JPH1031145A - レンズ部品の取付方法 - Google Patents
レンズ部品の取付方法Info
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- JPH1031145A JPH1031145A JP20784796A JP20784796A JPH1031145A JP H1031145 A JPH1031145 A JP H1031145A JP 20784796 A JP20784796 A JP 20784796A JP 20784796 A JP20784796 A JP 20784796A JP H1031145 A JPH1031145 A JP H1031145A
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- Japan
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- lens
- package
- hole
- optical semiconductor
- lens component
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 効率良く光半導体モジュールを製造できるレ
ンズ部品の取付方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の方法は、光半導体用パッケージ
4の孔部4aの外周面4bに金属製の微小突起輪4hを
形成しておき、頂頭部1bに気密固着されたレンズ2を
備え、孔部4aよりも位置調整用の間隙4cだけ小さい
外径の円筒状中空部1dを有し、その開口端1eに鍔部
1fを有する金属製キャップ1aからなるレンズ部品1
を、位置調整用の間隙4cを利用して取付位置を調整し
ながら、孔部4aに金属製キャップ1aの円筒状中空部
1dを嵌入させた状態で鍔部1fの面を微小突起輪4h
に当接させ、レンズ部品1と光半導体用パッケージ4間
に通電して溶接し気密固着するものである。
ンズ部品の取付方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の方法は、光半導体用パッケージ
4の孔部4aの外周面4bに金属製の微小突起輪4hを
形成しておき、頂頭部1bに気密固着されたレンズ2を
備え、孔部4aよりも位置調整用の間隙4cだけ小さい
外径の円筒状中空部1dを有し、その開口端1eに鍔部
1fを有する金属製キャップ1aからなるレンズ部品1
を、位置調整用の間隙4cを利用して取付位置を調整し
ながら、孔部4aに金属製キャップ1aの円筒状中空部
1dを嵌入させた状態で鍔部1fの面を微小突起輪4h
に当接させ、レンズ部品1と光半導体用パッケージ4間
に通電して溶接し気密固着するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ部品を光半
導体用パッケージに取付る方法に関するものである。
導体用パッケージに取付る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光半導体モジュールは、円筒型の
容器内に発光素子または受光素子のみが収納されていた
が、近年、特に光通信用の光半導体モジュールでは取り
扱う光ビームに高い品位が要求されるようになり、その
形態が光ビーム出力信号の制御機能、光学系等を取り込
むことが可能な箱型のものが多くなっている。図4は、
光半導体モジュールの一例の断面図である。この光半導
体モジュールは、光半導体として半導体レーザー10と
コリメータレンズ6を光半導体用パッケージ4(以下パ
ッケージ4と称す)内に備えている。半導体レーザー1
0は、サブキャリア11、ベース12を介してスペーサ
13に固定してあり、このスペーサ13をパッケージ4
の底部4dに固定してある。ベース12にはレンズ系と
してコリメータレンズ6を設けてある。このコリメータ
レンズ6は、レンズホルダ6aに固定してあり、このレ
ンズホルダ6aを位置および角度調整して半導体レーザ
ー10の出射光が平行ビームになるようにした後、ベー
ス12にYAG溶接などを用いて固定している。
容器内に発光素子または受光素子のみが収納されていた
が、近年、特に光通信用の光半導体モジュールでは取り
扱う光ビームに高い品位が要求されるようになり、その
形態が光ビーム出力信号の制御機能、光学系等を取り込
むことが可能な箱型のものが多くなっている。図4は、
光半導体モジュールの一例の断面図である。この光半導
体モジュールは、光半導体として半導体レーザー10と
コリメータレンズ6を光半導体用パッケージ4(以下パ
ッケージ4と称す)内に備えている。半導体レーザー1
0は、サブキャリア11、ベース12を介してスペーサ
13に固定してあり、このスペーサ13をパッケージ4
の底部4dに固定してある。ベース12にはレンズ系と
してコリメータレンズ6を設けてある。このコリメータ
レンズ6は、レンズホルダ6aに固定してあり、このレ
ンズホルダ6aを位置および角度調整して半導体レーザ
ー10の出射光が平行ビームになるようにした後、ベー
ス12にYAG溶接などを用いて固定している。
【0003】コリメータレンズ6から出射された光ビー
ムは、パッケージ4の側面にある孔部4aを通して外部
に導かれる。この光ビームは金属製のスリーブ7に挿入
されたレンズ2により集光され、フェルール8に固定さ
れた光ファイバ9に入射される。このフェルール8は、
スリーブ7に挿入されYAG溶接などを用いて固定され
ている。
ムは、パッケージ4の側面にある孔部4aを通して外部
に導かれる。この光ビームは金属製のスリーブ7に挿入
されたレンズ2により集光され、フェルール8に固定さ
れた光ファイバ9に入射される。このフェルール8は、
スリーブ7に挿入されYAG溶接などを用いて固定され
ている。
【0004】前記スリーブ7は、その貫通孔7aに接着
剤3で固着されたレンズ2を備えている。このスリーブ
7をパッケージ4に取付る方法は、半田濡れ性のよい金
属製のパッケージ4の孔部4aにスリーブ7の先端部を
嵌入し、その外面を半田5を使用して孔部4a内面に気
密固着している。
剤3で固着されたレンズ2を備えている。このスリーブ
7をパッケージ4に取付る方法は、半田濡れ性のよい金
属製のパッケージ4の孔部4aにスリーブ7の先端部を
嵌入し、その外面を半田5を使用して孔部4a内面に気
密固着している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ス
リーブ7の取付位置には、その外周とその貫通孔7aと
の偏心精度、レンズ2の取付精度、パッケージ4の孔部
4aの加工精度、スリーブ7の取付精度などの多くの累
積する位置ずれ要素が存在し、そのどれか一つの要素が
所定の精度から外れると半導体レーザー10から出射さ
れる光ビームの光軸とレンズ2以降の光学系の光軸が規
格を外れて光半導体モジュールが不良品となる問題があ
り、一方各部品の加工精度および取付精度を厳しくする
とコストが高くなる問題がある。
リーブ7の取付位置には、その外周とその貫通孔7aと
の偏心精度、レンズ2の取付精度、パッケージ4の孔部
4aの加工精度、スリーブ7の取付精度などの多くの累
積する位置ずれ要素が存在し、そのどれか一つの要素が
所定の精度から外れると半導体レーザー10から出射さ
れる光ビームの光軸とレンズ2以降の光学系の光軸が規
格を外れて光半導体モジュールが不良品となる問題があ
り、一方各部品の加工精度および取付精度を厳しくする
とコストが高くなる問題がある。
【0006】また、パッケージ4に半導体レーザー10
等を組みつけた後、蓋4fで気密構造にできない場合に
は、光半導体モジュールの組み立て工程は、最後の光フ
ァイバ9の組みつけまでを一貫して行うか、またはパッ
ケージ4の孔部4aの内側開口面に透明な窓部材4eを
設けねばならず、製造工程の自由度に問題がある。
等を組みつけた後、蓋4fで気密構造にできない場合に
は、光半導体モジュールの組み立て工程は、最後の光フ
ァイバ9の組みつけまでを一貫して行うか、またはパッ
ケージ4の孔部4aの内側開口面に透明な窓部材4eを
設けねばならず、製造工程の自由度に問題がある。
【0007】本発明は、以上のような従来の光半導体モ
ジュールの製造上の問題点を解決し、効率の良い光半導
体モジュールの製造を可能にするレンズ部品の取付方法
を提供することを目的とする。
ジュールの製造上の問題点を解決し、効率の良い光半導
体モジュールの製造を可能にするレンズ部品の取付方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明に係るレンズ部
品の取付方法は、頂頭部の貫通孔に気密固着されたレン
ズを備え、その頂頭部から延在して光半導体用パッケー
ジの孔部よりも位置調整用の間隙だけ小さい一様な外径
の円筒状中空部を有し、その円筒状中空部の開口端に鍔
部を有する金属製キャップからなるレンズ部品を、光半
導体用パッケージの孔部に固着するレンズ部品の取付方
法において、前記光半導体用パッケージの孔部の外周面
に金属製の微小突起輪を形成しておき、前記レンズ部品
を位置調整用の間隙を利用して取付位置を調整しなが
ら、光半導体用パッケージの孔部に金属製キャップの円
筒状中空部を嵌入させた状態で鍔部の面を前記微小突起
輪に当接させ、その後レンズ部品と光半導体用パッケー
ジ間に通電して溶接し気密固着することを特徴とする。
品の取付方法は、頂頭部の貫通孔に気密固着されたレン
ズを備え、その頂頭部から延在して光半導体用パッケー
ジの孔部よりも位置調整用の間隙だけ小さい一様な外径
の円筒状中空部を有し、その円筒状中空部の開口端に鍔
部を有する金属製キャップからなるレンズ部品を、光半
導体用パッケージの孔部に固着するレンズ部品の取付方
法において、前記光半導体用パッケージの孔部の外周面
に金属製の微小突起輪を形成しておき、前記レンズ部品
を位置調整用の間隙を利用して取付位置を調整しなが
ら、光半導体用パッケージの孔部に金属製キャップの円
筒状中空部を嵌入させた状態で鍔部の面を前記微小突起
輪に当接させ、その後レンズ部品と光半導体用パッケー
ジ間に通電して溶接し気密固着することを特徴とする。
【0009】本発明のレンズ部品の取付方法によれば、
光半導体用パッケージの孔部の外周面に金属製の微小突
起輪を形成しておき、前記レンズ部品を位置調整用の間
隙を利用して取付位置を調整しながら、光半導体用パッ
ケージの孔部に金属製キャップの円筒状中空部を嵌入さ
せた状態で鍔部の面を前記微小突起輪に当接させ、その
後レンズ部品と光半導体用パッケージ間に通電して溶接
し気密固着するので、金属製キャップの鍔部の肉厚を厚
くでき、溶接時に鍔部の変形を生じなくなり、鍔部の光
半導体用パッケージに固着されていない側の面にスリー
ブ等の他の金属製部品を精度よく溶接することができ
る。また、光半導体用パッケージの構成材料が導体でな
い場合でも、金属製の微小突起輪を有する溶接用部材を
光半導体用パッケージの孔部の外周面に設けておくだけ
で溶接による気密固着が可能となる。
光半導体用パッケージの孔部の外周面に金属製の微小突
起輪を形成しておき、前記レンズ部品を位置調整用の間
隙を利用して取付位置を調整しながら、光半導体用パッ
ケージの孔部に金属製キャップの円筒状中空部を嵌入さ
せた状態で鍔部の面を前記微小突起輪に当接させ、その
後レンズ部品と光半導体用パッケージ間に通電して溶接
し気密固着するので、金属製キャップの鍔部の肉厚を厚
くでき、溶接時に鍔部の変形を生じなくなり、鍔部の光
半導体用パッケージに固着されていない側の面にスリー
ブ等の他の金属製部品を精度よく溶接することができ
る。また、光半導体用パッケージの構成材料が導体でな
い場合でも、金属製の微小突起輪を有する溶接用部材を
光半導体用パッケージの孔部の外周面に設けておくだけ
で溶接による気密固着が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のレンズ部品の取付方法で
は、金属製キャップの頂頭部の貫通孔にレンズが気密固
着され、その頂頭部から延在して一様な外径の円筒状中
空部を有し、その外径は光半導体用パッケージ(以下再
びパッケージと称す)の孔部の内径より小さくしてあ
り、その孔部と円筒状中空部との間隙をレンズ部品を取
付る位置の調整用として使用できる金属製キャップから
なるレンズ部品を準備する。
は、金属製キャップの頂頭部の貫通孔にレンズが気密固
着され、その頂頭部から延在して一様な外径の円筒状中
空部を有し、その外径は光半導体用パッケージ(以下再
びパッケージと称す)の孔部の内径より小さくしてあ
り、その孔部と円筒状中空部との間隙をレンズ部品を取
付る位置の調整用として使用できる金属製キャップから
なるレンズ部品を準備する。
【0011】パッケージ側の準備として、パッケージの
孔部の外周面、即ち前記レンズ部品の鍔部が当接する面
に、その鍔部を溶接して気密固着するための微小突起輪
を形成しておく。
孔部の外周面、即ち前記レンズ部品の鍔部が当接する面
に、その鍔部を溶接して気密固着するための微小突起輪
を形成しておく。
【0012】レンズ部品の取付は、レンズ部品を光半導
体の光軸と直交する方向に対して位置調製用の間隙を利
用してその取付位置を調整しながら、レンズ部品の円筒
状中空部をパッケージの孔部に嵌入させた状態でレンズ
部品の鍔部の面をパッケージの孔部の外周面に形成され
た微小突起輪に当接する。その後、双方に電極が接続さ
れたレンズ部品の金属製キャップとパッケージとの間に
所定の条件で通電し、微小突起輪を溶かして気密固着す
るものである。
体の光軸と直交する方向に対して位置調製用の間隙を利
用してその取付位置を調整しながら、レンズ部品の円筒
状中空部をパッケージの孔部に嵌入させた状態でレンズ
部品の鍔部の面をパッケージの孔部の外周面に形成され
た微小突起輪に当接する。その後、双方に電極が接続さ
れたレンズ部品の金属製キャップとパッケージとの間に
所定の条件で通電し、微小突起輪を溶かして気密固着す
るものである。
【0013】金属製キャップとしては、通電により溶接
可能な金属材料であればステンレス等の材料も使用可能
であり、特に、レンズに使用される光学ガラス材料と膨
張係数が近く、金属製の薄板からプレス成形などにより
安価に大量生産可能な鉄−ニッケル合金、鉄−ニッケル
−コバルト合金(所謂コバール合金)などの材料が好ま
しい。金属製キャップの頂頭部の貫通孔としては、気密
固着されるレンズよりも僅かに大きい口径のもの、レン
ズよりも僅かに小さい口径のもの、円筒状中空部の内径
とほぼ同じ口径のものなどがある。この金属製キャップ
の頂頭部から延在して一様な外径の円筒状中空部は、そ
の長さがレンズの焦点距離、パッケージへのレンズ部品
の取付形態などに従って決められ、その外径が嵌入され
るパッケージの孔部の内径に対して位置調整用の間隙を
設けた値に決められる。円筒状中空部の開口端の鍔部
は、微小突起輪の直径と位置調整用の間隙を合わせた値
よりも大きい直径を有しており、そのパッケージに当接
する面は、溶接の際、パッケージ孔部の外周面に形成さ
れた微小突起輪が溶けたときに気密固着が可能な平坦度
を有していればよい。
可能な金属材料であればステンレス等の材料も使用可能
であり、特に、レンズに使用される光学ガラス材料と膨
張係数が近く、金属製の薄板からプレス成形などにより
安価に大量生産可能な鉄−ニッケル合金、鉄−ニッケル
−コバルト合金(所謂コバール合金)などの材料が好ま
しい。金属製キャップの頂頭部の貫通孔としては、気密
固着されるレンズよりも僅かに大きい口径のもの、レン
ズよりも僅かに小さい口径のもの、円筒状中空部の内径
とほぼ同じ口径のものなどがある。この金属製キャップ
の頂頭部から延在して一様な外径の円筒状中空部は、そ
の長さがレンズの焦点距離、パッケージへのレンズ部品
の取付形態などに従って決められ、その外径が嵌入され
るパッケージの孔部の内径に対して位置調整用の間隙を
設けた値に決められる。円筒状中空部の開口端の鍔部
は、微小突起輪の直径と位置調整用の間隙を合わせた値
よりも大きい直径を有しており、そのパッケージに当接
する面は、溶接の際、パッケージ孔部の外周面に形成さ
れた微小突起輪が溶けたときに気密固着が可能な平坦度
を有していればよい。
【0014】レンズとしては、BK−7、TaF−3な
どの光学ガラスを球形に加工した球レンズ、球レンズを
研削して金属製キャップとの接合部を円筒状に加工した
ドラム状レンズなどが使用可能であり、そのレンズは金
属製キャップの貫通孔に低融点ガラスなどを用いた接着
剤を使用して加熱処理されて気密固着される。このレン
ズの表面には光半導体モジュールの使用目的に応じて反
射防止膜、フィルタ等を設けてもよい。
どの光学ガラスを球形に加工した球レンズ、球レンズを
研削して金属製キャップとの接合部を円筒状に加工した
ドラム状レンズなどが使用可能であり、そのレンズは金
属製キャップの貫通孔に低融点ガラスなどを用いた接着
剤を使用して加熱処理されて気密固着される。このレン
ズの表面には光半導体モジュールの使用目的に応じて反
射防止膜、フィルタ等を設けてもよい。
【0015】パッケージとしては、パッケージを構成す
る材料が通電による溶接に適した金属製の場合には、鋳
造、鍛造加工、プレス加工などを行ってパッケージを形
成し、その孔部の外周面の所定の寸法位置にレンズ部品
を接合するための平滑な面とその面上に気密溶接用の微
小突起輪を形成するだけでよい。しかし、それ以外の材
料である場合、光半導体用パッケージの孔部の外周面
に、光ビームの透光孔を備え、そのレンズ部品の鍔部と
当接する面に微小突起輪を備えたコバール合金等の溶接
に適した金属製の溶接用部材を、蝋着け、インサート射
出成形などの方法を用いて取付けておき、通電によりレ
ンズ部品を溶接して固着可能なものにしておく。この微
小突起輪は、溶接の際に切れ目の生じない気密固着が可
能な形状に形成してあり、その断面形状は、レンズ部品
の鍔部に当接する部分が尖った三角形、楔形などの形状
をしていて、その先端は通電の際に電流が集中して当接
部が溶け易いものであることが好ましい。
る材料が通電による溶接に適した金属製の場合には、鋳
造、鍛造加工、プレス加工などを行ってパッケージを形
成し、その孔部の外周面の所定の寸法位置にレンズ部品
を接合するための平滑な面とその面上に気密溶接用の微
小突起輪を形成するだけでよい。しかし、それ以外の材
料である場合、光半導体用パッケージの孔部の外周面
に、光ビームの透光孔を備え、そのレンズ部品の鍔部と
当接する面に微小突起輪を備えたコバール合金等の溶接
に適した金属製の溶接用部材を、蝋着け、インサート射
出成形などの方法を用いて取付けておき、通電によりレ
ンズ部品を溶接して固着可能なものにしておく。この微
小突起輪は、溶接の際に切れ目の生じない気密固着が可
能な形状に形成してあり、その断面形状は、レンズ部品
の鍔部に当接する部分が尖った三角形、楔形などの形状
をしていて、その先端は通電の際に電流が集中して当接
部が溶け易いものであることが好ましい。
【0016】
【実施例】図1はレンズ部品の説明図、図2はレンズ部
品の取付方法の説明図、図3はレンズ部品を取付けて組
立た光半導体モジュールの説明図であって、1はレンズ
部品を示しており、前記で説明した図4と同一部分には
同一符号を付してそれぞれ示している。
品の取付方法の説明図、図3はレンズ部品を取付けて組
立た光半導体モジュールの説明図であって、1はレンズ
部品を示しており、前記で説明した図4と同一部分には
同一符号を付してそれぞれ示している。
【0017】本発明のレンズ部品の取付方法では、レン
ズ部品1は、図1に示すように、コバール合金製の金属
製キャップ1aの頂頭部1bの中央に直径が2.03m
mの貫通孔1cが明けられており、その頂頭部1bから
延在してレンズ2の光軸方向の固定位置に応じた長さ
3.0mmの一様な外径3.0mmの円筒状中空部1d
を有しており、この外径寸法は、後述するパッケージ4
の孔部4aの内径3.4mmより位置調整用の間隙4c
の0.4mmだけ小さくしてある。その円筒状中空部1
dの開口端1eに直径4.8mmで厚さ1.0mmの鍔
部1fを有している。この金属製キャップ1aの頂頭部
1bの貫通孔1cには光学ガラス材料のBK−7からな
る直径2.0mmの球レンズ2が、低融点ガラスを主成
分とする接着剤3により気密固着されているものであ
る。
ズ部品1は、図1に示すように、コバール合金製の金属
製キャップ1aの頂頭部1bの中央に直径が2.03m
mの貫通孔1cが明けられており、その頂頭部1bから
延在してレンズ2の光軸方向の固定位置に応じた長さ
3.0mmの一様な外径3.0mmの円筒状中空部1d
を有しており、この外径寸法は、後述するパッケージ4
の孔部4aの内径3.4mmより位置調整用の間隙4c
の0.4mmだけ小さくしてある。その円筒状中空部1
dの開口端1eに直径4.8mmで厚さ1.0mmの鍔
部1fを有している。この金属製キャップ1aの頂頭部
1bの貫通孔1cには光学ガラス材料のBK−7からな
る直径2.0mmの球レンズ2が、低融点ガラスを主成
分とする接着剤3により気密固着されているものであ
る。
【0018】パッケージ4は、通常の半導体用パッケー
ジに使用されるアルミナを主材料とするセラミックス製
であり、その孔部4aの外周面4bに、レンズ部品1の
鍔部1fに当接する面に気密溶接用の高さ0.1mmの
断面形状が三角形をした微小突起輪4hを形成してあ
り、光半導体の光ビームの透光孔を有するコバール合金
製の溶接用部材4gを溶融金属を用いて蝋着けして固着
しておく。
ジに使用されるアルミナを主材料とするセラミックス製
であり、その孔部4aの外周面4bに、レンズ部品1の
鍔部1fに当接する面に気密溶接用の高さ0.1mmの
断面形状が三角形をした微小突起輪4hを形成してあ
り、光半導体の光ビームの透光孔を有するコバール合金
製の溶接用部材4gを溶融金属を用いて蝋着けして固着
しておく。
【0019】上記のレンズ部品1を微小突起輪4hが形
成されたパッケージ4に溶接して気密固着し、光半導体
モジュールを組み立てる場合を説明する。
成されたパッケージ4に溶接して気密固着し、光半導体
モジュールを組み立てる場合を説明する。
【0020】先ず、図2に示すように、パッケージ4
を、その孔部4aにレンズ部品が嵌入できる向きで溶接
装置(図示しない)の保持部31に精確に固定し、外周
面4bに設けられた溶接用部材4gにパッケージ4側の
プラス電極が接続された押さえ部材32で固定する。次
いで、レンズ部品1を、光半導体10の光軸方向及び光
軸と直交する方向に移動調整可能な移動テーブル(図示
しない)に備えられ中央に観察孔34が設けらマイナス
電極が接続された取付部33に、そのレンズ2が突き出
す方向に向けて鍔部1fの開口端1e側の面を当接させ
て取付る。以上の準備が整った後、レンズ部品1を、そ
の金属製キャップ1aの円筒状中空部1dの外径と嵌入
されているパッケージ4の孔部4aの内径より位置調整
用の0.4mmの間隙4cを利用して半導体レーザー1
0の矢印20で示した光軸と直交する方向に対して取付
位置を調整する。この位置調整は、レンズ2の中心位置
を簡単な光ファイバ光学系を使用してモニターしながら
行う。光軸と直交する方向の位置調整が終われば、レン
ズ部品1を光軸方向にパッケージ4側に移動させて鍔部
1fをリング4gに当接させ、鍛圧を加えて微小突起輪
4hを鍔部1fに突き刺し、所定の条件でプラス電極と
マイナス電極間に通電すると、図3に示すように、微小
突起輪4hが溶けて溶接輪4iとなって溶接されて気密
固着が完了する。この溶接によりレンズ部品1に固着さ
れたレンズ2の光軸方向の位置が所定の規格範囲内には
いり、最終的にレンズ部品1は所定の取付位置に溶接さ
れ気密固着される。
を、その孔部4aにレンズ部品が嵌入できる向きで溶接
装置(図示しない)の保持部31に精確に固定し、外周
面4bに設けられた溶接用部材4gにパッケージ4側の
プラス電極が接続された押さえ部材32で固定する。次
いで、レンズ部品1を、光半導体10の光軸方向及び光
軸と直交する方向に移動調整可能な移動テーブル(図示
しない)に備えられ中央に観察孔34が設けらマイナス
電極が接続された取付部33に、そのレンズ2が突き出
す方向に向けて鍔部1fの開口端1e側の面を当接させ
て取付る。以上の準備が整った後、レンズ部品1を、そ
の金属製キャップ1aの円筒状中空部1dの外径と嵌入
されているパッケージ4の孔部4aの内径より位置調整
用の0.4mmの間隙4cを利用して半導体レーザー1
0の矢印20で示した光軸と直交する方向に対して取付
位置を調整する。この位置調整は、レンズ2の中心位置
を簡単な光ファイバ光学系を使用してモニターしながら
行う。光軸と直交する方向の位置調整が終われば、レン
ズ部品1を光軸方向にパッケージ4側に移動させて鍔部
1fをリング4gに当接させ、鍛圧を加えて微小突起輪
4hを鍔部1fに突き刺し、所定の条件でプラス電極と
マイナス電極間に通電すると、図3に示すように、微小
突起輪4hが溶けて溶接輪4iとなって溶接されて気密
固着が完了する。この溶接によりレンズ部品1に固着さ
れたレンズ2の光軸方向の位置が所定の規格範囲内には
いり、最終的にレンズ部品1は所定の取付位置に溶接さ
れ気密固着される。
【0021】このレンズ2が取り付けられたパッケージ
4に、半導体レーザー10等を組みつけて蓋4fで密閉
して気密構造とした後、フェルール8および光ファイバ
9を備えたスリーブ7を、パッケージ4内の半導体レー
ザー10から出射される光ビームを光パワーメータを使
用してモニターしながら光出力が最大になる位置に調整
し、その位置でYAG溶接などを用いてパッケージ4に
固着される。
4に、半導体レーザー10等を組みつけて蓋4fで密閉
して気密構造とした後、フェルール8および光ファイバ
9を備えたスリーブ7を、パッケージ4内の半導体レー
ザー10から出射される光ビームを光パワーメータを使
用してモニターしながら光出力が最大になる位置に調整
し、その位置でYAG溶接などを用いてパッケージ4に
固着される。
【0022】
【発明の効果】本発明のレンズ部品の取付方法によれ
ば、気密構造にすることが可能なレンズ付きの光半導体
用パッケージが製造でき、光半導体モジュールの組立が
効率良くできるので、光半導体モジュールの製造工程の
自由度が広がり、且つ部品コストの低減が可能となる実
用上優れた効果を奏するものである。
ば、気密構造にすることが可能なレンズ付きの光半導体
用パッケージが製造でき、光半導体モジュールの組立が
効率良くできるので、光半導体モジュールの製造工程の
自由度が広がり、且つ部品コストの低減が可能となる実
用上優れた効果を奏するものである。
【図1】本発明のレンズ部品の説明図
【図2】レンズ部品の取付方法の説明図
【図3】レンズ部品を固着した光半導体モジュールの説
明図
明図
【図4】従来の光半導体モジュールの説明図
1 レンズ部品 1a 金属製キャップ 1b 頂頭部 1c 貫通孔 1d 円筒状中空部 1e 開口端 1f 鍔部 2 レンズ 3 接着剤 4 光半導体用パッケージ 4a 孔部 4b 外周面 4c 接合位置調整用の間隙 4d 底部 4e 窓部材 4f 蓋 4g 溶接用部材 4h 微小溶接輪 4i 溶接輪
Claims (1)
- 【請求項1】 頂頭部の貫通孔に気密固着されたレンズ
を備え、その頂頭部から延在して光半導体用パッケージ
の孔部よりも位置調整用の間隙だけ小さい一様な外径の
円筒状中空部を有し、その円筒状中空部の開口端に鍔部
を有する金属製キャップからなるレンズ部品を、光半導
体用パッケージの孔部に固着するレンズ部品の取付方法
において、 前記光半導体用パッケージの孔部の外周面に金属製の微
小突起輪を形成しておき、前記レンズ部品を位置調整用
の間隙を利用して取付位置を調整しながら、光半導体用
パッケージの孔部に金属製キャップの円筒状中空部を嵌
入させた状態で鍔部の面を前記微小突起輪に当接させ、
その後レンズ部品と光半導体用パッケージ間に通電して
溶接し気密固着することを特徴とするレンズ部品の取付
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20784796A JPH1031145A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | レンズ部品の取付方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20784796A JPH1031145A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | レンズ部品の取付方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1031145A true JPH1031145A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16546518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20784796A Pending JPH1031145A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | レンズ部品の取付方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1031145A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010102225A (ja) * | 2008-10-27 | 2010-05-06 | Alps Electric Co Ltd | 鏡筒と鏡筒付きレンズ及び鏡筒付きレンズの製造方法 |
-
1996
- 1996-07-17 JP JP20784796A patent/JPH1031145A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010102225A (ja) * | 2008-10-27 | 2010-05-06 | Alps Electric Co Ltd | 鏡筒と鏡筒付きレンズ及び鏡筒付きレンズの製造方法 |
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