JPH1031143A - レンズ部品 - Google Patents
レンズ部品Info
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- JPH1031143A JPH1031143A JP20784696A JP20784696A JPH1031143A JP H1031143 A JPH1031143 A JP H1031143A JP 20784696 A JP20784696 A JP 20784696A JP 20784696 A JP20784696 A JP 20784696A JP H1031143 A JPH1031143 A JP H1031143A
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Abstract
ンズ部品を提供すること。 【解決手段】 本発明のレンズ部品は、頂頭部1aに貫
通孔1bを有し、その頂頭部1aから延在して一様な外
径の円筒状中空部1cを有し、その開口端1dに鍔部1
eを有する金属製キャップ1と、前記貫通孔1bに気密
固着されたレンズ2とからなる光半導体用パッケージの
孔部に嵌入固着されるレンズ部品において、金属製キャ
ップ1の円筒状中空部1cの外径を光半導体用パッケー
ジの孔部の内径より小さくして接合位置調整用の間隙が
設けてあり、且つ鍔部1eの面に光半導体用パッケージ
の孔部の開口端面に固着するための気密溶接用の微小突
起輪1fが形成してあるものである。
Description
ージに使用される気密構造のレンズ部品に関するもので
ある。
容器内に発光素子または受光素子のみが収納されていた
が、近年、特に光通信用の光半導体モジュールでは取り
扱う光ビームに高い品位が要求されるようになり、その
形態が制御機能等を取り込むことが可能な箱型のものが
多くなっている。図3は、光半導体モジュールの一例の
断面図である。この光半導体モジュールは、光半導体と
して半導体レーザー10とコリメータレンズ6を光半導
体用パッケージ4(以下パッケージ4と称す)内に備え
ている。半導体レーザー10は、サブキャリア11、ベ
ース12を介してスペーサ13に固定してあり、このス
ペーサ13をパッケージ4の底部4dに固定してある。
ベース12にはレンズ系としてコリメータレンズ6を設
けてある。このコリメータレンズ6は、レンズホルダ6
aに固定してあり、このレンズホルダ6aを位置および
角度調整して半導体レーザー10の出射光が平行ビーム
になるようにした後、ベース12にYAG溶接などを用
いて固定している。
ムは、パッケージ4の側面にある孔部4aを通して外部
に導かれる。この光ビームは金属製のスリーブ7に挿入
されたレンズ2により集光され、フェルール8に固定さ
れた光ファイバ9に入射される。このフェルール8は、
スリーブ7に挿入されYAG溶接などを用いて固定され
ている。
剤3で固着されたレンズ2を備えている。このスリーブ
7は、半田に対して濡れ性のよい金属製のパッケージ4
の孔部4aに嵌入され、その外面を半田5を使用して気
密固着されている。
リーブ7の取付位置には、その外周とその貫通孔7aと
の偏心精度、レンズ2の取付精度、パッケージ4の孔部
4aの加工精度、スリーブ7の取付精度などの多くの累
積する位置ずれ要素が存在し、そのどれか一つの要素が
所定の精度から外れると半導体レーザー10から出射さ
れる光ビームの光軸20からレンズ2以降の光学系の光
軸が外れて光半導体モジュールの出力が規格から外れて
不良品となる問題があり、一方各部品の加工精度および
取付精度を厳しくするとコストが高くなる問題がある。
等を組みつけた後、蓋4fで気密構造にできない場合に
は、光半導体モジュールの組み立て工程は、最後の光フ
ァイバ9の組みつけまでを一貫して行うか、またはパッ
ケージ4の孔部4aの内側開口面に透明な窓部材4eを
設けねばならず、製造工程の自由度に問題がある。
ジュールの製造上の問題点を解決し、効率の良い光半導
体モジュールの製造を可能にするレンズ部品を提供する
ことを目的とする。
品は、頂頭部に貫通孔を有し、その頂頭部から延在して
一様な外径の円筒状中空部を有し、その円筒状中空部の
開口端に鍔部を有する金属製キャップと、その金属製キ
ャップの頂頭部の貫通孔に気密固着されたレンズとから
なる光半導体用パッケージの孔部に嵌入固着されるレン
ズ部品において、前記金属製キャップの円筒状中空部の
外径を光半導体用パッケージの孔部の内径より小さくし
て接合位置調整用の間隙が設けてあり、且つ金属製キャ
ップの鍔部の面に光半導体用パッケージの孔部の開口端
面に固着するための気密溶接用の微小突起輪が形成して
あることを特徴とする。
ップの円筒状中空部の外径を光半導体用パッケージの孔
部の内径より小さくして接合位置調整用の間隙が設けて
あり、且つ金属製キャップの鍔部の面に光半導体用パッ
ケージの孔部の開口端面に固着するための気密溶接用の
微小突起輪が形成してあるので、レンズ部品の金属製キ
ャップの円筒状中空部を光半導体用パッケージの孔部に
嵌入してレンズ部品を光半導体の光軸と直交する方向の
所定範囲内の位置に調整した後、その鍔部の面に形成さ
れた微小突起輪を光半導体用パッケージの孔部の開口端
面に当接させ光半導体用パッケージとレンズ部品との間
に所定の電流を流すだけで微小突起輪を溶かして所定の
取付位置に気密固着できる。
製キャップの頂頭部に貫通孔を有し、その貫通孔にレン
ズが気密固着されており、その頂頭部から延在して一様
な外径の円筒状中空部を有しており、その一様な外径は
光半導体用パッケージ(以下再びパッケージと称す)の
孔部の内径より小さく、孔部の内径との間隙を接合位置
調整用として使用できる。その円筒状中空部の開口端に
設けられた鍔部の面には、パッケージの孔部の開口端面
に固着するための気密溶接用の微小突起輪が形成してあ
り、パッケージの孔部に嵌入されパッケージに収納され
る光半導体の光軸と直交する方向の位置が調整された
後、微小突起輪がパッケージの孔部の開口端面に当接さ
れ通電されて所定の取付位置に気密固着されるものであ
る。
可能な金属材料であればステンレス等の材料も使用可能
であり、特に、レンズに使用される光学ガラス材料と膨
張係数が近く、金属製の薄板からプレス成形などにより
安価に大量生産可能な鉄−ニッケル合金、鉄−ニッケル
−コバルト合金(所謂コバール合金)などの材料が好ま
しい。金属製キャップの頂頭部の貫通孔としては、気密
固着されるレンズよりも僅かに大きい口径のもの、レン
ズよりも僅かに小さい口径のもの、円筒状中空部の内径
とほぼ同じ口径のものなどがある。この金属製キャップ
の頂頭部から延在して一様な外径の円筒状中空部は、そ
の長さがレンズの焦点距離、パッケージへのレンズ部品
の取付形態などに従って決められ、その外径が嵌入され
る光半導体用パッケージの孔部の内径に対して接合位置
調整用の間隙を設けた値に決められる。円筒状中空部の
開口端の鍔部は、パッケージの孔部よりも大きい直径を
有しており、そのパッケージ側の面には、パッケージの
孔部の開口端面に固着するため溶接の際に切れ目の生じ
ない気密溶接用の微小突起輪が形成してあり、その断面
形状は、開口端面に当接する部分が尖った三角形や楔形
などの形状をしていて、通電によりその先端に電流が集
中して当接部が溶け易いものであることが好ましい。
どの光学ガラスを球形に加工した球レンズ、球レンズを
研削して金属製キャップとの接合部を円筒状に加工した
ドラム状レンズなどが使用可能であり、そのレンズは金
属製キャップの貫通孔に低融点ガラスなどを用いた接着
剤を使用して加熱処理されて気密固着される。このレン
ズの表面には目的に応じて反射防止膜、フィルタ等を設
けてもよい。
した金属製の場合には、その所定の位置に孔部と平滑な
開口端面を設けるだけでよいが、それ以外の場合、光半
導体用パッケージの孔部の開口端面には、溶接に適した
金属製のリング状部材をインサート射出成形や蝋着けな
どにより取付けておき、リングの表面に当接したレンズ
部品の微小突起輪を通電して溶かした際、レンズ部品を
気密固着可能なものにしておく。
説明図であって、1は金属製キャップを示しており、前
記で説明した図3と同一部分には同一符号を付してそれ
ぞれ示している。
に、コバール合金製の金属製キャップ1の頂頭部1aの
中央に直径が1.6mmの貫通孔1bが明けられてお
り、その頂頭部1aから延在してレンズ2の光軸方向の
固定位置に応じた長さ4.0mmの一様な外径3.6m
mの円筒状中空部1cを有し、その円筒状中空部1cの
開口端1dに直径8mmで厚さ1.0mmの鍔部1eを
有している。この鍔部1eのパッケージの孔部の開口端
面に当接する側の面に気密溶接用の高さ0.1mmの断
面形状が楔形をした微小突起輪1fを形成してある。こ
の金属製キャップ1の頂頭部1aの貫通孔1bには光学
ガラス材料のBK−7からなる直径1.5mmの球レン
ズ2が、低融点ガラスを主成分とする接着剤3により気
密固着されている。
接固着して光半導体モジュールを組み立てる場合を説明
する。図2に示すように、レンズ部品の金属製キャップ
1の円筒状中空部1cの外径は3.6mmで、嵌入され
ているパッケージ4の孔部4aの内径4.0mmより接
合位置調整用の間隙4cの0.4mmだけ小さくしてあ
り、この間隙4cを利用して半導体レーザー10の光軸
20と直交する方向に対してレンズ部品の取付位置が調
整される。この調整の後、図1に示された金属製キャッ
プ1の鍔部1eの面に形成された気密溶接用の微小突起
1fがパッケージ4の孔部4aの開口端面4bに当接さ
れ通電されて溶けて固着して溶接輪1gとなる。この通
電によりレンズ部品の光軸20方向の位置が所定の規格
範囲内にはいり、最終的にレンズ部品は所定の取付位置
に溶接され気密固着されている。このレンズ2が取り付
けられたパッケージ4に半導体レーザー10等を組みつ
けて蓋4fで密閉して気密構造とした後、半導体レーザ
ー10から出射される光ビームを光パワーメータを使用
してモニターしながらフェルール8および光ファイバ9
を備えたスリーブ7を光出力が最大になる位置に調整し
て、その位置にYAG溶接などを用いて固定される。
る場合を説明する。先ず、パッケージ4を、その孔部4
aにレンズ部品が嵌入できる向きで溶接装置のステージ
の所定の位置に精確に固定し、金属製の開口端面4bに
パッケージ4側のプラス電極を取付る。次いで、レンズ
部品を、後に取付られる半導体レーザー10の光軸20
の方向及び光軸20と直交する方向に移動調整可能な移
動テーブルに備えられ中央に観察孔が設けられたマイナ
ス電極が接続された取付部に、そのレンズ2が突き出す
方向に向けて鍔部1eの開口端1d側の面を当接させて
取付る。移動テーブルを操作してレンズ部品の円筒状中
空部1cを孔部4aに嵌入し、0.4mmの接合位置調
整用の間隙4cを利用して光半導体の光軸と直交する方
向の位置を調整する。この位置調整は、レンズの中心位
置を簡単な光ファイバ光学系を使用してモニターしなが
ら行う。光軸20と直交する方向の位置調整が終われ
ば、移動テーブルを光軸20方向のパッケージ4側に動
かしてレンズ部品の微小突起輪1fを開口端面4bに当
接させ鍛圧を加えて微小突起輪1をパッケージ4の開口
端面4bに突き刺し、所定の条件でプラス電極とマイナ
ス電極間に通電すると気密溶接されて固着が完了し、図
2に示すような取付状態となる。
にすることが可能なレンズ付きの光半導体用パッケージ
が効率良く製造できるので、光半導体モジュールの製造
工程の自由度が広がり、且つ部品コストの低減が可能と
なる実用上優れた効果を奏するものである。
ュールの説明図
Claims (1)
- 【請求項1】 頂頭部に貫通孔を有し、その頂頭部から
延在して一様な外径の円筒状中空部を有し、その円筒状
中空部の開口端に鍔部を有する金属製キャップと、その
金属製キャップの頂頭部の貫通孔に気密固着されたレン
ズとからなる光半導体用パッケージの孔部に嵌入固着さ
れるレンズ部品において、 前記金属製キャップの円筒状中空部の外径を光半導体用
パッケージの孔部の内径より小さくして接合位置調整用
の間隙が設けてあり、且つ金属製キャップの鍔部の面に
光半導体用パッケージの孔部の開口端面に固着するため
の気密溶接用の微小突起輪が形成してあることを特徴と
するレンズ部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20784696A JP3553281B2 (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | レンズ部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20784696A JP3553281B2 (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | レンズ部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1031143A true JPH1031143A (ja) | 1998-02-03 |
JP3553281B2 JP3553281B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=16546503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20784696A Expired - Fee Related JP3553281B2 (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | レンズ部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3553281B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006126272A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 光学用キャップ部品 |
JP2006133504A (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-25 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 光学用キャップ部品 |
WO2018163540A1 (ja) * | 2017-03-10 | 2018-09-13 | 日本電気硝子株式会社 | 光学用キャップ部品 |
-
1996
- 1996-07-17 JP JP20784696A patent/JP3553281B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006126272A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 光学用キャップ部品 |
JP2006133504A (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-25 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 光学用キャップ部品 |
WO2018163540A1 (ja) * | 2017-03-10 | 2018-09-13 | 日本電気硝子株式会社 | 光学用キャップ部品 |
JP2018151428A (ja) * | 2017-03-10 | 2018-09-27 | 日本電気硝子株式会社 | 光学用キャップ部品 |
US11092769B2 (en) | 2017-03-10 | 2021-08-17 | Nippon Electric Glass Co., Ltd. | Optical cap component |
Also Published As
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---|---|
JP3553281B2 (ja) | 2004-08-11 |
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