JPH10313305A - データ転送方法および装置 - Google Patents

データ転送方法および装置

Info

Publication number
JPH10313305A
JPH10313305A JP9122021A JP12202197A JPH10313305A JP H10313305 A JPH10313305 A JP H10313305A JP 9122021 A JP9122021 A JP 9122021A JP 12202197 A JP12202197 A JP 12202197A JP H10313305 A JPH10313305 A JP H10313305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
type
transfer
bit rate
start time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9122021A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiko Hotsuta
盛子 堀田
Yasuhito Hayashi
林  泰仁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP9122021A priority Critical patent/JPH10313305A/ja
Publication of JPH10313305A publication Critical patent/JPH10313305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定の伝送ビットレートで転送され受信側で
受信後速やかに受信順に連続して再生することが要求さ
れる第一種のデータと、指定された時刻に指定された順
序で第一種のデータに同期して連続的に再生することが
要求される第二種のデータとを多重化して転送するデー
タ転送方法において、第二種のデータの転送に起因する
転送開始から再生開始までの時間を最小にし、ネットワ
ークの伝送ビットレートに依存しないデータ転送および
同期再生を可能とする。 【解決手段】 利用可能な総伝送ビットレートと、第一
種のデータの転送に必要な伝送ビットレートと、第二種
のデータのデータ量とから、第一種のデータの転送中に
第二種のデータを転送し、それだけでは受信側で第一種
のデータに同期して再生すべき第二種のデータの転送に
不十分な場合には第一種のデータの転送に先立って第二
種のデータを転送するように、第一種のデータおよび第
二種のデータのそれぞれのデータ転送開始時刻と、第二
種のデータの伝送ビットレートとを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声、映像、文字デ
ータなどの異なるメディアのデータをひとつの伝送路で
伝送する技術に関する。特に、伝送路上で利用可能な伝
送ビットレートでのデータの蓄積、転送および再生に関
する。
【0002】
【従来の技術】伝送路上で利用可能な伝送ビットレート
よりも小さい固定の伝送ビットレートでデータが転送さ
れ、再生時にはデータを受信側で受信した順序にしたが
って、データを受信するビットレートと同じビットレー
トでもって、受信後に速やかに連続して再生されること
が要求される第一種(以下「メディア「1」」という)
のデータと、必ずしも伝送路上で利用可能な伝送ビット
レートよりも小さい固定のビットレートでデータが転送
されることが必要でなく、データの再生時には必ずしも
受信側で受信した順序にしたがって再生する必要はな
く、またデータを受信するビットレートと同じビットレ
ートをもって受信後に速やかに連続して再生されること
が必要ではないが、再生開始後には指定された順序にし
たがって連続して再生することが必要な第二種(以下
「メディア「2」」という)のデータとの蓄積、多重転
送、同期再生を行う方法としては、以下の二つが知られ
ている。
【0003】第一の方法は、メディア「1」のビットレ
ートおよびメディア「2」のビットレートをそれぞれ加
えたビットレートが、伝送路上で利用可能な伝送ビット
レートより小さい場合に用いられるデータ転送方法であ
って、メディア「1」とメディア「2」とを同時に転送
し、そのデータ転送のビットレートと同じビットレート
でもって受信後速やかに連続して再生する方法である。
【0004】第二の方法は、各メディアのデータに付与
される管理情報に再生開始時刻と再生終了時刻とを記述
してデータ転送し、受信側では、受信したデータをすべ
て蓄積した後に、その各データの管理情報により示され
ている再生開始時刻に再生を開始し、再生終了時刻に再
生を終了する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した第一の方法に
おいては、メディア「1」のビットレートおよびメディ
ア「2」のビットレートをそれぞれ加えたビットレート
が、伝送路上で利用可能な伝送ビットレートより大き
く、データを転送するビットレートと再生するビットレ
ートとが同じである場合、伝送路上で利用可能な伝送ビ
ットレートを越えた部分のデータは転送されずに廃棄さ
れるか、または送信側で送信遅延が生じる。このため、
転送されたデータを再生すると、データが欠落したまま
再生されたり、同期再生ができないという問題があっ
た。
【0006】この第一の方法の問題点について図8を参
照して説明する。図8において、伝送上で利用可能な伝
送ビットレートをBp 、メディア「1」の固定の伝送ビ
ットレートをB1 、メディア「2」の伝送ビットレート
をB2 、利用可能な伝送ビットレートからメディア
「1」が占有するビットレートを除くビットレートをB
r、メディア「1」のデータ転送開始時刻をt1s、メデ
ィア「2」のデータ転送開始時刻をt2s、メディア
「2」の転送終了時刻をt2eとする。
【0007】メディア「1」は、データを受信側で受信
した順序にしたがい再生し、データを受信するビットレ
ートと同じビットレートをもって、受信後速やかに連続
して再生するので、転送開始時刻t1sに転送を開始す
る。このとき、前記第一の方法では、メディア「2」の
データ転送に使用する伝送ビットレートがビットレート
r を越える場合、データを転送するビットレートと再
生するビットレートとが同じであるため、(B2
r )と(t2e−t2s)との積である{(B2 −Br
×(t2e−t2s)}ビットのデータは転送されず廃棄さ
れ、データが欠落した状態で再生される。もしくは、
{(B2 −Br )×(t2e−t2s)}ビットに相当する
送信側での遅延が発生し、受信側での同期再生が損なわ
れる。
【0008】第二の方法においては、受信側は受信した
データをすべて蓄積した後に再生するため、再生を開始
するよりも以前からデータを転送して受信側で蓄積して
おく必要がある。このため、メディアのデータ量が大き
く伝送ビットレートが小さい場合には、再生を開始する
までの時間が長くなるという問題がある。
【0009】本発明は、以上の課題を解決し、データ転
送の開始から再生開始までの時間が短く、伝送ビットレ
ートに依存せずに異なるメディアのデータを転送して同
期再生することのできるデータ転送方法および装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点はデ
ータ転送方法であり、固定の伝送ビットレートで転送さ
れ受信側で受信後速やかに受信順に連続して再生するこ
とが要求される第一種のデータと、指定された時刻に指
定された順序で第一種のデータに同期して連続的に再生
することが要求される第二種のデータとを多重化して転
送するデータ転送方法において、利用可能な総伝送ビッ
トレートと、第一種のデータの転送に必要な伝送ビット
レートと、第二種のデータのデータ量とから、第一種の
データの転送中に第二種のデータを転送し、それだけで
は受信側で第一種のデータに同期して再生すべき第二種
のデータの転送に不十分な場合には第一種のデータの転
送に先立って第二種のデータを転送するように、第一種
のデータおよび第二種のデータのそれぞれのデータ転送
開始時刻と、第二種のデータの伝送ビットレートとを決
定することを特徴とする。
【0011】送信側では、第一種のデータについて、そ
の種別を識別するための識別子とその転送開始時刻情報
とを付加して一時的に蓄積し、第二種のデータについて
は、その種別を識別するための識別子と、転送開始時刻
と、受信側での再生開始時刻および再生終了時刻とを付
加して一時的に蓄積し、蓄積されたデータに付加された
転送開始時刻にそのデータの転送を開始することがよ
い。この場合に、受信側では、受信したデータに付加さ
れた識別子によりそのデータが第一種のデータか第二種
のデータかを判断し、第一種のデータについては受信と
同時に再生を行い、第二種のデータについてはそのデー
タに付与された再生開始時刻および再生終了時刻にした
がって再生を行うことがよい。
【0012】本発明の第二の観点は以上の方法を実行す
る装置であり、伝送路を介して接続された送信手段およ
び受信手段を備え、送信手段は、固定の伝送ビットレー
トでの転送が要求される第一種のデータが入力される第
一の入力手段と、伝送ビットレートに規定のない第二種
のデータが入力される第二の入力手段と、第一の入力手
段に入力されたデータと第二の入力手段に入力されたデ
ータとを多重化して伝送路に送出する送信処理手段とを
含み、受信手段は、多重化された第一種のデータと第二
種のデータとを分離する分離手段と、分離された第一種
のデータについては速やかに受信順に連続して再生する
第一の再生手段と、分離された第二種のデータについて
はその第二種のデータに対して指定された時刻に指定さ
れた順序で連続的に再生する第二の再生手段とを含むデ
ータ転送装置において、送信処理手段は、伝送路で利用
可能な総伝送ビットレートと、第一種のデータの転送に
必要な伝送ビットレートと、第二種のデータのデータ量
とから、第一種のデータの転送中に第二種のデータを転
送し、それだけでは受信側で第一種のデータに同期して
再生すべき第二種のデータの転送に不十分な場合には第
一種のデータの転送に先立って第二種のデータを転送す
るように、第一種のデータおよび第二種のデータのそれ
ぞれのデータ転送開始時刻と、第二種のデータの伝送ビ
ットレートとを決定する手段と、この決定する手段の決
定にしたがってデータの多重化および転送を行う多重手
段とを含むことを特徴とする。
【0013】送信処理手段は、第一の入力手段から入力
されたデータに、そのデータが第一種のデータであるこ
とを識別するための識別子とその転送開始時刻情報とを
付加して一時的に蓄積する第一の蓄積手段と、第二の入
力手段から入力されたデータに、そのデータが第二種の
データであることを識別するための識別子と、転送開始
時刻と、受信側での再生開始時刻および再生終了時刻と
を付加して一時的に蓄積する第二の蓄積手段と、第一の
蓄積手段および第二の蓄積手段にそれぞれ蓄積されたデ
ータを読み出し、そのデータに付加された転送開始時刻
に多重手段からの転送を開始させる制御手段とを含むこ
とがよい。この場合、受信手段では、分離手段が受信し
たデータに付加された識別子によりそのデータを第一種
のデータと第二種のデータとに分離する手段を含み、第
二の再生手段が分離された第二種のデータに付与されて
いる再生開始時刻および再生終了時刻にしたがって再生
を行う手段を含むことがよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態を示すブ
ロック構成図であり、固定の伝送ビットレートで転送さ
れ受信側で受信後速やかに受信順に連続して再生するこ
とが要求されるメディア「1」のデータと、指定された
時刻に指定された順序でメディア「1」のデータに同期
して連続的に再生することが要求されるメディア「2」
のデータとを多重化して転送するデータ転送装置を示
す。この装置は、伝送路3を介して接続された送信装置
1および受信装置2を備える。送信装置1は、メディア
「1」のデータが入力される入力インタフェース11
と、メディア「2」のデータが入力される入力インタフ
ェース12と、これらの入力インタフェース11、12
に入力されたデータを多重化して伝送路3に送出するた
めの管理情報付与部13、14、一時蓄積部15、1
6、多重部17および転送制御部18を備える。受信装
置2は、多重化されたデータを分離する分離部21と、
分離されたメディア「1」のデータについて速やかに受
信順に連続して再生するメディア「1」再生部22と、
分離されたメディア「2」のデータについては、そのデ
ータに対して指定された時刻に指定された順序で連続的
に再生するための一時蓄積部23およびメディア「2」
再生部24を備える。
【0015】管理情報付与部13は、入力インタフェー
ス11から入力されたデータに、そのデータがメディア
「1」のデータであることを識別するための識別子とそ
の転送開始時刻情報とを付加し、一時蓄積部15に一時
的に蓄積する。管理情報付与部14は、入力インタフェ
ース12から入力されたデータに、そのデータがメディ
ア「2」のデータであることを識別するための識別子
と、転送開始時刻と、受信側での再生開始時刻および再
生終了時刻とを付加し、一時蓄積部16に蓄積する。多
重部17は、一時蓄積部15、16にそれぞれ蓄積され
たデータを読み出し、それを多重化して伝送路3に送出
する。転送制御部18は、伝送路3で利用可能な総伝送
ビットレートと、メディア「1」のデータの転送に必要
な伝送ビットレートと、メディア「2」のデータのデー
タ量とから、メディア「1」のデータの転送中にメディ
ア「2」のデータを転送し、それだけでは受信側でメデ
ィア「1」のデータに同期して再生すべきメディア
「2」のデータの転送に不十分な場合にはメディア
「1」のデータの転送に先立ってメディア「2」のデー
タを転送するように、メディア「1」のデータおよびメ
ディア「2」のデータのそれぞれのデータ転送開始時刻
と、メディア「2」のデータの伝送ビットレートとを決
定し、この決定にしたがって、多重部17によるデータ
の多重化および転送を制御する。
【0016】すなわち、メディア「1」のデータについ
て、送信装置1では、管理情報付与部13により、伝送
路3上で利用可能な伝送ビットレートよりも小さい固定
のビットレートでデータが転送されること、再生時に
は、データを受信側で受信した順序にしたがい、データ
を受信するビットレートと同じビットレートをもって、
受信後速やかに再生するということ、および転送開始時
刻を管理情報として付与し、一時蓄積部15に蓄積され
た後に多重部17を介して転送する。受信装置2では、
メディア「1」再生部22において、データの受信開始
と同時に再生を開始し、受信終了と同時に再生を終了す
る。
【0017】メディア「2」のデータについては、送信
装置1の管理情報付与部14により転送開始時刻と再生
終了時刻とをデータの管理情報として付与し、それを一
時蓄積部15に蓄積した後に、利用可能な伝送ビットレ
ートからメディア「1」が占有するビットレートを除く
ビットレートをすべて利用し、さらにメディア「1」が
占有するビットレートを除くビットレートで転送できな
い場合には、メディア「1」の転送開始以前の伝送ビッ
トレートを利用して、記述された転送開始時刻に多重部
17から転送を開始する。受信装置2では、一時蓄積部
23に一時的にデータを蓄積した後に、そのデータに付
与された再生開始時刻にメディア「2」再生部24で再
生を開始し、データの受信終了と同時に再生を終了す
る。
【0018】メディア「2」のデータ転送の開始時刻に
ついては、メディア「1」の転送開始以前にメディア
「2」のデータを転送するために要する時間を最小する
ことを前提に、メディア「1」が占有するビットレート
を除くビットレートと、メディア「1」の転送開始以前
の伝送ビットレートと、メディア「2」のデータ量とに
基づいて計算し決定する。
【0019】この実施形態では、メディア「1」が占有
するビットレートを除くビットレートと、メディア
「1」が占有するビットレートを除くビットレートのみ
でデータのすべてを転送できない場合については、メデ
ィア「1」の転送開始以前の伝送ビットレートと、メデ
ィア「2」のデータ量から、メディア「2」のデータ転
送開始の時刻を決定して転送する。このため、メディア
間の同期を保った再生を可能とするデータ転送が実現さ
れ、メディア「2」のデータの転送に起因する転送開始
から再生開始までの時間を最小にし、ネットワークの伝
送ビットレートに依存しないデータ転送および同期再生
が可能となる。
【0020】図2は管理情報付与部13、14により付
与される管理情報とデータとの関係を示す。(a)はメ
ディア「1」の管理情報とデータ、(b)はメディア
「2」の管理情報とデータを示す。管理情報付与部13
により付与されるメディア「1」の管理情報には、デー
タを受信側で受信した順序にしたがい再生し、データを
受信するビットレートと同じビットレートで受信後に速
やかに連続して再生することを示すメディア種別識別子
と、転送開始時刻とが含まれる。管理情報付与部14に
より付与されるメディア「2」の管理情報には、データ
の再生時には必ずしも受信側で受信した順序に従う必要
はなく、またデータを受信するビットレートと同じビッ
トレートで受信後速やかに連続して再生することは必要
ではないが、再生開始後には指定された順序に従って連
続して再生する必要があることを示すメディア種別識別
子と、転送開始時刻と、再生開始時刻と、再生終了時刻
とを含む。
【0021】図3は処理フローチャートを示し、図4〜
図7はメディア「1」および「2」のデータの転送およ
び再生の動作を説明する図である。図3〜図6におい
て、伝送路上で利用可能な伝送ビットレートをBp 、メ
ディア「1」の固定のビットレートをB1 、メディア
「1」の転送開始時刻をt1s、メディア「2」の再生開
始時刻をt2S、メディア「2」の再生終了時刻をt2e
メディア「2」のデータ量をVx とする。また、図7に
おいて、Bp 、B1 、t1tについては上述の定義と同様
とし、メディア「2」の最初のデータの再生開始時刻を
2s、再生終了時刻をt2e、二つ目のデータの再生開始
時刻をt2s′とする。
【0022】メディア「1」については、図2(a)に
示すデータの管理情報に記述された転送開始時刻を参照
し、メディア「1」の転送開始時刻t1sにデータ転送を
開始し、データを転送するビットレートと同じビットレ
ートで再生し、受信側はデータ受信開始後速やかに連続
して再生を開始し、受信終了後速やかに再生を終了す
る。メディア「2」については、データ転送開始時刻を
決定してデータを転送し、受信側ではデータを蓄積して
再生する。
【0023】メディア「2」のデータ転送および再生に
ついて、図3を参照してさらに詳しく説明する。
【0024】まず、図3にステップS1として示すよう
に、伝送路上で利用可能な伝送ビットレートBp 、メデ
ィア「1」の伝送ビットレートB1 、メディア「1」の
転送開始時刻t1s、メディア「2」の再生開始時刻
2S、メディア「2」の再生終了時刻t2e、メディア
「2」のデータ量Vx の各パラメータを設定する。次
に、ステップS2において、{B1 +Vx /(t2e−t
2s)}の値とBp との大小を比較する。{B1 +Vx
(t2e−t2s)}の値が小さい場合には、図4に示すよ
うに、指定された再生開始時刻t2sにメディア「2」の
データ転送を開始すれば、受信側ではデータ受信開始後
速やかに連続して再生を開始することにより、指定さた
再生開始時刻t2sに再生を開始し、指定された再生終了
時刻t2eに再生を終了することができる。
【0025】{B1 +Vx /(t2e−t2s)}の値がB
p より大きい場合は、次のステップS3で、(Bp −B
1 )によりメディア「1」が占有するビットレートを除
くビットレートを計算してBr とする。続いて、ステッ
プS4により、メディア「1」の転送開始時刻t1sから
メディア「2」の再生終了時刻t2sの間にBr を使用し
て転送可能なバイト数をBr と(t2e−t1s)との積、
r ×(t2e−t1s)により計算し、その結果をVx1
する。ステップS5では、メディア「2」のデータ量V
x 分のデータが、メディア「1」の転送開始時刻t1s
らメディア「2」の再生終了時刻t2eの間にBr を使用
して転送可能か否かを判定する。転送可能か否かで、以
下に示す第1の転送形式と第2の転送形式とのいずれが
用いられる。また、場合によっては、第2の転送形式の
変形として、第3の転送形式が用いられる。
【0026】(1)第1の転送形式 ビットレートBr でメディア「2」のデータをすべて転
送できる場合について、図2(b)と、図3のステップ
S6、S7と、図5とを参照して説明する。
【0027】Vx <Vx1の場合、ステップS6によりV
x をBr で割った商Vx /Br を計算し、この値がメデ
ィア「2」のデータ転送に要する時間となる。ステップ
S7では、{t2e−(Vx /Br )}を計算し、その結
果、ステップS11により、メディア「2」のデータ転
送開始時刻t2tが決定される。その決定されたメディア
「2」のデータ転送開始時刻t2tをメディア「2」のデ
ータの管理情報に記述し、その転送開始時刻t2tにメデ
ィア「2」のデータ転送を開始する。受信側では、受信
データを蓄積し、蓄積データの再生開始時刻を参照し
て、再生開始時刻t2tにメディア「2」のデータの再生
を開始する。その後、データの受信の終了と同時に再生
を終了する。
【0028】なお、メディア2のデータのみを転送する
場合については、伝送路上で利用可能な伝送ビットレー
トがBr であることに相当し、上記の方法と同様にして
メディア「2」のデータ転送開始時刻を決定することが
できる。
【0029】(2)第2の転送形式 メディア「1」の再生開始後、ビットレートBr でメデ
ィア「2」のすべてのデータを転送できない場合につい
て、図2(b)と、図3のステップS8〜S10と、図
6とを参照して説明する。
【0030】Vx <Vx1の場合、図3のステップS8に
より、メディア「1」の転送開始時刻t1sからメディア
「2」の再生終了時刻t2eの間では転送できないデータ
量{Vx −Vx1}を計算し、その結果をVx2とする。ス
テップS9により、{Vx2/Bp }を計算し、その値
が、メディア「1」の転送開始時刻t1sの前にVx2をデ
ータ転送するのに要する時間となる。ステップS10で
は、{t1s−(Vx2/Bp )}を計算し、その結果、ス
テップS11により、メディア「2」のデータ転送開始
時刻t2tを決定する。その決定されたメディア「2」の
データ転送開始時刻t2tをメディア「2」のデータの管
理情報に記述し、その転送開始時刻t2tに、メディア
「1」のデータの転送に先立って、メディア「2」のデ
ータの転送を開始する。受信側では、受信データを蓄積
し、蓄積データの再生開始時刻を参照して、再生開始時
刻t2tにメディア「2」のデータの再生を開始する。そ
の後、データの受信の終了と同時に再生を終了する。
【0031】(3)第3の転送形式 第2の転送形式の変形として、メディア「2」のデータ
が複数あり、メディア「1」のデータの再生開始後、ビ
ットレートBr でメディア「2」のすべてのデータを転
送できない場合が考えられる。この場合の転送形式を図
7を参照して説明する。
【0032】最初のデータ(メディア「2x 」)は再生
開始時刻t2sに再生を開始し、二つ目のデータ(メディ
ア「2y 」)は再生開始時刻t2s′に再生を開始するも
のとする。メディア「1」の転送開始時刻t1sからメデ
ィア「2x 」の再生終了時刻t2eの間にBr を使用して
転送可能なバイト数を、Br と(t2e−t1s)との積
{Br ×(t2e−t1s)}により計算し、結果をVx1
する。また、メディア「1」の転送開始時刻t1sからメ
ディア「2x 」の再生終了時刻t2eの間では転送できて
いないバイト数を{Vx −Vx1}により計算し、結果を
x2とする。同様にして、メディア「2x 」の再生終了
時刻t2eからメディア「2y 」の再生終了時刻
「t2e′」の間にBr を使用して転送可能なバイト数を
{Br ×(t2e′−t2e)}により計算し、結果をVy1
とし、メディア「2x 」の再生終了時刻t2eからメディ
ア「2y 」の再生終了時刻t2e′の間では転送できてい
ないバイト数を{Vy −Vy1}により計算して、その結
果をVy2とする。
【0033】このとき、第2の転送形式と同様に、Vx1
とVy1はBr を使用して転送し、Vx2とVy2はメディア
「1」のデータ転送開始時刻t1s前の伝送ビットレート
pを使用して転送する。{Vx2/Bp }と{Vy2/B
p }がメディア「1」のデータ転送開始時刻t1s前にV
x2とVy2をデータ転送するのに要する時間となり、図7
に示す転送順序でメディア「2x 」、メディア「2y
の各データの転送開始時刻が決定される。Vx2とVy2
転送順序は入れ替えることも可能である。
【0034】以上の実施形態において、メディア「1」
およびメディア「2」に相当するものの一例として、音
声、映像などの単一のメディアや、一定の伝送ビットレ
ートをある比率に分けて音声と映像という二つのメディ
アのデータ転送に使用する場合が挙げられる。また、そ
の複数のメディアの伝送ビットレートは、和が固定であ
れば、それぞれは必ずしも固定である必要はない。
【0035】メディア「1」のデータ転送に利用する固
定の伝送ビットレートを、メディア「1」と同等の性質
を有する複数のメディアのデータ転送に分割して使用す
ることも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、伝送
路上で利用可能な伝送ビットレートに対し、固定の伝送
ビットレートで転送され受信側で受信後速やかに受信順
に連続して再生することが要求される第一種のデータが
占有するビットレートを除いたビットレートを使用し
て、指定された時刻に指定された順序で第一種のデータ
に同期して連続的に再生することが要求される第二種の
データを転送する。このとき、第二種のデータのビット
レートに加えて第一種および第二種のデータの転送開始
時刻を決定することで、受信側では、第一種のデータと
第二種のデータとで同期を保った再生が可能となる。ま
た、第二種のデータの転送に起因する転送開始から再生
開始までの時間を最小にし、ネットワークの伝送ビット
レートに依存しないデータ転送および同期再生が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すブロック構成図。
【図2】管理情報付与部により付与される管理情報とデ
ータとの関係を示す図。
【図3】処理フローチャートを示す図。
【図4】メディア「2」のデータ転送について、指定さ
れた再生開始時刻に転送開始する場合のデータ転送を説
明する図。
【図5】メディア「2」のデータについて、メディア
「1」が占有するビットレートを除くビットレートのみ
を利用してデータ転送できる場合のデータ転送を説明す
る図。
【図6】メディア「2」のデータについて、メディア
「1」が占有するビットレートを除くビットレートのみ
を利用していてはデータ転送できない場合のデータ転送
を説明する図。
【図7】メディア「2」のデータが複数ある場合のデー
タ転送を説明する図。
【図8】従来の技術を説明する図。
【符号の説明】
1 送信装置 2 受信装置 3 伝送路 11、12 入力インタフェース 13、14 管理情報付与部 15、16 一時蓄積部 17 多重部 18 転送制御部 21 分離部 22 メディア「1」再生部 23 一時蓄積部 24 メディア「2」再生部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定の伝送ビットレートで転送され受信
    側で受信後速やかに受信順に連続して再生することが要
    求される第一種のデータと、指定された時刻に指定され
    た順序で第一種のデータに同期して連続的に再生するこ
    とが要求される第二種のデータとを多重化して転送する
    データ転送方法において、 利用可能な総伝送ビットレートと、第一種のデータの転
    送に必要な伝送ビットレートと、第二種のデータのデー
    タ量とから、第一種のデータの転送中に第二種のデータ
    を転送し、それだけでは受信側で第一種のデータに同期
    して再生すべき第二種のデータの転送に不十分な場合に
    は第一種のデータの転送に先立って第二種のデータを転
    送するように、第一種のデータおよび第二種のデータの
    それぞれのデータ転送開始時刻と、第二種のデータの伝
    送ビットレートとを決定することを特徴とするデータ転
    送方法。
  2. 【請求項2】 送信側では、 第一種のデータについて、その種別を識別するための識
    別子とその転送開始時刻情報とを付加して一時的に蓄積
    し、 第二種のデータについては、その種別を識別するための
    識別子と、転送開始時刻と、受信側での再生開始時刻お
    よび再生終了時刻とを付加して一時的に蓄積し、 蓄積されたデータに付加された転送開始時刻にそのデー
    タの転送を開始する請求項1記載のデータ転送方法。
  3. 【請求項3】 受信側では、 受信したデータに付加された識別子によりそのデータが
    第一種のデータか第二種のデータかを判断し、 第一種のデータについては受信と同時に再生を行い、 第二種のデータについてはそのデータに付与された再生
    開始時刻および再生終了時刻にしたがって再生を行う請
    求項2記載のデータ転送方法。
  4. 【請求項4】 伝送路を介して接続された送信手段およ
    び受信手段を備え、 前記送信手段は、固定の伝送ビットレートでの転送が要
    求される第一種のデータが入力される第一の入力手段
    と、伝送ビットレートに規定のない第二種のデータが入
    力される第二の入力手段と、前記第一の入力手段に入力
    されたデータと前記第二の入力手段に入力されたデータ
    とを多重化して前記伝送路に送出する送信処理手段とを
    含み、 前記受信手段は、多重化された第一種のデータと第二種
    のデータとを分離する分離手段と、分離された第一種の
    データについては速やかに受信順に連続して再生する第
    一の再生手段と、分離された第二種のデータについては
    その第二種のデータに対して指定された時刻に指定され
    た順序で連続的に再生する第二の再生手段とを含むデー
    タ転送装置において、 前記送信処理手段は、前記伝送路で利用可能な総伝送ビ
    ットレートと、第一種のデータの転送に必要な伝送ビッ
    トレートと、第二種のデータのデータ量とから、第一種
    のデータの転送中に第二種のデータを転送し、それだけ
    では受信側で第一種のデータに同期して再生すべき第二
    種のデータの転送に不十分な場合には第一種のデータの
    転送に先立って第二種のデータを転送するように、第一
    種のデータおよび第二種のデータのそれぞれのデータ転
    送開始時刻と、第二種のデータの伝送ビットレートとを
    決定する手段と、この決定する手段の決定にしたがって
    データの多重化および転送を行う多重手段とを含むこと
    を特徴とするデータ転送装置。
  5. 【請求項5】 前記送信処理手段は、 前記第一の入力手段から入力されたデータに、そのデー
    タが第一種のデータであることを識別するための識別子
    とその転送開始時刻情報とを付加して一時的に蓄積する
    第一の蓄積手段と、 前記第二の入力手段から入力されたデータに、そのデー
    タが第二種のデータであることを識別するための識別子
    と、転送開始時刻と、受信側での再生開始時刻および再
    生終了時刻とを付加して一時的に蓄積する第二の蓄積手
    段と、 前記第一の蓄積手段および前記第二の蓄積手段にそれぞ
    れ蓄積されたデータを読み出し、そのデータに付加され
    た転送開始時刻に前記多重手段からの転送を開始させる
    制御手段とを含む請求項4記載のデータ転送装置。
  6. 【請求項6】 前記分離手段は受信したデータに付加さ
    れた識別子によりそのデータを第一種のデータと第二種
    のデータとに分離する手段を含み、 第二の再生手段は分離された第二種のデータに付与され
    ている再生開始時刻および再生終了時刻にしたがって再
    生を行う手段を含む請求項5記載のデータ転送装置。
JP9122021A 1997-05-13 1997-05-13 データ転送方法および装置 Pending JPH10313305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9122021A JPH10313305A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 データ転送方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9122021A JPH10313305A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 データ転送方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10313305A true JPH10313305A (ja) 1998-11-24

Family

ID=14825631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9122021A Pending JPH10313305A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 データ転送方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10313305A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6185369B1 (en) Apparatus and method for synchronously reproducing multi-angle data
KR100197845B1 (ko) 기록 재생 장치
JP3666625B2 (ja) データ記録方法およびデータ記録装置
JP2001229616A (ja) データ記録方法及びそれを用いたデータ記録装置
JP2892158B2 (ja) 複合プログラムデジタルビデオ記録再生システム及びその方法
KR100629093B1 (ko) 디코딩 장치 및 디코딩 방법
US20040153734A1 (en) Moving picture transmission apparatus, moving picture reception apparatus, and moving picture data record medium
JPH10173727A (ja) データ送信装置、データ受信装置、データ通信装置、データ送信方法、データ受信方法、及びデータ通信方法
JPH06348580A (ja) マルチメディア転送装置
JP3910763B2 (ja) データ多重装置およびプログラムを記録した記録媒体
JPH10313305A (ja) データ転送方法および装置
JP2000188752A (ja) 多重分離制御装置
JPH05236009A (ja) マルチメディア多重化方式
JP3894362B2 (ja) 複数動画像の閲覧装置および記録媒体
JPH08228323A (ja) マルチメディアシナリオ再生装置
JP4484220B2 (ja) 映像配信装置
JP3019826B2 (ja) マルチメディア多重方式
JPH10271482A (ja) 符号化映像の同期再生制御方法およびシステム
US6185366B1 (en) Method for recording and reproducing coded signal and, apparatus for recording and reproducing the coded signals transmitted
JP3907973B2 (ja) データ送信装置
JP3951430B2 (ja) 映像信号符号化システム
JPH10276408A (ja) ビデオ情報提供制御方法およびシステム
JPH05252495A (ja) 放送番組の伝送方法
JPH10262230A (ja) マルチメディアデータ再生システム
JP3027816B2 (ja) マルチメディア多重方式