JPH10315446A - 医用画像形成装置及び方法とそれに用いる医用画像形成用フィルム及びインク - Google Patents

医用画像形成装置及び方法とそれに用いる医用画像形成用フィルム及びインク

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JPH10315446A
JPH10315446A JP12403497A JP12403497A JPH10315446A JP H10315446 A JPH10315446 A JP H10315446A JP 12403497 A JP12403497 A JP 12403497A JP 12403497 A JP12403497 A JP 12403497A JP H10315446 A JPH10315446 A JP H10315446A
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JP
Japan
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ink
medical image
film
image
gradation
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JP12403497A
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English (en)
Inventor
Takayuki Kato
孝行 加藤
Kazumasa Matsumoto
和正 松本
Fumio Shimada
文生 島田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価でありデジタルの形で診断評価に好適な
画像を出力する医用画像形成方法及び装置を提供する。
更に、その方法及び装置に用いる医用画像形成用フィル
ム及びインクを提供する。 【解決手段】 医用画像をフィルム上に記録する医用画
像形成装置において、インク粒により画像を形成する手
段と、インク濃度階調と面積階調で階調を形成する手段
を有し、該インク粒が油性インクからなることを特徴と
した医用画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療診断で得られ
た人体の内部の画像を表示するための医用画像形成方法
及び装置とそれに用いる医用画像形成用フィルム及びイ
ンクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人体の内部の画像を与える検査法
として、超音波検査、医療サーモグラフィ、磁気共鳴画
像形成、陽電子放出断層撮影法(PET)、及びX線等
の放射線を使用する方法などがある。
【0003】今日の医用診断としてポピュラーな放射線
写真システムは、放射線が人体を透過して人体の内部情
報を持つ放射線画像を出力し、いわゆる増感紙(X線変
換スクリーン)によって、ハロゲン化銀乳剤の感度のあ
る波長に変換され、ハロゲン化銀写真フィルムを露光す
る。次に露光されたフィルムは現像定着後に洗浄・乾燥
して、放射線画像と一致した銀塩写真フィルム画像とな
る。診断は、この銀塩写真フィルム画像を見て行われ、
銀塩写真フィルムはハロゲン化銀記録層と透明支持体か
らなる。
【0004】一方、デジタル医用画像の場合は、ディス
プレイスクリーン又は透明フィルムハードコピーに画像
を出力することが可能である。
【0005】医用画像検査法(以下、医用画像検査法と
は前記人体の内部の画像を与える各種検査法のことを示
す)は、近年、デジタルの形で診断評価に好適なデジタ
ル医用画像(以下、医用画像とは前記医用画像検査法に
より得られた画像のことを示す)を提供している。デジ
タルの形で診断評価に好適な画像を提供する医用画像の
例としては、デジタル減算方式血管造影法、磁気共鳴画
像形成法、コンピューター断層撮影法、コンピューター
使用放射線写真などが挙げられる。
【0006】通常、医用画像は一人或いは数人の医師に
より詳細に診断される。つまり、医用画像は容易に適時
に見られることが必要であり、多くの場合に、場所の制
限があってはならない。更に詳細な観察を必要とする場
合には、ディスプレイスクリーンにかけて評価する。こ
の場合には高解像度/高ダイナミックレンジを有するデ
ィスプレイ装置が必要となる。従ってこれら種々の事情
により、診断には透明フィルムハードコピーが必要とな
っている。
【0007】デジタル医用画像のハードコピーはレーザ
イメージャによって主に提供される。レーザイメージャ
は、通常ハロゲン化銀記録層と透明支持体からなる記録
媒体上に医用画像を形成する。
【0008】レーザイメージャ構成は、フィルム取り扱
い部分とレーザ露光部分と現像処理部分と洗浄・乾燥処
理部分からなっており、かなり複雑な構成を有してい
る。従って、現在市販されているレーザイメージャは非
常に高価な装置である。一般の使用方法としては、1台
のレーザイメージャが病院の中心的な場所に設置され、
各種医用画像検査法により得られたデジタル医用画像を
画像ネットワークで結び、印刷できるようにシステム化
されている。つまり、レーザイメージャをネットワーク
の核としてシステム化している。このようなシステムの
最大の懸念点は、レーザイメージャやネットワークの故
障により、レーザイメージャによる医用画像出力ができ
なくなった場合である。周知のごとく、医用診断には時
間が緊迫している場合が多々あり、重大な欠点となる。
多くの場合は、このような問題を回避するために数台の
レーザイメージャを設置したり、緊急用回線を設置して
いる。従って、高価なレーザイメージャを安全対策のた
めに数台設置することを余儀なくされている。
【0009】これらの行為は最終的には医療費のコスト
アップへつながっていく。更に、小規模な病院では高価
なレーザイメージャのためにデジタル化への対応が遅れ
るという大きな問題をも有している。従って、上記状況
より、安価なイメージャが望まれている。
【0010】ところで、上記と異なる分野であるが、オ
フィス用やパーソナル用向けにコンピュータやワードプ
ロセッサの画像出力装置が開発されている。
【0011】画像出力方式としては、例えばワイヤード
ット出力方式、感熱発色出力方式、感熱溶融転写出力方
式、感熱昇華転写出力方式、電子写真出力方式、インク
ジェット出力方式などが開発されている。これらの画像
形成出力装置の主な使用方法は、コンピュータなどによ
って作成された文字、図形などを紙などの不透明支持体
に出力することである。また、会議や各種学会発表など
においてOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)などの
原稿としても使用される場合がある。そして近年の技術
動向としては、文字、図形などの一部を強調するために
カラー化技術が開発されている。
【0012】ここで医用画像の形成と類似した手段とし
て、OHP上への文字や図形の画像出力が挙げられる。
本技術は、透明支持体上に文字、図形などの画像情報を
形成するものであり、医用画像の透明支持体上への形成
と構成が類似している。
【0013】しかしながら、先に述べたようにオフィス
用装置の主な目的が紙への出力であり、付随的にOHP
への出力能力も兼ね備える構成となっている。従って、
画像形成物質は、支持体である紙への適正化が図られて
おり、一般的には透明支持体であるOHPフィルムベー
スに何かしらの処理を行って用いている。
【0014】例えば、インクを用いた出力の場合は、紙
への適正化のためインク成分は、染料、樹脂、添加剤な
どを水及びアルコールに溶解したものとなり、紙への付
着時に“にじみ”や“乾燥性”の適正化が図られてい
る。このインクに合わせて、OHPフィルムベースの構
成は、透明支持体上にインク受容層を形成し、インクの
吸収性を高める手段が講じられている。
【0015】ここでいうインク受容層の機能は、インク
の水分を吸収し乾燥を容易にするものである。従って、
本技術では一般的に耐水性がなく、粘着性を有し、長期
保存においては変色が生じる。
【0016】つまり、本技術の目的とするものは、文字
や図形などの画像出力を主眼として捉え、カラーマッチ
ングや解像度などに力点を置き、安価な画像出力装置を
提供するものである。従って、医用画像で必要不可欠な
高階調性(大きなダイナミックレンジ)を達成すべき技
術を有していない。
【0017】即ち、本技術のOHPフィルムベースへの
出力は、付随的に出力が出来ることを主眼とし主目的は
紙などへの出力に置かれている。又、OHPフィルムベ
ースの画像は、短期における会議や学会発表などをニー
ズとしていることより、その必要性から耐水性などの耐
候性についての考慮をしたものではない。従って、医用
画像で必要不可欠な耐候性(特に耐水性)技術を有して
いないのでそのまま転用することは出来ない。
【0018】このように各種安価な一般画像出力装置を
医用画像出力装置として転用することができず、前述し
たレーザイメージャを使用せざるを得なかった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、安価でありデジタルの形で診断評価に好適な画像を
出力する医用画像形成方法を提供することである。
【0020】本発明の第2の目的は、安価でありデジタ
ルの形で診断評価に好適な画像を出力する医用画像形成
装置を提供することにある。
【0021】本発明の第3目的は、上記本発明を達成す
るための医用画像形成用フィルム(ここでいうフィルム
とは透明支持体フィルムをさす)を提供することにあ
る。
【0022】更に、本発明の第4の目的は上記本発明を
達成するための医用画像形成用インクを提供することに
ある。
【0023】
【課題を解決するための手段】我々は種々検討を重ねた
結果、医用画像が要求する性能を有した安価な医用画像
形成方法及び装置の発明に至った。更に、本発明の医用
画像形成方法及び装置に用いる医用画像形成用フィルム
(透明重合体支持体)及びインクの発明に至った。
【0024】(1) 医用画像をフィルム上に記録する
医用画像形成装置において、インク粒により画像を形成
する手段と、インク濃度階調と面積階調で階調を形成す
る手段を有し、該インク粒が油性インクからなることを
特徴とする医用画像形成装置。
【0025】(2) 前記インク粒による画像形成手段
とインク濃度階調と面積階調で階調を形成する手段がイ
ンクジェットで達成されることを特徴とする(1)の医
用画像形成装置。
【0026】(3) (1)記載の前記インクが、同種
類の油性インクからなり、濃度が異なる少なくとも2種
類以上のインクで構成されていることを特徴とする医用
画像形成用インク。
【0027】(4) 前記インクがニグロシンを含むこ
とを特徴とする(3)記載の医用画像形成用インク。
【0028】(5)(1)記載の前記フィルムに、少な
くともにじみ防止層が形成されていることを特徴とする
医用画像形成用フィルム。
【0029】(6) 医用画像をフィルム上に記録する
医用画像形成方法において、インク粒により画像を形成
する手段と、インク濃度階調と面積階調で階調を形成す
る手段を有し、該インク粒が油性インクからなることを
特徴とする医用画像形成方法。
【0030】本発明は、医用画像をフィルム上に記録す
る医用画像形成装置において、インク粒により画像を形
成する手段と、インク濃度階調と面積階調で階調を形成
する手段を有し、該インク粒が油性インクからなること
を特徴とした医用画像形成装置である。
【0031】本発明のインク粒は油性インクからなる
が、油性インクとしてはノズルの目詰まりやフィルタの
目詰まり、経時に伴うインク物性の変化などによってイ
ンク吐出特性が異常を起こさないものであれば使用可能
である。
【0032】本発明の好ましい実施態様の一つは、医用
画像をフィルム上に記録する装置において、インク粒に
よる画像を形成する手段とインク濃度階調と面積階調で
階調を形成する手段がインクジェット装置であることを
特徴とする医用画像形成装置である。
【0033】本発明に用いられるインクジェット装置は
フィルム搬送部、インク供給部、インク粒出射部等から
なるハード部分と画像データ処理部、装置駆動変換部等
からなるソフト処理部分からなる。ここで例えば、イン
ク粒出射部とは、ヘッド本体の他、ヘッドクリーニング
機構やヘッド内インク蒸発防止機構など安定に駆動する
ための種々の機能を含む。同様に各部分はインクジェッ
ト装置として安定に画像を得るための各種機能を含むも
のである。
【0034】インクジェット装置としてのキーパーツで
あるヘッドとしては、サーマル出射方式、ピエゾ素子に
よる出射方式などがあるが、インク粒を形成するもので
あればどの方式でも使用できる。また、インク粒による
画像形成手段としてはオンデマンド方式やコンティニア
ス方式などがあるが、医用画像を形成するに必要な解像
度を有していれば、どの方式でも構わない。特に、オン
デマンド方式の場合は、フィルム縦横幅方向に多数の吐
出口(以下ノズル)を配列したエリアタイプを使用する
ことにより一層の高速化が図れる。また、多数ノズルを
有したヘッドを少なくとも2つ以上装着すると更に高速
化が図れる。コンティニアスの場合は、より高精細な医
用画像を印字できる。また、上述したように、多数のノ
ズルや多数のヘッドを有することにより高速化が図れ
る。
【0035】特に、インクジェット装置の出射ヘッド及
び/又は出射ヘッド近傍のインク供給系にインク液温度
調整機能を付加することにより、油性インク独特の高粘
度性をヘッドに合わせた状態に調整できる。具体的には
粘度を10cp以下にするように温度調整をしたのがよ
い。
【0036】本発明の医用画像形成用インクが同一顔料
からなり、インクの濃度が少なくとも2種類以上で形成
されていることが好ましい。インク濃度は、濃色インク
は染料濃度が2wt%以上が望ましく、更に望ましくは
5%wt以上である。淡色インクは濃色インクの染料濃
度の25%以下が連続階調性の点でよい。
【0037】また、描画濃度が医用画像の最高光学濃度
を達成しない場合は、本目的を達成するために例えば複
数のヘッドに同一濃度のインクを吐出させて達成するこ
とも可能である。装置としては複数のヘッドを有してい
るものがインク同士の混合を防ぐ点や描画速度の点で良
い。
【0038】更に、本発明の前記インクがニグロシンを
含むことが医用画像形成インクとして好ましい。
【0039】本発明のインクに含有するところのニグロ
シンは、黒色の着色剤として用いるものであり、具体的
には、ニグロシンベースEX、ニグロシンベースEE、
スペシャルブラックEB、オイルブラックBY、オイル
ブラックNo.5(以上、オリエント化学工業社製)、
オイルブラックS、オイルブラックFSスペシャル(以
上、中央合成化学社製)、ニグロシンベースLK(BA
SF社製)、SOTブラック−12H、SOTブラック
−13リキッド(保土ヶ谷化学工業社製)などが挙げら
れる。
【0040】本発明に用いる有機溶剤としては、ニグロ
シンとの相溶性の優れた良溶媒の他に良溶剤と一般溶剤
の組み合わせでも良く、更に、染料溶解剤との組み合わ
せでも良い。本発明で使用し得る有機溶剤の例として
は、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素やエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテルなどのグリコールエーテルなどやノ
ルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、
ノルマルブチルアルコールなどの脂肪族アルコールなど
が挙げられるがこれらの有機溶媒に限定されるものでは
ない。
【0041】本発明のインクにおいて、インクの吐出安
定性、保存安定性を保持しつつ、優れた医用画像を得る
ために表面張力調整剤、粘度調整剤、消泡剤、浸透剤、
防カビ剤、pH調整剤、均染剤、バインダーレジンなど
を適宜添加すると良い。例えば、バインダーレジンとし
て使用し得る樹脂としては、アクリル樹脂、スチレンア
クリル樹脂、ロジン変形樹脂、フェノール樹脂、テルペ
ン系樹脂、ポリエステル樹脂などが挙げられる。
【0042】本発明において、にじみ防止層が形成され
ていることが好ましいが、前記フィルムの例としては、
ポリエステル系、セルロース系、アクリル共重合体系、
ポリアミド系、ポリウレタン系等が挙げられる。透明
性、耐熱性、寸法安定性、剛性等の点でフィルムとして
は、ポリエステル系では、ポリエチレンテレフタレート
(PET)が良い。同様にセルロース系であれば、トリ
アセチルセルロース(TAC)が良い。
【0043】本発明におけるにじみ防止層としては、水
溶性高分子や非水溶性高分子バインダーに吸水性ゲルを
分散させたもの、或いは水溶性高分子とインクの水分を
吸収し乾燥を容易にするためのシリカ等の充填剤を含有
させたものなどが挙げられる。該にじみ防止層はフィル
ム上に塗布して形成し、インク着弾時のにじみを防止す
る。
【0044】発明によると、医用画像が必要とするダイ
ナミックレンジを、インク粒を使用してインクの濃度と
インクの着弾分布で階調を出すことによって達成するこ
とが可能となり、また、インク粒に油性インクを用いる
ことにより特別な定着を経ずに行うことができ、工程時
間の短縮化が図れる。また、耐水性に優れた医用画像フ
ィルムを提供することが可能となる。
【0045】又、発明によると、記録手段のコンパクト
が容易で、ノンインパクト方式であるので雑音がない。
【0046】更に発明によると、濃度階調を容易に達成
することができ、医用画像に必要不可欠なダイナミック
レンジを得ることができる。
【0047】着色時の色濃度が高いのでインク含有染料
の低減化が図れ、吐出特性に優れたインクを供給するこ
とができる。更に、従来のマゼンタ、イエロー、シアン
などの3色混合による黒色インク作製工程を省くことが
可能となり、低コストのインクを供給することができ
る。
【0048】フィルムににじみ防止層を付加すること
で、同一エリア上に多段に着弾したインク粒が広がるこ
とを防ぎ、画像のシャープネスを向上させる。
【0049】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、文中
「部」とは「重量部」と表す。
【0050】図1は、本発明のインクジェットプリンタ
100の全体構成を示す斜視図である。
【0051】画像を記録するフィルムFの搬送部材であ
る搬送ローラ101と、本発明における定着をもたらす
ための搬送ローラ103は、軸102,104を介して
インクジェットプリンタ100に回転自在に設けられて
いる。搬送ローラ101の軸102には搬送ローラ10
1を回転してフィルムFを搬送するため、駆動手段であ
る駆動モータMが連結して設けられている。搬送ローラ
101でフィルムFを搬送する場合、例えば、フィルム
カセット内より供給されたフィルムFを搬送ローラ10
1の一部に保持させ、フィルムFを移動する。即ち、副
走査方向に給送する。
【0052】108は記録ヘッドで、フィルムFの給送
方向に対して直角方向に移動出来るように、案内部材1
09に設けられている。記録ヘッド108の手前にイン
ク加熱(粘度調整)装置があり、インクは加熱装置にて
適正粘度に調整されて108へ注入される。記録ヘッド
108をフィルムF幅で往復移動出来るように、滑車1
12,113に懸架した駆動ワイヤ111の一部に前記
記録ヘッド108を固定し、滑車113をモータM1に
連結し、モータM1の駆動により駆動ワイヤ111を介
して記録ヘッド108をフィルムF幅で、前記案内部材
109で往復移動させる。
【0053】前記記録ヘッド108の構成は、該記録ヘ
ッド108の一側方に、インク滴が噴出する噴出口を多
数設けたものを2列に並べ、画像信号によりインク濃度
の異なるインク滴を噴出口より噴出させて画像を形成す
るものである。
【0054】なお、本発明で用いるインクの作製方法と
しては、下記のごときものがある。
【0055】濃色インクは ニグロシンベースEX(オリエント化学工業製) 10.0部 ノルマルプロピルアルコール 55.0部 エチルアルコール 17.0部 タマノール100S(フェノール樹脂 荒川化学工業製) 5.0部 フタール酸ジメチル 10.0部 オレイン酸 3.0部 上記成分を混合して、撹拌機で4時間撹拌して濃色の油
性黒色インクを得た。
【0056】淡色インクは ニグロシンベースEX(オリエント化学工業製) 2.0部 ノルマルプロピルアルコール 60.0部 エチルアルコール 20.0部 タマノール100S(フェノール樹脂 荒川化学工業製) 5.0部 フタール酸ジメチル 10.0部 オレイン酸 3.0部 上記成分を混合して、撹拌機で4時間撹拌して淡色の油
性黒色インクを得た。
【0057】又、前記水平方向に配置された搬送ローラ
101と、搬送ローラ103間で、フィルムFが搬送さ
れる方向と同方向にベルト状に形成され、PETシート
で構成された被検知部材105が懸架されている。そし
て、該被検知部材105は、搬送ローラ101の回転に
より、フィルムFの移動速度と同一速度で且つ同一方向
に並行して移動するように設けられている。
【0058】更に、被検知部材105が通過する一部に
検知部材107が設けられており、被検知部材105に
は検知部材107で検知される被検知用マーク106が
被検知部材105の長手方向に沿って複数設けられてい
る。
【0059】Cは制御手段で、入出力手段C1を介して
前記被検知用マーク106を検知部材107で検知した
検知信号を入力し、前記駆動手段である駆動モータM,
M1の駆動と停止の制御を行っている。
【0060】駆動モータMにより、前記搬送ローラ10
1を矢印方向に回転し、フィルムFが副走査方向に搬送
され、前記記録ヘッド108が主走査方向に移動しなが
ら画像を形成するが、特に記録ヘッド108により記録
を行う位置のフィルムFを安定して搬送するように、記
録ヘッド108と対峙してフィルム案内板114が設け
られ、フィルムFはフィルム案内板114で案内される
ため、フィルムFの弯曲が防止される。
【0061】画像信号は外部より制御手段Cに入力され
処理された後、インク濃度階調信号、面積階調信号に分
けて入出力手段C1を介して記録ヘッド108に伝えら
れる。この信号に基づきインク粒が噴出されて画像形成
が行われる。
【0062】図1に示すようにフィルムFの給送が開始
され、搬送ローラ101が軸102を介して駆動モータ
Mで矢印方向に回転することにより、フィルムFが搬送
ローラ101に付制して記録ヘッド108方向に搬送さ
れる。同時に並設された被検知部材105も搬送ローラ
101でフィルムFと同一方向で、且つ同一速度で並行
移動することにより、検知部材107により被検知部材
105の被検知用マーク106が順次読み取られる。フ
ィルムFに画像を形成するため、記録ヘッド108に対
して正確な位置に到達し停止する。
【0063】次に、モータM1で滑車113を回動し、
駆動ワイヤ111を介して主走査方向に記録ヘッド10
8を案内部材109で案内しながら移動し、画像出力部
よりの出力信号でインク粒を噴出しながらフィルムF上
に画像を形成する。
【0064】次に、制御手段Cより入出力手段C1を介
して駆動モータMで搬送ローラ101の回転を開始する
と同時に検知部材107により被検知部材105の被検
知用マーク106が順次読み取られるように構成されて
いるので、画像形成時の搬送が正確に行われる。画像形
成後のフイルムFは、更に搬送されて搬送ローラ103
に達し、このローラに巻き付くように付勢されて搬送さ
れこの間に定着が完了する。
【0065】
【発明の効果】本発明により、下記の効果を得ることが
出来る。
【0066】本発明の第1の効果、安価でありデジタル
の形で診断評価に好適な画像を出力する医用画像形成方
法を提供する。
【0067】本発明の第2の効果、安価でありデジタル
の形で診断評価に好適な画像を出力する医用画像形成装
置を提供する。
【0068】本発明の第3の効果、上記本発明を達成す
るための医用画像形成用フィルムを提供する。
【0069】更に、本発明の第4の効果として、上記本
発明を達成するための医用画像形成用インクを提供す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンタの全体構成を
示す斜視図。
【符号の説明】
100 インクジェットプリンタ 101 搬送ローラ 103 搬送ローラ 105 被検知部材 107 検知部材 108 記録ヘッド 114 フィルム案内板 C 制御手段 C1 入出力手段 F フィルム M 駆動モータ M1 モータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医用画像をフィルム上に記録する医用画
    像形成装置において、インク粒により画像を形成する手
    段と、インク濃度階調と面積階調で階調を形成する手段
    を有し、該インク粒が油性インクからなることを特徴と
    する医用画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記インク粒による画像形成手段とイン
    ク濃度階調と面積階調で階調を形成する手段がインクジ
    ェットで達成されることを特徴とする請求項1記載の医
    用画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の前記インクが、同種類の
    油性インクからなり、濃度が異なる少なくとも2種類以
    上のインクで構成されていることを特徴とする医用画像
    形成用インク。
  4. 【請求項4】 前記インクがニグロシンを含むことを特
    徴とする請求項3記載の医用画像形成用インク。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の前記フィルムに、少なく
    ともにじみ防止層が形成されていることを特徴とする医
    用画像形成用フィルム。
  6. 【請求項6】 医用画像をフィルム上に記録する医用画
    像形成方法において、インク粒により画像を形成する手
    段と、インク濃度階調と面積階調で階調を形成する手段
    を有し、該インク粒が油性インクからなることを特徴と
    する医用画像形成方法。
JP12403497A 1997-05-14 1997-05-14 医用画像形成装置及び方法とそれに用いる医用画像形成用フィルム及びインク Pending JPH10315446A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002060661A (ja) * 2000-08-17 2002-02-26 Dainippon Ink & Chem Inc ジェットプリンター用インク組成物
JP2008019409A (ja) * 2006-06-14 2008-01-31 Konica Minolta Ij Technologies Inc 非水系インクジェット用インクセット及びインクジェット記録方法
JP2013082226A (ja) * 2006-06-14 2013-05-09 Konica Minolta Ij Technologies Inc 画像形成方法

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