JPH1031140A - 空気圧送引き込み用ケーブル - Google Patents

空気圧送引き込み用ケーブル

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JPH1031140A
JPH1031140A JP8187898A JP18789896A JPH1031140A JP H1031140 A JPH1031140 A JP H1031140A JP 8187898 A JP8187898 A JP 8187898A JP 18789896 A JP18789896 A JP 18789896A JP H1031140 A JPH1031140 A JP H1031140A
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JP
Japan
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cable
linear expansion
optical fiber
fiber unit
feeding
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JP8187898A
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Shin Saito
伸 齊藤
Noritaka Ukiya
典孝 浮谷
Akio Mogi
章夫 茂木
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/46Processes or apparatus adapted for installing or repairing optical fibres or optical cables
    • G02B6/50Underground or underwater installation; Installation through tubing, conduits or ducts
    • G02B6/52Underground or underwater installation; Installation through tubing, conduits or ducts using fluid, e.g. air
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4415Cables for special applications
    • G02B6/4416Heterogeneous cables
    • G02B6/4422Heterogeneous cables of the overhead type

Abstract

(57)【要約】 【課題】 架空配線に好適な構造を有するとともに、温
度変化が大きい環境下でも、空気圧送引き込み用ケーブ
ルの伸縮に伴って光ファイバユニットの飲み込みや突き
出し等が生じたり、光ファイバユニットに歪みが生じた
りするのを抑えることができるようにした空気圧送引き
込み用ケーブルを提供する。 【解決手段】 少なくとも1本の圧送用パイプ11を備
えたケーブル本体10と、抗張力部材を備えた支持線1
5とを有する空気圧送引き込み用ケーブルであって、空
気圧送引き込み用ケーブル全体の線膨張率と前記圧送用
パイプ11に挿通される光ファイバユニットの線膨張率
との差が0〜2×10-5/℃であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は架空配線に好適な空
気圧送引き込み用ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より知られている空気圧送引き込み
用ケーブルは、建物内や洞道に敷設して用いられるもの
が主であり、複数本の圧送用パイプを、強度を確保する
ための抗張力部材とともに集合させて一体化した構造の
ものがほとんどである。そして、このような構造の空気
圧送引き込み用ケーブルは、予め建物内や洞道に敷設し
ておき、必要に応じて、圧送用パイプ内に光ファイバユ
ニットを、空気流を利用した空気圧送法により挿通して
用いられる。
【0003】ところで、最近では空気圧送引き込み用ケ
ーブルを電柱間等に架空配線して用いることが提案され
ている。しかしながら、空気圧送引き込み用ケーブルを
架空配線して用いる場合には、風圧等に耐える強度を有
し、かつ軽量化を図れる構造にするとともに、環境温度
の変化が比較的大きいことも考慮する必要がある。空気
圧送引き込み用ケーブルにおいては、圧送特性を向上さ
せる目的で、圧送用パイプとこれに挿通される光ファイ
バユニットとの摩擦が極力小さくなるように設計されて
いる。したがって環境温度が大きく変化することによっ
て空気圧送引き込み用ケーブルが伸縮すると、これに挿
通されている光ファイバユニットがケーブル端部で飲み
込まれたり、突き出したりする現象が起こりうる。通
常、光ファイバユニットの端末部はクロージャ等に収容
されて余長処理されているが、上記のような現象が起こ
ると光ファイバユニット端末部の収容状態が変化してロ
ス増などの原因となる。これを防止するために、光ファ
イバユニットをケーブル端部で固定することも考えられ
るが、この場合にはケーブルの環境温度の変化に伴う伸
縮によって光ファイバユニットに張力が加わり、比較的
大きな歪みが生じる恐れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、架空配線に好適な構造を有するとともに、
温度変化が大きい環境下でも、空気圧送引き込み用ケー
ブルの伸縮に伴って光ファイバユニットの飲み込みや突
き出し等が生じたり、光ファイバユニットに歪みが生じ
たりするのを抑えることができるようにした空気圧送引
き込み用ケーブルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、少なくとも1本の圧送用パイ
プを備えたケーブル本体と、抗張力部材を備えた支持線
とを有する空気圧送引き込み用ケーブルであって、空気
圧送引き込み用ケーブル全体の線膨張率と前記圧送用パ
イプに挿通される光ファイバユニットの線膨張率との差
が0〜2×10 -5/℃であることを特徴とする空気圧送
引き込み用ケーブルである。請求項2記載の発明は、前
記光ファイバユニットよりも線膨張率が小さい抗伸縮部
材を前記圧送用パイプと一体的に備えていることを特徴
とする請求項1記載の空気圧送引き込み用ケーブルであ
る。請求項3記載の発明は、前記抗伸縮部材の断面積を
As、該抗伸縮部材と一体となっている他の部材の断面
積をApとするとき、これらの断面積の比Ap/Asが8
〜30であることを特徴とする請求項2記載の空気圧送
引き込み用ケーブルである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の空気圧送引き込み用ケーブルの第1の実
施例を示したもので、(a)は断面図、(b)は斜視図
である。本実施例の空気圧送引き込み用ケーブルは、介
在部材12の周囲に8本の圧送用パイプ11を集合さ
せ、それらの周上に押え巻き層13を形成してなるケー
ブル本体10と、支持線15とを平行に配し、これらを
一括シース14で一体化した構造となっている。
【0007】圧送用パイプ11の材質や大きさは、これ
に挿通される光ファイバユニット(図示せず)の大きさ
や使用環境に応じて、好ましい圧送特性および機械特性
が得られるように設定される。圧送用パイプ11のベー
ス材としては高密度ポリエチレンが好適に用いられる。
【0008】介在部材12は複数の圧送用パイプ11を
丸棒状に集合させるために用いられるもので、ポリエチ
レンなどの非金属材料からなる棒状の部材が好適に用い
られる。介在部材12の大きさは圧送用パイプ11の集
合形態に応じて適宜設定される。また介在部材12を用
いずに圧送用パイプ11のみを集合させてもよい。押え
巻き層13は、テープ状の材料を巻回して形成される。
このテープ状の材料としては不織布テープなどの非金属
材料が好適に用いられる。
【0009】本実施例における支持線15は、空気圧送
引き込み用ケーブルの引っ張り強さを担う抗張力部材と
しての機能と、環境温度の変化に伴う空気圧送引き込み
用ケーブルの伸縮を抑えるための抗伸縮部材としての機
能とを兼ねており、線膨張率が小さい抗張力材料を用い
て構成される。支持線15を構成する抗張力材料の線膨
張率は少なくとも圧送用パイプ11内に挿通される光フ
ァイバユニットの線膨張率よりも小さいことが必要であ
るが、できるだけ小さい方が好ましい。支持線15とし
ては、例えば鋼線を複数本撚り合わせたものが好適に用
いられる。
【0010】一括シース14は、支持線15とケーブル
本体10とを一括的に被覆して一体化するとともに、こ
れらを敷設時の機械的外力や敷設後の環境から保護する
ものであり、例えばポリエチレン等の樹脂材料を押出被
覆することによって好適に形成される。一括シース14
の厚さは、空気圧送引き込み用ケーブルの細径化、軽量
化、経済性の点では薄い方が好ましいが、薄すぎると空
気圧送引き込み用ケーブルの信頼性が悪くなる。
【0011】また本実施例では、以下のようにして、空
気圧送引き込み用ケーブル全体の線膨張率が、圧送用パ
イプ11に挿通される光ファイバユニットの線膨張率と
ほぼ等しくなるように、空気圧送引き込み用ケーブルの
支持線15の断面積と、これ以外の部分の断面積との比
が設定されている。
【0012】一般に、複数種類の材料が一体化されてい
る複合材料の線膨張率αは、下記数式(1)により導か
れる。
【数1】 ここで、Anは各材料の断面積、Enは各材料のヤング
率、αnは各材料の線膨張率をそれぞれ示す。この数式
(1)より、空気圧送引き込み用ケーブルを構成してい
る各材料の線膨張率およびヤング率に応じて、各材料の
断面積を適宜設定すれば、これらの複合材料、すなわち
空気圧送引き込み用ケーブルの線膨張率を所望の値に設
定できる。
【0013】本実施例において、例えば支持線15は線
膨張率が12×10-6/℃、ヤング率が17.5×10
3kg/mm2の鋼線を好適に用いて構成され、圧送パイプ1
1、介在部材12、および一括シース14は、いずれも
線膨張率が約2×10-4/℃、ヤング率が約100kg/m
m2程度のプラスチック材料を好適に用いて構成すること
ができる。また、空気圧送引き込み用ケーブルに挿通さ
れる光ファイバユニットの線膨張率は、通常2〜4×1
-5/℃程度である。空気圧送引き込み用ケーブル全体
の線膨張率を光ファイバユニットと同じ2〜4×10-5
/℃とするには、上記数式(1)にそれぞれの値を代入
して下記数式(2)を得る。数式(2)中、Asは鋼線
の断面積、Apはそれ以外のプラスチック材料の部分の
断面積を示している。ここで、押え巻き層13はテープ
状の材料を巻回して形成されているので、温度変化に対
してはこれと一体化されている一括シース14と同様に
伸縮すると考えて、押え巻き層13の線膨張率およびヤ
ング率を一括シース14と等しいとみなすこともできる
が、実際には押え巻き層13はケーブルの線膨張率にほ
とんど影響しないと考えられ、無視できる。
【数2】
【0014】そして、この数式(2)より、Ap/As=
7.78〜30.625が得られる。これにより、支持
線15以外の部材の断面積の合計が支持線15の断面積
の約8〜30倍程度となるように設計すれば、空気圧送
引き込み用ケーブルの線膨張率と光ファイバユニットの
線膨張率とをほぼ等しくすることができることがわか
る。
【0015】尚、本発明において空気圧送引き込み用ケ
ーブル全体の線膨張率と光ファイバユニットの線膨張率
とは等しいことが好ましいが、必ずしも一致させる必要
はなく、これらの線膨張率の差によって光ファイバユニ
ットに生じる歪みが許容できる範囲内であれば、若干の
差があってもよい。例えば、−30℃〜70℃の範囲の
使用温度変化に対して、空気圧送引き込み用ケーブルと
光ファイバユニットとの伸縮差が0.1%以下であるこ
とが好ましい。通常、光ファイバユニットの圧送は常温
付近で行うので、この条件を満たすためには両者の線膨
張率の差が2×10-5/℃以下であればよい。
【0016】本実施例の空気圧送引き込み用ケーブルに
よれば、支持線15とケーブル本体10とが一括シース
14で一体化された構造を有しているので架空配線に好
適である。また、圧送用パイプ11は光ファイバユニッ
トに比べて線膨張率が大きいが、この圧送用パイプ11
を備えたケーブル本体10は、線膨張率が小さい支持線
15と一体化されているので、空気圧送引き込み用ケー
ブル全体としての線膨張率を光ファイバユニットと同程
度に小さくすることができる。よって、空気圧送引き込
み用ケーブルの線膨張率を光ファイバユニットの線膨張
率とほぼ等しくでき、これにより、環境温度の変化に伴
って光ファイバユニットに歪みが生じるのを抑え、空気
圧送引き込み用ケーブルの端部で光ファイバユニットが
飲み込まれたり、突き出されたりするのを抑えることが
できる。
【0017】また、このように温度変化に伴うケーブル
内での光ファイバユニットの移動量が小さく抑えられて
いるので、例えばパイプ出口のスポンジやゴムキャップ
で挟み込む等の簡単な固定方法で、空気圧送引き込み用
ケーブルに対して光ファイバユニットを固定するだけ
で、ケーブル内での光ファイバユニットの移動を確実に
防止することができる。さらに、本実施例の空気圧送引
き込み用ケーブルは、ケーブル本体10が非金属材料の
みからなっているので、比較的軽量である上、ケーブル
本体を解体したり、切断したりする際に鋼線カッターを
用いる必要がなく、作業が容易である。またケーブル本
体10に誘導電流が発生するおそれがなく、アースを必
要としないという利点を有する。
【0018】図2は本発明の空気圧送引き込み用ケーブ
ルの第2の実施例を示したもので、(a)は断面図、
(b)は斜視図である。本実施例の空気圧送引き込み用
ケーブルは、支持線27と、ケーブル本体20と、支持
線27が挿通される貫通孔およびケーブル本体20が挿
通される貫通孔を備えた板状のハンガ28とからなって
おり、長さ方向に一定間隔で、支持線27とケーブル本
体20とをハンガ28で支持したプレハンガケーブル構
造となっている。
【0019】支持線27は、主に空気圧送引き込み用ケ
ーブルの引っ張り強さを担うもので、本実施例では抗張
力部材25の周上に被覆層26を設けて構成されてい
る。支持線27を構成する抗張力部材25としては、例
えば鋼線を複数本撚り合わせたもの等が好ましく用いら
れる。ケーブル本体20は、抗伸縮部材22の周囲に8
本の圧送用パイプ21を集合させ、それらの周上に押え
巻き層23を形成し、さらにその周上にシース24を被
覆してなっている。またケーブル本体20は弛みを持た
せた状態で支持されている。
【0020】圧送用パイプ11は上記第1の実施例1と
同様に構成される。抗伸縮部材22は、環境温度の変化
に伴うケーブル本体20の伸縮を抑えるもので、線膨張
率が小さい材料を用いて構成される。この抗伸縮部材2
2の線膨張率は少なくとも圧送用パイプ21内に挿通さ
れる光ファイバユニット(図示せず)の線膨張率よりも
小さいことが必要であるが、できるだけ小さい方が好ま
しい。抗伸縮部材22としては、例えば鋼線、あるいは
これを撚り合わせたもの等を好ましく用いることができ
る。
【0021】押え巻き層23は、テープ状の材料を巻回
して形成され、例えば不織布テープ等が好適に用いられ
る。シース24は、ケーブル本体20を敷設時の機械的
外力や敷設後の環境から保護するものであり、例えばポ
リエチレン等の樹脂材料を押出被覆することによって好
適に形成される。シース24の厚さは、空気圧送引き込
み用ケーブルの細径化、軽量化、経済性の点では薄い方
が好ましいが、薄すぎると空気圧送引き込み用ケーブル
の信頼性が悪くなる。
【0022】また本実施例では、ケーブル本体20の線
膨張率が、圧送用パイプ21に挿通される光ファイバユ
ニットの線膨張率とほぼ等しくなるように、抗伸縮部材
22の断面積と、ケーブル本体20のこれ以外の部分の
断面積との比が設定されている。ここで、本実施例のプ
レハンガケーブル構造では、空気圧送引き込み用ケーブ
ル全体の線膨張率はケーブル本体20の線膨張率に依存
する。したがって、ケーブル本体20と別体となってい
る支持線27の伸縮は光ファイバユニットに影響しな
い。本実施例におけるケーブル本体20の抗伸縮部材2
2とこれ以外の部分との断面積の比は、上記第1の実施
例と同様にして、ケーブル本体20を構成している各材
料の線膨張率およびヤング率より算出される。すなわ
ち、本実施例においては、抗伸縮部材22を構成してい
る鋼線の線膨張率およびヤング率、ならびに圧送パイプ
21およびシース24を構成しているプラスチック材料
の線膨張率およびヤング率、および光ファイバユニット
の線膨張率αを上記数式(1)に代入すれば、ケーブル
本体20の線膨張率が光ファイバユニットの線膨張率α
と等しくなるときの抗伸縮部材22とそれ以外の部分と
の断面積比が得られる。また本実施例においても上記実
施例1と同様に、押え巻き層23は無視できる。
【0023】本実施例における抗伸縮部材22は上記第
1の実施例における支持線15と同じ材料を好適に用い
て構成することができ、圧送用パイプ21およびシース
24は上記第1の実施例における圧送用パイプ11およ
び一括シース14とそれぞれ同じ材料を好適に用いるこ
とができる。したがって、上記第1の実施例と同様にA
p/As=7.78〜30.625が得られる。これによ
り、ケーブル本体抗伸縮部材22以外の部分の断面積が
抗伸縮部材22の断面積の約8〜30倍程度となるよう
に設計すれば、空気圧送引き込み用ケーブルの線膨張率
と光ファイバユニットの線膨張率とをほぼ等しくするこ
とができることがわかる。
【0024】本実施例の空気圧送引き込み用ケーブルに
よれば、ケーブル本体20が、ハンガ28によって支持
線27に支持されているので架空配線に好適である。ま
た、圧送用パイプ21は光ファイバユニットに比べて線
膨張率が大きいが、ケーブル本体20では、圧送用パイ
プ21と線膨張率が小さい抗伸縮部材22とが一体化さ
れているので、ケーブル本体20全体としての線膨張率
を光ファイバユニットと同程度に小さくすることができ
る。よって、空気圧送引き込み用ケーブル全体の線膨張
率を光ファイバユニットの線膨張率とほぼ等しくでき、
これにより、環境温度の変化に伴って光ファイバユニッ
トに歪みが生じるのを抑え、空気圧送引き込み用ケーブ
ルの端部で光ファイバユニットが飲み込まれたり、突き
出されたりするのを抑えることができる。また温度変化
に伴う光ファイバユニットの移動量が小さく抑えられて
いるので、例えばゴムキャップにバインドする等の簡単
な固定方法で、空気圧送引き込み用ケーブルに対して光
ファイバユニットを固定するだけで、光ファイバユニッ
トの移動を確実に防止することができる。
【0025】
【実施例】
(実施例1)図1に示す構造の8パイプ型の空気圧送引
き込み用ケーブルを構成した。この空気圧送引き込み用
ケーブルに挿通される光ファイバユニットの線膨張率は
2×10-5/℃、ヤング率は1000kg/cm2であった。
圧送用パイプ11は高密度ポリエチレンを用いて構成
し、その線膨張率は1.2×10-4/℃、ヤング率は8
0kg/mm2、1本の断面積は12.4mm2とした。 介
在部材12はポリエチレンを用いて構成し、その線膨張
率は1.2×10 -4/℃、ヤング率は80kg/mm2、断面
積は74mm2とした。押え巻き層13は不織布を用い
て構成し、その厚さは0.18mmとした。支持線15
は鋼線を撚り合わせて構成し、その線膨張率は12×1
-6/℃、ヤング率は17.5×103kg/mm2、支持線
15全体の断面積は22mm2とした。一括シース14
はポリエチレンを用いて構成し、その線膨張率は1.2
×10 -4/℃、ヤング率は80kg/mm2、断面積は183
mm2とした。
【0026】したがって、本実施例の空気圧送引き込み
用ケーブルにおける支持線15の断面積(As)と、そ
れ以外の部分、すなわち圧送用パイプ11、介在部材1
2、押え巻き層13および一括シース14の断面積の合
計(Ap)との比(Ap/As)は1/16であり、この
空気圧送引き込み用ケーブル全体の線膨張率は計算値で
2.0×10-5/℃であった。この空気圧送引き込み用
ケーブル500mを架空配線し、圧送用パイプ11内に
光ファイバユニットを挿通させた。この空気圧送引き込
み用ケーブルの環境温度が50℃変化したときに、挿通
されている光ファイバユニットに加わる歪みは0.1%
である。したがって、この光ファイバユニットのヤング
率は1000kg/cm2であるので、光ファイバユニットに
加わる張力は1kgfで済む。
【0027】(比較例1)比較例として、上記実施例1
において支持線15を用いない構造、すなわち介在部材
12の周囲に圧送用パイプ11を集合させ、押え巻き層
13を形成し、その周上にシースを形成した構造の8パ
イプ型の空気圧送引き込み用ケーブルを構成した。圧送
用パイプ11、介在部材12、および押え巻き層13の
構成は実施例1と同様とし、シースは実施例1における
一括シース14と同じ材料を用い、断面積を150mm
2とした。またこの空気圧送引き込み用ケーブルに挿通
される光ファイバユニットは実施例1と同様とした。
【0028】本実施例の空気圧送引き込み用ケーブル全
体の線膨張率は計算値で1×10-4/℃であった。この
空気圧送引き込み用ケーブル500mを架空配線し、圧
送用パイプ11内に光ファイバユニットを挿通させた。
この空気圧送引き込み用ケーブルの環境温度が50℃変
化したときに、挿通されている光ファイバユニットに加
わる歪みは0.4%である。したがって、この光ファイ
バユニットのヤング率は1000kg/cm2であるので、光
ファイバユニットには約4.51kgfもの張力が加わ
る。
【0029】実施例1および比較例1の結果より、比較
例1のようにプラスチック材料のみからなるケーブル構
造では、ケーブル全体の線膨張率が光ファイバユニット
の線膨張率の約10倍も大きいが、プラスチック材料か
らなるケーブル本体と支持線とを一体化した構造とする
ことによって、空気圧送引き込み用ケーブル全体の線膨
張率を光ファイバユニットの線膨張率と同程度にまで小
さくすることができる。そして空気圧送引き込み用ケー
ブルの線膨張率と光ファイバユニットの線膨張率との差
を小さくすることによって、環境温度の変化に伴ってケ
ーブルに挿通されている光ファイバユニットに生じる歪
みを抑えることができる。よって光ファイバユニットに
加わる張力を低減させることができ、空気圧送引き込み
用ケーブルの端部での光ファイバユニットの飲み込みや
突き出しを抑制することができる。
【0030】尚、空気圧送引き込み用ケーブルを構成す
る圧送用パイプの数は1以上の任意の数とすることが可
能であり、圧送用パイプの集合形態も、上記実施例のも
のに限らず適宜変更可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の空気圧送引
き込み用ケーブルは、少なくとも1本の圧送用パイプを
備えたケーブル本体と、抗張力部材を備えた支持線とを
有する空気圧送引き込み用ケーブルであって、空気圧送
引き込み用ケーブル全体の線膨張率と前記圧送用パイプ
に挿通される光ファイバユニットの線膨張率との差が0
〜2×10-5/℃であることを特徴とするものである。
したがって、架空配線に好適である上、環境温度の変化
に伴ってケーブルに挿通されている光ファイバユニット
に生じる歪みを抑えることができる。よって光ファイバ
ユニットに加わる張力を低減させることができ、空気圧
送引き込み用ケーブルの端部での光ファイバユニットの
飲み込みや突き出しを抑制することができる。
【0032】また、通常、圧送用パイプの線膨張率は光
ファイバユニットよりも比較的大きいが、光ファイバユ
ニットよりも線膨張率が小さい抗伸縮部材と圧送用パイ
プとを一体化した構造とすることによって、空気圧送引
き込み用ケーブル全体の線膨張率を光ファイバユニット
と同程度に小さくすることができる。そして、抗伸縮部
材の断面積をAs、抗伸縮部材と一体となっている他の
部材の断面積をApとするとき、これらの断面積の比Ap
/Asが8〜30の範囲となるように設計することが好
ましく、これにより空気圧送引き込み用ケーブル全体の
線膨張率と光ファイバユニットの線膨張率との差を好ま
しい程度に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の空気圧送引き込み用ケーブルの第1
の実施例を示すもので(a)は断面図、(b)は斜視図
である。
【図2】 本発明の空気圧送引き込み用ケーブルの第2
の実施例を示すもので(a)は断面図、(b)は斜視図
である。
【符号の説明】
11,21…圧送用パイプ、10,20…ケーブル本
体、15,27…支持線、22…抗伸縮部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1本の圧送用パイプを備えた
    ケーブル本体と、抗張力部材を備えた支持線とを有する
    空気圧送引き込み用ケーブルであって、空気圧送引き込
    み用ケーブル全体の線膨張率と前記圧送用パイプに挿通
    される光ファイバユニットの線膨張率との差が0〜2×
    10-5/℃であることを特徴とする空気圧送引き込み用
    ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバユニットよりも線膨張率
    が小さい抗伸縮部材を前記圧送用パイプと一体的に備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の空気圧送引き込
    み用ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記抗伸縮部材の断面積をAs、該抗伸
    縮部材と一体となっている他の部材の断面積をApとす
    るとき、これらの断面積の比Ap/Asが8〜30である
    ことを特徴とする請求項2記載の空気圧送引き込み用ケ
    ーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106761780A (zh) * 2016-11-28 2017-05-31 浙江大学城市学院 一种地面堆载作用下盾构隧道变形修复方法

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