JPH10317496A - 木質構造材の接合構造及び接合具 - Google Patents

木質構造材の接合構造及び接合具

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JPH10317496A
JPH10317496A JP9173786A JP17378697A JPH10317496A JP H10317496 A JPH10317496 A JP H10317496A JP 9173786 A JP9173786 A JP 9173786A JP 17378697 A JP17378697 A JP 17378697A JP H10317496 A JPH10317496 A JP H10317496A
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joint
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JP9173786A
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English (en)
Inventor
Mikiya Takamasu
幹弥 高増
Koji Okada
浩次 岡田
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い強度を有し、工場内加工に適し、その施
工作業を行いやすい木質構造材の接合構造を提供するこ
と。 【解決手段】 横架材1b及び垂直材1aである木質構
造材1を互いに接合させる木質構造材の接合構造におい
て、構造区画の主要な交点にある木質構造材1の端部同
士が、表面は木質部2Bに覆われ且つ内部に接合金具2
Aを有する接合コア2を介して互いに接合されており、
鉤状部31を先端に有する金属製のプレート3が、横架
材1bの端部に形成されたスリット11内に挿入され、
横架材1bの端部側面から嵌入された棒状固定部材4が
貫通されて横架材1bの端部に固定され、接合金具2A
が、鉤状部31の形状に対応した形態の係止スリット2
2aを中心軸より直交する方向に有するコラム部21を
有し、横架材1b同士が接合コア2を介して接合されて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木質構造材の接合構
造及び接合具、詳しくは、高い強度を有し、工場内加工
に適し、その施工作業を行いやすい木質構造材の接合構
造及び接合具に関する。
【0002】
【従来の技術】木造在来軸組工法において、柱や梁等の
軸組の横架材及び垂直材である木質構造材同士の接合
は、図10のA部及びB部に示されるような構造により
接合されていた。図10A部においては、柱が通し柱1
0aであり、該通し柱10aの側面に胴差10cが接合
されている。上記通し柱10aと上記胴差10cとの接
合は、該通し柱10aの側面に形成された凹部に該胴差
10cの端部に形成された凸部を嵌合させ(即ち、いわ
ゆる仕口加工を施し)、その後両者の接合部の側面に金
物20を取り付けることにより行われている。
【0003】一方、図10B部においては、柱が管柱1
0bであり、該管柱10bの端部が上記胴差10cの上
下面に接合されている。上記管柱10bと上記胴差10
cとの接合は、該胴差10cの上下面に形成された凹部
に該管柱10bの端部に形成された凸部を嵌合させ、両
者の接合部の側面に金物20を取り付けることにより行
われている。また、図10B部においては、上記胴差1
0c同士も接合されている。このような場合、上記胴差
10c同士の接合部と上記管柱10bの接合部とが同位
置となると強度上弱くなってしまうので、一方の上記胴
差10cを上記管柱10bとの接合部よりも延長させて
他方の上記胴差10cと接合させる。この接合に際して
は、互いの端部に継手加工を施して接合させ、必要に応
じて金物で補強する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような木
質構造材同士の接合部は、その設けられる位置によって
は働く応力が大きくなる場合があり、更なる接合部の強
化が望まれていた。また、上述したような接合構造にお
いては、構造材の表面及び端部に凹部及び凸部等の仕口
継手を設けるため、有効断面を減少させてしまい、その
部材自体の強度を低下させてしまうだけでなく、凹部又
は凸部等の仕口継手を形成させるために、部材配置上必
要となる有効断面積を確保するために部材を太くしなく
てはならない場合があり、木材材積が増えてしまい建物
としての材料の有効使用上不合理であるという問題があ
った。
【0005】また、凹部又は凸部等の仕口継手の形状
は、木材の端部等を切削加工することで形成させるた
め、材料の加工ロスが多いという問題もあった。更に、
最近になって、工場内で予め構造材の切断や端部加工等
の作業(いわゆるプレカット加工)を行っておき、現場
では最小限の作業を行うような工法が用いられている
が、伝統的な仕口継手をプレカット加工により実現する
のは、機械に対しての切削加工の負担が大きく、生産上
不合理であるという問題があり、更なる改良が望まれて
いた。更に、上述したように、柱の設置される位置によ
って通し柱10aと管柱10bを使い分ける必要や、胴
差10cの接合位置が重ならないように調整する必要が
あり、材長の規格化を行い難く、プレカット加工に際し
て生産上不合理であるという問題があり、この点からも
更なる改良が望まれていた。
【0006】更に、仕口継手の形成に加えて、その側面
から金物20で補強するため、金物20が木材の外表面
に露出され、該金物20が錆を発生させやすい等の耐久
性上更に改良が望まれている点や、火災時に該金物20
が熱に直接触れるため耐火性上更なる改良が望まれてい
る点もあった。また、金物20の取付作業は、構造材の
組立作業の後に現場で取り付けるため、その作業が2段
階となり施工に手間がかかるという問題もあった。
【0007】従って、本発明の目的は、高い強度を有
し、工場内加工に適し、その施工作業を行い易い木質構
造材の接合構造及び接合具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、木造建築物における梁や柱等の軸組の横架材及び垂
直材である木質構造材を互いに接合させる木質構造材の
接合構造において、構造区画の主要な交点にある上記木
質構造材の端部同士が、表面は木質部に覆われ且つ内部
に接合金具を有する接合コアを介して互いに接合されて
おり、鉤状部を先端に有する金属製のプレートが、上記
横架材の端部に形成されたスリット内に挿入され、上記
横架材の端部側面から嵌入された棒状固定部材が貫通さ
れて上記横架材の端部に固定され、上記接合金具が、上
記鉤状部の形状に対応した形態の係止スリットを中心軸
より直交する方向に有するコラム部を有し、上記横架材
同士が上記接合コアを介して接合されていることを特徴
とする木質構造材の接合構造を提供することにより上記
目的を達成したものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記コラム部の下面に結合され上記接
合コア下方より突出された延設部を有し、上記接合コア
下方に接合される上記垂直材の上端部に上記延設部に対
応する凹部が形成され、該凹部に上記延設部が挿入され
て上記垂直材側面から上記延設部を貫通する棒状固定部
材が貫通されて上記接合コアが上記垂直材の上端に固定
され、上記垂直材と上記横架材とを上記接合コアを介し
て接合することを特徴とする木質構造材の接合構造を提
供するものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、上記係止スリットに上記鉤状部
が上方より挿入係止されて、上記垂直材の上端に上記横
架材の端部が上記接合コアを介して接合されている、こ
とを特徴とする木質構造材の接合構造を提供するもので
ある。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
何れかに記載の発明において、上記接合金具の上記コラ
ム部の上面中央に柱状部を立設させ、上記接合コア上方
に接合される上記垂直材の下端部に凹部を形成させ、該
凹部に筒状体を挿入固定させ、上記柱状部が上記筒状体
内に挿入された状態で上記垂直材側面から上記筒状体及
び上記柱状部を貫通する棒状固定部材が貫通されて上記
接合コアの上方に上記垂直材が固定されていることを特
徴とする木質構造材の接合構造を提供するものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1〜3の
何れかに記載の発明において、上記接合金具の上記コラ
ム部の上面中央に雌ネジ部を形成させ、上記雌ネジ部に
雄ネジ部を下面に有する盤体を螺合させ、該盤体により
上記鉤状部が上方より固定されていることを特徴とする
木質構造材の接合構造を提供するものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、上記プレートの上端縁に柱状部を立設
させ、上記横架材の端部上方に接合される上記垂直材の
下端部に凹部を形成させ、該凹部に筒状体を挿入固定さ
せ、上記柱状部が上記筒状体内に挿入された状態で上記
垂直材側面から上記筒状体及び上記柱状部を貫通する棒
状固定部材が貫通されて上記横架材の端部上方に上記垂
直材が固定されていることを特徴とする木質構造材の接
合構造を提供するものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、木造建築物にお
ける梁や柱等の軸組の横架材及び垂直材である木質構造
材を互いに接合させる木質構造材の接合具において、表
面は木質部に覆われ且つ内部に接合金具を有する接合コ
アと、上記横架材の端部に形成されたスリットに挿入固
定される鉤状部を先端に有する金属製のプレートとを備
え、上記接合金具が、上記鉤状部の形状に対応した形態
の係止スリットを側面上部に有するコラム部を有してい
ることを特徴とする木質構造材の接合具を提供すること
により上記目的を達成したものである。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、上記コラム部の下面に結合され上記接
合コア下方より突出された延設部を有していることを特
徴とする木質構造材の接合構造を提供するものである。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項7又は8
に記載の発明において、上記コラム部の上面中央に、上
記接合コア上方に接合される上記垂直材の下端部に埋設
された筒状体に挿入固定される柱状部が形成されている
ことを特徴とする木質構造材の接合構造を提供するもの
である。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項7又は
8に記載の発明において、上記コラム部の上面中央に、
雌ネジ部が形成され、該雌ネジ部に螺合される雄ネジ部
を下面に有する盤体とを備えていることを特徴とする木
質構造材の接合構造を提供するものである。
【0018】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の発明において、上記プレートの上端縁に、上記横
架材の端部上方に接合される上記垂直材の下端部に埋設
された筒状体に挿入固定される柱状部が形成されている
ことを特徴とする木質構造材の接合具を提供するもので
ある。
【0019】また、請求項12に記載の発明は、請求項
7に記載の木質構造材の接合具を改良したもので、木造
建築物における梁や柱等の軸組の横架材及び垂直材であ
る木質構造材を互いに接合させる木質構造材の接合具に
おいて、表面は木質部に覆われ且つ内部に接合金具を有
する接合コアと、上記横架材の端部に形成されたスリッ
トに挿入固定される鉤状部を先端に有する金属製のプレ
ートとを備え、上記接合金具は、上記鉤状部の形状に対
応した形態の係止スリットを側面上部に有する管状コラ
ム部と、該管状コラム部の上部に覆蓋される上キャップ
と、該管状コラム部の下部に覆蓋される下キャップと、
該下キャップの下方に結合される延設部とを有してお
り、上記接合金具の上記係止スリットに、上記金属製の
プレートの上記鉤状部を係止するようになしてあること
を特徴とする木質構造材の接合具を提供することにより
上記目的を達成したものである。
【0020】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の発明において、上記管状コラム部の上部外側面に
は雄ネジ部が形成され、上記上キャップの内側面には該
雄ネジ部に螺合される雌ネジ部が形成され、また、上記
管状コラム部の下部内側面に雌ネジ部が形成され、上記
下キャップの外側面には該雌ネジ部に螺合される雄ネジ
部が形成されていることを特徴とする木質構造材の接合
具を提供するものである。
【0021】請求項14に記載の発明は、請求項12又
は請求項13に記載の発明において、上記下キャップの
中心部に貫通孔が穿孔され、該貫通孔に該下キャップの
内側から嵌挿される下方ボルトを有し、該下方ボルトが
該貫通孔に嵌挿され、該下キャップが上記管状コラム部
の下部へ螺合され、該貫通孔に嵌挿された該下方ボルト
を介して上記延設部が結合されていることを特徴とする
木質構造材の接合具を提供するものである。
【0022】請求項15に記載の発明は、請求項12〜
請求項14の何れかに記載の発明において、上記上キャ
ップの中心部に貫通孔が穿孔され、該貫通孔に該上キャ
ップの内側から嵌挿される上方ボルトを有し、該上方ボ
ルトが該貫通孔に嵌挿され、該上キャップが上記管状コ
ラム部の上部へ螺合され、該貫通孔に嵌挿された該上方
ボルトを介して上記延設部が結合されていることを特徴
とする木質構造材の接合具を提供するものである。
【0023】請求項12〜15に記載の木質構造材の接
合具における接合コアは、請求項1〜3に記載の木質構
造材の接合構造における接合コアとして用いられる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の木質構造材の接合
構造及び接合具の一実施形態について図面を参照して説
明する。図1〜9は本実施形態の接合構造を示してい
る。図1は接合部の分解斜視図、図2は接合部の接合状
態の斜視図、図3は柱上端部の分解斜視図、図4(a) は
接合コアの平面図、同 (b)はその縦断面図、図5は接合
金具上部の斜視図、図6(a) はプレートの平面図、同
(b)はその側面図、図7は全体斜視図である。
【0025】本実施形態の木質構造材の接合構造は、図
1及び2に示されるように、木造建築物における柱や梁
等の垂直材1a、横架材1bである木質構造材1(1
a,1b)を互いに接合させるものであって、構造区画
の主要な交点のある木質構造材1(1a,1b)の端部
同士が、表面は木質部2Bに覆われ且つ内部に接合金具
2Aを有する接合コア2を介して互いに接合されてい
る。尚、ここで言う構造区画の主要な交点とは、構造耐
力壁等で囲われた平面における四隅等の主要な交点であ
り、そこでの柱、梁等の垂直材、横架材の端部が対象で
ある。
【0026】そして、本実施形態の接合構造において
は、鉤状部31を先端に有する金属製のプレート3が、
上記横架材1bの端部に形成されたスリット11b内に
挿入され、上記横架材1bの端部側面から嵌入された棒
状固定部材4が貫通されて上記横架材1bの端部に固定
され、上記接合金具2Aが、上記鉤状部21の形状に対
応した形態の係止スリット22aを中心軸より直交する
方向に有するコラム部21を有し、上記横架材1b同士
が上記接合コア2を介して接合されている。
【0027】本実施形態の木質構造材の接合構造を更に
詳しく説明する。本実施形態の木質構造材の接合構造
は、図1に示されるように、各木質構造材1(1a,1
b)端部の接合箇所に上記接合コア2が配置され、各木
質構造材1の端部同士が該接合コア2を介してに結合さ
れて建物の構造躯体が構築されている。その後、接合さ
れた構造躯体に床部や壁部を構成する部材が構築され
る。
【0028】ここで、図1及び2に示されるように、上
記木質構造材1のうち上記横架材1bの端部に形成され
たスリット11bに金属製の上記プレート3が挿入固定
され、該プレート3が上記接合コア2への取付部となる
上記鉤状部31を有していると共に、上記接合コア2が
上記鉤状部31に対応した係止スリット22を有してい
る。上記接合コア2の上記係止スリット22は、該接合
コア2の中心軸を通り直交する方向に4つ形成されてお
り、上記接合金具2A側の上記係止スリット22aと上
記木質部2B側の係止スリット22bとからなってい
る。上述した構造躯体の構築に際しては、これらの上記
係止スリット22(22a,22b)及び上記鉤状部3
1により上記横架材1bと上記接合コア2とが結合され
る。
【0029】まず、本実施形態の接合構造を構成する各
構成部材について説明する。上記木質構造材1は、柱・
胴差・梁・桁・土台等の四角形断面を有する木質の無垢
材又は集成材である。以下には、上記木質構造材1同
士、即ち、上記垂直材1aと上記横架材1bとの接合部
について、図1〜7の図面を参照して説明するが、上記
木質構造材1としての上記垂直材1a・上記横架材1b
は、柱、胴差、梁、桁、土台等の何れのようなものであ
ってもその接合構造上特に異なるところはない。
【0030】上記垂直材1aは、図1〜3に示されるよ
うに、その上端部及び下端部に凹部11aが形成されて
おり、該凹部11aに対して垂直に上記垂直材1aの上
端部には2つ、下端部には3つの嵌入孔12が穿孔され
ている。上記嵌入孔12には、棒状固定部材であるドリ
フトピン4が嵌入される。また、上記横架材1bは、図
1又は2に示されるように、その端部にスリット11b
が形成されており、該スリット11bに対して垂直に2
つの嵌入孔12が形成されている。更に、上記横架材1
bには、上記スリット11bの下端縁に沿って溝部13
が形成されている。尚、本実施形態においては上記棒状
固定部材として上記ドリフトピン4が用いられている
が、ボルト等の他の棒状固定部材を用いても良い。
【0031】上記接合コア2は、上述したように、上記
接合金具2Aと上記木質部2Bとからなる。上記接合金
具2Aは、図3〜5(a) に示されるように、円柱状の上
記コラム部21と、該コラム部21の下方に結合された
円筒状の上記延設部23と、上記コラム部21の上面中
央に立設された円柱状の柱状部24とからなる金属製の
部材である。上記コラム部21は、上記木質部2Bのほ
ぼ半分の高さを有している。
【0032】上記コラム部21の上面中央に立設された
上記柱状部24は、その横断面外径が上記コラム部21
の横断面外径より小さくされており、該コラム部21上
面の上記柱状部24の周囲には、リング状の溝が形成さ
れている。上記柱状部24の側面には、一組の上記係止
スリット22aの位置に合わせて貫通孔24aが貫通形
成されている。上記貫通孔24aは、上述した接合コア
2の上方に接合される上記垂直材1aの下端部に形成さ
れた最下方の上記嵌入孔12に対応している。
【0033】上記コラム部21の上面から側面上方部に
かけて、上記係止スリット22aが形成されており、該
係止スリット22aは、上記コラム部21の中心軸を通
る直交する2面上に合計4つ形成されている。上記係止
スリット22aの上端は、上記コラム部21上面の上記
柱状部24の周囲に形成されたリング状の溝と連設され
ており、その下端は上記コラム部21の外側面側よりも
該コラム部21の中心部側の方が深くなるように形成さ
れている。上記係止スリット22aの最下方部における
上記コラム部21の外側面側の内側面は下方に行くにつ
れて上記コラム部21の中心側に傾斜された傾斜面とさ
れている。
【0034】上記コラム部21の下面中央には、該コラ
ム部21の横断面外径よりも小さい横断面外径を有する
上記延設部23が溶接等により結合されている。上記延
設部23の長さは、上記コラム部21の下方の柱上部を
固定するのに十分な長さとし、上記接合金具2Aが上記
木質部2Bに組み込まれた際には、該木質部2Bの下面
から突出されるようになしてある。また、上記延設部2
3の外径は、上述した上記垂直材1a上面に形成された
上記凹部11aの内径にほぼ等しくされており、その外
側面には上記貫通孔24aと同方向に貫通孔23aが2
つ貫通形成されている。2つの上記貫通孔23aは、上
述した接合コア2の下方に接合される上記垂直材1aの
上端部に形成された2つの上記嵌入孔12に対応してい
る。
【0035】上記木質部2Bは、図3〜4に示されるよ
うに、直方体の外形を有する木質部材である。上記木質
部2Bの上半分中央には上記コラム部2Aを嵌合させる
ための円柱状の空間が形成され、下半分中央には上記延
設部23を挿通させる円柱状の空間が形成されている。
上記木質部2Bの内側面から外側面にかけて、該木質部
2Bに上記接合金具2Aが嵌入された際の上記係止スリ
ット22aと対応する位置に、係止スリット22bが形
成されている。即ち、上記接合金具2Aが上記木質部2
Bに嵌入されると、上記係止スリット22a及び上記係
止スリット22bにより、1つの上記係止スリット22
が形成される。尚、各係止スリット22,22・・は、
上記木質部2Bの各外側面に対して直角となるようにさ
れている。
【0036】上記横架材1bの端部の上記スリット11
bに挿入固定される上記プレート3は、図6に示される
ように、金属製のプレートの一端に上記鉤状部31が形
成されたものであり、幅が上記スリット11bの幅にほ
ぼ等しい長方形板状の形態を有している。上記プレート
3は、上記嵌入孔12に対応した貫通孔32を計2つ有
している。また、上記プレート3の一端に上記係止スリ
ット22に対応する上記鉤状部31が形成されている。
上記鉤状部31の内側の側面は、上記係止スリット22
の内側面の傾斜に対応して下方に行くにつれて先端側に
傾斜されている。更に、上記プレート3の下端縁の全長
にわたって板状の乗掛部33が形成されている。上記乗
掛部33は、上記プレート3自体に対して直角となるよ
うに形成されている。
【0037】次に、上記木質構造材の接合構造を構築す
る手順の一例を簡単に説明する。まず、工場内におい
て、上記木質構造材1の加工(所定長さへの切断、及び
上記スリット11bや上記嵌入孔12の加工)を行って
おき、部位によっては該木質構造材1の端部に上記プレ
ート3を上記ドリフトピン4により固定しておく。この
とき、上記横架材1bの端部に上記プレート3を挿入固
定させる際には、上記乗掛部33が上記溝部13内にお
さまることにより、上記嵌入孔12と上記貫通孔32と
の位置合わせが行えるようにしてある。このように、工
場内で作業可能な加工は全て行われた状態で、各部材が
現場に搬入され、現場では最小限の作業で構造躯体の構
築が行われるようにしてある。
【0038】現場では、まず、図3に示されるように、
立設された上記垂直材1a上端の上記凹部11aに、上
記接合コア2下方に突出された上記延設部23を挿入さ
せ、上記垂直材1aの上端部に貫通された上記嵌入孔1
2に上記ドリフトピン4を嵌入させる。嵌入された上記
ドリフトピン4は、上記延設部23の上記貫通孔23a
も貫通して、上記垂直材1aの上端に上記接合コア2を
固定させる。
【0039】上記垂直材1aの上端に固定された上記接
合コア2に、上記横架材1bの端部を結合させる。この
とき、図1に示されるように、上記接合コア2の上記係
止スリット22に上記プレート3の上記鉤状部31を挿
入する。上記係止スリット22の下方部内側面及び上記
鉤状部31先端の内側の側面が上述したように傾斜され
ているため、上記横架材1bの端部はその自重により上
記接合コア2側に引き寄せられ、該横架材1bと該接合
コア2とが確実に接合される。
【0040】上記接合コア2の上方に接合される上記垂
直材1aの下端には、上述したように上記凹部11aが
形成されているが、図2に示されるように、該凹部11
aに筒体25を挿入し、上記垂直材1aの下端に形成さ
れた3つの上記嵌入孔12のうち、上方の2つに上記ド
リフトピン4を嵌入させる。嵌入された上記ドリフトピ
ン4は、上記筒体25の側面に形成された貫通孔25a
も貫通して、上記凹部11a内に上記筒体25を固定さ
せる。
【0041】下端部に上記筒体25が固定された上記垂
直材1aを、上記接合コア2上に載置させる。このと
き、上記接合コア2の上記柱状部24を、上記筒体25
の内部に挿入させ、上記垂直材1aの下端に形成された
3つの上記嵌入孔12のうち、最下方の1つに上記ドリ
フトピン4を嵌入させる。嵌入された上記ドリフトピン
4は、上記筒体25の側面に形成された上記貫通孔25
a及び上記柱状部24の上記貫通孔24aも貫通して、
上記垂直材1aと上記接合コア2とを確実に固定させ
る。このようにして、上記接合コア2と上記垂直材1a
とが接合されると共に、該垂直材1aの下端により上記
プレート3の先端側を上方より押さえて上記横架材1b
の端部をも確実に固定することになる。
【0042】上記垂直材1aの上方に、上記接合コア2
を同様に取り付け、該接合コア2に上記垂直材1bを同
様に取り付けることにより、建物の構造躯体を順次組み
上げていく。このようにして施工が完了した状態を、図
7に示す。図7に示されるように、各木質構造材1同士
は、上記接合コア2を介して互いに確実に接合されてお
り、その後、垂直方向に配された該木質構造材間には間
柱が一定間隔毎に配設され、該間柱及び柱と柱の間は構
造用合板(パネル)が取り付けられて壁部の面耐力が確
保されている。
【0043】本実施形態の木質構造材の構造区画の主要
な交点にある接合構造及び接合具は上述のように構成さ
れており、本実施形態の木質構造材の接合構造及び接合
具によれば、各木質構造材1と上記接合コア2との接合
に際して、該木質構造材1の端部に従来行っていたよう
な複雑な形状の仕口加工を施す必要がなく、有効断面を
減少させて部材自体の強度を低下させることなく、強固
な接合を行うことができる。
【0044】また、その接合に際して仕口加工を必要と
しないので、上記接合コア2を介した各木質構造材1同
士の接合に際して、部材配置上必要であった有効断面積
を確保するために部材の太さを太くするような必要がな
く、仕口加工時に必要であった余分な木材材積を増加さ
せることなく部材を合理的に有効使用することができ
る。また、仕口継手による接合に際しては、従来、該仕
口加工部分は接合される互いの部材が重なるように配置
されるため、双方の部材にこの分だけ長さを余分に確保
しておかなくてはならないが、本実施形態によれば、各
木質構造材1の端面が上記接合コア2の側面に面接され
るように接合されるため該木質構造材1の長さは最小限
で済み、余分な長さを確保しないで良いという利点もあ
る。
【0045】更に、各木質構造材1の端部は上記スリッ
ト11b及び上記嵌入孔12の加工だけで済むため、複
雑な形状の仕口継手を加工するときのような材料の加工
ロスをほとんど発生させないと言う利点もある。更に、
各木質構造材1の端部のこのような加工は、機械に対し
ての加工負担が少なくプレカット加工に適しており、生
産上合理的な運用を行うことができる。また、仕口継手
による場合はその接合位置が重ならないように調整しな
くてはならない場合があったが、本実施形態によればこ
のような調整が必要なくなり、各木質構造材1の長さが
規格化しやすく、この点からもプレカット化を行いやす
く合理的な生産を行いやすい。
【0046】また更に、接合した後に外側面から補強金
物で補強する必要がなく、その作業は1工程で済み、施
工に手間が掛からない。更にまた、上記接合コア2の金
属製の上記接合金具2Aは、上記木質部2Bにより覆わ
れており、外部に露出しない。このため、火災時等に該
接合金具2Aが直接火炎にさらされることがなく耐火性
上好ましく、空気中の湿気にさらされて錆びやすいとい
うこともなく耐久性にも優れている。上記プレート3
も、上記木質構造材1の端部に形成された上記スリット
11b内に挿入固定されてその大部分を外部に露出させ
ないため、耐火性・耐久性に優れている。また、上記構
造区画の主要な交点以外の箇所での木質構造材の端部同
士は、上記接合コアとは異なる接合金具で接合される
が、耐火性、耐久性上表面は木質部に覆われて、外部に
金具類が露出しないものが望ましい。
【0047】図8及び9に、本発明の他の実施形態を示
す。本実施形態の接合構造及び接合具は、上述した図1
〜7に示された上記実施形態に準じた構成とされてお
り、以下には上記実施形態と異なる構成について特に説
明し、上記実施形態と同様の構成には同一の符号を付し
てその詳しい説明を省略する。
【0048】上記実施形態においては、上記接合コア2
の直上に上記垂直材1a接合される構造であったが、本
実施形態においては、上方の上記垂直材1aがオフセッ
トされて上記横架材1bの端部上方に接合される場合で
ある。本実施形態における接合具は、上記実施形態にお
ける上記接合金具2Aに代えて図5(b) に示される接合
金具2A’を有する点、及び上記実施形態における上記
プレート3の上端縁に柱状部34が形成される点で上記
実施形態と異なる。
【0049】上記接合金具2A’は、上記実施形態にお
ける上記コラム部21上部の構成が変更されたもので、
上記実施形態における上記柱状部24は形成されずに雌
ネジ部21aが形成されている。上記コラム部21の上
面は、その中心が円形に一段下げられており、上記雌ネ
ジ部21aはその中心に形成されている。また、上記接
合金具2A’は盤体26を有しており、該盤体26の下
面には上記雌ネジ部21aに対応する雄ネジ部26aが
突設されている。上記盤体26の上面には、該盤体26
の上記雄ネジ部26aを上記雌ネジ部21aに螺合させ
る際に使用する、ドライバー用の十字溝が形成されてい
る。
【0050】また、本実施形態の上記プレート3は、上
述したようにその上端縁に上記実施形態の上記柱状部2
4と同形態の上記柱状部34が溶接等により結合されて
いる。上記柱状部34は、その側面に貫通孔34aを有
している。
【0051】本実施形態の接合構造を構築する手順の一
例を簡単に説明する。上記接合コア2を上記垂直材1a
の上端に固定し、上記接合コア2の上記係止スリット2
2に上記横架材1bの端部に固定された上記プレート3
の上記鉤状部31を係止させる点は、上述した実施形態
と変わるところはない。本実施形態においては、上記接
合コア2の上方に上記垂直材1aが接合されないため、
代わりに上記盤体26を上記コラム部21の上面に螺合
させる。上記盤体26の上記コラム部21への螺合は、
上記雌ネジ部21a及び上記雄ネジ部26aにより行わ
れる。
【0052】上記盤体26が上記コラム部21に螺合さ
れると、上記盤体26の周縁部により、上記プレート3
の上記鉤状部31の上側先端の切欠部31aを上方より
押さえることになり、上記横架材1bと上記接合コア2
との接合を確実なものとしている。
【0053】そして、上記プレート3の上端縁に形成さ
れた上記柱状部34は、上記横架材1b端部の上面に突
出された状態となっており、該柱状部34を上記垂直材
1a下端に挿入固定された上記筒体25の内部に挿入さ
せ、上記垂直材1aの下端に形成された3つの上記嵌入
孔12のうち、最下方の1つに上記ドリフトピン4を嵌
入させる。嵌入された上記ドリフトピン4は、上記筒体
25の側面に形成された上記貫通孔25a及び上記柱状
部34の上記貫通孔34aも貫通して、上記垂直材1a
と上記横架材1bとを確実に固定させる。本実施形態の
接合構造及び接合具も、上述した実施形態における接合
構造及び接合具による効果と全く同様の効果を有してい
る。
【0054】次に、本発明の木質構造材の接合具の別の
好ましい実施形態について図11及び図12を参照して
説明する。図11及び図12は本実施形態の接合具にお
ける接合コアを示しており、図11(a)は接合コアの
平面図、同(b)はその縦断面図、図12は接合コアを
構成する接合金具の分解斜視図である。
【0055】図11は、木造建築物における梁や柱等の
軸組の横架材及び垂直材である木質構造材を互いに接合
させる木質構造材の接合具における接合コア5を示すも
ので、本実施形態の接合具は、該接合コア5と金属製の
プレートとを備えている。該接合コア5は、図11及び
図12に示すように、表面は木質部5Bに覆われ且つ内
部に接合金具5Aを有しており、該金属製のプレート
は、図1〜図5に示す実施形態の接合具におけるプレー
ト3と同じで、図1に示すように、上記横架材1bの端
部に形成されたスリット11bに挿入固定される鉤状部
31を先端に有している。このように、本実施形態の接
合具は、その接合金具5Aが、図1〜図5に示す実施形
態の接合具における接合金具2Aと異なっている以外は
全て同じである。
【0056】本実施形態における上記接合金具5Aは、
図12に示すように、上記鉤状部31の形状に対応した
形態の係止スリット52aを側面上部に有する管状コラ
ム部51と、該管状コラム部51の上部に覆蓋される上
キャップ53と、該管状コラム部51の下部に覆蓋され
る下キャップ54と、該下キャップ54の下方に結合さ
れる延設部57とを有しており、図1〜図5に示す実施
形態と同様に該接合金具5Aの該係止スリット52a
に、上記金属製のプレート3の上記鉤状部31を係止す
るようになしてある。
【0057】図11及び図12に示す実施形態における
上記接合金具5Aについて詳述すると、該接合金具5A
は、上記管状コラム部51の上部外側面には雄ネジ部5
1aが形成され、上記上キャップ53の内側面には該雄
ネジ部に螺合される雌ネジ部53aが形成され、また、
上記管状コラム部51の下部内側面に雌ネジ部51bが
形成され、上記下キャップ54の外側面には該雌ネジ部
に螺合される雄ネジ部54aが形成されている。
【0058】また、上記接合金具5Aは、上記下キャッ
プ54の中心部に貫通孔54bが穿孔され、該貫通孔5
4bに該下キャップの内側から嵌挿される下方ボルト5
6を有し、該下方ボルト56が該貫通孔54bに嵌挿さ
れ、該下キャップ54が上記管状コラム部51の下部へ
螺合され、該貫通孔54bに嵌挿された該下方ボルト5
6を介して上記延設部57が結合されている。
【0059】また、上記接合金具5Aは、上記上キャッ
プ53の中心部に貫通孔53bが穿孔され、該貫通孔5
3bに該上キャップ53の内側から嵌挿される上方ボル
ト55を有し、該上方ボルト55が該貫通孔53bに嵌
挿され、該上キャップ53が上記管状コラム部51の上
部へ螺合され、該貫通孔53bに嵌挿された該上方ボル
ト55を介して上記延設部58が結合されている。
【0060】また、上記下キャップ54の内底面と上記
下方ボルト56との接触面は、図11に示されるよう
に、すり鉢状になされており、組立施工の際に、上記金
属製のプレート3の上記鉤状部31先端のテーパー部が
該下キャップ54のすり鉢状傾斜面に噛み合うことによ
り、上記横架材1bが引きつけられ、上記垂直材1aと
該横架材1bとの接合が緊密になされるようになしてあ
る。
【0061】また、上記上キャップ53は、その外径が
上記管状コラム部51の外径と同一に形成されている。
そのため、上記キャップ53は、上記管状コラム部51
のスリット加工による強度低下を補強すると共に、上記
木質部5Bへの納まりが良い。
【0062】本実施形態における接合コア52を構成す
る接合金具5Aは、図11に示す形態に組み立てられて
使用されるが、上述の説明から明らかなように、該接合
金具5Aを構成する各パーツは、図12に示されるよう
に分解されるため、各パーツ毎に製作される。
【0063】上記接合金具5Aは、図11及び図12と
図4及び図5との対比からも明らかなように、該接合金
具5Aの各パーツを結合すると、実質上、図4及び図5
に示されている前記接合金具2Aと同様な形態となる。
従って、本実施形態の接合金具5Aは、前記接合金具2
A又は前記接合金具2A' と同様に用いられ、図1〜図
3に示されるような接合構造を構成することができる。
【0064】従って、図11及び図12に示す実施形態
の接合金具5Aを有する接合コア5によれば、接合コア
5の上部に、図2に示す構造と同様に垂直材を垂設する
ことができる。
【0065】また、上記接合コア5の上部に上記垂直材
を垂設しない場合には、図11及び図12に示される接
合金具5Aにおける上記上キャップ53に上記上方ボル
ト55を嵌挿せずに、該上キャップ53を上記管状コラ
ム部51に螺合させれば良い。
【0066】本発明の木質構造材の接合構造は、上記実
施形態に制限されることはない。例えば、上記実施形態
において、上記接合金具2A,2A’は、円柱状の形態
のコラム部として形成されたが、円柱状でない他の形態
に形成されてもよく、また、上記接合金具5Aは、円管
状の形態のコラム部として形成されたが、円管状でない
他の形態に形成されてもよく、該接合金具5Aを構成す
る各パーツの形状は適宜変更可能である。更に、その他
の点に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変
更が可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明の木質構造材の接合構造及び接合
具は、高い強度を有し、工場内加工に適し、その施工作
業を行い易いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木質構造材の接合構造の一実施形態に
おける接合部を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の木質構造材の接合構造の一実施形態に
おける接合部を示す斜視図である。
【図3】本発明の木質構造材の接合構造の一実施形態に
おける木質構造材(垂直材)上端部の分解斜視図であ
る。
【図4】図(a) は本発明の木質構造材の接合構造の一実
施形態における接合コアの平面図、 (b)はその縦断面図
である。
【図5】本発明の木質構造材の接合構造の一実施形態に
おける接合金具上部の斜視図である。
【図6】図(a) は本発明の木質構造材の接合構造の一実
施形態におけるプレートの平面図、 (b)はその側面図で
ある。
【図7】本発明の木質構造材の接合構造の一実施形態を
示す斜視図である。
【図8】本発明の木質構造材の接合構造の他の実施形態
における接合部を示す分解斜視図である。
【図9】本発明の木質構造材の接合構造の他の実施形態
における接合部を示す斜視図である。
【図10】従来の木質構造材の接合構造を示す斜視図で
ある。
【図11】図(a) は本発明の木質構造材の接合金具の別
の好ましい実施形態における接合コアの平面図、 (b)は
その縦断面図である。
【図12】図11に示す実施形態における接合金具の分
解斜視図である。
【符号の説明】
1 木質構造材 1a 垂直材 1b 横架材 11a 凹部 11b スリット 2 接合コア 2A 接合金具 2B 木質部 21 コラム部 21a 雌ネジ部 22(22a,22b) 係止スリット 23 延設部 24 柱状部 26 盤体 26a 雄ネジ部 3 プレート 31 鉤状部 4 棒状固定部材(ドリフトピン) 5 接合コア 5A 接合金具 5B 木質部 51 管状コラム部 51a 雄ネジ部 51b 雌ネジ部 52(52a,52b) 係止スリット 53 上キャップ 53a 雌ネジ部 53b 貫通孔 54 下キャップ 54a 雄ネジ部 54b 貫通孔 55 上方ボルト 56 下方ボルト 57 延設部 58 延設部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造建築物における梁や柱等の軸組の横
    架材及び垂直材である木質構造材を互いに接合させる木
    質構造材の接合構造において、 構造区画の主要な交点にある上記木質構造材の端部同士
    が、表面は木質部に覆われ且つ内部に接合金具を有する
    接合コアを介して互いに接合されており、 鉤状部を先端に有する金属製のプレートが、上記横架材
    の端部に形成されたスリット内に挿入され、上記横架材
    の端部側面から嵌入された棒状固定部材が貫通されて上
    記横架材の端部に固定され、 上記接合金具が、上記鉤状部の形状に対応した形態の係
    止スリットを中心軸より直交する方向に有するコラム部
    を有し、 上記横架材同士が上記接合コアを介して接合されている
    ことを特徴とする木質構造材の接合構造。
  2. 【請求項2】 上記コラム部の下面に結合され上記接合
    コア下方より突出された延設部を有し、上記接合コア下
    方に接合される上記垂直材の上端部に上記延設部に対応
    する凹部が形成され、該凹部に上記延設部が挿入されて
    上記垂直材側面から上記延設部を貫通する棒状固定部材
    が貫通されて上記接合コアが上記垂直材の上端に固定さ
    れ、上記垂直材と上記横架材とを上記接合コアを介して
    接合する、請求項1に記載の木質構造材の接合構造。
  3. 【請求項3】 上記係止スリットに上記鉤状部が上方よ
    り挿入係止されて、上記垂直材の上端に上記横架材の端
    部が上記接合コアを介して接合されている、請求項1又
    は2に記載の木質構造材の接合構造。
  4. 【請求項4】 上記接合金具の上記コラム部の上面中央
    に柱状部を立設させ、上記接合コア上方に接合される上
    記垂直材の下端部に凹部を形成させ、該凹部に筒状体を
    挿入固定させ、上記柱状部が上記筒状体内に挿入された
    状態で上記垂直材側面から上記筒状体及び上記柱状部を
    貫通する棒状固定部材が貫通されて上記接合コアの上方
    に上記垂直材が固定されている、請求項1〜3の何れか
    に記載の木質構造材の接合構造。
  5. 【請求項5】 上記接合金具の上記コラム部の上面中央
    に雌ネジ部を形成させ、上記雌ネジ部に雄ネジ部を下面
    に有する盤体を螺合させ、該盤体により上記鉤状部が上
    方より固定されている、請求項1〜3の何れかに記載の
    木質構造材の接合構造。
  6. 【請求項6】 上記プレートの上端縁に柱状部を立設さ
    せ、上記横架材の端部上方に接合される上記垂直材の下
    端部に凹部を形成させ、該凹部に筒状体を挿入固定さ
    せ、上記柱状部が上記筒状体内に挿入された状態で上記
    垂直材側面から上記筒状体及び上記柱状部を貫通する棒
    状固定部材が貫通されて上記横架材の端部上方に上記垂
    直材が固定されている、請求項5に記載の木質構造材の
    接合構造。
  7. 【請求項7】 木造建築物における梁や柱等の軸組の横
    架材及び垂直材である木質構造材を互いに接合させる木
    質構造材の接合具において、 表面は木質部に覆われ且つ内部に接合金具を有する接合
    コアと、上記横架材の端部に形成されたスリットに挿入
    固定される鉤状部を先端に有する金属製のプレートとを
    備え、 上記接合金具は、上記鉤状部の形状に対応した形態の係
    止スリットを側面上部に有するコラム部を有し、該コラ
    ム部の該係止スリットに、上記金属プレートの上記鉤状
    部を係止するようになしてあることを特徴とする木質構
    造材の接合具。
  8. 【請求項8】 上記コラム部の下面に結合され上記接合
    コア下方より突出された延設部を有している、請求項7
    に記載の木質構造材の接合具。
  9. 【請求項9】 上記コラム部の上面中央に、上記接合コ
    ア上方に接合される上記垂直材の下端部に埋設された筒
    状体に挿入固定される柱状部が形成されている、請求項
    7又は8に記載の木質構造材の接合具。
  10. 【請求項10】 上記コラム部の上面中央に、雌ネジ部
    が形成され、該雌ネジ部に螺合される雄ネジ部を下面に
    有する盤体とを備えている、請求項7又は8に記載の木
    質構造材の接合具。
  11. 【請求項11】 上記プレートの上端縁に、上記横架材
    の端部上方に接合される上記垂直材の下端部に埋設され
    た筒状体に挿入固定される柱状部が形成されている、請
    求項10に記載の木質構造材の接合具。
  12. 【請求項12】 木造建築物における梁や柱等の軸組の
    横架材及び垂直材である木質構造材を互いに接合させる
    木質構造材の接合具において、 表面は木質部に覆われ且つ内部に接合金具を有する接合
    コアと、上記横架材の端部に形成されたスリットに挿入
    固定される鉤状部を先端に有する金属製のプレートとを
    備え、 上記接合金具は、上記鉤状部の形状に対応した形態の係
    止スリットを側面上部に有する管状コラム部と、該管状
    コラム部の上部に覆蓋される上キャップと、該管状コラ
    ム部の下部に覆蓋される下キャップと、該下キャップの
    下方に結合される延設部とを有しており、 上記接合金具の上記係止スリットに、上記金属製のプレ
    ートの上記鉤状部を係止するようになしてあることを特
    徴とする木質構造材の接合具。
  13. 【請求項13】 上記管状コラム部の上部外側面には雄
    ネジ部が形成され、上記上キャップの内側面には該雄ネ
    ジ部に螺合される雌ネジ部が形成され、また、上記管状
    コラム部の下部内側面に雌ネジ部が形成され、上記下キ
    ャップの外側面には該雌ネジ部に螺合される雄ネジ部が
    形成されており、請求項12に記載の木質構造材の接合
    具。
  14. 【請求項14】 上記下キャップの中心部に貫通孔が穿
    孔され、該貫通孔に該下キャップの内側から嵌挿される
    下方ボルトを有し、該下方ボルトが該貫通孔に嵌挿さ
    れ、該下キャップが上記管状コラム部の下部へ螺合さ
    れ、該貫通孔に嵌挿された該下方ボルトを介して上記延
    設部が結合される、請求項12又は請求項13に記載の
    木質構造材の接合具。
  15. 【請求項15】 上記上キャップの中心部に貫通孔が穿
    孔され、該貫通孔に該上キャップの内側から嵌挿される
    上方ボルトを有し、該上方ボルトが該貫通孔に嵌挿さ
    れ、該上キャップが上記管状コラム部の上部へ螺合さ
    れ、該貫通孔に嵌挿された該上方ボルトを介して上記延
    設部が結合される、請求項12〜請求項14の何れかに
    記載の木質構造材の接合具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003096912A (ja) * 2001-09-19 2003-04-03 Misawa Homes Co Ltd 柱と梁との接合構造
JP7089822B1 (ja) * 2022-03-07 2022-06-23 株式会社アクト 接合金物及び接合方法

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