JPH10315149A - 自動・手動切替可能なレンチ - Google Patents

自動・手動切替可能なレンチ

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JPH10315149A
JPH10315149A JP14452597A JP14452597A JPH10315149A JP H10315149 A JPH10315149 A JP H10315149A JP 14452597 A JP14452597 A JP 14452597A JP 14452597 A JP14452597 A JP 14452597A JP H10315149 A JPH10315149 A JP H10315149A
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wrench
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Kunihiko Kobayashi
邦彦 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドルに取り付けられたトリガー連動機構
によって容易に自動・手動の切替を行うことができ、わ
ずかのトルク調整ミスでボルト・ナットやねじ等が破損
することなく締付・緩み作業を行うことができる自動・
手動切替可能なレンチを提供する。 【解決手段】 軸杆からなるハンドル10と、ハンドル
10の先部に取り付けられ、ハンドル10の軸線と直交
する方向に回転軸11を具備するエアモータ12と、回
転軸11の先部に着脱自在に装着されるアタッチメント
14と、ハンドル10内に軸線方向に進退自在に配設さ
れると共に先部に回転軸11をクランプ可能なクランプ
片16を具備するストッパー15と、ハンドル10に取
り付けられエアモータ12へ供給される圧縮ガスの供給
・停止を制御する開閉弁13と、基部がハンドル10の
外周面に枢軸19回りに前後方向に回転自在に取り付け
られるトリガー18と、トリガー18の回転に連動して
ストッパー15を進退しクランプ片16による回転軸1
1のクランプとその解除を行うと共に開閉弁13の開閉
を行うトリガー連動機構20とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボルト・ナットやねじ
等の締付や緩めを、選択的に、自動又は手動で行うこと
ができる自動・手動切替可能なレンチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種製品の組立・連結作業におい
て、ボルト・ナットやねじ棒等の締付や緩めに用いる工
具として、例えば、手動式油圧トルクレンチや、ラチェ
ット式レンチや、空圧作動式インパクトレンチ等が用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のレンチは、未だ、以下の解決すべき課題を有してい
た。即ち、手動式油圧トルクレンチやラチェット式レン
チの場合、機械類の生産ライン等で多数のボルト・ナッ
トやねじ等の締付や緩めを手動で行うため、必然的に生
産効率が低くなり、一方、空圧等を利用して自動的にボ
ルト・ナットやねじ等の締付や緩めたりする場合にはト
ルクの管理が困難であり、トルクの調整に失敗した場合
は、ボルト・ナットやねじ等を破損したりするおそれが
あった。本発明は、このような事情に鑑みなされたもの
であり、ハンドルに取り付けられたトリガー連動機構に
よって容易に自動・手動の切替を行うことができ、わず
かのトルク調整ミスでボルト・ナットやねじ等が破損す
ることなく締付・緩み作業を行うことができる自動・手
動切替可能なレンチを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の自動・手動切替可能なレンチは、軸
杆からなるハンドルと、該ハンドルの先部に取り付けら
れ、該ハンドルの軸線と直交する方向に回転軸を具備す
るエアモータと、前記回転軸の先部に着脱自在に装着さ
れるアタッチメントと、前記ハンドル内に軸線方向に進
退自在に配設されると共に先部に前記回転軸をクランプ
可能なクランプ片を具備するストッパーと、前記ハンド
ルに取り付けられ前記エアモータへ供給される圧縮ガス
の供給・停止を制御する開閉弁と、基部が前記ハンドル
の外周面に枢軸回りに前後方向に回転自在に取り付けら
れるトリガーと、該トリガーの回転に連動して前記スト
ッパーを進退し前記クランプ片による前記回転軸のクラ
ンプとその解除を行うと共に前記開閉弁の開閉を行うト
リガー連動機構とを具備し、前記トリガーの引き方向の
回転によって、前記クランプ片による前記回転軸のクラ
ンプを解除すると共に前記開閉弁を開にしてエアモータ
に圧縮ガスを供給し前記アタッチメントを前記回転軸と
共に一体的に回転可能とし、かつ、前記トリガーの戻り
方向の回転によって、前記クランプ片により前記回転軸
をクランプすると共に前記開閉弁を閉にしてエアモータ
への圧縮ガスの供給を停止し、前記アタッチメントの回
転を停止することができる。
【0005】請求項2記載の自動・手動切替可能なレン
チは、請求項1記載の自動・手動切替可能なレンチにお
いて、前記ハンドルの後部にはスプリングが配設され、
該スプリングの付勢力によって、前記ストッパーの前記
クランプ片を前記回転軸に向けて付勢する。
【0006】請求項3記載の自動・手動切替可能なレン
チは、請求項1又は2記載の自動・手動切替可能なレン
チにおいて、前記トリガー連動機構は、前記トリガーの
先部に枢軸によってクランクリンクの一端を枢支すると
共に該クランクリンクの他端を枢軸によって前記ストッ
パーに枢支し、前記トリガーの回転によって前記クラン
クリンクを介して前記ストッパーを進退すると共に、該
トリガーの周縁面にカム面を設け、該カム面に、前記ハ
ンドルの軸線と直交する方向に往復移動可能な弁棒の一
端を当接し、該弁棒の他端を前記開閉弁の弁座を開閉す
る弁体に当接し、前記トリガーの回転によって前記弁体
を軸線方向に移動して前記開閉弁を開閉できるように構
成されている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図に示す一実施の形態
を参照して、本発明を具体的に説明する。(自動・手動
切替可能なレンチAの全体構成) まず、図1〜図3を参照して、本発明の一実施の形態に
係る自動・手動切替可能なレンチAの全体構成を説明す
る。なお、図1はハンドルを水平状態に保持してボルト
・ナットやねじ等の締付・緩みを行う場合の自動・手動
切替可能なレンチAの正面図であり、図2は図1のI−
I線による矢視平面図であり、図3は図1のII-II 線に
よる矢視側面図である。
【0008】図1〜図3に示すように、水平状態に配置
されている大径の軸杆からなるハンドル10の先部に
は、ハンドル10の軸線と直交する方向に回転軸11を
具備するエアモータ12が取り付けられている。回転軸
11の先部にはボルトBの頭部に係合されるアタッチメ
ント14が着脱自在に装着されており、このアタッチメ
ント14は、エアモータ12の作動によって、回転軸1
1と一体的に回転される。
【0009】図1に示すように、ハンドル10内には長
尺の軸杆からなるストッパー15が軸線方向に進退自在
に配設されており、ストッパー15の先部には、クラン
プ片の一例である小径突起16が設けられている。この
小径突起16は、ストッパー15の進退に連動して、回
転軸11の外周面に円周方向に間隔をあけて設けられて
いる突起嵌入穴17に着脱自在に嵌入され、嵌入時には
回転軸11をクランプして回転軸11の回転を規制する
ことができる。図1に示すように、ハンドル10の先部
上面には、エアモータ12へ供給される圧縮ガスの供給
・停止を制御する開閉弁13が取り付けられている。図
1に示すように、ハンドル10の先部下面には、トリガ
ー18が枢軸19回りに前後方向に回転自在に取り付け
られている。また、ハンドル10には、このトリガー1
8の回転に連動してストッパー15を進退し、クランプ
片による回転軸11のクランプとその解除を行うと共に
開閉弁13の開閉を行うトリガー連動機構20が取り付
けられている。
【0010】(各部の構成)次に、図1〜図7を参照し
て、上記した全体構成を有する自動・手動切替可能なレ
ンチAの各部の構成を説明する。まず、ハンドル10に
ついて説明すると、図1に示すように、水平状態に配置
されている大径の軸杆からなるハンドル10の内部に
は、その先部を除いて、小径の第1の貫通孔21と大径
の第2の貫通孔22とがハンドル10の軸線上に設けら
れている。ハンドル10の先部には、ハンドル10の軸
線と直交する方向に伸延する貫通孔23が設けられてお
り、貫通孔23の後部は小径の貫通孔21の前部と連通
している。また、ハンドル10の後部の外周面には、使
用者がハンドル10を把持するためのグリップ面24が
形成されている。
【0011】次にエアモータ12、その回転軸11、及
び、アタッチメント14について説明すると、図1に示
すように、貫通孔23内にはエアモータ12の回転軸1
1が上、下軸受25、26を介して回転自在に取り付け
られており、エアモータ12は、ハンドル10の先部の
上面に固定されている。回転軸11の上部の外周面に
は、図4に示すように、円周方向に間隔を開けて複数の
突起嵌入穴17が設けられている。回転軸11の先部は
貫通孔21から下方に伸延しており、伸延端にはアタッ
チメント14の基部が取り付けられており、アタッチメ
ンント14の先部にはボルトBの頭部に係合される係合
穴27が設けられている。
【0012】次にストッパー15について説明すると、
図1に示すように、ハンドル10内に設けられた小径の
第1の貫通孔21内には軸線方向(P方向)に進退自在
に長尺のストッパー15が配設されている。ストッパー
15の先部には小径突起16が設けられており、この小
径突起16は、後述するように、自動操作の場合は、ク
ランプ片として回転軸11に設けられた突起嵌入穴17
に嵌入して回転軸11の回転を規制することができると
共に、手動操作の場合は突起嵌入穴17から離脱して回
転軸11の回転を可能とする。また、ストッパー15の
後部にはストッパー進出量規制板28が取り付けられて
おり、このストッパー進出量規制板28は、大径の第2
の貫通孔22内に配設されたスプリング29の先部が弾
性的に当接されている。従って、ストッパー15は、こ
のスプリング29によって常時回転軸11に向けて付勢
されており、また、ストッパー15の過度の進出はスト
ッパー進出量規制板28によって規制されることにな
る。なお、図1に示すように、ストッパー15の後部に
はスプリングガイド29aが同軸的に取り付けられ、ハ
ンドル10の後端にはスプリング受けプラグ30が取り
付けられている。
【0013】次にエアモータ12へ供給される圧縮ガス
の供給・停止を制御する開閉弁13について説明する
と、図1及び図3に示すように、ハンドル10の先部上
面であってエアモータ12の後部をなす個所には弁ケー
シング31が一体的に取り付けられている。
【0014】弁ケーシング31の内部には弁室32が形
成されており、弁室32の上部に設けられた圧縮ガス供
給口33は減圧弁36を介して圧縮ガス供給本管35に
連通連結されている。また、減圧弁36には圧力計34
が接続されている。一方、弁室の一側部には圧縮ガス流
出口37が設けられており、この圧縮ガス流出口37は
圧縮ガス供給配管38を介してエアモータ12の頂部に
設けられている切替弁52の圧縮ガス流入口39に連通
連結されている。なお、切替弁52は、回転軸11を正
逆回転するため用いられるものであり、切替レバー53
を具備する。また、弁室32内には、後述する弁棒50
によって圧縮ガス流出口37を開閉する弁球40が配設
されている。さらに、弁室32内には弁球40を弁棒5
0に向けて常時付勢するスプリング40aが配設されて
いる。従って、後述するように、自動操作時には、弁棒
50を弁室32内に進出して弁球40を圧縮ガス流出口
37から離すことによって圧縮ガス流出口37を開け、
圧縮ガスを切替弁52を介してエアモータ12に供給す
ることができると共に、手動操作時には、弁棒50を後
退させて弁球40で圧縮ガス流出口37を閉じ、圧縮ガ
スのエアモータ12への供給を停止することができる。
なお、弁球40は好ましくはナイロン製とするのが好ま
しい。この場合、弁球40は弾性を有するため、圧縮ガ
ス流出口37に対してパッキンとしての役目を果たし、
シール効果を高めることができるからである。
【0015】次に、トリガー18及びトリガー18の回
転に連動してストッパー15を進退し、クランプ片によ
る回転軸11のクランプとその解除を行うと共に開閉弁
13の開閉を行うトリガー連動機構20について説明す
る。図1に示すように、開閉弁13の直下をなすハンド
ル10の下面側には、上、下部が開口されている所要の
幅の横長スリット41が形成されており、横長スリット
41の上部開口は小径の第1の貫通孔21に連通されて
いる。
【0016】図1、図5及び図6に示すように、横長ス
リット41内には厚肉板からなるトリガー18が枢軸1
9回りに前後方向(X方向)に回転自在に配設されてい
る。トリガー18の先部は、トリガー18の回転動作に
よって横長スリット41から出没自在に形成されてい
る。また、トリガー18の先部にはクランクリンク43
の一端が枢軸44によって枢支連結されており、クラン
クリンク43の他端はストッパー15の中途部に枢軸4
5によって枢支連結されている。なお、ストッパー15
にも下面開口の横長スリット46aが形成されており、
クランクリンク43の他端は横長スリット46aの下面
開口を通して横長スリット46aに挿入された後、枢軸
45によって枢支されることになる。かかる構成によっ
て、トリガー18の回転動作を、クランクリンク43を
介して、ストッパー15の進退動作に容易に変換するこ
とができる。
【0017】また、図1、図5及び図6に示すように、
自動・手動切替可能なレンチAが手動操作状態の場合、
トリガー18の上面には、ハンドル10の軸線と略平行
な第1のカム面47と、第1のカム面47と直角な角部
48を介して連絡する第2のカム面49とが形成されて
いる。また、図1において、第1のカム面47にはハン
ドル10の軸線と直交する方向(E方向)に軸線を有す
る弁棒50の一端が当接状態に載置されており、弁棒5
0の他端はハンドル10及び弁ケーシング31内に形成
されている弁棒案内孔51内に、開閉弁13の弁室32
に向けて進退自在に配設されている。かかる構成によっ
て、トリガー18の回転動作によって第1のカム面47
と第2のカム面49とを傾斜させ、弁棒50の先端を第
1のカム面47と第2のカム面49との間で軌跡Fに沿
って移動させることができ、この移動によって弁棒50
を容易に進退させることができる。
【0018】(自動・手動切替可能なレンチAの作動)
次に、上記した構成を有数自動・手動切替可能なレンチ
AによるボルトBの締結作業について説明する。
【0019】(自動操作)例えば、機械類の生産ライン
等において、多数のボルト・ナットやねじ等を締めつけ
る場合、手作業で行えば、時間もかかるし、締付量も一
定に保持することは困難である。このような場合、自動
・手動切替可能なレンチAを自動レンチとして使用すれ
ば、作業効率も良く、一定のトルク管理の下で締めつけ
ることができる。
【0020】まず、所定のトルクによってボルトBを締
めつけるために、減圧弁36により圧縮ガスの一次供給
圧を所定の圧力に設定する。図1に示すように、この一
次供給圧の圧力は圧力計34を見ながら行うことができ
る。即ち、トルク調整をインパクトレンチより正確かつ
容易に行うことができ、トルク管理が容易となる。
【0021】図1に示すように、ボルトBに合ったアタ
ッチメント14をエアモータ12の回転軸11の先端に
取り付ける。なお、締めつける部材の種類(ボルト、ナ
ット、ねじ等)及びサイズに応じて、アタッチメント1
4は適宜交換することができる。なお、エアモータ12
の回転トルクは静トルクであり、回転の際に、インパク
トレンチのような高速振動を発生しないため、アタッチ
メント14にピン等を入れて回転軸11に固定する必要
がない。従って、アタッチメント14を容易かつ迅速に
回転軸11に取り付け、取り外しすることができる。
【0022】次に、トリガー18を引き後方に回転する
と、トリガー連動機構20を構成するクランクリンク4
3によってスプリング29の付勢力に抗してストッパー
15が後退し、このストッパー15の後退と共に、回転
軸11を固定していたクランプ片である小径突起16が
突起嵌入穴17から抜き取られ、回転軸11は回転可能
になる。また、上記したトリガー18の後方回転によっ
て、同時に、トリガー連動機構20を構成する第1のカ
ム面47、第2のカム面49及び弁棒50の協働によっ
て、弁棒50が第1のカム面47から第2のカム面49
に向けて移動した後第2のカム面49上に保持される。
この移動によって弁棒50がスプリング40aの付勢力
に抗して開閉弁13の弁室32内に進出して弁球40を
押し上げ、圧縮ガス流出口37を開にすると共に、開位
置を保持する。これによって所定圧の圧縮ガスが切替弁
52に供給され、その後、エアモータ12に供給され、
回転軸11及びアタッチメント14とを一体的に回転す
る。この際、回転軸11の回転方向は切替弁52の切替
レバー53の切替動作によって予め決定されているの
で、アタッチメント14に係合されているボルトBをい
ずれかの回転方向に回転でき、自動的に、ボルトBを締
め付けたり、又は、緩めたりすることができる。この
際、エアモータ12は静トルクモータなので、インパク
トレンチのように繰返衝撃荷重が作用せず、わずかなト
ルク調整ミスでボルトBが破損するのを防止することが
できる。
【0023】また、エアモータ12は締付完了と同時に
自動的に停止するので、作業時間を短縮でき、しかも無
駄な空気消費はしない。さらに、図1に示すように、本
実施の形態では、自動・手動切替可能なレンチAは、ハ
ンドル10とエアモータ12とによってL字状に形成さ
れているため、ハンドル10をグリップ面24を手でも
って自動で締め付けるときには、手に感じる反力から締
付トルクのチェックをその場ですることができる。な
お、手動時においても、上記した反力から締付トルクの
チェックを行うことができる。
【0024】(手動操作)上記した自動操作の状態にあ
る、即ち、十分に後方に引いた状態にあるハンドル10
を放す、即ち、ハンドル10を前方に回転すると、圧縮
状態にあるスプリング29の付勢力によってストッパー
15は前方に向けて進出し、その先部に連設されている
小径突起16が回転軸11の外周面に円周方向に間隔を
開けて設けられている複数の突起嵌入穴17のいずれか
に嵌入して回転軸11の回転を規制する。
【0025】一方、上記ハンドル10の前方回転によっ
て、同時に、トリガー連動機構20を構成する第1のカ
ム面47、第2のカム面49及び弁棒50の協働及びス
プリング40aの付勢力によって、弁棒50が第2のカ
ム面49から第1のカム面47に移動して弁棒50が弁
室32から後退し、この弁棒50の後退によって弁球4
0が押し下げられ、圧縮ガス流出口37を閉にする。こ
れによって所定圧の圧縮ガスのエアモータ12への供給
が停止され、回転軸11の回転が停止し、ストッパー1
5の先部に連設されている小径突起16を破損すること
はない。
【0026】なお、このとき、回転軸11に設けられた
突起嵌入穴17とストッパー15の小径突起16との位
置が多少ずれることも考えられる。しかし、図4に示す
ように突起嵌入穴17は6個所設けられており、回転軸
11の外径と小径突起16の外径との関係から、回転軸
11の回転が停止したとき、ストッパー15の小径突起
16の近傍には必ずいずれかの突起嵌入穴17が存在す
るので、アタッチメント14をつけたまま回転軸11を
指で少し回転するのみで必ずストッパー15の小径突起
16はいずれかの突起嵌入穴17に嵌入することにな
り、回転軸11を固定することができる。
【0027】このように、自動・手動切替可能なレンチ
Aを自動操作状態から手動操作状態に切替えた後、自動
・手動切替可能なレンチAを手動レンチとして用いるこ
とができる。即ち、アタッチメント14をボルトBに係
合して自動・手動切替可能なレンチAの全体を回転させ
ることによって、通常のレンチとして用いることができ
る。即ち、トリガー10を放すだけで自動から手動へ切
り替えることができるため、自動でボルト・ナットやね
じ等を締めつけておいて、手動に切り替え、増締めを容
易に行うことができる。
【0028】また、錆びついて緩み難いボルトBをまず
手動で初期は緩めて、後で自動で締めつけることによっ
て作業性を向上できる。
【0029】以上、本発明を、図示の一実施の形態に係
る自動・手動切替可能なレンチを参照して説明してきた
が、自動・手動切替可能なレンチAは以下の構成とする
こともできる。
【0030】図7に示すように、自動・手動切替可能な
レンチAの不使用時には、トリガー18をハンドル10
から取り外すと共に、クランクリンク43を枢軸45と
連結軸54によって横長スリット46a内に固定状態に
収納することができる。
【0031】トリガー18を指で引きながら回転軸11
の回転方向と同一方向に自動・手動切替可能なレンチA
を回転することもできる。
【0032】エアモータ12にトルク検出センサを取り
付け、そのセンサ出力によってエアモータ12を自動停
止する機能を追加することもできる。
【0033】圧縮ガスは圧縮空気に限定されるものでは
なく、圧縮窒素ガスを用いることもできる。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の自動・手動切替可能なレ
ンチにおいては、軸杆からなるハンドルと、ハンドルの
先部に取り付けられ、ハンドルの軸線と直交する方向に
回転軸を具備するエアモータと、回転軸の先部に着脱自
在に装着されるアタッチメントと、ハンドル内に軸線方
向に進退自在に配設されると共に先部に回転軸をクラン
プ可能なクランプ片を具備するストッパーと、ハンドル
に取り付けられエアモータへ供給される圧縮ガスの供給
・停止を制御する開閉弁と、基部がハンドルの外周面に
枢軸回りに前後方向に回転自在に取り付けられるトリガ
ーと、トリガーの回転に連動してストッパーを進退しク
ランプ片による回転軸のクランプとその解除を行うと共
に開閉弁の開閉を行うトリガー連動機構とを具備し、ト
リガーの引き方向の回転によって、クランプ片による回
転軸のクランプを解除すると共に開閉弁を開にしてエア
モータに圧縮ガスを供給しアタッチメントを回転軸と共
に一体的に回転可能とし、かつ、トリガーの戻り方向の
回転によって、クランプ片により回転軸をクランプする
と共に開閉弁を閉にしてエアモータへの圧縮ガスの供給
を停止し、アタッチメントの回転を停止することができ
るようにしている。
【0035】このようにトリガー連動機構によって自動
・手動操作の切り替え、トルクの管理及びアタッチメン
トの交換等を容易に行うことができるので、ボルト・ナ
ットやねじ等を破損することなく締めつけたり緩めたり
することができ、機械類の生産ラインの生産効率を向上
させることができる。
【0036】請求項2記載の自動・手動切替可能なレン
チにおいては、ハンドルの後部にはスプリングが配設さ
れ、スプリングの付勢力によって、ストッパーのクラン
プ片を前記回転軸に向けて付勢するようにしている。従
って、指で引いた状態にあるトリガーから指を放すこと
のみによって自動的にストッパーのクランプ片が回転軸
を固定して回転を停止することができ、自動・手動切替
可能なレンチを確実に自動操作から手動操作に切り替え
ることができる。
【0037】請求項3記載の自動・手動切替可能なレン
チにおいては、トリガー連動機構は、トリガーの先部に
枢軸によってクランクリンクの一端を枢支すると共にク
ランクリンクの他端を枢軸によって前記ストッパーに枢
支し、トリガーの回転によってクランクリンクを介して
ストッパーを進退すると共に、トリガーの周縁面にカム
面を設け、カム面に、ハンドルの軸線と直交する方向に
往復移動可能な弁棒の一端を当接し、弁棒の他端を開閉
弁の弁座を開閉する弁体に当接し、トリガーの回転によ
って弁体を軸線方向に移動して開閉弁を開閉できるよう
に構成されている。
【0038】従って、トリガーの回転によって、ストッ
パーの進退による回転軸の固定及びその解除、及び、開
閉弁の開閉によるエアモータへの圧縮ガスの供給及びそ
の停止を同時に行うことができ、トリガー連動機構を簡
易な構造とすることによって自動・手動切替可能なレン
チをコンパクトにすることができ、かつ、安価に製作す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンドルを水平状態に保持してボルト・ナット
やねじ等の締付・緩みを行う場合の本発明の一実施の形
態に係る自動・手動切替可能なレンチの正面図である。
【図2】図1のI−I線による矢視平面図である。
【図3】図1のII-II 線による矢視側面図である。
【図4】エアモータの回転軸の横断面図である。
【図5】トリガー連動機構の要部斜視図である。
【図6】トリガー連動機構の要部斜視図である。
【図7】トリガー連動機構のクランクリンクの搬送時の
収納状態説明図である。
【符号の説明】
A: 自動・手動切替可能なレンチ B: ボルト 10: ハンドル 11: 回転軸 12: エアモータ 13: 開閉弁 14: アタッチメント 15: ストッパー 16: 小径突起 17: 突起嵌入穴 18: トリガー 19: 枢軸 21,22,23: 貫通孔 24: グリップ面 25: 上軸受 26: 下軸受 27: 係合穴 28: ストッパー進出量規制板 29: スプリング 29a: スプリングガイド 30: ストッパー受けプラグ 31: 弁ケーシング 32: 弁室 33: 圧縮ガス供給口 34: 圧力計 35: 圧縮ガス供給本管 36: 減圧弁 37: 圧縮ガス流出口 38: 圧縮ガス供給配管 39: 圧縮ガス流入口 40: 弁球 40a: スプリング 41: 横長スリット 43: クランクリンク 44,45: 枢軸 46a: 横長スリット 47: 第1のカム面 48: 角部 49: 第2のカム面 50: 弁棒 51: 弁棒案内孔 52: 切替弁 53: 切替レバー 54: 連結軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸杆からなるハンドルと、該ハンドルの
    先部に取り付けられ、該ハンドルの軸線と直交する方向
    に回転軸を具備するエアモータと、前記回転軸の先部に
    着脱自在に装着されるアタッチメントと、前記ハンドル
    内に軸線方向に進退自在に配設されると共に先部に前記
    回転軸をクランプ可能なクランプ片を具備するストッパ
    ーと、前記ハンドルに取り付けられ前記エアモータへ供
    給される圧縮ガスの供給・停止を制御する開閉弁と、基
    部が前記ハンドルの外周面に枢軸回りに前後方向に回転
    自在に取り付けられるトリガーと、該トリガーの回転に
    連動して前記ストッパーを進退し前記クランプ片による
    前記回転軸のクランプとその解除を行うと共に前記開閉
    弁の開閉を行うトリガー連動機構とを具備し、 前記トリガーの引き方向の回転によって、前記クランプ
    片による前記回転軸のクランプを解除すると共に前記開
    閉弁を開にしてエアモータに圧縮ガスを供給し前記アタ
    ッチメントを前記回転軸と共に一体的に回転可能とし、
    かつ、前記トリガーの戻り方向の回転によって、前記ク
    ランプ片により前記回転軸をクランプすると共に前記開
    閉弁を閉にしてエアモータへの圧縮ガスの供給を停止
    し、前記アタッチメントの回転を停止することができる
    自動・手動切替可能なレンチ。
  2. 【請求項2】 前記ハンドルの後部にはスプリングが配
    設され、該スプリングの付勢力によって、前記ストッパ
    ーの前記クランプ片を前記回転軸に向けて付勢するよう
    にしていることを特徴とする請求項1記載の自動・手動
    切替可能なレンチ。
  3. 【請求項3】 前記トリガー連動機構は、前記トリガー
    の先部に枢軸によってクランクリンクの一端を枢支する
    と共に該クランクリンクの他端を枢軸によって前記スト
    ッパーに枢支し、前記トリガーの回転によって前記クラ
    ンクリンクを介して前記ストッパーを進退すると共に、
    該トリガーの周縁面にカム面を設け、該カム面に、前記
    ハンドルの軸線と直交する方向に往復移動可能な弁棒の
    一端を当接し、該弁棒の他端を前記開閉弁の弁座を開閉
    する弁体に当接し、前記トリガーの回転によって前記弁
    体を軸線方向に移動して前記開閉弁を開閉できるように
    構成されていることを特徴とする請求項1又2記載の自
    動・手動切替可能なレンチ。
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