JPH10314185A - ハンドピース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ハンドピースを、ツールまたは治療されるべき
対象物の過剰負荷を避けるような方法により構成した
い。また、ハンドピースのハンドリングを改善したい。 【解決手段】ハンドピース（３）の前方端部領域に配置
されるツールホルダ（５）と、ツール（６）をツールホ
ルダ（５）内に取り外し可能に固定する保持カップリン
グ（１６）と、ハンドピース（３）内を通過して長手方
向に延伸しており、ツールホルダ（５）の回転および／
または往復駆動に用いられるドライブコネクション
（８）とを有するハンドピースにおいて、伝達されるト
ルクを所定の最大トルク値に制限する過剰負荷カップリ
ング（１４）をドライブコネクション（８）内に配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、治療機械または処
置機械の構成部としての、あるいは、医療目的のための
治療装置または処置装置の構成部としてのハンドピース
に関する。

【０００２】

【従来の技術】このようなハンドピースは、なにより
も、医科または歯科の治療機械、または医科または歯科
の研究室の処置機械である。

【０００３】医療用または歯科用のハンドピースまたは
治療機械は、各場合においてそれらに装着されるツール
の機能により、また、その駆動の作用によって異なる。
ツールは、たとえばドリルを用いた場合のような回転に
より、または、やすりを用いる場合のような軸方向の往
復運動により、また、それらの動きの組み合わせにより
駆動される。回転方向に駆動されるツールを有するハン
ドピースは、適切な形態のツールが与えられて、回転方
向の駆動力を回転部品に伝達する目的のために使用され
る。たとえば、義歯や体の他のパーツに付随するネジを
有する場合のような、現在治療箇所にあるネジを、閉め
たり緩めたりするために用いられる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】現在あるハンドピース
を利用することは、いくつかの理由のために問題があ
る。１つの理由は、負荷に関して、ハンドピースのロッ
ド形状のデザインが原因となり、ツールを軸とした回転
運動の際に、ツールと歯の両方に、結果としてそれらを
過剰ストレスの状態にする可能性があるような、かなり
のてこの作用が働くことがあり得るということである。
たとえば、それは、結果として、ツールが折れたり、歯
にテコにより除去されるような大きなストレスがかけら
れたりする可能性がある。

【０００５】この問題は、ツールが、ツールが折れ込む
ような空洞を生じるように作用するものであった時に特
に生じ、中でも、歯根管に対する治療および処置ツール
のように、ツールの横断面の寸法が比較的小さい時にさ
らに特に生じる。ツールが治療の最中に壊れた場合に
は、それは、適応してそれを収容するその空洞の中にか
なり強固に突きささり、ほとんどの場合、除去できなく
なる。考慮すべき可能性は、折れた歯根管用ツールは、
歯の機能およびそれからの有益な生活を害するだろうこ
と、および、結果的に早齢な歯の欠損を生じさせる炎症
の主なきっかけとなるかもしれないということである。

【０００６】前述した問題は、歯根管のツールを有する
ハンドピースの場合に特に現れる。それは、そのような
ツールは、その比較的小さな断面の寸法とその長さのた
めに簡単に壊れ、破片は歯根管の中に押し込まれ、ほと
んどの場合引き出すことができないためである。

【０００７】中でツールが回転駆動機能を実行するこの
ようなハンドピースにおいて過剰負荷から結果的に生じ
させられる問題は、たとえば、歯または体のパーツの取
り付けに使用されるネジが過剰な傷をつける場合など
に、同様に生じさせられる。

【０００８】したがって、本発明の元となっている目的
は、既存のタイプのハンドピースを、ツールまたは治療
されるべき対象物の過剰負荷を避けるような方法により
構成することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この目的は、請求項１の
特徴を有する手段により達成される。本発明に係わる構
成においては、ツールのドライブコネクションの中に搭
載される過剰負荷カップリングが、最大トルク伝達値に
調節されており、これによりもしトルクがそれを越えた
場合には、自動的に制動がかかる。この手段により、ツ
ール自信、または本体の各部、またはツールの動きに依
存して交換される本体部品の、過剰負荷を避けることが
できる。

【００１０】本発明に係わる過剰負荷カップリングは、
ドライブコネクションの種々の場所に具備してよい。た
とえば、ドライブシャフト部の中に、または、ツールの
保持カップリングの中に、過剰負荷カップリングを搭載
することができる。本質的な点は、過剰負荷カップリン
グが、ドライブコネクションの最も弱いリンクとして機
能し、所望の安全な機能が実行されるということであ
る。

【００１１】過剰負荷カップリングが配置されている場
所は重要である。特に、歯科治療装置のためのハンドピ
ースの場合には重要である。なぜならば、過剰負荷カッ
プリング（１４）の配置は、結果として部分的に大きな
構造になることが避けられない。そのようなハンドピー
スの機能する場所、すなわち患者の口腔内では、小さな
スペースのみが許されており、大きな構造物は、治療を
行う上で注意深く観察することが必要な治療箇所の視野
を妨げるからである。

【００１２】本発明に係わる過剰負荷カップリングによ
れば、所定のトルク値以下の回転駆動が保証される。こ
のようなカップリング、特に、伝達されるトルクが小さ
くなった際には、トルク値を前述したトルク値のレベル
に移行させ、自動的にカップリング機能を復帰させるス
ライディングカップリングは、非常に利点のある方法で
あり適切である。この目的は、回転軸に対して直角に配
置された２つのフラットな摩擦面、または、２つのカッ
プリングディスク上の結合軸に関し回転において対称な
２つの摩擦面であって、それらのいずれか１つまたは両
方が軸方向に移動可能なように支持され、スプリングの
伸長力により相互にバイアスがかけられる摩擦面によ
り、非常に有利な方法で達成される。

【００１３】本発明の範囲内において、カップリング部
の互いに向かいあうカップリング面を、互いに合わさ
り、角度が約１３５°以上であるような比較的大きな角
度をなす同じような側面を有する、くさび形状の少し高
くなった箇所と窪んだ箇所を有するように設計すること
も非常に有益である。これにより、過剰負荷カップリン
グの機能の開始を保証するための１つまたは両方のディ
スクの軸方向の移動の範囲は、少なくともその少し高く
なった箇所の軸方向の高さに対応したものとなる。

【００１４】本発明の範囲内において、ローラ体、特に
ボールが、カップリング部の摩擦面の間に冠歯車のよう
な形態で配置されることは、同時に可能であり、有益で
ある。さらに、くさび形状の少し高くなった箇所と窪ん
だ箇所を、その断面形状が、好適には、ローラ体の断面
形状に適合した球状の窪みとなるように形成することも
可能である。

【００１５】前述した構成においては、前述した歯形の
表面の動作において、スリップした際、また振動や小さ
な衝撃が起きた際に、円周方向においておいて有効で、
回転方向によってはさらにその有効性が改善されるよう
な、効果的なトランスファモーメントが生じ、ひっかけ
ツールまたは、ネジのようなそのような動作をする部品
を解除させることができる。

【００１６】特に、歯科用ハンドピースにおいて、過剰
負荷カップリングをハンドピースのリア領域に配置する
ことはさらに有益である。そこでは、過剰負荷カップリ
ングにより生じさせられる構造の大型化がほとんど不便
でなくなる。また、ハンドピースの先頭領域においては
装置形状の小型化を実現することができる。角度を持っ
た歯科用ハンドピースの場合には、過剰負荷カップリン
グを角度を持ったリアアームに配置することが賢明であ
る。

【００１７】歯根管の治療または異なる治療または処置
の実行のために、低速な動作スピードを達成するため
に、ハンドピースのドライブコネクションの中に小型ギ
アを実装し、さらにそれをハンドピースの中に実装する
ことは有益である。

【００１８】本発明に係わる構成は、プラグインコネク
ションのような、容易に作用させることができる方法に
より、たとえば治療椅子のような治療ユニットに付随し
た制御装置へのいわゆるサプライホースが接続されてい
るいわゆる接続部に、接続したり解除したりすることが
できるハンドピースに対して、非常に好適である。

【００１９】特に、本発明に係わるハンドピースが、過
剰負荷カップリングおよび小型ギアを有する構造のユニ
ットとして設計されている場合には、本発明によるハン
ドピースへの駆動部を介して、多くのタイプの治療また
は処置のために設計されているに接続部をも利用するこ
とが可能である。その結果、複数の異なる治療および処
置のために、異なるハンドピースおよび本発明に係わる
ハンドピースの任意のハンドピースをマウントすること
ができるただ１つの接続部が要求される。

【００２０】前述した全ての構成においては、また、特
に、歯根管の治療に用いられるハンドピースの場合にお
いては、過剰負荷カップリングを、それがオープンさ
れ、またクローズされるトルク値が調節されることがで
きるような方法により構成することが有益である。この
点に関しては、手動により外部より操作可能であり、す
くなくとも２つの位置の間を動かすことができ、その途
中においては無段階で、または段階的にトルク値の調節
が行われる調節装置を具備することが有効である。調節
をするために非常に便利な方法としては、好適には、調
節部品は、人間工学的にハンドピースのハンドリングを
損なわない薄いリングである

【００２１】種々の場合における人間または動物の体、
または医療モデル、または人工的な体のパーツの治療に
おいては、たとえば、上あごの領域の、または、口腔の
奥の領域の歯の治療を行う場合などのように、人間工学
的に難しい位置からの治療または処置が要求される。加
えて、たとえば、特に注意深いハンドリングが要求され
ている歯根管に対する場合のように、正確さと破損する
危険性に対する対応の両方のために、ハンドピースを補
助に使用した正確な処置の実行が必要とされている。そ
れらに、駆動電力と治療に用いられる特別の部材を供給
する目的のために、従来のハンドピースは、いわゆるフ
レキシブルサプライホースにより、供給装置に接続され
る。サプライホースはフレキシブルではあるけれども、
ハンドピースのハンドリングにある障害をもたらしてい
る。

【００２２】したがって、本発明の元にあるさらなる目
的は、ハンドピース、特に、歯根管の治療に用いられる
ハンドピースのハンドリングを改善することにある。

【００２３】この目的は、請求項３に特徴を有するハン
ドピースにより達成される。本発明によるこの構成にお
いては、ハンドピースはサプライホースから独立してい
る。この理由により、サプライホースにより定められて
いたようなハンドピースの動きの障害は、もはや存在し
ない。本発明によるこの構成のさらなる利点は、従来の
構成のサプライ装置からの独立により、ハンドピース
は、いわゆるポケット機器として可搬となり、従来の供
給装置が利用できないような場所においても使用するこ
とができるようになったことにある。

【００２４】

【発明の実施の形態】一般に、１により示されるような
治療機械の主な構成部は、治療機械の後方の端部を形成
するカップリング片２、プラグインカップリング形態で
クイックカップリング４によりカップリング片２に取り
外し可能に結合され、結合された状態においてグリッピ
ングスリーブのような形態でカップリング片２からロッ
ドのような方法で前に延びているハンドピース３、ハン
ドピース３の前方端部に配置される治療ツールまたは処
置ツール６のためで特に歯根管のツールのためのツール
ホルダ５、カップリング片２内の好適には電気駆動モー
タ７、８で示され、通常は、グリッピングスリーブを形
成するハンドピース３の中を縦方向に延ばされており、
それぞれがカップリング手段により結合されているかま
たは結合可能にされている複数のドライブシャフト区分
９，１０，１１，１２により構成されるドライブシャフ
トのつながり、ドライブシャフトのつながり８に対し
て、カップリング片２またはハンドピース３の範囲に設
けられリダクションギア１３、ドライブシャフトのつな
がり８に対して、カップリング片２またはハンドピース
３の範囲に設けられ、あるトルク値に達したときに自動
的に機能される過剰負荷カップリング１４、トルク値を
変えることができ、その結果、過剰負荷カップリング１
４を調節することができる調節装置１５である。

【００２５】図１に示す構成において、ハンドピース３
は、リアハンドピース部３ａとフロントハンドピース部
３ｂとの間において、鈍角の角度を持って延びている。
しかし、未だ記述されていない他の実施の形態において
は、ハンドピース３は真っ直ぐに延びたものであっても
よい。

【００２６】本実施の形態においては、ツールホルダ５
は、ツールの軸６ａを有するツール６が挿入可能で回転
駆動カップリング１７によりレシービングスリーブ１６
に取り外し可能に結合される、レシービングスリーブ１
６により形成される。レシービングスリーブ１６および
ツール６の中心軸１９は、ハンドピース３および治療機
械１の長手方向の中心軸２１に対して直角の向きにあ
る。これらの中心軸１９と２１のツール６側の間は、約
９０°から約１００°の鈍角、または、約９０°または
１００°である。

【００２７】回転駆動カップリング１７は、ツールの軸
６ａの平らな部分が形成されている開放された端部に対
して開いている、非環状のカップリング凹部１７ｂ内に
対して設けられるカップリング要素１７ａを有する。保
持カップリング１８は、中心軸１９を放射方向に調節可
能に支持し、スプリング力により、レシービングスリー
ブ１６へのツールの軸６ａの挿入によって、ツールの軸
６ａの好適には環状のカップリング凹部１８ｂの中に自
動的にセットされる。カップリング要素１８ａを解放す
るために、ハンドピースの太くなっている方の端部の側
においてツール６から離れた方に面にヘッドの形となっ
て現れる、アクチュエータ部２２が配置されている。ア
クチュエータ部２２は、好適には同軸上を移動可能に支
持され、指による圧力により移動が生じさせられた際に
は、カップリング要素１８ａを、ツールの軸６ａを解放
した解放位置に移動させる。回転駆動カップリング１７
および保持カップリング１８は、よく知られている結合
なので、その詳細の記述は記述しない。

【００２８】クイックカップリング４は、好適には、取
り外し可能な方法により、組み立てられた位置に連結さ
れるプラグインカップリングによって構成される。この
プラグインカップリングは、好適には、組み立てられた
位置において、カップリング片２とハンドピース３が相
互に自由に長手方向の中心軸２１の周りを回転可能な関
係に支持されるように設計される。この手段により、ハ
ンドピース３のハンドリングは、実質的に改善される。
なぜならば、カップリング片２は治療の間のハンドピー
ス３の回転の動きに加わる必要がないからである。回転
するプラグインカップリングは、一方のカップリング部
上に中空の円筒のカップリングピン４ａと、前記カップ
リング部を受けわずかに動く遊びを有するようなカップ
リング凹部４ｂを有する。

【００２９】本構成によれば、カップリングピン４ａは
カップリング片２から前方に延びており、カップリング
凹部４ｂはハンドピース３の後方端部領域に配置され
る。カップリング位置において連結する目的で、押し動
かされる連結部材２３が使用されている。連結部材２３
は、連結要素２３ａを有する。連結要素２３ａは、プラ
グインピン４ａの円筒の外部の表面の凹部、または、プ
ラグイン凹部４ｂの円筒の内部の表面に配置されてお
り、スプリング力によって、連結部材２３が手動により
簡単に印加できる軸方向の張力によって押し動かされる
その方法により、各場合において他の構成部に配置され
反対に位置する連結凹部の中にセットされる。

【００３０】カップリング片２は、図中においてわずか
に示すフレキシブルサプライホース２４により、歯科治
療場所において通常用いられている図示しない制御装置
に接続される。サプライ管２４を通して、駆動モータ７
のための電流供給管と、エア、水および／または噴霧液
の任意の管を有するメデイア管が延びている。メディア
缶は、クイックカップリング４を通過し、各回転位置に
おいて機能が維持されるような知られた方法によりクイ
ックカップリング４を通過し、ハンドピース３のフロン
トエンド領域まで延ばされ、そこで外部に案内されて、
治療箇所に向かって向けられている。

【００３１】第１のドライブシャフト部９は、駆動モー
タ７から、クイックカップリング４の領域まで延びてお
り、そこで、第２のドライブシャフト部１０に、プラグ
インカップリング要素により、クイックカップリング４
が組み立てられた時に同時にまた自動的に結合されると
いう確実な方法により相互に噛み合わされて、接続され
る。第２のドライブシャフト部１０は、ハンドピース３
の、ここではリアハンドピースアーム３ａの、中央領域
に配置されている過剰負荷カップリング１４まで前方に
延びている。

【００３２】過剰負荷カップリング１４から、第３のド
ライブシャフト部１１は、ギザギザの先端２５まで延び
ている。その領域には、かさ歯車（ベバルギア）トラン
スミッションが配置されており、その歯車は、第３と第
４のドライブシャフト部１１，１２のために、ネジリ抵
抗（トーションレジスタント）を用いた方法により接続
されている。フロントハンドピース部３ｂ内を延びてい
る第４のドライブシャフト部１２は、歯車２６またはか
さ歯車（ベバルギア）トランスミッションにより、レシ
ービングスリーブ１６に接続されており、その結果、後
段の回転駆動が保証される。

【００３３】また、この第４のドライブシャフト部１２
の回転方向の動きをレシービングスリーブ１６の軸方向
の動きに変換するトランスミッションも、ここで提供さ
れ得る。これにより、ツール６のための軸方向の往復運
動が生成される。さらに、第４のドライブシャフト部１
２とレシービングスリーブ１６の間のトランスミッショ
ンを、レシービングスリーブ１６およびその結果である
ツール６を、軸方向の往復運動の方向と回転運動の方向
に駆動する方法に、設計することも可能である。

【００３４】ドライブシャフト部９〜１２は、好適には
コンベンショナルローラベアリングまたはボールベアリ
ングである適切なベアリングにより、各々回転方向に支
持される。

【００３５】過剰負荷カップリング１４は、２つのカッ
プリング軸受け筒（ブッシュ）またはディスク１４ａ，
１４ｂにより構成される。そのリアカップリングディス
ク１４ａおよびフロントカップリングディスク１４ｂ
は、それらのリア部またはフロント部に、各々、結合面
または摩擦面１４ｃ，１４ｄを有し、これにより、それ
らは長手方向の中心軸２１に対して直角に配置された回
転の面内に並置される。これらによって、ここでは円筒
状または円錐状のらせんスプリングであるスプリング２
７により、１つのカップリングディスク、ここではリア
カップリングディスク１４ａが、軸方向に移動可能なよ
うに支持され、他のカップリングディスク１４ｂに対し
て力が加えられる。スプリング２７は、間接的にまたは
直接的にハンドピース３のグリッピングスリーブ上に支
持される。

【００３６】カップリングディスク１４ａ，１４ｂは、
ネジリ抵抗（トーションレジスタント）を用いた方法に
より、組合わせられるライブシャフト部１０、１１に接
続されている。２つのカップリングディスク１４ａ，１
４ｂの一方は、固い摩擦面１４ｃを有する。その結果、
ただ１つのカップリングディスク、ここではリアカップ
リングディスク１４ａだけが、磨耗を受けて交換される
部品となる。この事は、わずかに軸方向に移動可能なよ
うに支持され、スプリング２７によりその結合位置で一
定の圧力となるように維持されているカップリングディ
スク１４ａについての課題である。

【００３７】調節装置１５により、カップリングディス
ク１４ａ，１４ｂに互いに向かうように加えられている
圧力の強さを変えることができ、その結果、異なるトル
ク値の時には、過剰負荷カップリング１４がそこではス
リップし開放されるように調節される。本構成によれ
ば、スプリング２７によるバイアスは、調節装置１５に
より調節される。これは、軸方向に調節可能で、それぞ
れの調節された位置に固定されることが可能なスプリン
グ２７の支持台（アバットメント）２８により行われ
る。この目的は、外側から手動で駆動されることが可能
であり、接続リンク３２により、ハンドピース３または
グリッピングスリーブの中を放射方向内側に向けて通過
し、ハンドピース３内に配置されているスライド３３に
接続される調節部３１により達成される。

【００３８】スライド３３は、調節部３１の軸方向の前
方向の移動の際に、同様にアバットメント２８を前方向
に押して、これによりスプリング２７により印加される
圧力を増加させる。調節部３１の後ろ方向への移動の際
には、ハンドピース３内を軸方向に移動可能なように支
持されるアバットメント２８は、スプリングの伸縮力の
下で自動的にスライド３３に追従する。その結果、スプ
リング２７のバイアスは減少される。このことにより、
トルク値に無限の変化、または非常に多くの段階の変化
をを生じさせることができる。現在のスライドガイドの
各調節された位置においてロックする目的で、クランピ
ングまたはロッキング要素をたとえば具えてよい。

【００３９】本構成によれば、調節部３１はグリッピン
グスリーブの周囲の回転リング３１ａである。回転リン
グ３１ａは、グリッピングスリーブの外部ネジ山上にか
み合い捩じれる内部ネジ山を有する。接続リンク３２
は、凹部３４の中のグリッピングスリーブを通過し、好
適にはリング形状で回転シャフト部１０の周囲に動きの
遊びがあるように配置されたスライド３３の中にセット
される、ピンまたはネジにより構成される。凹部３４は
ネジ山３５のスロープに沿って円周方向に広がっていて
もよい。ネジ山３５のスロープは、円周方向の動きの長
さが、アバットメント２８およびトルク値が所望の方法
により変化するのに十分足りるように設けられるべきで
ある。

【００４０】スプリング２７は、それらが、両方とも、
グリッピングスリーブの中でドライブシャフト部１０の
上を、わずかな遊びを持って軸方向に移動可能なように
支持されている２つのローラベアリングまたはボールベ
アリング２８ａ，２８ｂの間に固定してよい。これによ
り、フロントローラベアリング２８は、ドライブシャフ
ト部１０上および／またはカップリングディスク１４ａ
上に固定される。

【００４１】調節部３１に対して、グリッピングスリー
ブに形成された面上および調節部３１上に、スケール３
６ａと計数器または目盛り３６ｂを有するスケールを設
けることは利点である。それは、まず、トルク値の変更
をある設定にすることを可能にし、一方で、その設定の
状態を読み取ることが可能になる。調節部３１が軸方向
に調節可能である場合には、スケールは軸方向に設けら
れる。回転リング３１ａにおいては、スケールは円周方
向に向いて設けられる。回転リング３１ａとグリッピン
グスリーブとがネジによるかみ合っているために、この
ような方法により形成される機械的なトランスミッショ
ンは自動的にロックされる。その結果、セッティングの
意図しない調節が発生することはできない。

【００４２】断面の寸法が異なる歯根管に適応するため
に、異なる断面積の歯根管ツール６が使用できる。それ
らは、差異をより明確にするという観点から、好適には
同じ寸法であるマーキングシンボルで、特に、それらの
軸上設けられる、色または他のマーキングにより印が付
けられている。したがって、もし、調節部３１上または
グリッピングスリーブ上に、１またはそれ以上の、色付
けされたかまたは他のマーキング３６ｃが供されていた
場合には、調節パスにおいて、位置合わせをする際に、
他方の構成部に配置されている目盛り３６ｄを用いて、
同じ色または同じマーキングを有する歯根管ツール６に
対応して問題のトルク値がセットされるように調節部３
１が調節されるので、それは便利であり、簡単な取り扱
いを可能にする。

【００４３】すなわち、少なくとも１つの歯根管ツール
の寸法または型に対するえハンドピース３の簡単な調節
が保証される。たとえばツール６がひっかかった場合な
ど過剰負荷の際には、過剰負荷カップリング１４はスリ
ップして開く。その結果、伝達可能なトルクは制限され
て、ツール６は過剰負荷、特に破損から保護される。マ
ーキング３６ｃおよび目盛り３６ｄは、スケーリング３
６ａ，３６ｂの中に構成されてもよい。少なくとも１つ
のマーキング３６ｃを、固定化ポジションまたは組み合
わせられた固定化ポジション５１ａ，５１ｂ，５１ｃと
一致するように配置すると、その結果、調節がさらに簡
単になり、さらに有効である。

【００４４】スライド３３は、好適には、ネジ山３７に
より同じ軸上に噛み合わされた外部リング３３ａおよび
内部リング３３ｂより構成される。そのため、内部リン
グ３３ｂの外部リング３３ａに対する軸方向にネジが設
けられている結果として、所望のゼロ点へのセット、お
よびそれに続く過剰負荷カップリング１４のための所定
の初期トルクへのセットが可能になり、さらにその結
果、過剰負荷カップリング１４は調節可能になる。ネジ
形式の噛み合わせにより、この設定はまた自動的にロッ
クされる。そのため、意図しない調節が防げる。調節の
ために、内部リング３３ｂは、たとえば凹部などの適応
部品を、マッチングツール（図示しない）のためにその
裏側に、回転されることが可能なように有してもよい。

【００４５】図２〜図７に示す実施の形態は、その中で
類似または対応する構成部は同一の参照記号により示す
が、前述した実施の形態とは多くの点で異なる。リダク
ションギア１３は、ハンドピース３またはグリッピング
スリーブの、後方または中央領域、特に、第２のドライ
ブシャフト部１０の領域に配置されてよい。過剰負荷カ
ップリング１４および調節装置１５は、リダクションギ
ア１３との関係において、前方にオフセットされた位置
に配置される。この構成においては、真っ直ぐに延伸し
たハンドピース３が提供されるが、角度はここでもつけ
られる。角度Ｗは、真っ直ぐな形状の場合および、角度
を持った形状の場合の両方において、約９０°〜１００
°、または約９０°、または約１００°にしてよい。過
剰負荷カップリング１４は、同様に、ここでは１１ａお
よび１２ａで示す２つのドライブシャフト部の間に配置
される。

【００４６】本構成によれば、軸方向に固定されたフロ
ントカップリングディスク１４ｂは、開口を使って、ネ
ジリ抵抗（トーションレジスタント）を用いた方法によ
り、ドライブシャフト部１２の後方端部に、そのフロン
ト面が後方の合わせられる結合面または摩擦面１４ｄの
方に向かうように設けられている。その結合面または摩
擦面１４ｃを有するリアカップリングディスク１４ａ
は、ドライブシャフト部１１ａのフロントエンド領域に
おいて、軸方向に移動可能なように支持され、開口を使
って、ネジリ抵抗（トーションレジスタント）を用いた
方法により、また回転駆動接続の手段により接続されて
いる。

【００４７】この目的は、カップリングディスク１４ａ
の中央部のホールの中の少なくとも１つの駆動突起によ
り、または、ドライブシャフト部１１のフロントエンド
において軸方向に導くような動きの遊びを有するよう
に、ドライブシャフト部１１の中の長手方向のグルーブ
（溝）４３の中にセットされる少なくとも１つの駆動ボ
ール４１により、達成されてもよい。ボール４１は、放
射方向の内側の方向に開いているカップリングディスク
１４ａの中の凹部４２の中に設けられる。２つあるいは
それ以上の駆動突起またはボール４１と長手方向のグル
ーブ４３は、マルチスプラインシャフト接続の方法によ
り、相互に反対側の位置に配されて提供されてもよい。
ディスク２７ａは、ここではドライブシャフト部１１ａ
上に配置されているスプリング２７とカップリングディ
スク１４ａの間に配置されてもよい。

【００４８】アバットメント２８は、ここではベアリン
グリング、特に、ローラベアリングまたはボールベアリ
ング４４により構成されている。それらは、グリッピン
グスリーブ３ａの中の開口４６の中で、軸方向に移動可
能でわずかな動きの遊びがありながら回転不可能なよう
に支持されている円筒状のスライド４５の中に支持され
ている。この端部のために、たとえば、スライド４５の
外周上の突起４５ａを、グリッピングスリーブ３ａの内
壁の長手方向のグルーブの中にセットすることによる、
キー形式の接続が提供される。

【００４９】また、この構成において、調節部３１は、
回転リング３１ａにより構成される。しかし、回転リン
グ３１ａは、中空の円筒状に設計され、その内側の周面
がグリッピングスリーブ３ａの円筒状ベアリング４７上
に配置されて回転可能に支持されている。前述した実施
の形態と対照してみると、回転の動きを軸方向の動きに
変換するトランスミッションＧは、ここでは、斜めに延
びているか曲がっているスライド４５中の調節グルーブ
４８により構成される。これにより、たとえば、同様に
ピンまたはネジにより構成され回転リング３１ａに取り
付けられた接続リンク３２が、必要な動きを可能にする
相応に大きい大きさの開口３４を通過してグリッピング
スリーブ３ａの中に進み、動きの遊びを有するように調
節グルーブ４８の中にセットされる。

【００５０】スライド４５およびローラベアリング４４
は起動ユニットを構成する。これにより、後段は、わず
かな動きの遊びを有するようにドライブシャフト部１１
ａ上を移動可能なように支持され、ローラベアリングの
外部リングは、スライド４５のリアの肩部の面に接する
ことができる。反対側において、スプリング２７はロー
ラベアリング４４を介して間接的にスライド４５に支持
されている。さらに、好適には圧縮／らせんスプリング
により構成され、グリッピングスリーブの開口４６の前
端部に支持され、スライド４５に後ろ方向に圧力をかけ
るスプリングであるスプリング４９が提供されてもよ
い。

【００５１】回転リング３１ａの手動回転により、スラ
イド４５またはアバットメント２８は、接続リンク３２
のためのガイドを構成する調節グルーブ４８の傾斜した
またはカーブした外形により、軸方向に調節される。そ
して、その結果、スプリング２７により加えられる圧力
およびトルク値は、対応して変化され、セットされる。
すなわち、増加されたり低減されたりする。

【００５２】セルフロックの無い調節グルーブ４８の外
形の場合、および／または、調節パスにおけるある調節
手順が圧力をかける箇所によって明瞭とされるべきであ
る時は、調節グルーブ４８の内部に、固定化凹部５１
ａ，５１ｂ，５１ｃを設ける。その中に、ピン形状の接
続リンク３２が、クイックカップリング４９の圧力の下
で置かれてロックされる。その結果、手動で押し動かさ
れる方法によりセッティングが確立する、または、その
結果、調節のステップが手動により容易に知覚すること
ができる。

【００５３】この手段によって、取り外し可能または押
し動かされることが可能なロッキング装置Ｆが調節装置
１５により形成される。図４は、調節グルーブ４８を詳
細に示す図である。丁度マーキング３６ｃ，３６ｄのよ
うに、固定化ポイント５１ａ，５１ｂ，５１ｃも、ある
トルク値に対応する、特に、異なるツール６との組み合
わせに対応する調節軌道上の位置に配置されてよい。マ
ーキング３６ｃは、好適には、固定化ポイント５１ａ，
５１ｂ，５１ｃに配置される。

【００５４】図２に係わる構成において、スケール３６
ａおよびメモリ３６を使用したスケーリングも、グリッ
ピングスリーブおよび回転リング３１ａの周囲上に提供
されてよい。固定化凹部５１ａ，５１ｂ，５１ｃも、も
し、クイックカップリング４９が前方方向に有効に作用
しているのであれば、調節グルーブ４８の左側のエッジ
上に設けられてよい。傾斜したまたはカーブした調節グ
ルーブ４８は、もし後段がスライド４５に設けられてい
るのであれば、接続リンク３２のために、回転リング３
１ａ上に供されてもよい。

【００５５】図５または図６によれば、カップリングデ
ィスク１４ａ，１４ｂの摩擦面１４ｃ，１４ｄは総合に
接続している。図５によれば、摩擦面１４ｃ，１４ｄ
は、長手方向の中心軸２１に対して直角に向いている横
断面内に配置されている。図６によれば、摩擦面１４
ｃ，１４ｄは、軸の高くなった箇所１４ｅと窪んだ箇所
１４ｆが相互に合わさって形成される。その周辺の面
は、同様に約１３５°〜１７０°の鈍角Ｗ１をなして放
射状に広がっている。高くなった箇所１４ｅおよび窪ん
だ箇所１４ｆ、または、それらの周辺の面の形状は、く
さびのような形にされる必要はない。台形形状、また
は、円弧またはカーブした形状で提供されてもよい。

【００５６】図７による構成によれば、特にボールであ
るようなローラ部５２は、摩擦面１４ｃ，１４ｄの間に
配置されているケージ５３の中に保持されている。図８
に示す実施の形態においては、摩擦面１４ｃ，１４ｄの
両方の相互に対向する位置に球状の凹部５４が配置され
ている。その球状の凹部の形状および大きさは、好適に
は、ここではボールであるローラ部５２の形状および大
きさに対応する

【００５７】この構成において、カップリングディスク
１４ａの軸方向の移動可能範囲はわずかでよいが、図６
〜図８に示す構成においては、軸方向に移動する範囲
は、窪んだ箇所１４ｆ（図６）の軸方向の深さと同じで
あるかまたは大きく、または、図７および図８に示す窪
んだ箇所１４ｆの組の窪みの合計よりも大きくしなけれ
ばならない。図５に示す構成においては、トルクの非確
実動作的な伝達が行われる。一方、図６〜図８にような
構成においては、トルクの強制的な確実な伝達、また
は、トルクの非確実と確実を組み合わせた伝達が行われ
る。

【００５８】図９および図１０に示す実施の形態におい
ては、トランスミッションＧを構成する調節グルーブ４
８ａは、グリッピングスリーブ３ａ内に配置される。な
お、図９および図１０において、同様はまたは対照な構
成部にはこれまでと同じ参照記号を付する。前側に傾斜
またはカーブした調節面４８ｂを有する図４に示した実
施の形態とは対照的に、調節グルーブ４８ａは、反対側
に傾斜またはカーブした調節グルーブ４８ｂを有する。
この調節グルーブ４８ｂに沿って、調節部３１の回転の
際に接続リンク３２は滑動する。これにより、調節部３
１およびスライド４５は、調節部３１の回転の方向に従
って、調節可能であり、フロント方向に向かってまたは
リア方向に向かって調節される。

【００５９】調節グルーブ４８または４８ａは、接続リ
ンク３２の軸の断面積の大きさに対して動きの遊びを有
するように、その軸の大きさに適合されてもよい。した
がって、両側において有効なガイドゲートによる方法に
より、その両側にガイド面を有するようにしてもよい。
また、それは、軸方向において、接続リンク３２より大
きい開口により構成されるようにしてもい。これによ
り、スプリング２７はリア方向に元に戻す動きを生じ
る。

【００６０】図９および図１０に示す構成において、固
定化凹部５１ａ〜５１ｃは、たとえば、押し動かすこと
が可能な固定化ポイントを形成するように、調節面４８
ｂ内に供給されてもよい。接続リンク３２をスライド４
５に接続するためには、強固に接続するようにしてよ
い。たとえば、ピンをスライド４５の開口に圧力を加え
て押し込んだり、またはその中に接着材を入れて接着し
たりしてよい。または、接続リンク３２がスライド４５
の反対側に接触するようにしてもい。スライド４５のた
めの回転防止装置（４５ａ参照）は、要求されない。

【００６１】図１１および図１２に示す実施の形態は、
同様なまたは対照な構成部には同様に同じ参照記号を付
してあるが、図９および図１０に示す実施の形態とは異
なる。その実施の形態においては、調節グルーブ４８ｃ
はグリッピングスリーブ３ａの中に軸方向に配置され、
調節部３１を任意に変化可能にまた任意の段階でロック
するためのロッキング装置Ｆが具備されている。各段階
で有効なロッキング装置Ｆは、好適には両側にガイド面
４８ｅを有するガイドゲートにより形成される調節グル
ーブ４８ｃの中のクランピングポイントまたはインター
ロッキングポイントにより構成されるようにしてもよ
い。固定化ポイントは、横の凹部により形成されていよ
い。

【００６２】この構成によれば、調節グルーブ４８ｃ
は、一方の側、または両方の側にたとえば固定化凹部５
１ａ〜５１ｃを有し、それらの間に細くなった箇所４８
ｆが配置され、そこを通過して、接続リンク３２は、あ
る軸方向の手動で印加される力により、押されることが
可能となり、その結果、そのかみ合いは押し動かされる
ことが可能となる。これに関しては、接続リンク３２お
よび／または調節グルーブ４８ｃの縁部は、弾力性があ
り変形可能な、好適にはゴムまたはプラスチックの部材
により構成される。この構成においては、トランスミッ
ションＧは、もはや必要ではない。調節グルーブ４８ａ
または調節グルーブ４８ｃを、グリッピングスリーブ３
ａの中の対応する形状および大きさの凹部４８ｇの中に
設けられ、ゴムまたはプラスチックにより形成される内
挿部品４８ｄの中に形成することも可能である。

【００６３】図９および図１０に示す構成において、調
節装置は、円周方向および軸方向の動きを実行する。図
１１および図１２に示す構成においては、それは、軸方
向のみの動きを実行するが、固定化凹部５１ａ〜５１ｃ
が、より大きい横方向の幅を有する時には、円周方向の
動きも実行する。ベアリング部４７は調節部３１よりも
長くなるように構成されるべきである。

【００６４】図１３に示す実施の形態においては、同様
なまたは対照な構成部には同じ参照記号が付されている
が、治療装置１は、駆動モータ７への電流の供給のため
のバッテリ５６の収容装置５５を有する、自立式の装置
として設計されている。収容装置５５およびバッテリ５
６は、接続されている電子式制御装置５７と同様に、た
とえば、カップリング片２内のたとえば駆動モータ７の
後ろに配置してよい。ハンドピース３およびクイックカ
ップリング４は、前述した実施の形態に対応するように
設計されていよい。このような方法により、ハンドピー
ス３に、適宜必要な加熱を使用して、消毒や滅菌を行う
ことが可能である。また、カップリング片２を消毒した
り他の方法により手入れをしたりすることが可能であ
る。

【００６５】ハンドピース３をカップリング片２に、ク
イックカップリングではなくて永久的な方法により接続
することも可能である。その結果、この治療機械１は、
その後方端部領域に収容装置５５、バッテリ５６および
電子式制御装置５７が配置されるハンドピース３によっ
ても形成される。その配置は、好適には、充電のために
外部から接触可能な接点が配置されたバッテリ５６のた
めに設計される。

【００６６】前述したこれらの全ての実施の形態におい
て、機械的なトルクリミッタの代わりに、電気式トルク
リミッタを具備することが可能である。電気式トルクリ
ミッタは、ある最大のトルクを越えないように、たとえ
ば、電流の強さに従って、駆動モータ７を制御する。加
えて、電気式調節装置がトルク値を変化させるために具
備されてもよい。たとえば、カップリング片２の外周上
に、それにより可変のトルクが手動により調節可能な、
調節装置５８を具備してもよい。

【００６７】図１および図２に示した前述した全ての実
施の形態において、伝達可能なトルク値を制限しその値
を調節する電気式制御装置が、たとえば図示せぬ制御装
置の中に、実装されてよい。

【００６８】

【発明の効果】本発明によれば、ハンドピースを、ツー
ルまたは治療されるべき対象物の過剰負荷を避けるよう
な方法により構成することができる。また、ハンドピー
スのハンドリングを改善することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明のハンドピースを有する歯科治
療機械の長手方向の断面図である。

【図２】図２は、本発明の、縦の部分にハンドピースを
有する歯科治療機械の長手方向の断面図である。

【図３】図３は、図２のＩＩＩ−ＩＩＩの部分の拡大し
た部分断面図である。

【図４】図４は、図２に示した治療機械の構成部分の上
面図である。

【図５】図５は、図２に示した本発明によるハンドピー
スの過剰負荷カップリング部の変形した構成を示す第１
の拡大図である。

【図６】図６は、図２に示した本発明によるハンドピー
スの過剰負荷カップリング部の変形した構成を示す第２
の拡大図である。

【図７】図７は、図２に示した本発明によるハンドピー
スの過剰負荷カップリング部の変形した構成を示す第３
の拡大図である。

【図８】図８は、図２に示した本発明によるハンドピー
スの過剰負荷カップリング部の変形した構成を示す第４
の拡大図である。

【図９】図９は、図２においてＸで示した構成部の変形
構成を示す詳細図である。

【図１０】図１０は、図９に示す構成の一部の上面図で
ある。

【図１１】図１１は、図２においてＸで示した構成部の
さらなる変形構成を示す詳細図である。

【図１２】図１２は、図１１に示す構成の一部の上面図
である。

【図１３】図１３は、本発明によるハンドピースの変形
構成の側面図である。

【符号の説明】

１…治療機械、２…カップリング片、３…ハンドピー
ス、４…クイック結合、５…ツールホルダ、６…ツー
ル、７…駆動モータ、８…ドライブコネクション、９，
１０，１１，１２…ドライブシャフト部、１３…リダク
ションギア、１４…過剰負荷カップリング、１５…調節
装置、１６…保持カップリング、１７…回転駆動カップ
リング、１８…保持カップリング、１９…中心軸、２０
…カップリング部品、２１…長手方向の中心軸、２２…
アクチュエータ部、２３…カップリング部材、２４…フ
レキシブルサプライホース、２５…先端部、２７…スプ
リング、２８…アバットメント、２９…カップリング部
品、５２…ローラ体、５３…ケージ、５４…球状の凹
部、５５…収容装置、５６…バッテリ、５７…電子式制
御装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス ロージェ ドイツ連邦共和国，ビベラッハ Ｄ− 88400，ランツヴェーク 23 (72)発明者 ベルンハルト クーン ドイツ連邦共和国，シェンマーホーフェン Ｄ−88433，シュルッスラーシュトラー セ 28 (72)発明者 ベルント グーゲル ドイツ連邦共和国，ウルム−アインジンゲ ン Ｄ−89079，ヴァイスドルンヴェーク 45

Claims (25)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】医療用、特に医科または歯科の治療装置用
   で、好適には歯根管の切削治療に用いられるハンドピー
   ス（３）であって、 ハンドピース（３）の前方端部領域に配置されるツール
   ホルダ（５）と、 ツール（６）をツールホルダ（５）内に取り外し可能に
   固定する保持カップリング（１６）と、 ハンドピース（３）内を通過して長手方向に延伸してお
   り、ツールホルダ（５）の回転および／または往復駆動
   に用いられるドライブコネクション（８）とを有し、 伝達可能なトルクを最大トルク値までに制限する過剰負
   荷カップリング（１４）がドライブコネクション（８）
   内に配置されているハンドピース。
2. 【請求項２】前記過剰負荷カップリング（１４）は、ツ
   ールホルダ（５）に向かって延伸しているドライブコネ
   クション区分（１０、１１、１１ａ，１２ａ）に設けら
   れていることを特徴とする請求項１に記載のハンドピー
   ス。
3. 【請求項３】医療用、特に医科または歯科の治療装置用
   で、好適には歯根管の切削治療に用いられるハンドピー
   ス（３）であって、 ハンドピース（３）の前方端部領域に配置されるツール
   ホルダ（５）と、 ツール（６）をツールホルダ（５）内に取り外し可能に
   固定する保持カップリング（１６）と、 ハンドピース（３）内を前方向に延伸しており、ツール
   ホルダ（５）の回転および／または往復駆動に用いられ
   るドライブコネクション（８）とを有し、 バッテリ（５６）のための収容装置（５５）、電子式制
   御装置（５７）および電気駆動モータ（７）がハンドピ
   ース（３）の後方端部領域に配置され、 電子制御装置（５７）、またはドライブコネクション
   （８）内に配置された過剰負荷カップリング（１４）
   が、伝達可能なトルクを最大トルク値までに制限するハ
   ンドピース。
4. 【請求項４】ハンドピース（３）は、クイックカップリ
   ング（４）により、リア接続片（２）またはその後方端
   部領域に、取り外し可能に接続されていることを特徴と
   する請求項１〜３のいずれかに記載のハンドピース。
5. 【請求項５】過剰負荷カップリング（１４）は、ハンド
   ピース（３）の中央領域または後方領域に配置されてい
   ることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載のハ
   ンドピース。
6. 【請求項６】ハンドピース（３）内の中央領域または後
   方領域、または、接続片（２）内に配置された減速トラ
   ンスミッション（１３）を有することを特徴とする請求
   項１〜５のいずれかに記載のハンドピース。
7. 【請求項７】過剰負荷カップリング（１４）は、減速ト
   ランスミッション（１３）の上流部に配置されているこ
   とを特徴とする請求項６に記載のハンドピース。
8. 【請求項８】過剰負荷カップリング（１４）は、同じ軸
   上に配置され回転可能に支持されている２つのカップリ
   ング部（１４ａ，１４ｂ）を有し、該カップリング部は
   各々が回転において対称な摩擦面（１４ｃ，１４ｄ）を
   有し、その摩擦面上においてスプリングによる弾性的な
   バイアスによりカップリング部（１４ａ，１４ｂ）が並
   置されていることを特徴とする請求項１〜７のいずれか
   に記載のハンドピース。
9. 【請求項９】摩擦面（１４ｃ，１４ｄ）は、カップリン
   グ部（１４ａ，１４ｂ）の長手方向の中心軸に対して直
   角な面内に延伸されていることを特徴とする請求項８に
   記載のハンドピース。
10. 【請求項１０】後方のカップリング部（１４ａ）は、軸
    方向に移動可能に支持されており、スプリング力（２
    ７）により、カップリング位置にバイアスがかけられて
    いることを特徴とする請求項１〜９のいずれかに記載の
    ハンドピース。
11. 【請求項１１】過剰負荷カップリング（１４）は、回転
    可能に支持されている２つのカップリング部（１４ａ，
    １４ｂ）を有し、該カップリング部（１４ａ，１４ｂ）
    は、相互に同軸的に配置され、円周方向におけるそれら
    の相互に対向している側面に、交互に互い違いに続く軸
    方向に傾斜したまたは丸い側面により相互に合わさった
    凹部（１４ｆ）と凸部（１４ｅ）を有し、 これにより、一方または両方のカップリング部（１４
    ａ）が、弾性的な降伏方法により離脱されるように支持
    されていることを特徴とする請求項１〜１０のいずれか
    に記載のハンドピース。
12. 【請求項１２】過剰負荷カップリング（１４）は、回転
    可能に支持されている２つのカップリング部（１４ａ，
    １４ｂ）を有し、該カップリング部（１４ａ，１４ｂ）
    は、相互に同軸的に配置され、円周方向におけるそれら
    の相互に対向している側面に、互い違いに続いて、相互
    に反対の位置に配置され、軸方向に傾斜したまたは丸い
    側面を有する凹部（１４ｆ）を有し、 これにより、一方または両方のカップリング部（１４
    ａ）が、弾性的な降伏方法により離脱されるように支持
    され、 これにより、カップリング部（１４ａ，１４ｂ）の間
    に、その断面の寸法が凹部（１４ｆ）の深さの合計より
    も大きいローラ体（５２）が支持されていることを特徴
    とする請求項１〜１０のいずれかに記載のハンドピー
    ス。
13. 【請求項１３】前記側面に含まれる角度（Ｗ１）は、約
    １３５°〜１７０°の鈍角であることを特徴とする請求
    項１１または１２に記載のハンドピース。
14. 【請求項１４】凹部（１４ｆ）は、ローラ体（５２）の
    形状および寸法に適合する球状の窪みにより形成されて
    いることを特徴とする請求項１２に記載のハンドピー
    ス。
15. 【請求項１５】トルク値は、無段階方式によりまたはい
    くつかの段階で、調節装置（１５）により、外部から操
    作可能な調節部（３１）を使用して、変更可能であるこ
    とを特徴とする請求項１〜１４のいずれかに記載のハン
    ドピース。
16. 【請求項１６】調節部（３１）は、円周方向および／ま
    たは軸方向に調節可能であり、好適にはハンドピース
    （３）の外周面に配置されていることを特徴とする請求
    項１５に記載のハンドピース。
17. 【請求項１７】各場合においてセットされた位置におい
    て解錠可能にロックをする目的で、ロック装置（Ｆ）
    が、調節装置（１５）または調節部（３１）に対して設
    けられていることを特徴とする請求項１５または１６に
    記載のハンドピース。
18. 【請求項１８】ロック装置（Ｆ）は、好適には、解除す
    るために手動で押し動かすことが可能な固定化装置によ
    り構成されていることを特徴とする請求項１５〜１７の
    いずれかに記載のハンドピース。
19. 【請求項１９】スプリング力の圧力を、調節装置（１
    ５）により変えることができることを特徴とする請求項
    １５〜１８のいずれかに記載のハンドピース。
20. 【請求項２０】好適にはスライダまたは回転リングによ
    り形成される調節部（３１）が、放射方向の接続リンク
    により調節装置（１５）に接続されていることを特徴と
    する請求項１５〜１９のいずれかに記載のハンドピー
    ス。
21. 【請求項２１】調節装置（１５）は、回転リング（３１
    ａ）へのドライブコネクションを有するスレッド型ドラ
    イブ（スレッド３５）またはカム型ドライブ（調節グル
    ーブ４８）を有することを特徴とする請求項１〜２０の
    いずれかに記載のハンドピース。
22. 【請求項２２】調節部（３１）の調節パス上で、調節部
    （３１）上およびそこに近接する部分上、特に、調節部
    （３１）を支える部分上には、各場合において計数スケ
    ーリングを有するか計数マーキングまたはメモリを有す
    るスケーリング（３５ａ，３６ｂ）および／またはマー
    キング（３６ｃ）、および／または、１つまたはそれ以
    上の固定化位置（５１ａ，５１ｂ，５１ｃ）が配置され
    ていることを特徴とする請求項１５〜２１のいずれかに
    記載のハンドピース。
23. 【請求項２３】マーキング（３６ｃ）は、異なる記号お
    よび色により示されることを特徴とする請求項２２に記
    載のハンドピース。
24. 【請求項２４】形状および／または寸法および／または
    強度に関して、相互に異なる複数の異なるツール（６）
    を具備することを特徴とする請求項１〜２３のいずれか
    に記載のハンドピース。
25. 【請求項２５】ツール（６）は、好適には、各場合にお
    いてそのツールの軸（６ａ）上、マーキング（３６ｃ）
    の位置および／または調節パス上の組み合わされている
    ツール（６）のあるトルク値に対応するその最大のトル
    ク値である固定化位置（５１ａ，５１ｂ，５１ｃ）に、
    マーキング（３６ｃ）を表示していることを特徴とする
    請求項２４に記載のハンドピース。