JPH10316061A - 装軌式車両のローラ装置 - Google Patents

装軌式車両のローラ装置

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JPH10316061A
JPH10316061A JP14574097A JP14574097A JPH10316061A JP H10316061 A JPH10316061 A JP H10316061A JP 14574097 A JP14574097 A JP 14574097A JP 14574097 A JP14574097 A JP 14574097A JP H10316061 A JPH10316061 A JP H10316061A
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JP
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crawler belt
roller device
rubber
metal
rolling element
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JP14574097A
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Hideki Akita
秀樹 秋田
Kiyoshi Tanaka
潔 田中
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転輪体と履帯との間の接触音を低減すると共
に、転輪体の製造コストを低減する。 【解決手段】 転輪体15を、金属材料からなる金属筒
体16と、金属筒体16の外周側に一体成形された樹脂
材料からなるゴム筒体19とから形成している。これに
より、転輪体15はゴム筒体19を介して履帯9に接触
するから、転輪体15と履帯9と間の接触音を低減する
ことができる。また、金属筒体16の外周側にゴム筒体
19を加圧成形するだけで転輪体15を容易に製造する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行用の履帯を案
内すべくトラックフレームに回転可能に設けられた装軌
式車両のローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の装軌式車両は、下部走行体と該下部走行体上に旋回可
能に搭載された上部旋回体とからなっている。ここで、
前記下部走行体は、トラックフレームと、該トラックフ
レームの左右両側に位置し前後に離間して設けられた駆
動輪および従動輪と、該駆動輪と従動輪との間に巻装さ
れた走行用の履帯とから大略構成されている。そして、
トラックフレームには、駆動輪と従動輪との間に位置し
て複数のローラ装置が設けられ、該各ローラ装置は履帯
を周回方向に案内するものである。
【0003】このような装軌式車両に用いられるローラ
装置としては、例えば実開平4−13487号公報等に
示すものが知られている。そして、このローラ装置は、
トラックフレームのブラケットに固定して設けられる支
軸と、該支軸の外周側に軸受を介して回転可能に設けら
れた転輪体とからなり、該転輪体によって走行用の履帯
を案内する。
【0004】ここで、前記転輪体は金属材料によりほぼ
円筒状に形成され、製造時には軸方向に対称形状となる
一対の転輪体半割部材を鍛造等によって個別に形成し、
該各転輪体半割部材を突き合せた状態で一体的に溶接し
て製造している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術によるローラ装置では、転輪体を金属材料により形
成しているから、該転輪体で履帯を案内するときに、転
輪体と履帯との間で金属同士の接触による異音が発生す
るという問題がある。
【0006】また、転輪体は、一対の転輪体半割部材を
個別に鍛造し、該各転輪体半割部材を溶接することによ
り製造しているから、鍛造作業や溶接作業に手間を要し
てしまい、製造時の生産性が低下し、製造コストの上昇
を招くという問題がある。
【0007】さらに、転輪体全体を金属材料から形成し
ているから、該転輪体の重量が増大してしまうという問
題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、転輪体と履帯との間の
接触音を低減すると共に、転輪体の製造コストを低減す
ることができるようにした装軌式車両のローラ装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、装軌式車両のトラックフレ
ームに設けられ、走行用の履帯を転輪体によって案内し
てなる装軌式車両のローラ装置において、前記転輪体
は、内周側に位置して金属材料により円筒状に形成され
た金属筒体と、ゴム材料により円筒状に形成され、該金
属筒体の外周面に一体的に設けられたゴム筒体とから構
成したことを特徴としている。
【0010】このように構成したことにより、転輪体に
よって履帯を案内するときには、外周側に位置するゴム
筒体が履帯に接触するから、転輪体と履帯との間の接触
音を小さくすることができる。また、円筒状の金属筒体
の外周面に円筒状のゴム筒体を一体的に設けるだけで転
輪体を製造することができる。さらに、転輪体の一部を
ゴム筒体としたことにより、該転輪体の重量を軽減する
ことができる。
【0011】請求項2の発明は、ゴム筒体には、金属筒
体の外周側に固着された筒部と、該筒部の軸方向ほぼ中
央から径方向外向きに突出し履帯に係合する全周突起と
を一体に形成したことにある。
【0012】このように構成したことにより、転輪体で
履帯を案内するときには、筒部が履帯に接触し接触音を
小さくし、また、全周突起が履帯に係合するから、該履
帯の位置ずれを防止することができる。
【0013】請求項3の発明は、金属筒体には軸方向の
ほぼ中央から径方向外向きに突出し履帯に係合する全周
突起を設け、ゴム筒体は該全周突起を挟んだ両側に配置
する構成としたことにある。
【0014】このように構成したことにより、転輪体で
履帯を案内するときには、金属材料からなる環状突起が
履帯に係合し、該環状突起によって履帯のねじれ等によ
る外部からの衝撃を受承することができる。
【0015】請求項4の発明は、ゴム筒体は、耐摩耗性
を有する樹脂材料を用いて成形したことにある。これに
より、ゴム筒体を樹脂成形によって容易に形成すること
ができ、該ゴム筒体の摩耗を抑制することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
装軌式車両のローラ装置として油圧ショベルの下側ロー
ラ装置を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0017】まず、図1および図2は本発明の第1の実
施例を示すに、1は油圧ショベルの下部走行体、2は該
下部走行体1上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載さ
れた上部旋回体で、該上部旋回体2の前部には掘削作業
等を行うための作業装置4が俯仰動可能に設けられてい
る。
【0018】5は下部走行体1を構成するトラックフレ
ームで、該トラックフレーム5は、旋回装置3が取付け
られたセンタフレーム5Aと、該センタフレーム5Aの
左右両側に配設され前後方向に伸長した一対のサイドフ
レーム5B,5B(左側のみ図示)とを有している。
【0019】また、前記サイドフレーム5Bの下面側に
は、該サイドフレーム5Bの一部を構成する支持ブラケ
ット6,6(図2中に図示)が一体的に形成され、該各
支持ブラケット6は、後述する各下側ローラ装置11を
支持するもので、その下端側には後述の取付ボルト13
が挿通されるボルト挿通穴6Aが穿設されている。
【0020】7はサイドフレーム5Bの一端側に設けら
れた駆動輪、8はサイドフレーム5Bの他端側に設けら
れた遊動輪で、前記駆動輪7は、当該駆動輪7と遊動輪
8との間に巻装される後述の履帯9を周回駆動するもの
である。
【0021】9は駆動輪7と遊動輪8との間に巻装され
た走行用の履帯で、該履帯9は金属材料により形成さ
れ、その内周面には、多数個のトラックリンク9A,9
A,…(2個のみ図示)が設けられ、該各トラックリン
ク9Aは履帯9の幅方向に離間して周回方向に列設され
ている。そして、履帯9は、駆動輪7によって周回駆動
されることにより、遊動輪8、後述する各上側ローラ装
置10、各下側ローラ装置11上を周回し、下部走行体
1を走行させる。
【0022】10,10はサイドフレーム5Bの上面側
に回転可能に設けられた2個の上側ローラ装置で、該各
上側ローラ装置10は履帯9を下側から支持することに
より、該履帯9がサイドフレーム5Bに接触するのを防
止している。
【0023】11,11,…はサイドフレーム5Bの下
面側に列設された複数個の下側ローラ装置で、該各下側
ローラ装置11は、駆動輪7、遊動輪8と共にサイドフ
レーム5Bに沿って履帯9を案内するもので、後述する
支軸12、支持カラー14、転輪体15、フローティン
グシール20等から大略構成されている。
【0024】12は各支持ブラケット6間に固定された
支軸で、該支軸12は、軸方向中間部に位置する大径部
12Aと、該大径部12Aの軸方向両端側に位置する小
径の軸受嵌合部12B,12Bとから段付円柱状に形成
され、前記軸受嵌合部12Bには後述する止め輪21が
嵌合する環状溝12Cが形成されている。また、支軸1
2の両端側には、軸方向に伸長してねじ穴12D,12
Dが形成されている。そして、支軸12は、支持ブラケ
ット6のボルト挿通穴6Aに挿通された取付ボルト13
がねじ穴12Dにそれぞれ締着されることにより、各支
持ブラケット6間に固定されている。
【0025】14,14は支軸12の両端側に位置して
軸受嵌合部12B外周側に設けられた支持カラーで、該
各支持カラー14は、前記軸受嵌合部12Bに係合し支
軸12の回転を規制している。また、支持カラー14の
下端側には支持ブラケット6の下端部に当接する荷重受
部14Aが突設され、支持カラー14の互いに対向する
面には後述するフローティングシール20のOリング2
0Bが圧接するテーパ面14Bが形成されている。
【0026】15は支持カラー14間に位置し、支軸1
2の外周側に回転可能に支持された転輪体で、該転輪体
15は、後述する金属筒体16、ゴム筒体19等から構
成されている。
【0027】16は転輪体15の内周側に位置して設け
られた金属筒体で、該金属筒体16は、例えば、S45
C、FCD450、SS400等の鉄鋼材により円筒状
に形成され、その内周面には円筒ブッシュ17が設けら
れている。また、金属筒体16の端面は、フローティン
グシール20のOリング20Bが圧接するテーパ面16
Aとなっている。
【0028】17,17は金属筒体16の内周側に設け
られた軸受をなす円筒ブッシュで、該各円筒ブッシュ1
7は、例えば高力黄銅に固体潤滑剤が埋設された材料、
焼結含油合金等から円筒状の無給油ブッシュとして形成
されている。そして、円筒ブッシュ17は、その外周側
金属筒体16の内周側に圧入され、内周側が支軸12の
軸受嵌合部12Bと摺動する摺動面を形成している。ま
た、円筒ブッシュ17は、支軸12の大径部12Aと止
め輪18,18との間で、支軸12に対して軸方向に位
置決めされている。
【0029】19は金属筒体16の外周側に設けられた
ゴム筒体で、該ゴム筒体19は、軸方向に延びる筒状に
形成され、金属筒体16の外周面に固着された筒部19
Aと、該筒部19Aの軸方向ほぼ中央から径方向外向き
に突出した全周突起19Bとからなる段付円筒体とし
て、一体的に形成されている。そして、全周突起19B
を挟んだ筒部19Aの両側部分が履帯9のトラックリン
ク9Aに接触し、全周突起19Bがトラックリンク9A
に係合する。
【0030】また、ゴム筒体19は、ゴム材料として高
機能プラスチックまたはエンジニアリングプラスチック
と呼ばれる耐摩耗性をもった樹脂材料、例えば、ポリイ
ミド樹脂、4弗化樹脂、フェノール樹脂、ポリアセター
ル樹脂等を用いて成形されている。ここで、ゴム筒体1
9は、金属筒体16の外周面に接着剤を塗布した後に、
該金属筒体16を芯体として外周側に樹脂材料を加圧成
形することにより、該金属筒体16と一体成形されてい
る。
【0031】20,20は支持カラー14,14と転輪
体15の金属筒体16との間に設けられたフローティン
グシールで、該各フローティングシール20は、互いに
摺接する一対のシールリング20A,20Aと、該各シ
ールリング20Aと前記支持カラー14のテーパ面14
B、金属筒体16のテーパ面16Aとの間に設けられた
一対のOリング20B,20Bとから構成されている。
そして、フローティングシール20は、一対のシールリ
ング20Aが常時摺接することにより、外部の土砂や塵
埃等が転輪体15の両端側から侵入するのを防止してい
る。
【0032】21,21は支軸12の環状溝12C,1
2Cに嵌着された止め輪で、該各止め輪21は、支軸1
2の軸受嵌合部12Bに取付けられた支持カラー14を
軸方向に位置決めしている。
【0033】本実施例による下側ローラ装置11は上述
の如き構成を有するもので、次に、その作動について説
明する。
【0034】まず、下部走行体1を走行させるべく駆動
輪7を駆動し、該駆動輪7と遊動輪8との間に巻装され
た履帯9を周回駆動させると、トラックフレーム5のサ
イドフレーム5B下面側に列設された下側ローラ装置1
1が履帯9を周回方向に案内する。
【0035】この場合、下側ローラ装置11は、転輪体
15を履帯9に接触させ、該履帯9の周回動作に応じて
該転輪体15を円筒ブッシュ17を介して支軸12に対
し回転させる。このときには、転輪体15のゴム筒体1
9に形成された全周突起19Bが履帯9のトラックリン
ク9Aに係合することにより、該履帯9が位置ずれする
のを防止している。
【0036】そして、本実施例では、転輪体15を金属
材料からなる金属筒体16と該金属筒体16の外周側に
設けられた樹脂材料からなるゴム筒体19とから形成
し、該ゴム筒体19を履帯9の各トラックリンク9Aに
接触させているから、転輪体15と履帯9との間の接触
音を小さくすることができる。
【0037】従って、本実施例によれば、転輪体15の
ゴム筒体19を履帯9に接触させることにより、該転輪
体15と履帯9との間の接触音を小さくすることができ
るから、従来技術のように金属同士の接触によって大き
な音が発生するのを防止でき、下部走行体1が走行する
ときの異音の発生を低減することができ、作業環境を良
好にすることができる。
【0038】また、転輪体15は、金属筒体16の外周
側にゴム筒体19を成形することにより容易に形成する
ことができるから、転輪体15を製造するときの生産性
を向上することができ、製造コストを低減することがで
きる。
【0039】また、転輪体15の一部を樹脂材料からな
るゴム筒体19とすることにより、該転輪体15の重量
を軽減することができ、下側ローラ装置11の軽量化を
図ることができる。
【0040】さらに、ゴム筒体19を筒部19Aと全周
突起19Bとから段付円筒体として形成し、該全周突起
19Bを履帯9のトラックリンク9Aに係合させている
から、履帯9を周回方向に案内することができ、該履帯
9を良好に周回動作させることができる。
【0041】次に、図3は本発明の第2の実施例を示す
に、本実施例の特徴は、金属筒体には、その軸方向のほ
ぼ中央から径方向外向きに突出し履帯に係合する環状突
起を設け、ゴム筒体は該環状突起を挟んだ両側に配置す
る構成としたことにある。なお、本実施例では、前述し
た第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0042】31は本実施例による下側ローラ装置、3
2は該下側ローラ装置31の転輪体で、該転輪体32
は、後述する金属筒体33、各ゴム筒体34等から構成
されている。
【0043】33は転輪体32の内周側に位置して設け
られ、第1の実施例で述べた金属筒体16と同様の金属
材料からなる金属筒体で、該金属筒体33は、軸方向に
延びる筒状に形成された筒部33Aと、該筒部33Aの
軸方向ほぼ中央から径方向外向きに突出した全周突起3
3Bとからなる段付円筒体として、一体的に形成されて
いる。また、前記筒部33Aの内周側には円筒ブッシュ
17が止め輪18によって位置決めされた状態で圧入さ
れ、その端面にはフローティングシール20のOリング
20Bが圧接するテーパ面33Cが形成されている。さ
らに、前記全周突起33Bは、その外周端がゴム筒体3
4から突出して履帯9のトラックリンク9Aに係合して
いる。
【0044】34,34は全周突起33Bを挟んで金属
筒体33の両端側外周に設けられた左,右のゴム筒体
で、該各ゴム筒体34は、前記第1の実施例によるゴム
筒体19と同様に、履帯9の各トラックリンク9Aに接
触するものである。そして、ゴム筒体34は、金属筒体
33の筒部33A外周面に接着剤を塗布した後に、該筒
部33Aを芯体として第1の実施例によるゴム筒体19
と同様の樹脂材料を加圧成形することにより、金属筒体
33と一体成形されている。
【0045】本実施例は以上のように構成されるが、こ
のように構成された本実施例においても、前記第1の実
施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0046】然るに、本実施例では、履帯9に係合する
全周突起33Bを金属筒体33の一部として金属材料か
ら形成している。これにより、転輪体32によって履帯
9を案内するときに、該履帯9がねじれ等を生じて全周
突起33Bに外部から衝撃が作用した場合でも、この衝
撃を全周突起33Bにより受承することができるから、
履帯9との係合状態を維持することができ、該履帯9を
周回方向に確実に案内することができる。
【0047】なお、各実施例では、下側ローラ装置11
によって金属材料からなる履帯9を案内する場合を例に
挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、下側ローラ
装置をゴム製の履帯(ゴムクローラ)を案内するのに用
いてもよい。この場合、ゴム製の履帯でも下側ローラ装
置の転輪体が接触する部分は金属部材となっているた
め、上述した各実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0048】また、各実施例では、転輪体15,32の
金属筒体16,33内周側に軸受をなす円筒ブッシュ1
7を圧入した場合を例示したが、本発明はこれに限ら
ず、例えば、支軸と転輪体との間に玉軸受、ころ軸受等
の他の軸受を設けてもよい。
【0049】また、各実施例では、支持カラー14と転
輪体15,32との間にフローティングシール20を設
けた場合を例示したが、これに替えて、例えばリップシ
ール等の他のシール部材を設けてもよい。
【0050】また、各実施例では、本発明によるローラ
装置を下側ローラ装置11に適用した場合を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば
上側ローラ装置に適用してもよい。
【0051】一方、第1の実施例では、金属筒体16の
外周面に接着剤を塗布してゴム筒体19を加圧成形し、
第2の実施例では、金属筒体33の筒部33A外周面に
接着剤を塗布して左,右のゴム筒体34を加圧成形した
場合を例示したが、これに替えて、例えば金属筒体とゴ
ム筒体とを別体に形成し、接着剤を用いて両者を接着し
てもよく、また、焼付手段によって溶着してもよい。
【0052】さらに、各実施例では、装軌式車両として
油圧ショベルを例に挙げたが、本発明はこれに限らず、
例えば油圧クレーン等の他の装軌式車両のローラ装置と
して広く適用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、転輪体によって履帯を案内するときには、外周
側に位置するゴム筒体を履帯に接触させさせることがで
き、該転輪体と履帯との間の接触音を小さくすることが
できるから、下部走行体が走行するときの異音の発生を
低減することができ、作業環境を良好にすることができ
る。また、円筒状の金属筒体の外周面に円筒状のゴム筒
体を一体的に設けるだけで転輪体を製造することができ
るから、転輪体を製造するときの生産性を向上すること
ができ、製造コストを低減することができる。さらに、
転輪体の一部をゴム材料からなるゴム筒体としたことに
より、該転輪体の重量を軽減することができ、ローラ装
置の軽量化を図ることができる。
【0054】請求項2の発明によれば、転輪体で履帯を
案内するときには、筒部を履帯に接触させ、このときの
接触音を小さくすることができる。また、全周突起を履
帯に係合させることができるから、履帯の位置ずれを防
止でき、該履帯を良好に周回動作させることができる。
【0055】請求項3の発明によれば、転輪体で履帯を
案内するときには、金属材料からなる全周突起によって
履帯のねじれ等による外部からの衝撃を受承することが
できるから、全周突起と履帯との係合状態を維持するこ
とができ、該履帯を確実に案内することができる。
【0056】請求項4の発明によれば、ゴム筒体を樹脂
成形によって容易に形成することができ、生産性を向上
することができる。また、ゴム筒体の摩耗を抑制するこ
とができ、当該ローラ装置の寿命を延ばすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるローラ装置が適用
された油圧ショベルを示す外観図である。
【図2】下側ローラ装置を図1中の矢示II−II方向から
拡大して示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例による下側ローラ装置を
示す図2と同様位置からみた縦断面図である。
【符号の説明】
5 トラックフレーム 9 履帯 11,31 下側ローラ装置(ローラ装置) 15,32 転輪体 16,33 金属筒体 19,34 ゴム筒体 19A 筒部 19B,33B 全周突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装軌式車両のトラックフレームに設けら
    れ、走行用の履帯を転輪体によって案内してなる装軌式
    車両のローラ装置において、前記転輪体は、内周側に位
    置して金属材料により円筒状に形成された金属筒体と、
    ゴム材料により円筒状に形成され、該金属筒体の外周面
    に一体的に設けられたゴム筒体とから構成したことを特
    徴とする装軌式車両のローラ装置。
  2. 【請求項2】 前記ゴム筒体には、前記金属筒体の外周
    側に固着された筒部と、該筒部の軸方向ほぼ中央から径
    方向外向きに突出し前記履帯に係合する全周突起とを一
    体に形成してなる請求項1に記載の装軌式車両のローラ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記金属筒体には軸方向のほぼ中央から
    径方向外向きに突出し前記履帯に係合する全周突起を設
    け、前記ゴム筒体は該全周突起を挟んだ両側に配置する
    構成としてなる請求項1に記載の装軌式車両のローラ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ゴム筒体は、耐摩耗性を有する樹脂
    材料を用いて成形してなる請求項1,2または3に記載
    の装軌式車両のローラ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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