JP5533086B2 - 外形検出装置および外形検出方法 - Google Patents

外形検出装置および外形検出方法 Download PDF

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Description

この発明は、検査対象物の外形を検出する装置および方法に関するものである。
従来の外形検出装置では、検査対象物であるウエハが、ウエハの径よりも小さい径の載置台上に、ウエハの外周部分が載置台の外側にはみ出して載置され、載置台の外側にはみ出したウエハの外周部分に隣接してウエハの下側にミラーが設置されていた。この構成によれば、ウエハの上側から照射された落射照明光のうち、ウエハの外周部分近傍を通過した光が、このミラーによって反射されてウエハの上側へ戻るため、ウエハの上側からウエハ周辺部を撮影すると、ウエハの外周部分とウエハの外側との明暗のコントラストが良い画像を得ることができる。そして、この得られた画像から画像処理によってウエハの外形を検出していた。(例えば、特許文献1参照)
特開平6−302676号公報(第2〜4頁、図1〜図2)
このような外形検出装置にあっては、載置台の径が検査対象物であるウエハの径よりも小さいため、ウエハを載置台に載せる際に、載置台の縁からウエハに応力がかかってしまい、その結果、ウエハが損傷してしまうことがあった。載置台の大きさをウエハの径よりも大きくすると、載置する際にウエハにかかる応力は軽減できるものの、ウエハの外周部分近傍を通過する光が載置台に遮られるため、ミラーによって反射させることができず、ウエハ周辺部を撮影した画像はコントラストが悪いものとなり、外形の検出精度が悪くなってしまうという問題点があった。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、検査対象物の外形の検出精度を悪化させることなく、載置台から検査対象物にかかる応力を軽減できる外形検出装置および外形検出方法を提供することを目的とする。
この発明に係る外形検出装置は、検査対象物を載置面の外周よりも内側に載置する、即ち、検査対象物を載置面からはみ出さないように載置することができ、かつ検査対象物を載置面からはみ出さないように載置した状態で、載置面が検査対象物を載置していない部分を有するステージと、検査対象物と載置面との間に設置された金属板と、検査対象物および金属板に照明光を照射する照明装置と、照明光の反射光を受光する受光素子と、受光素子の出力信号から、検査対象物の外形を検出する検出部と、を備え、載置面上に設置された金属板が、前記金属板の外周よりも内側に前記検査対象物を載置するように設置され、かつ、金属板が、載置面に貼り付けるための粘着層を有する金属箔テープであり、ステージの載置面には溝が形成され、金属箔テープによって溝の一部が塞がれたものである。
また、この発明に係る外形検出方法は、載置面上に金属板が設置されたステージに、検査対象物を載置面の外周よりも内側に、即ち、検査対象物を載置面からはみ出さないように、かつ載置面が検査対象物を載置していない部分を有するように載置する載置工程と、検査対象物および金属板に照明光を照射する照射工程と、照明光の反射光を受光する受光工程と、受光工程で得られた光情報から、検査対象物の外形を検出する検出工程と、を備え、載置工程では、検査対象物を、金属板上の金属板の外周よりも内側に載置し、受光工程では、検査対象物の照明光が照射される面と金属板の照明光が照射される面からの反射光を受光し、金属板は、載置面に貼り付けるための粘着層を有する金属箔テープであり、ステージの載置面には溝が形成され、金属箔テープによって溝の一部が塞がれたものである。
この発明に係る外形検出装置によれば、検査対象物を載置面の外周よりも内側に載置するステージと、載置面上に設置された金属板と、を備え、載置面上に設置された金属板が、検査対象物の照明光が照射される面と金属板の照明光が照射される面とが、照明光が出射する側から見て光学的に連続するように設置されたことにより、検査対象物の外形の検出精度を悪化させることなく、ステージから検査対象物にかかる応力を軽減できる。
また、この発明に係る外形検出方法によれば、載置面上に金属板が設置されたステージに、検査対象物を載置面の外周よりも内側に載置する載置工程と、検査対象物および金属板に照射された照明光の反射光を受光する受光工程と、を備え、載置工程では、検査対象物を、検査対象物の照明光が照射される面と金属板の照明光が照射される面とが、照明光が出射する側から見て光学的に連続するように載置し、受光工程では、照射光が出射する側から見て光学的に連続する検査対象物の照明光が照射される面と金属板の照明光が照射される面からの反射光を受光することにより、検査対象物の外形の検出精度を悪化させることなく、ステージから検査対象物にかかる応力を軽減できる。
この発明の実施の形態1における外形検出装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1における太陽電池セルを載置したステージを示す上面図である。 この発明の実施の形態1における金属箔テープを示す側面図である。 この発明の実施の形態1における外形検出方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における画像処理方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における画像処理方法の各工程を示す図である。 この発明の実施の形態2における太陽電池セルを載置したステージを示す図であり、(a)は側面図、(b)は上面図である。 この発明の実施の形態3におけるステージを示す斜視図である。 この発明の実施の形態3における太陽電池セルを載置したステージを示す図であり、(a)は側面図、(b)は上面図である。
実施の形態1.
まず、この発明の実施の形態1における外形検出装置1の構成を説明する。図1は、この発明の実施の形態1における外形検出装置1を示す構成図である。
図1において、ステージ2aの載置面3a上に金属箔テープ6が設置されており、金属箔テープ6上に検査対象物である太陽電池セル7が載置されている。ステージ2aの上方には、ステージ2a、金属箔テープ6および太陽電池セル7に照明光8を照射する同軸落射照明装置11が設置され、照明光8の反射光9が、同軸落射照明装置11の上方に設置されたCCDカメラ12によって受光されるようになっている。そして、CCDカメラ12には、画像処理装置13およびディスプレイ16が接続されている。
次に、ステージ2aについて説明する。ステージ2aは、例えば炭素素材などを含む導電性樹脂製であって、接地されている。弾性の強い樹脂を用いることによって、太陽電池セル7を載置する際の衝撃を緩和することができる。炭素素材を含む場合は、ステージ2aの表面における光の反射率は低くなる。
図2は、この発明の実施の形態1における太陽電池セル7を載置したステージ2aを示す上面図である。ステージ2aは、図2に示すように、検査対象物である太陽電池セル7を載置するために充分広い載置面3aを有するものであって、太陽電池セル7を載置面3aの外周17よりも内側に載置することができる。つまり、載置面3aの大きさは、太陽電池セル7を載置面3aからはみ出さないように載置することができ、かつ、太陽電池セル7を載置面3aからはみ出さないように載置した状態で、載置面3aが太陽電池セル7を載置していない部分を有するような大きさである。
次に、金属箔テープ6について説明する。図3は、この発明の実施の形態1における金属箔テープ6を示す側面図である。金属箔テープ6は、例えば銅、アルミニウム、金、銀などのように光の反射率が高い金属で形成された金属箔18と、ステージ2aの載置面3aに貼り付けるための粘着層21とを備えている。
粘着層21は、例えば導電性粒子を含む樹脂によって形成された異方性導電膜のような導電性を有するものである。よって、金属箔テープ6をステージ2aの載置面3aに貼り付けたとき、金属箔テープ6の表側である金属箔18の表面とステージ2aとは電気的に接続された状態となる。
金属箔18および粘着層21の厚さは、特に限定されないが、粘着層21については、検査対象物である太陽電池セル7を載置する際の衝撃を緩和するため、ある程度の厚さを持つ方が好ましい。また、金属箔テープ6の大きさについても特に限定されず、1枚で所望の範囲全てをカバーできるような大きさのものでもよいし、幅の細いものを並べて設置することによって所望の範囲をカバーしてもよい。使用する金属箔テープ6の一例としては、金属箔18の厚さが20〜40μm程度、粘着層21の厚さが30〜60μm程度であり、幅が20mm程度のものが挙げられる。
図1に示すように、検査対象物である太陽電池セル7はステージ2aの載置面3a上に設置された金属箔テープ6上に載置されている。つまり、金属箔テープ6は、太陽電池セル7と載置面3aとの間に設置されている。そして、図2に示すように、金属箔テープ6は太陽電池セル7を載置するために充分広い範囲に設置され、金属箔テープ6の外周22よりも内側に太陽電池セル7を載置できるようになっている。言い換えると、図2を見て分かるように、金属箔テープ6は、太陽電池セル7の外側にはみ出しおり、太陽電池セル7の照明光8が照射される面23と金属箔テープ6の照明光8が照射される面26とが、照明光8が出射する側から見て光学的に連続するように設置されている。
次に、同軸落射照明装置11について説明する。図1に示すように、同軸落射照明装置11は、光源27およびハーフミラー28を有する。光源27から出射した光がハーフミラー28で反射され、ステージ2a、金属箔テープ6および太陽電池セル7に照射される照明光8となる。そして、同軸落射照明装置11の上方には、CCDカメラ12が設置されており、照明光8の反射光9が、ハーフミラー28を透過してCCDカメラ12によって受光できるようになっている。
CCDカメラ12には画像処理装置13が接続され、CCDカメラ12によって撮影した画像を画像処理装置13に取り込んで画像処理を行うことにより、太陽電池セル7の外形を検出できるようになっている。また、CCDカメラ12にはディスプレイ16が接続されており、CCDカメラ12によって撮影した画像をディスプレイ16に表示することができる。
尚、ここで、同軸落射照明装置11は、太陽電池セル7および金属箔テープ6の全体に照明光8を一度に照射できるものとする。また、CCDカメラ12についても同様で、太陽電池セル7および金属箔テープ6の全体を一度に撮影できるものとする。
次に、検査対象物である太陽電池セル7について説明する。太陽電池セル7は、非常に脆く衝撃に弱いため、ステージ2aに載置する際には衝撃対策が必要である。また、静電気の影響によって破壊されることがあるため、静電気対策も必要である。太陽電池セル7の受光面は、太陽光を効率良く取り込むために反射防止膜で覆われており、受光面を上側に向けてステージ2aに載置されるため、受光面が、照明光8が照射される面23となる。
太陽電池セル7の寸法および形状は、例えば40mm×70mm程度の長方形である。この場合、ステージ2aの載置面3aは、例えば90mm×140mm程度の長方形であることが好ましい。また、金属箔テープ6は、例えば60mm×110mm程度の長方形で、載置面3aと中心を一致させて設置されることが好ましい。
次に、この発明の実施の形態1における外形検出装置1を用いて、太陽電池セル7の外形を検出する方法について説明する。図4は、この発明の実施の形態1における外形検出方法を示すフローチャートである。
まず、載置工程について説明する。載置面3a上に金属箔テープ6が設置されたステージ2aに、太陽電池セル7を載置面3aの外周17よりも内側に載置する。ここで、太陽電池セル7は、載置面3a上に設置された金属箔テープ6上に、金属箔テープ6の外周22よりも内側に載置される。つまり、金属箔テープ6は、太陽電池セル7と載置面3aとの間に設置され、太陽電池セル7の照明光8が照射される面23と金属箔テープ6の照明光8が照射される面26とが、照明光8が出射する側から見て光学的に連続するように設置されることとなる(S1)。ここで、金属箔テープ6には、ステージ2aの載置面3aに設けられたエア吸引用の穴に合わせて穴が設けられており、この穴を介してエア吸引によって太陽電池セル7が吸引固定される。
次に、照射工程について説明する。同軸落射照明装置11によって、太陽電池セル7および金属箔テープ6の全体に照明光8を照射する(S2)。
次に、受光工程について説明する。同軸落射照明装置11の上方に設置されたCCDカメラ12によって、照明光8の反射光9を受光する。ここで、CCDカメラ12は、照明光8が出射する側から見て光学的に連続する太陽電池セル7の照明光8が照射される面23と金属箔テープ6の照明光8が照射される面26からの反射光を受光することとなる。(S3)
次に、検出工程について説明する。受光工程においてCCDカメラ12によって得られた光情報は、濃淡画像としてディスプレイ16に表示される一方で、画像処理装置13へ出力される。画像処理装置13では画像処理が行われ、太陽電池セル7の外形が検出される(S4)。また、画像処理後の画像もディスプレイ16に表示される。
ここで、検出工程における画像処理方法について説明する。図5は、この発明の実施の形態1における画像処理方法を示すフローチャートである。また、図6は、この発明の実施の形態1における画像処理方法の各工程を示す図である。尚、ここでは、太陽電池セル7の外形検出を行った後に、得られた外形情報から、ステージ2aの載置面3aと平行な面内における太陽電池セル7の位置および回転角θを求めるところまで説明する。
まず、2値化工程について説明する。受光工程においてCCDカメラ12によって得られた濃淡画像は、反射防止膜で覆われた太陽電池セル7が暗く、照明光8に対する反射率が高い金属箔テープ6が明るく、炭素素材を含む導電性樹脂製であるステージ2aの載置面3aが暗い画像となる。まず、図6(a)に示すように、画像処理装置13において、この得られた濃淡画像に白黒2値化を行う(S10)。CCDカメラ12で得られる濃淡画像のコントラストが良いほど、2値化の精度が良くなり外形検出の精度が良くなる。ここでは、照明光8に対する反射率が低い太陽電池セル7とステージ2aに対して、反射率が高い金属箔テープ6を配置したことによって、コントラストが良い濃淡画像を得ることができる。
次に、エッジ検出工程について説明する。図6(b)に示すように、2値化工程において得られた2値化画像から、エッジ検出を行い、太陽電池セル7の各辺のエッジ点を抽出する(S11)。できるだけ多くのエッジ点を抽出することにより、太陽電池セル7の外形を求めることができる。ここで、太陽電池セル7の各辺が直線にならない場合、太陽電池セル7に欠けなどの異常があることを見つけることができる。尚、この工程において、太陽電池セル7に異常を発見したときは、不良品と見なして次の工程に進まずに終了してもよい。
次に、位置および回転角検出工程について説明する。まず、図6(c)に示すように、エッジ検出工程で求めたエッジ点から、太陽電池セル7の各辺の直線の方程式を求める(S12)。原点OとX軸およびY軸は適宜決定すればよいが、ここでは、原点Oはステージ2aの載置面3aの中心とし、X軸およびY軸はステージ2aの載置面3aの外周17の2辺と平行に設定している。
次に、図6(d)に示すように、太陽電池セル7のいずれか1辺の直線の方程式から太陽電池セル7の回転角θを求める(S13)。さらに、4辺の交点を求め、いずれか1辺の中点Mから、太陽電池セル7の位置を求める(S14)。これにより、太陽電池セル7の位置および回転角θを求めることができ、ステージ2aを移動させることによって、太陽電池セル7を所望の位置および回転角θに補正することができる。
尚、エッジ検出工程で得られた太陽電池セル7の外形を示す画像や、求めた太陽電池セル7の位置や回転角θは、適宜ディスプレイ16に表示され、作業員が確認できるようになっている。また、太陽電池セル7の位置および回転角θを補正する場合は、作業員がディスプレイ16を見ながら手動でステージ2aを移動させて補正してもよいし、位置および回転角θの情報から自動でステージ2aを制御して補正してもよい。
この発明の実施の形態1では、以上のような構成としたことにより、ステージ2aの載置面3aの大きさを、太陽電池セル7を載置面3aの外周17よりも内側に載置できるような大きさとしたにも関わらず、太陽電池セル7および金属箔テープ6を撮影した際にコントラストが良い濃淡画像を得ることができる。よって、太陽電池セル7の外形の検出精度を悪化させることなく、太陽電池セル7を載置する際にステージ2aから太陽電池セル7にかかる応力を軽減できるという効果がある。
また、載置面3a上に設置された金属箔テープ6上に太陽電池セル7を載置した、即ち、太陽電池セル7と載置面3aとの間に金属箔テープ6を設置したことにより、載置工程で太陽電池セル7を載置する位置に多少の位置ずれが生じても、太陽電池セル7の照明光8が照射される面23と金属箔テープ6の照明光8が照射される面26とが、照明光8が出射する側から見て光学的に連続するようになるため、載置工程が容易になる。
さらに、太陽電池セル7が金属箔テープ6の外側にはみ出さないように充分広い範囲に金属箔テープ6を設置したことにより、載置工程で許容される位置ずれがさらに大きくなるため載置工程がさらに容易になる。また、太陽電池セル7の外周を取り囲むように金属箔テープ6が存在することとなるため、一度に全外形を検出することができる。
加えて、照明光8を反射する部材として粘着層21を有する金属箔テープ6を使用したことにより、金属箔テープ6の載置面3aへの固定が容易であり、金属箔テープ6が損傷や汚れなどのよって劣化したときの交換が容易である。また、粘着層21が厚いものを用いることによって、太陽電池セル7を金属箔テープ6上に載置する際の衝撃を緩和することができる。
粘着層21が導電性を有するものを用いることにより、金属箔テープ6の太陽電池セル7を載置する側である金属箔18の表面とステージ2aとは電気的に接続された状態となる。よって、導電性のステージ2aを接地することにより、金属箔テープ6上に載置する太陽電池セル7を静電気から守ることができる。
さらに、ステージ2aを樹脂製としたことにより、太陽電池セル7を金属箔テープ6上に載置する際の衝撃を緩和することができる。また、炭素素材などを含む導電性樹脂製とすることにより、樹脂製であっても静電気対策を行うことができる。
尚、この発明の実施の形態1では、照明光8を反射する部材として金属箔テープ6を用いた。しかし、これに限ることはなく、金属板や、粘着層21を有さない金属箔18のみのもの、金属ブロックなどでもよい。この場合は、金属板などを載置面3aに固定する手段を別途設けることが好ましい。
また、この発明の実施の形態1では、太陽電池セル7が金属箔テープ6の外側にはみ出さないように充分広い範囲に金属箔テープ6を設置し、太陽電池セル7の外周の全てを取り囲むように金属箔テープ6が存在するようにした。しかし、太陽電池セル7の外形を検出したい部分のみに、太陽電池セル7の照明光8が照射される面23と金属箔テープ6の照明光8が照射される面26とが、照明光8が出射する側から見て光学的に連続するように金属箔テープ6を設置してもよい。
尚、位置および回転角検出工程では、ステージ2aの載置面3aの中心を原点として、太陽電池セル7の各辺の直線の方程式を求めた。しかし、4辺全ての直線の方程式を求める必要はなく、さらに、載置面3aの中心以外を原点としてもよい。太陽電池セル7の回転角θを求める場合は、最低1辺の直線の方程式を求めれば足りる。太陽電池セル7の位置をいずれか1辺の中点から求める場合は、最低3辺の直線の方程式を求めれば足りる。また、太陽電池セル7の位置は、いずれか1辺の中点から求める必要もなく、太陽電池セル7のいずれか1つの頂点や、中心から求めてもよい。いずれか1つの頂点を用いる場合は、最低2辺の直線の方程式を求めれば足りる。
金属箔テープ6の設置範囲については、上記の外形を検出したい部分や、位置および回転角検出工程を考慮して、太陽電池セル7のいずれの部分と金属箔テープ6の照明光8が照射される面26とが照明光8が出射する側から見て光学的に連続するように金属箔テープ6を設置すればよいかを決定することが好ましい。
この発明の実施の形態1では、金属箔テープ6の粘着層21が導電性を有するものとした。しかし、導電性がない粘着層21であっても、別途配線を設けて金属箔テープ6の金属箔18とステージ2aとを電気的に接続すればよい。また、金属箔18自体を接地すれば金属箔18とステージ2aとを電気的に接続する必要もなくなり、この場合、ステージ2aが導電性である必要もなくなる。
また、この発明の実施の形態1では、照明装置として同軸落射照明装置11を用いた。しかし、これに限ることはなく、ステージ2aの載置面3aと垂直な方向から所定の角度を持って照明光8を照射し、照明光8の正反射光を受光できるようにCCDカメラ12を設置してもよい。
加えて、この発明の実施の形態1では、照明光8を太陽電池セル7の全体に一度に照射できるようにしたが、検査したい部分にのみ照明光8を照射してもよい。また、ライン照明やスポット照明を用いる場合でも、照明光8を走査したり、ステージ2aを移動させたりすれば太陽電池セル7の全体を検査することができる。
さらに、この発明の実施の形態1では、検出工程において、画像処理によって太陽電池セル7の外形を検出した。しかし、ディスプレイ16に表示された濃淡画像を作業員が目視することによって、太陽電池セル7の外形を確認してもよい。
尚、この発明の実施の形態1では、検査対象物である太陽電池セル7の形状を長方形とした。しかし、長方形に限ることはなく、多角形全般、円形、その他の形状において同様の方法により外形検出を行うことができる。また、位置および回転角θの検出についても、多角形や直線部分を有する形状である場合は、同様の方法により検出が可能である。円形である場合は、円の中心を求めることにより位置検出が可能である。
また、検査対象物は太陽電池セル7に限ることはなく、例えばシリコンウエハなどの外形検出や、位置および回転角θの検出を行うことができる。シリコンウエハの場合は、エッジ部分がテーパ状になっているため、エッジ部分に照射される照明光8は斜めに反射され、反射光は同軸落射照明装置11の上方に設置されたCCDカメラ12では受光できない。よって、シリコンウエハは照明光8の反射率が高いので、エッジ部分だけが暗く、他の部分は明るい、といった濃淡画像がコントラストよく得られる。その後の検出工程は同様である。位置検出はシリコンウエハの中心を求めて行い、回転角θの検出はシリコンウエハのオリエンテーションフラットの位置またはオリエンテーションフラットの直線の方程式を求めて行う。
さらに、この発明の実施の形態1では、照明光8の反射率が低い太陽電池セル7に対して、反射率が高い例えば銅、アルミニウム、金、銀などの金属箔テープ6を用いた。しかし、逆に、検査対象物が反射率の高いものであって、シリコンウエハのようなエッジ部分を持たないものである場合は、例えば鉛などのような反射率の低い金属箔テープ6用いるとコントラストがよい濃淡画像を得ることができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2における太陽電池セル7を載置したステージ2aを示す図であり、(a)は側面図、(b)は上面図である。図7において、図1および図2と同じ符号を付けたものは、同一または相当の構成を示しており、その説明を省略する。この発明の実施の形態1とは、金属箔テープ6を太陽電池セル7と載置面3aとの間に設置せずに、太陽電池セル7を直接載置面3aに載置し、金属箔テープ6を太陽電池セル7の外周31に隣接して設置した構成が相違している。
ただし、図2を見て分かるように、金属箔テープ6が、太陽電池セル7の照明光8が照射される面23と金属箔テープ6の照明光8が照射される面26とが、照明光8が出射する側から見て光学的に連続するように設置されていることは、この発明の実施の形態1と同様である。
この発明の実施の形態2では、以上のような構成としたことにより、金属箔テープ6の使用量を減らすことができ、コストを削減できるという効果がある。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3におけるステージ2bを示す斜視図であり、図9は、この発明の実施の形態3における太陽電池セル7を載置したステージ2bを示す図であり、(a)は側面図、(b)は上面図である。図8および図9において、図1および図2と同じ符号を付けたものは、同一または相当の構成を示しており、その説明を省略する。この発明の実施の形態1とは、ステージ2bの載置面3bに溝32を形成した構成が相違している。
図8に示すように、溝32は、載置面3bの互いに向かい合う一方の辺から他方の辺までに達するように、載置面3bに所定間隔で形成されている。溝32の間隔、幅および深さは1mm程度であることが好ましい。
また、図9(a)および(b)に示すように、載置面3bに溝32を形成したため、金属箔テープ6は、載置面3b上に溝32を塞ぐように設置されることとなる。ここで、金属箔テープ6は、1本の溝32の一部を塞ぐように設置されている。
この発明の実施の形態3では、以上のような構成としたことにより、金属箔テープ6を載置面3bに貼り付ける際に、空気が溝32から外へ出ていくため、金属箔テープ6と載置面3bとの間にとどまった空気によって気泡が生じることがなくなり、金属箔テープ6を容易に貼り付けることができるという効果がある。さらに、金属箔テープ6の粘着層21と載置面3bとの接触面積が小さくなるため、金属箔テープ6を交換する際に、金属箔テープ6を剥がし易くなる。
また、金属箔テープ6の溝32を塞いでいる部分に切り込みを入れておくと、金属箔テープ6上に載った異物が溝32へ落ちるので、太陽電池セル7を金属箔テープ6上に載置する際に太陽電池セル7が異物に接触して破損することや、異物が外形検出の妨げになることを防ぐことができる。
尚、この発明の実施の形態3では、溝32を載置面3bの互いに向かい合う一方の辺から他方の辺までに達するように形成した。しかし、溝32の形成の仕方は、これに限ることはなく、溝32の両端が載置面3bの向かい合わない辺同士に達するようにしてもよいし、溝32の一端のみが載置面3bの外周17に達するようにしてもよいし、溝32の両端ともに載置面3bの外周17に達しないように形成してもよい。また、溝32の形状も特に限定しない。さらに、溝32を形成する間隔についても一定でなくてもよく、載置面3bの全面に形成してもよいし、一部でもよい。
また、溝32の一端が載置面3bの外周17に達するように形成されている場合は、載置面3bの外周17の部分から空気が逃げるため、1本の溝32の全部を塞ぐように金属箔テープ6を設置してもよい。逆に、溝32の両端ともに載置面3bの外周17に達しないように形成されている場合は、1本の溝32の一部を塞ぐように金属箔テープ6を設置することが好ましい。
以上、この発明の実施の形態1〜3について説明した。これらの、この発明の実施の形態1〜3で説明した構成は互いに組合せることができる。
1 外形検出装置
2a、2b ステージ
3a、3b ステージの載置面
6 金属箔テープ
7 太陽電池セル
8 照明光
9 反射光
11 同軸落射照明装置
12 CCDカメラ
13 画像処理装置
17 ステージの載置面の外周
18 金属箔
21 粘着層
22 金属箔テープの外周
23 太陽電池セルの照明光が照射される面
26 金属箔テープの照明光が照射される面
31 太陽電池セルの外周
32 溝

Claims (4)

  1. 検査対象物を載置面の外周よりも内側に載置するステージと、
    前記検査対象物と前記載置面との間に設置された金属板と、
    前記検査対象物および前記金属板に照明光を照射する照明装置と、
    前記照明光の反射光を受光する受光素子と、
    前記受光素子の出力信号から、前記検査対象物の外形を検出する検出部と、
    を備え、
    前記金属板は、前記金属板の外周よりも内側に前記検査対象物を載置するように設置され、
    前記金属板は、前記載置面に貼り付けるための粘着層を有する金属箔テープであり、
    前記ステージの前記載置面には溝が形成され、前記金属箔テープによって前記溝の一部が塞がれた外形検出装置。
  2. 金属板は、接地されたことを特徴とする請求項1記載の外形検出装置。
  3. ステージは導電性樹脂製であって、前記ステージと金属板とは電気的に接続され、前記ステージは接地されたことを特徴とする請求項1記載の外形検出装置。
  4. 載置面上に金属板が設置されたステージに、検査対象物を載置面の外周よりも内側に載置する載置工程と、
    前記検査対象物および前記金属板に照明光を照射する照射工程と、
    前記照明光の反射光を受光する受光工程と、
    前記受光工程で得られた光情報から、前記検査対象物の外形を検出する検出工程と、
    を備え、
    前記載置工程では、前記検査対象物を、前記金属板上の前記金属板の外周よりも内側に載置し、
    前記受光工程では、前記検査対象物の前記照明光が照射される面と前記金属板の前記照明光が照射される面からの前記反射光を受光し、
    前記金属板は、前記載置面に貼り付けるための粘着層を有する金属箔テープであり、
    前記ステージの前記載置面には溝が形成され、前記金属箔テープによって前記溝の一部が塞がれた外形検出方法。
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