JPH10314080A - 掃除機用サクションホースの接着構造 - Google Patents

掃除機用サクションホースの接着構造

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JPH10314080A
JPH10314080A JP12602197A JP12602197A JPH10314080A JP H10314080 A JPH10314080 A JP H10314080A JP 12602197 A JP12602197 A JP 12602197A JP 12602197 A JP12602197 A JP 12602197A JP H10314080 A JPH10314080 A JP H10314080A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サクションホースと、本体側接続管及び/又
は手元操作管との間の相互接着力の増強を図る。 【解決手段】 掃除機のサクションホース1の一端側に
掃除機本体の吸込口に着脱自在に挿入接続する本体側接
続管6を、他端側に手元操作管5を接着するサクション
ホース1の接着構造であって、前記接続管6及び/又は
手元操作管5のホース接続部6A,5A外周面に、条溝
9等からなる接着剤溜り凹部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掃除機用サクショ
ンホースの両端に、本体側接続管と手元操作管とを接着
するサクションホース接着構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機は、図9に示しているよう
に、掃除機本体21と、本体吸込口に着脱自在に接続さ
れるサクションホース(可撓管)22と、該ホース22
に手元操作管23を介して着脱自在に接続された延長管
24,25(伸縮自在管の場合もある)と、延長管25
の先端に着脱自在に接続される吸込口具26とから成っ
ている。
【0003】なお、サクションホース22の本体吸込口
側には、本体側接続管27が接着され、他端側には前記
手元操作管23が接着されており、手元操作管23に掃
除機本体21の始動(強・弱)、停止等を行なう操作ス
イッチ28が内蔵され、サクションホース22及び本体
側接続管27に配線(図示省略)が行なわれている。前
記サクションホース22には、図10に示すように、軟
質塩化ビニル製ホース本体29の内面に、硬質又は軟質
塩化ビニル被覆30をしたピアノ線31を螺旋状に巻い
たものが嵌入接着されたもの22Aと、図11に示すよ
うに、軟質塩化ビニル製の内外二層のホース本体32,
33の間に、螺旋状としたピアノ線34が嵌入接着され
たもの22Bがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして、前記サクショ
ンホース22の接続に際し、各管23,27に前もって
接着剤を塗布し、これを回転させながらサクションホー
ス22の両端に挿入する。この時、被覆ピアノ線31を
接着したサクションホース22Aでは、前記ホース本体
29の内面の被覆30の両側の間に形成される隙間35
に接着剤が溜まり、接着力が増大できる。
【0005】しかし、内外二層のホース本体32,33
からなるサクションホース22B(図11参照)では、
ピアノ線に被覆がないので安価に製作することができる
が、内層ホース本体32の内面に凹部が形成されていな
いため、接着剤の溜り部がなく、各管23,27の接続
部をサクションホース開口端から押し込むと、接着剤が
各管接続部先端に押されて薄くのばされ、接着力が弱く
なる欠点がある。
【0006】そこで、前記各管23,27の接続部外周
面23A,27Aに、図12に示すように、突起36及
び小リブ37を突設しておいて、接着力を補足したり、
外側から接着面をカバーしているホースカバー38の内
面に突起36及び小リブ37と同様なものを突設してお
いて、前記管23,27の接続部23A,27Aとの間
でサクションホース22Bを挟むことで、接着力を補足
したりしているが、これらを強力にすると接続作業性が
悪くなるという問題がある。
【0007】本発明は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、本体側接続管及
び/又は手元操作管に接着剤が十分に溜まるようにする
ことにより、サクションホースとの間の相互接着力を十
分に確保できるようにした掃除機用サクションホースの
接着構造を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、掃除機のサクションホースの一端側に掃除機本体
の吸込口に着脱可能に挿入接続する本体側接続管を、他
端側に手元操作管を接着するサクションホースの接着構
造であって、前記接続管及び/又は手元操作管のホース
接続部外周面に、接着剤の溜り凹部を設けたことを特徴
としている(請求項1)。
【0009】この場合、前記接続管及び/又は手元操作
管のホース接続部に前もって接着剤を塗布し、これをサ
クションホースの開口部に挿入すると、接着剤が溜り凹
部に万遍なく入り込み、十分な量の接着剤で強力な接着
力が得られる。また、本発明では、前記溜り凹部を、軸
方向及び/又は周方向、或いは軸方向と斜めに交差する
連続又は不連続の複数の条溝とし(請求項2)、そし
て、前記溜り凹部を、多数の小凹孔と(請求項3)する
ことができ、サクションホースとの間の接着剤層を厚く
して、接着力を増大させて、製品品質の向上を図ること
ができる。
【0010】さらに、本発明では、前記溜り凹部を、梨
地又はローレット加工溝とすることができ、接着力の増
強を図ることができる(請求項4)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1は、本発明の第一の実施形態を
示し、1はサクションホースで、軟質塩化ビニル製の内
層管2及び外層管3の間に、螺旋状に巻いたピアノ線4
が内蔵されている。そして、該サクションホース1の端
部開口には、手元操作管5の接続部5Aが挿入接着さ
れ、サクションホース1の他端部開口には、図面に示し
ていないが、掃除機本体(図9参照)21の吸込口に着
脱自在に接続される本体側接続管6の接続部6Aが挿入
接着されている。
【0012】前記ピアノ線4は掃除機本体21のモータ
制御信号を送る導線として使用され、パワーブラシ掃除
機の場合は、ピアノ線4に沿って導線が配置される。な
お、本体側接続管6の接続部6Aは、手元操作管5の接
続部5Aと同じ構成であるから、別個に図示せず、図1
において符号に括弧を付して示す。そして、前記両管
5,6には、前記接続部5A,6Aの基端側に続いてホ
ース接続部カバー7を套嵌させる周溝8が設けられてい
る。
【0013】また、前記両接続部5A,6Aには、管軸
線に対して45度又はその他の角度で傾斜した多数の条
溝9が、前面にわたって設けられ、該条溝9が接着剤の
溜り部を形成している。前記条溝9の深さは、例えば、
0.1〜1mm、好ましくは0.1〜0.4mm(より
好ましくは0.2〜0.25mm)程度である。上記実
施形態において、サクションホース1の両端部に、手元
操作管5及び本体側接続管6を接続する場合、図8に示
すように、まずサクションホース1の開口端内面に適量
の接着剤Bを塗布し、前記管5,6の接続部5A,6A
をホース開口に回転させながら押し込む。このとき、接
着剤Bは、前記条溝9内に入ると共にサクションホース
1の内面と前記接続部5A,6A外周面に万遍なく拡が
り、前記条溝9内に接着剤が十分に溜る。このようにし
て接着されたサクションホース1と各接続部5A,6A
は、必要にしてかつ十分な接着力が得られ、もはや両者
を分離することができなくなる。
【0014】上記実施形態によれば、手元操作管5及び
本体側接続管6の接続部5A,6A外周面には、従来の
ように突起やリブを備えていないので、サクションホー
ス1内への挿入が容易であり、しかも、相互嵌合面全面
に接着剤がゆきわたるので、強力な接着ができる。な
お、接着作業に際して、手元操作管5及び本体側接続管
6の各接続部5A,6Aとサクションホース1内面の両
方又はいずれか一方に接着剤を塗布してもよい。
【0015】さらに、上記実施形態において、各接続部
5A,6Aの外周面には、条溝9に加えて全面に適当な
梨地模様(ローレット加工溝でもよい)をつけ、接着剤
の溜り凹部を増加させることができる。図2は、本発明
の第二実施形態の要部を示し、第一実施形態と異なると
ころは、手元操作管5及び本体接続管6の各接続部5
A,6A外表面の接着剤溜り凹部を、管軸線に対して斜
め(45度)に交差する条溝10A,10Bとした点で
あり、第一実施形態と同等の作用効果を期待できる。
【0016】図3は、本発明の第三実施形態の要部を示
し、第二実施形態と異なるところは、前記接着剤溜り凹
部を、前記両管5,6の管軸線と平行な条溝11Aとこ
れに直交する条溝11Bとにより形成した点であり、第
二実施形態と同じ作用効果を奏する。図4は、本発明の
第四実施形態の要部を示し、第一実施形態と異なるとこ
ろは、前記接着剤溜り凹部を、前記両管5,6の管軸線
と平行な条溝12により形成した点であり、第一実施形
態と同等の作用効果を奏する。
【0017】図5は、本発明の第五の実施形態の要部を
示し、第一実施形態と異なるところは、前記接着剤溜り
凹部を、前記両管5,6の管軸線と直交する周方向の条
溝13により形成した点であり、第一実施形態と同等の
作用効果を奏する。なお、該条溝13は、管軸線に対し
て若干傾いた螺旋溝とすることができる。図6は、本発
明の第六の実施形態の要部を示し、他の実施形態と異な
るところは、前記接着剤溜り凹部を、多数の小凹孔14
により形成した点であり、他の実施形態と同様の作用効
果を奏する。
【0018】図7は、本発明の第七の実施形態の要部を
示し、第四実施形態と異なるところは、条溝12が不連
続(即ち断続的)に設けられている点であり、第四実施
形態と同等の作用効果を期待することができる。上記第
一乃至第三実施形態及び第六実施形態においても、条溝
9,10A,10B,11,13を、第七実施形態のよ
うに不連続とすることができる。また、第二乃至第七実
施形態においても、各管5,6の接続部5A,6Aの外
周面に、前記接着剤溜り凹部に加えて、サンドブラスト
で梨地を施こしたり又はローレット加工で溝を施こした
りして、サクションホース1の接着力増強を図ることが
できる。
【0019】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、例えば、図10に示したサクションホース本
体の内周面に螺旋状に巻いた被覆ピアノ線を接着したサ
クションホース等に採用して、より強力な接着力を得る
ようにしてもよい。また、各管23,27の接続部外周
面23A,27Aに、小さい突起及び小リブを突設した
り、ホースカバー38の内面に小さい突起及び小リブを
突設して、接続作業性を悪化しない程度で接着力を補足
し、かつ引っ張り力に対抗させるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、上述のように、掃除機
のサクションホースの一端側に掃除機本体の吸込口に着
脱可能に挿入接続する本体側接続管を、他端側に手元操
作管を接着するサクションホースの接着構造であって、
前記接続管及び/又は手元操作管のホース接続部外周面
に、接着剤の溜り凹部を設けたことを特徴するものであ
るから、サクションホースと本体側接続管及び手元操作
管との間の相互接着力を十分に確保することができる。
【0021】また、前記接着剤溜り凹部を複数の条溝又
は多数の小凹孔とするものであるから、サクションホー
ス開口部への前記各管接続部挿入をスムーズに行なうこ
とができ、接着力の増強を図ることができる。さらに、
前記接着剤溜り凹部を、梨地或いはローレット加工溝と
することにより、より一層の接着力を増強できかつ安価
に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す一部破断正面図で
ある。
【図2】本発明の第二実施形態の要部である管接続部の
正面図である。
【図3】本発明の第三実施形態の要部である管接続部の
正面図である。
【図4】本発明の第四実施形態の要部である管接続部の
正面図である。
【図5】本発明の第五実施形態の要部である管接続部の
正面図である。
【図6】本発明の第六実施形態の要部である管接続部の
正面図である。
【図7】本発明の第七実施形態の要部である管接続部の
正面図である。
【図8】本発明実施形態における接着作業要領の一つの
説明図である。
【図9】電気掃除機の一例を示す全体斜視図である。
【図10】掃除機用サクションホースの一例を示す一部
破断正面図である。
【図11】掃除機用サクションホースの他の例を示す一
部破断正面図である。
【図12】従来の管接続部を示す正面図である。
【符号の説明】
1 サクションホース 5 手元操作管 5A 接続部 6 本体側接続管 6A 接続部 9 条溝 10A,10B 条溝 11A,11B 条溝 12 条溝 13 条溝 14 小凹孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掃除機のサクションホースの一端側に掃
    除機本体の吸込口に着脱可能に挿入接続する本体側接続
    管を、他端側に手元操作管を接着するサクションホース
    の接着構造であって、 前記接続管及び/又は手元操作管のホース接続部外周面
    に、接着剤の溜り凹部を設けたことを特徴とする掃除機
    用サクションホースの接着構造。
  2. 【請求項2】 前記溜り凹部を、軸方向及び/又は周方
    向、或いは軸方向と斜めに交差する連続又は不連続の複
    数の条溝としたことを特徴とする請求項1に記載の掃除
    機用サクションホースの接着構造。
  3. 【請求項3】 前記溜り凹部を、多数の小凹孔としたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の掃除機用サクションホ
    ースの接着構造。
  4. 【請求項4】 前記溜り凹部を、梨地又はローレット加
    工溝としたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載
    の掃除機用サクションホースの接着構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010051458A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Sanyo Electric Co Ltd 電気掃除機
JP2015226736A (ja) * 2014-06-03 2015-12-17 株式会社Kosuge
KR20190032878A (ko) * 2017-09-20 2019-03-28 동우롤텍 주식회사 파이프 결합용 보스

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