JPH10312779A - 電槽に施した蓋の異常検出装置並びに方法 - Google Patents

電槽に施した蓋の異常検出装置並びに方法

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JPH10312779A
JPH10312779A JP9137799A JP13779997A JPH10312779A JP H10312779 A JPH10312779 A JP H10312779A JP 9137799 A JP9137799 A JP 9137799A JP 13779997 A JP13779997 A JP 13779997A JP H10312779 A JPH10312779 A JP H10312779A
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light
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lid
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JP9137799A
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Isamu Kinoshita
木下  勇
Hideki Suzuki
秀樹 鈴木
Hiroaki Furukawa
浩明 古河
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Furukawa Battery Co Ltd
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Furukawa Battery Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立てられた電池の施蓋状態の正常又は異常
の誤判定を解消し、正常又は異常の検出を容易且つ確実
に行うことができる検出手段を提供する。 【解決手段】 被検体である電池1の直上に画像処理装
置5に接続するカメラ2を下向きに設置し、該電池1の
斜め上方に互いに90度の角度関係に位置して少なくと
も2つの光源3a及び3bを配設し、その1つの光源3
a又は3bのみを順次点灯し、その他の光源3b又は3
aは消灯状態として、その点灯した光源により順次斜め
上方から電池1の上面を照射し、その照射された電池1
の上面をカメラ2で撮像し、その各画像を画像処理装置
5に送り、画像をモニター6で監視し、その夫々の画像
に、その各光源3a及び3bからの照射光により正極端
子Cの突起の影C′以外の影が生じいてるか否かによ
り、施蓋状態の異常又は正常を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電槽に施した蓋の異
常検出装置並びに方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉アルカリ電池は、角形又は筒
状の電槽の内部に正極板、負極板をセパレータを介して
積層した極板群を収容し、更に電解液を注入した後、該
電槽の開口部の口縁に蓋を嵌合して電池を組立てる工程
とその後その施された蓋の周縁と電槽の口縁とをレーザ
溶接などにより互いに溶接し、封口する工程とにより製
造されるが、上記の電池の組立て工程において、若し、
電槽に蓋が電槽の口縁に対し浮き上がり或いは沈んだ異
常な状態に施されていたり、電槽に蓋を施したとき、蓋
に異常な力が加わって電槽に施された蓋が変形した状態
となるなどにより、蓋が異常な状態のまゝ電槽に施され
て組立てられた電池を、次の溶接工程で蓋の周縁と電槽
口縁の溶接を行うと、その電池の溶接部にピンホールが
生じたり、クラックが発生したりし、電解液の漏液を起
こし、周辺機器を汚すと共に不良製品が製造される無駄
をもたらす等の不都合があった。
【0003】図10は、組立て工程後の正常な電池を示
す。即ち、1は組立てられた正常な角形電池、Aはその
角形電槽、Bは該電槽Aの口縁aに嵌合されて施された
矩形状の蓋板を示す。蓋が電槽に施された正常な電池と
は、蓋Bがその周縁bの溶接すべき四辺縁b1,b2,
b3,b4の上面に、該電槽Aの口縁aの溶接すべき四
辺縁a1,a2,a3,a4の上面と同じつら位置に存
した状態で嵌合されて組立てられた電池を意味する。C
は、蓋Bの貫通孔に環状のパッキングを介して蓋Bとは
電気絶縁されて貫通突出して設けられた正極端子を示
し、電槽A内に収容された極板群の各正極板から上方に
導出されたリード片に接続されている。極板群の負極板
からのリード片は、電槽Aに接続されている。
【0004】上記の電池の組立て作業において、蓋Bを
電槽Aの口縁aに押し込み嵌合して施す場合、該蓋Bの
下部に接続するリード耳の反発力などにより電槽Aの口
縁に対し同じつら位置に施されずに、該蓋Bの口縁bが
該電槽Aの口縁aに対し傾斜した状態に、換言すれば、
浮いた状態或いは沈んだ状態に施された不適な、即ち、
異常な状態に施される場合がしばしば見られる。図11
は、その異常な施蓋状態の1例を示す。即ち、同図は、
蓋Bが、該電槽Aの口縁aに対し、その辺縁b2が最も
深く沈み、その対向する辺縁b4が最も浮き上がった状
態にある施蓋状態が異常な電池として組み立てられる場
合を示す。また、図には示さないが、上記とは逆に、蓋
Bの辺縁b2側が浮き上がり、辺縁b4側が沈み込んだ
場合、或いは、その対向する辺縁b1側と辺縁b3側が
互いに浮き沈みした傾斜状態となる異常な施蓋状態に電
池が組み立てられる場合がある。
【0005】更には、図12に示すように、電槽Aに施
された蓋B自体が施蓋時に受ける押圧力でその中央部が
へこんだ状態に変形し、その辺縁a1及びa3が電槽A
の口縁aの辺縁a1,a3と同一平面上に位置しない異
常な施蓋状態の電池に組立てられることがある。また、
図示しないが、蓋の中央部が突出し、その辺縁a1及び
a3がへこんだ山形に変形した異常な施蓋状態の電池に
組立てられる場合がある。
【0006】そのため、近年、図13に示すような前記
の電槽Aと蓋Bの溶接作業の前に、電槽Aに施された蓋
Bの正常又は異常を識別する検出手段が知られている。
即ち、組立て工程において、電槽Aの口縁aに蓋Bを施
されて成る電池1を被検体とし、その直上に、画像処理
装置Dに接続されたカメラEを下向きに該電池の上面に
向け配置し、その外周に、例えば、リング状の光源から
成る照明装置Fを配設して成る検出装置を設け、その照
明装置Fにより照射された角形電池1の上面を該カメラ
Eにより撮像し、その撮像信号を画像処理装置Dの表示
部dに現れた画像を監視し、電槽Aの口縁に対する蓋B
の周縁が同一平面に在るか、或いは浮き沈みがあるか否
かを判断していた。同一平面にある場合は、適正、即
ち、正常と認定し、蓋Bが電槽Aの口縁に対し沈んでい
たり、浮き上っている場合は、不適、即ち、異常と判定
していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記従来
の施蓋状態の検査手段によれば、電槽Aの口縁に対する
蓋の浮き沈み状態を容易且つ正確に判別することができ
ず、誤判定がしばしばみられ、その結果、溶接不良の密
閉電池が製造される不都合がしばしばみられた。また、
別の施蓋状態の検出手段として、蓋の位置を電磁気的に
検出する方法が考えられるが、コイルを使用するセンサ
ヘッドを電槽上部に接近させるとき、蓋Aの上面に正極
端子Cが突出しているため、電槽Aの口縁と蓋Bの周縁
の近傍までセンサヘッドを接近させることが困難であ
り、従って、この手段を採用しても微細な蓋の位置の変
位を容易且つ確実に検出することが出来なかった。従っ
て、上記従来の検出手段の欠点を解消し、施蓋状態の正
常又は異常を容易且つ正確に識別検知し、誤判定をなく
した信頼性の高い検出手段を開発することが望まれる。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明は、上記の課題を解決
し、且つ上記の要望を満足した電槽に施した蓋の施蓋状
態の異常検出手段(即ち、検出装置と方法)を提供する
もので、その検出装置は、電槽の口縁に蓋を嵌合して組
立てた電池の真上に電池の上面を撮像するカメラを設け
る一方、該電池の斜め上方に且つ互いに90度の角度を
以って該電池を斜め上方から照明するように少なくとも
2つの光源を配設したことを特徴とする。
【0009】この場合、通常は、4つの光源を上記のよ
うに各相隣る光源が互いに90度の角度位置関係に配設
しておくことが一般であり、便利である。
【0010】而して、本発明の上記の装置を用いた電槽
に施した蓋の異常検出方法は、上記のように配設された
光源のうち1つの光源のみを順次点灯し、その各1つの
光源の点灯により該電池の上面を照射し、その上面を該
カメラにより撮像し、その画像を画像処理部に送り、そ
の各画像に光の影があるか否かを検知するようにしたこ
とを特徴とする。
【0011】更に本発明は、上記の本発明の装置におい
て、その配置された夫々の光源の前方に、遮光板を遮光
自在に設けたことを特徴とする。
【0012】更に本発明は、前方に遮光板を遮光自在に
設けた光源を上記のように配設した上記の装置を用いた
電槽に施した蓋の異常検出方法を提供するもので、全て
の光源を点灯した状態におくと共に、各電源を遮光する
遮光板による遮光を順次解除してその各1つの光源によ
り該電池の上面を照射し、その上面を該カメラにより撮
像し、その画像を画像処理部に送り、その各画像に影が
あるか否かを検知することを繰り返すことを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施例を添付図面に
基づいて説明する。図1乃至図3は、本発明の実施形態
の1例を示す。図において1は、組立て工程で組立てら
れた溶接工程前の被検体である角形電池を示し、Aはそ
の電槽、aは電槽Aの口縁、a1,a2,a3,a4は
該口縁の四辺縁、Bは該電槽Aの口縁aに嵌合された矩
形板状の蓋、bは該蓋Bの周縁、b1,b2,b3,b
4はその四辺縁、Cは蓋Bの中央に該蓋Bと電気絶縁さ
れて上方に突出した正極端子を示す。
【0014】本発明によれば、該電池1の施蓋状態の異
常検出装置を次のように設ける。即ち、該電池1の真上
に、カメラ2を該電池1の上面を撮像するべくカメラ2
を真下に向けて設ける一方、該電池1の斜め上方に所望
の高さに少なくとも2つの光源3を互いに90度の角度
位置に、該角形電池1の電槽Aの口縁aの互いに直角を
なし相隣る長辺縁a1(又はa3)と短辺縁a2(又は
a4)に対向させて配設する。図示の例では、4個の光
源3a,3b,3c,3dを夫々該電池1の電槽Aの口
縁aの四辺縁1a,1b,1c,1dに対向させてその
夫々の斜め上方に所望の高さに配設した。更に、各光源
3a,3b,3c,3dは図1示のように夫々の光源の
点灯、消灯を制御する光源制御部4に接続されている。
前記のカメラ2は、画像処理装置5に接続されている。
該光源制御部4は、1つの光源を点灯し他の光源を消灯
する制御を行う。該画像処理装置5は、画像処理部5a
と制御部5bとから成る。該画像処理部5aは、カメラ
2からの画像信号を取り込み、その画像設定を行う。該
制御部5bは、該光源制御部4の出力信号を受け、該画
像処理部5aにカメラ2の撮像の取り込みを指令した
り、該画像処理部5aに取り込んだ画像をモニター6に
映し出したり、逆に、前記の光源制御部4へ光源制御信
号を送り、該光源制御部の次の光源の点灯、消灯を行う
ように作用する。
【0015】次に、本発明の上記の検出装置を用いた施
蓋状態の検出方法につき詳述する。該光源制御部4によ
り、4つの光源3a,3b,3c,3dのうち、任意の
1つの光源のみを、例えば、光源3aのみを点灯し斜め
上方から角形電池1の上面を照射する。その状態を図2
及び図3に示す。その照明された上面をその直上のカメ
ラ2により撮像し、その画像信号を画像処理装置5の画
像処理部5aに送り、画像をモニター6により監視す
る。この監視において、以下に詳細するように、その電
池上面の画像に光の影(暗部)が見られるならば、施蓋
状態が異常であると判断し、暗部が見られなければ、次
に該光源制御部4により、該光源3aを消灯し、該光源
3aと90度の角度に位置する光源2b又はb4のう
ち、そのいずれかを点灯する。例えば光源3bを点灯
し、該光源3bのみにより斜め上方から該電池1の上面
を照射し、その照射された上面を、カメラ2により撮像
し、その画像を該画像処理装置5に送り、これをモニタ
ーする。この監視において、上記のように影の生成の有
無を検出し、影がなければ、その組立てられた電池は正
常に施蓋された電池として結論し、次の溶接工程に移す
ことができ、影があれば異常電池として排除する。この
ように、互いに90度の角度関係に配設された少なくと
も2つの光源を用いて、本発明の電槽に対する施蓋状態
の正常、異常を容易且つ確実に検討し、判断することが
できる。
【0016】尚、図示の例のように、4つの光源を配設
することが一般に好ましく、その検出方法も便利であ
る。従って、念のために、互いに90度の位置関係にあ
る残る2つの方向から光源のみを順次照明して検出する
ことが好ましい。即ち、上記の該光源3bを消灯し、該
光源3cを点灯し、前記の該光源3aとは反対方向から
該電池1の上面を斜め上方から照射し、その照射された
上面をカメラ2により撮像し、その画像を該画像処理装
置5に送り、これをモニターし該画像に影の有無につい
て検出する。この監視により、異常が見当たらなかった
ときは、更に、次に、該光源3cを消灯し、該光源3d
を点灯し、前記の該光源3bとは反対方向から該電池1
の上面を斜め上方から照明し、その照明された上面をカ
メラ2により撮像し、その画像を該画像処理装置5に送
り、その画像をモニターし、該画像に影の有無を検出す
る。
【0017】かくして、一般には、4つの光源により順
次その1つの光源のみ電池1の上面を斜め上方より照射
することを行い、その夫々の画像をモニター6により監
視し、その夫々の照射により、該電池1の上面に該電槽
Aの口縁aの各辺縁と蓋板の周縁の各辺縁との影(暗
部)が生じているか否か、更に光輝するように、蓋の板
面自体の影(暗部)が生じないか否かを該画像から検出
する。
【0018】更に詳細には、図3示の光源3aのみによ
り照射した場合、光源と反対側に正極端子C突起の影
C′(暗部)が生ずるのみで、該光源3aの照射光と直
交する電槽Aの辺縁a1、蓋Bの辺縁b1、電槽Aの辺
縁a3及びBの辺縁b3の照射光による影(暗部)が生
ぜず、また蓋B上面に蓋自体の影(暗部)が生じない場
合及び図示しないが、該光源3aと直角に位置する光源
3b(又は3d)のみによる照射により、該正極端子C
の突起がその光源と反対側にその光の影C′が生ずる以
外は、その光源3b(又は3d)と直交する電槽Aの辺
縁a2、蓋Bの辺縁b2、電槽Aの辺縁a4及び蓋Bの
辺縁b4の影が生ぜず、また、蓋B上面に蓋自体の影が
生じない場合には、平坦な蓋Bは電槽Aの口縁に正常に
施されて居り、且つ蓋B自体に変形がなく正常であるこ
とが検知され、その組立て電池1は、異常なしと検出さ
れる。該光源3aの代わりに、その反対側の光源3cの
みを点灯し、次で光源3d(又は3b)のみを点灯して
その各画像においてこれと対向する電槽Aの辺縁a3、
該蓋Bの辺縁b3、蓋Aの辺縁b1、電槽Aの辺縁b1
の影が生ずるか否か並びに蓋B上面に蓋B自体の影が生
ずるか否か、次で電槽Aの辺縁a4,a2、蓋Bの辺縁
b2,b4の影を生ずるか否か、蓋B上面に蓋B自体の
影が生ずるか否かを検出して電池施蓋状態の異常を検知
するようにしてもよい。
【0019】図4及び図5は、施蓋状態が異常な電池が
検出された場合を示す。即ち、光源3aにより電池1の
上面を斜め方向から照射し、この状態でカメラ2により
撮影し、その画像を画像処理装置5へ送り、その画像を
モニター6により監視したとき、該電池の上面の画像
に、図5示のように、その照射光による影が見られた。
即ち、電槽Aの辺縁a1の影a1′(ハッチングで示
す)が該蓋Bの周縁bの辺縁b1上面に落ちて生じ、該
蓋Bの辺縁b3の影b3′が該電槽Aの辺縁a3上に落
ちて生じている画像が観察された。このことは、該電池
1に施された蓋Bは電槽Aの口縁aに対し図4示におい
てその右辺縁が沈み、その左辺縁が浮き上がった図面で
左上がりの傾斜状態に施された異常電池であることが検
知された。また、その結果、これと90度の関係にある
光源3b又は3cのみを点灯して検出を行うことが不要
となる。
【0020】図6は、上記とは異なる施蓋の異常状態が
検出された場合を示す。即ち、光源3bのみで電池1の
上面を斜め上方から照射したとき、図6示のような画像
が得られた。該画像は、電槽Aの辺縁a2の影が蓋Bの
辺縁b2上に落ちた状況が認められた、このことは、蓋
Bがその辺縁a2側が電槽Aの口縁aに対しその辺縁a
2側で浮き上がった傾斜状態で、電槽Aの口縁aに施さ
れた異常な施蓋状態の電池1であることが検出された。
【0021】図7は、図12示の蓋Bがその中央部で谷
状に沈んだ凹面に変形したものが電槽Aに施されている
異常電池1が検出されたときの画像の状態を示す。即
ち、光源3aのみにより照射したとき、この光源3aに
対向する電槽Aの辺縁a1の影a1′が該蓋Bの辺縁b
1の上面に中央部が広幅で両端に至るに従い細くなる谷
状の影となって落ちる状態が検知された。このことは、
図12のように変形した蓋が電槽に施されている異常電
池であることが判った。
【0022】図8は、図7の電池とは逆に、蓋Bが中央
部で突出した山状に変形している蓋Bが電槽Aに施され
た異常電池が検出された例を示す。即ち、光源3aのみ
を点灯し、電池1の上面を斜め上方から照射したとき、
その蓋Bの辺縁b3の影b3′が電槽Aの辺縁a3上に
中央部が広幅で両端に至るに従い細狭となる三角形の影
となって落ちた画像として観察された。これにより、こ
の電池は、蓋が変形していることが認知され、異常電池
として検出される。該光源a1と反対側の光源3cのみ
を点灯し照射した場合も同様に、蓋Bの辺縁b1の影が
電槽Aの辺縁a1上に三角状に落ちた画像として検知さ
れることは言うまでもない。
【0023】上記から明らかなように、上記の本発明の
検出装置によれば、4つの光源3a,3b,3c,3d
のうち少なくとも2方向から順次1つの光源のみで照射
して、そのいずれかの方向から照射しても、電池1の上
面の画像に影を生じない場合は、正常な蓋が電槽の口縁
に正常に施された正常電池として検出されるが、そのい
ずれか1つの光源のみの照明により電池1の上面を照射
したとき、その上面の画像に、照射光による正極端子C
の突起の影C′以外の影を生じたときは、その電池は施
蓋状態が異常な電池であることを検出することができ
る。
【0024】上記の検出装置による検出方法では、配設
した光源のうちその1つの光源のみを順次点灯し、その
他の光源は、消灯状態におくようにしたので、取り込ん
だ各画像が比較的暗い。従って、2値化等の画像処理を
行う場合に、画像を一層明るくすることが好ましい。そ
こで、光源の点灯、消灯を繰り返す代わりに、各光源の
前方にシャッターを遮光自在に設けた装置を用いること
が好ましい。図9はその実施の1例を示す。同図におい
て、光源3a,3b,3c,3dの前方にシャッター7
a,7b,7c,7dを遮光自在に設置し、この各シャ
ッターでその対応する各光源からの電池1の上面への斜
め上方からの照射光を遮断し或いは遮断を解除するよう
にする。この各シャッターは昇降自在、或いは回転自在
等の機械的に開閉するメカニカルシャッターでも良い
し、液晶等のように工学的に透光、遮光を切り換えるも
のでも良い。而して、図9示の本発明の検出装置を用い
た電槽の施蓋状態の異常検出方法は次のように行う。即
ち、全ての光源3a,3b,3c,3dを点灯状態と
し、電池1の周辺を明るい状態に保つ。一方、その前方
の各シャッター7a,7b,7c,7dのうち、1つの
シャッターのみを、例えば、シャッター7aのみをその
対応する光源3aの照射光線の外側に除去して遮光状態
を解き、電池1の上面に斜め上方から照射し、電池1の
上面の画像に影を生ずるか否かをモニターすることによ
り、施蓋状態の検出を行うようにし、次で、該シャッタ
ー7aを該光源3aの遮光状態とし、該光源3aと90
度の角度位置にある光源3b又は3dの前方のシャッタ
ー7b又は7dの遮光を解除し、その照射光線により電
池1の上面を斜め上方から照射し、上記と同様にその画
像に影の有無を検知する。かくして、その電池1の施蓋
状態の正常、異常を検知できる。
【0025】
【発明の効果】このように本発明による蓄電池の施蓋状
態の検出手段は、被検体である電池の真上に、カメラを
下向きに設け、該電池の斜め上方に少なくとも2つの光
源を互いに90度の角度関係位置に配設し、そのうちの
各1つの光源のみを順次点灯し、残る光源を消灯状態に
して、その各該1つの光源のみで斜め上方から電池の上
面を照射し、その照射した上面をカメラにより撮像し、
その各画像を画像処理装置に送り、その画像をモニター
により監視し、その各光源による照射において、電槽の
上面の各画像にその光源の照明光による影が生ずるか否
かを検知するようにしたので、電槽への蓋の施蓋の正常
状態又は異常状態の判別を誤判定なく、容易且つ確実に
施蓋の正常又は異常状態を判別することができ、その後
の溶接を良好に行うことができ、良好な密閉電池をロス
なく製造することができる。また、本発明によれば、上
記のように配設した光源の前方に夫々シャッターを遮光
自在に設け、全ての光源を点灯した状態において、その
うちの1つの光源のみを順次その前方のシャッターの遮
光を解除するようにして、電池の上面を照射し、その上
面の各画像の影の有無を検出するようにしたので、一層
明るい画像が得られ、電池の施蓋状態の正常、異常の検
出を更に容易に行うことができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電池の施蓋状態の異常検出装置の1
例の全体の概略図。
【図2】 図1の検出装置の光源の配置状態を示す側面
図。
【図3】 図1の検出装置の光源の配置状態を示す上面
図。
【図4】 図1の検出装置の作動を説明する1例の側面
図。
【図5】 図1示の検出装置による検出状態の1例の上
面図。
【図6】 図1示の検出装置による検出状態の他例の上
面図。
【図7】 図1示の検出装置による検出状態の更に他例
の上面図。
【図8】 図1示の検出装置による検出状態の更に他例
の上面図。
【図9】 本発明の他の実施例の電池の施蓋状態の異常
検出装置の斜面図。
【図10】 正常な電池の斜面図。
【図11】 異常な電池の1例の斜面図。
【図12】 異常な電池の他例の斜面図。
【図13】 従来の電池の施蓋状態の異常検出装置の作
動状態の斜面図。
【符号の説明】
1 電池 2 カメラ 3a,3b,3c,3d 光源 4 光源制御装
置 5 画像処理装置 6 モニター 7 シャッター A 電槽 a 電槽の口縁 a1,a2,a3,a4 電槽の口縁の辺縁 B 蓋 b 蓋の周縁 b1,b2,b3,b4 蓋の周縁の辺縁 C 正極端子 C′ 影 a1′,a2′,b2′ 影(暗部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電槽の口縁に蓋を嵌合して組立てた電池
    の真上に電池の上面を撮像するカメラを設ける一方、該
    電池の斜め上方に且つ互いに90度の角度を以って該電
    池を斜め上方から照明するように少なくとも2つの光源
    を配設したことを特徴とする電槽に施した蓋の異常検出
    装置。
  2. 【請求項2】 該電池の斜め上方に且つ互いに90度の
    角度を以って該電池を照明する4つの光源を配設したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電槽に施した蓋の異常
    検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の配設された光源
    のうち1つの光源のみを順次点灯し、その各1つの光源
    の点灯により該電池の上面を照射し、その上面を該カメ
    ラにより撮像し、その画像を画像処理部に送り、その各
    画像に光の影があるか否かを検知するようにしたことを
    特徴とする電槽に施した蓋の異常検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の配設された夫々
    の光源の前方に、遮光板を遮光自在に設けたことを特徴
    とする電槽に施した蓋の異常検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置において、全ての
    光源を点灯した状態におくと共に、各電源を遮光する遮
    光板による遮光を順次解除してその各1つの光源により
    該電池の上面を順次照射し、その上面を該カメラにより
    撮像し、その画像を画像処理部に送り、その各画像に影
    があるか否かを検知することを繰り返すことを特徴とす
    る電槽に施した蓋の異常検出方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015173041A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 トヨタ自動車株式会社 電池用ケースのうねり検査方法
CN117705814A (zh) * 2024-02-05 2024-03-15 宁德时代新能源科技股份有限公司 电池壳盖焊接检测系统及方法
CN117825395A (zh) * 2024-03-06 2024-04-05 宁德时代新能源科技股份有限公司 裸电芯缺陷检测系统及方法

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