JP5428506B2 - 半導体レーザモジュール及びその製造方法 - Google Patents
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(1)半導体レーザ装置と、レーザ光の出射方向に配置されたレンズユニットと、ミラーユニットとがこの順に配置された半導体レーザモジュールであって、
前記レンズユニットは、レンズと、内部に前記レンズを保持し、前記ミラーユニット側の端部の外面に球面を有する円筒形状のフレームとを備え、
前記ミラーユニットは、ミラーと、レーザ光を通過させる第1開口部と、前記ミラーを保持するホルダーと、前記ホルダーに固定された円筒形状の保持部材と、を備え、
前記保持部材は、前記フレームの球面と内接し、固定されているか、
(2)半導体レーザ装置と、レーザ光の出射方向に配置されたレンズユニットと、ミラーユニットとがこの順に配置された半導体レーザモジュールであって、
前記レンズユニットは、レンズと、内部に前記レンズを保持し、前記ミラーユニット側の端部の内面に球面を有する円筒形状のフレームとを備え、
前記ミラーユニットは、ミラーと、レーザ光を通過させる第1開口部と、前記ミラーを保持するホルダーと、前記ホルダーに固定された円筒形状の保持部材と、を備え、
前記保持部材は、前記フレームの球面と外接し、固定されていることを特徴とする。
前記フレームは、ミラーユニット側の端部が球面である。
前記ミラーユニットは、さらに、前記ホルダーに固定され、前記フレームを保持する円筒形状の保持部材を備える。
前記フレームのミラーユニット側の外面が、前記保持部材に内接され、固定されている。
前記レンズユニットはさらに鏡筒を備え、前記レンズは前記鏡筒に内装されてフレーム内に収容されており、前記ミラーユニット側のフレームの端部は前記鏡筒の端部と同じか又は突出している。
さらに連結部材を備えており、前記半導体レーザ装置と前記フレームとは、前記連結部材によって固定されてなる。
波長の異なる複数の半導体レーザ装置と、該半導体レーザ装置に対応する複数のレンズユニットと複数のミラーとを備える。
前記レンズはコリメートレンズである。
前記ミラーユニットのホルダーは、前記第1開口部と異なる方向に延長し、内部で前記第1開口部と連結する第2開口部を備え、該第1開口部及び第2開口部の連結部位にミラーが保持されてなる。
前記ミラーユニットは、外形が略四角柱であり、内部に複数のミラーが保持されており、半導体レーザ装置が、前記各ミラーに対応して複数、前記ミラーユニットの外面に装着されてなる、
前記ミラーユニットは、ダイクロイックミラーを備える。
(1)半導体レーザ装置を準備する工程と、
レンズを保持し、端部の外面が球面である円筒形状のフレームを有するレンズユニットを準備する工程と、
円筒形状の保持部材を有するミラーユニットを準備する工程と、
前記フレームと前記半導体レーザ装置とを連結固定する工程と、
前記保持部材に前記フレームの球面を内接させる工程と、
前記フレームの球面を摺動させて前記半導体レーザ装置の光軸方向を調整した後、前記保持部材と前記フレームとを固定する工程とを備えるか、
(2)半導体レーザ装置を準備する工程と、
レンズを保持し、端部の内面が球面である円筒形状のフレームを有するレンズユニットを準備する工程と、
円筒形状の保持部材を有するミラーユニットを準備する工程と、
前記フレームと前記半導体レーザ装置とを連結固定する工程と、
前記保持部材に前記フレームの球面を外接させる工程と、
前記フレームの球面を摺動させて前記半導体レーザ装置の光軸方向を調整した後、前記保持部材と前記フレームとを固定する工程を備えることを特徴とする。
前記フレームと半導体レーザ装置との連結固定は、半導体レーザ装置に第1連結部材を取り付け、フレームと第1連結部材とを第2連結部材を用いて連結固定する工程を含む。
光軸方向の調整後、さらに、前記保持部材とフレームとを、レーザ溶接によって連結固定する。
また、本発明の半導体モジュールの製造方法によれば、レーザ光の光軸の調整を容易に、かつ簡便に行うことができ、実装精度に優れた半導体モジュールの製造効率を向上させることができる。
半導体レーザ装置は、半導体レーザ素子が搭載された装置であれば、どのようなものであってもよい。典型的には、例えば、図1及び図2に示すように、半導体レーザ装置11は、半導体レーザ素子12と、ステム23と、キャップ24と、端子25とを備える。
キャップは、発光素子のステムへの搭載形態に応じて、発光素子の光出射部位に対向する部分に、発光素子からの光を通過させる貫通孔を有している。従って、貫通孔は、キャップの上面又は側面等のいずれの部位に形成されていてもよい。貫通孔には、透光部材が支持されている。
レンズユニットは、拡散光であるレーザ光をミラーユニットへ入射させる役割を果たすものであり、レーザ光の出射方向に配置されている。そのために、例えば、図1に示したように、レンズユニット13は、少なくとも、レンズ16と、フレーム14とを備えて構成される。
フレームは、筒状であることが適しており、特に、円筒形状であることが好ましい。
なお、フレームの半導体レーザ装置側は、中央部分よりも外幅が狭く(又は外径が小さく)なるように、切欠き(図2中、14b)を形成することが好ましい。これにより、モジュールのより小型化を図ることができる。
ミラーユニットは、半導体レーザ素子からのレーザ光を所望の方向に出射させる、あるいは、複数の半導体レーザ素子からのレーザ光の光軸を調整して、方向転換、強度変調又は色調表現等を行う役割を果たす。例えば、図1に示すように、ミラーユニット17は、ミラー19と、ミラー19を保持するホルダー18と、保持部材20とを備える。
ホルダーの外形は、特に限定されるものではなく、ホルダーの外形の一部に平面が存在する形状が適しており、例えば、四角柱又はこれに近似する形状のものが好ましい。このような平面の存在により、後述する保持部材を高精度で連結固定することが容易となる。
孔の大きさは特に限定されるものではなく、半導体レーザ装置からレンズを通ってホルダーに入射される光の直径より大きければよい。また、保持部材を用いない場合には、フレームの球面部と当接可能な大きさで開口部を設けることが好ましい。
保持部材の形状は、例えば、筒状であることが適しており、円筒形状であることが好ましい。このような形状を有していることにより、保持部材の内面に、レンズユニットのフレームにおける球面状の外面(図1中、14a)を接触させて、レンズユニットを二次元及び三次元方向の任意の方向に調整することが容易となる。したがって、保持部材の幅(又は径)は、レンズユニットのフレームの球面状の外面をその内部に収容することができる大きさ、つまり、フレーム(図1中、14)の最もミラーユニット側の端部の幅よりも大きく、球面の部位のうち、最も半導体レーザ装置側の幅よりも小さく設定されていることが好ましい。
本発明のモジュールは、さらに、連結部材を備えていてもよい。連結部材は、例えば、半導体レーザ装置とレンズユニットとを連結固定するための部材である。
例えば、第1連結部材21は、半導体レーザ装置11に接着される。ステム23の最外周に固定され、その高さは特に限定されるものではなく、キャップの上面と鏡筒の下面が接触しない高さであればよい。
レンズは、そのままフレーム内に収容してもよいし、上述した鏡筒等を介して取り付けてもよい。鏡筒にレンズを取り付ける場合には、両者は接着剤を用いてもよいし、予め鏡筒内部にガラスレンズを成形及び融着し、鏡筒とレンズが一体となったガラスモールドレンズを用いてもよい。また、鏡筒又はレンズの外周が、フレームの内周に対応する形状とすれば、これらの取り付けは、嵌合していればよく、必ずしも固定されていなくてもよい。
しかも、フレームと保持部材とを連結固定する場合には、保持部材の内面がデッドスペースとなるため、ミラーからレンズまでの距離が大きくなり、モジュールを小型化することが困難になる。
レンズユニット側の外面を球面とした場合でも、鏡筒と保持部材とを連結固定すればミラーからレンズまでの距離を小さくすることはできる。しかし、この場合には保持部材とレンズとが極近距離で固定されることになり、その光軸の調整の際に保持部材とレンズとが接触したり、溶接時などにレンズ表面に飛散物が付着したりするなどして、モジュールの性能及び歩留まりを低下させる。
また、いずれの場合にも保持部材がフレーム又は鏡筒に内接されるため、ミラーユニットが庇のようになり、溶接が困難になる。
本発明のモジュールを用いることにより、これらの問題を解消することができる。
この実施形態1の半導体レーザモジュール30は、図3A及びBに示したように、3つの半導体レーザ装置11、31、41と、3つのレンズユニット13と、1つのミラーユニット37がこの順に配置されて、形成されている。また、3つの半導体レーザ装置及びレンズユニットは、同一面上に搭載され、直線状に配置されている。
これらの半導体レーザ装置11、31、41は、ミラーユニット37の光出射側から、遠い側に向かって、順に、例えば、赤、青及び緑のレーザ光を出射するように配置されている。
フレーム14は、略円筒状であり、その先端部は、球面状に成形されている。フレーム14の最大外径は、3.6mm程度であり、内径は3.0mm程度に設定されており、その先端部の球面の曲率は、半径1.8mm程度に設定されている。フレーム14の長さ(高さ)は、例えば、2.3mm程度である。
ミラー39は、半導体レーザ装置31から出射される青のレーザ光を反射し、それ以外のレーザ光、つまり、緑及び赤のレーザ光を透過する機能を有する。
ミラー49は、半導体レーザ装置41から出射される赤のレーザ光を反射し、それ以外のレーザ光、つまり、緑及び青のレーザ光を透過する機能を有する。
第1連結部材21は、円筒形であり、半導体レーザ装置のキャップの外周を取り囲み、ステム23の外周に固定される。
フレーム14の球面状の外面14aに加工された端部は、その球面状の外面14aを、ミラーユニット37の保持部材20の内壁に接触させ、二次元又は三次元に内壁内で摺動させることにより、適切な光軸調整が行われて、適切な位置及び角度で、保持部材20に、レーザ溶接によって固定されている。
まず、半導体レーザ装置11、31、41を準備する。サブマウントをパッケージの基体となるステム23に実装し、光源として用いられる半導体レーザ素子12、32、42をサブマウントに実装する。その後、キャップをステム23に接合することによって気密封止し、半導体レーザ装置11、31、41を得る。この実施形態では、上述したように、波長の異なる半導体レーザ装置を3つ準備する。
また、これらの半導体レーザ装置11、31、41に、第1連結部材21を連結固定する。
複数の半導体レーザ素子をモジュール化するような場合にも、個々の素子毎に光軸の調整を行うことができるので、より高精度に所望の光を取り出すことが可能になる。
また、半導体レーザ装置からミラーユニットの保持部材までの間に生じるデッドスペースを、縦横方向において、最小限にすることにより、装置の小型化が可能になる。半導体レーザ素子を同一面上にかつ直線状に配置することで、ミラーユニット及び半導体レーザモジュールの体積を小さくすることができる。よって、複数の半導体レーザ装置を用いた場合にも小型のモジュールを得ることが可能になる。
この実施形態の半導体レーザモジュールは、図1に示したように、1つの半導体レーザ装置11と、1つのレンズユニット13と、1つのミラーユニット17がこの順に配置されて形成されている以外、実施形態1と実質的に同様である。
このような半導体レーザモジュールでは、半導体レーザ装置11から出射された光を、任意の方向、例えば、レーザ光の出射方向と直交する方向に簡便に転換することができる。
また、その際、実施形態1と同様に、任意の位置に光軸を微調整することが可能となる。
この実施形態の半導体レーザモジュールは、図5に示すように、半導体レーザ素子11と、レンズユニット13との連結を、1つの連結部材33を用いて行った以外は、実質的に実施形態2と同様である。
このような半導体レーザモジュールでは、実施形態2の効果に加えて、部品を簡略化及び削減することができる。また、製造を簡略化することができる。
この実施形態の半導体レーザモジュールは、図6に示すように、レンズユニット43のフレーム44のミラーユニット側の内面が球面(図6中、44a)を有しており、この球面44aが保持部材20の外面(図6中、20a)と当接して固定されていること以外は、実質的に実施形態2と同様である。
この実施形態の半導体レーザモジュールは、図7に示すように、レンズユニット53のフレーム54の半導体レーザ素子側の外面が球面(図7中、54a)を有しており、この球面54aが第2連結部材22に内接されて固定されていること以外は、実質的に実施形態2と同様である。
まず、半導体レーザ素子側の外面に球面を備えるフレーム54を、鏡筒15とともにレンズ16に取り付ける。この取り付け方法は、上記と同様の方法で行うことができる。
次に、任意の位置でフレーム54と保持部材20を連結固定する。この連結固定は、上記と同様の方法が例示され、なかでも、レーザ溶接を利用することが好ましい。
フレーム54と半導体レーザ装置とを連結固定する。フレーム54の半導体レーザ装置側の球面54aを第2連結部材22に内接し、この球面54aを摺動させて、半導体レーザ装置の光軸方向を調整する。半導体レーザ装置の光軸方向調整を行って、適切な位置決めを行った後、フレーム54と第2連結部材22とを連結固定することが適している。この連結固定は、上記と同様の方法が例示され、なかでも、レーザ溶接を利用することが好ましい。
このようなフレームと半導体レーザ装置との連結固定は、例えば、半導体レーザ装置11に第1連結部材21を取り付け、フレーム54と第1連結部材21とを第2連結部材22を用いて連結固定することが好ましい。
この実施形態の半導体レーザモジュールは、図8に示すように、レンズユニット63のフレーム64のミラーユニット側の外面が球面(図8中、64a)を有しており、この球面64aが保持部材20の内面(図8中、20b)と当接している。さらに、フレーム64の半導体レーザ素子側の外面が球面(図8中、64b)を有しており、この球面64bが第2連結部材22に内接されて固定されていること以外は、実質的に実施形態2と同様である。
この実施形態の半導体レーザモジュールは、図9に示すように、レンズユニット73のフレーム74のミラーユニット側の内面が球面(図9中、74a)を有しており、この球面74aが保持部材20の外面(図9中、20a)と当接して固定されている。
さらに、レンズユニット73のフレーム74の半導体レーザ素子側の外面が球面(図9中、74b)を有しており、この球面74bが第2連結部材22に内接されて固定されていること以外は、実質的に実施形態2と同様である。
11、31、41 半導体レーザ装置
12、32、42 半導体レーザ素子
12a レーザ光
13、43、53、63、73 レンズユニット
14、44、54、64、74 フレーム
14a、54a、64a、64b、74b 球面状の外面(球面)
14b 切欠き
15 鏡筒
16 レンズ
17、37 ミラーユニット
18、38 ホルダー
18x、38x 貫通孔(第2開口部)
18y、38y 貫通孔(第1開口部)
18z、18z 貫通孔
19、39、49 ミラー
20 保持部材
21 第1連結部材
22 第2連結部材
23 ステム
24 キャップ
25 端子
33 連結部材
44a、74a 球面状の内面(球面)
Claims (9)
- 半導体レーザ装置と、レーザ光の出射方向に配置されたレンズユニットと、ミラーユニットとがこの順に配置された半導体レーザモジュールであって、
前記レンズユニットは、レンズと、内部に前記レンズを保持し、前記ミラーユニット側の端部の外面に球面を有する円筒形状のフレームとを備え、
前記ミラーユニットは、ミラーと、レーザ光を通過させる第1開口部と、前記ミラーを保持するホルダーと、前記ホルダーに固定された円筒形状の保持部材と、を備え、
前記保持部材は、前記フレームの球面と内接し、固定されていることを特徴とする半導体レーザモジュール。 - 半導体レーザ装置と、レーザ光の出射方向に配置されたレンズユニットと、ミラーユニットとがこの順に配置された半導体レーザモジュールであって、
前記レンズユニットは、レンズと、内部に前記レンズを保持し、前記ミラーユニット側の端部の内面に球面を有する円筒形状のフレームとを備え、
前記ミラーユニットは、ミラーと、レーザ光を通過させる第1開口部と、前記ミラーを保持するホルダーと、前記ホルダーに固定された円筒形状の保持部材と、を備え、
前記保持部材は、前記フレームの球面と外接し、固定されていることを特徴とする半導体レーザモジュール。 - 前記保持部材の長さは、前記フレームの長さよりも短い請求項1又は2に記載の半導体レーザモジュール。
- 波長の異なる複数の半導体レーザ装置と、該半導体レーザ装置に対応する複数のレンズユニットと複数のミラーとを備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体レーザモジュール。
- 前記レンズはコリメートレンズである請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体レーザモジュール。
- 前記ミラーユニットのホルダーは、前記第1開口部と異なる方向に延長し、内部で前記第1開口部と連結する第2開口部を備え、該第1開口部及び第2開口部の連結部位にミラーが保持されてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体レーザモジュール。
- 前記ミラーユニットは、ダイクロイックミラーを備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体レーザモジュール。
- 半導体レーザ装置を準備する工程と、
レンズを保持し、端部の外面が球面である円筒形状のフレームを有するレンズユニットを準備する工程と、
円筒形状の保持部材を有するミラーユニットを準備する工程と、
前記フレームと前記半導体レーザ装置とを連結固定する工程と、
前記保持部材に前記フレームの球面を内接させる工程と、
前記フレームの球面を摺動させて前記半導体レーザ装置の光軸方向を調整した後、前記保持部材と前記フレームとを固定する工程と、を備える半導体レーザモジュールの製造方法。 - 半導体レーザ装置を準備する工程と、
レンズを保持し、端部の内面が球面である円筒形状のフレームを有するレンズユニットを準備する工程と、
円筒形状の保持部材を有するミラーユニットを準備する工程と、
前記フレームと前記半導体レーザ装置とを連結固定する工程と、
前記保持部材に前記フレームの球面を外接させる工程と、
前記フレームの球面を摺動させて前記半導体レーザ装置の光軸方向を調整した後、前記保持部材と前記フレームとを固定する工程と、を備える半導体レーザモジュールの製造方法。
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