JP5428506B2 - 半導体レーザモジュール及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザモジュール及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5428506B2
JP5428506B2 JP2009112638A JP2009112638A JP5428506B2 JP 5428506 B2 JP5428506 B2 JP 5428506B2 JP 2009112638 A JP2009112638 A JP 2009112638A JP 2009112638 A JP2009112638 A JP 2009112638A JP 5428506 B2 JP5428506 B2 JP 5428506B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
frame
lens
holding member
mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009112638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010263070A (ja
Inventor
征爾 清田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Corp
Original Assignee
Nichia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Corp filed Critical Nichia Corp
Priority to JP2009112638A priority Critical patent/JP5428506B2/ja
Publication of JP2010263070A publication Critical patent/JP2010263070A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5428506B2 publication Critical patent/JP5428506B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

本発明は、半導体レーザモジュール及びその製造方法に関する。
半導体レーザは、次世代DVDなどの大容量・高密度の情報記録・再生が可能な光ディスクシステムへの利用、パーソナルコンピュータ等の電子機器への利用に対する要求が高まりつつある。また、紫外域から赤色に至るまで幅広い可視光の波長域での発振が可能と考えられていることから、その応用範囲は光ネットワークの光源など多岐にわたるものと期待されている。特に、レーザを用いることで自然に近い発色が可能であり、さらに、半導体レーザは小型で消費電力が少ないため、レーザディスプレイ、レーザプロジェクタなどに用いるディスプレイの分野への応用研究及び実用化が広まっている。
例えば、赤、緑及び青のレーザをコリメートレンズで平行光とし、ダイクロイックミラーを用いて混色し、強度変調して色調を表現することができる。
このような技術に応用するため、半導体レーザに関して、種々の研究がなされている。例えば、放熱性を改善したパッケージに収容された半導体レーザ(例えば、特許文献1:特開2006−13551号)、半導体レーザからの出射光をライン状に導くレーザーサインユニット(例えば、特許文献2:2006−242735号)などが提案されている。また、半導体レーザと光ファイバの結合効率を向上させて、半導体レーザを光ネットワークの光源として用いるために、ファイバガイドを球面とし、半導体レーザに固定した光電子装置などが提案されている(例えば、特許文献3:特開平4−57006号)。
半導体レーザ、レンズ及びミラーをモジュール化する際には、その実装精度により大きく特性に差が生じる。したがって、上述のような分野での実用化のために、実装精度の向上は必要不可欠である。つまり、半導体レーザモジュールでは、複数の部材を組み合わせるため、半導体レーザとレンズ、レンズとミラーとの連結工程において、それぞれ高い精度が求められる。
また、半導体レーザモジュールを小型のプロジェクタ又はディスプレイ等に用いるためには、装置自体の小型化も要求される。各部材の小型化は、部材同士を連結固定すること自体を困難とするとともに、微小なずれであっても相対的にずれを増大させるため、実装精度の向上がさらに困難となる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、半導体レーザ装置を備えた半導体レーザモジュールの小型化を可能にするとともに、レーザ光の光軸の調整を容易かつ簡便に実現して、光軸のずれを抑制することができる半導体モジュール及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体レーザモジュールは、
(1)半導体レーザ装置と、レーザ光の出射方向に配置されたレンズユニットと、ミラーユニットとがこの順に配置された半導体レーザモジュールであって、
前記レンズユニットは、レンズと、内部に前記レンズを保持し、前記ミラーユニット側の端部の外面に球面を有する円筒形状のフレームとを備え、
前記ミラーユニットは、ミラーと、レーザ光を通過させる第1開口部と、前記ミラーを保持するホルダーと、前記ホルダーに固定された円筒形状の保持部材と、を備え
前記保持部材は、前記フレームの球面と内接し、固定されているか、
(2)半導体レーザ装置と、レーザ光の出射方向に配置されたレンズユニットと、ミラーユニットとがこの順に配置された半導体レーザモジュールであって、
前記レンズユニットは、レンズと、内部に前記レンズを保持し、前記ミラーユニット側の端部の内面に球面を有する円筒形状のフレームとを備え、
前記ミラーユニットは、ミラーと、レーザ光を通過させる第1開口部と、前記ミラーを保持するホルダーと、前記ホルダーに固定された円筒形状の保持部材と、を備え、
前記保持部材は、前記フレームの球面と外接し、固定されていることを特徴とする。
このような半導体レーザモジュールは、以下の少なくとも1つの構成を備えることが好ましい。
前記フレームは、ミラーユニット側の端部が球面である。
前記ミラーユニットは、さらに、前記ホルダーに固定され、前記フレームを保持する円筒形状の保持部材を備える。
前記フレームのミラーユニット側の外面が、前記保持部材に内接され、固定されている。
前記レンズユニットはさらに鏡筒を備え、前記レンズは前記鏡筒に内装されてフレーム内に収容されており、前記ミラーユニット側のフレームの端部は前記鏡筒の端部と同じか又は突出している。
前記保持部材の長さは、前記フレームの長さよりも短い。
さらに連結部材を備えており、前記半導体レーザ装置と前記フレームとは、前記連結部材によって固定されてなる。
波長の異なる複数の半導体レーザ装置と、該半導体レーザ装置に対応する複数のレンズユニットと複数のミラーとを備える。
前記レンズはコリメートレンズである。
前記ミラーユニットは、一面に半導体レーザ装置及びレンズユニットが装備されており、レーザ光の入射方向に対して垂直な方向から光を出射する。
前記ミラーユニットのホルダーは、前記第1開口部と異なる方向に延長し、内部で前記第1開口部と連結する第2開口部を備え、該第1開口部及び第2開口部の連結部位にミラーが保持されてなる。
前記ミラーユニットは、外形が略四角柱であり、内部に複数のミラーが保持されており、半導体レーザ装置が、前記各ミラーに対応して複数、前記ミラーユニットの外面に装着されてなる、
前記ミラーユニットは、ダイクロイックミラーを備える。
本発明の半導体レーザモジュールの製造方法は、
(1)半導体レーザ装置を準備する工程と、
レンズを保持し、端部の外面が球面である円筒形状のフレームを有するレンズユニットを準備する工程と、
円筒形状の保持部材を有するミラーユニットを準備する工程と、
前記フレームと前記半導体レーザ装置とを連結固定する工程と、
前記保持部材に前記フレームの球面を内接させる工程と、
前記フレームの球面を摺動させて前記半導体レーザ装置の光軸方向を調整した後、前記保持部材と前記フレームとを固定する工程とを備えるか、
(2)半導体レーザ装置を準備する工程と、
レンズを保持し、端部の内面が球面である円筒形状のフレームを有するレンズユニットを準備する工程と、
円筒形状の保持部材を有するミラーユニットを準備する工程と、
前記フレームと前記半導体レーザ装置とを連結固定する工程と、
前記保持部材に前記フレームの球面を外接させる工程と、
前記フレームの球面を摺動させて前記半導体レーザ装置の光軸方向を調整した後、前記保持部材と前記フレームとを固定する工程を備えることを特徴とする。
このような半導体レーザモジュールの製造方法では、以下の少なくとも1つの構成を備えることが好ましい。
前記フレームと半導体レーザ装置との連結固定は、半導体レーザ装置に第1連結部材を取り付け、フレームと第1連結部材とを第2連結部材を用いて連結固定する工程を含む。
光軸方向の調整後、さらに、前記保持部材とフレームとを、レーザ溶接によって連結固定する。
本発明の半導体モジュールによれば、小型化を実現することができる。また、レーザ光の光軸の調整を容易かつ簡便に実現して、光軸のずれが抑制された半導体モジュールを提供することができる。
また、本発明の半導体モジュールの製造方法によれば、レーザ光の光軸の調整を容易に、かつ簡便に行うことができ、実装精度に優れた半導体モジュールの製造効率を向上させることができる。
本発明の半導体レーザモジュールの一実施形態を示す断面図である。 図1の半導体レーザモジュールを構成する半導体レーザ装置及びレンズユニットの組み立てを説明するための分解斜視図である。 本発明の半導体レーザモジュールの別の実施形態を示す断面図である。 図3の半導体レーザモジュールのミラーユニットを説明するための透視/斜視図である。 本発明の半導体レーザモジュールの別の実施形態を示す要部の断面図である。 本発明の半導体レーザモジュールの別の実施形態を示す要部の断面図である。 本発明の半導体レーザモジュールの別の実施形態を示す要部の断面図である。 本発明の半導体レーザモジュールの別の実施形態を示す要部の断面図である。 本発明の半導体レーザモジュールの別の実施形態を示す要部の断面図である。
本発明の半導体レーザモジュール(以下、単に「モジュール」と記載することがある)は、例えば、図1に示したように、主として、半導体レーザ装置11と、レンズユニット13と、ミラーユニット17とが、この順に配置されて構成され、図1中12aに示すようにレーザ光が取り出される。
このようなモジュールは、後に詳述するが、特に、フレームのミラーユニット側の外面が球面(図1中、14a)を有しており、この球面が保持部材(図1中、20)に内接されて固定されていること、半導体レーザ装置とレンズとが、連結部材(図1中、21及び22)により連結固定されていること、ミラーユニットには、保持部材が設けられ、レンズ及び半導体レーザが連結されていることをその特徴のひとつとする。
このようなモジュールは、例えば、図1に示すように、1つの半導体レーザ装置と、1つのレンズユニットと、1つのミラーを備えた1つのミラーユニットによって構成されていてもよいが、図4に示すように、2つ以上の半導体レーザ装置と、これら半導体レーザ装置に組み合わせられる2つ以上のレンズユニットと、各半導体レーザ装置に対応する2つ以上のミラーを備える1つのミラーユニットとによって構成されていることが好ましい。この場合の半導体レーザ装置は、異なる波長のレーザ光を出射するものを組み合わせることが適している。
このような構成によって、半導体レーザ装置から出射されるレーザ光の光軸を、モジュール自体を小型化しながら、簡便な操作によって、容易に調整することが可能となる。また、特に後者の複数の半導体レーザ装置を用いるモジュールの場合には、さらに小型化を実現しながら、複数の半導体レーザ装置から出射されるレーザ光の光軸を、簡便な操作によって、容易に、精度よく調整することが可能となる。
(半導体レーザ装置)
半導体レーザ装置は、半導体レーザ素子が搭載された装置であれば、どのようなものであってもよい。典型的には、例えば、図1及び図2に示すように、半導体レーザ装置11は、半導体レーザ素子12と、ステム23と、キャップ24と、端子25とを備える。
半導体レーザ素子としては、特に限定されず、n型半導体層とp型半導体層との間に、多重又は単一量子井戸構造を有する活性層を挟持した構造のものが挙げられる。半導体レーザ素子から出射される光の波長、つまり発振波長は特に限定されず、例えば、赤色系、緑色系、青色系等の種々のものが例示される。また、半導体レーザ素子を構成する半導体材料は特に限定されず、種々の半導体材料からなるレーザを採用することができる。半導体レーザ素子は、1つの半導体レーザ装置を組み立てるために1つのみを用いてもよいし、2以上を組み合わせて用いてもよい。
半導体レーザ素子は、ステム上に、放熱部材を介して、例えば、ボンディング部材によって設置されていることが好ましい。半導体レーザ素子のステム上への載置は、いわゆるフェイスダウン実装、フェイスアップ実装、フリップチップ構造等いずれの形態でもよい。
ステムは、端子の一端を鉛直方向に突出させるための貫通孔が形成されており、この貫通孔を通して、端子が外部に延設されている。端子には、半導体レーザ素子の電極がワイヤを介して電気的に接続さている。
ステムの形状及び材料は、特に限定されるものではなく、種々の形状のものであってもよく、金属、セラミックス、ダイヤモンド等により形成することができる。
放熱部材は、半導体レーザ素子で発生した熱を逃がす役割を果たし、半導体レーザ素子の基板よりも熱伝導率が高いものであることが好ましい。また、半導体レーザ素子と熱膨張係数が近いもの、熱応力を緩和させることができるもの、その表面が無機材料のみで構成されているもの、所定の方向に熱を逃がすことができるもの(例えば、Al、Si、AlN、ダイヤモンド、Cu−ダイモンド等)のいずれか又は全てを備える材料が好ましい。
半導体レーザは、キャップにより気密封止されていることが好ましく、通常、半導体レーザ素子を被覆するとともに、ステムに、抵抗溶接及び半田付け等で接着されている。キャップは、例えば、熱伝導率が高い材料で形成されていることが好ましく、例えば、Ni−Fe合金、コバール、Ni、Co、Fe、真鍮等種々の材料を用いることができる。
キャップの形状は、例えば、有底の筒型(円柱又は多角形柱等)又は錐台型(円錐台又は多角形錐台等)、ドーム型及びこれらの変形形状等、種々の形状が挙げられる。なかでも、円筒であることが好ましい。
キャップは、発光素子のステムへの搭載形態に応じて、発光素子の光出射部位に対向する部分に、発光素子からの光を通過させる貫通孔を有している。従って、貫通孔は、キャップの上面又は側面等のいずれの部位に形成されていてもよい。貫通孔には、透光部材が支持されている。
透光部材は、発光素子からの光を通過させる部材であり、これによって、レーザ光を取り出すことができる。透光部材は、半導体レーザ素子から出射された光の吸収率が低いこと、言い換えると、発光素子から出射された光の60%以上、85%以上、さらに90%以上を透過させることができるものが好ましい。例えば、ガラス、石英ガラス、サファイア、セラミック(ZrO、Al、AlN、GaN等)、樹脂(シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等)等又はこれらの組み合わせにより形成することができる。また、透光部材は、波長変換部材、光拡散材等を含有していてもよい。波長変換部材及び光拡散材は、当該分野で用いられているもののいずれを用いてもよい。
(レンズユニット)
レンズユニットは、拡散光であるレーザ光をミラーユニットへ入射させる役割を果たすものであり、レーザ光の出射方向に配置されている。そのために、例えば、図1に示したように、レンズユニット13は、少なくとも、レンズ16と、フレーム14とを備えて構成される。
レンズは、ガラス、プラスチック等、一般に用いられている材料によって形成され、種々の特性を有するものを採用することができる。本発明では、種々のアプリケーションへの適用のため、ミラーユニットから取り出す光を平行光とすることが好ましく、そのため、レーザ光をミラーユニットへ平行光として入射させるために、コリメートレンズを用いることが好ましい。なお、レンズの平面形状は特に限定されないが、円形であることが好ましい。
フレームは、レンズを保持するためのものであり、レンズと、半導体レーザ装置及びミラーユニットとを直接又は間接に連結固定するための部材である。
フレームは、筒状であることが適しており、特に、円筒形状であることが好ましい。
フレームの一端又は両端は球面を有している。このようにフレームの端部が球面を有していることで、半導体レーザモジュールの組み立て時に、フレームの球面とミラーユニット及び/又は半導体レーザ装置等(後述する連結部材等を介して)を接触させた接触面において三次元方向に任意に摺動させることができる。これによって、ミラーユニット及び/又は半導体レーザ装置との固定の際に光軸の方向を容易に調整することができる。そのため、モジュールの光軸ずれを防止することができ、モジュールの歩留まりを向上させることができる。
フレームの一端に球面が設けられる場合には、ミラーユニット側の端部が球面であることが好ましい。これにより、半導体レーザ素子とレンズユニットを組み立てて固定した状態で、光軸を調整し、ミラーユニットと連結固定することができる。よって、最終的な組み立てでの光軸のずれを抑えることができ、より高精度に半導体レーザモジュールを組み立てることが可能になる。
球面は、フレームの内面又は外面のいずれに設けられていてもよいが、外面が球面であることが好ましい。これにより、球面をミラーユニット又は半導体レーザ装置等に内接させることができ、ミラーユニットの開口部又は保持部材と連結固定する際に、より簡便に確実に連結固定させることが可能になる。
さらに、好ましくはその一端側(例えば、後述するミラーユニット(図1中、17)側)であって、かつ外面が球面(図1中、14a)を有しているものである。このような球面の外面を有することによって後述するミラーユニット(図1中、17)の保持部材(図1中、20)の内面に接触させることができ、その内面において二次元及び三次元方向の任意の方向に摺動させることができるために、ミラーユニットとの固定の際に光軸の方向を適宜調整することができる。そのため、モジュールの光軸ずれを防止することができ、モジュールの歩留まりを向上させることができる。
フレームの厚みは特に限定されないが、球面を有する部位の厚み、特に、先端部分は、ミラーユニット側で最も薄くなるように形成されることが好ましい。
球面の曲率は、フレームが、後述するミラーユニット(図1中、17)の保持部材(図1中、20)の内面に接触し、その内面において二次元及び三次元方向の任意の方向に摺動することができる程度であれば特に限定されない。また、フレームが、保持部材の内面において任意の方向に摺動した場合に、フレームの先端がミラーユニットのホルダー(図1中、18)に接触しないように調整されていることが好ましい。球面の長さ(フレームの全長に占める球面の高さ)は、特に限定されるものではなく、フレームの大きさ及び長さ等、後述するミラーユニットにおける保持部材の高さ及び径(又は幅等)等によって適宜調整することができる。例えば、フレームの全長の1/2〜1/10程度が例示される。
フレームの大きさは特に限定されるものではないが、少なくとも、フレームの長さ(高さ)は、レンズの厚みと同じか、レンズ厚よりも長いことが好ましい。これによって、フレーム内にレンズを完全に収めることができる。また、フレームの長さを、後述する鏡筒(図1の15)の長さと同等以上とすることが好ましい。これにより、フレームの端部を鏡筒の端部と同じか、それもよりも突出させることができる。
なお、フレームの半導体レーザ装置側は、中央部分よりも外幅が狭く(又は外径が小さく)なるように、切欠き(図2中、14b)を形成することが好ましい。これにより、モジュールのより小型化を図ることができる。
レンズユニット13は、さらに、鏡筒15を備えていてもよい。この鏡筒は、レンズの外周を包囲し、その外形がフレームの内形に対応するように形成されていることが好ましい。また、上述したように、鏡筒の長さは、フレームと同程度であるかそれよりも短いことが適しており、さらに、レンズの厚みよりも長いことが好ましい。
レンズユニットにおけるフレーム及び鏡筒を形成する材料は特に限定されず、金属、合金、セラミックス等の種々の材料が挙げられるが、特に、フレームは、半導体レーザ装置、後述する連結部材、ミラーユニット等と、溶接(例えば、レーザ溶接)等によって連結固定することから、これに適する材料、例えば、ステンレス鋼等によって形成されていることが好ましい。
(ミラーユニット)
ミラーユニットは、半導体レーザ素子からのレーザ光を所望の方向に出射させる、あるいは、複数の半導体レーザ素子からのレーザ光の光軸を調整して、方向転換、強度変調又は色調表現等を行う役割を果たす。例えば、図1に示すように、ミラーユニット17は、ミラー19と、ミラー19を保持するホルダー18と、保持部材20とを備える。
ミラーは、特定の波長のレーザ光を反射し、その他の波長の光を透過させるものが適しており、例えば、ダイクロイックミラーが好ましい。つまり、モジュールとして、1つのみの半導体レーザ装置を用いる場合には、その半導体レーザ装置が出射するレーザ光を反射し、このレーザ光以外の波長を有する光を透過するミラーを用いることが適している。また、モジュールとして2つ以上の半導体レーザ装置を用いる場合には、それらの搭載位置と、最終的にミラーユニットから出射される光の方向とによって適宜設定することが必要となるが、反射する光と透過する光との任意の組み合わせ機能を有するミラーを選択することが必要である。
ミラーは、通常、ガラス、プラスチック、誘電体材料等の種々の材料で形成することができる。
ホルダーの外形は、特に限定されるものではなく、ホルダーの外形の一部に平面が存在する形状が適しており、例えば、四角柱又はこれに近似する形状のものが好ましい。このような平面の存在により、後述する保持部材を高精度で連結固定することが容易となる。
ホルダーは、1つのみの半導体レーザ装置を用いる場合には、異なる方向に延長し、少なくとも内部で互いに連結する2つの開口部(1組の開口部)有する。言い換えると、ホルダー内で延長方向が変化して2箇所で外面にいたる1つの孔を有する。つまり、レーザ光の入射する開口部(第1開口部)とレーザ光の出射する開口部(第2開口部)を有しており、その連結部分において、上述したミラーが保持されていることが適している。これによって、半導体レーザ素子からのレーザ光の出射方向を転換させることができる。ここでの連結角度は特に限定されないが、20〜160°程度、40〜140°程度、60〜120°程度が適しており、90°±10°程度が好ましく、90°がより好ましい(図1中、18)。
また、2つの開口部は1箇所で連結(好ましくは、直交)しているのであれば、一方が又は双方がホルダーを一方向に貫通する孔であってもよい。具体的には、図1に示したように、1つの半導体レーザ装置に対して、略四角中のホルダー18のレーザ光入射方向(例えば、y方向)に貫通孔18yを1つ有し、さらに、この貫通孔18yに直交して貫通する貫通孔18xを有するものが例示される。
ホルダーは、2つ以上の半導体レーザ装置を用いる場合には、上述した1組の開口部又は1つの孔を、各半導体レーザ装置の数に対応して複数設けられていることが必要である。
孔の大きさは特に限定されるものではなく、半導体レーザ装置からレンズを通ってホルダーに入射される光の直径より大きければよい。また、保持部材を用いない場合には、フレームの球面部と当接可能な大きさで開口部を設けることが好ましい。
本発明では、ミラーユニットの開口部に対応するように円筒形状の保持部材を有することが好ましい。保持部材は、ホルダーに固定され、レンズユニット(図1中、13)のフレーム(図1中、14)を保持する機能を果たす部材である。
保持部材の形状は、例えば、筒状であることが適しており、円筒形状であることが好ましい。このような形状を有していることにより、保持部材の内面に、レンズユニットのフレームにおける球面状の外面(図1中、14a)を接触させて、レンズユニットを二次元及び三次元方向の任意の方向に調整することが容易となる。したがって、保持部材の幅(又は径)は、レンズユニットのフレームの球面状の外面をその内部に収容することができる大きさ、つまり、フレーム(図1中、14)の最もミラーユニット側の端部の幅よりも大きく、球面の部位のうち、最も半導体レーザ装置側の幅よりも小さく設定されていることが好ましい。
保持部材の長さは、一般に、フレーム長よりも短いことが適している。フレームが二次元及び三次元方向の任意の方向に摺動した場合に、フレームの先端がミラーユニットのホルダー(図1中、18)に接触しないように調整されていることが好ましい。このような保持部材を設けることにより、ミラーからレンズまでの距離を十分小さくしてモジュールの小型化を図ることができる。
また、複数の半導体レーザ装置を用いる場合には、ホルダーの外面に、上述した開口部に対応して、半導体レーザ装置の数だけ保持部材が設けられることが好ましい。これによって、モジュールの一体小型化が可能となる。複数の半導体レーザ素子に対して素子毎に二次元及び三次元方向の任意の方向に摺動させて光軸の調整を行うことができ、より高精度に所望の光を取り出すことが可能になる。
複数の半導体レーザ装置は、ミラーユニットの外面のうち、同一面上に配置され、かつ直線状に配置されることが好ましい。これにより半導体レーザモジュールの小型化が可能になる。半導体レーザ装置は長い端子を有する長尺な部材であるため、特に複数の半導体レーザ装置を用いる場合は、モジュール一体の小型化が困難になる。このように最も長尺な部材を同一面上かつ直線状に搭載することでデッドスペースを削減し、モジュール一体としての体積を小さくすることができる。また、このような半導体レーザモジュールにおいて、レーザ光の入射方向に対して垂直な方向から光を出射することが好ましい。
ミラーユニットを構成するホルダー及び/又は保持部材を形成する材料は特に限定されず、金属、合金、セラミックス等の種々の材料が挙げられるが、ホルダー及び/又は保持部材は互いに又は保持部材はフレームと、溶接等によって連結固定することから、これに適する材料、例えば、ステンレス鋼等によって形成されていることが好ましい。
(連結部材)
本発明のモジュールは、さらに、連結部材を備えていてもよい。連結部材は、例えば、半導体レーザ装置とレンズユニットとを連結固定するための部材である。
連結部材は、1つの部材のみで構成されていてもよいが、図1及び2に示すように、第1連結部材21及び第2連結部材22等のように複数の部材によって構成されていてもよい。
例えば、第1連結部材21は、半導体レーザ装置11に接着される。ステム23の最外周に固定され、その高さは特に限定されるものではなく、キャップの上面と鏡筒の下面が接触しない高さであればよい。
第2連結部材22は、第1連結部材21の上面及びフレーム14(好ましくは、切欠き14bの外周)に連結固定される。特に、フレームの切欠き14bに連結固定されることで、幅を第1連結部材よりも小さくでき、小型化を図ることができる。
本発明の半導体レーザモジュールの製造方法では、外面の一部に球面を備えるフレームをレンズに取り付ける。
レンズは、そのままフレーム内に収容してもよいし、上述した鏡筒等を介して取り付けてもよい。鏡筒にレンズを取り付ける場合には、両者は接着剤を用いてもよいし、予め鏡筒内部にガラスレンズを成形及び融着し、鏡筒とレンズが一体となったガラスモールドレンズを用いてもよい。また、鏡筒又はレンズの外周が、フレームの内周に対応する形状とすれば、これらの取り付けは、嵌合していればよく、必ずしも固定されていなくてもよい。
また、フレームと半導体レーザ装置とを連結固定する。ここでのフレームは、上述したように、レンズ及び/又は鏡筒を取り付けたものであってもよいし、取り付け前のフレームのみに対してでもよい。連結固定の方法は、特に限定されるものではなく、当該分野で公知のいかなる方法を利用してもよい。例えば、溶接が挙げられ、特に、レーザ溶接を利用することが好ましい。
フレームの球面を保持部材に内接し、この球面を摺動させて、半導体レーザ装置の光軸方向を調整する。フレームの球面を保持部材に内接することにより、二次元及び三次元の任意の方向に容易に摺動させることができ、高精度の光軸方向の調整を行うことができる。
フレームのミラーユニット側ではなく、保持部材のレンズユニット側の外面を球面とする場合には、フレーム又は鏡筒を保持部材の幅よりも広くする必要がある。
しかも、フレームと保持部材とを連結固定する場合には、保持部材の内面がデッドスペースとなるため、ミラーからレンズまでの距離が大きくなり、モジュールを小型化することが困難になる。
レンズユニット側の外面を球面とした場合でも、鏡筒と保持部材とを連結固定すればミラーからレンズまでの距離を小さくすることはできる。しかし、この場合には保持部材とレンズとが極近距離で固定されることになり、その光軸の調整の際に保持部材とレンズとが接触したり、溶接時などにレンズ表面に飛散物が付着したりするなどして、モジュールの性能及び歩留まりを低下させる。
また、いずれの場合にも保持部材がフレーム又は鏡筒に内接されるため、ミラーユニットが庇のようになり、溶接が困難になる。
一方、保持部材のレンズユニット側の内面を球面とする場合には、ミラーからレンズまでの距離を小さくすることはできるが、フレーム又は鏡筒が保持部材に内接されるため、保持部材の外面が庇のようになり、溶接が困難になる。
本発明のモジュールを用いることにより、これらの問題を解消することができる。
半導体レーザ装置の光軸方向調整を行って、適切な位置決めを行った後には、フレームと保持部材とを連結固定することが適している。この連結固定は、上記と同様の方法が例示され、なかでも、レーザ溶接を利用することが好ましい。
このようなフレームと半導体レーザ装置との連結固定は、例えば、半導体レーザ装置に第1連結部材を取り付け、フレームと第1連結部材とを第2連結部材を用いて連結固定することが好ましい。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実施形態で説明した構成要素は、他の実施形態の構成要素と置き換え又は組み合わせることができる。
実施形態1
この実施形態1の半導体レーザモジュール30は、図3A及びBに示したように、3つの半導体レーザ装置11、31、41と、3つのレンズユニット13と、1つのミラーユニット37がこの順に配置されて、形成されている。また、3つの半導体レーザ装置及びレンズユニットは、同一面上に搭載され、直線状に配置されている。
各半導体レーザ装置11、31、41は、それぞれ、緑、青及び赤に対応する波長のレーザ光を出射する半導体レーザ素子12、32、42を搭載しており、これら半導体レーザ素子12、32、42は、キャップとステム23とによって、気密封止されている。また、モジュールの底面側に、各端子25を延長している(図3B参照)。
これらの半導体レーザ装置11、31、41は、ミラーユニット37の光出射側から、遠い側に向かって、順に、例えば、赤、青及び緑のレーザ光を出射するように配置されている。
レンズユニット13は、図2に示すように、それぞれ、半導体レーザ装置11、31、41からのレーザ光の出射側に配置され、鏡筒15に保持され、フレーム14内に収容されたレンズ16を備える。
レンズは、例えば、直径1.7mm程度、厚み1.2mm程度のコリメートレンズであり、その外周を略円筒状の鏡筒15が保持している。
フレーム14は、略円筒状であり、その先端部は、球面状に成形されている。フレーム14の最大外径は、3.6mm程度であり、内径は3.0mm程度に設定されており、その先端部の球面の曲率は、半径1.8mm程度に設定されている。フレーム14の長さ(高さ)は、例えば、2.3mm程度である。
ミラーユニット37は、図4に示すように、半導体レーザ装置11、31、41からのレーザ光を反射する3つのミラー19、39、49と、これら3つのミラー19、39、49を一体的に保持したホルダー38と、その外表面であってレンズユニットに対向して固定された3つの保持部材20とを備える。
ホルダー38は、外形が略四角柱であり、ホルダー38の長手方向に貫通する貫通孔38x(第2開口部)と、この貫通孔38xにそれぞれ直交する3つの貫通孔38y(第1開口部)と、3つのミラー19、39、49をそれぞれ挿入するための貫通孔であって、これら貫通孔38x、38yの3つの交点部分に、貫通孔38x及び38yそれぞれに対して略45°程度で交わるように、3つの貫通孔38zとを有している。
ミラー19は、半導体レーザ装置11から出射される緑のレーザ光を反射し、それ以外のレーザ光、つまり青及び赤のレーザ光を透過する機能を有する。
ミラー39は、半導体レーザ装置31から出射される青のレーザ光を反射し、それ以外のレーザ光、つまり、緑及び赤のレーザ光を透過する機能を有する。
ミラー49は、半導体レーザ装置41から出射される赤のレーザ光を反射し、それ以外のレーザ光、つまり、緑及び青のレーザ光を透過する機能を有する。
ホルダー38に形成された3つの貫通孔38yの一端側の外表面には、保持部材20が、レーザ溶接によって固定されている。保持部材20は、ホルダー38の外表面において、貫通孔38yの外周を囲うように、レンズユニット13に対向しており、かつ二次元の任意の方向へのスライド移動によって、半導体レーザ装置11、31、41からのレーザ光が、それぞれミラーの適所に入射するように調整されて、固定されている。
半導体レーザ装置11、31、41は、それぞれ、レンズユニット13と、連結部材を介して、連結固定されている。ここでの連結部材は、第1連結部材21と、第2連結部材22とからなる。
第1連結部材21は、円筒形であり、半導体レーザ装置のキャップの外周を取り囲み、ステム23の外周に固定される。
第2連結部材22は、レンズユニット13側に配置される部材である。その内径は、レンズユニット13のフレーム14の一端部の切欠かれた切欠き14bの外径と対応しており、第2連結部材22とフレーム14とが嵌合によって連結され、レーザ溶接によって固定されている。
フレーム14の球面状の外面14aに加工された端部は、その球面状の外面14aを、ミラーユニット37の保持部材20の内壁に接触させ、二次元又は三次元に内壁内で摺動させることにより、適切な光軸調整が行われて、適切な位置及び角度で、保持部材20に、レーザ溶接によって固定されている。
この実施形態においては、第1連結部材21、第2連結部材22、フレーム14、保持部材20、ホルダー38は、いずれもオーステナイト系ステンレス鋼のSUS304、鏡筒15は、フェライト系ステンレス鋼のSF20Tによって形成されている。
このような半導体レーザモジュールは、以下のように製造することができる。
まず、半導体レーザ装置11、31、41を準備する。サブマウントをパッケージの基体となるステム23に実装し、光源として用いられる半導体レーザ素子12、32、42をサブマウントに実装する。その後、キャップをステム23に接合することによって気密封止し、半導体レーザ装置11、31、41を得る。この実施形態では、上述したように、波長の異なる半導体レーザ装置を3つ準備する。
また、これらの半導体レーザ装置11、31、41に、第1連結部材21を連結固定する。
次に、レンズユニット13を準備する。レンズ16が取り付けられた鏡筒15の外周に、球面状の外面を有するフレーム14を取り付ける。この際、ミラーユニット37に固定する側に、球面状の外面を配置し、半導体レーザ装置11、31、41側の端部には、切欠き14bを設ける。このような切欠き14bを設けることにより、より小型化を図ることができる。
続いて、半導体レーザ装置11、31、41とレンズユニット13とを、第2連結部材22を用いて固定する。つまり、第2連結部材22の内面に、フレーム14の切り欠きを嵌合し、固定する。また、第2連結部22の底面は、第1連結部材21の上面側と連結固定する。
ミラー19、39、49が搭載されたホルダー37に、保持部材20を固定する。この際、半導体レーザ装置11、31、41に電流を印加し、レーザ光の光軸方向を確認する。そして、レーザ光の光軸が、各ミラー19、39、49の適所に配置するように、保持部材20を、ホルダー38の外表面でスライド移動させて、調整する。適当な位置を決定して、保持部材20をホルダー38に固定する。
さらに、ミラーユニット37の保持部材20とフレーム14とを固定する。この際、半導体レーザ装置11、31、41に電流を印加し、レーザ光の光軸方向を確認する。フレーム14の球面状の外面を、保持部材20の内壁に接触させた状態で、摺動させて、半導体レーザ装置11、31、41及びレンズ16を傾け、ミラーユニット37内のミラー19、39、49それぞれへの入射角度が適切になるように、レーザ溶接により固定する。
上述した実施形態による半導体レーザモジュールは、ミラーユニットの保持部材とレンズユニットのフレームとの摺動によって、光軸のずれを、二次元及び三次元において高精度に調整することができるため、簡便な操作により、所望の光を確実に取り出すことができる。
複数の半導体レーザ素子をモジュール化するような場合にも、個々の素子毎に光軸の調整を行うことができるので、より高精度に所望の光を取り出すことが可能になる。
また、半導体レーザ装置からミラーユニットの保持部材までの間に生じるデッドスペースを、縦横方向において、最小限にすることにより、装置の小型化が可能になる。半導体レーザ素子を同一面上にかつ直線状に配置することで、ミラーユニット及び半導体レーザモジュールの体積を小さくすることができる。よって、複数の半導体レーザ装置を用いた場合にも小型のモジュールを得ることが可能になる。
実施形態2
この実施形態の半導体レーザモジュールは、図1に示したように、1つの半導体レーザ装置11と、1つのレンズユニット13と、1つのミラーユニット17がこの順に配置されて形成されている以外、実施形態1と実質的に同様である。
このような半導体レーザモジュールでは、半導体レーザ装置11から出射された光を、任意の方向、例えば、レーザ光の出射方向と直交する方向に簡便に転換することができる。
また、その際、実施形態1と同様に、任意の位置に光軸を微調整することが可能となる。
実施形態3
この実施形態の半導体レーザモジュールは、図5に示すように、半導体レーザ素子11と、レンズユニット13との連結を、1つの連結部材33を用いて行った以外は、実質的に実施形態2と同様である。
このような半導体レーザモジュールでは、実施形態2の効果に加えて、部品を簡略化及び削減することができる。また、製造を簡略化することができる。
実施形態4
この実施形態の半導体レーザモジュールは、図6に示すように、レンズユニット43のフレーム44のミラーユニット側の内面が球面(図6中、44a)を有しており、この球面44aが保持部材20の外面(図6中、20a)と当接して固定されていること以外は、実質的に実施形態2と同様である。
このような半導体レーザモジュールでは、実施形態2と同様に、光軸のずれを二次元及び三次元において高精度に調整することができるため、簡便な操作により、所望の光を確実に取り出すことができる。
実施形態5
この実施形態の半導体レーザモジュールは、図7に示すように、レンズユニット53のフレーム54の半導体レーザ素子側の外面が球面(図7中、54a)を有しており、この球面54aが第2連結部材22に内接されて固定されていること以外は、実質的に実施形態2と同様である。
このような半導体レーザモジュールでは、上記実施形態の効果に加えて、フレームを半導体レーザ装置に取り付けられた連結部材の内面に接触させることができ、その内面において二次元及び三次元方向の任意の方向に摺動させることができる。よって、半導体レーザ装置を固定する際に光軸の方向を適宜調整することができる。その結果、モジュールの光軸ずれを防止することができ、モジュールの歩留まりを向上させることができる。
この実施形態の半導体レーザモジュールは、以下のような方法で製造することも可能である。
まず、半導体レーザ素子側の外面に球面を備えるフレーム54を、鏡筒15とともにレンズ16に取り付ける。この取り付け方法は、上記と同様の方法で行うことができる。
次に、任意の位置でフレーム54と保持部材20を連結固定する。この連結固定は、上記と同様の方法が例示され、なかでも、レーザ溶接を利用することが好ましい。
フレーム54と半導体レーザ装置とを連結固定する。フレーム54の半導体レーザ装置側の球面54aを第2連結部材22に内接し、この球面54aを摺動させて、半導体レーザ装置の光軸方向を調整する。半導体レーザ装置の光軸方向調整を行って、適切な位置決めを行った後、フレーム54と第2連結部材22とを連結固定することが適している。この連結固定は、上記と同様の方法が例示され、なかでも、レーザ溶接を利用することが好ましい。
フレーム54の球面54aを第2連結部材22に内接することにより、二次元及び三次元の任意の方向に容易に摺動させることができ、高精度の光軸方向の調整を行うことができる。
このようなフレームと半導体レーザ装置との連結固定は、例えば、半導体レーザ装置11に第1連結部材21を取り付け、フレーム54と第1連結部材21とを第2連結部材22を用いて連結固定することが好ましい。
実施形態6
この実施形態の半導体レーザモジュールは、図8に示すように、レンズユニット63のフレーム64のミラーユニット側の外面が球面(図8中、64a)を有しており、この球面64aが保持部材20の内面(図8中、20b)と当接している。さらに、フレーム64の半導体レーザ素子側の外面が球面(図8中、64b)を有しており、この球面64bが第2連結部材22に内接されて固定されていること以外は、実質的に実施形態2と同様である。
このような半導体レーザモジュールでは、実施形態4及び5と同様に、任意の製造方法で半導体レーザモジュールを組み立てることができ、製造方法の自由度を向上させることができる。さらに、任意の製造方法で半導体レーザモジュールを組み立てることができ、製造方法の自由度を向上させることができる。
実施形態7
この実施形態の半導体レーザモジュールは、図9に示すように、レンズユニット73のフレーム74のミラーユニット側の内面が球面(図9中、74a)を有しており、この球面74aが保持部材20の外面(図9中、20a)と当接して固定されている。
さらに、レンズユニット73のフレーム74の半導体レーザ素子側の外面が球面(図9中、74b)を有しており、この球面74bが第2連結部材22に内接されて固定されていること以外は、実質的に実施形態2と同様である。
このような半導体レーザモジュールでは、実施形態4及び5と同様に、任意の製造方法で半導体レーザモジュールを組み立てることができ、製造方法の自由度を向上させることができる。さらに、任意の製造方法で半導体レーザモジュールを組み立てることができ、製造方法の自由度を向上させることができる。
本発明の半導体レーザモジュールは、光ディスクシステム及び電子機器への利用、光ネットワークの光源、レーザプリンタの光源、レーザディスプレイ、レーザプロジェクタなどに用いるディスプレイの分野への応用、各種の分析機器等のバイオ関連用途への応用など、広範囲に利用することができる。
10、30 半導体レーザモジュール
11、31、41 半導体レーザ装置
12、32、42 半導体レーザ素子
12a レーザ光
13、43、53、63、73 レンズユニット
14、44、54、64、74 フレーム
14a、54a、64a、64b、74b 球面状の外面(球面)
14b 切欠き
15 鏡筒
16 レンズ
17、37 ミラーユニット
18、38 ホルダー
18x、38x 貫通孔(第2開口部)
18y、38y 貫通孔(第1開口部)
18z、18z 貫通孔
19、39、49 ミラー
20 保持部材
21 第1連結部材
22 第2連結部材
23 ステム
24 キャップ
25 端子
33 連結部材
44a、74a 球面状の内面(球面)
特開2006−13551号 特開2006−242735号 特開平4−57006号

Claims (9)

  1. 半導体レーザ装置と、レーザ光の出射方向に配置されたレンズユニットと、ミラーユニットとがこの順に配置された半導体レーザモジュールであって、
    前記レンズユニットは、レンズと、内部に前記レンズを保持し、前記ミラーユニット側の端部の外面に球面を有する円筒形状のフレームとを備え、
    前記ミラーユニットは、ミラーと、レーザ光を通過させる第1開口部と、前記ミラーを保持するホルダーと、前記ホルダーに固定された円筒形状の保持部材と、を備え
    前記保持部材は、前記フレームの球面と内接し、固定されていることを特徴とする半導体レーザモジュール。
  2. 半導体レーザ装置と、レーザ光の出射方向に配置されたレンズユニットと、ミラーユニットとがこの順に配置された半導体レーザモジュールであって、
    前記レンズユニットは、レンズと、内部に前記レンズを保持し、前記ミラーユニット側の端部の内面に球面を有する円筒形状のフレームとを備え、
    前記ミラーユニットは、ミラーと、レーザ光を通過させる第1開口部と、前記ミラーを保持するホルダーと、前記ホルダーに固定された円筒形状の保持部材と、を備え、
    前記保持部材は、前記フレームの球面と外接し、固定されていることを特徴とする半導体レーザモジュール。
  3. 前記保持部材の長さは、前記フレームの長さよりも短い請求項1又は2に記載の半導体レーザモジュール。
  4. 波長の異なる複数の半導体レーザ装置と、該半導体レーザ装置に対応する複数のレンズユニットと複数のミラーとを備える請求項1〜のいずれか1項に記載の半導体レーザモジュール。
  5. 前記レンズはコリメートレンズである請求項1〜のいずれか1項に記載の半導体レーザモジュール。
  6. 前記ミラーユニットのホルダーは、前記第1開口部と異なる方向に延長し、内部で前記第1開口部と連結する第2開口部を備え、該第1開口部及び第2開口部の連結部位にミラーが保持されてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体レーザモジュール。
  7. 前記ミラーユニットは、ダイクロイックミラーを備える請求項1〜のいずれか1項に記載の半導体レーザモジュール。
  8. 半導体レーザ装置を準備する工程と、
    レンズを保持し、端部の外面が球面である円筒形状のフレームを有するレンズユニットを準備する工程と、
    円筒形状の保持部材を有するミラーユニットを準備する工程と、
    前記フレームと前記半導体レーザ装置とを連結固定する工程と、
    前記保持部材に前記フレームの球面を内接させる工程と、
    前記フレームの球面を摺動させて前記半導体レーザ装置の光軸方向を調整した後、前記保持部材と前記フレームとを固定する工程と、を備える半導体レーザモジュールの製造方法。
  9. 半導体レーザ装置を準備する工程と、
    レンズを保持し、端部の内面が球面である円筒形状のフレームを有するレンズユニットを準備する工程と、
    円筒形状の保持部材を有するミラーユニットを準備する工程と、
    前記フレームと前記半導体レーザ装置とを連結固定する工程と、
    前記保持部材に前記フレームの球面を外接させる工程と、
    前記フレームの球面を摺動させて前記半導体レーザ装置の光軸方向を調整した後、前記保持部材と前記フレームとを固定する工程と、を備える半導体レーザモジュールの製造方法。
JP2009112638A 2009-05-07 2009-05-07 半導体レーザモジュール及びその製造方法 Active JP5428506B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009112638A JP5428506B2 (ja) 2009-05-07 2009-05-07 半導体レーザモジュール及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009112638A JP5428506B2 (ja) 2009-05-07 2009-05-07 半導体レーザモジュール及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010263070A JP2010263070A (ja) 2010-11-18
JP5428506B2 true JP5428506B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=43360925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009112638A Active JP5428506B2 (ja) 2009-05-07 2009-05-07 半導体レーザモジュール及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5428506B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2495774A (en) * 2011-10-21 2013-04-24 Barco Nv Laser diode grid element comprised of standard laser diodes on a heat exchange plate and PCB
JP6135840B2 (ja) * 2012-09-06 2017-05-31 株式会社島津製作所 レーザ装置及びレーザ装置の製造方法
JP6375695B2 (ja) * 2014-05-28 2018-08-22 船井電機株式会社 光源ユニット、プロジェクタ及び光源ユニットの製造方法
JP7237578B2 (ja) 2018-12-28 2023-03-13 浜松ホトニクス株式会社 光源ユニット、投影表示装置、光源ユニットの製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0221612U (ja) * 1988-07-29 1990-02-14
JPH10142468A (ja) * 1996-11-07 1998-05-29 Ricoh Co Ltd 光源装置および光源装置の組立て方法
JP2001255492A (ja) * 2000-03-09 2001-09-21 Fuji Photo Film Co Ltd 合波用光源装置
JP3907051B2 (ja) * 2002-12-11 2007-04-18 日本電信電話株式会社 光モジュール及びその製造方法
JP4019995B2 (ja) * 2003-03-31 2007-12-12 松下電工株式会社 ライン表示器
JP4526414B2 (ja) * 2005-03-03 2010-08-18 株式会社オーディオテクニカ レーザーラインユニットおよびレーザー墨出し器
JP4732139B2 (ja) * 2005-11-15 2011-07-27 新科實業有限公司 光モジュールの製造方法および光モジュール
JP5097473B2 (ja) * 2007-08-10 2012-12-12 三洋電機株式会社 レーザモジュール、照明装置および投写型映像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010263070A (ja) 2010-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102312472B1 (ko) 광 어셈블리
JP5636877B2 (ja) 半導体レーザ装置及びその製造方法
JP5428506B2 (ja) 半導体レーザモジュール及びその製造方法
TW201316634A (zh) 發光裝置
JP2007199461A (ja) 光モジュール
CN112909729A (zh) 激光器
CN113703272A (zh) 激光器及投影设备
CN112825409A (zh) 激光器
WO2016140137A1 (ja) 光モジュール
CN113594847A (zh) 激光器
JP2002267891A (ja) 半導体レーザモジュールおよびその半導体レーザモジュールの調心方法
JP7110851B2 (ja) 光源装置およびプロジェクター
TW463063B (en) Optical module
JP2004253638A (ja) 光部品とその製造方法
JP7163478B2 (ja) 光導波路、平面型光回路および光源モジュール
JP6485002B2 (ja) 光源装置
CN112909731A (zh) 激光器
JP2012164924A (ja) 光通信用送信モジュール
CN116073228A (zh) 激光器及激光器模组
JP7428129B2 (ja) 発光装置および投射型表示装置
JP2007067271A (ja) レーザモジュール
JPWO2017188097A1 (ja) 光モジュール
JP2017194589A (ja) 光源装置およびプロジェクター
JP2022126893A (ja) 光モジュール及びその製造方法
CN112825406A (zh) 激光器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5428506

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250