JPH1181159A - 壁 紙 - Google Patents
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- JPH1181159A JPH1181159A JP9232713A JP23271397A JPH1181159A JP H1181159 A JPH1181159 A JP H1181159A JP 9232713 A JP9232713 A JP 9232713A JP 23271397 A JP23271397 A JP 23271397A JP H1181159 A JPH1181159 A JP H1181159A
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- layer
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
Abstract
(57)【要約】
【課題】 室内の大気中に含まれる汚染物質の濃度を低
減する吸着機能、壁紙自体に潜在する汚染物質の放散を
防止するガスバリアーとしての機能、及び食品や落書き
による汚れを容易に拭き取れる防汚機能を有する壁紙を
提供する。 【解決手段】 揮発性有機化合物を吸着する吸着剤を含
み、厚さが少なくとも５μｍのフィルムまたは塗着層を
防汚性およびガスバリアー性を有する機能性層として表
面に備える壁紙。前記フィルムまたは塗着層は、さらに
抗菌剤を含む。
減する吸着機能、壁紙自体に潜在する汚染物質の放散を
防止するガスバリアーとしての機能、及び食品や落書き
による汚れを容易に拭き取れる防汚機能を有する壁紙を
提供する。 【解決手段】 揮発性有機化合物を吸着する吸着剤を含
み、厚さが少なくとも５μｍのフィルムまたは塗着層を
防汚性およびガスバリアー性を有する機能性層として表
面に備える壁紙。前記フィルムまたは塗着層は、さらに
抗菌剤を含む。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内装用に
使用される壁紙に関し、特に室内大気中に含まれる揮発
性有機化合物を吸着するとともに防汚性能を有する機能
性壁紙に関する。
使用される壁紙に関し、特に室内大気中に含まれる揮発
性有機化合物を吸着するとともに防汚性能を有する機能
性壁紙に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近、住空間におけるシックハウス症候
群が話題になっている。住宅の機密性が高くなるにつ
れ、各種建材の化学物質、なかでも接着剤に使用されて
いるホルムアルデヒドが問題視されている。そのためホ
ルムアルデヒドの低減、これを使用しない接着剤の開
発、あるいは自主規制などが検討されている。しかし、
既存の住宅では、室内の換気以外に有効な対策がない。
群が話題になっている。住宅の機密性が高くなるにつ
れ、各種建材の化学物質、なかでも接着剤に使用されて
いるホルムアルデヒドが問題視されている。そのためホ
ルムアルデヒドの低減、これを使用しない接着剤の開
発、あるいは自主規制などが検討されている。しかし、
既存の住宅では、室内の換気以外に有効な対策がない。
【０００３】建築物の内部空間において最も広い面積を
占める壁面に施工される壁紙に関しても、各種接着剤、
樹脂中に含まれる可塑剤、難燃剤その他のなかで揮発性
有機化合物を皆無とするのは現状においては困難であ
る。また、壁紙は、一般家庭においては、様々な汚れが
付着する。台所における食料品による汚れ付着、リビン
グにおいては子供による落書きなどが挙げられる。しか
し、現在市販されている壁紙は、殆どが発泡体塗膜層を
表面に有するものであるため、汚れが付着すると簡単に
拭き取ることができない。
占める壁面に施工される壁紙に関しても、各種接着剤、
樹脂中に含まれる可塑剤、難燃剤その他のなかで揮発性
有機化合物を皆無とするのは現状においては困難であ
る。また、壁紙は、一般家庭においては、様々な汚れが
付着する。台所における食料品による汚れ付着、リビン
グにおいては子供による落書きなどが挙げられる。しか
し、現在市販されている壁紙は、殆どが発泡体塗膜層を
表面に有するものであるため、汚れが付着すると簡単に
拭き取ることができない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上に鑑
み、壁紙の表面に吸着機能を付与することにより、室内
の大気中に含まれる汚染物質の濃度を低減するととも
に、防汚機能とバリアーとしての機能を付与することに
より、壁紙自体が汚染源となるのを防止し、併せて食品
や落書きによる汚れは容易に拭き取ることができるよう
にするものである。本発明は、また壁紙の表面に抗菌性
を付与し、衛生上の問題をもなくそうとするものであ
る。
み、壁紙の表面に吸着機能を付与することにより、室内
の大気中に含まれる汚染物質の濃度を低減するととも
に、防汚機能とバリアーとしての機能を付与することに
より、壁紙自体が汚染源となるのを防止し、併せて食品
や落書きによる汚れは容易に拭き取ることができるよう
にするものである。本発明は、また壁紙の表面に抗菌性
を付与し、衛生上の問題をもなくそうとするものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の壁紙は、揮発性
有機化合物を吸着する吸着剤を含み、厚さが少なくとも
５μｍのフィルムまたは塗着層を防汚性およびガスバリ
アー性を有する機能性層として表面に備えることを特徴
とする。本発明の壁紙は、フィルムまたは塗着層がさら
に抗菌剤を含んでいる。前記のフィルムまたは塗着層
は、防汚性の樹脂で、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、エチレンービニルアルコール共重合体、
およびアクリル系樹脂のなかから選ばれるものが好まし
い。その厚さは、２５μｍまでが適当であり、１０〜２
５μｍがより好ましい。
有機化合物を吸着する吸着剤を含み、厚さが少なくとも
５μｍのフィルムまたは塗着層を防汚性およびガスバリ
アー性を有する機能性層として表面に備えることを特徴
とする。本発明の壁紙は、フィルムまたは塗着層がさら
に抗菌剤を含んでいる。前記のフィルムまたは塗着層
は、防汚性の樹脂で、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、エチレンービニルアルコール共重合体、
およびアクリル系樹脂のなかから選ばれるものが好まし
い。その厚さは、２５μｍまでが適当であり、１０〜２
５μｍがより好ましい。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の壁紙は、上記のように揮
発性有機化合物を吸着する吸着機能とともに、防汚機能
およびバリアー機能を有するフィルムまたは塗着層を表
面に有する。壁紙は、通常紙または不織布からなる基材
シートと、難燃性や発煙抑制効果を付与するための難燃
剤、無機充填剤を含有し、さらに装飾性を付与するため
の比較的厚みの厚い発泡または非発泡の樹脂層とから構
成される。前記の樹脂層には、塩化ビニル樹脂の他、ア
クリル酸エステル系樹脂あるいはオレフィン系樹脂など
が用いられる。この樹脂層は、多量の無機充填剤を含ん
でおり、また発泡層となっている場合、食品の付着や落
書きなどの汚れは、簡単には拭き取ることができない。
本発明では、前記の樹脂層の表面に上記機能性のフィル
ムまたは塗着層を設けるものである。従って、この機能
性層は、吸着性能や抗菌性能を得るに必要な最少量の吸
着剤と抗菌剤を含む他は余分な添加剤は含まず、樹脂主
体で構成することが好ましい。そして、この機能性層
は、少なくとも５μｍの厚さ、より好ましくは１０〜２
５μｍの範囲の厚さを有する。さらに詳しくは、フィル
ムでは、加工時の強度から１０μｍ以上、塗着層では、
防汚性から８μｍ以上が好ましい。厚さがこれより薄く
なると、膜強度、汚れ防止性能および壁紙側からの揮発
性有機化合物の放散を阻止するガスバリアー性能が不足
する。また、これより厚くなれば、壁紙製造での加工適
性、表面硬さ、カールに影響を生じる。
発性有機化合物を吸着する吸着機能とともに、防汚機能
およびバリアー機能を有するフィルムまたは塗着層を表
面に有する。壁紙は、通常紙または不織布からなる基材
シートと、難燃性や発煙抑制効果を付与するための難燃
剤、無機充填剤を含有し、さらに装飾性を付与するため
の比較的厚みの厚い発泡または非発泡の樹脂層とから構
成される。前記の樹脂層には、塩化ビニル樹脂の他、ア
クリル酸エステル系樹脂あるいはオレフィン系樹脂など
が用いられる。この樹脂層は、多量の無機充填剤を含ん
でおり、また発泡層となっている場合、食品の付着や落
書きなどの汚れは、簡単には拭き取ることができない。
本発明では、前記の樹脂層の表面に上記機能性のフィル
ムまたは塗着層を設けるものである。従って、この機能
性層は、吸着性能や抗菌性能を得るに必要な最少量の吸
着剤と抗菌剤を含む他は余分な添加剤は含まず、樹脂主
体で構成することが好ましい。そして、この機能性層
は、少なくとも５μｍの厚さ、より好ましくは１０〜２
５μｍの範囲の厚さを有する。さらに詳しくは、フィル
ムでは、加工時の強度から１０μｍ以上、塗着層では、
防汚性から８μｍ以上が好ましい。厚さがこれより薄く
なると、膜強度、汚れ防止性能および壁紙側からの揮発
性有機化合物の放散を阻止するガスバリアー性能が不足
する。また、これより厚くなれば、壁紙製造での加工適
性、表面硬さ、カールに影響を生じる。
【０００７】ここに用いる吸着剤としては、次のような
ものが好ましい。 イ）透明、白色またはそれに近い淡色の外観を有するも
の。 ロ）粉体であれば粒子径が１０μｍ以下で、特にフィル
ムまたは塗料に練り込むため、３μｍ以下０．００５μ
ｍ程度までのものが好ましい。 ハ）熱、光、薬品などにより変色しにくいもの。 機能性層への添加割合は、多すぎると汚れ防止性能を阻
害するため、樹脂固形分比率で２０％以下が望ましい。
ゼオライト、二酸化ケイ素、活性炭を白色物質で被覆し
たもの、あるいは芳香族アミノ系化合物やヒドラジド化
合物などの有機系アミノ基含有化合物などが好適に用い
られる。以下の実施例で用いるアミノ基含有シリカゲル
は、シリカゲルに共有結合によりアミノ基を結合させた
ものである。
ものが好ましい。 イ）透明、白色またはそれに近い淡色の外観を有するも
の。 ロ）粉体であれば粒子径が１０μｍ以下で、特にフィル
ムまたは塗料に練り込むため、３μｍ以下０．００５μ
ｍ程度までのものが好ましい。 ハ）熱、光、薬品などにより変色しにくいもの。 機能性層への添加割合は、多すぎると汚れ防止性能を阻
害するため、樹脂固形分比率で２０％以下が望ましい。
ゼオライト、二酸化ケイ素、活性炭を白色物質で被覆し
たもの、あるいは芳香族アミノ系化合物やヒドラジド化
合物などの有機系アミノ基含有化合物などが好適に用い
られる。以下の実施例で用いるアミノ基含有シリカゲル
は、シリカゲルに共有結合によりアミノ基を結合させた
ものである。
【０００８】本発明で用いる抗菌剤としては、上記の
イ）、ロ）の条件に適合し、さらに変色しにくい無機系
抗菌剤が好ましい。無機系抗菌剤としては、各種銀塩が
知られているが、シリカゲルなどの担体粒子にチオスル
ファート銀錯塩を担持させたものが熱および光に対する
安定性があり好ましい。例えば、シリカゲル粒子にチオ
スルファート銀錯塩の水溶液を吸着させて乾燥後、表面
にテトラエトキシシランの加水分解により生成する二酸
化ケイ素を被覆させたものである。その他硫酸銅、塩化
亜鉛などの水和物をゼオライトなどに担持させた無機系
抗菌剤が用いられる。抗菌剤の機能性層への添加割合
は、樹脂固形分比率で５％以下０．０１％程度が望まし
い。
イ）、ロ）の条件に適合し、さらに変色しにくい無機系
抗菌剤が好ましい。無機系抗菌剤としては、各種銀塩が
知られているが、シリカゲルなどの担体粒子にチオスル
ファート銀錯塩を担持させたものが熱および光に対する
安定性があり好ましい。例えば、シリカゲル粒子にチオ
スルファート銀錯塩の水溶液を吸着させて乾燥後、表面
にテトラエトキシシランの加水分解により生成する二酸
化ケイ素を被覆させたものである。その他硫酸銅、塩化
亜鉛などの水和物をゼオライトなどに担持させた無機系
抗菌剤が用いられる。抗菌剤の機能性層への添加割合
は、樹脂固形分比率で５％以下０．０１％程度が望まし
い。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例とともに説明
する。 《比較例１》坪量７５ｇ／ｍ2の紙を基材シートとして
用いる。この基材シートの表面に、表１記載の配合組成
物を付着量が２５０ｇ／ｍ2となるように塗布して塗布
層を設けた。この塗布層上に、市販されている１５μｍ
厚のエチレンービニルアルコール共重合体フィルムを熱
圧着法にてラミネートした後、表面に凹凸模様を有する
ローラ面を押しつけ、織物調の外観を有する壁紙Ａを作
製した。
する。 《比較例１》坪量７５ｇ／ｍ2の紙を基材シートとして
用いる。この基材シートの表面に、表１記載の配合組成
物を付着量が２５０ｇ／ｍ2となるように塗布して塗布
層を設けた。この塗布層上に、市販されている１５μｍ
厚のエチレンービニルアルコール共重合体フィルムを熱
圧着法にてラミネートした後、表面に凹凸模様を有する
ローラ面を押しつけ、織物調の外観を有する壁紙Ａを作
製した。
【００１０】
【表１】
【００１１】《比較例２》比較例１と同様に、基材シー
トの表面に塗布層を設けた。この塗布層上に、表２記載
の配合組成物を付着量が３ｇ／ｍ2になるように塗布し
た後、表面に凹凸模様を有するローラ面を押しつけ、織
物調の外観を有する壁紙Ｂを作製した。
トの表面に塗布層を設けた。この塗布層上に、表２記載
の配合組成物を付着量が３ｇ／ｍ2になるように塗布し
た後、表面に凹凸模様を有するローラ面を押しつけ、織
物調の外観を有する壁紙Ｂを作製した。
【００１２】
【表２】
【００１３】《実施例１》比較例１と同様に、基材シー
トの表面に塗布層を設けた。一方、表３の配合からなる
塗料を離形紙上に固形分で約１５ｇ／ｍ2の割合で塗布
し、乾燥して約１５μｍ厚のフィルムを得た。このフィ
ルムを前記の塗布層に熱圧着法にてラミネートした後、
表面に凹凸模様を有するローラ面を押しつけ、織物調の
外観を有する壁紙Ｃを作製した。なお、比較例２および
本実施例で用いたアミノ基含有シリカゲルは、粒径約３
μｍである。また抗菌剤は、シリカゲルにチオスルファ
ート銀錯塩を担持し、テトラエトキシシランの加水分解
により生成させた二酸化ケイ素の被覆層を有するもの
で、粒径は約３μｍである。
トの表面に塗布層を設けた。一方、表３の配合からなる
塗料を離形紙上に固形分で約１５ｇ／ｍ2の割合で塗布
し、乾燥して約１５μｍ厚のフィルムを得た。このフィ
ルムを前記の塗布層に熱圧着法にてラミネートした後、
表面に凹凸模様を有するローラ面を押しつけ、織物調の
外観を有する壁紙Ｃを作製した。なお、比較例２および
本実施例で用いたアミノ基含有シリカゲルは、粒径約３
μｍである。また抗菌剤は、シリカゲルにチオスルファ
ート銀錯塩を担持し、テトラエトキシシランの加水分解
により生成させた二酸化ケイ素の被覆層を有するもの
で、粒径は約３μｍである。
【００１４】
【表３】
【００１５】《実施例２》比較例１と同様に、基材シー
トの表面に塗布層を設けた。この塗布層上に、表３記載
の配合からなる塗料を固形分で約１５ｇ／ｍ2の割合で
塗布し、乾燥して１０μｍ厚の塗着層を形成した後、表
面に凹凸模様を有するローラ面を押しつけ、織物調の外
観を有する壁紙Ｄを作製した。
トの表面に塗布層を設けた。この塗布層上に、表３記載
の配合からなる塗料を固形分で約１５ｇ／ｍ2の割合で
塗布し、乾燥して１０μｍ厚の塗着層を形成した後、表
面に凹凸模様を有するローラ面を押しつけ、織物調の外
観を有する壁紙Ｄを作製した。
【００１６】これらの壁紙の吸着性能を評価するため
に、０．２１６ｍ3（６０ｃｍ立方）の密閉容器の中に
上記の壁紙０．３６ｍ2を格納した。次いで、この容器
内に濃度が約１０ｐｐｍになるようにホルムアルデヒド
を注入し、検知管式ガス測定器（ガステック社製）によ
って初期濃度を測定した。次に、３０分経過する毎に同
様の測定器を用いてホルムアルデヒド濃度を測定追跡し
た。この結果を表４に示す。
に、０．２１６ｍ3（６０ｃｍ立方）の密閉容器の中に
上記の壁紙０．３６ｍ2を格納した。次いで、この容器
内に濃度が約１０ｐｐｍになるようにホルムアルデヒド
を注入し、検知管式ガス測定器（ガステック社製）によ
って初期濃度を測定した。次に、３０分経過する毎に同
様の測定器を用いてホルムアルデヒド濃度を測定追跡し
た。この結果を表４に示す。
【００１７】
【表４】
【００１８】また、これらの壁紙の汚れ防止性能を評価
するために、日本ビニル工業界の「汚れ防止商品性能表
示規定」に定める試験方法に従って試験した。試験方法
の例を述べると、汚染物がコーヒー、醤油の場合、ビー
カーに入れた汚染物（約１００CC）を４５゜前後に傾斜
した試験台に貼付したＡ４サイズの試験片（壁紙）に汚
染状態が約１０ｃｍ幅になるように振りかける。そし
て、試験片を試験台から取り外し、吊した状態で２４時
間放置後、水に浸した布で拭き取り、汚れを付着してい
ない部分と比較して、ＪＩＳ Ｌ ０８０５の汚染用グレ
ースケールを用いて汚れを判定する。同規定に定める性
能基準（表５）による性能を表６に示す。
するために、日本ビニル工業界の「汚れ防止商品性能表
示規定」に定める試験方法に従って試験した。試験方法
の例を述べると、汚染物がコーヒー、醤油の場合、ビー
カーに入れた汚染物（約１００CC）を４５゜前後に傾斜
した試験台に貼付したＡ４サイズの試験片（壁紙）に汚
染状態が約１０ｃｍ幅になるように振りかける。そし
て、試験片を試験台から取り外し、吊した状態で２４時
間放置後、水に浸した布で拭き取り、汚れを付着してい
ない部分と比較して、ＪＩＳ Ｌ ０８０５の汚染用グレ
ースケールを用いて汚れを判定する。同規定に定める性
能基準（表５）による性能を表６に示す。
【００１９】
【表５】
【００２０】
【表６】
【００２１】次に、これらの壁紙の抗菌性能を評価する
ため大腸菌エスケリチア コーライ（Escherichia col
i）、黄色ブドウ状球菌スタヒロコッカス アウレウス
（Staphylococcus aureus）を用いて抗菌試験を行っ
た。初期菌数の菌液０．２ｍｌをシャーレ中の試料上に
滴下し、温度３７℃、湿度９０％ＲＨ以上にて放置し
た。２４時間後に菌液を回収し、生菌数を混釈平板培養
法（３７℃、２日）により１ｍｌ当たりに生存している
菌数を求めた。その結果を表７に示す。
ため大腸菌エスケリチア コーライ（Escherichia col
i）、黄色ブドウ状球菌スタヒロコッカス アウレウス
（Staphylococcus aureus）を用いて抗菌試験を行っ
た。初期菌数の菌液０．２ｍｌをシャーレ中の試料上に
滴下し、温度３７℃、湿度９０％ＲＨ以上にて放置し
た。２４時間後に菌液を回収し、生菌数を混釈平板培養
法（３７℃、２日）により１ｍｌ当たりに生存している
菌数を求めた。その結果を表７に示す。
【００２２】
【表７】
【００２３】
【発明の効果】本発明は、住空間において最も広い面積
を占める壁面に施される壁紙の表面に吸着機能を付与す
るものであるから、室内の大気中に含まれる揮発性汚染
物質の濃度を効率よく低減させることができる。また、
一般家庭での生活で発生する壁紙への汚れ付着を簡単に
拭き取ることができる。抗菌性を有することから、子供
の手などから壁紙面に付着した雑菌を不活性にすること
ができる。さらに、一定の厚みを有するフィルム層また
は塗着層により、壁紙自体に潜在する揮発性有機化合物
の放散を防止することができる。
を占める壁面に施される壁紙の表面に吸着機能を付与す
るものであるから、室内の大気中に含まれる揮発性汚染
物質の濃度を効率よく低減させることができる。また、
一般家庭での生活で発生する壁紙への汚れ付着を簡単に
拭き取ることができる。抗菌性を有することから、子供
の手などから壁紙面に付着した雑菌を不活性にすること
ができる。さらに、一定の厚みを有するフィルム層また
は塗着層により、壁紙自体に潜在する揮発性有機化合物
の放散を防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西畠 重徳 滋賀県犬上郡多賀町大字多賀270 ダイニ ック株式会社商品技術研究所内
Claims (4)
- 【請求項１】 揮発性有機化合物を吸着する吸着剤を含
み、厚さが少なくとも５μｍのフィルムまたは塗着層を
防汚性およびガスバリアー性を有する機能性層として表
面に備えることを特徴とする壁紙。 - 【請求項２】 前記フィルムまたは塗着層が、さらに抗
菌剤を含む請求項１記載の壁紙。 - 【請求項３】 前記フィルムまたは塗着層の厚みが１０
〜２５μｍである請求項１または２記載の壁紙。 - 【請求項４】 前記フィルムまたは塗着層を形成する樹
脂材料が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、エチレン−ビニールアルコール共重合体、およびア
クリル系樹脂からなるなる群より選択される請求項１ま
たは２記載の壁紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9232713A JPH1181159A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 壁 紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9232713A JPH1181159A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 壁 紙 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1181159A true JPH1181159A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=16943625
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9232713A Pending JPH1181159A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 壁 紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1181159A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2839997A1 (fr) * | 2002-05-27 | 2003-11-28 | Gerflor | Revetement de sols et murs realise par enduction |
| WO2005072712A3 (en) * | 2003-12-16 | 2005-09-09 | Eastman Kodak Co | Antimicrobial composition |
| CN105200851A (zh) * | 2015-08-28 | 2015-12-30 | 李桥长 | 壁纸用环保涂料及其制备方法 |
| JP2018099102A (ja) * | 2016-12-21 | 2018-06-28 | 清水建設株式会社 | 細胞培養施設 |
| JP2020159000A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | ナオス・テック株式会社 | 部屋の臭気低減施工方法 |
-
1997
- 1997-08-28 JP JP9232713A patent/JPH1181159A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2839997A1 (fr) * | 2002-05-27 | 2003-11-28 | Gerflor | Revetement de sols et murs realise par enduction |
| WO2005072712A3 (en) * | 2003-12-16 | 2005-09-09 | Eastman Kodak Co | Antimicrobial composition |
| US7306777B2 (en) | 2003-12-16 | 2007-12-11 | Eastman Kodak Company | Antimicrobial composition |
| CN105200851A (zh) * | 2015-08-28 | 2015-12-30 | 李桥长 | 壁纸用环保涂料及其制备方法 |
| JP2018099102A (ja) * | 2016-12-21 | 2018-06-28 | 清水建設株式会社 | 細胞培養施設 |
| JP2020159000A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | ナオス・テック株式会社 | 部屋の臭気低減施工方法 |
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