JPH10316997A - 工業装置に付着した残存物の洗浄方法 - Google Patents

工業装置に付着した残存物の洗浄方法

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JPH10316997A
JPH10316997A JP13915097A JP13915097A JPH10316997A JP H10316997 A JPH10316997 A JP H10316997A JP 13915097 A JP13915097 A JP 13915097A JP 13915097 A JP13915097 A JP 13915097A JP H10316997 A JPH10316997 A JP H10316997A
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Japan
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residue
dissolved
ethyl
ethoxypropionate
cleaning
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JP13915097A
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Masashi Endo
賢史 遠藤
Naoki Sugama
直樹 菅間
Shigeru Shimizu
茂 清水
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28GCLEANING OF INTERNAL OR EXTERNAL SURFACES OF HEAT-EXCHANGE OR HEAT-TRANSFER CONDUITS, e.g. WATER TUBES OR BOILERS
    • F28G9/00Cleaning by flushing or washing, e.g. with chemical solvents

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイラ、工業プラントにおける工業装置に付
着した残存物に対する洗浄能力が高く、常温での洗浄処
理が可能であり、腐食性がなく、しかも廃水処理が不要
な洗浄溶剤を用いる付着残存物の洗浄方法の提供。 【解決手段】 工業装置等に付着した残存物に、3-エト
キシプロピオン酸エチル、プロピレングリコールモノプ
ロピルエーテル、3-メトキシブチルアセテート、ブタノ
ールからなる有機溶剤より選ばれた少なくとも一種の有
機溶剤(A)を有効成分として含む洗浄溶剤を用いて溶
解剥離除去することを特徴とする付着残存物の洗浄方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、付着残存物の洗浄
方法に関し、詳しくはボイラ、工業プラント(石油精
製、化学、電力、機械、エレクトロニクス等)の装置
(反応装置、各種熱交換器、各種配管、冷却水系統等)
等の工業装置に付着した残存物を化学的洗浄方法により
除去する、付着残存物の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ボイラ、石油精製プラント等では、運転
に伴いボイラ、熱交換器等の伝熱面や蒸発面、水や蒸気
が通る配管等の金属製材料に残存物(スケール)が付着
してくる。この付着残存物は一般に、酸化鉄、金属銅、
酸化銅、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化アルミニウム及
びその他の硬度成分や重質油残渣、カーボン等を含んで
いる。この残存物が上記の金属製材料に付着すると、熱
効率の低下、流量阻害、腐食等を起こすため、適当な時
期に洗浄液を用いて化学洗浄を行い、付着残存物を除去
している。
【0003】このような付着残存物の洗浄方法として
は、酸、アルカリ等の水系洗浄液や、界面活性剤を有効
成分とする洗浄液を循環させて行う方法やウオータージ
ェット等により物理的に剥離する方法が一般的である。
しかしながら、酸、アルカリ等の水系洗浄液や界面活性
剤を有効成分とする洗浄液では、基本的に加熱しなけれ
ばならなかったり、腐食性や廃水、廃液処理等の問題が
ある。又、ウオータージェット洗浄はジェット水が当た
っても付着物がただ単に移動するだけで剥離できなかっ
たり、作業そのものが危険であったりするため、必ずし
も満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の付着
残存物の洗浄溶剤が有していた上記問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的は、付着残存物の洗
浄能力が高く、腐食性、廃液処理の問題点を解決した洗
浄溶剤を用いたボイラ、工業プラント装置等の工業装置
の付着残存物の洗浄方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の従
来技術の問題点を解決するべく鋭意検討した結果、特定
の溶剤が、ボイラ、工業プラントにおける工業装置に付
着した残存物に対して優れた洗浄作用を示すことを見出
し、本発明に到達した。
【0006】即ち、本発明は、工業装置に付着した残存
物を、3-エトキシプロピオン酸エチル、プロピレングリ
コールモノプロピルエーテル、3-メトキシブチルアセテ
ート及びブタノールからなる群より選ばれる少なくとも
一種の有機溶剤(A)を有効成分とする洗浄溶剤を用い
て溶解剥離除去することを特徴とする付着残存物の洗浄
方法に関する。
【0007】以下、本発明の付着残存物の洗浄方法につ
いて詳細に説明する。本発明において、工業装置とは、
ボイラ及び石油精製、化学、電力、金属、機械、エレク
トロニクス等の工業プラントにおける反応装置、各種熱
交換器、冷却水、温水、熱水、蒸気、油等の各種配管を
始めとして、酸化鉄等の金属酸化物、重質油残渣やカー
ボン等の付着残存物(スケール)が生成して定期的又は
不定期にこれら付着残存物の除去を必要とする装置を意
味する。
【0008】本発明における付着残存物の洗浄方法は、
前記の3-エトキシプロピオン酸エチル、プロピレングリ
コールモノプロピルエーテル、3-メトキシブチルアセテ
ート及びブタノールからなる群より選ばれる少なくとも
一種の有機溶剤(A)を含有する洗浄溶剤を用いること
が重要な点である。これらの有機溶剤は、ボイラや各種
工業プラントにおける工業装置に付着した残存物に対し
て高い溶解性、剥離性を有する。しかもこれらの溶剤
は、腐食性や廃水処理の問題がなく、好適である。
【0009】上記工業装置は、通常、主として金属から
なり、従って、残渣物としては、通常、一般に言う酸化
鉄、金属銅、酸化銅、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化ア
ルミニウム等の金属酸化物を含み、これらと重質油残
渣、カーボン、反応生成物、残留物、副生成物等の混合
物が残存付着物となる。本発明の洗浄方法は、これらの
残存物の除去処理に好適であり、対象となる工業装置と
しても、主として金属からなる工業装置に付着する残存
物の除去処理に好適である。
【0010】上述の有機溶剤(A)は、上述の群を構成
する有機溶剤の1種を単独で用いてもよいし、又2種以
上を組み合わせて用いてもよい。その混合割合は任意で
ある。
【0011】本発明の方法においては、有機溶剤(A)
と炭化水素、アルコール、エーテル、エステル、ケト
ン、アミド等の他の一般有機溶剤と併用することもでき
る。併用される一般有機溶剤は特に制限されるものでは
ないが、工業的に安価な炭化水素系有機溶剤を用いるこ
とが好ましい。即ち、安価な炭化水素系溶剤を混合する
ことにより洗浄剤量を増加させ、少量の有効成分で経済
的に洗浄を行うことができる。
【0012】一般有機溶剤との併用系においてはその混
合割合は任意であるが、有機溶剤(A)の溶解性、剥離
性等を効果的に発現させるためには、有機溶剤(A)を
5重量%以上とするのが好ましく、10重量%以上とす
るのがより好ましい。又、一般有機溶剤として2種類以
上を組み合わせて用いることもできる。
【0013】有機溶剤(A)と併用される一般有機溶剤
は特に限定されるものではなく、好ましい例として後述
する炭化水素系溶剤(B)及びβ−メトキシイソ酪酸メ
チル、α−ヒドロキシイソ酪酸メチル、3-メトキシ-3-
メチルブタノール、オクタノール、2-エチルヘキサノー
ル、3,5,5-トリメチルヘキサノール、4-メチル-2- ペン
タノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエー
テル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、プロピレングリコールモノベンジル
エーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノベンジルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
フェニルエーテル、ジベンジルエーテル、アセトフェノ
ン、エチルブチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソブ
チルケトン、メチルアミルケトン、シクロペンタノン、
シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセト酢
酸メチル、アセト酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミ
ル、酢酸イソアミル、酢酸ベンジル、乳酸メチル、乳酸
エチル、乳酸ブチル、γ−ブチロラクトン、プロピオン
酸イソアミル、プロピオン酸ブチル、3-メトキシプロピ
オン酸メチル、3-メトキシ-3- メチルブチルアセテー
ト、エチレングリコールモノアセテート、エチレングリ
コールジアセテート、エチレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテ
ルアセテート、ジエチレングリコールモノアセテート、
ジエチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールモノアセテート、プロピレングリコールジアセテー
ト、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、ジプロピレングリコールモノアセテート、ジプロピ
レングリコールジアセテート、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコ
ールモノブチルエーテルアセテート、コハク酸ジメチ
ル、グルタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、N-メチ
ルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド等を具体例として例示できる。
【0014】これらの一般有機溶剤の中では、炭化水素
系溶剤(B)が好ましく、この炭化水素系溶剤(B)と
しては、炭素数7〜30程度の直鎖又は分岐鎖の飽和炭
化水素、芳香族炭化水素、脂環式炭化水素及びこれらを
主成分とする石油留分等が好ましく用いられる。具体的
には、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカ
ン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカ
ン、トルエン、キシレン、リモネン、デカヒドロナフタ
レン、デカヒドロメチルナフタレン、デカヒドロジメチ
ルナフタレン、デカヒドロトリメチルナフタレン、デカ
ヒドロエチルナフタレン、デカヒドロジエチルナフタレ
ン、デカヒドロトリエチルナフタレン、ブチルメチルシ
クロヘキサン、メチルペンチルシクロヘキサン、ヘプチ
ルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、トリメチル
シクロヘキサン、ブチルシクロヘキサン、エチルプロピ
ルシクロヘキサンや灯油、軽油、A重油、ガスオイル
(以下、GOという)、ライトガスオイル(以下、LG
Oという)、ライトサイクルオイル(以下、LCOとい
う)、リグロイン等の石油留分が挙げられるが、特に好
ましくは、工業的に安価な灯油、軽油、A重油、LG
O、LCO、リグロイン等の石油留分が挙げられる。
【0015】これらの石油留分は2種類以上を組み合わ
せて用いることもできる。これらの石油留分の併用によ
り、洗浄性、安全性、経済性、臭気等を適宜調節し、
又、改善することができる。本発明の有機溶剤(A)と
併用される炭化水素系溶剤(B)との混合割合は任意で
あるが、有機溶剤(A)の溶解性、剥離性等を効果的に
発現させるためには、有機溶剤(A)を5重量%以上、
好ましくは10重量%以上とするのがよい。
【0016】本発明の洗浄方法としては、特に制限され
るものではなく、ボイラ、熱交換器等の伝熱面や蒸発
面、水または蒸気が通る配管等の装置に付着した残存物
に、前記の3-エトキシプロピオン酸エチル、プロピレン
グリコールモノプロピルエーテル、3-メトキシブチルア
セテート及びブタノールからなる群より選ばれる少なく
とも一種の有機溶剤(A)を含有する洗浄溶剤を循環、
噴射、浸漬、気化(ベーパー)等により直接接触させる
ことにより効率よく洗浄することができる。空気又は窒
素等の不活性ガスによるバブリングや超音波の照射は更
に効果的である。又、従来のウオータージェット洗浄等
を併用することもできる。
【0017】本発明の洗浄方法における処理温度は、特
に制限されるものではなく、常温から使用する洗浄溶剤
の沸点まで処理可能であり、加熱して洗浄すると付着残
存物の溶解速度が大きくなるのでより効果的である。
【0018】本発明の洗浄方法に用いる洗浄溶剤は、水
を全く使用しないため、廃水処理が不要である。洗浄後
の廃液は、蒸留して再利用したり、ボイラの燃料として
有効利用することも可能である。
【0019】又、本発明の洗浄溶剤には、ノニオン系界
面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性
剤等の界面活性剤や防錆剤等の添加物を必要に応じ併用
することもできる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によって具
体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定さ
れるものではない。
【0021】実施例1 SUS−316製基板(100×50×2mm)に石油精
製プラントの熱交換器に付着した残存物3.0gを塗布
し、100℃のホットプレート上で5分間加熱した後3
0分間放置し、常温まで基板を冷却させた。その基板を
洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチルが200
ml入ったトールビーカーに入れ、撹拌しながら、基板に
付着した残存物が溶解するまでの時間を計測したとこ
ろ、付着残存物は15分間で溶解し、基板は残存物を塗
布する前の状態に戻ったことが確認できた。
【0022】実施例2 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、同量のプロピレングリコールモノn-プロピ
ルエーテルを使用した以外は全て実施例1と同様な方法
で付着残存物が溶解するまでの時間を計測した。その結
果、付着残存物は16分間で溶解し、基板は残存物を塗
布する前の状態に戻ったことが確認できた。
【0023】実施例3 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、同量の3-メトキシブチルアセテートを使用
した以外は全て実施例1と同様な方法で付着残存物が溶
解するまでの時間を計測した。その結果、付着残存物は
15分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に
戻ったことが確認できた。
【0024】実施例4 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、同量の1-ブタノールを使用した以外は全て
実施例1と同様な方法で付着残存物が溶解するまでの時
間を計測した。その結果、付着残存物は18分間で溶解
し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったことが確
認できた。
【0025】実施例5 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、同量の2-ブタノールを使用した以外は全て
実施例1と同様な方法で付着残存物が溶解するまでの時
間を計測した。その結果、付着残存物は18分間で溶解
し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったことが確
認できた。
【0026】実施例6 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルとプロピレ
ングリコールモノn-プロピルエーテルの混合液(重量比
で70:30)を同量使用した以外は全て実施例1と同
様な方法で付着残存物が溶解するまでの時間を計測し
た。その結果、付着残存物は16分間で溶解し、基板は
残存物を塗布する前の状態に戻ったことが確認できた。
【0027】実施例7 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルと3-メトキ
シブチルアセテートの混合液(重量比で50:50)を
同量使用した以外は全て実施例1と同様な方法で付着残
存物が溶解するまでの時間を計測した。その結果、付着
残存物は15分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前
の状態に戻ったことが確認できた。
【0028】実施例8 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、3-メトキシブチルアセテートと1-ブタノー
ルの混合液(重量比で75:25)を同量使用した以外
は全て実施例1と同様な方法で付着残存物が溶解するま
での時間を計測した。その結果、付着残存物は16分間
で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったこ
とが確認できた。
【0029】実施例9 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルとLGOの
混合液(重量比で40:60)を同量使用した以外は全
て実施例1と同様な方法で付着残存物が溶解するまでの
時間を計測した。その結果、付着残存物は16分間で溶
解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったことが
確認できた。
【0030】実施例10 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、3-メトキシブチルアセテートとLCOの混
合液(重量比で25:75)を同量使用した以外は全て
実施例1と同様な方法で付着残存物が溶解するまでの時
間を計測した。その結果、付着残存物は17分間で溶解
し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったことが確
認できた。
【0031】実施例11 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルとプロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテートの混合液
(重量比で20:80)を同量使用した以外は全て実施
例1と同様な方法で付着残存物が溶解するまでの時間を
計測した。その結果、付着残存物は16分間で溶解し、
基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったことが確認で
きた。
【0032】実施例12 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、3-メトキシブチルアセテートとプロピレン
グリコールモノメチルエーテルとシクロヘキサノンの混
合液(重量比で30:40:30)を同量使用した以外
は全て実施例1と同様な方法で付着残存物が溶解するま
での時間を計測した。その結果、付着残存物は17分間
で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったこ
とが確認できた。
【0033】実施例13 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、プロピレングリコールモノn-プロピルエー
テルと酢酸ブチルの混合液(重量比で40:60)を同
量使用した以外は全て実施例1と同様な方法で付着残存
物が溶解するまでの時間を計測した。その結果、付着残
存物は18分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前の
状態に戻ったことが確認できた。
【0034】実施例14 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルとジベンジ
ルエーテルとLGOの混合液(重量比で20:20:6
0)を同量使用した以外は全て実施例1と同様な方法で
付着残存物が溶解するまでの時間を計測した。その結
果、付着残存物は17分間で溶解し、基板は残存物を塗
布する前の状態に戻ったことが確認できた。
【0035】比較例1 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、2%水酸化ナトリウム水溶液を使用し、か
つ、液温を70℃とした以外は全て実施例1と同様な方
法で付着残存物が溶解性するまでの時間を計測した。そ
の結果、付着残存物は3時間以上経過しても溶解せず、
溶解・剥離が不充分であることが確認された。
【0036】比較例2 実施例1の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチ
ルに代えて、5%塩酸水溶液を使用し、かつ、液温を5
0℃とした以外は全て実施例1と同様な方法で付着残存
物が溶解性するまでの時間を計測した。その結果、付着
残存物は3時間以上経過しても溶解せず、溶解・剥離が
不充分であることが確認された。
【0037】実施例15 SUS−316製基板(100×50×2mm)にボイラ
に付着した残存物3.0gを塗布し、100℃のホット
プレート上で5分間加熱した後30分間放置し、常温ま
で基板を冷却させた。その基板を洗浄溶剤である3-エト
キシプロピオン酸エチルが200ml入ったトールビーカ
ーに入れ、撹拌しながら、基板に付着した残存物が溶解
するまでの時間を計測したところ、付着残存物は10分
間で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻った
ことが確認できた。
【0038】実施例16 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、同量のプロピレングリコールモノn-プロ
ピルエーテルを使用した以外は全て実施例15と同様な
方法で付着残存物が溶解するまでの時間を計測した。そ
の結果、付着残存物は12分間で溶解し、基板は残存物
を塗布する前の状態に戻ったことが確認できた。
【0039】実施例17 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、同量の3-メトキシブチルアセテートを使
用した以外は全て実施例15と同様な方法で付着残存物
が溶解するまでの時間を計測した。その結果、付着残存
物は11分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状
態に戻ったことが確認できた。
【0040】実施例18 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、同量の1-ブタノールを使用した以外は全
て実施例15と同様な方法で付着残存物が溶解するまで
の時間を計測した。その結果、付着残存物は15分間で
溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったこと
が確認できた。
【0041】実施例19 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、同量の2-ブタノールを使用した以外は全
て実施例15と同様な方法で付着残存物が溶解するまで
の時間を計測した。その結果、付着残存物は16分間で
溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったこと
が確認できた。
【0042】実施例20 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルとプロピ
レングリコールモノn-プロピルエーテルの混合液(重量
比で60:40)を同量使用した以外は全て実施例15
と同様な方法で付着残存物が溶解するまでの時間を計測
した。その結果、付着残存物は10分間で溶解し、基板
は残存物を塗布する前の状態に戻ったことが確認でき
た。
【0043】実施例21 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルと3-メト
キシブチルアセテートの混合液(重量比で35:65)
を同量使用した以外は全て実施例15と同様な方法で付
着残存物が溶解するまでの時間を計測した。その結果、
付着残存物は11分間で溶解し、基板は残存物を塗布す
る前の状態に戻ったことが確認できた。
【0044】実施例22 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、プロピレングリコールモノn-プロピルエ
ーテルと1-ブタノールの混合液(重量比で70:30)
を同量使用した以外は全て実施例15と同様な方法で付
着残存物が溶解するまでの時間を計測した。その結果、
付着残存物は13分間で溶解し、基板は残存物を塗布す
る前の状態に戻ったことが確認できた。
【0045】実施例23 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルとA重油
の混合液(重量比で40:60)を同量使用した以外は
全て実施例15と同様な方法で付着残存物が溶解するま
での時間を計測した。その結果、付着残存物は12分間
で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったこ
とが確認できた。
【0046】実施例24 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、プロピレングリコールモノn-プロピルエ
ーテルとCOの混合液(重量比で30:70)を同量使
用した以外は全て実施例15と同様な方法で付着残存物
が溶解するまでの時間を計測した。その結果、付着残存
物は15分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状
態に戻ったことが確認できた。
【0047】実施例25 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、3-メトキシブチルアセテートとシクロヘ
キサノンとプロピレングリコールモノメチルエーテルの
混合液(重量比で20:30:50)を同量使用した以
外は全て実施例15と同様な方法で付着残存物が溶解す
るまでの時間を計測した。その結果、付着残存物は13
分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻っ
たことが確認できた。
【0048】実施例26 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、1-ブタノールと酢酸イソアミルとLCO
の混合液(重量比で20:20:60)を同量使用した
以外は全て実施例15と同様な方法で付着残存物が溶解
するまでの時間を計測した。その結果、付着残存物は1
6分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻
ったことが確認できた。
【0049】比較例3 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、2%水酸化ナトリウム水溶液を使用し、
かつ、液温を75℃とした以外は全て実施例15と同様
な方法で付着残存物が溶解性するまでの時間を計測し
た。その結果、付着残存物は3時間以上経過しても溶解
せず、溶解・剥離が不充分であることが確認された。
【0050】比較例4 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、5%塩酸水溶液を使用し、かつ、液温を
50℃とした以外は全て実施例15と同様な方法で付着
残存物が溶解性するまでの時間を計測した。その結果、
付着残存物は3時間以上経過しても溶解せず、溶解・剥
離が不充分であることが確認された。
【0051】実施例27 SUS−316製基板(100×50×2mm)に化学プ
ラントの反応装置に付着した残存物3.0gを塗布し、
100℃のホットプレート上で5分間加熱した後30分
間放置し、常温まで基板を冷却させた。その基板を洗浄
溶剤である3-エトキシプロピオン酸エチルが200ml入
ったトールビーカーに入れ、撹拌しながら、基板に付着
した残存物が溶解するまでの時間を計測したところ、付
着残存物は20分間で溶解し、基板は残存物を塗布する
前の状態に戻ったことが確認できた。
【0052】実施例28 実施例27の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、同量のプロピレングリコールモノn-プロ
ピルエーテルを使用した以外は全て実施例27と同様な
方法で付着残存物が溶解するまでの時間を計測した。そ
の結果、付着残存物は22分間で溶解し、基板は残存物
を塗布する前の状態に戻ったことが確認できた。
【0053】実施例29 実施例27の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、同量の3-メトキシブチルアセテートを使
用した以外は全て実施例27と同様な方法で付着残存物
が溶解するまでの時間を計測した。その結果、付着残存
物は21分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状
態に戻ったことが確認できた。
【0054】実施例30 実施例27の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、同量の1-ブタノールを使用した以外は全
て実施例27と同様な方法で付着残存物が溶解するまで
の時間を計測した。その結果、付着残存物は26分間で
溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったこと
が確認できた。
【0055】実施例31 実施例27の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、同量の2-ブタノールを使用した以外は全
て実施例27と同様な方法で付着残存物が溶解するまで
の時間を計測した。その結果、付着残存物は28分間で
溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったこと
が確認できた。
【0056】実施例32 実施例27の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルと1-ブタ
ノールの混合液(重量比で40:60)を同量使用した
以外は全て実施例27と同様な方法で付着残存物が溶解
するまでの時間を計測した。その結果、付着残存物は2
5分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻
ったことが確認できた。
【0057】実施例33 実施例27の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、3-メトキシブチルアセテートとプロピレ
ングリコールモノn-プロピルエーテルとGOの混合液
(重量比で20:10:70)を同量使用した以外は全
て実施例27と同様な方法で付着残存物が溶解するまで
の時間を計測した。その結果、付着残存物は24分間で
溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったこと
が確認できた。
【0058】実施例34 実施例27の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルとキシレ
ンとLGOの混合液(重量比で30:10:60)を同
量使用した以外は全て実施例27と同様な方法で付着残
存物が溶解するまでの時間を計測した。その結果、付着
残存物は25分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前
の状態に戻ったことが確認できた。
【0059】実施例35 実施例27の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルとジベン
ジルエーテルとアセトフェノンの混合液(重量比で2
0:60:20)を同量使用した以外は全て実施例27
と同様な方法で付着残存物が溶解するまでの時間を計測
した。その結果、付着残存物は25分間で溶解し、基板
は残存物を塗布する前の状態に戻ったことが確認でき
た。
【0060】比較例5 実施例27の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、2%水酸化ナトリウム水溶液を使用し、
かつ、液温を70℃とした以外は全て実施例27と同様
な方法で付着残存物が溶解性するまでの時間を計測し
た。その結果、付着残存物は3時間以上経過しても溶解
せず、溶解・剥離が不充分であることが確認された。
【0061】比較例6 実施例27の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、5%塩酸水溶液を使用し、かつ、液温を
50℃とした以外は全て実施例27と同様な方法で付着
残存物が溶解性するまでの時間を計測した。その結果、
付着残存物は3時間以上経過しても溶解せず、溶解・剥
離が不充分であることが確認された。
【0062】実施例36 SUS−316製基板(60×20×2mm)に石油タ
ンクに付着した残存物3.0gを塗布し、100℃のホ
ットプレート上で5分間加熱した後30分間放置し、常
温まで基板を冷却させた。その基板を洗浄溶剤である3-
エトキシプロピオン酸エチルが200ml入ったトールビ
ーカーに入れ、撹拌しながら、基板に付着した残存物が
溶解するまでの時間を計測したところ、付着残存物は8
分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻っ
たことが確認できた。
【0063】実施例37 実施例15の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、同量のプロピレングリコールモノn-プロ
ピルエーテルを使用した以外は全て実施例36と同様な
方法で付着残存物が溶解するまでの時間を計測した。そ
の結果、付着残存物は10分間で溶解し、基板は残存物
を塗布する前の状態に戻ったことが確認できた。
【0064】実施例38 実施例36の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、同量の3-メトキシブチルアセテートを使
用した以外は全て実施例36と同様な方法で付着残存物
が溶解するまでの時間を計測した。その結果、付着残存
物は8分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態
に戻ったことが確認できた。
【0065】実施例39 実施例36の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、同量の1-ブタノールを使用した以外は全
て実施例36と同様な方法で付着残存物が溶解するまで
の時間を計測した。その結果、付着残存物は11分間で
溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったこと
が確認できた。
【0066】実施例40 実施例36の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、同量の2-ブタノールを使用した以外は全
て実施例36と同様な方法で付着残存物が溶解するまで
の時間を計測した。その結果、付着残存物は11分間で
溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったこと
が確認できた。
【0067】実施例41 実施例36の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルと2-ブタ
ノールの混合液(重量比で50:50)を同量使用した
以外は全て実施例15と同様な方法で付着残存物が溶解
するまでの時間を計測した。その結果、付着残存物は9
分間で溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻っ
たことが確認できた。
【0068】実施例42 実施例36の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、3-メトキシブチルアセテートとプロピレ
ングリコールモノn-プロピルエーテルとLGOの混合液
(重量比で20:20:60)を同量使用した以外は全
て実施例36と同様な方法で付着残存物が溶解するまで
の時間を計測した。その結果、付着残存物は8分間で溶
解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったことが
確認できた。
【0069】実施例43 実施例36の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルとシクロ
ヘキサノンとLCOの混合液(重量比で30:10:6
0)を同量使用した以外は全て実施例36と同様な方法
で付着残存物が溶解するまでの時間を計測した。その結
果、付着残存物は9分間で溶解し、基板は残存物を塗布
する前の状態に戻ったことが確認できた。
【0070】実施例44 実施例36の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、3-エトキシプロピオン酸エチルとプロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテートとプロピ
レングリコールモノメチルエーテルとGOの混合液(重
量比で30:10:10:50)を同量使用した以外は
全て実施例36と同様な方法で付着残存物が溶解するま
での時間を計測した。その結果、付着残存物は9分間で
溶解し、基板は残存物を塗布する前の状態に戻ったこと
が確認できた。
【0071】比較例7 実施例36の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、2%水酸化ナトリウム水溶液を使用し、
かつ、液温を70℃とした以外は全て実施例36と同様
な方法で付着残存物が溶解性するまでの時間を計測し
た。その結果、付着残存物は3時間以上経過しても溶解
せず、溶解・剥離が不充分であることが確認された。
【0072】比較例8 実施例36の洗浄溶剤である3-エトキシプロピオン酸エ
チルに代えて、5%塩酸水溶液を使用し、かつ、液温を
50℃とした以外は全て実施例36と同様な方法で付着
残存物が溶解性するまでの時間を計測した。その結果、
付着残存物は3時間以上経過しても溶解せず、溶解・剥
離が不充分であることが確認された。1.5gを塗布
し、30分間放置した後、その基板を洗浄溶剤である3-
エトキシプロピオン酸エチルに10分間浸漬したとこ
ろ、付着残存物はきれいに剥離されたことが確認でき
た。
【0073】
【発明の効果】本発明の付着残存物の洗浄方法に用いら
れる3-エトキシプロピオン酸エチル、プロピレングリコ
ールモノ-n-プロピルエーテル、3-メトキシブチルアセ
テート、ブタノールからなる有機溶剤群より選ばれた少
なくとも一種の有機溶剤(A)は、ボイラ、工業プラン
ト装置等に付着した残存物に対する溶解性、剥離性に非
常に優れているため常温での洗浄処理が可能である上、
洗浄工程の短縮、エネルギーコストの低減、メンテナン
スコストの低減や高操業率が期待できる。また、従来の
ウオータージェット洗浄などに比べ作業上の安全性が高
く、腐食性や廃水処理の問題がないため好適である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工業装置に付着した残存物を、3-エトキ
    シプロピオン酸エチル、プロピレングリコールモノプロ
    ピルエーテル、3-メトキシブチルアセテート及びブタノ
    ールからなる群より選ばれ選ばれる少なくとも一種の有
    機溶剤(A)を有効成分とする洗浄溶剤を用いて溶解剥
    離除去することを特徴とする付着残存物の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 洗浄溶剤が更に炭化水素系溶剤から選ば
    れる少なくとも一種の炭化水素系溶剤(B)をも有効成
    分とすることを特徴とする請求項1記載の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 炭化水素系溶剤(B)が、 灯油、軽
    油、A重油、GO、LCO、LGO及びリグロインから
    選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項
    2記載の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 工業装置が主として金属製である請求項
    1記載の洗浄方法。
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