JP2022126893A - 光モジュール及びその製造方法 - Google Patents

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Takeshi Okada
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    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings

Abstract

【課題】金属製の筒状部材を溶接によってキャップに取り付ける際に、パッケージ内の気密封止状態が損なわれることを抑制できる光モジュール及びその製造方法を提供する。【解決手段】光モジュールは、金属製のステムと、ステム上に設けられた半導体光素子と、円筒の一端が塞がれた形状を有し、円筒の他端においてステムに接合されるとともに半導体光素子をステム上において覆う金属製のキャップ5と、キャップの円筒の一端に設けられた開口7aを塞ぐ光透過性の光学窓8と、を備える。光学窓は、単一のガラス材料からなり、外側面が開口の内側面に溶着することによりキャップに固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、光モジュール及びその製造方法に関する。
特許文献1には、レーザダイオードモジュール及びその組立方法に関する技術が開示されている。このレーザダイオードモジュールは、レーザダイオード(LD)アセンブリと、レンズ-ファイバアセンブリと、スリーブとを備える。LDアセンブリは、パッケージと、パッケージのベースに固定されたホルダとから構成される。ホルダはステンレス鋼からなり、開口を有する。パッケージのベースはコバールからなる。ベースには銅からなるキャリアが固定されており、キャリア上にはレーザダイオードが搭載されている。レーザダイオードはベースに固定されたキャップにより包囲されている。キャップはレーザビームの透過窓を有する。レンズ-ファイバアセンブリは、ステンレス鋼からなるケーシングを含む。ケーシングの内部には非球面レンズが挿入され、固定されている。ケーシングは、LDアセンブリのホルダに対して溶接により固定されている。
特開2001-281501号公報
レーザダイオードやフォトダイオードといった半導体光素子を内蔵する光モジュールとして、いわゆるCANパッケージを備えるものがある。CANパッケージは、金属製の円盤状のステムと、一端がステムに接合された金属製の円筒状のキャップとを有する。キャップの他端は閉塞されており、該他端に形成された開口内に、サファイヤ若しくはガラスの板又はガラスレンズといった、光学窓が設置される。通常、光学窓は金属製のキャップに対して低融点ガラスなどを用いて固定される。
また、上記の光モジュールを光ファイバに結合させる際には、集光レンズを内包するとともに光ファイバを保持する金属製の筒状部材(スリーブ)が光モジュールに取り付けられる。その際、金属製の筒状部材は溶接(例えばYAG溶接)によってキャップに取り付けられるが、キャップに光学窓が低融点ガラスを用いて固定されている場合、溶接時の熱によって低融点ガラスが溶融し、パッケージ内の気密封止状態が損なわれるおそれがある。
そこで、本開示は、金属製の筒状部材を溶接によってキャップに取り付ける際に、パッケージ内の気密封止状態が損なわれることを抑制できる光モジュール及びその製造方法を提供することを目的とする。
一実施形態に係る光モジュールは、金属製のステムと、ステム上に設けられた半導体光素子と、円筒の一端が塞がれた形状を有し、円筒の他端においてステムに接合されるとともに半導体光素子をステム上において覆う金属製のキャップと、キャップの円筒の一端に設けられた開口を塞ぐ光透過性の光学窓と、を備える。光学窓は、単一のガラス材料からなり、外側面が開口の内側面に溶着することによりキャップに固定されている。
本開示によれば、金属製の筒状部材を溶接によってキャップに取り付ける際に、パッケージ内の気密封止状態が損なわれることを抑制できる光モジュール及びその製造方法を提供することが可能となる。
図1は、本開示の光モジュールの一実施形態としての光送信モジュール1を示す斜視図である。 図2は、キャップ5が外された状態の光送信モジュール1を示す斜視図である。 図3は、光軸Sの方向から見たキャップ5の平面図である。 図4は、図3のIV-IV線に沿ったキャップ5の側断面図であって、光軸Sを含む断面を示す。 図5は、光送信モジュール1を備える光送信装置70を示す斜視図である。 図6の(a)及び(b)は、光送信モジュール1の製造方法における各工程を示す図である。 図7の(a)及び(b)は、光送信モジュール1の製造方法における各工程を示す図である。 図8の(a)及び(b)は、従来の光送信モジュールに用いられるキャップ105の断面を模式的に示す図である。 図9の(a)及び(b)は、キャップ105の内側から切削工具Bを挿入する様子を示す図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態を列記して説明する。一実施形態に係る光モジュールは、金属製のステムと、ステム上に設けられた半導体光素子と、円筒の一端が塞がれた形状を有し、円筒の他端においてステムに接合されるとともに半導体光素子をステム上において覆う金属製のキャップと、キャップの円筒の一端に設けられた開口を塞ぐ光透過性の光学窓と、を備える。光学窓は、単一のガラス材料からなり、外側面が開口の内側面に溶着することによりキャップに固定されている。このように、光学窓の外側面が開口の内側面に溶着(例えば金属とガラスの一体成型)されることにより、光学窓を十分な強度でもってキャップに固定することができる。また、この場合、比較的高融点のガラス材料を用いることが可能なので、金属製の筒状部材を溶接によってキャップに取り付ける際に、溶接の熱によるガラスの溶融を抑え、パッケージ内の気密封止状態が損なわれることを抑制できる。
上記の光モジュールにおいて、光学窓は、光を通過させる中央部と、中央部を囲み外側面を含む周縁部とを有し、中央部は、キャップの内側を向く第1の面と、キャップの外側を向く第2の面とを有し、第1及び第2の面の法線方向は当該光モジュールの光軸方向に対して傾斜してもよい。従来、板状の光学窓をキャップに取り付けるために、キャップの内側から切削工具を挿入し、光学窓を設置する台座部分をキャップの開口の周囲に形成し、光学窓の縁部を該台座部分に配置することがある。光モジュールの光軸方向に対して傾斜した状態で板状の光学窓を取り付ける場合には、キャップの奥行き方向に対して切削工具を斜めに挿入する。しかし、例えばパッケージ内に収容される各部品がステム上に高く積まれる等によってキャップの奥行きが長い場合、キャップの側壁部分に切削工具が干渉してしまい、切削工具を挿入できないことがある。これに対し、上記の光モジュールでは、キャップに対して光学窓を溶着により固定するので、キャップの奥行きが長い場合であっても、キャップに光学窓を問題なく固定することができる。
上記の光モジュールにおいて、周縁部は中央部よりも厚くてもよい。この場合、光学窓の厚さ方向における外側面の寸法を大きくできるので、キャップに対して光学窓を十分な強さでもって固定することができる。また、上記の光モジュールでは、第1及び第2の面の法線方向が当該光モジュールの光軸方向に対して傾斜しているので、中央部を通過する光の光軸は僅かに平行移動する。この平行移動は光軸ばらつきの一要因となり、また、その移動量は中央部が厚いほど大きくなる。上記のように、中央部が周縁部よりも薄いことによって、平行移動量を小さく抑えることができる。また、周縁部が中央部よりも厚いことによって、安定した気密封止を実現することができる。また、この場合、周縁部は、キャップの内側を向く第3の面と、キャップの外側を向く第4の面とを有し、第3及び第4の面の法線方向は当該光モジュールの光軸方向に沿っていてもよい。これにより、光モジュールの光軸方向における光学窓全体の厚みを抑え、光モジュールを小型化することができる。
上記の光モジュールは、ステム上に設けられた温度制御装置と、温度制御装置上に設けられ、半導体光素子の光軸が光学窓を通るように半導体光素子を搭載するキャリアと、を更に備えてもよい。この場合、ステム上に温度制御装置及びキャリアが積み上げられることとなり、キャップの奥行きが長くなる。このような場合であっても、上記の光モジュールによれば、キャップに光学窓を問題なく固定することができる。
一実施形態に係る光モジュールの製造方法は、上記いずれかの光モジュールの製造方法であって、キャップの開口内に溶融したガラスを配置する工程と、光学窓の外側の表面形状に対応する形状を有する第1の金型と、光学窓の内側の表面形状に対応する形状を有する第2の金型との間に溶融したガラスを挟んで成型することにより光学窓を形成する工程と、ステム上に半導体光素子を配置する工程と、キャップをステムに接合する工程と、を含む。例えばこのように、金属製のキャップとガラス製の光学窓とを一体成型すれば、単一のガラス材料からなる光学窓の外側面をキャップ開口の内側面に溶着させることができ、上述した光モジュールを容易に実現することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の光モジュール及びその製造方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本開示の光モジュールの一実施形態としての光送信モジュール1を示す斜視図である。図2は、キャップ5が外された状態の光送信モジュール1を示す斜視図である。光送信モジュール1は、CANパッケージ4を備える。CANパッケージ4は、ステム3とキャップ5とを有する。ステム3及びキャップ5は共に金属製である。ステム3の材質は例えば鋼(一実施例ではSPCC(Ni/Auメッキ))であり、キャップ5の材質は例えばステンレス(一実施例ではSF20F)である。ステム3は、略円形板状をなしており、CANパッケージ4の内部空間に面する平坦な主面3aを有している。CANパッケージ4には複数のリードピン6が設けられている。複数のリードピン6は、ステム3を厚み方向に貫通しており、給電、接地及び電気信号の入出力端子として利用される。
キャップ5は、円筒の一端が塞がれた形状を有し、該一端に端壁7を有している。端壁7の厚さは例えば0.5mm以上2.0mm以下である。端壁7の中央には、円形状の開口7aが形成されている。開口7aは、光透過性の光学窓8によって気密に塞がれている。キャップ5は円筒の他端においてステム3に接合されており、CANパッケージ4の内部の空間は気密に保たれている。ステム3とキャップ5との接合方法は、例えば抵抗溶接である。SFP(Small Form-factor Pluggable)、SFP+等の小型光トランシーバに搭載される場合、ステム3の直径(外径サイズ)は、一例として5.6mmであってよい。
CANパッケージ4の内部には、温度制御装置としての熱電変換素子11、サブキャリア30、キャリア20、半導体光素子としての半導体レーザチップ40、モニタフォトダイオード(モニタPD)50、及びレンズ60が収容されている。キャップ5は、ステム3上においてこれらを覆う。
熱電変換素子11は、例えばペルチェ素子であり、ステム3の主面3a上に設けられている。熱電変換素子11では、供給電流の方向に応じて、一方面が吸熱面又は放熱面の一方として作用し、他方面が吸熱面又は放熱面の他方として作用する。熱電変換素子11は、一対の板状体13,15の間に設けられている。熱電変換素子は、板状体13を介してステム3の主面3a上に設けられている。これらの板状体13,15は、絶縁性材料(例えば、AlN、Al23)によって構成されている。CANパッケージ4内に熱電変換素子11が内蔵されていることによって、半導体レーザチップ40の温度が一定に保たれる。例えば、半導体レーザチップ40の温度は、-40℃~80℃といった広い温度範囲で調整される。
サブキャリア30は、矩形板状をなしており、例えば絶縁性材料(一例としてはAlN等のセラミックス)により構成されている。サブキャリア30の上面には、光軸Sの方向(光軸方向)に光を出射する半導体レーザチップ40が搭載されている。半導体レーザチップ40は、レーザダイオードと光変調器とが共通基板上に集積されたモノリシック構造を有する。サブキャリア30にはメタライズによって高周波配線42が形成されている。この高周波配線42は、ステム3の主面3aに配置されたセラミック基板45上にメタライズで形成された高周波配線45aと電気的に接続されている。例えば高周波配線42と高周波配線45aとは、直径25μmのAuワイヤによって互いに接続され得る。また、図示例においては、サブキャリア30の上面には、サーミスタ46、コンデンサ47が搭載されている。
キャリア20は、矩形板状をなしており、熱電変換素子11上(板状体15上)に配置されている。キャリア20は、サブキャリア30と同じ絶縁性材料によって構成されている。キャリア20の側面21上には、サブキャリア30が搭載されている。キャリア20は、半導体レーザチップ40の光軸Sが光学窓8の中心を通るようにサブキャリア30を搭載している。
モニタPD50は、半導体レーザチップ40の出射光をモニタする。図示例では、モニタPD50は、板状体15上であって、半導体レーザチップ40の後方の位置に配置されている。モニタPD50は、半導体レーザチップ40の後方に出射される背面光を受光する。
レンズ60は、キャリア20の側面21上に接着剤によって固定されている。レンズ60には、半導体レーザチップ40からの出射光が入射される。一例として、レンズ60は表面実装型の樹脂レンズである。レンズ60は、例えば、半導体レーザチップ40からの出射光をコリメート光に変換するコリメートレンズである。例えば、10G-EPON(10 Gigabit Ethernet Passive Optical Network)等の複合デバイスでは、光送信モジュール1からの出射光をコリメート光とすることで光学設計、フィルタ設計等が容易となる。
図3は、光軸Sの方向から見たキャップ5の平面図である。図4は、図3のIV-IV線に沿ったキャップ5の側断面図であって、光軸Sを含む断面を示す。前述したように、キャップ5の開口7aは、光学窓8によって気密に塞がれている。光学窓8はキャップ5との一体成型により形成される。すなわち、光学窓8は単一のガラス材料からなり、低融点ガラスによることなくキャップ5の開口7aに固着している。より具体的には、光学窓8は、略円板状を呈しており、その外側面(外周面)8aが開口7aの内側面に溶着することによりキャップ5に固定されている。光学窓8のガラス材料は、例えばガラス転移点(Tg)が500℃以上である高Tgガラスである。このようなガラス材料としては、例えばU-LaK130M,K-VC89,L-LAH84等が挙げられる。光学窓8に高Tgガラスを使用することによって、図5に示す筒状部材71(後述)をキャップ5に溶接する際のリークが抑制される。
光学窓8は、互いに一体に構成された中央部81および周縁部82を有する。中央部81は、半導体レーザチップ40からの光を通過させる平窓であって、端壁7の中央部に位置し、光軸Sと重なる。中央部81の平面形状は例えば円形である。中央部81は、キャップ5の内側を向く平坦な第1の面81aと、キャップ5の外側を向く平坦な第2の面81bとを有する。これらの面81a,81bは互いに対向しており且つ互いに平行である。そして、面81a,81bの法線方向は、光軸Sの方向に対して傾斜している。言い換えると、面81a,81bは、光軸Sに対して垂直な平面に対して傾斜している。光学窓8からの反射戻り光が半導体レーザチップ40に戻らないようにするためである。傾斜角は例えば4°~8°の範囲内である。中央部81の厚みt1は、例えば0.3mm以上1mm以下である。中央部81の外径は、例えば0.6mm以上1.5mm以下である。
周縁部82は、中央部81の周囲を囲む部分である。周縁部82は、光学窓8の外縁を構成しており、外側面8aを含む。光軸Sは周縁部82から離れており、周縁部82は、主にキャップ5との接合及び中央部81の支持を担う。周縁部82の平面形状は例えば光軸Sを中心とする円環状であり、該円環の内側に中央部81が位置する。周縁部82の厚みt2は、中央部81の厚みt1よりも厚く形成されている。周縁部82は、キャップ5の内側を向く第3の面82aと、キャップ5の外側を向く第4の面82bとを有する。面82a,82bの法線方向は、光軸Sの方向に沿っている。言い換えると、面82a,82bは、光軸Sに対して垂直な平面に沿っている。周縁部82の厚みt2は、例えば0.5mm以上1.5mm以下である。周縁部82の外径(すなわち光学窓8の外径)は、例えば0.8mm以上2.5mm以下である。
中央部81の面81aが傾斜していることにより、面81aと周縁部82の面82aとの間には段差が生じる。この段差部分には、斜面83が設けられている。斜面83は、光軸Sに対して面81aとは反対側に傾斜している。斜面83の傾斜角は、面81aの傾斜角よりも大きい。同様に、中央部81の面81bが傾斜していることにより、面81bと周縁部82の面82bとの間にも段差が生じる。この段差部分には、斜面84が設けられている。斜面84は、光軸Sに対して面81bとは反対側に傾斜している。斜面84の傾斜角は、面81bの傾斜角よりも大きい。
図5は、光送信モジュール1を備える光送信装置(Transmitter optical sub-assembly:TOSA)70を示す斜視図である。光送信装置70は、本実施形態の光送信モジュール1と、集光レンズ及びスタブを内包する金属製の筒状部材(スリーブ)71とを備える。光送信モジュール1のキャップ5と、筒状部材71とは、例えばYAG溶接によって相互に接合されている。なお、光送信モジュール1は、光受信モジュールと組み合わせて双方向モジュール(Bi-directional Optical SubAssembly:BOSA)として使用されてもよい。或いは、互いに波長が異なる光を出力する複数の光送信モジュール1を並設し、フィルタ、ミラー等の光学部品を用いてこれらの光を合波することによって集積モジュールを構成してもよい。双方向モジュールや集積モジュールにおいても、光送信モジュール1と金属製の筒状部材とが、例えばYAG溶接によって相互に接合される。
続いて、図6及び図7を参照しつつ、光送信モジュール1の製造方法について説明する。光送信モジュール1を製造する際には、まず、キャップ5を準備する。キャップ5は、筒状部材71とのYAG溶接に十分に耐えるために厚い端壁7を有することが望ましい。故に、キャップ5を、プレス成型ではなく切削加工により形成することが望ましい。
次に、図6の(a)に示すように、キャップ5及び光学窓8の外側の表面形状に対応する形状を有する第1の金型61内にキャップ5を配置する。続いて、図6の(b)に示すように、溶融したガラス51をキャップ5の開口7a内に配置する。そして、図7の(a)に示すように、キャップ5及び光学窓8の内側の表面形状に対応する形状を有する第2の金型62との間に溶融したガラス51を挟んで、ガラス51を成型する。その後、ガラス51を冷却し、金型61,62を取り去ることによって、キャップ5に溶着した光学窓8が形成される(図7の(b))。
続いて、図2に示したように、ステム3の主面3a上に、サブキャリア30、キャリア20、半導体レーザチップ40、モニタPD50、及びレンズ60を配置する。そして、図1に示したように、キャップ5をステム3の主面3aに接合し、半導体レーザチップ40等をキャップ5により覆う。このときの接合方法は例えば抵抗溶接である。以上の工程を経て、本実施形態の光送信モジュール1が作製される。
以上の構成を備える本実施形態の光送信モジュール1及びその製造方法によって得られる効果について、従来の光送信モジュールが有する課題とともに説明する。図8の(a)は、従来の光送信モジュールに用いられるキャップ105の断面を模式的に示す図である。同図に示すように、キャップ105の開口107aには、平板状のガラス製の光学窓108が取り付けられる。光学窓108は、低融点ガラス109を介してキャップ105に固定され、CANパッケージの内部を気密に封止する。しかしながら、図8の(b)に示すように金属製の筒状部材71がYAG溶接によってキャップ105に取り付けられる際、溶接時の熱によって低融点ガラス109が溶融し、CANパッケージ内の気密封止状態が損なわれるおそれがある。
上記の課題に対し、本実施形態の光学窓8は、単一のガラス材料からなり、外側面8aが開口7aの内側面に溶着することによりキャップ5に固定されている。このように、光学窓8の外側面8aが開口7aの内側面に溶着(例えば金属とガラスの一体成型)されることにより、光学窓8を十分な強度でもってキャップ5に固定することができる。また、この場合、比較的高融点のガラス材料を用いることが可能なので、金属製の筒状部材71を溶接によってキャップ5に取り付ける際に、溶接の熱によるガラスの溶融を抑え、CANパッケージ4内の気密封止状態が損なわれることを抑制できる。
本実施形態のように、光学窓8は、光を通過させる中央部81と、中央部81を囲み外側面8aを含む周縁部82とを有し、中央部81の面81a,81bの法線方向は光軸Sの方向に対して傾斜してもよい。従来、図8の(a)に示した板状の光学窓108をキャップ105に取り付ける際には、図9の(a)に示すようにキャップ105の内側から切削工具Bを挿入し、光学窓108を設置する台座部分107bをキャップ105の開口107aの周囲に形成し、光学窓108の縁部を台座部分107bに配置する。そして、光軸Sの方向に対して傾斜した状態で板状の光学窓108を取り付ける場合には、図9の(b)に示すように、キャップ105の奥行き方向に対して切削工具Bを斜めに挿入する。しかし、例えばCANパッケージ内に収容される各部品がステム上に高く積まれる等によってキャップ105の奥行きが長い場合、キャップ105の側壁部分に切削工具Bが干渉してしまい(図中の部分C)、切削工具Bを挿入できないことがある。これに対し、本実施形態の光送信モジュール1では、キャップ5に対して光学窓8を溶着により固定するので、キャップ5の奥行きが長い場合であっても、キャップ5に光学窓8を問題なく固定することができる。換言すると、本実施形態の光送信モジュール1によれば、従来より長い奥行きを有するキャップ5を使用することが可能になる。
本実施形態のように、周縁部82は中央部81よりも厚くてもよい。この場合、光学窓8の厚み方向における外側面8aの寸法を大きくできるので、キャップ5に対して光学窓8を十分な強さでもって固定することができる。また、本実施形態の光送信モジュール1では、面81a,81bの法線方向が光送信モジュール1の光軸方向に対して傾斜しているので、中央部81を通過する光の光軸Sは僅かに平行移動する。この平行移動は光軸ばらつきの一要因となり、また、その移動量は中央部81が厚いほど大きくなる。本実施形態のように、中央部81が周縁部82よりも薄いことによって、光軸Sの平行移動量を小さく抑えることができ、光軸ばらつきを低減できる。また、周縁部82が中央部81よりも厚いことによって、安定した気密封止を実現することができる。また、この場合、周縁部82の面82a,82bの法線方向は、光軸Sの方向に沿っていてもよい。これにより、光軸Sの方向における光学窓8全体の厚みを抑え、光送信モジュール1を小型化することができる。
本実施形態のように、光送信モジュール1は、ステム3上に設けられた熱電変換素子11と、熱電変換素子11上に設けられ、半導体レーザチップ40の光軸Sが光学窓8を通るように半導体レーザチップ40を搭載するキャリア(キャリア20及びサブキャリア30)とを備えてもよい。この場合、ステム3上に熱電変換素子11及びキャリアが積み上げられることとなり、キャップ5の奥行きが長くなる。このような場合であっても、本実施形態の光送信モジュール1によれば、キャップ5に光学窓8を問題なく固定することができる。
前述したように、本実施形態に係る光送信モジュール1の製造方法は、キャップ5の開口7a内に溶融したガラス51を配置する工程と、光学窓8の外側の表面形状に対応する形状を有する金型61と、光学窓8の内側の表面形状に対応する形状を有する金型62との間に溶融したガラス51を挟んで成型することにより光学窓8を形成する工程とを含む。例えばこのように、金属製のキャップ5とガラス製の光学窓8とを一体成型すれば、単一のガラス材料からなる光学窓8の外側面8aを開口7aの内側面に溶着させることができ、本実施形態の光送信モジュール1を容易に実現することができる。
本発明による光モジュール及びその製造方法は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では光モジュールの例として光送信モジュールを示し、半導体光素子として半導体レーザチップ40を示したが、本発明は光受信モジュールにも適用可能であり、その場合、半導体光素子としてフォトダイオードといった半導体受光素子が用いられる。また、上記実施形態では光学窓の法線方向が光軸方向に対して傾斜している場合を例示したが、光学窓の法線方向は光軸方向に沿っていてもよい。また、上記実施形態では平板状の光学窓を例示したが、例えばガラスレンズといった平板以外の形状を有する光学窓にも本発明を適用できる。
1…光送信モジュール
3…ステム
3a…主面
4…パッケージ
5…キャップ
6…リードピン
7…端壁
7a…開口
8…光学窓
8a…外側面
11…熱電変換素子
13,15…板状体
20…キャリア
21…側面
30…サブキャリア
40…半導体レーザチップ
42…高周波配線
45…セラミック基板
45a…高周波配線
46…サーミスタ
47…コンデンサ
51…ガラス
60…レンズ
61,62…金型
70…光送信装置
71…筒状部材
81…中央部
81a,81b…面
82…周縁部
82a,82b…面
83,84…斜面
B…切削工具
S…光軸

Claims (6)

  1. 金属製のステムと、
    前記ステム上に設けられた半導体光素子と、
    円筒の一端が塞がれた形状を有し、前記円筒の他端において前記ステムに接合されるとともに前記半導体光素子を前記ステム上において覆う金属製のキャップと、
    前記キャップの前記円筒の一端に設けられた開口を塞ぐ光透過性の光学窓と、を備え、
    前記光学窓は、単一のガラス材料からなり、外側面が前記開口の内側面に溶着することにより前記キャップに固定されている、光モジュール。
  2. 前記光学窓は、光を通過させる中央部と、前記中央部を囲み前記外側面を含む周縁部とを有し、
    前記中央部は、前記キャップの内側を向く第1の面と、前記キャップの外側を向く第2の面とを有し、
    前記第1及び第2の面の法線方向は当該光モジュールの光軸方向に対して傾斜している、請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記周縁部は前記中央部よりも厚い、請求項2に記載の光モジュール。
  4. 前記周縁部は、前記キャップの内側を向く第3の面と、前記キャップの外側を向く第4の面とを有し、
    前記第3及び第4の面の法線方向は当該光モジュールの光軸方向に沿っている、請求項3に記載の光モジュール。
  5. 前記ステム上に設けられた温度制御装置と、
    前記温度制御装置上に設けられ、前記半導体光素子の光軸が前記光学窓を通るように前記半導体光素子を搭載するキャリアと、
    を更に備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光モジュール。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光モジュールの製造方法であって、
    前記キャップの前記開口内に溶融したガラスを配置する工程と、
    前記光学窓の外側の表面形状に対応する形状を有する第1の金型と、前記光学窓の内側の表面形状に対応する形状を有する第2の金型との間に前記溶融したガラスを挟んで成型することにより前記光学窓を形成する工程と、
    前記ステム上に前記半導体光素子を配置する工程と、
    前記キャップを前記ステムに接合する工程と、
    を含む、光モジュールの製造方法。
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