JP2000179717A - レベリングバルブ - Google Patents

レベリングバルブ

Info

Publication number
JP2000179717A
JP2000179717A JP10358783A JP35878398A JP2000179717A JP 2000179717 A JP2000179717 A JP 2000179717A JP 10358783 A JP10358783 A JP 10358783A JP 35878398 A JP35878398 A JP 35878398A JP 2000179717 A JP2000179717 A JP 2000179717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
valve
diameter portion
valve body
supply port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10358783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3827187B2 (ja
Inventor
Yasuo Tsuyuki
露木保男
Takayuki Ogawa
小川貴之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP35878398A priority Critical patent/JP3827187B2/ja
Publication of JP2000179717A publication Critical patent/JP2000179717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3827187B2 publication Critical patent/JP3827187B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 機構を簡素化し、部品点数、加工、組み立て
工数を低減して、低コストが図れ、しかも、調整を必要
とせずに高性能を維持できる空気ばねの高さを調節する
レベリングバルブを提供する。 【解決手段】 筒体1の前後を密封するよう締結される
蓋2,3に設けたシール部材6,軸受部材5a,5bに
支承されて筒体1内を移動可能に嵌挿されて突出するロ
ッド7と、ロッドに設けられる拡径部7a,7b間に摺
動可能に嵌挿される弁体9a,9bと、弁体間に逆方向
に付勢するように装着するばね10と、弁体9a,9b
を着座させる筒体1のシート部材4と、筒体1の小径部
1a,1bに連通する給気ポートp1,排気ポートp2
と大径部1cに連通する供給ポートp3とを有し、ロッ
ドの圧縮方向では給気ポートp1と供給ポートp3とを
連通し、ロッド7の伸び方向では排気ポートp2と供給
ポートp3とを連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄道車両および
自動車の懸架装置として車体と台車枠との間に装着した
空気ばねが車体荷重の増減によってその高さが変わる
と、車体と台車枠との間隔の増減を自動的に調節して、
車体を常に一定の高さに維持する空気ばねの高さ制御弁
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気ばねの高さを制御す
る懸架装置Dは、図6に示すように、車体11と台車枠
12との間に装着され、車体11の荷重の増減による車
体11の高さの変化を連結棒13、レバー14を介して
高さ制御弁Vに伝えて、高さ制御弁Vよりの圧縮空気を
空気ばね15に供給して、車体11と台車枠12との間
に生じた高さの変化を自動的に調節し、常に車体11を
一定の高さに維持させるようにしている。
【0003】高さ制御弁Vは、主に中央部の緩衝ばね部
a、上部のエアバルブ部b、下部のオイルダンパ部cと
からなり、その詳細は、図7に示すように、緩衝ばね部
aは、軸16に図示しないスイングアームが固定され、
作動アーム18は、軸16に対して自由に回転し得るよ
うになっており、軸16と同心に緩衝ばね19に初期荷
重が与えられた状態で組み込まれ、スイングアームと作
動アーム18に同時に接触している。
【0004】エアバルブ部bは、バルブケース20内に
納められたエアバルブv1,v2(給気弁、排気弁)が
作動アーム18に対して設けられ、給気弁v1の低圧側
と排気弁の高圧側(空気ばね側)とはバルブケース20
内を貫通する図示しない通路により連絡され、その通路
の中間に不還弁chが設けられている。
【0005】オイルダンパ部cは、片利きダンパ形式を
採用しているため、ピストン21内部にノンリタンバル
ブnvが設けてあり、車体11の変位は、作動アーム1
8の図示しないローラを介して伝えられ、ノンリタンバ
ルブnvに設けられるオリフィスfの減衰抵抗により時
間遅れを与えるようになっている。
【0006】そして、車両が走行中に発生する上下動や
振動により車体11と台車枠12に装着された空気ばね
15が伸縮し、連結棒13、レバー14を介して自動高
さ制御弁Vに変位が伝えられると、ノンリタンバルブn
vに設けられたオリフィスfにより発生する油圧抵抗に
よる時間遅れのため、車体11の上下動、振動変位を直
接給排弁v1,v2に伝えられることなく緩衝ばね19
のみが圧縮され、給排弁v1,v2は作動することな
く、圧縮空気の出入りは行なわれない。
【0007】そして、車体11の荷重が静的に増加した
場合、空気ばね15が撓み、荷重と釣り合うまで車体1
1が沈下するため、レバー14が上方に押し上げられ、
スイングアームが回転し、このため緩衝ばね19が捩
れ、ばね19の復元力によりオイダンパ部cに発生する
油圧抵抗と釣り合いながら、作動アーム18が回転し、
一定時間後に給気弁v1が開き、図示しない空気溜めか
らの圧縮空気が不還弁chを開いて、バルブケース20
に貫通している図示しない通路を通り、空気ばね15に
供給され、空気ばね15が一定の高さに復元すると、レ
バー14がバルブケース20に対して中立位置に戻り、
給気弁v1が閉じられ、圧縮空気の供給は停止するよう
になっている。
【0008】さらに、車体1の荷重が静的に減少した場
合、空気ばね15が伸び、車体11が上昇し、このた
め、レバー14が引き下げられ、荷重が増加した場合と
は逆に一定時間後に排気弁v2が開かれ、空気ばね15
内の圧縮空気が排気されて、空気ばね15が一定の高さ
に復元すると、レバー14がバルブケース20に対して
中立位置に戻り、空気ばね15内からの圧縮空気の排気
は停止するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の高さ制御弁にあっては、部品点数が多く、機構が
複雑で、加工、組み立て工数が嵩み、コスト高となり、
また、回路が複雑となっているために鋳物を使用してい
るが、鋳物による不良が多く、しかも、重量が重いと言
う問題があり、さらに、弁の作動を安定化させるために
不感帯、時間遅れ防止機構等を有しており、不感帯はシ
ムで調整し、時間遅れは、シリコンオイルでダンピング
させるように調整するために、調整が大変面倒であり、
また、連結棒からの入力をエアバルブの往復運動に変換
しているため、機構が複雑になり、性能調整も難しいと
言う問題があった。
【0010】そこで、この発明は、上記した事情を鑑み
て創案されたものであって、その目的とするところは、
機構を簡素化し、部品点数、加工、組み立て工数を低減
して低コストが図れ、しかも、調整を必要とせずに高性
能を維持できる空気ばねの高さを調節するレベンリング
バルブを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、筒体
と、筒体の前後を密封するよう締結される前後蓋と、前
蓋に設けたシール部材,軸受部材と後蓋に設けた軸受部
材とに支承されて筒体の第1,2の小径部と大径部内を
移動可能に嵌挿されて前蓋より突出するロッドと、ロッ
ドの端に伸縮可能に取付けられる取付具と、ロッドに設
けられる第1,2の拡径部と、第1の拡径部と第2の拡
径部間にシール部材でシールされて摺動可能に嵌挿され
る第1,2の弁体と、第1の弁体と第2の弁体間に逆方
向に付勢するように装着するばねと、第1の弁体と第2
の弁体を着座させる筒体の第1,2の段部に装着するシ
ート部材と、筒体の第1の小径部に連通する給気ポート
と、第2の小径部に連通する排気ポートと、大径部に連
通する供給ポートとを備え、ロッドの圧縮方向の移動に
あっては第1の拡径部と第1の弁体がばねに抗して係合
しながシート部と第1の弁体とに開口を生じて給気ポー
トと供給ポートとを連通し、ロッドの伸び方向の移動に
あっては第2の拡径部と第2の弁体がばねに抗して係合
しながらシート部と第2の弁体とに開口を生じて排気ポ
ートと供給ポートとを連通する。
【0012】第2の発明では、前記弁体をロッドの中立
状態にあってロッドの拡径部に対して一定のオフセット
量を設ける。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明するに、前記従来例と同一の構成
要素に対しては同一の名称、符号を付して説明する。
【0014】この実施の形態に関わる高さ制御弁である
レベリングバルブVを装着した空気ばね懸架装置Dは、
図1に示すように、車体11と台車枠12との間に装着
され、車体11の荷重の増減による車体11の高さの変
化を直接レベリングバルブVに伝えて、レベリングバル
ブVにより空気ばね15内に圧縮空気を給排して、車体
11と台車枠12との間に生じた高さの変化を自動的に
調節し、車体を常に一定の高さに維持させるようにして
ある。
【0015】レベリングバルブVは、図2に示すよう
に、1は、筒体で、2は、前蓋、3は後蓋で、筒体1の
前後を前蓋2、後蓋3とで図示しないボルト等で締結、
密閉されている。
【0016】筒体1には、第1,2の小径部1a,1
b、大径部1c及び第1,2の段部1d,1e等が成形
されており、第1の小径部1aには給気ポートp1が、
第2の小径部1bには排気ポートp2が、大径部1cに
は供給ポートp3とがそれぞれ通路1f,1g,1hを
介して連通するように設けられ、また、第1,2の段部
1d,1eには環状の凹溝1i,1kが設けられ、この
環状の凹溝1i,1kに合成ゴム部材等からなる環状の
シート部材4が嵌着されている。
【0017】前蓋2に設けた貫通穴2aにはベアリング
5a,シール部材6が、また、後蓋3の穴3aにはベア
リング5bが設けられており、これ等のベアリング5
a,5b、シール部材6に支承され、前記小径部1a,
1b、大径部1c内を摺動自在にロッド7が嵌挿され
て、前蓋2より突き出るようになっている。
【0018】ロッド7には、第1、2の拡径部7a,7
bとが設けられ、また、前蓋2より突出する一端側には
伸縮自在なターンバックル構造を有する取付具7Aが装
着してある。
【0019】更に、ロッド7にはシール部材8でシール
され摺動可能な第1,2の弁体9a,9bが嵌挿される
とともに、第1の弁体9aと第2の弁体9bとを互いに
逆方向に付勢するばね10が装着されており、ロッド7
の圧縮方向の移動に伴い第1の拡径部7aと第1の弁体
9aとが、また、ロッド7の伸び方向の移動に伴い第2
の拡径部7bと第2の弁体9bとがばね10に抗してそ
れぞれが互いに係合するようになっている。
【0020】第1の弁体9aは、筒体1の第1の段部1
dに設けた環状の溝1iに装着したシート部材4にばね
10で付勢され、面接触し、第1の拡径部7aに対して
一定のオフセット量e(不感帯域)を保つように着座し
て、第1の小径部1aと大径部1cとの連通を遮断して
いる。
【0021】さらに、第2の弁体9bは、筒体1の第2
の段部1eに設けた環状の溝1kに装着したシート部材
4にばね10で付勢され、面接触し、第2の拡径部7b
に対して一定のオフセット量e(不感帯域)を保つよう
に着座して、第2の小径部1bと大径部1cとの連通を
遮断している。
【0022】筒体1に設ける給気ポートp1には、図示
しないコンプレッサ等の圧縮空気源とが接続され、第1
の小径部1a内に通路1fを介して圧縮空気が供給され
るようになっており、また、供給ポートp3には、図示
しない管等を介して空気ばね15に接続され、空気ばね
15と大径部1cとを連通しており、さらに、排気ポー
トp2には、通路1gを介して第2の小径部1bと連通
し、第2の小径部1bを常に大気中に開放するようにし
てある。
【0023】レベリングバルブVは、ロッド7の一端に
設けたターンバックル構造を有する取付具8を図示しな
いピン等で車体11側に、一方後蓋3にも設けた穴3b
に図示しないピン等を嵌挿して台車枠12側に取り付
け、中立位置になるように取付具8で調節できるように
してある。
【0024】次に、その作用について説明するが、今、
仮に、車体重量が一定していて変化しない場合は、レベ
リングバルブVのロッド7は、図3に示すように、中立
位置にあって、ロッド7に設けた第1の拡径部7aは第
1の弁体9aと係わりなく、一定のオフセット量eを保
った位置にあり、このため、第1の弁体9aは、ばね1
0に付勢されてシート部材4と接触し、着座しており、
給気ポートp1に連通する第1の小径部1aと供給ポー
トp3に連通する大径部1cとの連通を遮断している。
【0025】一方、ロッド7に設けた第2の拡径部7b
は、第2の弁体9bと係わりなく一定のオフセット量e
を保った位置にあり、このため、第2の弁体9bは、ば
ね10に付勢されてシート部材4と接触して着座してお
り、排気ポートp2に連通する第2の小径部1bと供給
ポートp3に連通する大径部1cとの連通を遮断し、ロ
ッド7の微少な変位(オフセット量e)内にあっては、
空気ばね15内の圧力は一定に保たれ、車体の高さを一
定に維持している。
【0026】そして、車体11の重量が増加した場合
は、空気ばね15が撓み、荷重と釣り合うまで車体11
が沈下して、ロッド7が図中右方向にオフセット量eを
超えて移動すると、図4に示すように、ロッド7に設け
た第2の拡径部7bは第2の弁体9bから離れ、第2の
弁体9bは、ばね10に付勢されてシート部材4に密着
したまま排気ポートp2に連通する第2の小径部1bと
供給ポートp3に連通する大径部1cとの連通を遮断し
続ける一方、ロッド7に設けた第1の拡径部7aは第1
の弁体9aと係合し、ばね10に対抗して第1の弁体9
aをシート部材4から離間させ、シート部4と第1の弁
体9aとの間に開口を生じて、給気ポートp1に連通す
る第1の小径部1aと供給ポートp3に連通する大径部
1cとを経由し、給気ポートp1よりの圧縮空気が空気
ばね15に供給され、空気ばね15が変化した荷重に対
応するにしたがって、車体11を元の位置に徐々に押上
げると、ロッド7も車体11とともに追従して上昇し、
ロッド7の第1の拡径部7aに係合した第1の弁体9a
もばね10に付勢されながら逆方向に移動して、やがて
シート部材4と再び接触して、シート部4と第1の弁体
9aとの間に生じた開口を閉鎖するとともに、第1の拡
径部7aは、第1の弁体9aから離れ、図3に示したよ
うに、第1の拡径部7aと第1の弁体9aとは、一定の
オフセット量e内の中立位置に戻り、供給ポートp3と
給気ポートp1とが遮断され、車体11の高さを元の一
定の高さに保つようにしている。
【0027】また、車体11の重量が減少した場合は、
空気ばね15が変化した荷重に対応するにしたがって伸
張し、荷重と釣り合うまで車体11が上昇し、ロッド7
が図中左方向にオフセット量eを超えて移動すると、図
5に示すように、ロッド7に設けた第1の拡径部7aは
第1の弁体9aから一段と離れ、第1の弁体9aは、ば
ね10に付勢されてシート部材4に密着し、給気ポート
p1に連通する第1の小径部1aと供給ポートp3に連
通する大径部1cとの連通を閉鎖し続ける一方、ロッド
7に設けた第2の拡径部7bは、第2の弁体9bに係合
し、第2の弁9bをばね10に対抗してシート部材4か
ら離間し、シート部4と第2の弁体9bとの間に開口を
生じて、排気ポートp2に連通する第2の小径部1bと
供給ポートp3に連通する大径部1cとを経由し、空気
ばね15内の圧縮空気が大気中に排気されて、空気ばね
15が変化した荷重に対応するにしたがって、車体11
を元の位置に徐々に押し下げると、ロッド7も車体11
とともに追従して下降し、ロッド7の第2の拡径部7b
に係合した第2の弁体9bもばね10に付勢されながら
逆方向に移動し、シート部材4と再び接触し、シート部
4と第2の弁体9bとの間に生じた開口を閉鎖し、図3
に示したように、第2の拡径部7bと第2の弁体9bと
は、一定のオフセット量e内の中立位置に戻り、供給ポ
ートp3と排気ポートp2との連通が遮断され、車体1
1の高さを元の一定の高さに保つようになっている。
【0028】このように、筒体1の前後を密封するよう
締結される前後蓋2,3と、前蓋2に設けたシール部材
6,軸受部材5aと後蓋3に設けた軸受部材5bとに支
承されて筒体1の第1,2の小径部1a,1bと大径部
1c内を移動可能に嵌挿されて前蓋2より突出するロッ
ド7と、ロッド7の端に伸縮可能に取付けられる取付具
7Aと、ロッド7に設けられる第1,2の拡径部7a,
7bと、この第1の拡径部7aと第2の拡径部b間にシ
ール部材8でシールされて摺動可能に嵌挿される第1,
2の弁体9a,9bと、第1の弁体9aと第2の弁体9
b間に逆方向に付勢するように装着するばね10と、第
1の弁体9aと第2の弁体9bを着座させる筒体1の第
1,2の段部1d,1eに装着するシート部材4と、筒
体1の第1の小径部1aに連通する給気ポートp1と、
第2の小径部1bに連通する排気ポートp2と、大径部
1cに連通する供給ポートp3とを備え、ロッド7の圧
縮方向の移動にあっては第1の拡径部7aと第1の弁体
9aがばね10に抗して係合しながらシート部4と第1
の弁体9aとに開口を生じて給気ポートp1と供給ポー
トp3とを連通し、ロッド7の伸び方向の移動にあって
は第2の拡径部7bと第2の弁体9bがばね10に抗し
て係合しながらシート部4と第2の弁体9bとに開口を
生じ、排気ポートp2と供給ポートp3とを連通するよ
うにたから、部品点数が少なくなり、機構が大変簡素化
でき、加工、組み立て工数が大幅に軽減でき、コストダ
ウンが図れ、また、回路が単純となり、本体に鋳物を使
用する必要がなくなり、重量も軽くなり、さらに、弁の
作動を安定化させるための時間遅れ防止機構を要さない
から、時間遅れを調節することもなくなり、また、車体
11と台車枠12との相対変位を直接レベリンバルブV
のロッド7の直線運動により変換するようにしたため、
複雑なリンク機構も必要とせず、しかも、高性能を維持
することができる。
【0029】また、弁体9a,9bをロッドの中立状態
にあって、ロッド7の拡径部7a、7bに対して一定の
オフッセト量eを設けるようしたので、オフセット量e
内でバランスを保てるようになり、安定した作動が得ら
れる。
【0030】そして、前記した実施の形態において、第
1の拡径部7aおよび第2の拡径部7bの軸方向長さ
を、また、第1の拡径部7aが臨在する第1の小径部1
aおよび第2の拡径部7bのが臨在する第2の小径部1
bの軸方向長さが長短調整されることにより、いわゆる
切換時に空気の流れを制限することが可能になり、切換
時のショック発生を防止することが可能になる。
【0031】前記したところは、この発明のレベリング
バルブが車両における車高調整に利用されるものとして
説明したが、この発明の意図するところからすれば、こ
のレベリングバルブが防振台あるいは除振台などの空気
圧で支持される産業用装置類に利用されるとしても良
く、その場合に作用効果が異ならないことはもちろんで
ある。
【0032】
【発明の効果】第1の発明によれば、筒体の前後を密封
するよう締結される前後蓋と、前蓋に設けたシール部
材,軸受部材と後蓋に設けた軸受部材とに支承されて筒
体の第1,2の小径部と大径部内を移動可能に嵌挿され
て前蓋より突出するロッドと、ロッドの端に伸縮可能に
取付けられる取付具と、ロッドに設けられる第1,2の
拡径部と、ロッドの第1の拡径部と第2の拡径部間にシ
ール部材でシールされて摺動可能に嵌挿される第1,2
の弁体と、第1の弁体と第2の弁体間に逆方向に付勢す
るように装着するばねと、第1の弁体と第2の弁体を着
座させる筒体の第1,2の段部に装着するシート部材
と、筒体の第1の小径部に連通する給気ポートと、第2
の小径部に連通する排気ポートと、大径部に連通する供
給ポートとを有し、ロッドの圧縮方向の移動にあっては
第1の拡径部と第1の弁体がばねに抗して係合しながら
シート部と第1の弁体とに開口を生じ、給気ポートと供
給ポートとを連通し、ロッドの伸び方向の移動にあって
は第2の拡径部と第2の弁体がばねに抗して係合しなが
らシート部と第2の弁体とに開口を生じ、排気ポートと
供給ポートとを連通するようにしたので、部品点数が少
なくなり、機構が大変簡素化でき、加工、組み立て工数
が大幅に減り、コストダウンが図れ、また、回路が単純
となり、本体に鋳物を使用する必要がなくなり、重量も
軽くなり、さらに、弁の作動を安定化させるための時間
遅れ防止機構を要さないから、時間遅れを調節すること
もなくなり、また、車体と台車枠との相対変位を直接レ
ベリンバルブのロッドの直線運動より変換するようにし
たため、複雑なリンク機構も必要とせず、しかも、高性
能を維持することができる効果がある。
【0033】第2の発明によれば、弁体をロッドの中立
状態にあってロッドの拡径部に対して一定のオフセット
量を設けるようしたので、オフセット量内でバランスを
保てるようになり、安定した作動が得られる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すレベリングバルブを
装着した懸架装置の正面要部断面図である。
【図2】同じく図1におけるレベリングバルブの正面要
部の拡大断面図である。
【図3】同じくレベリングバルブの中立時を説明する正
面要部の拡大断面図である。
【図4】同じくレベリングバルブの供給時を説明する正
面要部の拡大断面図である。
【図5】同じくレベリングバルブの排気時を説明する正
面要部の拡大断面図である。
【図6】従来例を示す空気ばね懸架装置の正面図であ
る。
【図7】同じく図6の空気ばね懸架装置における高さ制
御弁の正面断面図である。
【符号の説明】
1 筒体 1a 第1の小径部 1b 第2の小径部 1c 大径部 1d 第1の段部 1e 第2の段部 1f,1g,1h 通路 1i,1j 環状の溝 2 前蓋 2a 貫通穴 3 後蓋 3a 穴 3b 取付穴 4 シート部材 5a,5b ベアリング 6 シール部材 7 ロッド 7a 第1の拡径部 7b 第2の拡径部 7A 取付具 8 シール部材 9a 第1の弁体 9b 第2の弁体 10 ばね 11 車体 12 台車枠 15 空気ばね p1 給気ポート p2 排気ポート p3 供給ポート e オフセット量 D 懸架装置 V レベリングバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H055 AA05 AA23 BA12 BB19 CC06 CC11 CC20 GG22 3H067 AA02 AA32 BB03 BB14 CC32 CC43 DD05 DD12 DD22 EB25 FF11 GG03 GG21 3J069 AA27 AA31 EE70

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体と、筒体の前後を密封するよう締結
    される前後蓋と、前蓋に設けたシール部材,軸受部材と
    後蓋に設けた軸受部材とに支承されて筒体の第1,2の
    小径部と大径部内を移動可能に嵌挿されて前蓋より突出
    するロッドと、ロッドの端に伸縮可能に取付けられる取
    付具と、ロッドに設けられる第1,2の拡径部と、第1
    の拡径部と第2の拡径部間にシール部材でシールされて
    摺動可能に嵌挿される第1,2の弁体と、第1の弁体と
    第2の弁体間に逆方向に付勢するように装着するばね
    と、第1の弁体と第2の弁体を着座させる筒体の第1,
    2の段部に装着するシート部材と、筒体の第1の小径部
    に連通する給気ポートと、第2の小径部に連通する排気
    ポートと、大径部に連通する供給ポートとを備え、ロッ
    ドの圧縮方向の移動にあっては第1の拡径部と第1の弁
    体がばねに抗して係合しながシート部と第1の弁体とに
    開口を生じて給気ポートと供給ポートとを連通し、ロッ
    ドの伸び方向の移動にあっては第2の拡径部と第2の弁
    体がばねに抗して係合しながらシート部と第2の弁体と
    に開口を生じて排気ポートと供給ポートとを連通するよ
    うにしたことを特徴とするレベリングバルブ。
  2. 【請求項2】 前記弁体をロッドの中立状態にあってロ
    ッドの拡径部に対して一定のオフセット量を設けるよう
    したことを特徴とする請求項1に記載のレベリングバル
    ブ。
JP35878398A 1998-12-17 1998-12-17 レベリングバルブ Expired - Fee Related JP3827187B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35878398A JP3827187B2 (ja) 1998-12-17 1998-12-17 レベリングバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35878398A JP3827187B2 (ja) 1998-12-17 1998-12-17 レベリングバルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000179717A true JP2000179717A (ja) 2000-06-27
JP3827187B2 JP3827187B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=18461092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35878398A Expired - Fee Related JP3827187B2 (ja) 1998-12-17 1998-12-17 レベリングバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3827187B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009202777A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Kayaba Ind Co Ltd 鉄道車両の高さ調整装置
JP2010031982A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Nabeya Co Ltd 除振機構におけるレベリングユニット
KR101172121B1 (ko) 2008-12-22 2012-08-09 박스데일 인코퍼레이티드 수직 에어백 제어기
JP2013173439A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Kyb Co Ltd レベリングバルブ
KR20150067243A (ko) * 2013-02-28 2015-06-17 카야바 고교 가부시기가이샤 레벨링 밸브
KR20170068662A (ko) * 2015-12-09 2017-06-20 현대자동차주식회사 상용차의 캡 서스펜션용 레벨링 밸브
WO2021017857A1 (zh) * 2019-07-29 2021-02-04 浙江鸿友压缩机制造有限公司 基于伯努利原理的机电式延时阀及配有该延时阀的空压机
WO2023176142A1 (ja) * 2022-03-17 2023-09-21 日立Astemo株式会社 バルブ装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009202777A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Kayaba Ind Co Ltd 鉄道車両の高さ調整装置
JP2010031982A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Nabeya Co Ltd 除振機構におけるレベリングユニット
KR101172121B1 (ko) 2008-12-22 2012-08-09 박스데일 인코퍼레이티드 수직 에어백 제어기
JP2013173439A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Kyb Co Ltd レベリングバルブ
KR20150067243A (ko) * 2013-02-28 2015-06-17 카야바 고교 가부시기가이샤 레벨링 밸브
KR101641846B1 (ko) 2013-02-28 2016-07-21 케이와이비 가부시키가이샤 레벨링 밸브
KR20170068662A (ko) * 2015-12-09 2017-06-20 현대자동차주식회사 상용차의 캡 서스펜션용 레벨링 밸브
KR102199904B1 (ko) * 2015-12-09 2021-01-11 현대자동차주식회사 상용차의 캡 서스펜션용 레벨링 밸브
WO2021017857A1 (zh) * 2019-07-29 2021-02-04 浙江鸿友压缩机制造有限公司 基于伯努利原理的机电式延时阀及配有该延时阀的空压机
WO2023176142A1 (ja) * 2022-03-17 2023-09-21 日立Astemo株式会社 バルブ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3827187B2 (ja) 2006-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100965918B1 (ko) 자동 펌프식 하이드로뉴매틱 스트럿 유닛
US6817454B2 (en) Damping force control type hydraulic shock absorber
JP3700958B2 (ja) 車高調整装置
EP1944523B1 (en) Damper
JPH07280017A (ja) エアサスペンション
JPH10259841A (ja) ショックアブソーバおよびその減衰率を調整する方法
EP3093521B1 (en) Vibration damping device for vehicle body
JPH06221365A (ja) ショックアブソーバ装置
JPH10252801A (ja) ガススプリング
CN104417304A (zh) 车辆悬架系统和控制悬架系统的方法
JPH0396730A (ja) 液圧流体用弁を包含するショックアブソーバ
JP2000179717A (ja) レベリングバルブ
JP2000186736A (ja) エアサスペンション装置
JP2004270921A (ja) 内部レベル制御機能を備えた自動ポンプ油圧空気圧式スプリングストラット
JP2001315516A (ja) レベリングバルブ
US3909035A (en) Suspension unit for a motor vehicle shock absorber
EP1212545B1 (en) Damper
US2861794A (en) Hydraulic springs
JP4336187B2 (ja) 液体圧力車高調整装置
US20060151270A1 (en) Hydraulic damping system for vehicle
WO2019239954A1 (ja) 緩衝器
JP2021099123A (ja) 緩衝器
JP2002195335A (ja) 油圧緩衝器のバルブ構造
JPH01295043A (ja) 油圧緩衝器
JPH11325154A (ja) レベリングバルブ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060630

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees