JPH10315928A - 車両用水滴除去装置 - Google Patents

車両用水滴除去装置

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JPH10315928A
JPH10315928A JP9131845A JP13184597A JPH10315928A JP H10315928 A JPH10315928 A JP H10315928A JP 9131845 A JP9131845 A JP 9131845A JP 13184597 A JP13184597 A JP 13184597A JP H10315928 A JPH10315928 A JP H10315928A
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door mirror
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mirror base
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Kouzou Shimamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアミラーの揺動支持部をドアミラの上方に
することで、ドアミラーベースに十分な通路断面積の導
風路を簡単な構造の下で構成することができる車両用水
滴除去装置。 【解決手段】 ドアミラーベース7の上部から突出した
揺動支持部7bがドアミラー15を上方より揺動自在に支
持し、ドアミラーベース7の下部に送風機に連通する導
風路9が設けられ、ドアミラーベースの中部に吹出口1
1,12が設けられた車両用水滴除去装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の起立・倒
伏自在のドアミラー等に付着する水滴を除去する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の起立・倒伏自在のドアミラー
は、通常揺動支持部材が下方からドアミラーの基端部を
揺動自在に支持している。したがってドアミラーのミラ
ー鏡面に付着する水滴を空気を吹きつけて除去する場
合、送風機から導かれる導風路は揺動支持部材に設けら
れることになる。
【0003】例えば実開昭60−157445号公報に
記載されたものは、ドアミラーが起立・倒伏自在ではな
くドアミラーを側方から支持するものであるが、その支
持部にエアをミラーに導く通路を設けている。しかしド
アミラーが揺動するとなると、揺動機構に導風路を一体
に組み込まなければならず構造が複雑となる。
【0004】そこで実開平4−71363号公報に記載
されたものは、可撓性を有するエアチューブを導風路と
して用いたもので、車体側のエア供給源からドアに対し
て揺動するドアミラーへのエアの供給をエアチューブに
より行うことで構造を簡素化している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしエアチューブが
外部に露出し外観上好ましくない。エアチューブは、太
くすると益々外観を悪くするので、あまり通路断面積を
大きくすることができないので、ミラー鏡面の水滴を吹
き飛ばすに十分な風量を得ることが難しい。
【0006】またこのようなエアチューブを用いない
で、ドアミラーにエアを供給する場合、ドアミラーの揺
動支持部にいかに導風路を形成するか、それも十分な風
量を供給できる通路断面積を備えた導風路を形成するか
が問題である。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、ドアミラーの揺動支持部をド
アミラの上方にすることで、ドアミラーベースに十分な
通路断面積の導風路を簡単な構造の下で構成することが
できる車両用水滴除去装置を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明は、ドアミラーベースの上部
から突出した揺動支持部がドアミラーを上方より揺動自
在に支持し、ドアミラーベースの下部に送風機に連通す
る導風路が設けられ、ドアミラーベースの中部に吹出口
が設けられた車両用水滴除去装置とした。
【0009】ドアミラーベースの上部から突出した揺動
支持部がドアミラーを上方より揺動自在に支持するの
で、揺動支持機構に干渉せずにドアミラーベースの下部
に十分な通路断面積の導風路を容易に形成することがで
き、簡単な構造にもかかわらず水滴除去効果に優れたも
のとすることができる。なおドアミラーベースの中部の
吹出口は、ドアミラーのミラーと同じ高さ位置となり、
ミラーに付着した水滴を除去するに適している。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
両用水滴除去装置において、前記揺動支持部が、その下
面より下方へ垂設された支軸によりドアミラーのミラー
ボディの基端部を枢支してドアミラーを揺動自在に支持
したものである。揺動支持部より垂設された支軸がミラ
ーボディの基端部を枢支する簡単な構造で、ドアミラー
を揺動自在に吊設することができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の車両用水滴除去装置において、前記吹出口
が、サイドウインドの外面に沿って後方に開口した第1
の吹出口と、倒伏したドアミラーの鏡面に向け開口した
第2の吹出口とからなるものである。
【0012】第1の吹出口から吹き出されたエアがサイ
ドウインドに付着した水滴を除去し、第2の吹出口から
吹き出されたエアがドアミラーの鏡面に付着した水滴を
除去することができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の車両用水滴除去装置において、前記ドアミ
ラーベースに設けられた導風路に連通する送風機を前記
ドアミラーベースの下方でドア本体内の上部に設けたこ
とを特徴とする。
【0014】送風機をドアミラーベースの下方でドア本
体内の上部に設けたので、ドアミラーベースに近接し、
ドアミラーベースの下部に設けられる導風路を短くで
き、損失の少ない効率のよい送風を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図15に基づき説明する。本実施の形
態に係る水滴除去装置を備えた自動四輪車1を図1に示
す。4ドアセダン型で左右のフロントドア2にそれぞれ
ドアミラー15が取り付けられている。
【0016】図2に示すようにフロントドア2は、下半
部がアウターパネル3の内側に空隙を存してインナーパ
ネル4が張設されており、その上半部はサイドウインド
6の周縁を枠取りするサッシ5が設けられ、同サッシ5
の斜め上方に傾斜した前側サッシ5aの前端の三角コー
ナー部にドアミラーベース7が設けられ、同ドアミラー
ベース7にドアミラー15が起立・倒伏自在に取り付けら
れている。
【0017】ドアミラーベース7は、図3および図4を
参照して側面視が三角形状をした筺体であり、三角形状
をした平坦な内側壁7aに対して外側壁は上部が外方へ
膨出して支持ブラケット部7bを形成して、その支持ブ
ラケット部7bより下部は、円弧面状にえぐれた円弧状
凹面7cが形成されている。
【0018】支持ブラケット部7bに鉛直方向に軸孔8
が穿設されており、前記円弧状凹面7cは軸孔8を中心
軸とする円弧面を形成している。底壁7dからは下方へ
エアダクト9が延出しており、後壁7eには内側壁7a
に沿って長尺縦長の第1の吹出口11が後方に向けて開口
し、前記円弧状凹面7cの所定位置に第2の吹出口12が
短尺縦長に開口している。エアダクト9から送風された
空気が、第1の吹出口11と第2の吹出口12から吹き出し
可能である。
【0019】一方ドアミラー15は、横長の略矩形をした
ミラー16とその周縁を掴持して背後を覆うミラーボディ
17からなり、横長のミラーボディ17の上壁の一方の端部
寄りに軸受18が埋め込まれている。
【0020】軸受18は、中心軸が鉛直方向に指向した内
環と相対的に回動する外環となる軸受であり、内環の内
周面はボルト孔18aを形成している。この軸受18の中心
軸を揺動中心としてミラーボディ17の揺動基端側の側面
が円弧状凸面17aを形成している。
【0021】かかるミラーボディ17の基端側の円弧状凸
面17aを、前記ドアミラーベース7の円弧状凹面7cに
嵌合すると、ミラーボディ17の軸受18がドアミラーベー
ス7の支持ブラケット7bに下方から近接し、軸受18の
ボルト孔18aを支持ブラケット7bの軸孔8に一致させ
て、ピボットボルト20を軸孔8に上方より貫通しボルト
孔18aに螺合する。
【0022】こうしてドアミラー15は、上側に位置する
支持ブラケット7bにピボットボルト20により揺動自在
に枢支される。なお支持ブラケット7bの軸孔8の上端
に凹部を有し、キャップ21が嵌着されてピボットボルト
20の頭部を覆うようにしている。ドアミラー15が揺動す
るとミラーボディ17の円弧状凸面17aは、ドアミラーベ
ース7の円弧状凹面7cに摺接することになる。
【0023】図5ないし図7は、ドアミラー15が起立し
た状態を示しており、ミラーボディ17の円弧状凸面17a
がドアミラーベース7の円弧状凹面7cに形成された第
2の吹出口12を閉塞しており、後壁7eに形成された第
1の吹出口11のみが開口している。したがってサイドウ
インド6に沿った第1の吹出口11から吹き出した空気が
サイドウインド6に付着した水滴を吹き飛ばし除去する
ことができる。
【0024】そして図8ないし図10は、ドアミラー15
が倒伏した状態を示しており、ミラーボディ17の円弧状
凸面17aは揺動してドアミラーベース7の第2の吹出口
12を開き、同第2の吹出口12はサイドウインド6に平行
になったミラー16に幾らかの間隙を存して略対向する。
【0025】したがって第2の吹出口12から吹き出した
空気がミラー16の鏡面に付着した水滴を吹き飛ばし除去
することができる。なお第2の吹出口12からも空気が吹
き出しており、サイドウインド6に付着した水滴も同時
に吹き飛ばすことができる。
【0026】図11に示すようにフロントドア2のアウ
ターパネル3とインナーパネル4とからなるドア本体に
おける前側上部でドアミラーベース7の下方の位置にタ
ーボファン30が組み込まれ、ターボファン30の送風口31
bと前記ドアミラーベース7の下方へ延出したエアダク
ト9とを接続管25が接続してターボファン30からドアミ
ラーベース7へ空気を供給する。
【0027】ドア本体の前部にはサイドウインド6の開
閉時にサイドウインド6を上下に案内するガイドサッシ
27がドア本体内に上下方向若干斜めに傾斜して設けられ
ている。ガイドサッシ27は、上端がドアミラーベース7
の後端付近に位置し、下方へ若干斜め前方へ直線的に延
びている。
【0028】このガイドサッシ27とドア本体の前端縁と
の間の上部にターボファン30が配設される(図11参
照)。インナーパネル4は、図12に示すようにターボ
ファン30のファンケーシング31の輪郭に合わせた概ね円
形をした凹部4aが予め形成されており、凹部4aの底
面の周縁に複数のピン28が所定位置に植設されている
(図15参照)。
【0029】ピン28は、基板28aに立設され、先端が膨
張した先端膨張部28bを形成した形状をしており、イン
ナーパネル4を貫通して基板28aをインナーパネル4に
溶接しており、ピン28は基板28aによりインナーパネル
4からの抜けを防止されている。
【0030】一方ターボファン30は、図13および図1
4に示すように側面視で略円形をした左右幅が偏平なフ
ァンケーシング31の一側板の中心部にモータ32が突設さ
れており、ファンケーシング31の外周から接線方向に延
出した送風路31aの端部が送風口31bとなっている。
【0031】ファンケーシング31の外周に複数のブラケ
ット33が突設されており、同ブラケット33は、図15に
示すように円孔にラバーブッシュ29が嵌着されており、
各ラバーブッシュ29の中央の小孔29aが前記インナーパ
ネル4の凹部4aに植設されたピン28にそれぞれ対応し
ている。
【0032】したがってターボファン30は、インナーパ
ネル4の凹部4aに嵌合し、ファンケーシング31の外周
の複数のブラケット33のラバーブッシュ29の小孔29aに
凹部4aの底面の複数のピン28を嵌入させ先端膨張部28
bを貫通させてターボファン30をインナーパネル4の凹
部4a内にラバーブッシュ29を介して防振機能を有して
取り付けられる。
【0033】ボルト等により固定するのではなく簡単に
ターボファン30を取り付けることができるので、取付作
業が簡略化され、作業効率の向上を図ることができる。
なおターボファン30の送風口31bとドアミラーベース7
の下方へ延出したエアダクト9とは接続管25で連結さ
れ、インナーパネル4の上には化粧板が張設される。
【0034】ターボファン30は、ドア本体内でガイドサ
ッシ27の前方のデッドスペースを利用して配設している
ので、サイドウインド6やレギュレータ等との干渉はな
く、ドア本体の上部に位置してドアミラーベース7に近
接しているので、ターボファン30の送風口31bとドアミ
ラーベース7のエアダクト9とを連結する接続管25も短
く、風の流れの損失が小さく効率の良い送風ができる。
【0035】そしてドアミラー15が起立している時は、
ミラーボディ17がドアミラーベース7の第2の吹出口12
を閉塞して第1の吹出口11のみからサイドウインド6に
空気を吹き出すので、ターボファン30の供給する空気を
全てサイドウインド6に付着した水滴の除去に使用して
小型軽量のターボファン30であっても十分水滴の除去が
可能である。
【0036】ドアミラー15が倒伏した時にはミラーボデ
ィ17が第2の吹出口12を開き吹出風がミラー16の鏡面に
導かれるので、ミラー16の鏡面の水滴を除去することが
できる。
【0037】ターボファン30の供給する空気は、第1の
吹出口11からも吹き出されるので、ミラー16に吹き出さ
れる風量は多くはないが、ミラー鏡面の水滴を吹き飛ば
すには十分である。
【0038】ドアミラー15の倒伏時にミラー鏡面の水滴
が除去されるので、ドアミラー15が起立して走行すると
きには、ミラー鏡面の水滴は除去された状態にある。な
おターボファン30自体が小型で大風量を得ることがで
き、水滴除去を効率的に短時間に行うことができる。
【0039】ドアミラー15を支持する揺動支持部17b
は、ドアミラーベース7の上部から突出してドアミラー
15を上方より揺動自在に枢支しているので、この揺動支
持機構に干渉せずにドアミラーベース7の下部にターボ
ファン30に近接してエアダクト9を容易に形成すること
ができ、十分なダクト断面積を確保して構造も簡素化し
ており、十分な風量で優れた水滴除去効果を奏すること
ができる。
【0040】ドアミラーベース7の中部の第1,第2の
吹出口11,12は、ドアミラー15のミラー16と同じ高さ位
置となり、ミラーに付着した水滴を除去するに適してい
る。ターボファン30をドアミラーベース7の下方でドア
本体内の上部に設けたので、ドアミラーベース7に近接
し、ドアミラーベース7の下部に設けられるエアダクト
9および接続管25等の導風路を短くでき、損失の少ない
効率のよい送風を行うことができる。
【0041】また導風路にエアチューブ等を用いず、エ
アダクト9は外観に現れず外観を妨げることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る水滴除去装置を備
えた自動四輪車の外観図である。
【図2】右側フロントドアの斜視図である。
【図3】ドアミラーおよびドアミラーベースの分解斜視
図である。
【図4】別の角度から見た同分解斜視図である。
【図5】ドアミラーの起立時の要部斜視図である。
【図6】同横断面図である。
【図7】同後面図である。
【図8】ドアミラーの倒伏時の要部上面図である。
【図9】同横断面図である。
【図10】同後面図である。
【図11】右側フロントドアの室内側を示す側面図であ
る。
【図12】右側フロントドアのインナーパネルを示す側
面図である。
【図13】ターボファンの側面図である。
【図14】同前面図である。
【図15】ターボファンの周縁のブラケットとインナー
パネル側の凹部底面に植設されたピンを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…自動四輪車、2…フロントドア、3…アウターパネ
ル、4…インナーパネル、5…サッシ、6…サイドウイ
ンド、7…ドアミラーベース、8…軸孔、9…エアダク
ト、11…第1の吹出口、12…第2の吹出口、15…ドアミ
ラー、16…ミラー、17…ミラーボディ、18…軸受、20…
ピボットボルト、21…キャップ、25…接続管、27…ガイ
ドサッシ、28…ピン、29…ラバーブッシュ、30…ターボ
ファン、31…ファンケーシング、32…モータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアミラーベースの上部から突出した
    揺動支持部がドアミラーを上方より揺動自在に支持し、 ドアミラーベースの下部に送風機に連通する導風路が設
    けられ、 ドアミラーベースの中部に吹出口が設けられたことを特
    徴とする車両用水滴除去装置。
  2. 【請求項2】 前記揺動支持部は、その下面より下方へ
    垂設された支軸がドアミラーのミラーボディの基端部を
    枢支してドアミラーを揺動自在に支持したことを特徴と
    する請求項1記載の車両用水滴除去装置。
  3. 【請求項3】 前記吹出口は、サイドウインドの外面に
    沿って後方に開口した第1の吹出口と、倒伏したドアミ
    ラーの鏡面に向け開口した第2の吹出口とからなること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用水滴
    除去装置。
  4. 【請求項4】 前記ドアミラーベースに設けられた導風
    路に連通する送風機を前記ドアミラーベースの下方でド
    ア本体内の上部に設けたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の車両用水滴除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1063127A3 (de) * 1999-06-21 2003-08-20 Donnelly Hohe GmbH & Co. KG Anordnung zur Reinigung des Spiegelelements eines Aussenrückspiegels
EP1433659A1 (en) * 2002-12-20 2004-06-30 Murakami Corporation Outer mirror assembly

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1063127A3 (de) * 1999-06-21 2003-08-20 Donnelly Hohe GmbH & Co. KG Anordnung zur Reinigung des Spiegelelements eines Aussenrückspiegels
EP1433659A1 (en) * 2002-12-20 2004-06-30 Murakami Corporation Outer mirror assembly

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