JPH10317501A - 建物の接合具、建物ユニット、及びユニット建物 - Google Patents

建物の接合具、建物ユニット、及びユニット建物

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JPH10317501A
JPH10317501A JP12852397A JP12852397A JPH10317501A JP H10317501 A JPH10317501 A JP H10317501A JP 12852397 A JP12852397 A JP 12852397A JP 12852397 A JP12852397 A JP 12852397A JP H10317501 A JPH10317501 A JP H10317501A
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JP
Japan
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nut
building
bolt
column
unit
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JP12852397A
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English (en)
Inventor
Naoto Tanaka
直人 田中
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相接合される構造材のボルト締結部回りの限
られたスペース内で、必要張力を確保するに足る所望サ
イズのボルト、ナットを使用可能とすること。 【解決手段】 建物の構造材を接合するボルト50及び
ナット40からなる建物の接合具において、前記ナット
40がボルト50に螺合する袋ナット部41と、袋ナッ
ト41に結合された該袋ナット部41より小外径の工具
係合部42とを有してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の接合具、建
物ユニット、及びユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5-133005号公報に記載の如
く、柱と梁、梁と梁を接合してなる建物ユニットや、複
数の建物ユニット間でそれらの柱と梁、梁と梁を接合し
てなるユニット建物では、ボルトとナットを用いてそれ
らの柱と梁、梁と梁等の構造材同士を接合することとし
ている。
【0003】従来技術では、相接合される構造材のボル
ト締結部に片側からボルトを挿通し、このボルトに反対
側からナットを螺着し、必要なボルト張力が得られるよ
うに締結工具でナットを螺動操作することとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、ナットと
して標準の六角ナットを用いる従来技術では、ナットの
六角外径部が相当に大きく、この六角外径部に締結工具
を係合させて螺動操作するためにボルト締結部周辺に相
当に大きなスペースを必要とする。このため、相接合さ
れる構造材のボルト締結部回りの限られたスペースで
は、必要張力を確保するに足る所望サイズのボルト、ナ
ットを用いることに多大な困難を伴うことがある。
【0005】本発明の課題は、相接合される構造材のボ
ルト締結部回りの限られたスペース内で、必要張力を確
保するに足る所望サイズのボルト、ナットを使用可能と
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、建物の構造材を接合するボルト及びナットからなる
建物の接合具において、前記ナットがボルトに螺合する
袋ナット部と、袋ナット部に結合された該袋ナット部よ
り小外径の工具係合部とを有してなるようにしたもので
ある。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記ナットが、袋ナット部と
工具係合部との間に設けられて一定トルクにより破断す
る脆弱部を有してなるようにしたものである。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明において更に、前記ナットが、袋ナット部と
脆弱部との間に建物解体用工具係合部を有してなるよう
にしたものである。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
のいずれかに記載の本発明において更に、前記ボルトが
建物の構造材を貫通する両端部のそれぞれにおねじ部を
備え、該ボルトの両端おねじ部の少なくとも一方に前記
ナットが螺着可能とされるようにしたものである。
【0010】請求項5に記載の本発明は、柱と梁を接合
してなる建物ユニットにおいて、請求項1〜4のいずれ
かに記載の接合具を用いて、柱と梁、もしくは梁と梁を
接合してなるようにしたものである。
【0011】請求項6に記載の本発明は、複数の建物ユ
ニットを接合してなるユニット建物において、請求項1
〜4のいずれかに記載の接合具を用いて、相接合される
建物ユニットの柱と梁、もしくは梁と梁を接合してなる
ようにしたものである。
【0012】請求項1に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 ナットを、ボルトに螺合する袋ナット部と、締結工具
が係合する工具係合部とに分離した。従って、袋ナット
部の外径はボルトのおねじ部との螺合に必要な最小サイ
ズとし、工具係合部の外径は締結工具との係合に必要な
最小サイズとすることにより、ナットの最大外径を標準
の六角ナットにおけるよりも小サイズにできる。これに
より、相接合される構造材のボルト締結部回りの限られ
たスペース内で、必要張力を確保するに足る所望サイズ
のボルト、ナットを使用可能とすることができる。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 ナットが、袋ナット部と工具係合部との間に脆弱部を
備えた。従って、締結工具が工具係合部に加える締結ト
ルクが一定トルクに達したとき、脆弱部が破壊し、ボル
トとナットを所望のトルクで締結できる。
【0014】請求項3に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 ナットが、袋ナット部と脆弱部との間に建物解体用工
具係合部を備えた。従って、相接合される構造材をボル
トとナットで締結したとき、脆弱部の破断により当初用
いた工具係合部が除去された後にも、該ナットには建物
解体用工具係合部が付帯しており、その後の建物解体時
には建物解体用工具をこの建物解体用工具係合部に係合
してボルトとナットとの螺合を解くことができる。
【0015】請求項4に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 ボルトが建物の構造材を貫通する両端部のそれぞれに
おねじ部を備え、該ボルトの両端おねじ部の少なくとも
一方に上記〜のナットを螺着可能とした。従って、
建物の構造材のボルト締結部に貫通して設けたボルトの
一端側に固定用ナットを予め螺合しておき、他端側に締
結工具により螺動操作されるナットを螺合するとき、ボ
ルト締結部回りの周辺状況から螺動操作し易いボルト端
側にその締結工具により螺動操作されるナットを螺合せ
しめるように、該ナットの螺合先を選択できる。
【0016】請求項5に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 建物ユニットを構成する柱と梁、もしくは梁と梁のボ
ルト締結部に上記〜のボルト、ナットを適用するこ
とにより、それらボルト締結部回りの限られたスペース
内で、必要張力を確保するに足る所望サイズのボルト、
ナットを使用できる。
【0017】請求項6に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 ユニット建物を構成する建物ユニット間で、相接合さ
れる建物ユニットの柱と梁、もしくは梁と梁のボルト締
結部に上記〜のボルト、ナットを適用することによ
り、それらボルト締結部回りの限られたスペース内で、
必要張力を確保するに足る所望サイズのボルト、ナット
を使用できる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1はユニット建物の一部を示す
模式図、図2はC字型梁突出建物ユニットを示す模式
図、図3はI字型梁突出建物ユニットを示す模式図、図
4は 2個のC字型梁突出建物ユニットの接合状態を示す
模式図、図5は柱と梁の接合部を示す模式図、図6は図
5のVI-VI 線に沿う断面図、図7は梁と梁の接合部を示
す模式図、図8は図7のVIII-VIII 線に沿う断面図、図
9はナットを示す模式図、図10はボルトを示す模式
図、図11は座金を示す模式図である。
【0019】図1のユニット建物10は、 2個のC字型
梁突出建物ユニット20、20を向い合わせて接合し、
1個のC字型梁突出建物ユニット20の背面に 1個のI
字型梁突出建物ユニット30を接合して構築されたもの
である。
【0020】(C字型梁突出建物ユニット20)(図
2、図4) C字型梁突出建物ユニット20は、図2に示す如く、 2
本の相対する柱21の下端部に床梁22を掛け渡し、上
端部に天井梁23を掛け渡して柱−梁フレーム24を構
成し、各柱21の下端部から柱−梁フレーム24のフレ
ーム面の片側に直交する突出床梁22Aを設け、上端部
から柱−梁フレーム24のフレーム面の片側に直交する
突出天井梁23Aを設けた骨組構造体である。例えば、
柱21は角鋼管、床梁22、22AはC型鋼、天井梁2
3、23AはC型鋼を採用できる。尚、図4において、
22Bは床面受材である。
【0021】このとき、C字型梁突出建物ユニット20
は、工場製造段階で、柱21と床梁22と突出床梁22
Aとを柱−床梁接合部25で接合し、柱21と天井梁2
3と突出天井梁23Aとを柱−天井梁接合部26で接合
している。柱−床梁接合部25、柱−天井梁接合部26
の接合構造は後述する。
【0022】(I字型梁突出建物ユニット30)(図
3) I字型梁突出建物ユニット30は、図3に示す如く、 2
本の相対する柱31の下端部に床梁32を掛け渡し、上
端部に天井梁33を掛け渡して柱−梁フレーム34を構
成し、各柱31の下端部から柱−梁フレーム34のフレ
ーム面の両側に直交する突出床梁32Aを設け、上端部
から柱−梁フレーム34のフレーム面の両側に直交する
突出天井梁33Aを設けた骨組構造体である。例えば、
柱31は角鋼管、床梁32、32AはC型鋼、天井梁3
3、33AはC型鋼を採用できる。
【0023】このとき、I字型梁突出建物ユニット30
は、工場製造段階で、柱31と床梁32と突出床梁32
Aとを柱−床梁接合部35で接合し、柱31と天井梁3
3と突出天井梁33Aとを柱−天井梁接合部36で接合
している。柱−床梁接合部35、柱−天井梁接合部36
の接合構造は後述する。
【0024】(ユニット建物10)(図1、図4) ユニット建物10は、現場接合段階で、 2個のC字型梁
突出建物ユニット20、20の突出床梁22A、22A
を床梁−床梁接合部11で接合し、突出天井梁23A、
23Aを天井梁−天井梁接合部12で接合している。ま
た、ユニット建物10は、現場接合段階で、C字型梁突
出建物ユニット20の柱21とI字型梁突出建物ユニッ
ト30の突出床梁32Aとを柱−床梁接合部13で接合
し、C字型梁突出建物ユニット20の柱21とI字型梁
突出建物ユニット30の突出天井梁33Aとを柱−天井
梁接合部14で接合している。
【0025】しかるに、上述した柱−床梁接合部13、
柱−天井梁接合部14、柱−床梁接合部25、柱−天井
梁接合部26、柱−床梁接合部35、柱−天井梁接合部
36の柱−梁接合部A、床梁−床梁接合部11、天井梁
−天井梁接合部12の梁−梁接合部Bは、それぞれ図9
〜図11に示したナット40、ボルト50、座金60を
用いて以下の如くにより接合されるようになっている。
【0026】(ナット40)(図9) ナット40は、ボルト50に螺合する袋ナット部41
と、袋ナット部41に螺合された該袋ナット部41より
小外径の六角状工具係合部42とを有している。また、
ナット40は、袋ナット部41と工具係合部42との間
にくびれ状の脆弱部43を有している。脆弱部43は一
定トルクにより破断する。また、ナット40は、袋ナッ
ト部41と脆弱部43との間に六角状建物解体用工具係
合部44を有している。
【0027】尚、ナット40は、例えば、袋ナット部4
1のめねじ部41AをM22とするとき、袋ナット部4
1の外径Dを強度上M22に必要とされる最小サイズの
36mm(標準の六角ナットの外径は41.6mm)とし、工具係
合部42、44の対面幅Hを27mm(標準の六角ナットの
対面幅は36mm)としてある。
【0028】(ボルト50)(図10) ボルト50は、例えば高力ボルトからなり、建物ユニッ
ト20、30の柱21、31、床梁22、32、突出床
梁22A、32A、天井梁23、33、突出天井梁23
A、33A等を貫通する両端部のそれぞれにおねじ部5
1A、51Bを備え、ボルト50の両端おねじ部51
A、51Bの少なくとも一方にナット40を螺着可能と
している。
【0029】(柱−梁接合部A)(図5、図6) 柱−床梁接合部13、柱−天井梁接合部14、柱−床梁
接合部25、柱−天井梁接合部26、柱−床梁接合部3
5、柱−天井梁接合部36の柱−梁接合部Aの代表とし
て、柱−天井梁接合部26について説明する。他の柱−
梁接合部Aについても、柱−天井梁接合部26と実質的
に同様である。
【0030】(1) 柱21、天井梁23、突出天井梁23
Aが構成する柱−天井梁接合部26において、柱21は
厚肉の梁接合部101、102を有し、天井梁23は柱
21の梁接合部101に突き当てられる梁エンドプレー
ト103を有し、突出天井梁23Aは柱21の梁接合部
102に突き当てられる梁エンドプレート104を有す
る。
【0031】(2) 柱21の梁接合部101に設けてある
めねじ部101Aにボルト50のおねじ部51Bを螺着
し、このボルト50に天井梁23の梁エンドプレート1
03に設けてあるボルト挿通孔103Aを挿通する。そ
して、ボルト50のおねじ部51Aに座金60を通し、
更にナット40の袋ナット部41のめねじ部41Aを螺
着する。ナット40の工具係合部42に締結工具を係合
してナット40を螺動操作する。締結工具によるナット
40の螺動過程で、一定トルクに達したとき脆弱部43
が破断し、ナット40とボルト50とが所定トルクで締
結されて柱21と天井梁23とを接合する。
【0032】(3) 柱21の梁接合部102に設けてある
めねじ部102Aにボルト50のおねじ部51Bを螺着
し、このボルト50に突出天井梁23Aの梁エンドプレ
ート104に設けてあるボルト挿通孔104Aを挿通す
る。そして、ボルト50のおねじ部51Aに座金60を
通し、更にナット40の袋ナット部41のめねじ部41
Aを螺着する。ナット40の工具係合部42に締結工具
を係合してナット40を螺動操作する。締結工具による
ナット40の螺動過程で、一定トルクに達したとき脆弱
部43が破断し、ナット40とボルト50とが所定トル
クで締結されて柱21と突出天井梁23Aとを接合す
る。
【0033】(梁−梁接合部B)(図7、図8) 床梁−床梁接合部11、天井梁−天井梁接合部12の梁
−梁接合部Bの代表として、天井梁−天井梁接合部12
について説明する。床梁−床梁接合部11についても、
天井梁−天井梁12と実質的に同様である。
【0034】(1) 2個のC字型梁突出建物ユニット2
0、20の相接合される突出天井梁23A、23Aはそ
れらの突き当て部に梁エンドプレート201、201を
有する。
【0035】(2) 両梁エンドプレート201、201に
設けてあるボルト挿通孔201A、201Aにボルト5
0を挿通する。一方の建物ユニット20側に突き出てい
るボルト50のおねじ部51Bにナット40の袋ナット
部41のめねじ部41Aを螺着する。他方の建物ユニッ
ト20側に突き出ているボルト50のおねじ部51Aに
他のナット40の袋ナット部41のめねじ部41Aを螺
着する。ボルト50のおねじ部51Aに螺着したナット
40の工具係合部42に締結工具を係合してナット40
を螺動操作する。締結工具によるナット40の螺動過程
で、一定トルクに達したとき脆弱部43が破断し、ナッ
ト40とボルト50とが所定トルクで締結されて天井梁
23Aと天井梁23Aとを接合する。
【0036】尚、上記(2) で締結工具により螺動操作さ
れない側のナット40は、ボルト50のおねじ部51B
に螺着されてボルト50の固定用頭部を形成するもので
あれば足りるから、本発明のナット40に限る必要がな
く、他の形態の固定用ナットを用いても良い。
【0037】また、図1、図4の例では、I字型梁突出
建物ユニット30寄りのC字型梁突出建物ユニット20
側に突き出るボルト50のおねじ部51Aに螺着したナ
ット40の工具係合部42に締結工具を係合させたの
で、このときの締結工具の螺動操作方向は図4でRで示
す如くの右回りとなる。反対に、I字型梁突出建物ユニ
ット30から遠い側のC字型梁突出建物ユニット20側
に突き出るボルト50のおねじ部51Bに螺着したナッ
ト40の工具係合部42に締結工具を係合させる場合に
は、締結工具の螺動操作方向は図4でLで示す如くの左
回りとなる。
【0038】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 ナット40を、ボルト50に螺合する袋ナット部41
と、締結工具が係合する工具係合部42とに分離した。
従って、袋ナット部41の外径はボルト50のおねじ部
51A、51Bとの螺合に必要な最小サイズとし、工具
係合部42の外径は締結工具との係合に必要な最小サイ
ズとすることにより、ナット40の最大外径を標準の六
角ナットにおけるよりも小サイズにできる。これによ
り、相接合される構造材のボルト締結部回りの限られた
スペース内で、必要張力を確保するに足る所望サイズの
ボルト50、ナット40を使用可能とすることができ
る。
【0039】ナット40が、袋ナット部41と工具係
合部42との間に脆弱部43を備えた。従って、締結工
具が工具係合部42に加える締結トルクが一定トルクに
達したとき、脆弱部43が破壊し、ボルト50とナット
40を所望のトルクで締結できる。
【0040】ナット40が、袋ナット部41と脆弱部
43との間に建物解体用工具係合部44を備えた。従っ
て、相接合される構造材をボルト50とナット40で締
結したとき、脆弱部43の破断により当初用いた工具係
合部42が除去された後にも、該ナット40には建物解
体用工具係合部44が付帯しており、その後の建物解体
時には建物解体用工具をこの建物解体用工具係合部44
に係合してボルト50とナット40との螺合を解くこと
ができる。
【0041】ボルト50が建物の構造材を貫通する両
端部のそれぞれにおねじ部51A、51Bを備え、該ボ
ルト50の両端おねじ部51A、51Bの少なくとも一
方に上記〜のナット40を螺着可能とした。従っ
て、建物の構造材のボルト締結部に貫通して設けたボル
ト50の一端側に固定用ナットを予め螺合しておき、他
端側に締結工具により螺動操作されるナット40を螺合
するとき、ボルト締結部回りの周辺状況から螺動操作し
易いボルト50端側にその締結工具により螺動操作され
るナット40を螺合せしめるように、該ナット40の螺
合先を選択できる。
【0042】建物ユニット20、30を構成する柱2
1、31と梁22、22A、23、23A、もしくは梁
22、22A、23、23Aと梁22、22A、23、
23Aのボルト締結部に上記〜のボルト50、ナッ
ト40を適用することにより、それらボルト締結部回り
の限られたスペース内で、必要張力を確保するに足る所
望サイズのボルト50、ナット40を使用できる。
【0043】ユニット建物10を構成する建物ユニッ
ト20、30間で、相接合される建物ユニット20、3
0の柱21、31と梁22、22A、23、23A、も
しくは梁22、22A、23、23Aと梁22、22
A、23、23Aのボルト締結部に上記〜のボルト
50、ナット40を適用することにより、それらボルト
締結部回りの限られたスペース内で、必要張力を確保す
るに足る所望サイズのボルト50、ナット40を使用で
きる。
【0044】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明は、梁突出建物ユニットやそれを用いてなるユニッ
ト建物に限らず、各 4本の柱と床梁と天井梁を箱形に接
合した建物ユニットやそれを用いてなるユニット建物に
も採用できる。また、本発明は、建物ユニットやユニッ
ト建物に限らず、広く一般の建物において、それらの構
造材を接合する際に採用できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、相接合さ
れる構造材のボルト締結部回りの限られたスペース内
で、必要張力を確保するに足る所望サイズのボルト、ナ
ットを使用可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はユニット建物の一部を示す模式図であ
る。
【図2】図2はC字型梁突出建物ユニットを示す模式図
である。
【図3】図3はI字型梁突出建物ユニットを示す模式図
である。
【図4】図4は 2個のC字型梁突出建物ユニットの接合
状態を示す模式図である。
【図5】図5は柱と梁の接合部を示す模式図である。
【図6】図6は図5のVI-VI 線に沿う断面図である。
【図7】図7は梁と梁の接合部を示す模式図である。
【図8】図8は図7のVIII-VIII 線に沿う断面図であ
る。
【図9】図9はナットを示す模式図である。
【図10】図10はボルトを示す模式図である。
【図11】図11は座金を示す模式図である。
【符号の説明】
10 ユニット建物 20、30 建物ユニット 21、31 柱 22、32、22A、32A 床梁 23、33、23A、33A 天井梁 40 ナット 41 袋ナット部 41A めねじ部 42 工具係合部 43 脆弱部 44 建物解体用工具係合部 50 ボルト 51A、51B おねじ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の構造材を接合するボルト及びナッ
    トからなる建物の接合具において、前記ナットがボルト
    に螺合する袋ナット部と、袋ナット部に結合された該袋
    ナット部より小外径の工具係合部とを有してなることを
    特徴とする建物の接合具。
  2. 【請求項2】 前記ナットが、袋ナット部と工具係合部
    との間に設けられて一定トルクにより破断する脆弱部を
    有してなる請求項1記載の建物の接合具。
  3. 【請求項3】 前記ナットが、袋ナット部と脆弱部との
    間に建物解体用工具係合部を有してなる請求項2記載の
    建物の接合具。
  4. 【請求項4】 前記ボルトが建物の構造材を貫通する両
    端部のそれぞれにおねじ部を備え、該ボルトの両端おね
    じ部の少なくとも一方に前記ナットが螺着可能とされる
    請求項1〜3のいずれかに記載の建物の接合具。
  5. 【請求項5】 柱と梁を接合してなる建物ユニットにお
    いて、 請求項1〜4のいずれかに記載の接合具を用いて、柱と
    梁、もしくは梁と梁を接合してなる建物ユニット。
  6. 【請求項6】 複数の建物ユニットを接合してなるユニ
    ット建物において、 請求項1〜4のいずれかに記載の接合具を用いて、相接
    合される建物ユニットの柱と梁、もしくは梁と梁を接合
    してなるユニット建物。
JP12852397A 1997-05-19 1997-05-19 建物の接合具、建物ユニット、及びユニット建物 Pending JPH10317501A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013019196A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Sekisui Chem Co Ltd 付帯構造物及びユニット建物
JP2016145515A (ja) * 2016-02-29 2016-08-12 積水化学工業株式会社 付帯構造物及びユニット建物

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