JPH10311574A - 換気口具 - Google Patents

換気口具

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JPH10311574A
JPH10311574A JP9121053A JP12105397A JPH10311574A JP H10311574 A JPH10311574 A JP H10311574A JP 9121053 A JP9121053 A JP 9121053A JP 12105397 A JP12105397 A JP 12105397A JP H10311574 A JPH10311574 A JP H10311574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】屋壁の内外間で充分な換気を達成しつつ、屋内
への雨水浸入を防止することができる換気口具を提供す
る。 【解決手段】箱状に形成される口具本体1は、前壁4及
び後壁7に通気孔5を有すると共に、その内面域には3
枚の区画壁8,10,12が設けられ、本体内を4つの
通気室9,11,13,14に区画している。各通気室
9,11,13,14間は、各区画壁8,10,12に
穿設される複数の通気孔5により結ばれる。これらの通
気孔5は、区画壁8,10,12及び後壁7の各両端の
一端側にかたよって形成されており、口具本体1内を流
通する空気の通気経路を蛇行状としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋外と屋内とを
つなぐ屋壁の換気孔に取り付けるための換気口具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、家屋等の建造物には、防湿、防
かびや夏期における温度上昇の防止を目的として、床下
の布基礎や屋根裏部屋等において、屋内と屋外とをつな
ぐ換気孔が設けられている。かかる換気孔の屋外側に
は、ネズミや蛇などの動物が当該換気孔を通って屋内へ
侵入しないようにするために換気口具が取り付けられて
いる。こうした換気口具としては、網又は格子状の取付
具が広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
網又は格子状の取付具は、その構成が単純であるが故に
雨水が屋内に降り込みやすかった。特に暴風雨時には、
たやすく雨水が浸入してしてしまい、屋内が濡れてしま
う。すると、屋内に湿気が充満して腐食やかびを誘発す
るおそれがある。従って、単純な構成の従来の取付具で
は、建物の耐久性を損ないかねない問題があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、屋壁の内外間で充分な換気を達成し
つつ、屋内への雨水浸入を防止することができる換気口
具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明においては、屋壁に形成さ
れた換気孔内に配設される換気口具であって、前壁及び
後壁を有する口具本体と、前記口具本体内に通気経路を
設定すべく設けられた複数の区画壁とを備え、前記口具
本体の前壁及び後壁並びに前記複数の区画壁の各々に
は、複数の通気孔が形成されると共に、各壁における通
気孔の配置は、前記前壁から前記後壁に至る前記通気経
路が前記口具本体内において蛇行状となるように決めら
れていることをその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の換気口具において、前記各区画壁は、口具本体の前壁
及び後壁と略平行に配置されると共に、各区画壁におけ
る複数の通気孔の配置は、一端側にかたよっており、か
つ当該通気孔は、隣接する区画壁又は後壁の通気孔の位
置とは異なる位置に穿設されていることを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の発明においては、屋壁に
形成された換気孔内に配設される換気口具であって、前
壁及び後壁を有する口具本体と、前記口具本体内に通気
経路を設定すべく設けられた複数の区画壁とを備え、前
記区画壁の各々は、前記前壁及び後壁と略直交して配置
されると共に、各区画壁は、前記前壁から後壁に向かう
波形状に形成されていることをその要旨とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項2又は請
求項3に記載の換気口具において、前記通気経路は、そ
の通気断面積が口具本体内の中央域ほど小さくなってい
ることを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一項に記載の換気口具において、前記口具本体
の下壁は、後壁から前壁にかけて下がる傾斜面が付与さ
れると共に、前記口具本体の前壁下端部及び前記各区画
壁の下端部には透孔が設けられていることを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】 (実施形態1)以下、本発明に従う換気口具の実施形態
1について図1〜図4に基づいて説明する。
【0011】この換気口具は、略四角箱状の口具本体1
及びこの口具本体1の内部体積をほぼ均等の4つに分け
る区画壁(8,10,12)によって構成されており、
換気口具の全体がセラミック製となっている。図3に示
すように、この口具本体1は、屋内側から屋外側に向か
ってその高さが徐々に大きくなるように形成されてい
る。また、図1に示すように、口具本体1の外面には、
窪み2が複数条設けられている。この窪み2は、屋壁3
と同じく水平及び直立方向に延びている。
【0012】この口具本体1の前壁4(屋外側)にはそ
のほぼ全面にわたって、屋外と口具本体1内部とを連通
する円形の通気孔5が複数穿設されている。また、前壁
4の下端部には、通気孔5を介して口具本体1内に浸入
した雨水を屋外に戻すための長方形状の透孔6が複数設
けられている。一方、図2,3に示すように、口具本体
1の後壁7(屋内側)には、口具本体1内部と屋内とを
連通する円形の通気孔5が複数穿設されている。かかる
後壁7の通気孔5の合計通気断面積は、前壁4に設けら
れた通気孔5の合計通気断面積に対して、例えば40%
〜100%(本実施形態では60%)となるように設定
される。そして、後壁7の各通気孔5は、図2の屋外側
から見て、右側にかたよって配置される。
【0013】第1区画壁8は、前壁4と所定間隔をおい
て口具本体1の上下左右内壁面に固着されている。この
第1区画壁8は、前壁4及び口具本体1の上下左右内壁
面により第1通気室9を構成すると共に、該第1通気室
9と屋内側とを連通する複数の通気孔5を有している。
かかる通気孔5の合計通気断面積は、前壁4に穿設され
た通気孔5の合計通気断面積に対して、例えば25%〜
75%(本実施形態では40%)となるように設定され
ると共に、図2の屋外側から見て、左側にかたよって配
置されている。また、図3に示すように、第1区画壁8
の下端部には、口具本体1内に浸入した雨水を屋外に戻
すための長方形状の透孔6が設けられている。
【0014】第2区画壁10は、第1区画壁8と所定間
隔をおいて口具本体1の上下左右内壁面に固着されてい
る。この第2区画壁10は、第1区画壁8及び口具本体
1の上下左右内壁面により第2通気室11を構成すると
共に、該第2通気室11と屋内側とを連通する複数の通
気孔5を有している。かかる複数の通気孔5の合計通気
断面積は、前壁4に穿設された通気孔5の合計通気断面
積に対して、例えば25%〜65%(本実施形態では3
0%)となるように設定されると共に、図2の屋外側か
ら見て右側にかたよって配置されている。また、第2区
画壁10の下端部にも、口具本体1内に浸入した雨水を
屋外に戻すための長方形状の透孔6が設けられている。
【0015】第3区画壁12は、第2区画壁10と所定
間隔をおいて口具本体1の上下左右内壁面に固着され
る。この第3区画壁12は、第2区画壁10及び口具本
体1の上下左右内壁面と共に第3通気室13を構成しつ
つ、後壁7及び口具本体1の上下左右内壁面と共に第4
通気室14を構成すると共に、第3通気室13と第4通
気室14とを連通する複数の通気孔5を有している。こ
こでの通気孔5の合計通気断面積は、前壁4に穿設され
た通気孔5の合計通気断面積に対して、例えば25%〜
65%(本実施形態では30%)となるように設定され
ると共に、図2の屋外側から見て左側にかたよって配置
されている。第3区画壁12の下端部にも、口具本体1
内に浸入した雨水を屋外に戻すための長方形状の透孔6
が設けられている。尚、本実施形態において口具本体1
及び各区画壁8,10,12に形成される円形の通気孔
5はすべて同じ直径を有しており、穿設される通気孔5
どうしは予め決められた間隔を保ちつつ配設される。
【0016】このように構成された換気口具は、図2,
3に示すように、建物の屋壁3にあらかじめ設けられた
換気孔15に装着して用いられる。換気孔15は、口具
本体1とほぼ同様の大きさが確保されており、口具本体
1の外面と換気孔15の内面との間隙をモルタル16等
の充填材料で埋めることにより、換気口具の取り付け固
定が完了する。この場合、図3に示すように、屋外側と
なる前壁4の下端が屋内側となる後壁7の下端よりも低
い位置となるように口具本体1が換気孔15内に固定さ
れる。
【0017】次に、本実施形態の換気口具の作用につい
て説明する。空気の流通を説明すると、各区画壁8,1
0,12及び後壁7に穿設される通気孔5が各壁の左右
どちらか一方にかたよって設けられているため、口具本
体1内における空気の通気経路は蛇行するように構築さ
れる。即ち、図2に示すように、前壁4の通気孔5を介
して口具本体1内に進入した空気は、第1通気室9に達
しつつ、続いて第1区画壁8の通気孔5を通過していく
ため、左方へ移動する。そして、第2通気室11に達し
た空気は、第2区画壁10の通気孔5を通過するため、
右方へ流れる。さらに第3通気室13では左方へ進み、
第4通気室14では右方へ移動しつつ、後壁7の通気孔
5を経由して屋内に吹き込んでいく。他方、屋内から屋
外への空気の移動は、口具本体1内を前述した流入経路
を逆にたどって行われる。このようにして建物の屋壁3
に設けられる少なくとも一つの換気口具を介して、屋外
と屋内とにおいて空気の流通が達成される。
【0018】次に、雨水が換気口具内に浸入した場合に
ついて説明する。前述したように空気の通気経路は、蛇
行するように構成されている。さらに、各区画壁8,1
0,12及び後壁7のうちで中央に配設される第2及び
第3区画壁10,12の2枚は、他の2枚(8,7)に
比べ通気孔5の合計通気断面積が小さくなるように構成
されている。これらによって雨水が口具本体1の通気孔
5をたどって屋内へ浸入することは阻止される。また、
口具本体1の高さが屋内側から屋外側に向かって徐々に
大きくなるよう形成されると共に、換気孔15への取付
時において口具本体1の下側内壁には、屋内から屋外に
下がる傾斜が付与されるため、仮に雨水が口具本体1内
に浸入しても各区画壁8,10,12の下端部に設けら
れた透孔6をたどって屋外に戻される。
【0019】本実施形態は、次に掲げるような利点を有
する。 ○ 各区画壁8,10,12及び後壁7に穿設される通
気孔5は、各壁において左右どちらか一方にかたよって
設けられている。このため、口具本体1内に進入する空
気は、各通気室9,11,13,14をその左右どちら
か一方に向かって移動することができ、かかる通気経路
の蛇行構成によって雨水の屋内浸入を防止することがで
きる。また、この蛇行構成より空気が口具本体1内に滞
在する時間がより長く確保されるため、この間に除熱さ
れた空気を屋内へ吹き込ませることができる。
【0020】○ 口具本体1に装着される3枚の各区画
壁8,10,12及び後壁7のうちで、中央に配設され
る2枚の区画壁10,12の通気孔5の合計通気断面積
が他の2枚(8,7)に比べ小さくなっている。この構
成によって、前述した通気経路の蛇行構成とあいまっ
て、雨水の屋内浸入をより効果的に阻止することができ
る。
【0021】○ 口具本体1は、屋内側から屋外側に向
かってその高さが大きくなるように形成されると共に、
換気孔15への取付時において口具本体1の下側内壁に
は、屋内から屋外に下がる傾斜が付与される。このた
め、口具本体1内に浸入した雨水を、各区画壁8,1
0,12の下端部に設けられた透孔6を介して屋外に戻
すことができる。
【0022】○ 台風等の暴風雨時において、強風が屋
外から屋内へ吹き込む場合、口具本体1内の複雑に入り
くんだ蛇行構成の通気経路を通過しなければならない。
このため、強風が直接屋内に吹き込むのを緩和すること
ができる。
【0023】○ 口具本体1の外面には、屋壁3と同方
向に延びる窪み2が複数条設けられている。このため、
換気口具をモルタル16等の充填材料で換気孔15内に
取り付ける場合には、窪み2に沿ってモルタル16等が
行き渡りやすく、換気口具を取り付け状態でがたつくこ
となく、屋壁3に対し確実に固定することができる。
【0024】○ 口具本体1はセラミックで構成されて
いるため、湿気や塩分等による腐食を防ぐことができ、
耐環境性に優れている。尚、発明の実施形態は、図1〜
図4の実施形態1に限定されるものではなく、次のよう
に変更して具体化することを可能である。
【0025】(変更例) 図1〜図4の実施形態1で
は、口具本体1内の各通気室9,11,13,14を左
右交互に移動するように通気経路を構成したが、これを
図5に示すように、上下交互に蛇行することができるよ
うに各区画壁8,10,12及び後壁7に通気孔5を穿
設してもよい。また、図6に示すように、左下及び右
上、又は右下及び左上を交互に蛇行することができるよ
うに各区画壁8,10,12及び後壁7に通気孔5を穿
設してもよい。このように構成しても、図1〜図4の実
施形態1と同様の効果を得ることができる。
【0026】(変更例) 前壁4、各区画壁8,10,
12、及び後壁7のそれぞれに設けられた通気孔5は、
丸形(円形状)であったが、この形状を変更してもよ
い。例えば、四角や楕円形に変更しても、図1〜図4の
実施形態1と同様の効果を得ることができる。
【0027】(変更例) 図1〜図4の実施形態1で
は、前壁4、各区画壁8,10,12及び後壁7のそれ
ぞれに設けられた通気孔5の直径が同径とされていた
が、これを各壁ごとに通気孔5の径を異ならせてもよ
い。また、図1〜図4の実施形態1では、3枚の区画壁
8,10,12が装着されていたが、この数を増減して
もよい。尚、これらの変更に際しては、屋内への雨水浸
入防止と、充分な換気を促すことができる蛇行状の通気
経路の確保との双方の要求を調整しつつ、各壁面の表面
積に対する通気孔5の合計通気断面積の割合を考慮して
決定しなければならない。 (実施形態2)図7〜図8は、本発明の実施形態2に従
う換気口具を示す。この換気口具は前記実施形態1と基
本構成を同じくし、ただ、口具本体1内を区画する区画
壁の形状が異なるため、通気経路の蛇行構成が相違す
る。故に、この相違点を中心に説明する。
【0028】この口具本体1の前壁4(屋外側)及び後
壁(屋内側)7には、そのほぼ全面にわたって口具本体
1内部と外部とを連通する円形の通気孔5が複数穿設さ
れていると共に、前壁4の下端部には口具本体1内に浸
入した雨水を屋外に戻すための長方形状の透孔6が設け
られている(図1参照)。口具本体1の上下前後内壁面
には、前壁4及び後壁7と略直交して配置された複数の
区画壁20が固着されている。図7,8に示すように、
各区画壁20は、前壁4から後壁7に向けて図7の屋外
側から見て左右に揺れる波形に形成されている。また、
各区画壁20の下端部には、口具本体1内に浸入した雨
水を屋外に戻すための半円形状の透孔21が設けられて
いる。各区画壁20において、透孔21は、後壁7から
前壁4に向けて、ほぼ一直線に連なるように配置されて
いる(図7参照)。
【0029】前壁4の通気孔5を介して口具本体1内の
複数の通気室にそれぞれ進入した空気は、各区画壁20
の波形にガイドされつつ、後壁7の通気孔5に向かって
移動していく。このとき、隣り合う区画壁20の間に
は、前壁4から後壁7にかけて左右に蛇行する通気経路
が構築される。また、屋内から屋外への空気の移動も、
前記蛇行状の通気経路を介して行われる。このようにし
て建物の屋壁3に設けられる少なくとも一つの換気口具
を介して、屋外と屋内との間において空気の流通が達成
されている。
【0030】雨水が換気口具内に浸入した場合、各区画
壁20が波形を有しており、この波形により通気経路の
蛇行構成が構築されているため、雨水は、波形の区画壁
20により屋内への浸入が阻止される。また、口具本体
1の高さが屋内側から屋外側に向かって徐々に大きくな
るよう形成されると共に、換気孔15への取付時におい
て口具本体1の下側内壁には、屋内から屋外に下がる傾
斜が付与されるため、仮に雨水が口具本体1内に進入し
ても各区画壁20の下端部に設けられた透孔21及び前
壁4の透孔6を介して屋外に戻される。
【0031】このように構成された換気口具において
も、図1〜図4の実施形態1と同様の効果を得ることが
できる。尚、実施形態2は次のような様態に変更するこ
とが可能である。
【0032】(変更例) 図7〜図8の実施形態2で
は、通気経路の通気断面積が口具本体1内でほぼ一定で
あったが、これを口具本体1の中央域では隣り合う区画
壁20間の間隔をより狭くし、口具本体1の前域又は後
域では隣り合う区画壁20間の間隔を中央域よりもやや
広くするように構成してもよい。このように構成すれ
ば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0033】(変更例) 図7〜図8の実施形態2で
は、前壁4から後壁7に向けて左右に揺れる波形が形成
されていたが、これを上下に揺れる波形に変更してもよ
い。このように構成すれば、上記実施形態と同様の効果
を得ることができる。
【0034】(変更例) 図7〜図8の実施形態2に比
べ、区画壁20の数を増減させてもよいし、区画壁20
に付与される波形の左右幅を大小変化させたり、一枚の
区画壁20における波数を増加減少させてもよい。尚、
これらの変更に際しては、屋内への雨水浸入防止と、充
分な換気を促すことができる蛇行状の通気経路の確保と
の双方の要求を調整しつつ決定しなければならない。
【0035】尚、発明の実施形態は、図1〜図4の実施
形態1及び図7〜図8の実施形態2に限定されるもので
はなく、次のように変更して具体化することも可能であ
る。 (変更例) 口具本体1の形状を、例えば、略円筒状や
三角筒状などに変更してもよい。このように構成して
も、上記実施形態1,2と同様の効果を得ることができ
る。
【0036】(変更例) 換気口具全体はセラミック製
であったが、これを、例えばステンレス製等の金属製や
プラスチック製等に変更してもよい。このように構成す
れば、上記実施形態1,2と同様の効果を得ることがで
きると共に、建物の屋壁3に合った換気口具を配設する
ことが可能になる。
【0037】
【発明の効果】請求項1の換気口具によれば、口具本体
内に構築される通気経路が蛇行するように形成されてい
るために、空気流通を確保しつつも雨水がこの通気経路
をたどって屋内に浸入していくことはない。従って、腐
食やかびの発生を抑制し、建物の耐久性が向上する。
【0038】請求項2の換気口具によれば、請求項1の
効果に加えて、口具本体内に進入した空気は、各区画壁
に設けられる通気孔を経由しながら通過していく。この
とき、前記通気孔は、区画壁の一端側にかたよっている
と共に、隣接する区画壁又は後壁の通気孔の位置とは異
なる位置に穿設されている。このため、口具本体内に進
入した空気は蛇行しながら移動することができると共
に、雨水の屋内浸入を阻止することができる。
【0039】請求項3の換気口具によれば、口具本体内
に進入する空気は、波形が付与された前記各区画壁にガ
イドされつつ移動する。このとき、波形状の区画壁が隣
り合って配設され、かかる区画壁間に蛇行状の通気経路
が構築される。このため、屋外と屋内との間の空気流通
を行うことができると共に、雨水の屋内浸入を防止する
ことができる。従って、腐食やかびの発生を抑制し、建
物の耐久性が向上する。
【0040】請求項4の換気口具によれば、請求項2又
は3の効果に加えて、通気経路の通気断面積が口具本体
の中央域ほど小さくなっているために、雨水が口具本体
内に浸入した場合には、屋内へ向かう更なる浸入を抑制
することができる。
【0041】請求項5の換気口具によれば、請求項1〜
4のいずれか一項の効果に加えて、口具本体内に浸入し
た雨水は、区画壁によって屋内側への浸入が阻止される
と共に、口具本体の下側内壁には屋内から屋外に下る傾
斜が付与されているため、前記口具本体の前壁下端部及
び前記各区画壁の下端部に設けられる透孔を介して雨水
を屋外に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1及び実施形態2に共通した換気口具
の外観を示す斜視図。
【図2】実施形態1における図1のA−A線断面図。
【図3】図2のB−B線における断面図。
【図4】図2のC−C線における断面図。
【図5】実施形態1の変更例に従う換気口具の断面図。
【図6】実施形態1の変更例に従う換気口具の断面図。
【図7】実施形態2のおける図1のA−A線断面図。
【図8】実施形態2の区画壁を示す斜視図。
【符号の説明】
1…口具本体、3…屋壁、4…前壁、5…通気孔、6…
透孔、7…後壁、8…第1区画壁、10…第2区画壁、
12…第3区画壁、15…換気孔、20…(波形)区画
壁、21…透孔。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋壁(3)に形成された換気孔(15)
    内に配設される換気口具であって、 前壁(4)及び後壁(7)を有する口具本体(1)と、 前記口具本体(1)内に通気経路を設定すべく設けられ
    た複数の区画壁(8,10,12)とを備え、 前記口具本体(1)の前壁(4)及び後壁(7)並びに
    前記複数の区画壁(8,10,12)の各々には、複数
    の通気孔(5)が形成されると共に、各壁における通気
    孔(5)の配置は、前記前壁(4)から前記後壁(7)
    に至る前記通気経路が前記口具本体(1)内において蛇
    行状となるように決められていることを特徴とする換気
    口具。
  2. 【請求項2】 前記各区画壁(8,10,12)は、口
    具本体(1)の前壁(4)及び後壁(7)と略平行に配
    置されると共に、各区画壁(8,10,12)における
    複数の通気孔(5)の配置は、一端側にかたよってお
    り、かつ当該通気孔(5)は、隣接する区画壁(8,1
    0,12)又は後壁(7)の通気孔(5)の位置とは異
    なる位置に穿設されている請求項1に記載の換気口具。
  3. 【請求項3】 屋壁(3)に形成された換気孔(15)
    内に配設される換気口具であって、 前壁(4)及び後壁(7)を有する口具本体(1)と、 前記口具本体(1)内に通気経路を設定すべく設けられ
    た複数の区画壁(20)とを備え、 前記区画壁(20)の各々は、前記前壁(4)及び後壁
    (7)と略直交して配置されると共に、各区画壁(2
    0)は、前記前壁(4)から後壁(7)に向かう波形状
    に形成されていることを特徴とする換気口具。
  4. 【請求項4】 前記通気経路は、その通気断面積が口具
    本体(1)内の中央域ほど小さくなっていることを特徴
    とする請求項2又は3に記載の換気口具。
  5. 【請求項5】 前記口具本体(1)の下壁は、後壁
    (7)から前壁(4)にかけて下がる傾斜面が付与され
    ると共に、前記口具本体(1)の前壁(4)下端部及び
    前記各区画壁(8,10,12,20)の下端部には透
    孔(6,21)が設けられていることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか一項に記載の換気口具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101213401B1 (ko) 2010-04-28 2012-12-18 남궁원 옥외형 방수 배기덕트의 배출구
KR102462181B1 (ko) * 2021-12-09 2022-11-01 백성열 공기순환이 가능한 벽체를 가지는 주택

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