部拡大斜
視図をあらわす図5、この発明の実施の形態の組立状態
を説明する図6、図1のEーE線断面を表す図7、フッ
クの回転軸の鍔部と付勢手段の斜視図をあらわす図8、
フックの孔の位置関係を表す断面図である図9、同斜視
図である図10に従って、この発明の実施の形態を説明
する。
【0019】11は自動車ボデーである。この実施の形
態ではワゴンタイプの自動車ボデー11からなる。12
は、開口部である。開口部12は、この実施の形態では
自動車ボデー11の右側側面に開口され乗員、荷物が出
入りされる。開口部12は、乗員又は荷物等が出入り可
能であれば自動車ボデー11の側面以外の箇所に設けら
れてもよい。13は下部ガイドレール、14は上部ガイ
ドレールである。下部ガイドレール13は、開口部12
の下辺に沿って、上部ガイドレール14は開口部12の
上辺に沿って自動車ボデー11に設置される。15はス
トッパである。ストッパ15は、スライドドア21の全
開状態への移動時の移動方向端部に自動車ボデー11の
開口部12付近に突設してスライドドア21が全開状態
をとらされたときのフック42位置に設置される。
【0020】21はスライドドアである。スライドドア
21は、開口部12が設けられた自動車ボデー11の開
口部12側の面に沿って開閉自在に取り付けられる。こ
の実施の形態では側面に沿って開閉自在に取り付けられ
る。スライドドア21は開口部12に沿って矢印B方向
に移動されることで開状態をとり、矢示Bとは逆方向に
移動されることで閉状態をとる。22はアームであり、
この実施の形態ではロアアームである。アーム22は、
ノ字状の板状体からなり、一端をスライドドア21に取
り付けられて立設され、スライドドア21とともに移動
される。アーム22には固定具43を固定するための取
付孔29が穿設される。23は、ローラアームであり、
24はローラブラケットである。ローラアーム23は板
状体からなり一端はアーム22の先端下部に取り付けら
れ、その先端上面にはローラブラケット24が取り付け
られる。25、26、27はそれぞれローラである。ロ
ーラ25、ローラ27は水平に、ローラ26は垂直に取
り付けられ、下部ガイドレール13に設置される。
【0021】31は回動手段であり、回動手段31はワ
イヤからなり、外部を被覆32に被覆され、被覆32内
を摺動可能にワイヤ本体33が挿通され両端に露出する
構造である。回動手段31は、一端ではワイヤ本体33
がフックベース44に係止され被覆32が固定具43に
係止され、他端ではスライドドア21に設けるドアハン
ドル(図示せず)に係止される。この実施の形態では回
動手段31は外部を被覆されたワイヤを用いたが、特に
外部を被覆されたワイヤでなくてもよく、ワイヤ本体3
3のみからなってもよい。
【0022】41はフック作動部である。フック作動部
41は、フックベース44を回動する回動手段31であ
るワイヤを固定する固定具43、固定具43に回動自在
に取り付けられるフックベース44とからなる。フック
作動部41の固定具43には、内部にねじ部を螺設され
固定具43のアーム22側の表面に取付部45が立設さ
れる。そして、固定具43は、アーム22上面から取付
孔29に挿通させたボルト49を、固定具23に立設さ
れた取付部45と螺合することでアーム22の下面でア
ーム22へ固定される。固定具43へは回動手段31で
あるワイヤの被覆32部分が固定される。フックベース
44へはワイヤ本体33の一端が固定される。フックベ
ース44は回動軸46aを中心に固定具43と回動自在
に取り付けられると共に、フック42と摺動及び回動自
在に係止される長孔状の係止部46bが穿設される。そ
して、フックベース44は、ワイヤ本体33が矢示D方
向に引かれることにより矢示D方向に回動される。
【0023】28はフックピンである。フックピン28
は図7及び図8に表すように付勢手段50を介在してフ
ック42をアーム22へ回動自在に取り付けるピンであ
る。従って、フックピン28はアーム22と固定され、
フック42を回動自在にアーム22へ取り付けており、
フック42の下方の自動車ボデー11側端部に鍔部51
を形成している。フックピン28は、フック42と鍔部
51との間に付勢手段50を設け、フック42を常に矢
示C方向へ付勢しながらアーム22と回動自在に取り付
ける。鍔部51は、下部ガイドレール長手方向に長く下
部ガイドレール13に平行な辺を有する長円形状であ
り、下部ガイドレール13の下面滑走面13aより車体
外側位置に、下面滑走面13aと重ならないように配置
される。この実施の形態では、フックピン28はフック
42の係止孔48を貫通してアーム22の上面でかしめ
フック42をアーム22へ回動自在に取り付けたが、ボ
ルト、ナットから構成し螺合することでフック42をア
ーム22へ取り付ける等、他の方法により取り付けても
良い。
【0024】フック42は、フックベース44側の面で
ある下面から下方にフックベース44の係止部46bと
摺動自在であると共に回動自在に係止部47が立設さ
れ、更に、アーム22に取り付けるべくフックピン28
と回動自在に係止可能な係止孔48が設けられる。そし
て、フック42では、係止部47がフックベース44の
係止部46bと係止され、係止孔48がフックピン28
によりアーム22へ回動自在に係止可能なので、フック
ベース44と摺動及び回動自在に係止されると共にアー
ム22と回動自在に取り付けられる。又、フック42
は、フックピン28と係止孔48との係止に付勢手段5
0を介在させるのでフックピン28周りで付勢手段50
により常時矢示C方向へ付勢されている。従ってフック
42は、フックベース44が矢示D方向に回動すること
で係止部46bにより付勢手段50の付勢力に抗し移動
されフックピン28を中心に矢示D方向に回動される。
取付部45は、この実施の形態ではねじが螺設され固定
具43に立設され、ボルト49により取付孔29を介し
てアーム22と固定したが、取付部45へボルト挿通可
能な孔を穿設しボルト、ナットにより固定してもよく、
アーム22に予め設けられる切り欠きにフック作動部4
1をはめ込み、切り欠きをかしめる等によって取り付け
る等種々の方法が考えられ、何れも、アーム22下部に
固定具43が取付可能であればよい。そして、付勢手段
50はこの実施の形態ではコイルスプリングからなるが
付勢力を付与可能ならば他の付勢手段でも良い。
【0025】このように構成されるフック42は、フッ
ク作動部41がアーム下部へ取り付けられる前に予めア
ーム22へ取り付けられ下部ガイドレール13に案内さ
れながら開口12部を全開状態でストッパ15と係止さ
れる。そして、フック42がアーム22に取り付けられ
る位置は、ストッパ15とフック42との係止部分及び
フック42の回動中心であるフックピン28の回動中心
との相対位置が、スライドドア21の移動方向と平行に
位置するよう設けられる。フック42とストッパ15が
係止状態でこのような相対位置関係になるよう構成され
ることで、フック42とストッパ15との係止部分に働
くスライドドア21を係止している力は常にスライドド
ア21の移動方向へのみ働くので、振動等によるガタツ
キがなくなる。仮に、ストッパ15とフック42との係
止部分及びフック42の回動中心であるフックピン28
の回動中心との相対位置が、前記従来例(図11)に表
したようにスライドドア21の移動方向と角度を持って
係止されると、フック42がスライドドア21を固定す
る力が、フック42とストッパ15との係止部位及びフ
ック42の回動中心方向に働き、スライドドア21をス
ライドさせないための力がスライド方向に働き、それ以
外の力が分力としてスライド方向に直行する方向に発生
し、必要以上に係止部位に力が必要となるばかりでな
く、分力の影響により振動等によるガタツキが発生する
等してしまう。又、この実施の形態でいう「ストッパ1
5とフック42との係止部分及びフック42の回動中心
であるフックピン28の回動中心との相対位置方向がス
ライドドア21と平行」とは、ガタツキ等の問題が発生
しない範囲であれば5度程度の角度を有しても、スライ
ドドア21のスライド方向と平行であるとする。
【0026】52は、フック42に穿設される孔であ
る。孔52は板状体からなるフック32にアーム22か
らの露出部分に貫通させて設けられる。孔52は、図9
及び図10に図示されるように最もフック42がアーム
22から露出された状態でも、孔52はアーム22先端
から露出されていない部分を有する。このように構成さ
れる実施形態の組立方法を説明する。フックベース44
に回動手段31であるワイヤのワイヤ本体33を係止
し、固定具43へ回動手段31であるワイヤの被覆32
を係止する。そして、フック42が既に取り付けられた
フック作動部41を、回動手段31の係止終了後に固定
具43に設けられた取付部45へボルト49によりアー
ム22下部へ固定する。
【0027】次いで、この実施形態の作用を説明する。
尚、初期状態は、スライドドア21が開口部12を全開
状態時とする。開口部12を開口するようにスライドド
ア21に設けられ回動手段31の一端を係止されたドア
ハンドル(図示せず)を操作し、回動手段31のワイヤ
本体33を引く。すると、フックベース44に係止され
たワイヤ本体33がフックベース44を引き、フックベ
ース44はD方向へ回動する。すると、フックベース4
4と摺動及び回動自在に取り付けられたフック42も付
勢手段50の付勢力に抗し係止孔48を中心としてD方
向へ回動する。そして、フック42はストッパ15との
係止を解除する。この状態でフック42がストッパ15
との係止を解除されたのでスライドドア21はスライド
可能となり、開口部12を閉状態とするようB方向とは
逆方向へ移動させ、閉状態とする。
【0028】開口部12を開状態にする場合には、閉状
態のスライドドア21をスライドさせ、開状態方向へ移
動させる。やがて、フック42は常に矢示C方向に付勢
されているが、ストッパ15と当接し、更に移動するこ
とでストッパ15により付勢力に抗して回動される。こ
の時、フック42は、フックベース43に穿設された係
止部46bが長孔状なのでフックベース43に回動を阻
害されることはない。そして、フック42はストッパ1
5を乗り越えストッパ15と係止状態となり、開状態を
維持する。
【0029】フックピン28の鍔部51の位置が下部ガ
イドレール13のローラ26の下部滑走面13aより外
側にあり、且つ、鍔部51の形状がガイドレール13の
長手方向に長い長円形状なので、スライドドア21の開
閉時にガイドレール13の下部滑走面13aに重ならな
い。そのため、ロアアーム22の位置を低くでき、ガイ
ドレール13の高さを低くできる。又、フック42はア
ーム22の下部に設置されるためアーム22に被覆され
保護される。フック42のアーム22からの露出部には
孔52が穿設されているのでフック42への落下物は、
孔52から落下する。而も、孔52は、アーム22から
最も露出された状態でも孔52はアーム22先端から露
出されていない部分を有するので、アーム22先端より
内側からも雪等被落下物が落下して詰まることはない。
【0030】
【発明の効果】 従って、この発明では、スライドドア
全開時の乗降の際、乗降性がよくなり、足踏み等による
スライドドアのストッパの故障、動作不良を防止するこ
とができる。更に、フック42を回動するための回動手
段31であるワイヤの取り付は、フック作動部41及び
フック42をアーム22に取り付ける前なので、回動手
段31の取付精度を向上させ、回動手段31の接続不良
によるフック42の作動不良を防止可能であり、開口部
12の開閉動作不良を防止することができる。又、スト
ッパ係止時のフックとストッパの係止部位及びフックの
回動中心との相対位置方向がスライドドア21のスライ
ド方向と平行になるよう構成されるので、スライドドア
全開時のストッパとフックの係止時に、分力がなく余分
な係止力が不要であり而もガタツキ等が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の一部拡大図であり
図3のA部拡大図
【図2】 図1の一部拡大図
【図3】 実施の形態が取り付けられた自動車ボデー
の斜視図
【図4】 この発明の実施の形態の一部拡大断面図
【図5】 この発明の実施の形態の一部拡大斜視図
【図6】 この発明の実施の形態の組立図
【図7】 図1のE−E線断面図
【図8】 フックの回転軸の鍔部とコイルバネの斜視
【図9】 フックの孔とアームの位置関係を表す説明
断面図
【図10】 同斜視説明図
【図11】 従来例の一部拡大図
【符号の説明】
11 自動車ボデー 12 開口部 13 下部ガイドレール 14 上部ガイドレ
ール 15 ストッパ 21 スライドドア 22 アーム 23 ローラアーム 24 ローラブラケット 25 ローラ 26 ローラ 27 ローラ 28 フックピン 29 取付孔 31 回動手段 32 被覆 33 ワイヤ本体 41 フック作動部 42 フック 43 固定具 44 フックベース 45 取付部 46a 回動軸 46b 係止部 47 係止部 48 係止孔 49 ボルト 50 付勢手段 51 鍔部 52 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西平 守 神奈川県相模原市大山町4番12号 セント ラル自動車株式会社内 (72)発明者 平野 全次 神奈川県相模原市大山町4番12号 セント ラル自動車株式会社内 (72)発明者 福元 良一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 神谷 剛 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 近藤 覚 愛知県刈谷市朝日町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 坪内 正克 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車ボデーの開口部に沿って移動し開
    口部を開閉するスライドドアと、スライドドアに固定さ
    れスライドドアとともに移動されるアームと、アームの
    下部に回動自在に取付部により取り付けられるフック作
    動部と、アームと回動自在にアーム下部に取り付けられ
    フック作動部の回動に伴い回動されるフックと、アーム
    の下部で端部をフック作動部に係止されフック作動部を
    回動可能な回動手段と、スライドドアが全開状態をとら
    されたときのフック位置に対応する自動車ボデーにフッ
    クと係合可能に固定されるストッパとからなり、回動手
    段端部をフック作動部へ係止し、その後回動手段が係止
    されたフック作動部を取付部を介してアーム下部へ取り
    付けることを特徴とするスライドドアの全開ロック装
    置。
  2. 【請求項2】 自動車ボデーの開口部に沿って移動し開
    口部を開閉するスライドドアと、スライドドアに固定さ
    れスライドドアとともに移動されるアームと、アームの
    下部に回動軸を中心にアームと回転自在に設置されるフ
    ックと、スライドドアが全開状態をとらされたときのフ
    ック位置に対応する自動車ボデーにフックと係止可能に
    固定されるストッパとからなり、開状態時にストッパと
    フックとの係止部とフックの回動軸との相対位置がスラ
    イドドアのスライド方向と平行に位置されることを特徴
    とするスライドドアの全開ロック装置。
  3. 【請求項3】 自動車ボデーの開口部に沿って移動し開
    口部を開閉するスライドドアと、一端に回動自在にロー
    ラが設けられ他端をスライドドアに固定され、スライド
    ドアとともに移動されるアームと、アームの下部に回動
    軸を中心にアームと回転自在に設置されるフックと、自
    動車ボデーの開口下部に開口に沿って設けられアームの
    ローラをガイドしてスライドドアをスライド可能な滑走
    面を有するガイドレールと、スライドドアが全開状態を
    とらされたときのフック位置に対応する自動車ボデーに
    フックと係止可能に固定されるストッパとからなり、開
    状態時にストッパとフックとの係止部とフックの回動軸
    との相対位置がスライドドアのスライド方向と平行に位
    置され、且つ、フックの回動軸のアーム側とは反対の端
    部がガイドレールの滑走面と重ならない形状からなるこ
    とを特徴とするスライドドアの全開ロック装置。
  4. 【請求項4】 自動車ボデーの開口部に沿って移動し開
    口部を開閉するスライドドアと、スライドドアに固定さ
    れスライドドアととともに移動されるアームと、アーム
    の下部にアームと回動自在に設置されるとともに孔を設
    けられたフックと、スライドドアが全開状態をとらされ
    たときのフック位置に対応する自動車ボデーにフックと
    係止可能に固定されるストッパとからなることを特徴と
    するスライドドアの全開ロック装置。
JP14462397A 1997-05-19 1997-05-19 スライドドアの全開ロック装置 Pending JPH10317766A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14462397A JPH10317766A (ja) 1997-05-19 1997-05-19 スライドドアの全開ロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14462397A JPH10317766A (ja) 1997-05-19 1997-05-19 スライドドアの全開ロック装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10317766A true JPH10317766A (ja) 1998-12-02

Family

ID=15366350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14462397A Pending JPH10317766A (ja) 1997-05-19 1997-05-19 スライドドアの全開ロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10317766A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100506922B1 (ko) * 2003-10-17 2005-08-08 기아자동차주식회사 슬라이드 도어의 홀드 오픈 록장치
KR100821006B1 (ko) 2006-12-12 2008-04-10 기아자동차주식회사 차량의 슬라이딩 도어 홀드 오픈 락 장치
JP2022139696A (ja) * 2021-03-12 2022-09-26 本田技研工業株式会社 スライドドア構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100506922B1 (ko) * 2003-10-17 2005-08-08 기아자동차주식회사 슬라이드 도어의 홀드 오픈 록장치
KR100821006B1 (ko) 2006-12-12 2008-04-10 기아자동차주식회사 차량의 슬라이딩 도어 홀드 오픈 락 장치
JP2022139696A (ja) * 2021-03-12 2022-09-26 本田技研工業株式会社 スライドドア構造
US11933088B2 (en) 2021-03-12 2024-03-19 Honda Motor Co., Ltd. Sliding door structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040123524A1 (en) Sliding door guide carriages and running rails on motor vehicles
US5361540A (en) Door check for vehicle sliding door
US20080258552A1 (en) Fuel Filler Door Interlock Assembly
US9481231B2 (en) Automotive glass channel bracket and method
JPH10317766A (ja) スライドドアの全開ロック装置
KR100705408B1 (ko) 승합차용 슬라이딩 도어의 안전장치
JPH10317767A (ja) スライドドアの全開ロック装置
KR101371803B1 (ko) 미세 조절이 가능한 와이어 홀더
JPH06166382A (ja) 自動車のフードヒンジ
JP2500175Y2 (ja) 車両のスイングスライド式ドア構造
JP3263802B2 (ja) スライドドアのハンドル装置
JPH10315779A (ja) スライドドアのフューエルリッド干渉防止装置
KR200242541Y1 (ko) 자동차용 연료 필러 도어 개폐 장치
JPS628303Y2 (ja)
KR100302438B1 (ko) 자동차 프런트 도어의 열림 장치
JPH0638764Y2 (ja) 自動車のルーフキャリア取付装置
JP3343073B2 (ja) 建設機械のキャブフロント窓
JP2556894Y2 (ja) 折り畳み屋根を有する4ドア自動車
JP2874084B2 (ja) スライドドア装置
JP3701650B2 (ja) 車両用スライドドアの開位置保持装置
JPH0515010Y2 (ja)
JPH0253630A (ja) 自動車用窓の開閉装置
JP2554661Y2 (ja) ウインドレギュレータ装置
KR100359517B1 (ko) 상용차 데크 여닫이용 래치
JPS5845423Y2 (ja) 自動車用スライドドアの錠止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040316