JPH10310984A - 壁 紙 - Google Patents

壁 紙

Info

Publication number
JPH10310984A
JPH10310984A JP9120982A JP12098297A JPH10310984A JP H10310984 A JPH10310984 A JP H10310984A JP 9120982 A JP9120982 A JP 9120982A JP 12098297 A JP12098297 A JP 12098297A JP H10310984 A JPH10310984 A JP H10310984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wallpaper
volatile organic
adsorbent
organic compounds
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9120982A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Orisaka
透 折坂
Koichi Yamamoto
耕市 山本
Atsushi Nishino
西野  敦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dynic Corp
Original Assignee
Dynic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dynic Corp filed Critical Dynic Corp
Priority to JP9120982A priority Critical patent/JPH10310984A/ja
Publication of JPH10310984A publication Critical patent/JPH10310984A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内の大気中に含まれる汚染物質の濃度を効
率よく低減させることができる壁紙を提供する。 【解決手段】 基材シートの表面に、揮発性有機化合
物、特にアルデヒド類、芳香族炭化水素類、あるいは塩
素含有炭化水素類を吸着する材料を含有する塗膜層を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内装用に
使用される壁紙に関し、特に室内大気中に含まれる有害
汚染物質の濃度を低減させる機能を有する壁紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、新築住宅入居者が健康被害を訴え
るシックハウス症候群が話題になっている。住宅の気密
性が高くなるにつれ、室内にたまる建材の化学物質、な
かでもホルムアルデヒドが原因とされている。ホルムア
ルデヒドは、床、家具などに使う合板や壁紙の接着剤に
使われてきている。そこで、ホルムアルデヒドを使用し
ない接着剤の開発や、住宅業界におけるホルムアルデヒ
ドの自主規制などが検討されている。しかしながら、既
存の住宅においては、室内の換気以外に有効な対策がな
いのが現状である。今日、建築物の天井、壁、床などに
は多様な材料が使われており、それら自体および施工の
ための接着剤などには各種の揮発性物質が含まれてい
る。そして、前記のように住宅の高気密化とともに、日
本人のライフスタイルの変化により、温度の高い昼間、
住宅が無人となるなどにより、各種の揮発性有機化合物
が建材から室内空気中に揮散し、大気汚染の原因とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上に鑑
み、建築物の内部空間において最も広い面積を占める壁
面に施工される壁紙の表面に吸着機能を付与することに
よって、室内の大気中に含まれる汚染物質の濃度を効率
よく低減させようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の壁紙は、基材シ
ートの表面に、揮発性有機化合物、特にアルデヒド類、
芳香族炭化水素類、あるいは塩素含有炭化水素類を吸着
する材料を含有する塗膜層を設けたことを特徴とする。
揮発性有機化合物を吸着する材料としては、活性炭、ゼ
オライト、二酸化珪素(シリカゲル)、その他の公知の
吸着剤、および、それらに各種化学物質を展着させて吸
着機能を強化させた材料を用いることができる。たとえ
ば、共有結合によりアミノ基を結合させたシリカゲルで
ある。この種の材料は既に市販されており、アミノ基の
存在によりアルデヒド類を特異的に化学吸着し、母体の
シリカゲルが水をも吸着するのに対してアルデヒド類を
選択吸着する機能を有するので好ましい。
【0005】これらの材料を塗料に混合して基材シート
の表面に塗布し、皮膜とする方法、または、基材シート
の表面に塗料を塗布した直後に、吸着剤材料を散布して
乾燥することにより塗料層に吸着剤を固着させる方法な
どにより壁紙表面に吸着層を形成する。また、壁紙それ
自体が揮発性物質を放散しない構成を有することも重要
である。そのためには、吸着剤を保持させる接着剤とし
て、アクリル系、酢酸ビニル系、オレフィン系等の樹脂
エマルションからなる水系の塗料を用いるのが好まし
い。本発明によれば、シックハウス症候群と言われるよ
うな健康障害を回避し、快適な室内空間を生み出すこと
ができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる基材シート
は、難燃紙、樹脂バインダーを用いて漉き込み、かつ目
止め処理を施した不織布、または樹脂層を積層した織布
など、通常の壁紙用の基材シートに用いられているもの
でもよいが、これらにポリオレフィン系樹脂やポリ塩化
ビニルのフィルムまたはオレフィン系樹脂やポリ塩化ビ
ニルを主とする発泡層または非発泡層を積層し、さらに
プリントを施したものが好適に用いられる。
【0007】本発明の壁紙は、壁紙としての本来機能を
維持しながら吸着機能を発揮させるものである。まず、
壁紙が本来具備すべき性能は以下のとおりである。 光、紫外線により変色しにくいこと。 汚れ、塵埃などが付着しにくいこと。 引っ掻き、摩擦などに対する強度が低下しないこと。 表面外観の色相、模様などのデザインの多様化の傷害
となりにくいこと。 従って、吸着剤の選定に当たっては、ガス吸着能の他に
このような特性を考慮することが望ましい。一方、吸着
剤の多くは微粉末であり、その粉末粒子の表面が多孔質
である。この多数の小孔の存在によって物理的または化
学的な吸着作用を発揮するものであるから、上記の品質
特性を維持しながら、いかに粒子表面の露出面積を広げ
るかが、次段階での重要な技術的課題である。
【0008】用いる吸着剤としては、例えば次のような
ものが好ましい。 (イ)白色、またはそれに近い淡色の外観を有するも
の。ゼオライト、二酸化珪素など、あるいは活性炭を白
色物質で被覆したもの。 (ロ)粒子径が100μm以下、好ましくは10μm以
下の微粒子粉体であること。 (ハ)光、薬品類により、あるいは揮発性有機化合物を
吸着したことにより色が変化しにくいもの。 特に、二酸化珪素などに有機化合物を展着したような吸
着剤についてはこの点に注意が必要である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 《実施例1》木材パルプを主成分とする80g/m2
紙の片面にポリオレフィン系樹脂、炭酸カルシウム、お
よび水酸化アルミニウムを主成分とする皮膜を200μ
mの厚さで積層した。次いで、この皮膜表面に次の組成
からなる塗料を用いて8μmの厚さの吸着層を形成し
た。
【0010】 エチレン−酢酸ビニル系エマルション 100重量部 (不揮発分30%) アミノ基含有シリカゲル(平均粒子径3μm) 3重量部 着色剤(二酸化チタン系顔料) 2重量部 希釈剤(水) 適量
【0011】さらに、この積層品を加熱して樹脂皮膜を
溶融軟化状態にし、表面に凹凸模様を有するローラー面
に押し付け、冷却することによって織物調の外観を有す
る壁紙Aを作成した。この壁紙の吸着機能を評価するた
めに、0.216m3(60cm立方)の密閉容器(ア
クリル板製)の中に上記の壁紙0.25m2(50cm
角)を格納した。次いで、この密閉容器内に濃度が約1
0ppmになるようにホルムアルデヒドを注入し、検知
管式ガス測定器(ガステック社製)によって初期濃度を
測定した。次に、容器内に設置した撹拌ファンによって
容器内の空気を流動させ、30分経過する毎に同様の測
定器を用いてホルムアルデヒド濃度を測定追跡した。
【0012】《比較例》実施例と同様の製法にて積層体
を作成した。ただし、吸着層の塗料組成物のシリカゲル
を除いた塗料により表面層を形成し、実施例と同様の工
程で壁紙Bを作成した。次いで、実施例と同様の方法に
てホルムアルデヒド濃度を測定した。これらのの結果を
表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表1のデータにより、本発明による壁紙A
は、明らかにホルムアルデヒド濃度を低減させる機能を
有することが確認された。
【0015】
【発明の効果】本発明は、建築物の内部空間において最
も広い面積を占める壁面に施工される壁紙の表面に吸着
機能を付与するものであるから、室内の大気中に含まれ
る汚染物質の濃度を効率よく低減させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04F 13/08 E04F 13/08 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの表面に、揮発性有機化合物
    を吸着する材料を含む塗膜層を有することを特徴とする
    壁紙。
  2. 【請求項2】 前記塗膜層を形成する塗料が、アクリル
    系、酢酸ビニル系、またはオレフィン系の樹脂エマルシ
    ョンからなる水系の接着剤を含む請求項1記載の壁紙。
  3. 【請求項3】 前記吸着剤が、アミノ基を含有する請求
    項1記載の壁紙。
JP9120982A 1997-05-12 1997-05-12 壁 紙 Pending JPH10310984A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9120982A JPH10310984A (ja) 1997-05-12 1997-05-12 壁 紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9120982A JPH10310984A (ja) 1997-05-12 1997-05-12 壁 紙

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10310984A true JPH10310984A (ja) 1998-11-24

Family

ID=14799861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9120982A Pending JPH10310984A (ja) 1997-05-12 1997-05-12 壁 紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10310984A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009090955A1 (ja) * 2008-01-15 2009-07-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 自動車用内装材
WO2011152778A1 (en) * 2010-06-02 2011-12-08 Lennart Larsson Covering and method for trapping of emissions from surfaces
JP2013226789A (ja) * 2012-03-30 2013-11-07 Dainippon Printing Co Ltd 積層シート及び発泡積層シート

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009090955A1 (ja) * 2008-01-15 2009-07-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 自動車用内装材
WO2011152778A1 (en) * 2010-06-02 2011-12-08 Lennart Larsson Covering and method for trapping of emissions from surfaces
US9211502B2 (en) 2010-06-02 2015-12-15 Ctrap Ab Covering and method for trapping of emissions from surfaces
JP2013226789A (ja) * 2012-03-30 2013-11-07 Dainippon Printing Co Ltd 積層シート及び発泡積層シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3285873B2 (ja) 汚染された部屋の汚染除去のための方法及び材料
JP4637656B2 (ja) 塗装仕上げ方法
SE509651C3 (sv) Förfarande och material för sanering av utrymmen som är belastade med skadeämnen
JPH10310984A (ja) 壁 紙
JP4575759B2 (ja) 積層体
JP4562557B2 (ja) 吸放湿性建材の施工方法及び透湿性構造体
JP2006341411A (ja) 積層体
JP5510911B2 (ja) 建造物用複合内装塗材
JP4122540B2 (ja) 環境浄化機能付き表装用シートで表装された建材ボード
JP5259251B2 (ja) 板状通気体及び積層体
JP2009068324A5 (ja)
JPH1181159A (ja) 壁 紙
JP2007023395A (ja) 汚染ガス除去紙
JP2616770B2 (ja) 塗料組成物
SG184084A1 (en) Plate-like cured product
JP2002306582A (ja) 脱臭用液状組成物及びこれを施用した脱臭性物品
JP2000103002A (ja) 消臭機能を有する化粧材
JP4656922B2 (ja) 建築物内装面の塗装仕上げ方法
JP2001187341A (ja) 有害ガスのシート状捕捉吸着体
JP2006075312A (ja) 耐熱性に優れた消臭性組成物及びそれを用いた成形品
JPH11198268A (ja) ホルムアルデヒド捕捉壁紙
JP2001096656A (ja) 内装用化粧材
JP2010094378A (ja) 吸着分解層を形成したシート状物及びその施工方法
JP2004019412A (ja) 機能性内装材
JP2009228399A (ja) 調湿化粧パネル