JPH10311361A - ステーダンパの圧力調整装置 - Google Patents

ステーダンパの圧力調整装置

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JPH10311361A
JPH10311361A JP13583897A JP13583897A JPH10311361A JP H10311361 A JPH10311361 A JP H10311361A JP 13583897 A JP13583897 A JP 13583897A JP 13583897 A JP13583897 A JP 13583897A JP H10311361 A JPH10311361 A JP H10311361A
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JP
Japan
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piston
pressure adjusting
stay damper
cylinder
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP13583897A
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English (en)
Inventor
Hidenori Fujii
英紀 藤井
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックドアの開閉扉速度及び閉扉時の操作力
が安定するステーダンパを提供すること。 【解決手段】 ガス室A,Bを移動可能な圧力調整用ピ
ストン103で画成し、この圧力調整用ピストンの上方
に延長した腕部103Aを形成する一方、当該腕部に結
合する操作用ボルト101を、シリンダ102に開設し
た多段の停止部S,W(又はS,M,W)を有する案内
溝102A(又は102B)に収容するとともに、操作
用ボルトを介して圧力調整用ピストンを移動することに
より、ガス室の容積を段階的に変化させ、ガス室の圧力
を調整できるようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス反力を利用
したステーダンパのガス圧力調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、図2(C)に示すようなバックド
アBDを有するほとんどの車両は、バックドアBDの開
閉力を補助するため、伸び切り端近傍において減衰力を
付加するための少量の潤滑油12を封入したステーダン
パSDを使用している。ステーダンパSDの構造を図2
(A)で説明すると、ピストンロッド1の下端インロー
部1Aには、バルブストッパ6,ピストン8の背面円筒
部に上下動自在に案内されるノンリタンバルブ7,ピス
トン8が挿入され、ピストンナット9で締結されてい
る。ピストン8はシリンダ2に摺動自在に収装され、ピ
ストン8でシリンダ内を上部室Aと下部室Bとに画成し
ている。
【0003】ピストンロッド1は、シリンダ2の下端部
に固定されているロッドガイド3に摺動自在に案内され
るとともに、シール4で下部室Bを封止している。シリ
ンダ内へのガス及び潤滑油12の封入はプラグ13を介
して行われ、封入後取り付け部材10を溶接することに
より完全に封止する。ストッパ5はシリンダ2に外面中
央部を可締めにより固定され、ピストンロッド1が伸長
する際にバルブストッパ6が当接することによりステー
ダンパの最伸長を規制する。ここに、ピストンロッド1
は、ピストンロッド自身の断面積に上部室Aのガス圧力
を乗じた積で算出される反発力で、常時伸長方向に付勢
される。
【0004】ピストン8には、上部室Aと下部室Bとを
連通するピストンポート8Aが穿設され、当該ピストン
ポート8Aの下部に設けられた背面シート面8Bには、
ピストンロッド1の伸長時におけるピストン上下室の連
通面積を規制するオリフィス7Aを形成したノンリタン
バルブ7が着座している。ピストンロッド1の収縮時に
はノンリタンバルブ7が背面シート面8Bから浮き上が
って、背面シート面8Bとノンリタンバルブ7との間の
隙間全体がピストンポート8Aよりも大きな開口面積と
なるので、ピストン上下室の連通面積は、伸長時にはオ
リフィス7A,収縮時にはピストンポート8Aの面積と
なる。
【0005】図2(B)に示すように、バックドアの閉
扉時にピストンロッド1が下側になるように車両に取り
付けると、潤滑油12は下部室Bに滞留するので、バッ
クドアが開くにつれてピストン8は徐々に潤滑油12に
浸漬されてオリフィス7Aを覆う様になり、バックドア
の閉扉時に下部室B側に滞留していた潤滑油12は、オ
リフィス7Aを通過して下部室Bから上部室Aに移動す
る。オリフィス7Aをガスが通過するときに比べ潤滑油
12が通過するときの通路抵抗は粘性抵抗の差に起因し
て大きいので、伸び切り端近傍の開扉速度は緩衝された
緩やかな速度になり、伸び切り端における衝撃が緩和さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ステーダンパが図2
(B)の実線で示す閉扉位置から仮想線で示す開扉位置
に移行する際に、ピストン8は潤滑油12に徐々に浸漬
されて減衰力が発生し、減速されて開扉するのである
が、開扉速度を年間を通じた平均的な気温例えば20℃
で設定したとすると、気温の低い冬期においては絶対温
度(気温+273℃)に比例する封入ガス圧力が低下し
て、封入ガス圧力にピストンロッドの断面積を乗じた伸
長力が減少する。この結果開扉速度が遅くなるので伸び
切り端における衝撃緩和は十分であるものの、バックド
アの保持力が低下して、降雪や風圧によるバックドアの
自然落下の怖れがある。
【0007】逆に気温の高い夏期においては封入ガス圧
力が上昇して伸長力が増大するため、バックドアの保持
力は十分であるものの、開扉速度が早くなり過ぎて伸び
切り端における衝撃緩和が不十分となる。また伸長力が
大きいゆえに腕力の弱い操作者にとっては、バックドア
BDを閉めるのが困難となる場合があった。本発明は以
上のような実情に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、バックドアBDの開閉扉速度及び閉扉
時の操作力が安定するステーダンパを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の採った手段は、「ガス室を移動可能な圧力
調整用ピストンで画成し、この圧力調整用ピストンの上
方に延長した腕部を形成する一方、当該腕部に結合する
操作用ボルトを、シリンダに開設した多段の停止部を有
する案内溝に収容するとともに、操作用ボルトを介して
圧力調整用ピストンを移動することにより、ガス室の容
積を段階的に変化させ、ガス室の圧力を調整できるよう
にしたこと」である。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施形態を示す。
まず構造について説明する。シリンダ102にはピスト
ン8が摺動自在に収装され、シリンダ内部を上下のガス
室A及びBに画成している。ピストン8にはピストンロ
ッド1の上端部がナット9により螺着され、シリンダの
下端部に収容されたロッドガイド3により摺動自在に下
方に突出している。ピストン8には上部室Aと下部室B
とを連通するピストンポート8Aが穿設され、当該ピス
トンポート8Aの下部に設けられた背面シート面8Bに
は、ピストンロッド1の伸長時におけるピストン上下室
A,Bの連通面積を規制するオリフィス7Aを形成した
ノンリタンバルブ7が着座している。ピストン8の摺動
時には、ピストン上下室A,Bのガスと潤滑油とがこれ
らの7A,8Aを通過し所定の区間において減衰力を発
生する。
【0010】また、ガス室Aの上部には、シール104
を装着した圧力調整用ピストン103が収装され、ガス
室Aと調整用スペースCとを区画している。圧力調整用
ピストン103の上側には上方に向けて腕部103Aが
突設されている。当該腕部103Aの外面はシリンダ内
面にほぼ一致する円弧状に形成されており、シリンダ内
面を滑って移動可能になっている。一方シリンダ102
には、腕部103Aに螺着された操作用ボルト101の
軸部101Aが移動自在に収容される案内溝102Aが
設けられている。本実施形態では、圧力調整用ピストン
103と腕部103Aが一体的に構成されている場合を
説明したが、製作上の都合によつては分割してもよい。
【0011】次に、圧力調整用ピストン103の作用に
ついて説明する。理解を容易にするため、冬期及び夏期
の2段階調整を例に説明する。例えば、気温がtw℃と
低い冬期に所要の反発力が得られるようにガス室の圧力
を設定(Pw)してガスを封入すると、気温がts℃と
高くなる夏期においては、気体の性質上ガス室の圧力が
高くなる(Ps)ので、ピストンロッド自身の断面積に
上部室Aのガス圧力を乗じた積で算出されるステーダン
パの反発力が増大し、バックドアBDの開扉速度も早く
なる。開扉速度の増大に伴って、伸び切り端近傍の衝撃
が増大するとともに、閉扉時の操作力が不必要に増大す
る。
【0012】上部室A及び下部室Bを合わせたガス室の
容積をVとすると、冬期においては 、比例定数をRとして、 Pw・V=R(tw+273) また、夏期においては、 Ps・V=R(ts+273) となるので、気温(ts)の高くなる夏期においても閉
扉時の操作力が変わらないようにするためには、ガス室
の容積をV+vに増加させ、ガス室の圧力をP迄下げれ
ばよい。この関係を状態式で表すと、 P(V+v)=R(ts+273) となる。P=Pwとなるようにガス室の容積を調整すれ
ば、閉扉時の操作力を冬期と変わらなくすることができ
るので、式と式の関係から、 (V+v)/V=(ts+273)/(tw+273) となるようにガス室の増加容積vを決定すればよい。
【0013】図1(B)に示す案内溝102Aは、上記
の目的を達成するためのもので、シリンダの内面積をA
cとしたときに、 L=v/Ac となるような段差Lを有する下端停止部Wと上端停止部
Sを設け、操作用ボルト101を介して圧力調整用ピス
トン103を移動することにより、ガス室A,Bの圧力
を調整する。案内溝102Aは、操作用ボルト101を
上端停止部Sまで移動しても圧力調整用ピストン103
に装着されているシール104にかからないようにす
る。圧力を調整した後、停止部WまたはSの位置に操作
用ボルト101を締め付けることにより、バックドアの
開閉等により圧力調整用ピストン103が位置ずれしな
いように固定する。
【0014】上記実施形態においては、圧力調整用の停
止部をWとSの2段にしたが、図1(C)に示す他の実
施形態のように中間停止部Mを設けた3段階としてもよ
い。この場合は、3つの停止部S,M,Wの間に傾斜溝
102Bを開設したので、圧力調整時には操作用ボルト
101を緩めて傾斜溝102Bに沿って回動させること
により、圧力調整用ピストン103を移動することがで
きるため、図1(B)の第1実施形態に示す軸線方向の
移動に比べ操作が容易になる。しかしいずれの場合も、
圧力調整用ピストン103を下方に移動させるには大き
な操作力を要するので、必要に応じて操作用ボルト10
1の頭部に適合するハンドル等の治具を使用する。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、図1
(B)に示す案内溝102Aのような段差Lを有する下
端停止部Wと上端停止部Sを設け、操作用ボルト101
を介して圧力調整用ピストン103を移動させることに
より、ガス室A,Bの圧力を調整するか、あるいは図1
(C)に示す他の実施形態のように中間停止部Mを設け
たS,M,Wの3段階としてガス室A,Bの圧力を調整
する。後者の場合は3つの停止部S,M,Wの間に傾斜
溝102Bを開設したので、圧力調整時には操作用ボル
ト101を緩めて傾斜溝102Bに沿って回動させるこ
とにより、圧力調整用ピストン103を移動することが
できるため、図1(B)の第1実施形態に示す軸線方向
の移動に比べ操作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(B)操作用ボルトの案内溝の実施形態であ
る。 (C)操作用ボルトの案内溝の他の実施形態である。
【図2】(B)バックドアの開閉に伴うステーダンパ内
の潤滑油の移動を示す説明図である。 (C)ステーダンパのバックドアへの取り付け状態の説
明図である。
【符号の説明】
A (上部)ガス室 B (下部)ガス室 SD ステーダンパ W,M,S 多段の停止部 1 ピストンロッド 8 ピストン 101 操作用ボルト 102 シリンダ 102A,102B 案内溝 103 圧力調整用ピストン 103A 腕部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明に係るステーダンパの縦断面図で
ある。 (B)操作用ボルトの案内溝の実施形態である。 (C)操作用ボルトの案内溝の他の実施形態である。
【図2】(A)従来技術に係るステーダンパの縦断面図
である。 (B)バックドアの開閉に伴うステーダンパ内の潤滑油
の移動を示す説明図である。 (C)ステーダンパのバックドアへの取り付け状態の説
明図である。
【符号の説明】 A (上部)ガス室 B (下部)ガス室 SD ステーダンパ W,M,S 多段の停止部 1 ピストンロッド 8 ピストン 101 操作用ボルト 102 シリンダ 102A,102B 案内溝 103 圧力調整用ピストン 103A 腕部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16F 9/32 J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内のガス室に摺動自在にピスト
    ンを収装し、このピストンに連結したピストンロッドを
    シリンダから出没自在に突出させたステーダンパにおい
    て、ガス室を移動可能な圧力調整用ピストンで画成し、
    この圧力調整用ピストンの上方に延長した腕部を形成す
    る一方、当該腕部に結合する操作用ボルトを、シリンダ
    に開設した多段の停止部を有する案内溝に収容するとと
    もに、操作用ボルトを介して圧力調整用ピストンを移動
    することにより、ガス室の容積を段階的に変化させ、ガ
    ス室の圧力を調整できるようにしたことを特徴とするス
    テーダンパの圧力調整装置。
  2. 【請求項2】 操作用ボルトに結合される上記腕部を、
    圧力調整用ピストンから分離した独立の部品として当接
    させたことを特徴とする請求項1に記載のステーダンパ
    の圧力調整装置。
  3. 【請求項3】 停止部を有する案内溝が、ステーダンパ
    の軸線方向に開設されていることを特徴とする請求項1
    に記載のステーダンパの圧力調整装置。
  4. 【請求項4】 停止部を有する案内溝が、ステーダンパ
    の軸線に対して傾斜して開設されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のステーダンパの圧力調整装置。
JP13583897A 1997-05-09 1997-05-09 ステーダンパの圧力調整装置 Pending JPH10311361A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13583897A JPH10311361A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 ステーダンパの圧力調整装置

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JP13583897A JPH10311361A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 ステーダンパの圧力調整装置

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JPH10311361A true JPH10311361A (ja) 1998-11-24

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ID=15160952

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JP13583897A Pending JPH10311361A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 ステーダンパの圧力調整装置

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JP (1) JPH10311361A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100461422B1 (ko) * 2002-10-14 2004-12-10 현대자동차주식회사 테일게이트용 가스리프터
US6934996B2 (en) * 2001-04-16 2005-08-30 Gain Gas Technique S.L. System for actuating a gas damper

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US6934996B2 (en) * 2001-04-16 2005-08-30 Gain Gas Technique S.L. System for actuating a gas damper
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