JPH10310785A - 安定化された水中炭化水素型エマルジョン、その製造方法並びに界面活性剤添加物 - Google Patents

安定化された水中炭化水素型エマルジョン、その製造方法並びに界面活性剤添加物

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JPH10310785A
JPH10310785A JP10071988A JP7198898A JPH10310785A JP H10310785 A JPH10310785 A JP H10310785A JP 10071988 A JP10071988 A JP 10071988A JP 7198898 A JP7198898 A JP 7198898A JP H10310785 A JPH10310785 A JP H10310785A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エトキシレート化アルキルフェノールを用い
ることなく形成および安定化されるエマルジョンを提供
する。 【解決手段】 安定化された水中炭化水素型エマルジョ
ンであって、天然界面活性剤を含有する炭化水素相と、
水相とを有している。また、水相には、約10ppm
(wt)より多くて約100ppm(wt)以下の電解
質が含まれている。更に、アミンとエトキシレート化ア
ルコールとが天然界面活性剤を活性化しエマルジョンを
安定化する効果が得られる量で含有される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイドロカーボン
−インーウォーター、即ち水中炭化水素型のエマルジョ
ンに関し、好ましくは、水中ビチューメンであって、安
定で、燃料油として好適に使用できるものに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】水中ビチューメンエマ
ルジョンは、世界のエネルギーマーケットにおける一つ
の燃料源である。通常、エマルジョンは界面活性剤を用
いて製造されるが、界面活性剤を用いることでエマルジ
ョンの製造コストが非常に高くなる。また、エトキシレ
ート化アルキルフェノール(ethoxylated alkyl pheno
l)等のある種の界面活性剤は、環境的にも望ましくな
い。更に、欧州経済共同体等においては、規約により、
エトキシレート化アルキルフェノールを燃料その他の用
途に用いることが禁止されている。
【0003】従って、エマルジョンが経済的および環境
的に好適な物質を用いて形成および安定化される水中炭
化水素型エマルジョンおよびその製造方法が求められて
いる。
【0004】よって、本発明は、エトキシレート化アル
キルフェノールを用いることなく形成および安定化され
るエマルジョンを提供することを主要な目的とする。
【0005】また、本発明は、炭化水素またはビチュー
メン相に含有される天然界面活性剤が活性化され、また
エマルジョンの形成および安定化に用いられるエマルジ
ョンを提供することを目的とする。
【0006】更に、本発明は、界面活性剤添加物の使用
量の少ない水中炭化水素型エマルジョンの製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、水中粘性炭化水素または
水中ビチューメンのエマルジョンの形成に有用な界面活
性剤添加物であって、得られるエマルジョンにおける水
相のpHや塩度の変化に対する感応性が低いものを提供
することを目的とする。
【0008】更に、本発明は、水中炭化水素型エマルジ
ョンおよびその製造方法であって、より広いスペクトル
(spectrum)範囲の希釈水を使用できるものを提供するこ
とを目的とする。
【0009】また、本発明は、水中粘性炭化水素あるい
は水中ビチューメンのエマルジョンの製造方法を提供す
ることを目的とする。他の目的および利点は、以下の記
述により明らかとなる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的および利点は
本発明により達成される。すなわち、本発明によれば、
安定な水中炭化水素型エマルジョンが得られる。この水
中炭化水素型エマルジョンは、天然界面活性剤を含有し
た炭化水素相を含んでなり、電解質成分を含有する水相
を含んでなり、この水相に対する前記電解質成分は約1
0ppm(wt)より多くかつ約100ppm(wt)
以下であり、界面活性剤添加物を含んでなり、この界面
活性剤添加物には前記天然界面活性剤を活性化してエマ
ルジョンを安定化するのに十分な量のアミンおよびエト
キシレート化アルコールが含まれている。
【0011】また、本発明によれば、エマルジョンの形
成方法が提供され、この方法は、天然界面活性剤を含有
する炭化水素相を用意するステップと、電解質成分を含
有する水相であって、この水相に対する前記電解質成分
が約10ppm(wt)より多くかつ約100ppm
(wt)以下である水相を用意するステップと、前記炭
化水素相および前記水相に界面活性剤添加物を混合する
ステップであって、前記界面活性剤添加物には、前記天
然界面活性剤を活性化してエマルジョンを安定化するの
に十分な量のアミンおよびエトキシレート化アルコール
が含まれているステップとを含んでなる。
【0012】更に、本発明によれば、水中炭化水素型エ
マルジョンの調製に用いられる界面活性剤添加物を含有
する界面活性剤添加物であって、アミンとエトキシレー
ト化アルコールとが重量比で約5:1〜約1:2で含有
される界面活性剤添加物を提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。本発明は、安定な水中炭化水素型エ
マルジョン、およびエマルジョンの形成に有用な界面活
性剤添加剤に関し、また、炭化水素に含有される天然界
面活性剤の活性化にこの界面活性剤添加剤を用いたエマ
ルジョンの形成方法に関するものである。
【0014】本発明によれば、環境的および経済的に好
適な界面活性剤添加物を用いて、安定な水中炭化水素型
エマルジョンが形成および提供される。好適なエマルジ
ョンは、炭化水素ビチューメン、理想的には、天然界面
活性剤を含有するセロ・ネグロ・ビチューメン(Cerro N
egro bitumen) である。本発明に係る上記した界面活性
剤添加物は、ビチューメン中の天然界面活性剤を好適に
活性化するように作用する。これにより、所望の水中炭
化水素型エマルジョンが得られる。また、この界面活性
材添加物は、水相におけるpHや塩度等の要因に対し
て、エマルジョンが安定化されるように作用する。本発
明において典型的に用いられる炭化水素相は、セロ・ネ
グロ・ビチューメンであり、通常は、以下の表1に示す
組成を有する。
【0015】
【表1】 組成 API 重量(API gravity) 8.1 飽和炭化水素(%) 29.4 芳香族炭化水素(%) 35.6 樹脂(%) 18.9 アスファルテン(asphaltene)(%) 16.1 酸(mg KOH/g) 3.02 炭素(%) 80.3 水素(%) 9.9 窒素(ppm) 6188 硫黄(%) 3.7 バナジウム(ppm) 367.4 ニッケル(ppm) 95.5 ナトリウム(ppm) 11.8 コンラドソンカーボン(Conradson Carbon)(%) 17.2 水分(%) 0.1
【0016】上記の表1に記載されたビチューメンは、
水中炭化水素の調製に用いられており、ビター社(Bito
r,S.A.)において「オリマルジョン」という商標で販売
されている。このエマルジョンは、液体燃料として好適
であり、また、更に処理を行うための精製所への輸送に
も適している。本発明によれば、所望の流動特性および
安定性をエマルジョンに与える界面活性剤添加物を用い
ることで、同様なエマルジョンが提供される。また、こ
の界面活性剤添加物は、経済的で環境的にも好ましい。
【0017】更に、従来法により形成されたエマルジョ
ンは、エマルジョンの水相内に電解質成分が約10pp
mより多量にあると感応度が高くなってしまうが、本発
明に係る界面活性剤添加物を用いて得られるエマルジョ
ンは、電解質成分量が約100ppmまでである水を用
いて調製可能である。この利点により、本発明のエマル
ジョンは、広範囲の水を用いて調製することが可能であ
る。
【0018】多くの天然粘性炭化水素物質は、上述した
セロ・ネグロビチューメンを含めて、不活性界面活性剤
を有している。この不活性界面活性剤は、カルボキシル
酸、フェノール類、エステル類を含み、これらの成分
は、適当な条件下では、界面活性剤として活性化可能で
ある。本発明によれば、これらの天然界面活性剤を活性
化する界面活性剤添加物が得られ、更に、この界面活性
剤添加物は、これらの天然界面活性剤により形成された
エマルジョンを安定化するように作用して、エマルジョ
ンにおけるpHの変動や塩度の変動に対する感応性を抑
える。更に、本発明に係る界面活性剤添加物は、環境的
に望ましくない界面活性剤添加物、例えばエトキシレー
ト化アルキルフェノール(ethoxylated alkyl phenol)
の代りに用いることができる。
【0019】本発明によれば、アミンとエトキシレート
化アルコールとを含有する界面活性剤添加物が得られ
る。本発明によれば、アミンは、ビチューメンからの天
然界面活性剤を活性化することが見いだされ、また、エ
トキシレート化アルコールは、エマルジョンを安定化さ
せて、エマルジョンの水相中におけるpHの変動や塩度
の変動に対する感応性を抑える。更に、後述するよう
に、本発明に係る界面活性剤添加物は、エマルジョンの
安定化に用いる際において、アミンおよびアルコールの
使用量を十分少なく抑えることができ、これにより、本
発明に係る界面活性剤は、経済性からみても好ましい。
【0020】本発明によれば、アミンは、好適には、モ
ノエタノールアミン、エチレンジアミン、エチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミ
ン、sec-プロピルアミン、ジプロピルアミン、イソプロ
ピルアミン、ブチルアミン、sec-ブチルアミン、テロラ
メチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアン
モニウムヒドロキシド、およびこれらの任意混合物から
選択される。好ましくは、アミンは、エタノールアミン
であり、更に好ましくは、モノエタノールアミンであ
る。
【0021】本発明に係る界面活性剤添加物のエトキシ
レート化アルコール成分は、好適には、ポリエトキシレ
ート化C12−C14、飽和ポリエトキシレート化C1
6−C18、不飽和ポリエトキシレート化C16−C1
8およびこれらの任意混合物であり、最も好ましくは、
ポリエトキシレート化トリデカノール(C13)が用い
られる。
【0022】本発明での使用において特に好適なエトキ
シレート化アルコールは、ポリエトキシレート化トリデ
カノールであり、ヘキスト・ド・ベネズエラ社(Hoechs
t deVenezuela)から、商標名ゲネポールX−159と
して販売されている。その特性は、親水性および新油性
バランスが15.4、エチレンオキサイドの平均モル数
が15、曇点が83℃、90%活性というものである。
【0023】本発明によれば、エマルジョンは、好適に
は、炭化水素相に対して少なくとも約300ppm(w
t)のアミンと、少なくとも約100ppm(wt)の
エトキシレート化アルコールと、をそれぞれ含有する界
面活性剤添加物を有する。より好適には、アミンは、特
に、約500ppm〜1500ppm、最も好ましくは
約800ppmとすることが好ましい。エトキシレート
化アルコールは、好ましくは、約100ppm〜300
0ppm、より好適には約500〜1500ppmとす
る。上記の添加量は、いずれも、炭化水素相に対する重
量を基準とした値である。
【0024】上述したように、エマルジョンの水相に
は、水相に対して電解質成分が約10ppmより多く、
且つ約100ppmまで含ませることができる。これに
より、エマルジョンの形成に用いられる水の供給源に関
する限定が少なくなる。本発明に係る界面活性剤添加物
の作用により、水中の電解質の含有量が多くてもエマル
ジョンが安定するように作用する。
【0025】本発明に係るエマルジョンでは、好適に
は、炭化水素相またはビチューメン相と水相との比率が
約90:10〜約70:30である。エマルジョンの調
製過程に関して後述するように、好適には、上記比率が
約85:15である中間段階のエマルジョンを調製し、
その後、このエマルジョンを、上記比率が約70:30
になるまで希釈する。これらの比率は、炭化水素と水と
の体積比に基づいてなされる。
【0026】本発明の最終エマルジョンは、好適には、
約30ミクロン以下の平均液滴径を有し、その30℃、
1sec-1での粘度は、約1500cp以下である。
【0027】本発明のエマルジョンは、ビチューメン
を、水系または水相と、界面活性剤添加物とを、エマル
ジョンが形成されるに十分な攪拌力で、混合することで
形成される。これにより、水の連続相内において所望の
液滴サイズおよび粘度を有するビチューメンの不連続相
のエマルジョンが得られる。
【0028】本発明の一実施形態によれば、得られるエ
マルジョンの安定性は、エマルジョンを二段階プロセス
で形成することで向上する。最初の段階においては、炭
化水素またはビチューメン相を、電解質成分が約10p
pm以下である水相の一部および界面活性剤と混合し
て、中間生成物としての中間エマルジョンを得る。第二
の段階では、上記中間エマルジョンは、残りの所望の水
系または水相により希釈される。本発明において最終的
に得られる安定な水中炭化水素型のエマルジョンを得る
ためには、この水系または水相に含有される電解質の量
は約100ppmまでとすることができ、最初に添加し
た水系または水相よりも電解質量が多くても良い。
【0029】上記二段階プロセスのうち、中間エマルジ
ョンを形成する段階では、ビチューメン(炭化水素)と
水との体積比が90:10、好ましくは85:10であ
るエマルジョンを形成するものとしてもよい。また、希
釈段階では、好ましくは、上記中間エマルジョンを希釈
して、最終的に、炭化水素と水との体積比が約70:3
0となるようにする。
【0030】本発明によれば、界面活性剤添加物それ自
体には、アミンおよびエトキシレート化アルコールが含
まれ、好適には、アミンとエトキシレート化アルコール
との比率は、約5:1〜約1:2、より好適には約2:
1〜約1:2である。
【0031】上述したように、本発明のプロセスでは、
安定性が向上し、pHや塩度の変動に対する感応性が抑
制されたエマルジョンが得られるとともに、エマルジョ
ンの水における電解質成分の許容量も増大する。
【0032】本発明の混合ステップでは、好ましくは、
最終生成物の所望の物理特性、特に液滴サイズおよび粘
度を有するエマルジョンが得られるに十分なエネルギー
が、混合物に与えられる。通常、液滴サイズを小さくす
るには、混合に必要なエネルギーが大きくするか、界面
活性剤の添加量を多くするか、あるいはその両者が必要
となる。本発明によれば、エマルジョンは、好ましく
は、平均液滴サイズが30μm以下となるに十分な混合
エネルギーにより混合される。このようなエマルジョン
は、30℃、1sec-1での粘度が約1500以下であ
る。例えば、従来のミキサを用いた場合、エマルジョン
は、少なくとも約500rpmの速度で混合される。
【0033】本発明によれば、アミンとエトキシレート
化アルコールとよりなる界面活性剤添加物は、所望の流
動特性を有した安定なエマルジョンの形成に適してい
る。かつ、アミンとエトキシレート化アルコールとの使
用量は、それぞれを単独で使ってエマルジョンを得る際
に要求される量よりも、非常に少ない。更に、エマルジ
ョンの感応性も抑制される。
【0034】本発明に係る、アミンおよびエトキシレー
ト化アルコールよりなる界面活性剤添加物は、本発明に
よる、所望の流動特性を有する安定なエマルジョンの形
成に好適であり、アミンおよびエトキシレート化アルコ
ールの使用量は、そのいずれか一方のみを使用してのエ
マルジョンの形成に必要な量よりも非常に少ない。更
に、pHや二価の塩濃度および/または電解質成分の変
動に対する感応性即ちセンシティビティが小さくなって
いる。通常、これらのpH等の要因は、ビチューメンか
らの活性天然界面活性剤により形成されたエマルジョン
に悪影響を与えるが、本発明によれば、この悪影響は小
さくなっている。
【0035】以下の実施例により、本発明に係るエマル
ジョン、該エマルジョンの製造方法および界面活性剤添
加物の利点、特性は明らかにされる。
【0036】試験例1 この試験例では、モノエタノールアミン(monoethanola
mine:MEA) とエトキシレート化トリデカノールとを用い
た、本発明による中間相システム即ち中間相系(ビチュ
ーメン/H2 O MEA/Na/エトキシレート化トリ
デカノール)における界面張力を、エトキシレート化ト
リデカノールのみを用いた系(ビチューメン/H2 Oエ
トキシレート化トリデカノール)と比較した。
【0037】上記中間相系(ビチューメン/H2 O M
EA/Na/エトキシレート化トリデカノール)は、4
553mg/lのMEAと20mg/lのNa+ とを水
に溶かし、ポリエトキシレート化トリデカノールを種々
の濃度で加えることで形成され、形成された中間相系の
界面張力を、テキサス大学およびUTSDT−500に
よる回転液滴界面張力計を用いて測定した。
【0038】また、上記中間相(ビチューメン/H2
エトキシレート化トリデカノール)もまた、エトキシ
レート化トリデカノールを種々の濃度として試験した。
図1に、エトキシレート化トリデカノールのみを用いた
中間相系と、本発明によるモノエタノールアミンとエト
キシレート化トリデカノールとを含んだ界面活性剤添加
物を用いた中間相系と、の双方における界面張力を示
す。図示されるように、本発明に係る界面活性剤添加物
を用いることで、エトキシレート化トリデカノールのみ
を用いた場合に比較して界面張力が小さくなっている。
また、図1から、あるレベルを超えると、エトキシレー
ト化トリデカノールの添加量がある一定量を超えると、
上記各中間相系は、エトキシレート化トリデカノールの
量に拘らず、実質的に界面張力の強さが一定となること
が示される。
【0039】図2に、上述した、モノエタノールアミン
と水酸化ナトリウム(Na+ )との水溶液において、モ
ノエタノールアミンの添加量を変動させ、希釈水中にポ
リエトキシレート化トリデカノール5667ppmが含
有される中間相系における界面張力を示す。この図に示
されるように、ナトリウムイオンは、水相に対して28
1ppmの濃度で含まれている。モノエタノールアミン
とトリデカノール化トリデカノールの濃度は、水に対し
てppm単位で示されており、このエマルジョンでは、
炭化水素と水との比が85:15であった。
【0040】界面張力の測定は、60℃で行われた。図
示されるように、モノエタノールアミンが1000pp
m以上になると、界面張力は、実質的に0.2ダイン/
cmという一定値となった。
【0041】試験例2 ヘイドルpHモータ(Heidol pH motor )に結合された
ラッシュトンブレード(Rushton blade) を用いて、種々
のエマルジョンを調製した。このエマルジョンは、上記
の表1に示されるセロ・ネグロ・ビチューメンを用いて
形成された。エマルジョンは、ビチューメンと水との初
期比率が85:15となるように、形成温度60℃で調
製され、200rpmで2分間混合した後に、1500
rpmで1分混合した。各エマルジョンが形成された後
に、エマルジョンを希釈して、ビチューメン:水の比率
を85:15から70:30とした。第1のグループの
エマルジョンにおいては、エマルジョンは、ポリエトキ
シレート化トリデカノールを形成水(formation water)
に添加することで形成され、各エマルジョンにおけるポ
リエトキシレート化デカノールの濃度は、500、10
00、および1500ppmで、モノエタノールアミン
の濃度は800ppmとした。これらの濃度は、ビチュ
ーメン相に対する重量ppmで示されている。
【0042】第2のグループのエマルジョンは、モノエ
タノールアミンを水酸化ナトリウム源とともに形成水に
加え、その後にエトキシレート化トリデカノールを含有
する希釈水を加えることで形成された。モノエタノール
アミン濃度600ppm、800ppmのそれぞれにつ
いて、ポリエトキシレート化トリデカノール濃度が0、
150、250、350、550、1000および15
00ppmであるエマルジョンを形成した。また、エト
キシレート化トリデカノール濃度が1000ppmで、
モノエタノールアミン濃度が300、400、500p
pmであるエマルジョンも形成した。いずれのエマルジ
ョンにおいても、水酸化ナトリウムは、もとの水即ち形
成水に添加されており、最終エマルジョンに対するナト
リウムイオン濃度は20ppmであった。
【0043】上述のように形成されたエマルジョンに対
して、その平均液滴径および液滴径分布を測定した。図
3に、形成水中のナトリウムイオン濃度を20ppmと
してモノエタノールアミンのみを用いて形成した85:
15のエマルジョンにおける液滴径を示す。同図から、
モノエタノールアミンが800ppm以上のエマルジョ
ンにおける平均液滴径は、約15μmより小さかった。
しかし、これらのエマルジョンをフレッシュウォーター
即ち淡水によって70:30にまで希釈したところ、平
均液滴サイズは大きくなってしまい、好ましくない結果
となった。確固たる理論が確立されているわけではない
が、添加した淡水によって水相のpHが低くなり、更
に、淡水に含まれていたCa2+の電解質によって、ビチ
ューメン中の天然界面活性剤の量が減少したものと考え
られる。
【0044】図4に、上述のように調製された上記炭化
水素相と水相との比率が85:15の中間エマルジョン
と、70:30の最終エマルジョンと、における平均液
滴サイズを示す。尚、最終エマルジョンに関しては、形
成水即ちもとの水に800ppmのモノエタノールアミ
ンと20ppmのナトリウムイオンとが含まれ、希釈水
中のエトキシレート化トリデカノールの量を変動させて
形成されている。図示された通り、上記比率が70:3
0である最終エマルジョンにおいては、エトキシレート
化トリデカノールが200ppm以上の範囲において
は、約15μmという所望の平均液滴径が得られてい
る。特に、エトキシレート化トリデカノール濃度が0p
pmである、上記比率が70:30であるエマルジョン
の平均液滴径は、約30μmであった。
【0045】図5に、2つの最終エマルジョンにおける
液滴サイズ分布を示す。これらの最終エマルジョンにお
いて、ビチューメンと水との体積比はともに70:30
であるが、一方のエマルジョンは、800ppmのモノ
エタノールアミンと20ppmのナトリウムイオンを含
んだ形成水と、エトキシレート化トリデカノール100
0ppmとを含んだ希釈水とにより形成された。一方の
エマルジョンは、800ppmのエタノールアミンと2
0ppmのナトリウムイオンとを含んだ形成水と、エト
キシレート化トリデカノール濃度が0ppmである希釈
水とにより形成された。図示されるように、本発明によ
り、本発明に係る界面活性剤添加物を用いて形成された
エマルジョンは、その液滴サイズ分布が狭く、より望ま
しい分布となっている。
【0046】試験例3 この試験例では、本発明により形成されたエマルジョン
の動安定性を示す。本発明により複数のエマルジョンを
調製し、5000rpmの速度、30℃で60分間の剪
断攪拌を行った。この際、最初の20分間までは、サン
プルを5分毎に取り出し、その後はサンプルを10分ご
とに取り出して、その平均液滴径、液滴径分布を測定
し、また、攪拌前後における粘度の測定も行った。
【0047】粘度の測定は、同心シリンダタイプMV-1を
備えた粘度計モデルHaake RV 20 を用いて行った。平均
液滴径分布、パーティクル・アナライザー(Mastersize
r/EMalvern )を用い、剪断攪拌には、高粘度ブレード
を備えたミキサー(T.K. Mixing Analyzer MA-2500)を用
いた。図6に、上記比率が70:30である最終エマル
ジョンにおける動安定性の試験結果を示す。このエマル
ジョンにおいては、モノエタノールアミン800ppm
と20ppmのナトリウムイオンとを含んだ形成水が用
いられ、エトキシレート化トリデカノール濃度を150
〜1500ppmとしたフレッシュウォーター即ち淡水
により希釈を行った。その結果を以下の表2に示す。
【0048】
【表2】 剪断時間 平均液滴径(μm) エトキシレート化トリデカノール濃度(ppm) 分 150 250 350 500 1000 1500 0 15.24 14.14 16.31 20.16 13.05 13.88 5 14.05 13.69 14 20.3 12.97 13.83 10 14.12 14.09 14.85 20.22 12.86 13.61 15 14.21 14.38 14.7 20.45 12.96 13.85 20 14.18 14.48 14.83 20.26 12.8 13.97 30 14.98 14.86 14.37 20.4 12.62 14.01 40 15 14.87 13.93 20.42 12.86 14.23 50 14.92 15.06 14.38 20.34 12.74 13.99 60 14.96 15.06 14.75 20.13 12.97 13.94 初期粘度 529 638 723 1013 1000 865 (mPas) 最終粘度 671 658 543 935 978 825
【0049】図6に示されるように、最終液滴径と初期
液滴径との比率Df/Diは、混合時間の間において実
質的に一定に維持されるという望ましい特性が得られて
おり、安定したエマルジョンが形成されていることが示
された。
【0050】図7に示されるように、上述と同様の方法
で、モノエタノールアミンの含有量を600ppmとし
て得られたエマルジョンにおいても、図6と同様の結果
が得られた。表3にこのデータを示す。
【0051】
【表3】 剪断時間 平均液滴径(μm) エトキシレート化トリデカノール濃度(ppm) 分 150 250 350 500 1000 1500 0 16.14 14.94 17.05 22.91 23.27 24.37 5 13.5 15.36 16.77 19 21.25 22.67 10 13.62 15. 16.73 20.6 20.74 21.8 15 13.36 14.98 16.64 18.34 20.74 21.92 20 14.63 14.88 16.64 19.63 20.02 22.31 30 14.64 15.23 17.2 19.15 20.44 21.53 40 14.6 16.05 16.42 20.07 21.12 21.38 50 15.47 15.08 16.85 20.95 20.05 21.59 60 16.46 15.33 16.83 21.76 21.11 22.09 初期粘度 687 689 693 791 764 603 (mPas) 最終粘度 618 713 721 708 653 660
【0052】図7に示されたように、Df/Diの比率
は、600ppmのエタノールアミンを用いた場合でも
実質的に一定に維持されている。また、図2、3に示さ
れるように、最終粘度の値は、剪断攪拌を行う前の初期
値と比較して十分に近い値に維持されている。
【0053】図8、表4に、希釈水中のエトキシレート
化トリデカノール濃度を1000ppm、形成水中のナ
トリウムイオン濃度を20ppm、モノエタノールアミ
ンの濃度を300、400、500ppmとして、上述
のように調製および試験されたエマルジョンのデータを
示す。
【0054】
【表4】
【0055】図8に示されるように、Df/Diの値
は、モノエタノールアミンが上記レベルで変動しても、
実質的に一定に維持される。更に、表4から、最終粘度
の値は、初期粘度の値に十分に近いことが示される。
【0056】図6−8において試験されたエマルジョン
から、本発明に係る界面活性剤添加物を用いて本発明に
より形成された水中ビチューメンエマルジョンは、モノ
エタノールアミンおよびエトキシレート化トリデカノー
ルの濃度が変動しても、広い範囲において高い動安定性
が得られることが、明瞭に示される。このことは、操作
におけるフレキシビリティーが大きいことを示し、モノ
エタノールアミンのレベルおよび/またはエトキシレー
ト化トリデカノールのレベルを、エマルジョンにおいて
要求されるその他の特性に合わせて調整可能である。
【0057】試験例4 この試験例では、本発明により調製されたエマルジョン
の静安定性を示す。モノエタノールアミン、ナトリウム
イオン、ポリエトキシレート化トリデカノールの濃度が
異なるエマルジョンを、それぞれ本発明に係るプロセス
により調製し、25℃、45℃の定温バスないの密封ガ
ラス容器内に保管した。一定間隔により、各試料を容器
から取り出し、その液滴径分布、平均液滴径、およびそ
の粘度を、上述した装置を用いて測定した。
【0058】図9、10に、それぞれ、エマルジョンに
おける平均液滴径を格納時間の関数として示す。このエ
マルジョンは、800ppmのモノエタノールアミン、
水酸化ナトリウムにより提供される20ppmのナトリ
ウム、500、1000、1500ppmのエトキシレ
ート化トリデカノールを含んだものとしてそれぞれ調製
され、25℃、45℃において格納された。図9、10
においては、初日には平均液滴径がわずかに大きくなっ
ているが、その後は、液滴径は実質的に安定しているこ
とが示される。
【0059】また、各エマルジョンにおいて比表面積を
測定した。保管温度を45℃とした場合における結果を
図11、25℃とした場合の結果を図12に示す。これ
らの図面に示されるように、本発明により得られた得ら
れたエマルジョンは、保管時間を通じてその比表面積が
ほぼ一定であり、これにより、液滴の合着や併合がほぼ
ない、あるいは全くないことが示される。従って、優れ
たエマルジョン安定性が得られていることがわかる。
【0060】図13、14に、800ppmのモノエタ
ノールアミンおよび20ppmのナトリウムイオンを含
有する形成水と、1000ppmのエトキシレート化ト
リデカノールを含有する希釈水と、により形成されたエ
マルジョンの液滴径分布を示す。尚、図13、14にお
いて、保管温度はそれぞれ25、45℃であった。図示
されるように、30日後における分布は、もとの分布か
ら実質的に変化しておらず、本発明により形成されたエ
マルジョンは、安定性に優れていることが示される。
【0061】最後に、本発明により形成されたエマルジ
ョンの粘度を、保管時間の関数として図15、16に示
す。尚、これらのエマルジョンは、形成水中に800p
pmのモノエタノールアミンおよび20ppmのナトリ
ウムイオンを含有しており、エトキシレート化トリデカ
ノールの濃度を変動させている。図15、16から、本
発明に係る界面活性剤添加物を用いて本発明により形成
されたエマルジョンの粘度は、初日にはわずかに上昇す
るが、2日目以降は、実質的に一定の値となる。粘度の
初期上昇は、分散系におけるもともとの凝集傾向による
ものと推測される。このように粘度が実質的に一定にな
っていることから、エマルジョンが安定していることが
示される。
【0062】試験例5 この試験例においては、本発明に係る、エマルジョンの
水相に10ppmより多量で約100ppmまでの電解
質を有したエマルジョンの安定性を示す。
【0063】エマルジョンは、本発明により調製され、
エマルジョンの水相には、20、40、60ppmのM
2+が含有されている。また、エマルジョンは、本発明
の方法により、800ppmのモノエタノールアミンお
よび1000ppmのエトキシレート化トリデカノール
を用いて形成された。このように形成されたエマルジョ
ンは、その後、30℃、45℃の保管温度において保管
され、静安定性が試験された。その結果を表5に示す。
【0064】
【表5】 20(ppm) Mg++ 保管時間 保管温度=30℃ 保管温度=45℃ (日) Dg(μm) 粘度1/s(mPas) Dg(μm) 粘度1/s(mPas) 0 12.81 675 12.81 675 1 12.81 483 13.11 555 2 13.53 591 13.37 518 5 13.7 631 13.58 692 12 13.75 620 14.2 542 14 13.28 614 14.23 508 21 13.77 694 13.60 593 30 13.64 483 14.42 629 40(ppm) Mg++ 保管時間 保管温度=30℃ 保管温度=45℃ (日) Dg(μm) 粘度1/s(mPas) Dg(μm) 粘度1/s(mPas) 0 13.23 513 13.23 513 1 14 462 13.63 395 2 12.67 374 13.35 425 3 13.63 429 12.96 489 6 13.43 548 13.03 483 13 13.97 420 12.84 387 15 14.09 454 14.59 420 21 14.75 503 14.28 516 30 14.6 501 14.32 424 60(ppm) Mg++ 保管時間 保管温度=30℃ 保管温度=45℃ (日) Dg(μm) 粘度1/s(mPas) Dg(μm) 粘度1/s(mPas) 0 16.22 478 16.22 478 1 16.59 452 16.36 314 2 16.7 439 16.45 426 3 16.68 405 16.88 336 7 15.86 410 16.32 433 10 16.29 369 17.35 370 15 16.8 420 17.00 393 21 16.83 412 17.21 284 30 16.71 484 17.13 349
【0065】上記の表5に示したように、本発明により
形成された、電解質として20、40、60ppmのM
++を含有する希釈水を用いて形成されたエマルジョン
は、優れた静安定性を示し、30℃、45℃のいずれに
おいても液滴径および粘度が実質的に一定に維持される
ことが示される。
【0066】また、本発明により、種々の濃度の電解質
を用いてエマルジョンを形成し、これらのエマルジョン
における動安定性を試験した。
【0067】本発明により、800ppmのモノエタノ
ールアミン、1000ppmのエトキシレート化トリデ
カノールを含み、また、Mg++電解質レベルが10、2
0、30、40、50、60、70、80、90および
100であるエマルジョンを調製した。
【0068】これらのエマルジョンは、上述の試験例3
と同様の過程によって、動安定性が試験された。表6に
その結果を示す。
【0069】
【表6】 平均液滴径 剪断 Dg (μm) 時間 10ppm 20ppm 30ppm 40ppm 50ppm 60ppm 70ppm 80ppm 90ppm 100ppm ( 分) Mg++ Mg++ Mg++ Mg++ Mg++ Mg++ Mg++ Mg++ Mg++ Mg++ 0 17.88 15.56 14.85 15.25 16.04 17.05 16.41 17.66 20.72 18.83 5 18.34 15.79 15.88 15.95 16.76 17.99 17.41 17.88 19.61 19.1 10 18.49 16.21 15.98 16.85 16.8 18.19 18.33 18.36 18.62 20.94 15 17.27 16 16.66 16.48 16.86 18.37 17.1 19.59 20.83 20.97 20 18.35 16.48 16.94 16.97 17 17.56 17.54 19.47 22.05 22.49 30 18.45 17.21 16.76 16.84 17.55 19.2 16.36 20.89 20.68 25.22 40 19.62 17.13 17.12 17.54 17.51 20.2 18.85 23.21 21.65 28.59 50 19.91 18.5 17.71 18.65 18.16 21.85 21.55 24.98 23.25 33.02 60 20.27 17.88 17.76 19.5 18.44 19.3 22.39 27.18 25.43 37.42 初期粘度 523 645 690 392 364 456 363 333 324 345 20 1/s mPas 最終粘度 583 660 618 540 552 579 509 562 594 20 1/s mPas
【0070】表6に示した通り、本発明によりモノエタ
ノールアミンおよびエトキシレート化トリデカノールを
用いて調製されたエマルジョンは、10ppm〜100
ppmのMg++を含有した希釈水を用いることで、優れ
た安定性が得られている。
【0071】一方、モノエタノールアミンのみを用いて
形成されたエマルジョンでは、たとえ電解質成分のMg
++が10ppmであっても、安定性が悪くなる。従っ
て、この試験例から、本発明に係る界面活性剤添加物お
よび製造方法においては、希釈水に、通常許容される量
よりも多量の電解質が存在してもよい、という優れた利
点が得られる。明らかに、これにより、本発明によれ
ば、水相として用いられる水の電解質レベルを10pp
mより小さくするための費用が不要であり、経済的に有
利であることが示される。
【0072】また、上述の試験例から、本発明に係るエ
マルジョン、その製造方法、および界面活性剤添加物に
より、非常に安定な水中ビチューメン型エマルジョンが
得られ、かつ、所望の流動性が得られることが示され
た。これらの利点は、上記界面活性剤添加物を用いるこ
とで得られ、この界面活性剤添加物は、経済的にも、ま
た環境面からも好ましい。
【0073】更に、上述のように形成されたエマルジョ
ンは、安定で、実質的にpHや水中の塩度および/また
は電解質成分に対する感応性低くなっており、特に、モ
ノエタノールアミンおよびビチューメン中の天然界面活
性剤のみを用いて安定化されたエマルジョンよりも、上
記感応性が低くなっている。
【0074】以上のことから、本発明により、エマルジ
ョン、エマルジョンの形成方法および界面活性剤添加物
が提供され、これらにより、先述した目的および利点が
容易に達成される。
【0075】なお、本発明は、その趣旨および本質を逸
脱する事なく、種々の形態で達成され得る。従って、本
発明の実施形態は、単なる例示であり、請求項に規定さ
れる発明の趣旨および範囲を限定するものではなく、こ
のような変更、修正は、すべて本発明に包含されるべき
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリエトキシレートトリデカノールのみを含ん
だ水中ビチューメンエマルジョンの界面張力と、ポリエ
トキシレートトリデカノール、モノエタノールアミンお
よびナトリウムイオンをそれぞれ含んだエマルジョンの
界面張力をそれぞれ示したグラフである。
【図2】種々の濃度のモノエタノールアミンと、566
7ppmのポリエトキシレートトリデカノールとを有す
る各水中ビチューメンエマルジョンにおける界面張力を
示したグラフである。
【図3】ビチューメンと水との比率が85:15である
エマルジョンにおいて、ナトリウムイオンを20ppm
としてモノエタノールアミンの濃度を変動させた場合に
おける平均油滴径を示したグラフである。
【図4】ビチューメンと水との比率がそれぞれ85:1
5および70:30で、モノエタノールアミンおよびナ
トリウムをエマルジョンの形成の間に添加し、エトキシ
レートトリデカノールを希釈時の間に添加したエマルジ
ョンにおいて、エトキシレートトリデカノールの濃度を
変動させたエマルジョンにおける平均油滴径を示したグ
ラフである。
【図5】モノエタノールアミンとナトリウムのみを有す
るエマルジョンと、モノエタノールアミン、ナトリウム
に加えてエトキシレートトリデカノールを有したエマル
ジョンとにおけるエマルジョンの油滴径分布をそれぞれ
示したグラフである。
【図6】モノエタノールアミン800ppm、ナトリウ
ム20ppmをそれぞれ有するエマルジョンにおいて、
エトキシレートトリデカノールの量を変動させた場合に
おける、Df/Diと剪断時間との相関を示したグラフ
である。
【図7】モノエタノールアミン600ppm、ナトリウ
ム20ppmをそれぞれ有するエマルジョンにおいて、
エトキシレートトリデカノールの量を変動させた場合に
おける、Df/Diと剪断時間との相関を示したグラフ
である。
【図8】エトキシレートトリデカノール1000pp
m、ナトリウム20ppmをそれぞれ有するエマルジョ
ンにおいて、モノエタノールアミンの量を変動させた場
合における、Df/Diと剪断時間との相関を示したグ
ラフである。
【図9】モノエタノールアミン800ppm、ナトリウ
ムイオン20ppmをそれぞれ有するエマルジョンにお
いて、エトキシレートトリデカノールの量を変動させ、
かつエマルジョンを25℃で保存した場合における、平
均油滴サイズと保管時間との相関を示したグラフであ
る。
【図10】モノエタノールアミン800ppm、ナトリ
ウムイオン20ppmをそれぞれ有するエマルジョンに
おいて、エトキシレートトリデカノールの量を変動さ
せ、かつエマルジョンを45℃で保存した場合におけ
る、平均油滴サイズと保管時間との相関を示したグラフ
である。
【図11】モノエタノールアミン800ppm、ナトリ
ウムイオン20ppmをそれぞれ有するエマルジョンに
おいて、エトキシレートトリデカノールの量を変動さ
せ、かつエマルジョンを45℃で保存した場合におけ
る、比表面積と保管時間との相関を示したグラフであ
る。
【図12】モノエタノールアミン800ppm、ナトリ
ウムイオン20ppmをそれぞれ有するエマルジョンに
おいて、エトキシレートトリデカノールの量を変動さ
せ、かつエマルジョンを25℃で保存した場合におけ
る、比表面積と保管時間との相関を示したグラフであ
る。
【図13】モノエタノールアミン800ppm、ナトリ
ウムイオン20ppm、エトキシレートトリデカノール
1000ppmをそれぞれ有するエマルジョンにおい
て、0日目と、25℃で30日目とにおける各油滴サイ
ズ分布を示したグラフである。
【図14】モノエタノールアミン800ppm、ナトリ
ウムイオン20ppm、エトキシレートトリデカノール
1000ppmをそれぞれ有するエマルジョンにおい
て、0日目と、45℃で30日目とにおける各油滴サイ
ズ分布を示したグラフである。
【図15】モノエタノールアミン800ppm、ナトリ
ウムイオン20ppmをそれぞれ有するエマルジョンに
おいて、エトキシレートトリデカノールの量を変動さ
せ、かつエマルジョンを25℃で保存した場合におけ
る、粘度と時間との相関を示したグラフである。
【図16】モノエタノールアミン800ppm、ナトリ
ウムイオン20ppmをそれぞれ有するエマルジョンに
おいて、エトキシレートトリデカノールの量を変動さ
せ、かつエマルジョンを45℃で保存した場合におけ
る、粘度と時間との相関を示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キオマラ グチエレス ヴェネズエラ,エル パライソ カラカ ス,アプト.9−ディ,レス.エベレスト ピソ 9,カレ モンテ エレナ (72)発明者 アントニオ イー. カルデナス ヴェネズエラ,アプト 5−ジェー カラ カス,アブ.プリンシパル デ セブカン レス.スイテス パラセ (72)発明者 アマンダ モルレス ヴェネズエラ,カラカス,アプト.エー10 −1 エド.ミランダ,レス.モン ブラ ン,カレ アヌンシアシオン

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安定化された水中炭化水素型エマルジョ
    ンであって、 天然界面活性剤を含有する炭化水素相を含んでなり、 水相を含んでなり、この水相に対して約10ppm(w
    t)より多く約100ppm(wt)以下の電解質が該
    水相に含まれており、およびアミンとエトキシレート化
    アルコールとを、前記天然界面活性剤を活性化して前記
    エマルジョンを安定化する効果が得られる量だけ含有し
    ている界面活性剤添加物を含んでなることを特徴とする
    エマルジョン。
  2. 【請求項2】 前記炭化水素相に対して、前記アミンは
    約300ppm(wt)以上、前記エトキシレート化ア
    ルコールは約100ppm(wt)以上存在することを
    特徴とする請求項1記載のエマルジョン。
  3. 【請求項3】 前記炭化水素相に対して、前記アミンは
    約300ppm(wt)〜約1500ppm(wt)存
    在することを特徴とする請求項1記載のエマルジョン。
  4. 【請求項4】 前記炭化水素相に対して、前記アミンは
    約800ppm(wt)存在することを特徴とする請求
    項1記載のエマルジョン。
  5. 【請求項5】 前記炭化水素相に対して、前記エトキシ
    レート化アルコールは約100ppm(wt)〜約30
    00ppm(wt)存在することを特徴とする請求項1
    記載のエマルジョン。
  6. 【請求項6】 前記炭化水素相に対して、前記エトキシ
    レート化アルコールは約500ppm(wt)〜約15
    00ppm(wt)存在することを特徴とする請求項1
    記載のエマルジョン。
  7. 【請求項7】 前記アミンが、モノエタノールアミン、
    エチレンジアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、ト
    リエチルアミン、プロピルアミン、sec-プロピルアミ
    ン、ジプロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルア
    ミン、sec-ブチルアミン、テロラメチルアンモニウムヒ
    ドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシ
    ド、およびこれらの任意混合物から選択されることを特
    徴とする請求項1記載のエマルジョン。
  8. 【請求項8】 前記アミンがエタノールアミンであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のエマルジョン。
  9. 【請求項9】 前記アミンがモノエタノールアミンであ
    ることを特徴とする請求項1記載のエマルジョン。
  10. 【請求項10】 前記エトキシレート化アルコールが、
    ポリエトキシレート化C12−C14、飽和ポリエトキ
    シレート化C16−C18、不飽和ポリエトキシレート
    化C16−C18およびこれらの任意混合物から選択さ
    れることを特徴とする請求項1記載のエマルジョン。
  11. 【請求項11】 前記エトキシレート化アルコールがポ
    リエトキシレート化トリデカノール(C13)であるこ
    とを特徴とする請求項10記載のエマルジョン。
  12. 【請求項12】 前記炭化水素相がビチューメンである
    ことを特徴とする請求項1記載のエマルジョン。
  13. 【請求項13】 前記炭化水素相がセロ・ネグロ・ビチ
    ューメンであることを特徴とする請求項1記載のエマル
    ジョン。
  14. 【請求項14】 前記最終炭化水素相と前記水相の体積
    比が約90:10〜約70:30であることを特徴とす
    る請求項1記載のエマルジョン。
  15. 【請求項15】 前記エマルジョンが約30ミクロン以
    下の平均液滴径を有することを特徴とする請求項1記載
    のエマルジョン。
  16. 【請求項16】 安定化された水中炭化水素型エマルジ
    ョンの製造方法であって、 天然界面活性剤を含有する炭化水素相を提供するステッ
    プを含んでなり、 水相を提供するステップを含んでなり、この水相には該
    水相に対して約10ppm(wt)より多く約100p
    pm(wt)以下の電解質が含まれており、 前記炭化水素相および前記水相を界面活性剤添加物と混
    合するステップを含んでなり、前記界面活性剤添加物に
    は、前記天然界面活性剤を活性化して前記エマルジョン
    を安定化する効果が得られる量のアミンとエトキシレー
    ト化アルコールとがそれぞれ含有されることを特徴とす
    る方法。
  17. 【請求項17】 前記炭化水素相に対して、前記アミン
    は約300ppm(wt)以上、前記エトキシレート化
    アルコールは約100ppm(wt)以上存在すること
    を特徴とする請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記炭化水素相に対して、前記アミン
    は約300ppm(wt)〜約1500ppm(wt)
    存在することを特徴とする請求項16記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記炭化水素相に対して、前記アミン
    は約800ppm(wt)存在することを特徴とする請
    求項16記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記炭化水素相に対して、前記エトキ
    シレート化アルコールは約100ppm(wt)〜約3
    000ppm(wt)存在することを特徴とする請求項
    16記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記炭化水素相に対して、前記エトキ
    シレート化アルコールは約500ppm(wt)〜約1
    500ppm(wt)存在することを特徴とする請求項
    16記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記アミンがモノエタノールアミン、
    エチレンジアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、ト
    リエチルアミン、プロピルアミン、sec-プロピルアミ
    ン、ジプロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルア
    ミン、sec-ブチルアミン、テロラメチルアンモニウムヒ
    ドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシ
    ド、およびこれらの任意混合物から選択されることを特
    徴とする請求項16記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記アミンがエタノールアミンである
    ことを特徴とする請求項16記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記アミンがモノエタノールアミンで
    あることを特徴とする請求項16記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記エトキシレート化アルコールが、
    ポリエトキシレート化C12−C14、飽和ポリエトキ
    シレート化C16−C18、不飽和ポリエトキシレート
    化C16−C18およびこれらの任意混合物から選択さ
    れることを特徴とする請求項16記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記エトキシレート化アルコールが、
    ポリエトキシレート化トリデカノール(C13)である
    ことを特徴とする請求項16記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記炭化水素相がビチューメンである
    ことを特徴とする請求項16記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記炭化水素相がセロ・ネグロ・ビチ
    ューメンであることを特徴とする請求項16記載の方
    法。
  29. 【請求項29】 前記最終炭化水素相と前記水相の体積
    比が約90:10〜約70:30であることを特徴とす
    る請求項16記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記混合ステップでは、前記炭化水素
    相を、前記水相の一部および前記界面活性剤添加物と混
    合し、この際添加される水相の初期電解質量は約10p
    pm(wt)以下とし、これにより前記天然界面活性剤
    を活性化して中間エマルジョンを形成し、その後に、前
    記中間エマルジョンを、前記水相の残りにより希釈し、
    この際添加される電解質量を約10ppm(wt)より
    多くて約100ppm(wt)以下とし、これにより、
    前記中間エマルジョンを希釈して、最終的に水中炭化水
    素型エマルジョンを得ることを特徴とする請求項16記
    載の方法。
  31. 【請求項31】 前記中間エマルジョンの炭化水素相と
    水相との体積比は、約85:15であり、前記最終的に
    得られる水中炭化水素型エマルジョンにおける炭化水素
    相と水相との体積比は、約70:30であることを特徴
    とする請求項30記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記混合ステップで最終的に得られる
    水中炭化水素型エマルジョンの平均液滴サイズが約30
    ミクロン以下であることを特徴とする請求項16記載の
    方法。
  33. 【請求項33】 水中炭化水素型エマルジョンを調製す
    るための界面活性剤添加物であって、アミンとエトキシ
    レート化アルコールとを約5:1〜約1:2の重量比で
    含有することを特徴とする界面活性剤添加物。
  34. 【請求項34】 前記重量比が約2:1〜約1:2であ
    ることを特徴とする請求項33記載の界面活性剤添加
    物。
  35. 【請求項35】 請求項16記載の方法により形成され
    た、安定化された水中炭化水素型エマルジョン。
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