JPH10316911A - インクジェット記録用インクおよび該インクを搭載したインクジェットプリンター - Google Patents

インクジェット記録用インクおよび該インクを搭載したインクジェットプリンター

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JPH10316911A
JPH10316911A JP14102897A JP14102897A JPH10316911A JP H10316911 A JPH10316911 A JP H10316911A JP 14102897 A JP14102897 A JP 14102897A JP 14102897 A JP14102897 A JP 14102897A JP H10316911 A JPH10316911 A JP H10316911A
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ink jet
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JP14102897A
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Inventor
Akiko Konishi
昭子 小西
Kiyofumi Nagai
希世文 永井
Masato Igarashi
正人 五十嵐
Hirotaka Mochizuki
博孝 望月
Masayuki Koyano
正行 小谷野
Ikuko Tanaka
郁子 田中
Takanori Tsuyuki
孝範 露木
Akio Kojima
明夫 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録用インク、特に、記録装
置の吐出信頼性の確保を可能にしたインクジェット記録
用インクおよび該インクを搭載したインクジェットプリ
ンターの提供。 【解決手段】 水溶性染料および湿潤剤を含有してなる
インクジェット記録用インクにおいて、該インクが下式
(I)で表わされるκが10以下のように設計されたも
のであることを特徴とするインクジェット記録用インク
および該インクを搭載したインクジェットプリンター。 【数1】 κ=V(1/d)× △η (I) 前式中、V:印字ヘッドのスピード(キャリッジスピー
ド)(mm/sec) d:ノズル径(μm) △η:インクの初期の粘度上昇率(mPa.S/%)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
用インク、特にインクジェット記録装置の印字中の休止
ノズルの吐出信頼性の確保を可能にしたインクジェット
記録用インクに関する。
【0002】
【従来技術】近年、インクジェットプリンターは低騒
音、低ランニングコストといった利点から急速に普及し
てきているが、インクジェットプリンターにおける問題
点の1つに、印字中の休止ノズルの吐出信頼性が挙げら
れる。これは主にノズル部におけるインクメニスカス位
置の問題や、インクの水分蒸発により、インクが増粘も
しくはインク中の染料等が析出することによるものであ
るが、プリンターの高速化(水分蒸発の加速化)、さら
なる高解像度化(小液滴化のための小ノズル径化)に向
けて、インクへの吐出信頼性を高める要求は、ますます
大きなものとなっている。印字休止時の長期吐出信頼性
確保のためには、インク側からの改良のみならず、装置
上の対策案としてはノズル部にキャップを設けたり、上
記キャップとヘッドとの間に形成される空間の1部にビ
ヒクルまたはインクを充填することが提案されている。
しかし印字中の、休止ノズルについてはパージや、ワイ
ピングを行うなどの対策しかとられていない。パージ間
隔を短くすれば、信頼性は確保されるが、インクの消費
量が増え、また印字スピードも遅くなる。インク側から
の提案としては、水分蒸発によるインクの増粘及び染料
析出に関しては、保水性が高く、かつ粘度が低い、染料
溶解性の高い湿潤剤を使用する等の改良がなされてお
り、特開平6−16984によれば、平衡水分量に達し
た時の湿潤剤の染料溶解性から信頼性の確保される染料
濃度の規定を行っているが、これによると、染料濃度が
せいぜい3%程度までの確保が限度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はインク
ジェット記録用インク、特に、記録装置の吐出信頼性の
確保を可能にしたインクジェット記録用インクおよび該
インクを搭載したインクジェットプリンターを提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはインクジェ
ット記録用インクとして、印字ヘッドのスピード、ノズ
ル径の大きさおよび使用するインクの初期粘度上昇率と
を掛け合わせた値がある範囲内に入るよう設計されたも
のは、記録装置の吐出信頼性、特に、印字中の休止ノズ
ルの吐出信頼性の確保を可能にすることができることを
見い出し、本発明に到達することができた。すなわち、
本発明は、前記従来技術の課題を解決するために、水溶
性染料および湿潤剤を含有してなるインクジェット記録
用インクにおいて、該インクが下式(I)で表わされる
κが10以下のように設計されたものであることを特徴
とするインクジェット記録用インクを提供することにあ
る。
【数2】 κ=V(1/d)× △η (I) 前式中、V:印字ヘッドのスピード(キャリッジスピー
ド)(mm/sec) d:ノズル径(μm) △η:インクの初期の粘度上昇率(mPa.S/%)
【0005】インクジェット記録装置の印字スピードが
高速化するにつれ、ヘッドの速度(キャリッジスピー
ド)は高速化することになるが、この速度が高速化すれ
ばするほど、インクからの水分蒸発は促進されることに
なる。また、ノズル径が小さくなればなるほど、水分蒸
発は抑えられる。また、インクの初期粘度上昇率が低け
れば低いほど、吐出信頼性は高くなる。以上のことか
ら、これらの値が調和のとれた範囲にあること、すなわ
ちこれらの値で規定されるκが10以下とすることによ
り、印字中の休止ノズルの吐出信頼性が確保されること
が導き出された。
【0006】通常のプリンターにおいて、解像度から導
き出されるノズル径は、平均30μm程度、印字速度か
ら算出されるキャリッジスピードは、ノズル数、印字モ
ードにも依るが、平均500mm/s程度である。例え
ば、このようなプリンターの吐出信頼性を確保するため
には、インクの初期粘度上昇率が0.6(mPa.S/
%)以下になるように設計する必要がある。通常のオフ
ィス環境下で、このようなプリンターを用いて印字する
際の、非吐出ノズル部からインク1%が蒸発するのに要
する時間は約20秒〜40秒であると算出されるから、
使用しているインクの粘度上昇率の大きさと、パージの
性能に合わせて、パージ間隔の設定ができる。インクの
粘度上昇率を低く抑えられれば、その分だけ信頼性は向
上し、従ってパージ間隔を長く設定できる。プリンター
が高速化するに従い、信頼性確保のために、インクの粘
度上昇率は、低く抑えられる必要がある。インクの初期
粘度上昇率が、式(I)より算出される値より大きい
と、吐出信頼性の確保は格段に難しくなり、また、信頼
性確保のためにはパージ間隔を著しく短くする必要が生
じるなどのデメリットが発生する。
【0007】インクの初期の粘度上昇率への寄与率の高
いものは、染料濃度、染料種、湿潤剤種などがあるが、
中でも湿潤剤種の影響は大きい。本発明で使用される湿
潤剤としては、蒸発速度の遅く(蒸気圧が低く)、かつ
粘度の低いものが好ましいが、特に限定されるものでは
ない。一般には、グリコール類、グリコールエーテル
類、含窒素環状化合物などが挙げられるが、それぞれに
長所、短所がある。グリコール類は蒸気圧が低く、染料
溶解性も高いが、粘度が高いという欠点がある。グリコ
ールエーテル類はグリコール類に比べ、粘度は低いが、
染料溶解性が劣り、またヘッドに高分子部材を使用した
場合に劣化を生じやすい。含窒素環状化合物は、粘度も
低く、染料溶解性も高いが、グリコール類に比べ、蒸発
しやすいという欠点がある。これらの特徴を生かし、湿
潤剤としては、単独よりも混合系で用いられることが多
い。
【0008】本発明において使用する湿潤剤の具体例と
しては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、グリセロール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6
−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオー
ル、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の
多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の
多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベン
ジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、
2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒ
ドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイ
ミイダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素
環化合物などが挙げられるが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。これらの中で、特に好ましくは、ジ
エチレングリコール及びグリセロールである。ジエチレ
ングリコールは沸点が高く、染料溶解性も格段によい割
には粘度も低く、インクの乾燥防止に最適であり、ま
た、グリセロールは粘度が高いため使用量には限度があ
るが、無機塩の溶解性が高く、染料の精製度が低い場合
でも安定に溶解させることができ、蒸発速度も遅い。添
加される湿潤剤の量としては、インク吐出力とインク粘
度とを考慮し、インク全量の10wt%以上30wt%
以下の範囲で使用される場合に最も信頼性が高く、ま
た、より好ましくは15%以上25%以下である。湿潤
剤量が10%より少ないと、染料の溶解安定性が不十分
で染料析出が起こりやすく、連続吐出信頼性が低下す
る。また湿潤剤量が30%を越えるとインクの増粘が問
題となり、吐出不足での吐出信頼性が失われやすくな
る。
【0009】また、インクに使用される水溶性染料であ
るが、染料の溶解安定性と耐水性はトレードオフの関係
にあることが多く、一般に耐水性の高い染料は、溶解性
が低く、増粘しやすい。本発明で使用される染料はこれ
らの問題を解決できる、即ち溶解性が高く、かつ耐水性
の高い染料である。染料濃度としては、6%以下である
ことが望ましく、信頼性確保、画像濃度とも関連する
が、より好ましいのは2%から5%の範囲である。染料
濃度が6%を越えると、溶解安定性の確保が難しく、粘
度上昇率も高くなる。
【0010】また、本発明においては、さらなる染料溶
解性の確保、及び画質向上の目的で、界面活性剤が添加
されるが、中でも特に下記一般式(7)または(8)で
示されるポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩ま
たはジアルキルスルホコハク酸塩を使用すると、速乾性
で高品位な画質が得られ、かつ信頼性も高い水性インク
組成物を得ることが可能である。
【化6】 前式中、R:炭素数13〜14の直鎖または分岐アルキ
ル基 R′:炭素数5〜7の直鎖または分岐アルキル基 n:3〜12の整数 M′:アルカリ金属、第4級アンモニウム、第4級ホス
ホニウムまたはアルカノールアミン 前記Rとしては、特に炭素数13のものが好ましい。ま
たnとしては、特に3のものが好ましい。またR′とし
ては、炭素数が5または7のものが好ましい。
【0011】上記ポリオキシエチレンアルキルエーテル
酢酸塩あるいはジアルキルスルホコハク酸塩は、染料溶
解性を向上させるだけでなく、インクの表面張力を下
げ、インクの紙への浸透性を上げることによって、印字
画像の乾燥性が高まり、特にカラー画像印字の際のイン
ク滴の重なりによるにじみ(画像品位の低下)が解消さ
れる。その添加量は、インクの表面張力が、通常、50
mN/m以下、好ましくは40mN/m以下になるよう
に調整され、水性インク組成物全量に対して、0.01
〜3.0重量%が好ましい。前記界面活性剤の添加量
は、0.01重量%よりも少ないと、動的表面張力が高
いため乾燥性が悪く、逆に3.0重量%よりも多いと保
存時の界面活性剤の析出などが生じる。また、ジアルキ
ルスルホコハク酸塩は、アルカリ側で放置すると分解す
るため、通常pHを調整して用いられる。上記界面活性
剤のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩は、具
体的にはニッコールECTシリーズ(商品名、日本サー
ファクタント工業化学社製)などとして入手できる。ま
たジアルキルスルホコハク酸塩は、エアロールOB−7
0(東邦化学製)、エアロゾールMA−80、AY−1
00(三井サイアナミド製)などとして入手できる。ま
た、場合によっては、前記一般式(7)または(8)で
示されるポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩ま
たはジアルキルスルホコハク酸塩の効果を妨げない範囲
で、他の界面活性剤を併用しても良い。具体的に使用可
能な界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレングリコールエステルなどがあ
り、BTシリーズ(日光ケミカルズ)、ノニポールシリ
ーズ(三洋化成)等として、入手できる。上記染料及び
界面活性剤のカルボン酸基または、スルホン酸基の対イ
オンMまたはM′としては、ナトリウム、リチウム、下
記一般式(9)で示される第4級アンモニウム、第4級
ホスホニウムまたはアルカノールアミノイオンが優れた
溶解安定性、吐出安定性及び良好な印字画像が得られる
ので好ましい。
【化7】 前式中、Z:窒素またはリン R1、R2、R3、R4:水素、炭素数1〜4のアルキル
基、ヒドロキシル基またはハロゲン化アルキル
【0012】本発明で用いる界面活性剤及び染料のスル
ホン酸基あるいはカルボン酸基をアルカリ塩とするには
インク調整時にこれらを水に溶解する際、所望のアルカ
リイオンを含んだアルカリ水酸化物を添加することによ
り容易に行える。例えばリチウム塩の場合は水酸化リチ
ウムを添加することにより行え、前記一般式(9)の第
4級アンモニウム、ホスホニウム、アルカノールアミノ
陽イオンに関しては、具体的には以下に示す式(10)
〜(16)で表わされる水酸化物を添加することにより
行われる。
【0013】
【化8】
【0014】なお、本発明において前記界面活性剤ある
いは該染料の対イオンは、すべてナトリウム、リチウ
ム、前記の一般式(9)の化合物である必要はなく、他
のアルカリイオンと混合することもできる。好ましい他
の対イオンとしてはトリエタノールアミンである。ナト
リウム、リチウム、前記一般式(9)の化合物によるイ
オンの量は前記界面活性剤あるいは染料のユニットモル
数にたいして30%以上、より好ましくは50%以上で
ある。以下に本発明で使用される染料及び界面活性剤の
具体例を示すが、本発明で使用される染料および界面活
性剤は、これらに限定されるものではない。本発明には
その他目的に応じ、浸透剤、防腐防カビ剤、pH調整
剤、金属腐食抑制剤、酸素吸収剤、水溶性紫外線吸収
剤、水溶性赤外線吸収剤等を添加することもできる。
【0015】染料・界面活性剤の具体例 〈イエロー染料〉
【化9】
【0016】〈シアン染料〉
【化10】
【0017】〈マゼンタ染料〉
【化11】
【化12】
【0018】〈ブラック染料〉
【化13】
【0019】〈比較例化合物〉
【化14】
【0020】〈界面活性剤の具体例〉
【化15】
【化16】
【0021】
【化17】
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例および比較例を示す。
【0023】実施例1 下記の組成でインクを作製した。 実施例1インクの組成 ブラック染料 化合物例1 4重量% ジエチレングリコール 20重量% グリセリン 10重量% 界面活性剤 化合物例1 1重量% イオン交換水 65重量% 上記組成で処方したインク組成物を、室温中で撹拌溶解
し、水酸化リチウムにてpHを10.5に調整した後、
これを0.22μmのテフロンフィルターにて濾過し、
更に30分程度の脱気を行って実施例1インクを作製し
た。次にこのインクについて、下記に示す試験を行っ
た。結果は下表1、2に示す。
【0024】 粘度上昇率の測定 上記作製したインクでの、初期粘度上昇率を測定した。
蒸発量はインク全量に対する%で表示し、インク1%が
蒸発するときの粘度上昇分を、粘度上昇率△ηとした。 連続印字中の休止ノズルの信頼性 ノズル径30μmのインクジェットプリンターにおい
て、キャリッジスピードをいろいろに変えて印字を行
い、連続印字中に休止させたノズルについて、吐出しな
くなるまでの時間(秒)を測定した。 画像の鮮明性 上記インクジェットプリンターにてカラー画像の印字を
行い、画像滲み、色調、濃度を目視により総合的に判断
した。印字用紙は市販の再生紙、普通紙、専用紙の3紙
に印字し、どの紙についても鮮明な画像が得られた場合
に○、2紙の場合に△、1紙以下の場合に×とした。 画像の耐水性 普通紙に印字した画像サンプルを30℃の水に1分間浸
漬し、浸漬前後の画像濃度の変化をマクベス濃度計で測
定し、下記の式(II)にて耐水退色率を求めた。
【0025】
【数3】 耐水退色率が20%以下を○、30%未満を△、30%
以上を×とした。 画像の乾燥性 市販の再生紙、普通紙、専用紙へ印字した後の画像に一
定条件で濾紙を押しつけインクが濾紙に転写しなくなる
までの時間を測定した。いずれの紙でも10秒以内で乾
燥した場合に○と判定した。 インクの保存安定性 各インクをポリエチレン容器に入れ、−20℃、5℃、
20℃、50℃でそれぞれの条件下で3カ月保存し、保
存後の表面張力、粘度、及び沈澱物析出の有無を調べ
た。どの条件で保存しても、物性等の変化がないものを
○とした。
【0026】実施例2 下記の組成でインクを作製した。 実施例2インクの組成 イエロー染料 化合物例1 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 5重量% 界面活性剤ECTD−3NEX(日光ケミカルズ) 1重量% イオン交換水 82重量% 上記組成で処方したインク組成物を、実施例1と同様
に、室温中で撹拌溶解し、水酸化リチウムにてpHを1
0.5に調整した後、これを0.22μmのテフロンフ
ィルターにて濾過し、更に30分程度の脱気を行って実
施例2インクを作製した。このインクについて、実施例
1と同様に上記〜の試験を行い、結果を下表1、2
に示した。
【0027】実施例3 下記の組成でインクを作製した。 実施例3インクの組成 マゼンタ染料 化合物例1 1.5重量% マゼンタ染料 化合物例4 1.5重量% ジエチレングリコール 18重量% グリセリン 2重量% 界面活性剤 化合物例6 1重量% イオン交換水 76重量% 上記組成で処方したインク組成物を、実施例1と同様
に、室温中で撹拌溶解し、水酸化リチウムによる、pH
調整を行わずに、0.22μmのテフロンフィルターに
て濾過し、更に30分程度の脱気を行って実施例3イン
クを作製した。このインクについて、実施例1と同様に
上記〜の試験を行い、結果を下表1、2に示した。
【0028】実施例4 下記の組成でインクを作製した。 実施例4インクの組成 シアン染料 化合物例1 3重量% ジエチレングリコール 15重量% グリセリン 5重量% 界面活性剤ECTD−3NEX(日光ケミカルズ) 1重量% イオン交換水 76重量% 上記組成で処方したインク組成物を、実施例1と同様
に、室温中で撹拌溶解し、水酸化リチウムにてpHを1
0.5に調整した後、これを0.22μmのテフロンフ
ィルターにて濾過し、更に30分程度の脱気を行って実
施例4インクを作製した。このインクについて、実施例
1と同様に上記〜の試験を行い、結果を下表1、2
に示した。
【0029】比較例1 実施例1インクを使用し、ノズル径を変えたプリンター
にて、キャリッジスピードを変えて、同様の試験を行っ
た。結果は下表1、2に示す。
【0030】比較例2 実施例1のインクにおいて、染料をAcid Yell
ow23に変えたほかは、同様の組成とした。上記作製
したインクを、実施例1と同様に処理した後、上記試験
を行ったところ、試験において良好な結果が得られ
なかった。結果は下表1、2に示す。
【0031】比較例3 実施例4のインクにおいて、活性剤を除いたほかは、同
様の組成とした。上記作製したインクを、実施例1と同
様に処理した後、上記試験を行ったところ、試験にお
いて良好な結果が得られなかった。結果は下表1、2に
示す。
【0032】比較例4 実施例4のインクにおいて、染料、活性剤を比較例化合
物1に変えたほかは、同様の組成とした。上記作製した
インクを、実施例1と同様に処理した後、上記試験を行
ったところ、試験において良好な結果が得られなかっ
た。結果は下表1、2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】
請求項1 休止ノズルの吐出信頼性が確保できるインクジェット記
録用インクが提供される。 請求項2 耐水性が高く、かつ染料の溶解安定性で信頼性が高いイ
ンクが提供される。 請求項3および4 高画像品位を確保し、かつ、より染料溶解性を高めたイ
ンクジェット記録用インクが提供される。 請求項5 染料および界面活性剤をより保存安定な状態にすること
で、より高信頼性のインクジェット記録装置を提供でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 博孝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小谷野 正行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田中 郁子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 露木 孝範 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小島 明夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性染料および湿潤剤を含有してなる
    インクジェット記録用インクにおいて、該インクが下式
    (I)で表わされるκが10以下のように設計されたも
    のであることを特徴とするインクジェット記録用イン
    ク。 【数1】 κ=V(1/d)× △η (I) 前式中、V:印字ヘッドのスピード(キャリッジスピー
    ド)(mm/sec) d:ノズル径(μm) △η:インクの初期の粘度上昇率(mPa.S/%)
  2. 【請求項2】 水溶性染料が、下記一般式(1)、
    (2)、(3)、(4)および(5)で表わされる化合
    物よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものである
    請求項1記載のインクジェット記録用インク。 【化1】 【化2】 前式中、A、B:水素、アルキル基、アルコキシ基、ハ
    ロゲンおよび水酸基よりなる群から選ばれた少なくとも
    1種のもの。 T:アルカノールアミノ基または水酸基 D:−COOMまたは−SO3M( Mはアルカリ金属、
    第4級アンモニウム、第4級ホスホニウムまたはアルカ
    ノールアミン)。 X:水素、アルキル基、アルコキシ基または窒素と結合
    して窒素を含む環状基を形成することのできる基。 Y:下式(6)で表わされる基 m、n:0、1、2または3 【化3】 前式中、A、B、D、mおよびnは前記に同じ。
  3. 【請求項3】 下記一般式(7)で表わされる界面活性
    剤および/または下記一般式(8)で表わされる界面活
    性剤を含有する請求項1または2記載のインクジェット
    記録用インク。 【化4】 前式中、R:炭素数13〜14の直鎖あるいは分岐アル
    キル基 R′:炭素数5〜7の直鎖あるいは分岐アルキル基 n:3〜12の整数 M′:アルカリ金属、第4級アンモニウム、第4級ホス
    ホニウムまたはアルカノールアミン
  4. 【請求項4】 水溶性染料の対イオンMおよび/または
    界面活性剤の対イオンM′が、ナトリウム、リチウム、
    下記一般式(9)で表わされるカチイオンである請求項
    1、2または3記載のインクジェット記録用インク。 【化5】 前式中、Z:窒素またはリン R1、R2、R3、R4:水素、炭素数1〜4のアルキル
    基、ヒドロキシル基またはハロゲン化アルキル
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載のインク
    ジェット記録用インクを搭載したインクジェットプリン
    ター。
JP14102897A 1997-05-15 1997-05-15 インクジェット記録用インクおよび該インクを搭載したインクジェットプリンター Pending JPH10316911A (ja)

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JP14102897A Pending JPH10316911A (ja) 1997-05-15 1997-05-15 インクジェット記録用インクおよび該インクを搭載したインクジェットプリンター

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JP (1) JPH10316911A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114686046A (zh) * 2020-12-28 2022-07-01 精工爱普生株式会社 水系喷墨油墨组合物及记录方法

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