JPH10312092A - 自動原稿送り装置及び自動原稿送り装置付き原稿読取装置 - Google Patents

自動原稿送り装置及び自動原稿送り装置付き原稿読取装置

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JPH10312092A
JPH10312092A JP12442597A JP12442597A JPH10312092A JP H10312092 A JPH10312092 A JP H10312092A JP 12442597 A JP12442597 A JP 12442597A JP 12442597 A JP12442597 A JP 12442597A JP H10312092 A JPH10312092 A JP H10312092A
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JP12442597A
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Inventor
Miki Mizuta
美己 水田
Toshimasa Suzuki
敏正 鈴木
Jiro Futagawa
次郎 二川
Toru Shirakawa
亨 白川
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿押え部材専用の駆動源を無くして、自動
原稿送り装置のコストダウン並びに小型化を図る。 【解決手段】 自動原稿送り装置は、搬送ベルト106
によってプラテンガラス101上の原稿読取位置にセッ
トされた原稿を押えるための原稿押え部材116を備え
ている。この原稿押え部材116は、原稿がプラテンガ
ラス101上にセットされるまでは図示の位置(搬送ベ
ルト106から離れている位置)で待機している。そし
て、原稿がセットされると降下して原稿を押える。ま
た、原稿の読取りを終えた時点で図示の位置まで上昇し
て待機する。原稿押え部材116はカム122の回動に
より、原稿押え位置と待機位置の間を移動する。カム1
22の回転軸121には、光学系駆動モータ(不図示)
の駆動を第1ミラー台143及び第2ミラー台146に
伝えている駆動経路から取った駆動が伝えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、イメージスキャナ等の原稿読取装置へ原稿を自動
的に給送する自動原稿送り装置、並びに自動原稿送り装
置付き原稿読取装置に関する。なお、本明細書では、原
稿画像を読み取るための原稿読取部を有している装置を
原稿読取装置と言う。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、イメージスキャ
ナ等の原稿読取装置に備えられている自動原稿送り装置
の中には、画像読取位置で移動停止した原稿を押えるた
めの原稿押え手段を具備しているものがある。
【0003】図8に、このような原稿押え手段を具備し
ている従来例の自動原稿送り装置(と原稿読取装置)の
全体的な構成を示す。
【0004】原稿読取装置100のプラテンガラス10
1上へ給送するための原稿Dは給紙トレイ102上に積
載されている。
【0005】給紙トレイ102上に積載されている原稿
Dは、給紙スタート信号が入力すると、分離給送ローラ
対103により、最下位の原稿から順に1枚ずつ給送さ
れる。
【0006】給送された原稿Dは、原稿ガイド104,
105に導かれて搬送ベルト(無端ベルト)106と入
口コロ107のニップに入り、同搬送ベルト106と入
口コロ107に挟持搬送されてプラテンガラス101上
に送り込まれる。
【0007】プラテンガラス101上に送り込まれた原
稿Dは、搬送ベルト106によってプラテンガラス10
1上の原稿読取位置まで搬送されて移動停止する。図8
はこの状態を示している。
【0008】この後、原稿読取装置100の原稿読取手
段である光学読取系140がプラテンガラス101上の
原稿Dをスキャンして画像の読み取りを行う。光学読取
系140は、原稿照明ランプ141と、第1ミラー14
2と、第2ミラー144と、第3ミラー145と、CC
Dセンサ147と、からなる。原稿照明ランプ141と
第1ミラー142は移動可能な第1ミラー台143に取
り付けられている。また、第2ミラー144と第3ミラ
ー145は移動可能な第2ミラー台146に取り付けら
れている。第1ミラー台143と第2ミラー台146が
実線図示の位置から破線図示の位置まで移動する過程
で、プラテンガラス101上の原稿Dの画像が読み取ら
れる。
【0009】画像の読み取りを終えた原稿Dは搬送ベル
ト106によってプラテンガラス101上から送り出さ
れる。そして、送り出された原稿Dは、搬送ベルト10
6と出口コロ108とに挟持搬送されて原稿ガイド10
9上を移動し、排紙ローラ対110により排紙トレイ1
11上に排紙される。
【0010】なお、搬送ベルト106は、駆動プーリ1
12と従動プーリ113に巻き掛けられている。また、
搬送ベルト106のプラテンガラス101との対向部は
ガイドコロ114,115によってプラテンガラス10
1と平行になるようにガイドされている。
【0011】しかし、プラテンガラス101上にセット
された原稿Dの中には、図示の原稿Dのように折り曲げ
られたり、カールが付いているものがある。このような
原稿Dはプラテンガラス101に密着せず浮いた状態に
なるので、このままの状態で画像の読み取りが行われる
と、プラテンガラス101から浮いている部分(領域
S)の画像の歪みやピントボケが生じてしまう。
【0012】このようなことから、本自動原稿送り装置
においては、プラテンガラス101上にセットされた原
稿Dをプラテンガラス101に密着させるように押える
ための原稿押え部材116を具備している。
【0013】原稿押え部材116は、給送された原稿D
が搬送ベルト106によってプラテンガラス101上の
画像読取位置にセットされるまでは、図8の待機ポジシ
ョン(第2のポジション)P2で待機している。このポ
ジションP2は、原稿押え部材116の下面がプラテン
ガラス101の上面から距離dだけ離れていて、搬送ベ
ルト106の駆動に支障を来たさない位置である。
【0014】そして、ポジションP2で待機している原
稿押え部材116は、プラテンガラス101上に原稿D
がセットされた時点で降下して図9に示す第1のポジシ
ョンP1まで移動する。この第1のポジションP1は、
搬送ベルト106上から原稿Dを押えて原稿Dをプラテ
ンガラス101に密着させることのできる位置である。
【0015】原稿押え部材116は、光学読取系140
が原稿画像の読み取りを終えるまでの間、この第1のポ
ジションP1で原稿Dを押え続ける。そして、光学読取
系140が読み取りを終えた時点で、第2のポジション
P2まで上昇して待機する。この後、原稿Dがプラテン
ガラス101上から送り出される。
【0016】従来の原稿押え部材116は、原稿押え部
材116のために自動原稿送り装置内に備えられた専用
の駆動源(モータ等)からの駆動により、ポジションP
1とポジションP2の間を移動するようになっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
自動原稿送り装置のように、原稿押え部材116のため
の専用の駆動源を備えた場合には、その分、コスト高に
なり、重量も増加し、装置本体も大型化する等の問題が
避けられなかった。
【0018】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、原稿押え手段のための専用の駆動源を
備えなくても原稿押え手段の駆動が行えるようにした、
自動原稿送り装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿が画像読
取位置で移動停止すると前記原稿を押える第1のポジシ
ョンへ移動し、画像の読み取りを終えた前記原稿が前記
画像読取位置から搬出される前に待機位置である第2の
ポジションへ移動する原稿押え手段を具備している自動
原稿送り装置に係る。
【0020】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、前記原稿押え手段を前記第2のポジションから前記
第1のポジションへ移動させるための駆動、及び前記第
1のポジションから前記第2のポジションへ移動させる
ための駆動を前記原稿押え手段以外の駆動部へ駆動を伝
える駆動経路から取り込む駆動取込手段を有することを
特徴とする。
【0021】また、本発明は、原稿が画像読取位置で移
動停止すると前記原稿を押える第1のポジションへ移動
し、画像の読み取りを終えた前記原稿が前記画像読取位
置から搬出される前に待機位置である第2のポジション
へ移動する原稿押え手段を具備している自動原稿送り装
置付き原稿読取装置に係る。
【0022】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、前記原稿押え手段を前記第2のポジションから前記
第1のポジションへ移動させるための駆動、及び前記第
1のポジションから前記第2のポジションへ移動させる
ための駆動を原稿読取装置本体内の駆動部へ駆動を伝え
る駆動経路から取り込む駆動取込手段を有することを特
徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 〈第1の実施の形態〉図1及び図2は、本発明が適用さ
れた自動原稿送り装置付き原稿読取装置の全体的な構成
を示す。
【0024】なお、本自動原稿送り装置付き原稿読取装
置の構成を説明するに当たり、上記従来例の自動原稿送
り装置付き原稿読取装置(図8、図9)と同一の部材等
には同一符号を付すと共に、構成的かつ機能的に変わら
ないものについての説明は省略する。
【0025】図1は給紙トレイ102上に積載されてい
る原稿Dが給送される前の状態を示している。この時、
原稿押え部材116はポジションP2で待機している。
【0026】図2は給紙トレイ102上から給送された
原稿Dが搬送ベルト106によってプラテンガラス10
1上の画像読取位置にセットされた状態を示している。
搬送ベルト106による原稿Dのセットが終った時点
で、原稿押え部材116はポジションP1へ移動して原
稿Dを押える。
【0027】図3に、搬送ベルト107の内側の空間部
に設置されてる原稿押え部材116を駆動するための機
構の構成を示す。なお、ここで示す符号120a、12
2、124の各部材は搬送ベルト106を挟む形で同搬
送ベルト106の両側部に存在している。
【0028】原稿押え部材116は、平板状をなしてい
る支持部材120の下面に固着されている。ここで使用
している原稿押え部材116は弾力性のあるパッドであ
る。支持部材120は、垂直起立壁120aを介して装
置本体126側の垂下壁124に結合している。この場
合、起立壁120aに設けられている複数のガイド軸1
23a,123bが垂下壁124に形成されている垂直
状のガイド穴125a,125bにスライド可能に嵌め
込まれる(図1参照)。これにより、支持部材120は
上下の方向に垂直に移動可能となる。
【0029】支持部材120は、ガイド軸123a,1
23bの中間位置に配置されているカム回転軸121上
の押上げカム122の回動により上下の方向に移動する
ようになっている。カム回転軸121の両端は装置本体
126に対して回転可能に取り付けられている。また、
カム回転軸121は、起立壁120aと垂下壁124に
形成されている逃げ穴127,128に通されている。
回動する押上げカム122は、起立壁120aの上端に
設けられている水平壁120bの下面に当接するように
なっている。この場合、水平壁120bの下面が常に押
上げカム122のカム面の一部に当接して、支持部材1
20の押上げカム122への追従を確かなものとするた
め、装置本体126と水平壁120bとの間に介装され
た付勢ばね130(図1参照)によって支持部材120
を下方に付勢している。
【0030】押上げカム122は、図3に実線で示す起
立姿勢の状態から同図3に破線で示す横倒れ姿勢の状態
までの略90度の間を回動するようになっている。押上
げカム122を横倒れ姿勢にした時、原稿押え部材11
6はポジションP1まで移動(降下)して原稿Dを押え
る(図2の状態)。また、押上げカム122を起立姿勢
にした時、原稿押え部材116はポジションP2まで移
動(上昇)して原稿Dから離れる(図1の状態)。
【0031】図4に、押上げカム122を駆動するため
の機構の構成を示す。
【0032】ここでは、原稿読取装置100内の可動光
学部材(第1ミラー台143、第2ミラー台146)へ
駆動を伝える駆動経路から取った駆動をカム回転軸12
1に伝えるようになっている。可動光学部材へは光学系
駆動モータ(駆動源)150の駆動が伝えられている。
【0033】光学系駆動モータ150のモータ回転軸1
51上には駆動プーリ152が固着されている。光学系
駆動モータ150の駆動は、同駆動プーリ152と従動
プーリ(不図示)に巻き掛けられているベルト153を
介して可動光学部材に伝えられる。
【0034】また、モータ回転軸151上には、第1ギ
ア154が固着されている。同第1ギア154と対向す
るようにカム回転軸121上には第2ギア155が固着
されている。この第1ギア154と第2ギア155は選
択的に実線の位置にセットされる第3ギア156を介し
て噛み合うようになっている。そして、第1ギア154
と第2ギア155が噛み合った時、光学系駆動モータ1
50の駆動がカム回転軸121に伝えられるようになっ
ている。
【0035】第3ギア156は、モータ回転軸151を
回動中心として回動可能な保持部材157に回転可能に
取り付けられている。保持部材157はソレノイド15
8によって回動するようになっている。
【0036】図4はソレノイド158がオンとされてい
る状態を示している。ソレノイドオンになると鉄芯15
9は吸引されて縮小し、保持部材157を矢印H方向に
回動させ、第3ギア156を第1、第2ギア154、1
55と噛み合う実線図示の位置まで移動させる。ソレノ
イド158をオフにすると、鉄芯159を吸引する力が
失われる。このため、保持部材157は自重によって鉄
芯159を伸長させながら反時計回り方向に回動する。
これにより、第3ギア156は破線図示の位置まで移動
し、第1、第2ギア154、155から離れる。
【0037】なお、原稿読取装置本体100内に設置さ
れている第3ギア156は、開口部(不図示)を介し
て、自動原稿送り装置本体126内の第2ギア155と
噛み合う。
【0038】次に、図1、図2、図3、図4を用いて、
本自動原稿送り装置の動作について説明する。なお、図
5に、各部材がオン/オフするタイミングを示す。
【0039】図1の状態において、画像読取スイッチ
(不図示)がオンになると、分離給送ローラ対103と
搬送ベルト106が駆動して原稿Dの給紙を開始する。
この時、原稿押え部材116はポジションP2で待機し
ている。
【0040】搬送ベルト106が原稿Dをプラテンガラ
ス101上の画像読取位置まで搬送して駆動停止した時
点で給紙を終える。また、ここからが可動光学部材によ
る画像の読取りスタート点となり、光学系駆動モータ1
50が矢印E方向に駆動して、可動光学部材がスタート
ポジションから矢印A方向へ移動(前進)を開始する。
【0041】矢印A方向へ移動した可動光学部材が破線
図示の位置(エンドポジション)に到達した時点で光学
系駆動モータ150は駆動停止する。この間に、可動光
学部材はプラテンガラス101上の原稿Dの画像情報を
読み取って行く。
【0042】ここでは、搬送ベルト106によるプラテ
ンガラス101上への原稿Dのセットが終了する少し前
の時点から時間t1の間だけソレノイド158をオンに
して、第3ギア156を第1、第2ギア154、155
に噛み合わせて光学駆動モータ150の駆動を回転軸1
21に伝え、起立姿勢の押上げカム122を横倒れ姿勢
にして、原稿押え部材116を図2に示すポジションP
1まで降下させている。
【0043】時間t1は、第3ギア156が第1、第2
ギア154、155に噛み合ってから、押上げカム12
2が横倒れ姿勢になるまでに要する時間である。そし
て、この時間t1は、矢印A方向へ移動を開始した可動
光学部材が原稿先端に到達するまでに経過しているよう
になっている。
【0044】従って、可動光学部材が読み取りを行うプ
ラテンガラス101上の原稿Dは原稿押え部材116に
よって押えられて、折れやカールのない状態になってい
る。
【0045】可動光学部材を矢印A方向へ移動させた光
学系駆動モータ150は所定時間停止すると、今度は、
矢印F方向に駆動して、可動光学部材を矢印B方向へ移
動(後進)させる。そして、可動光学部材がスタートポ
ジションに到達した時点で駆動停止する。
【0046】ここでは、矢印E方向に駆動していた光学
系駆動モータ150が駆動停止した時点、すなわち可動
光学部材による読み取りが終了した時点から時間t2の
間だけソレノイド158をオンにして、第3ギア156
を第1、第2ギア154、155に噛み合わせて光学系
駆動モータ150の駆動を回転軸121に伝え、横倒れ
姿勢の押上げカム122を起立姿勢にして、原稿押え部
材116を図1に示すポジションP2まで上昇させる。
【0047】時間t2は、第3ギア156が第1、第2
ギア154、155に噛み合ってから、押上げカム12
2が起立姿勢になるまでに要する時間である。この時間
t2は、矢印B方向へ移動を開始した可動光学部材がス
タートポジションに到達するまでの間には経過している
ようになっている。
【0048】光学系駆動モータ150が矢印F方向に駆
動を開始する時点で、分離給送ローラ対103、搬送ベ
ルト106、排紙ローラ対110が駆動して、1枚目の
原稿の排紙と2枚目の原稿の給紙を行う。1枚目の原稿
が搬送ベルト106によってプラテンガラス101上か
ら搬出される時点では、既に原稿押え部材116は上昇
を始めて搬送ベルト106から離れているので、原稿押
え部材116が搬送ベルト106の駆動負荷となること
はない。1枚目の原稿の排紙と2枚目の原稿の給紙は、
可動光学部材がスタートポジションに到達するまでの間
に終了するようになっている。
【0049】可動光学部材を矢印B方向へ移動させた光
学系駆動モータ150は所定時間停止すると、今度は、
矢印E方向に駆動して、2枚目の原稿の読み取りのため
に、可動光学部材を矢印A方向へ移動(前進)させる。
【0050】本実施の形態の場合、可動光学部材の動作
に影響を及ぼさないように光学駆動モータ150の駆動
を回転軸121に伝えているので、光学読取系140の
動作ロス(時間的ロス)がない。
【0051】本自動原稿送り装置の場合、装置本体12
6内に押上げカム122を駆動するための機構を組み込
まないので、装置本体126が大型化しないで済む。 〈第2の実施の形態〉図6に、押上げカム122を駆動
するための別の機構の構成を示す。
【0052】ここでは、搬送ベルト106へ駆動を伝え
る駆動経路から取った駆動をカム回転軸121に伝える
ようにしている。搬送ベルト106へは搬送モータ(駆
動源)160の駆動が伝えられている。
【0053】搬送モータ160の駆動は、第1ギア16
1、第2ギア162、第3ギア163、第4ギア16
4、第5ギア165を介して搬送ベルト106の駆動プ
ーリ112に伝えられる。
【0054】第1ギア161はモータ回転軸166上に
固着されている。第2ギア162と第3ギア163は回
転軸167上に固着されている。第4ギア164は回転
軸167を回動中心として回動可能な保持部材168に
回転可能に取り付けられている。第5ギア165はプー
リ軸169上に固着されている。
【0055】第1ギア161と第2ギア162は常時噛
み合っている。第3ギアと第4ギアは常時噛み合ってい
る。第4ギア164と第5ギア165は常時噛み合って
おらず必要に応じて噛み合う。
【0056】保持部材168を矢印M方向に回動させる
と第4ギア164は第5ギア165と噛み合い(破線の
状態)、搬送モータ160の駆動が駆動プーリ112に
伝わる。また、保持部材168を矢印N方向に回動させ
ると第4ギア164はカム回転軸121上に固着されて
いる第6ギア170と噛み合い(実線の状態)、搬送モ
ータ160の駆動がカム回転軸121に伝わる。
【0057】保持部材168はソレノイド171によっ
て回動するようになっている。ソレノイド171をオン
にすると、鉄芯172が図示のように吸引されて縮小す
る。これにより、保持部材168は矢印N方向に回動
し、第4ギア164は第6ギア170と噛み合う。ま
た、ソレノイド171をオフにすると、矢印M方向に付
勢されいる保持部材168が矢印M方向に回動し、第4
ギア164は第5ギア165と噛み合う。この時、吸引
解除されている鉄芯172は伸長する。
【0058】次に、図1、図2、図3、図6を用いて、
本自動原稿送り装置の動作について説明する。なお、図
7に、各部材がオン/オフするタイミングを示す。
【0059】本自動原稿送り装置の場合、給紙動作が開
始される前は、ソレノイド171はオフの状態にある。
すなわち、第4のギア164が第5のギア165と噛み
合い、搬送モータ160の駆動が駆動プーリ112に伝
わる状態にある。
【0060】図1の状態において、画像読取スイッチ
(不図示)がオンになると、分離給送ローラ対103と
搬送ベルト106が駆動して原稿Dの給紙を開始する。
この時、原稿押え部材116はポジションP2で待機し
ている。ここにおいて、搬送ベルト106を駆動するた
めの搬送モータ160は矢印J方向に駆動する。
【0061】搬送ベルト106が原稿Dをプラテンガラ
ス101上の画像読取位置まで搬送した時点で搬送モー
タ160を駆動停止させる。この時点で時間t1の間だ
けソレノイド171をオンにする。これにより、第4ギ
ア164が第6ギア170に噛み合い、搬送モータ16
0の駆動がカム回転軸121に伝わるようになる。ま
た、ソレノイドオンから少し遅れて上記時間t1が経過
するまでの間、搬送モータ160を矢印K方向に駆動す
る。これにより、起立姿勢の押上げカム122が横倒れ
姿勢になり、原稿押え部材116が図2に示すポジショ
ンP1まで降下する。
【0062】時間t1は、第5ギア165から外れた第
4ギア164が第6ギア170に噛み合ってから、押上
げカム122が横倒れ姿勢になるまでに要する時間であ
る。搬送ベルト106による原稿Dのセットが終了した
時点から所定時間経過後に画像の読取りがスタートし、
可動光学部材が矢印A方向に移動する。ここでは、可動
光学部材が原稿先端に到達した時点では、上記時間t1
が既に経過しているようになっている。従って、可動光
学部材が読み取りを行うプラテンガラス101上の原稿
Dは原稿押え部材116によって押えられて、折れやカ
ールのない状態になっている。
【0063】矢印A方向へ移動した可動光学部材は破線
図示の位置(エンドポジション)に到達すると直ちに矢
印B方向に移動してスタートポジションに戻る。
【0064】ここでは、矢印A方向に移動している可動
光学部材が原稿後端を通過する少し前の時点から時間t
2の間だけソレノイド171をオンにする。これによ
り、第4ギア164が第6ギア170に噛み合い、搬送
モータ160の駆動がカム回転軸121に伝わるように
なる。また、ソレノイドオンから少し遅れて上記時間t
2が経過するまでの間、搬送モータ160を矢印J方向
に駆動する。これにより、横倒れ姿勢の押上げカム12
2が起立姿勢になり、原稿押え部材116が図1に示す
ポジションP2まで上昇する。
【0065】時間t2は、第5ギア165から外れた第
4ギア164が第6ギア170に噛み合ってから、押上
げカム122が起立姿勢になるまでに要する時間であ
る。
【0066】可動光学部材が矢印B方向へ移動を開始し
てから所定時間が経過した時点で、分離給送ローラ対1
03、搬送ベルト106、排紙ローラ対110が駆動し
て(この時、搬送モータ160は矢印J方向に駆動す
る)、1枚目の原稿Dが排紙され、2枚目の原稿Dが給
紙される。
【0067】1枚目の原稿Dが排紙される時点では、既
に上記時間t2は経過しているようになっている。従っ
て、原稿押え部材116はポジションP2にあり、原稿
押え部材116が搬送ベルト106の駆動負荷となるこ
とはない。
【0068】搬送ベルト106が原稿Dをプラテンガラ
ス101上の画像読取位置まで搬送した時点で搬送モー
タ160を駆動停止させる。この後の動作は上述と同様
である。
【0069】本実施の形態の場合、原稿押え部材116
に駆動を伝えている時には搬送ベルト106には駆動を
伝えていないので、搬送ベルト106によってプラテン
ガラス101上にセットされた原稿位置がずれてしまう
ようなことはない。
【0070】本自動原稿送り装置の場合のように、自動
原稿送り装置内の駆動部に伝えられる駆動をカム回転軸
121に伝えるようにした場合には、原稿読取装置10
0側には、カム回転軸121に駆動を伝える機構を備え
る必要がない。このため、自動原稿送り装置を必要とし
ないユーザーが、カム回転軸121に駆動を伝える機構
を備えている高価な原稿読取装置を使用するようなこと
がなくなる。
【0071】なお、本明細書においては、原稿を搬送す
る搬送ベルト106に伝える駆動、あるいは光学読取系
の可動光学部材(第1ミラー台143、第2ミラー台1
46)に伝える駆動をカム回転軸121に伝える場合に
ついて示したが、自動原稿送り装置内、原稿読取装置内
のその他の駆動部に伝える駆動をカム回転軸121に伝
えるようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動原稿
送り装置は、原稿押え手段以外の駆動部へ駆動を伝える
駆動経路から原稿押え手段を駆動するための駆動を取っ
ているので、原稿押え手段専用の駆動源を必要としな
い。従って、原稿押え手段専用の駆動源を備えるものに
比べて安価に提供できる。
【0073】また、本発明の自動原稿送り装置付き原稿
読取装置は、原稿読取装置本体内の駆動部へ駆動を伝え
る駆動経路から原稿押え手段を駆動するための駆動を取
っているので、原稿押え手段専用の駆動源を必要としな
い。従って、原稿押え手段専用の駆動源を備えるものに
比べて安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動原稿送り装置付き原稿
読取装置の全体的な構成を示す断面図。原稿給紙前の状
態を示す。
【図2】本発明が適用された自動原稿送り装置付き原稿
読取装置の全体的な構成を示す断面図。原稿セット後の
状態を示す。
【図3】原稿押え部材を駆動するための機構の構成を示
す斜視図。
【図4】押上げカムを駆動するための機構の構成を示す
斜視図。
【図5】図4の機構を用いた場合の各部材の動作関係を
示すタイミングチャート。
【図6】押上げカムを駆動するための別の機構の構成を
示す斜視図。
【図7】図6の機構を用いた場合の各部材の動作関係を
示すタイミングチャート。
【図8】従来例の自動原稿送り装置(と原稿読取装置)
の全体的な構成を示す断面図。原稿押え部材が待機して
いる状態を示す。
【図9】従来例の自動原稿送り装置(と原稿読取装置)
の全体的な構成を示す断面図。原稿押え部材が原稿を押
えている状態を示す。
【符号の説明】
106 搬送ベルト(駆動部) 116 原稿押え部材(原稿押え手段) 122 押上げカム(カム部材) 140 光学読取系(可動読取手段) 143 第1ミラー台(駆動部) 146 第2ミラー台(駆動部) 150 光学系駆動モータ 160 搬送モータ 154 第1ギア(駆動取込手段) 155 第2ギア(駆動取込手段) 156 第3ギア(駆動取込手段、駆動繋断要素) 163 第3ギア(駆動取込手段) 164 第4ギア(駆動取込手段、駆動繋断要素) 170 第6ギア(駆動取込手段) P1 第1のポジション P2 第2のポジション D 原稿
フロントページの続き (72)発明者 白川 亨 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が画像読取位置で移動停止すると前
    記原稿を押える第1のポジションへ移動し、画像の読み
    取りを終えた前記原稿が前記画像読取位置から搬出され
    る前に待機位置である第2のポジションへ移動する原稿
    押え手段を具備している自動原稿送り装置において、 前記原稿押え手段を前記第2のポジションから前記第1
    のポジションへ移動させるための駆動、及び前記第1の
    ポジションから前記第2のポジションへ移動させるため
    の駆動を前記原稿押え手段以外の駆動部へ駆動を伝える
    駆動経路から取り込む駆動取込手段を有することを特徴
    とする自動原稿送り装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動取込手段には駆動の伝達を繋断
    する駆動繋断要素が含まれていることを特徴とする請求
    項1に記載の自動原稿送り装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿押え手段を前記第2のポジショ
    ンから前記第1のポジションへ移動させる時、及び前記
    第1のポジションから前記第2のポジションへ移動させ
    る時に前記駆動繋断要素が駆動を繋ぐことを特徴とする
    請求項2に記載の自動原稿送り装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動取込手段はギア列であり、か
    つ、そのうちの1つのギアが噛合/非噛合状態選択可能
    な駆動繋断要素であることを特徴とする請求項2に記載
    の自動原稿送り装置。
  5. 【請求項5】 前記原稿押え手段を前記第2のポジショ
    ンから前記第1のポジションへ移動させる時、及び前記
    第1のポジションから前記第2のポジションへ移動させ
    る時に前記駆動繋断要素としてのギアが噛合状態にある
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動原稿送り装置。
  6. 【請求項6】 前記原稿押え手段の、前記第2のポジシ
    ョンから前記第1のポジションへの移動と前記第1のポ
    ジションから前記第2のポジションへの移動は、前記駆
    動取込手段を経て伝えられた駆動によって回動するカム
    部材によって行われることを特徴とする請求項1ないし
    5に記載のいずれかの自動原稿送り装置。
  7. 【請求項7】 原稿が画像読取位置で移動停止すると前
    記原稿を押える第1のポジションへ移動し、画像の読み
    取りを終えた前記原稿が前記画像読取位置から搬出され
    る前に待機位置である第2のポジションへ移動する原稿
    押え手段を具備している自動原稿送り装置付き原稿読取
    装置において、 前記原稿押え手段を前記第2のポジションから前記第1
    のポジションへ移動させるための駆動、及び前記第1の
    ポジションから前記第2のポジションへ移動させるため
    の駆動を原稿読取装置本体内の駆動部へ駆動を伝える駆
    動経路から取り込む駆動取込手段を有することを特徴と
    する自動原稿送り装置付き原稿読取装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動取込手段には駆動の伝達を繋断
    する駆動繋断要素が含まれていることを特徴とする請求
    項7に記載の自動原稿送り装置付き原稿読取装置。
  9. 【請求項9】 前記原稿押え手段を前記第2のポジショ
    ンから前記第1のポジションへ移動させる時、及び前記
    第1のポジションから前記第2のポジションへ移動させ
    る時に前記駆動繋断要素が駆動を繋ぐことを特徴とする
    請求項8に記載の自動原稿送り装置付き原稿読取装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動取込手段はギア列であり、か
    つ、そのうちの1つのギアが噛合/非噛合状態選択可能
    な駆動繋断要素であることを特徴とする請求項8に記載
    の自動原稿送り装置付き原稿読取装置。
  11. 【請求項11】 前記原稿押え手段を前記第2のポジシ
    ョンから前記第1のポジションへ移動させる時、及び前
    記第1のポジションから前記第2のポジションへ移動さ
    せる時に前記駆動繋断要素としてのギアが噛合状態にあ
    ることを特徴とする請求項10に記載の自動原稿送り装
    置付き原稿読取装置。
  12. 【請求項12】 前記原稿押え手段の、前記第2のポジ
    ションから前記第1のポジションへの移動と前記第1の
    ポジションから前記第2のポジションへの移動は、前記
    駆動取込手段を経て伝えられた駆動によって回動するカ
    ム部材によって行われることを特徴とする請求項7ない
    し11に記載のいずれかの自動原稿送り装置付き原稿読
    取装置。
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