JPH10314657A - 液状物の噴霧塗布方法 - Google Patents

液状物の噴霧塗布方法

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JPH10314657A
JPH10314657A JP13081197A JP13081197A JPH10314657A JP H10314657 A JPH10314657 A JP H10314657A JP 13081197 A JP13081197 A JP 13081197A JP 13081197 A JP13081197 A JP 13081197A JP H10314657 A JPH10314657 A JP H10314657A
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JP
Japan
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spray
liquid
droplet
liquid drop
coating
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JP13081197A
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English (en)
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Akifumi Nagae
昭文 永江
Kenichi Kuramoto
憲一 藏本
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Tetra Co Ltd
Original Assignee
Tetra Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑剤等の高粘度液体を実質的に溶剤レスで
均一な薄膜に形成可能な液状物の霧化塗布方法を提供す
ること。 【解決手段】 少なくともそれぞれ1個以上の液滴物噴
入穴14と液滴物噴出穴16とを備えた密閉容器状また
はチューブ状の噴霧塗布器12を用いて液状物を噴霧塗
布する方法。液滴物噴入穴14から液滴物を噴霧塗布器
12内に噴射し、該噴霧塗布器の12液滴物噴出穴16
から噴出する霧化物を被塗布物32に当てて塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状物を被塗布物
に噴霧塗布する方法に関する。特に、電気接点等に潤滑
や防錆の目的で液体潤滑剤を均一かつ薄膜に塗布するこ
とを目的とする際に、好適な塗布方法に関する。
【0002】ここでは、電気接点用の潤滑剤の塗布を、
主として例にとり説明するが、これに限られるものでは
ない。
【0003】
【従来の技術】コネクタやスイッチ等の電気接点に潤滑
及び防錆の目的で、潤滑剤を塗布することは広く行われ
ている。潤滑剤の形態として、液状のものやグリース状
のものやワックスのような固体〜半固体のものがある。
【0004】液状の潤滑剤は、一般に高粘度(約300
〜5000 cPs:3×10-4〜5×10-3m2/s)で、溶
剤で希釈して対象物を浸漬して引き上げ、溶剤を揮発さ
せることにより、対象物の表面に潤滑剤だけが残るとい
う、浸漬塗布方法が広く採用ていた。
【0005】潤滑剤を溶剤で希釈する目的は、希釈する
ことにより塗布される潤滑剤の膜厚を所定厚さに調整す
ること及び容易に塗布工程を機械化、自動化可能である
点にある。
【0006】溶剤で希釈しないで浸漬塗布すると、必要
以上にベッタリと付着してしまい、全体に均一に塗布す
ることが困難となる。
【0007】また、スポンジ状のものに潤滑剤を含ませ
て、対象物に塗布する方法も考えられるが、プレス成形
された部品は、多くの場合凹凸があり全体に均一に塗布
することが困難である。
【0008】溶剤には乾燥性の見地から高い揮発性が要
求され、塩素系、フッ素系、炭化水素系の溶剤が用いら
れているが、塩素系、フッ素系の溶剤には人体への影
響、環境への影響があり、また炭化水素系の溶剤には揮
発性が高いほど引火性が大きい。このため、溶剤レスの
塗布方法が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、溶剤で希釈し
ない潤滑剤を、通常のスプレー塗装装置を使用してスプ
レーガンで被塗布物上に塗布すると、エア・エアレスに
関係なく、噴霧液滴の粒子径が大きく、均一な薄膜を被
塗布物上に形成できない。
【0010】本発明は、上記にかんがみて、潤滑剤等の
高粘度液体を実質的に溶剤レスで均一な薄膜に形成可能
な液状物の噴霧塗布方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を下
記構成により解決するものである。
【0012】本発明の液状物の噴霧塗布方法は、少なく
ともそれぞれ1個以上の液滴物噴入穴と液滴物噴出穴と
を備えた密閉容器状またはチューブ状の噴霧塗布器を用
いて液状物を噴霧塗布する方法であって、液滴物噴入穴
から液滴物を噴霧塗布器内に噴射し、該噴霧塗布器の液
滴物噴出穴から噴出する霧化物を被塗布物に当てて塗布
することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
例に基づいて、説明をする。
【0014】(1) 図1に本発明の液状物の噴霧塗布方法
に使用する噴霧塗布器12を示す。
【0015】噴霧塗布器12は、少なくとも1個以上の
液滴物噴入孔14と液滴物噴出孔16とを備えた密閉容
器体である。具体的には、液滴物噴入穴14及び前記液
滴物噴出穴がそれぞれ噴霧塗布器12の天井壁12aに
1個づつ、形成されているが、噴入穴14及び噴出穴1
6の双方が複数個、または、一方が1個で他方が複数個
であってもよい。
【0016】さらに、噴霧塗布器12の底部に、穴あき
邪魔板18が配されている。この邪魔板18は、噴入液
滴物の内が大粒径の液滴物が反射して噴出穴に向かうの
を阻止する作用を奏する。即ち、大粒径の液的物は、邪
魔板18の穴18aで吸収されるようになっている。具
体的には、液状物の粘度にもよるが、タイラー(Tyler
)標準ふるいで、5〜100メッシュ(目の開き:
3.962〜0.175mm)の剛体網状物を使用でき
る。
【0017】噴入孔14には、エアスプレー装置20の
スプレーガン22がセット可能とされている。
【0018】ここで、噴霧塗布器(密閉容器体)12の
形状は、図例のものに限られず、矩形箱状、縦・横筒
状、中空円柱状、球体状、円錐(角錐)状、裁頭円錐
(角錐)状さらには、多面体であってもよい。また、噴
入孔14の径は、スプレーガン22の先端部に対応した
径とする。また、噴出孔16の径は、噴霧塗布器12の
容量、スプレーガン22のエア圧及び開口角度により異
なるが、通常、1〜10cmとする。
【0019】なお、図例中、26は圧送タンクで、28
へ高粘度液状物(潤滑剤)である。
【0020】(2) 次に、上記実施例の装置を用いての本
発明の噴霧方法を説明する。
【0021】図1に示す如く、電気接点32aを表面に
備えた帯状の被塗布物(例えばメッキ処理工程を経た銅
板)32を、送り出しロール34と引き取りロール36
との間で連続的または間欠的に搬送する。
【0022】そして、その被塗布物32の直下に上記塗
布器12の噴出孔16が位置する様に配設させる。この
とき、噴出孔16と被塗布物32との隙間は、被塗布物
32の搬送に問題がなければ、可及的に小さい方が望ま
しく、通常、1〜200mm、望ましくは2〜100mmと
する。そして、被塗布物32の搬送速度は、塗布時間1
〜10秒となるように設定する。
【0023】この状態で、エアスプレー装置20のスプ
レーガン22をオンとする。このとき、スプレーガン2
2の、エア圧:2〜4kgf/cm2 (0.196〜0.39
2MPa )、液状物噴出量:100〜500mL/min と
する。
【0024】当然、エアスプレー装置20の図示しない
コンプレッサは運転状態とする。すると、スプレーガン
22のノズル22aから塗布器10内に向けて噴射され
た液滴物は、スプレーエア流に乗って噴霧塗布器10の
液滴物噴出穴16から噴出する。
【0025】このとき、液滴物噴出穴16から噴出され
る液滴物の粒径分布は、小粒径(0.05〜5μm)側
に移動している。その理由は、断定できないが、下記の
如くであると推定される。
【0026】噴入液滴物の内、大粒径のもの、即ち、重
いものは、エア流に乗れず途中で落下するか、または、
中粒径のものは、塗布器12の主として内周璧及び邪魔
板18に衝突することにより、噴出穴16に向かうエア
流による掬い上げが困難となる。なお、この際、大粒径
の液滴物が内周璧や邪魔板18に衝突して反射する際、
該液滴物の一部は破砕して小粒径化するが、そのもの
は、噴出穴16に向かうエア流に乗って、噴出穴16か
ら噴出する。
【0027】こうして、噴出穴16からは、スプレーガ
ンからの噴霧された液滴物の内、主として小粒径のもの
もの、ないし、粉砕され小粒径化されたもののみが、被
塗布物32に向かって、噴出される。よって、被塗布物
32の電気接点32a上に均一な潤滑剤の薄膜を形成す
ることができる。
【0028】(2) 図例では、天井壁から液滴物を噴入さ
せ、天井壁へ噴出させる構成したが、本発明の特許請求
の範囲を逸脱しない範囲で種々の構成にすることが可能
である。
【0029】例えば、底壁から液滴物を噴入させ、側壁
へ噴出させる構成、横置きタイプで、側壁から液滴物を
噴入させ、他方の側壁ないし周璧から該液滴物を噴出さ
せる構成等が考えられる。
【0030】更には、塗布器は、実質剛体である密閉容
器状でなくても、一端を噴入穴とし、他端を噴出穴とし
た可撓性のチューブ状としてもよい。この場合は、噴出
穴の方向性を任意とできる。
【0031】なお、上記ではスプレー装置として、エア
スプレー装置を例に採ったが、勿論、エアレスのスプレ
ー装置でも、エア流の発生があれば可能である。
【0032】
【試験例】図1に示す形状の噴霧塗布器(縦12cm×
横22cm×高さ24cm:ポリエチレン製)12の噴
入孔14に、エアスプレーガン22(エア圧:4kgf/cm
2:0.392Mpa 、噴射開き角度:60°)を液体が
噴霧できる状態に調節した。
【0033】そして下記粘度の各潤滑性油を、前記エア
スプレーガン22から噴霧塗布器12内に噴入させ、噴
出孔16(内径:25mm)から噴出させて銅板に付着さ
せた(塗布時間約3秒)。
【0034】シリコーン油…2(2×10-6)・100
(10-4)・500(5×10-4)・1000(1
-3)・3000(3×10-3) cSt(m2/s)(25
℃) ポリ−α−オレフィン油…5.2(5.2×10-6)・
17.5(1.75×10-5)・28.8(2.88×
10-5)・47.6(4.76×10-5)・420
(4.20×10-4)・1350(1.35×10-3
cSt(m2/s)(37.8℃) ポリフェニルエーテル油…368 cSt(3.68×10
-4m2/s)(37.8℃) いずれも、試験例も、銅板には触感でべたつきのない、
ほぼ均一な薄膜の形成が確認された。
【0035】一方、上記と同一のエアスプレーガンを
で、同一噴射条件で、銅板に直接塗布したところ、いず
れも肉眼で確認できる大きな液滴が付着し、べたつきが
大きく塗膜は不均一であった。
【0036】
【発明の作用・効果】本発明の液状物の噴霧塗布方法
は、少なくともそれぞれ1個以上の液滴物噴入穴と液滴
物噴出穴をと備えた密閉容器状またはチューブ状の噴霧
塗布器を用いて液状物を噴霧塗布する方法であって、液
滴物噴入穴から液滴物を噴霧塗布器内に噴射し、該噴霧
塗布器の液滴物噴出穴から噴出する霧化物を被塗布物に
当てて塗布することにより、液状物をスプレーで被塗布
物に直接噴射して塗布する場合に比して、均一な薄膜を
形成することが容易である。その理由は、主として、噴
入されたさまざまの径の液滴物の内、エア流に乗って大
粒径のものが塗布器内で捕獲され、噴出穴に向かうエア
流れに乗るのが可能な主として小粒径の液滴が噴出穴か
ら噴出されるためと推定される。
【0037】従って、潤滑剤等の高粘度液体を実質的に
溶剤レスで均一な薄膜を、被塗布物上に形成可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に液状物の噴霧塗布方法を原理を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
12 噴霧塗布器 14 噴入孔 16 噴出孔 18 邪魔板 20 エアスプレー装置 28 高粘度液状物 32 被塗布物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともそれぞれ1個以上の液滴物噴
    入穴と液滴物噴出穴とを備えた密閉容器状またはチュー
    ブ状の噴霧塗布器を用いて液状物を噴霧塗布する方法で
    あって、 前記液滴物噴入穴から液滴物を前記噴霧塗布器内に噴射
    し、該噴霧塗布器の液滴物噴出穴から噴出する霧化物を
    被塗布物に当てて塗布することを特徴とする液状物の噴
    霧塗布方法。
  2. 【請求項2】 前記液状物が高粘度液体であることを特
    徴とする請求項1記載の液状物の噴霧塗布方法。
  3. 【請求項3】 前記液状物が液体潤滑剤であることを特
    徴とする請求項2記載の液状物の噴霧塗布方法。
  4. 【請求項4】 前記液滴物噴入穴及び前記液滴物噴出穴
    がそれぞれ前記噴霧塗布器の天井壁に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の液状物の噴霧塗布方法。
  5. 【請求項5】 前記噴霧塗布器の底部に、穴あき邪魔板
    が配されていることを特徴とする請求項1記載の液状物
    の噴霧塗布方法。
JP13081197A 1997-05-21 1997-05-21 液状物の噴霧塗布方法 Withdrawn JPH10314657A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006104510A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Toppan Printing Co Ltd 黒化処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006104510A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Toppan Printing Co Ltd 黒化処理装置
JP4613568B2 (ja) * 2004-10-04 2011-01-19 凸版印刷株式会社 黒化処理装置

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Effective date: 20040803