JPH10315013A - バーボーリング装置 - Google Patents

バーボーリング装置

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Publication number
JPH10315013A
JPH10315013A JP12373797A JP12373797A JPH10315013A JP H10315013 A JPH10315013 A JP H10315013A JP 12373797 A JP12373797 A JP 12373797A JP 12373797 A JP12373797 A JP 12373797A JP H10315013 A JPH10315013 A JP H10315013A
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JP
Japan
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cutting
drive shaft
tool holder
fixed
tool
Prior art date
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JP12373797A
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Toshifumi Mai
敏文 舞
Takao Kita
孝男 北
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーボーリング装置において、バイト送り量
の調整を短時間で且つ容易に行うことで切削加工精度及
び切削作業能率の向上を図る。 【解決手段】 駆動軸21の固定バイトホルダ41にバ
イト55を有する移動バイトホルダ45を駆動軸21の
径方向に沿って移動自在に装着し、固定バイトホルダ4
1に回転自在に支持されると共に移動バイトホルダ45
に螺合するねじ軸48を設けると共に、このねじ軸48
の端部に所定位置にラチェット機構を介して自動復帰可
能なラチェットアーム50を装着する一方、ストライカ
ロッド24に駆動軸21の回転時にラチェットアーム5
0が接触してラチェット機構を介してねじ軸48を所定
角度回転させるストライカ55を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービンコンプレ
ッサ車室等の粗削り加工などに使用されるバーボーリン
グ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、タービンコンプレッサ車室の粗
削り加工では、駆動軸に装着されたバイトホルダにバイ
トを取付けたバーボーリング装置を用い、駆動軸と共に
バイトを回転すると共にこのバイトを被加工材側に突出
させることで、被加工材としてのタービン車室のリング
状の溝を削りだすようにしている。図9にこの従来のバ
ーボーリング装置の概略を示す。
【0003】従来のバーボーリング装置において、図9
に示すように、021は荒加工されるタービンコンプレッ
サの車室ケーシングであって、022はバーボーリング装
置によって切削加工する車室溝部である。駆動軸001は
車室ケーシング021の円弧状をなす内周面に沿って所定
間隔をもって駆動回転可能に配設されている。この駆動
軸001には固定バイトホルダ002の半割りリング状をなす
取付部003が密着し、同じく半割りリング状をなすブラ
ケット004が密着しており、両者が複数の固定ボルト005
によって駆動軸001に固定されている。
【0004】固定バイトホルダ002には駆動軸001の径方
向に沿ってスリット006が形成されており、このスリッ
ト006には移動バイトホルダ007が移動自在に装着され、
取付ボルト008によって所定位置に固定されている。そ
して、この移動バイトホルダ007の溝部008にバイト009
が装着され、取付ボルト010によって所定位置に固定さ
れている。
【0005】従って、このバーボーリング装置によって
車室ケーシング021の車室溝部022を切削加工するには、
まず、車室ケーシング021の径に合わせて、固定バイト
ホルダ002上の移動バイトホルダ007の位置と、移動バイ
トホルダ007上のバイト009に位置を調整する。次に、駆
動軸001を回転させながら、車室溝部022の幅だけ軸方向
に移動させることで、バイト009によって車室溝部022の
幅を所定深さ切削加工する。1回目の切削加工が終わる
と、駆動軸001の回転及び移動を停止し、取付ボルト010
を弛緩して移動バイトホルダ007からのバイト009の突出
量、即ち、切り込み量を調整して再び取付ボルト010を
締結する。そして、再び、駆動軸001を回転させながら
軸方向に移動させてバイト009により車室溝部022の幅を
所定深さ切削加工する。この作業の繰り返しによって車
室溝部022を所望の深さまで切削加工していく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来のバーボーリング装置にあっては、1回の切削加工ご
とにバイト009の切り込み量を調整する必要があり、そ
の都度取付ボルト010を弛緩、締結しなければならず、
調整作業が面倒であると共に作業時間も長くなってしま
い、作業能率が良くないという問題があった。また、こ
のバイト009の切り込み量の調整を行うたびに、駆動軸0
01の回転を停止することから、バイト009の先端部に取
付けられたチップの損傷が生じる虞があり、高コスト化
を招いてしまう。
【0007】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、バイト送り量の調整を短時間で且つ容易に行う
ことで切削加工精度及び切削作業能率の向上を図ったバ
ーボーリング装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明のバーボーリング装置は、被加工材
の加工面に対して所定間隔をもって配設された駆動軸
と、該駆動軸と一体回転自在に装着された固定バイトホ
ルダと、該固定バイトホルダに前記駆動軸の径方向に沿
って移動自在に支持された移動バイトホルダと、該移動
バイトホルダに装着されたバイトと、前記固定バイトホ
ルダに回転自在に支持されると共に前記移動バイトホル
ダに螺合したねじ軸と、該ねじ軸の端部に設けられて所
定位置に自動復帰可能なアーム部を有するラチェット機
構と、前記被加工材側に設けられて前記駆動軸の回転時
に該アーム部と接触して該ラチェット機構を介して前記
ねじ軸を所定角度回転させるストライカとを具えたこと
を特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0010】図1に本発明の一実施形態に係るバーボー
リング装置の概略、図2に本実施形態のバーボーリング
装置の平面視、図3に図2のIII−III断面、図4に図3
のIV−IV断面、図5に図3のV矢視、図6にラチェット
歯の概略、図7にラチェット歯数とバイト送り量の関係
を表す説明を示す。
【0011】本実施形態のバーボーリング装置におい
て、図1及び図2に示すように、11は荒加工される被
加工材としてのタービンコンプレッサの車室ケーシング
であって、図示しないワークテーブル上に固定支持され
ており、上下方向及び水平方向に位置調整自在となって
いる。12は本実施形態のバーボーリング装置によって
切削加工する車室溝部である。バーボーリング装置はこ
のワークテーブルに支持された車室ケーシング11の上
方にある図示しない架台に配設されている。このバーボ
ーリング装置の駆動源によって回転する駆動軸21は、
この車室ケーシング11の円弧状をなす内周面に沿って
所定間隔をもって駆動回転可能に配設されており、車室
ケーシング11と駆動軸21と同心となっている。
【0012】この駆動軸21には固定ボルト22によっ
てリング状に固定された半割りの組立形リング23が装
着され、この組立形リング23には駆動軸21と直交す
る方向に沿った一対のストライカロッド24が固定され
ている。この各ストライカロッド24先端部がそれぞれ
車室ケーシング11の上面に載置可能なっており、駆動
軸21と組立形リング23との間にスリップリング25
が介在することで、駆動軸21は車室ケーシング11上
に支持された組立形リング23によって回転自在に支持
されている。
【0013】駆動軸21における組立形リング23の両
側には、固定ボルト26,27によってリング状に固定
された半割りの組立形フランジ28,29が固定されて
いる。そして、各組立形フランジ28,29の一方には
それぞれバイト切削機構30,31が装着され、他方に
はそれぞれバランスウエイト32,33が固定されてい
る。なお、各組立形フランジ28,29に装着された各
バイト切削機構30,31はほぼ同様の構成となってお
り、組立形リング23を中心としてほぼ対称形をなして
いる。従って、以下の説明では、一方のバイト切削機構
30についてのみ詳細に説明し、同様の機能を有する部
材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0014】このバイト切削機構30において、図2乃
至図5に示すように、組立形フランジ28には固定バイ
トホルダ41が多数のボルト42によって固定されてい
る。この固定バイトホルダ41は駆動軸21側が凹んで
平面視が矢羽根形をなし、駆動軸21の径方向に沿った
テーパ状の雄形嵌合部43が形成されると共に、溝部4
4が形成されている。一方、移動バイトホルダ45は固
定バイトホルダ41のほぼ半分の長さであって、固定バ
イトホルダ41の雄形嵌合部43に摺動自在に嵌合する
雌形嵌合部46が形成されている。そして、固定バイト
ホルダ41の溝部44には前後一対の軸受47によって
ねじ軸48が回転自在に支持されており、このねじ軸4
8には移動バイトホルダ45と一体のナット部49が螺
合している。従って、ねじ軸48を正回転あるいは逆回
転することで、ナット部49を介して移動バイトホルダ
45を固定バイトホルダ41に対して、駆動軸21の径
方向に沿ってストロークSだけ移動することができる。
【0015】また、ねじ軸47の一端部には図示しない
ラチェット機構を介してラチェットアーム50が装着さ
れている。このラチェット機構はねじ軸48に固結され
たラチェットホイールに対して、ラチェットアーム50
のストッパが係止することで、ラチェットアーム50の
一方方向の回転力のみがねじ軸48(ラチェットホイー
ル)に伝達されるようにしたものである。なお、ラチェ
ットアーム50からねじ軸48に伝達される回転方向
は、図示しないクラッチレバーによって切換可能となっ
ている。そして、ねじ軸48とラチェットアーム50と
の間には巻ばね51が設けられており、ラチェットアー
ム50が外力によって所定位置から回転力伝達方向に回
転した後に、この巻ばね51によって回転力非伝達方向
に回転して所定位置に自動復帰できるようになってい
る。
【0016】一方、ストライカロッド24にはストライ
カ52の基端部が固定ねじ53によって取付けられてお
り、先端部はバイト切削機構30側に延出され、ラチェ
ットアーム50と接触可能となっている。なお、このス
トライカ52は固定ねじ53を弛緩することで回動可能
となり、再び締結することで所定の回動位置に固定する
ことができる。
【0017】従って、駆動軸21を回転すると、この駆
動軸21と一体の組立形フランジ28が回転し、この組
立形フランジ28に取付けられた固定バイトホルダ41
及び移動バイトホルダ45などが回転する。この駆動軸
21の回転時、ストライカ52がバイト切削機構30側
に延出されたラチェットアーム50との接触可能位置に
あると、駆動軸の1回転ごとにラチェットアーム50が
ストライカ52に接触する。このとき、ラチェットアー
ム50がストライカ52に接触して所定位置から回転力
伝達方向に回転すると、ラチェットアーム50の回転力
がねじ軸48に伝達され、ねじ軸48が所定角度回動す
る。すると、固定バイトホルダ41に対して移動バイト
ホルダ45が所定ストローク移動することができ、ラチ
ェットアーム50がストライカ52から離れると、ラチ
ェットアーム50は巻ばね51によって回転力非伝達方
向に回転して所定位置に自動復帰する。
【0018】この場合、図6に示すように、ねじ軸48
に固定されたラチェットホイール48aに形成された一
歯の角度はθとなっており、例えば、図7に示すよう
に、ラチェットホイール48aが一歯(角度θ)回動し
てねじ軸48が同角度回動することで、移動バイトホル
ダ45が0.2mmストローク移動するように設定してお
けばよい。従って、ラチェットアーム50とストライカ
52との接触によるラチェットアーム50の回動で、ラ
チェットホイール48aが二歯(角度2θ)回動するよ
うに設定すると、ねじ軸48の回動によって移動バイト
ホルダ45を0.4mmストローク移動することができ
る。
【0019】そして、移動バイトホルダ45には駆動軸
21の径方向に沿った取付溝54が形成され、この取付
溝54にはバイト55が装着され、取付ボルト56によ
って固定されている。
【0020】ここで、上述した本実施形態のバーボーリ
ング装置による車室ケーシング11の車室溝部22の切
削作業について説明する。
【0021】図1に示すように、駆動軸21には、前述
したように、ほぼ同様の構成をなす2つのバイト切削機
構30,31が設けられているが、駆動軸21を図1に
矢印Aにて示す方向に移動して加工を行う場合には、バ
イト切削機構30を使用し、駆動軸21を図1に矢印B
にて示す方向に移動して加工を行う場合には、バイト切
削機構31を使用する。ここでは、駆動軸21を回転さ
せながら図1に矢印Aにて示す方向に移動し、バイト切
削機構30を使用して加工を行う場合について説明す
る。
【0022】図1及び図2に示すように、まず、ワーク
テーブル上に車室ケーシング11を固定支持する一方、
架台に配設されたバーボーリング装置をこの車室ケーシ
ング11に対して位置決めする。即ち、バーボーリング
装置を作動して駆動軸21と車室ケーシング11とが同
心となるように、車室ケーシング11上にストライカロ
ッド24を載置する。また、バイト切削機構30にバイ
ト55を装着し、バーボーリング装置を作動すること
で、加工する車室溝部12の被加工面に対するバイト5
5の位置決めを行う。更に、固定ねじ53を弛緩、締結
することでストライカ52をバイト切削機構30側に突
出してラチェットアーム50に接触する位置で、且つ、
この接触時にラチェットアーム50を介してねじ軸48
が所定角度回動する位置とする。そして、ラチェットア
ーム50からねじ軸48に回転力が伝達される方向が、
バイト55の送り方向(切り込み量増加方向)となるよ
うにクラッチレバーを切換操作しておく。なお、バイト
55の先端と車室溝部12の被加工面との位置調整は、
クラッチレバーを切換操作と共に、ラチェットアーム5
0を所定方向に回動することで、バイト55を微小移動
して行ってもよい。
【0023】この状態で駆動軸21を図1に矢印Cにて
示す方向に回転すると、駆動軸21に組立形フランジ2
8を介して装着されたバイト切削機構30のバイト55
による車室溝部12の切削加工が開始される。そして、
駆動軸21が1回転するごとにラチェットアーム50が
所定角度回動されることで、バイト55が所定量づつ送
り出され、一定の切り込み量が与えられる。
【0024】即ち、駆動軸21が図1の矢印C方向に回
転すると、図5に示すように、バイト切削機構30は図
5の矢印C方向に回転し、ラチェットアーム50はスト
ライカロッド24に固定されたストライカ52に下から
接触する。従って、ラチェットアーム50はこのストラ
イカ52の接触時に図5にて時計回り方向に所定角度回
転する。このラチェットアーム50の回転量はクラッチ
機構を介してねじ軸48に伝達され、このねじ軸52が
ラチェットアーム50と同じ角度回動する。すると、図
4に示すように、ねじ軸52の回動によってナット部4
9を介して移動バイトホルダ45が図4にて右方に所定
距離移動し、バイト55に一定の切り込み量が与えられ
ることとなる。
【0025】このように駆動軸21が図1の矢印C方向
に回転すると、駆動軸21の1回転ごとにバイト55に
一定の切り込み量が与えられ、この繰り返しによってバ
イト55が車室溝部12を所定深さまで切削加工する。
そして、車室溝部12が所定深さまで切削加工されると
駆動軸21の回転を停止し、ラチェットアーム50から
ねじ軸48に回転力が伝達される方向が、バイト55の
戻し方向(切り込み量減少方向)となるようにクラッチ
レバーを切換操作してから、駆動軸21を図1の矢印D
方向に回転すると、駆動軸21の1回転ごとに、図5に
示すように、ラチェットアーム50はストライカロッド
24に固定されたストライカ52に上から接触し、バイ
ト55が一定距離戻されることとなり、この繰り返しに
よってバイト55を元位置に戻す。なお、このとき、ラ
チェットアーム50を手動によって回転することでバイ
ト55を元位置に戻してもよい。
【0026】そして、今度は駆動軸21を図1の矢印A
方向に微小距離送り、この位置で駆動軸21を、前述と
同様に、図1の矢印C方向に回転してラチェットアーム
50の回動によってねじ軸52を所定方向に回動するこ
とで、バイト55に一定の切り込み量が与えながら、こ
のバイト55によって車室溝部12を所定深さまで切削
加工する。この繰り返しによって車室溝部12を所定距
離にわたって所定深さまで切削加工することができる。
【0027】なお、前述の実施形態にあっては、駆動軸
21を軸方向の所定位置で、駆動軸21を回転すること
で、この駆動軸21の1回転ごとにバイト55に一定の
切り込み量が与えながら、このバイト55によって車室
溝部12を所定深さまで切削加工したが、ストライカ5
2をバイト切削機構30のラチェットアーム50と接触
しない位置にすることで、バイト55の自動送りを行わ
ず、駆動軸21を図1の矢印C方向に回転しながら、図
1の矢印A方向に微小距離送りすることで、車室溝部1
2を所定距離にわたって一定深さ切削加工することもで
きる。この場合、車室溝部12を所定距離、一定深さ切
削加工した後、ストライカ52を遠隔操作などによって
ラチェットアーム50と接触する位置に移動し、バイト
55に一定の切り込み量が与えるようにしてもよい。
【0028】また、前述の実施形態では、バイト切削機
構30を使用して車室溝部12を切削加工する場合につ
いて説明したが、駆動軸21を図1に矢印Bにて示す方
向に移動して加工を行う場合には、バイト切削機構31
にバイト55を装着し、この駆動軸21を回転すると共
に同方向に移動することで、車室溝部12を切削加工す
ることができる。
【0029】このように本実施形態のバーボーリング装
置にあっては、駆動軸21を回転することで1回転ごと
にバイト55に一定の切り込み量が与えられ、この繰り
返しによって車室溝部12を所定深さまで自動的に切削
加工することができ、手作業によるバイトの送り量の調
節のための着脱が不要となる。また、バイト55の元位
置までの戻し作業や駆動軸21の軸方向の送りも自動的
に行うこととなり、従来に比べ、切削加工精度が高く、
切削作業能率も良い。更に、バイト55の回動、停止の
繰り返し回数が減少することで、チップの損傷頻度が少
なくなってバイト55の寿命を延長できる。
【0030】なお、本実施例では、駆動軸21に一対の
組立形フランジ28,29を装着して各バイト切削機構
30,31を設けたが、被加工材に対する加工方向が一
方方向のみであれば、1つのバイト切削機構を設ければ
よい。
【0031】図8に本発明の別の実施形態に係るバーボ
ーリング装置の概略を示す。なお、前述した実施形態で
説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号
を付して重複する説明は省略する。
【0032】図8に示すように、組立形リング23は駆
動軸21に嵌合されており、一対のストライカロッド2
4が固定され、先端部が図示しない被加工材に載置可能
なっている。この駆動軸21には組立形リング23に隣
接して組立形フランジ28が固定されており、この組立
形フランジ28にはバイト切削機構30が装着されてい
る。このバイト切削機構30において、組立形フランジ
28には固定バイトホルダ41が固定され、この固定バ
イトホルダ41には移動バイトホルダ45が移動自在に
支持されており、固定バイトホルダ41と移動バイトホ
ルダ45の間にはねじ軸48が介装されている。このね
じ軸48の端部にはラチェット機構を介してラチェット
アーム50が装着されており、このラチェットアーム5
0はストライカロッド24に固定されたストライカ52
と接触可能となっている。そして、移動バイトホルダ4
5にバイト55が固定されている。
【0033】なお、本実施形態のバーボーリング装置に
よる切削加工方法は、前述の実施形態によるバイト切削
機構30を用いたものと同様であるため、ここでの説明
は省略する。
【0034】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように本発明のバーボーリング装置によれば、駆動軸に
固定バイトホルダを一体回転自在に装着し、この固定バ
イトホルダにバイトを有する移動バイトホルダを駆動軸
の径方向に沿って移動自在に支持し、固定バイトホルダ
に回転自在に支持されると共に移動バイトホルダに螺合
するねじ軸を設けると共に、このねじ軸の端部に所定位
置に自動復帰可能なアーム部を有するラチェット機構を
設ける一方、被加工材側に駆動軸の回転時にこのアーム
部と接触してラチェット機構を介してねじ軸を所定角度
回転させるストライカを設けたので、駆動軸の回転時に
バイトに一定の切り込み量を与え、この繰り返しによっ
て被加工材を所定深さまで自動的に切削加工することが
でき、切削加工精度の向上を図ることができると共に、
手作業によるバイトの送り量の調節のための着脱が不要
となり、バイト送り量の調整を短時間で且つ容易に行う
ことで切削作業能率の向上を図ることができ、また、バ
イトの回動、停止の繰り返し回数が減少することでチッ
プの損傷頻度が少なくなってバイトの寿命を延長するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るバーボーリング装置
の概略図である。
【図2】本実施形態のバーボーリング装置の平面図であ
る。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図3のV矢視図である。
【図6】ラチェット歯の概略図である。
【図7】ラチェット歯数とバイト送り量の関係を表す説
明図である。
【図8】本発明の別の実施形態に係るバーボーリング装
置の概略図である。
【図9】従来のバーボーリング装置の概略図である。
【符号の説明】
11 車室ケーシング(被加工材) 12 車室溝部(加工面) 21 駆動軸 23 組立形リング 24 ストライカロッド 25 スリップリング 28,29 組立形フランジ 30,31 バイト切削機構 32,33 バランスウエイト 41 固定バイトホルダ 45 移動バイトホルダ 48 ねじ軸 50 ラチェットアーム(アーム部) 51 巻ばね 52 ストライカ 55 バイト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工材の加工面に対して所定間隔をも
    って配設された駆動軸と、該駆動軸と一体回転自在に装
    着された固定バイトホルダと、該固定バイトホルダに前
    記駆動軸の径方向に沿って移動自在に支持された移動バ
    イトホルダと、該移動バイトホルダに装着されたバイト
    と、前記固定バイトホルダに回転自在に支持されると共
    に前記移動バイトホルダに螺合したねじ軸と、該ねじ軸
    の端部に設けられて所定位置に自動復帰可能なアーム部
    を有するラチェット機構と、前記被加工材側に設けられ
    て前記駆動軸の回転時に該アーム部と接触して該ラチェ
    ット機構を介して前記ねじ軸を所定角度回転させるスト
    ライカとを具えたことを特徴とするバーボーリング装
    置。
JP12373797A 1997-05-14 1997-05-14 バーボーリング装置 Withdrawn JPH10315013A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103447556A (zh) * 2013-08-27 2013-12-18 芜湖陀曼精机科技有限公司 一种径向自动进给端面镗车刀架
CN117483842A (zh) * 2023-11-29 2024-02-02 江苏屹伟不锈钢管业有限公司 一种不锈钢管镗削加工装置

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