JPH10310701A - 導電性ポリシラン組成物 - Google Patents

導電性ポリシラン組成物

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JPH10310701A
JPH10310701A JP11906497A JP11906497A JPH10310701A JP H10310701 A JPH10310701 A JP H10310701A JP 11906497 A JP11906497 A JP 11906497A JP 11906497 A JP11906497 A JP 11906497A JP H10310701 A JPH10310701 A JP H10310701A
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JP
Japan
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polysilane
group
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composition
phosphorus compound
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JP11906497A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Otaki
俊之 大滝
Keiji Kabeta
桂次 壁田
Takashi Imai
高史 今井
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Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な操作によって調製でき、成形性が良好
で、劣化のない高導電性のケイ素系高分子組成物を提供
する。 【解決手段】 一般式PA1 3で示されるリン化合物を添
加したポリシランに、酸化性物質をドーピングしたこと
を特徴とする導電性ポリシラン組成物およびその製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリシラン類をベ
ースポリマーとして用いる導電性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアセチレンに電子受容性物質または
電子供与性物質をドーピングすると、電化移動形成反応
が起こり、電子伝導に基づく高い電気伝導性が発現する
ことが見出されたことから、ポリアセチレン、ポリフェ
ニレン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェン
などの有機高分子化合物が、高導電性薄膜などを形成す
る導電性材料として注目されている。
【0003】しかしながら、このような有機高分子化合
物は、不溶不融であったり、賦形性に乏しかったりす
る。また、気相重合法や電解重合法で薄膜を形成する場
合、得られる薄膜の形状が反応容器や電極の形状によっ
て制約され、あるいは電子受容性物質または電子供与性
物質をドーピングする際に、著しい劣化を伴う。
【0004】ポリシランに代表されるSi−Si結合骨
格を有する有機ケイ素重合体を、導電性材料として用い
ることも研究されている。森らは、N−カルバゾリル置
換直鎖状ポリシランの合成に成功し、ヨウ素をドーピン
グして、体積抵抗率7.7×102 Ωcmの導電性材料を
得ている(Synthetic Metals 73, 1995., p113〜116、
特開平6−128488号公報参照)。また、石川ら
は、ジエチニレンジピリジレンジシラニレンポリマーの
合成に成功し、ヨウ素または第二塩化鉄をドーピングし
て、体積抵抗率7.1×103 Ωcmの導電性材料を得て
いる(Organometallics 1995, 14, p714〜720 参照)。
これらのポリマーは、特殊な置換基を導入する必要があ
るなどにより、いずれも合成が困難である。一方、類似
の有機ケイ素ポリマーの例では、玉尾、伊藤らにより、
体積抵抗率1×103 Ωcmの導電性を示すチオフェン−
シロール共重合体が報告されている(特開平6−100
669号公報および特開平6−166746号公報参
照)。
【0005】一般に、ケイ素原子に結合した特定の有機
基を有するポリシランの合成には、原料となる、特定の
有機基で置換されたクロロシランの合成や精製をあらか
じめ行わなければならず、さらに、アルカリ金属を大量
に用いて縮合反応させなければならない。また、ポリシ
ランのケイ素原子に結合した特定の置換基の量がその導
電性に大きく寄与している場合、該置換基の含有量を制
御したポリシランを選択的に合成するには、煩雑な方法
が必要である。そのため、簡便な操作によってポリシラ
ン系の高導電性組成物を提供するのには困難を伴う。
【0006】メチル基やフェニル基に代表される通常の
有機基を有するポリシラン鎖を、化学修飾することな
く、酸化性ドーパント以外に添加剤を配合することによ
って、導電性を向上させようとした例もある。福島ら
は、ケイ素含有高分子にアミン化合物を配合し、酸化性
物質の存在下で、導電率103 〜106 Ωcm程度の導電
性材料を得ることを報告している(特開平7−2543
07号公報参照)。また若松らは、ポリシランにスルホ
ニウム、ヨードニウムなどのオニウム塩を添加して調製
されるポリシラン組成物が、酸化性物質のドーピングに
より、102 〜103 Ωcm程度の導電材料を得ることを
報告している(若松ら、日本化学会第70春季年会、講
演番号4B347、講演予稿集1巻112頁参照)。し
かしながら、これらの添加剤は、吸湿性で取扱いにく
く、また経済的に合成しにくいので、用途によっては、
さらに改良された導電性ポリシラン組成物が望まれてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、合成
の容易なポリシランをベースポリマーとして、有機溶媒
に可溶で、成膜性が良好で任意の形状の薄膜を容易に得
ることができ、化学的に安定で、光による劣化が少な
く、吸湿性がなく、取扱いが容易で、高い導電性を有す
るケイ素系高分子組成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究を行った結果、特定のリン
化合物を添加したポリシランが、有機溶媒に易溶性で任
意の形状の薄膜に成形でき、酸化性物質をドーピングす
ることにより、単に酸化性物質をドーピングした場合に
比べて組成物の導電性が著しく向上し、しかも、高導電
性薄膜を容易に得られることを見出して、本発明を完成
するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、一般式: PA1 3 (I) (式中、A1 は、たがいに同一でも異なっていてもよ
く、置換もしくは非置換の1価の炭化水素基、置換もし
くは非置換のヒドロカルビルオキシ基、一般式−QPA
2 2基(式中、Qは2価の炭化水素基を表し、A2 は置換
もしくは非置換の1価の炭化水素基または置換もしくは
非置換のヒドロカルビルオキシ基を表す)、水素原子、
水酸基または塩素原子を表し、A1 のうち少なくとも1
個は、置換もしくは非置換の1価の炭化水素基、置換も
しくは非置換のヒドロカルビルオキシ基または一般式−
QPA2 2基(式中、QおよびA2 は前述のとおり)であ
る)で示されるリン化合物を添加したポリシランに、酸
化性物質をドーピングしたことを特徴とする導電性ポリ
シラン組成物に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるポリシラン
は、分子末端などに存在するR5 を除いて、一般式(I
I): (R12 Si)m(R3 Si)n(Si)p(R4)q (II) (式中、R1 〜R3 は、それぞれたがいに同一でも異な
っていてもよく、ケイ素原子に結合した置換または非置
換の1価の炭化水素基を表し、一部は水素原子、塩素原
子、水酸基またはヒドロカルビルオキシ基のようなケイ
素官能性基でもよく;R4 は、2個のケイ素原子の間の
2価の炭化水素基または複素環基を表し;n、mおよび
pはそれぞれ0または1以上の整数を表し;qは0また
は1以上の整数である)で示され、ポリシラン骨格が直
鎖状、分岐状または網目状のときは、ケイ素原子に結合
したR5 が存在する。上記の一般式(II)は、ポリシラ
ンの構成単位を示すものであり、ブロック共重合体を意
味するものではない。R5 は、R1 〜R3 と同様の1価
の置換または非置換の炭化水素基であるか、または水酸
基、塩素原子もしくはヒドロカルビルオキシ基のような
ケイ素官能性基である。ヒドロカルビルオキシ基として
は、反応性から、メトキシおよびエトキシが好ましい。
このうち、ケイ素官能性のR5 は、ポリシランの合成原
料として用いられるシラン化合物および/またはジシラ
ン化合物のケイ素官能性基として導入してもよく、さら
にアルコリシスや加水分解によって置換することによっ
て導入することもできる。
【0011】ポリシランの分子骨格の形状は、n、pお
よびqによって決まる。n=p=q=0であるとき、ポ
リシランは、分子末端などに存在するR5 を除いて、一
般式: (R12 Si)m (III) (式中、R1 、R2 およびmは前述のとおり)で示さ
れ、環状であるか、分子末端にR5 、たとえば水酸基ま
たはヒドロカルビルオキシ基を有する直鎖状のポリシラ
ンである。また、n+p+qが1以上の整数であると
き、ポリシランは分岐状であり、その数が増えると、網
目状骨格を形成する。
【0012】このようなポリシランは、直鎖状、環状、
分岐状、網目状のいずれのポリシラン骨格を有するもの
であってもよく、またその構造中に、部分的に、分子中
に分散して、ケイ素原子の間に上記のR4 が存在してい
てもよい。酸化性物質をドーピングすることによる劣化
や分子量の低下を抑制することから、ポリシラン骨格自
体および/またはR4 によって網目状構造を形成してい
ることが好ましい。
【0013】R1 〜R3 は、たがいに独立して、ポリシ
ランのケイ素原子に結合した置換または非置換の1価の
炭化水素基で、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペ
ンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、テト
ラデシル、オクタデシルなどの直鎖状または分岐状のア
ルキル基;シクロヘキシルなどのシクロアルキル基;2
−フェニルエチル、2−フェニルプロピルなどのアラル
キル基;フェニル、トリル、キシリル、メシチルなどの
アリール基;ビニル、アリルなどのアルケニル基;p−
ビニルフェニルなどのアルケニルアリール基;ならびに
クロロメチル、トリフルオロプロピル、メトキシフェニ
ルなどの置換炭化水素基が例示され、一部のR1 〜R3
は水素原子、塩素原子、水酸基またはヒドロカルビルオ
キシ基であってもよい。これらのうち、上記の置換され
ていてもよい炭化水素基は、通常は炭素数1〜20、好
ましくは炭素数1〜14であり、合成の容易なことか
ら、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシルのような炭素数1〜6のアルキル基、シクロヘキ
シル基およびフェニル基がさらに好ましい。ヒドロカル
ビルオキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシのようなアルコキシル基およびフェノキシ
基が例示され、合成の容易なことから、メトキシおよび
エトキシが好ましい。
【0014】R4 は、ポリシラン鎖中、ポリシラン鎖を
架橋する形、または網目状ポリシラン構造中に、ケイ素
原子の間に導入された2価の炭化水素基または複素環基
であり、ポリシランの分子中に分散して存在することが
好ましい。R4 としては、メチレン、エチレン、トリメ
チレンなどのアルキレン基;ビニレン、ブタジエニレン
などの2価の脂肪族飽和炭化水素基;フェニレン、キシ
リレン、ナフチレン、9,10−アントラセニレン、フ
ェロセニレンなどのアリーレン基;チエニレン、ジチエ
ニレン、ピロリレン、ピリジニレンなどの複素環基が例
示され、ビフェニレン、トリフェニレン、チエニレンの
ような2個以上の芳香環または複素環が反復して存在す
る2価の連鎖であってもよく、組成物に優れた導電性を
与えることから、その2個の結合手の間が、脂肪族不飽
和結合、炭化水素芳香環および/または複素環によって
共役されているものが好ましく、ビニレン、フェニレ
ン、9,10−アントラセニレンおよびチエニレンが特
に好ましい。
【0015】ポリシラン中にR4 、特に脂肪族不飽和結
合、炭化水素芳香環および/または複素環によって共役
しているR4 が存在することにより、ポリシラン組成物
の導電性を高めるとともに、各種の溶媒に対する溶解性
を付与し、該ポリシランの薄膜をより容易に、かつ均一
に形成させることができる。
【0016】ポリシランの重量平均分子量は、該ポリシ
ランが溶媒に可溶であって、薄膜を形成できれば特に限
定されないが、合成の容易さ、溶媒への可溶性、成膜性
などから、500〜3,000,000の範囲が好まし
く、1,000〜2,000,000がさらに好まし
く、1,500〜800,000が特に好ましい。
【0017】上記の重量平均分子量を与える範囲内で、
mは通常2以上の整数、好ましくは5〜100,00
0、より好ましくは10〜50,000である。nおよ
びpは、前述の直鎖状または環状のポリシラン以外で
は、それぞれ通常1以上、好ましくは1〜100,00
0、より好ましくは10〜50,000であり、m+n
+pは、好ましくは5〜100,000である。qは0
であるか、好ましくは10〜100,000、より好ま
しくは100〜50,000である。
【0018】本発明に用いられるポリシラン、特に網目
状骨格ポリシランは、既知のポリシランの合成法を用い
て製造することができる。たとえば、金属ナトリウムに
よるオルガノクロロシラン類の脱塩縮合反応(ウルツ
法)を用いて、オルガノクロロシラン類を適宜選択する
ことにより、任意のポリシランを合成できる。すなわ
ち:ジオルガノジクロロシランの縮合反応によって、直
鎖状ポリシランが得られる。また、共縮合に供するジオ
ルガノジクロロシランとオルガノトリクロロシランの混
合比を任意に調整することにより、またはオルガノトリ
クロロシランを単独で縮合に供することにより、分子骨
格の網目の程度を制御した様々な網目状骨格ポリシラン
を得ることができる。
【0019】また、アルコキシジシラン類の不均化反応
を利用すれば、温和な条件で、様々な有機置換基を有す
る網目状骨格ポリシランの合成が可能である(特開平4
−311727号公報、特開平6−57002号公報お
よびK. Kabeta ら、Chem. Lett., 1994, p835 〜838 参
照)。さらに、2個のケイ素原子の間にR4 を導入した
ポリシランを得ることも可能である(K. Kabeta ら、Ch
em. Lett., 1995, p119 〜120 参照)。あるいは、クロ
ロジシラン類の不均化反応により、網目状骨格ポリシラ
ンを得ることができる(R. H. Baney ら、Organometall
ics, 2, 1983,p859-864参照)。
【0020】本発明において、ポリシランに添加される
リン化合物は、前述のように一般式PA1 3(式中、A1
は前述のとおり)で示され、本発明のポリシラン組成物
に高い導電性と優れた成膜性を付与する成分である。
【0021】A1 のうち置換もしくは非置換の1価の炭
化水素基は、炭素数が通常1〜20であり、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチ
ル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサ
デシル、オクタデシルなどの直鎖状または分岐状のアル
キル基;シクロヘキシルなどのシクロアルキル基;ベン
ジル、2−フェニルエチルなどのアラルキル基;フェニ
ル、トリル、キシリルなどのアリール基;および4−フ
ルオロフェニル、4−クロロフェニル、3−メトキシフ
ェニル、4−メトキシフェニルなどの置換炭化水素基が
例示される。置換もしくは非置換のヒドロカルビルオキ
シ基は、炭素数が通常1〜20であり、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシ、オクチ
ルオキシ、デシルオキシ、ドデシルオキシなどの直鎖状
または分岐状のアルコキシ基;ベンジルオキシなどのア
ラルキルオキシ基;フェノキシ、クレゾキシなどのアリ
ールオキシ基;および2−クロロエトキシ、2,2,2
−トリフルオロエトキシ、2−メトキシエトキシ、2−
ブトキシエトキシ、4−クロロフェノキシ、4−メトキ
シフェノキシなどの置換ヒドロカルビルオキシ基が例示
される。
【0022】一般式−QPA2 2(式中、QおよびA2
前述のとおり)で示される基のQとしては、メチレン、
エチレン、トリエチレン、テトラエチレンなどのアルキ
レン基;および1,2−フェニレン、1,3−フェニレ
ン、1,4−フェニレンなどのアリーレン基が例示さ
れ、A2 としては、A1 と同様の置換もしくは非置換の
1価の炭化水素基および置換もしくは非置換のヒドロカ
ルビルオキシ基が例示される。すなわち、このような−
QPA2 2基としては、ジフェニルホスフィノメチル、ジ
フェニルホスフィノエチル、ジフェニルホスフィノプロ
ピル、ジフェニルホスフィノブチル、ジフェニルホスフ
ィノフェニルなどのジフェニルホスフィノヒドロカルビ
ル基;およびビス(4−クロロフェニル)ホスフィノフ
ェニル、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィノエチ
ルなどの置換フェニル基含有ホスフィノヒドロカルビル
基;ならびにこれらに対応するフェノキシ基含有基が例
示される。
【0023】このようなリン化合物のうち、安定性およ
び成膜性に優れ、ポリシラン組成物に高い導電性を与え
ることから、第三級ホスフィン、ジオルガノ亜ホスフィ
ン酸エステル、オルガノ亜ホスホン酸エステル、亜リン
酸エステルなどの、A1 が1価の炭化水素基および/ま
たはヒドロカルビルオキシ基であり、分子中に1個のリ
ン原子を有するリン化合物;ならびに、A2 が同様の基
であり、分子中に炭素鎖を介してたがいに結合した複数
のリン原子を有するリン化合物が好ましく、化学的安定
性に優れ、かつ光による劣化が起こりにくいことから、
1 および/またはA2 の少なくとも1個が、芳香環を
有する基であることがさらに好ましく、フェニル基また
はフェノキシ基であることが特に好ましい。また、実際
上、成膜および使用温度で揮散しないように、高沸点の
ものから選択される。
【0024】このような特に好ましいリン化合物として
は、トリフェニルホスフィン、メチルジフェニルホスフ
ィン、フェニルジベンジルホスフィンなどの第三級ホス
フィン;ジフェニル亜ホスフィン酸フェニル、ジフェニ
ル亜ホスフィン酸メチル、ジフェニル亜ホスフィン酸エ
チルなどのジオルガノ亜ホスフィン酸エステル;フェニ
ル亜ホスホン酸ジフェニル、フェニル亜ホスホン酸ジエ
チルなどのオルガノ亜ホスホン酸エステル;亜リン酸ト
リフェニル、亜リン酸ジフェニルドデシル、亜リン酸フ
ェニルジイソデシルなどの亜リン酸フェニルエステル;
ならびに1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)ベンゼ
ン、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)ブタン、1,4−ビス(ジフェノキシ
ホスフィノ)ベンゼン、1,2−ビス〔ビス(4−メト
キシフェニル)ホスフィノ〕エタンなどのビスホスフィ
ン化合物および対応するフェノキシ基含有化合物が例示
される。
【0025】上記のリン化合物の配合量は、ポリシラン
とリン化合物の種類により異なるが、ドーピング後のポ
リシラン組成物に優れた導電性を与え、また成膜性も良
好なことから、ポリシラン100重量部に対して、好ま
しくは1〜200重量部、より好ましくは10〜100
重量部、さらに好ましくは20〜80重量部である。
【0026】上述のリン化合物を添加したポリシラン
を、適切な溶媒に溶解して、基材表面に薄膜を形成する
ための処理液を調製することができる。溶媒としては、
n−ヘキサン、n−ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの炭化水素類;およびテトラヒドロフラン、
ジエチルエーテルなどのエーテル類が例示され、1種で
も、2種以上の混合物でもよい。ポリシランおよびリン
化合物の溶解性と成膜性とが優れていることから、ベン
ゼンおよびトルエンが好ましい。良好な作業性を得るた
めの溶媒の量は、ポリシラン1重量部に対して通常1〜
200重量部であり、好ましくは5〜100重量部であ
る。
【0027】リン化合物を添加されたポリシランの薄膜
を形成する方法としては、上述のような溶媒に該ポリシ
ランを溶解し、ついでこれを基板上に塗布した後、常圧
または減圧で常温に放置、または加温して溶媒を揮散さ
せ、薄膜を得る方法が一般的である。塗布方法としては
含浸法、スピンコート法などが例示され、導電性薄膜を
簡便に再現性よく得るために、溶媒を高速で回転させな
がら留去しつつ成膜を行うスピンコート法を用いること
が、特に好ましい。
【0028】このようにして得られたポリシラン薄膜
に、酸化性物質をドーピングして、導電性ポリシラン組
成物を得ることができる。
【0029】本発明に用いられる酸化性物質としては、
塩素、臭素、ヨウ素のようなハロゲン類;塩化スズ塩化
第二鉄のような遷移金属塩化物;五フッ化アンチモン、
五フッ化ヒ素のようなルイス酸などが有効であり、安全
で、取扱いが容易なことから、ヨウ素、塩化第二鉄また
は五フッ化アンチモンを用いることが好ましく、特に後
述の気相ドーピング法において、常温、常圧ですみやか
にドーピングできることから、ヨウ素または五フッ化ア
ンチモンが特に好ましい。
【0030】ドーピングに用いる酸化性物質の量は、成
膜性に優れて、欠陥のないポリシラン導電膜が得られ、
かつ組成物に高い導電性を与えることから、ポリシラン
100重量部に対して、通常1〜1,000重量部、好
ましくは10〜100重量部である。
【0031】ドーピング方法としては、下記の方法を適
用することができる。 (1)酸化性物質の蒸気雰囲気下に、リン化合物を配合
したポリシラン薄膜をさらす気相ドーピング法; (2)酸化性物質を溶解した溶液に、リン化合物を配合
したポリシラン薄膜を浸漬する湿式ドーピング法;およ
び (3)ポリシラン、リン化合物および酸化性物質を溶媒
に溶解して得た溶液から乾式成膜することにより、薄膜
を得ると同時にドーピングを行う同時ドーピング法 有機溶媒を使用しないでドーピングでき、しかも再現性
よく高導電性薄膜が得られることから、気相ドーピング
法が特に好ましい。
【0032】気相ドーピング法においては、ドーパント
雰囲気の温度およびドーパントの分圧を制御することに
より、ドーピング速度を制御できる。ドーピングは、ド
ーパント雰囲気の温度が−30〜200℃の範囲で行う
ことができる。−30℃未満ではドーピング速度が遅
く、200℃を越える温度ではドーピングの際にポリシ
ランの劣化を招くことがある。ドーパント分圧は1Torr
から1気圧の範囲が好ましい。1Torr未満では一般にド
ーピング速度が遅く、1気圧を越えると、特殊な耐圧容
器が必要である。
【0033】湿式ドーピング法に用いられる不活性溶媒
としては、ヨウ素と反応して電子受容体性化合物として
の能力を失活させない溶媒が用いられる。このような溶
媒として、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、シクロ
ヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエー
テル、テトラヒドロフランのようなエーテル類;酢酸エ
チルのようなエステル類;メタノール、エタノールのよ
うなアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシドのような非プロトン系極性溶媒;その他、ニ
トロメタン、ニトロベンゼン、アセトニトリルなどが例
示される。なかでもテトラヒドロフランのような溶媒
は、ポリシランの良溶媒であるため、特に同時ドーピン
グ法に好適である。この場合、ドーパントを含む溶液に
ポリシランを溶解させ、この溶液をキャスティングした
後、乾燥することにより、ドーピングと製膜を同時に行
うことができる。キャスティング後の乾燥は、常圧また
は減圧下に、0〜150℃の温度で行うことができる。
【0034】本発明の組成物に、さらにラジカル発生剤
を添加することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によって、導電率3×10-3Scm
-1 までの高い導電性を有するポリシラン組成物、特に
その薄膜を、簡便かつ迅速な操作によって得ることがで
きる。本発明の導電性ポリシラン組成物は、該組成物に
含まれる有機リン化合物の種類や量を変えることによ
り、その導電性を制御し、向上させることができる。ま
た、ポリシランの骨格構造や置換基を変えることによっ
ても、導電性の制御は可能である。本発明の導電性組成
物は、上記の特徴に加えて、用いられるリン化合物の入
手が容易で、吸湿性がなく、化学的安定性、耐光分解性
および成形性に優れた導電材料を提供できることから、
エレクトロニクスの分野に広く応用可能な素材として、
きわめて有用である。
【0036】
【実施例】以下の合成例、実施例および比較例によっ
て、本発明をさらに詳しく説明する。これらの例中、部
はすべて重量部を表し、リン化合物添加率の%は、ポリ
シランに対する重量%を表し、物性値は25℃における
値である。本発明は、これらの実施例によって制限され
るものではない。
【0037】合成例1 直鎖状ポリ(ジヘキシルシラ
ン)の合成 冷却管および撹拌機を備えた反応器に乾燥トルエン30
部を仕込み、乾燥窒素気流下で撹拌しながら110℃に
加熱して、ナトリウム1部を加え、トルエン中に分散さ
せた。ついで、温度を110℃に保ちながら、ジヘキシ
ルジクロロシラン4部をゆっくり滴下し、さらに2時間
撹拌を続けて、脱塩縮合反応を完結させた。放冷後、生
成した塩を濾別し、トルエンを留去して、黄色固体のポ
リ(ジヘキシルシラン)を得た。GPCによりポリスチ
レン換算重量平均分子量を測定したところ、110,0
00であった。
【0038】合成例2 網目状ポリ(ヘキシルシラン)
の合成 冷却管および撹拌機を備えた反応器に乾燥トルエン40
部を仕込み、乾燥窒素気流下で撹拌しながら110℃に
加熱して、ナトリウム2.0部およびクラウンエーテル
0.6部を加え、トルエン中に分散させた。ついで、温
度を110℃に保ちながら、ヘキシルトリクロロシラン
5.0部をゆっくり滴下し、さらに撹拌を1時間続け
て、脱塩縮合反応を完結させた。放冷後、生成した塩を
濾別し、冷却した後、エタノール400部の中に注ぎ込
み、析出した固体を濾別した。得られた固体をさらに水
およびエタノールで洗浄して、黄色固体のポリ(ヘキシ
ルシラン)を得た。GPCによりポリスチレン換算重量
平均分子量を測定したところ、30,000であった。
【0039】合成例3 エトキシ基含有網目状ポリ(メ
チルシラン)の合成 冷却管および撹拌機を備えた反応器に、乾燥窒素気流下
で1,2−ジメチル−1,1,2,2−テトラエトキシ
ジシラン50部を仕込み、これにナトリウムエトキシド
5部を加え、撹拌しながら100℃で15時間加熱し
た。放冷後、吸引濾過により固形分を除き、濾液をエタ
ノール500部中にゆっくりと注ぎ、白色固体を再沈殿
させた。吸引濾過により濾別して集めた固体を、無水エ
タノールで洗浄し、減圧下で乾燥させ、網目状の分子骨
格を有するエトキシ基含有ポリメチルシラン10部を得
た。得られたポリシランの 1H NMRを測定した結
果、メチル基とエトキシ基の存在が確認され、その比率
は3:1であった。GPCによりポリスチレン換算重量
平均分子量を測定したところ、3,000であった。
【0040】合成例4 塩素原子含有網目状ポリメチル
フェニルシランの合成 蒸溜塔および撹拌機を備えた反応器に、乾燥窒素気流下
で1,2−ジメチル−1,1,2,2−テトラクロロジ
シラン100部、フェニルトリクロロシラン30部およ
びテトラブチルホスホニウムクロリド2部を仕込み、撹
拌しながら1.5時間かけて230℃まで昇温し、生成
するメチルトリクロロシランを留去しつつ、さらに1時
間の撹拌、加熱を続けて、反応を完結させた。得られた
黄色固体を180℃/1Torrの減圧下に2時間置いて低
沸点物を留去し、塩素原子含有ポリメチルフェニルシラ
ンを得た。 1H NMRを測定した結果、ポリシラン中
のメチル基とフェニル基のモル比は1:1であった。ま
た、GPCによりポリスチレン換算重量平均分子量を測
定したところ、1,800であった。
【0041】これらの合成例で得られたポリシランの単
位式およびGPC法によって得られたポリスチレン換算
の重量平均分子量を、まとめて表1に示す。表1の単位
式において、複数のシラン単位からなるポリシランの単
位式は、ブロック共重合体を意味するのではなく、該ポ
リシランを構成するシラン単位を示す。また、ポリシラ
ン中に部分的に存在するケイ素官能基を、単位式から省
略した。
【0042】
【表1】
【0043】実施例1〜4 表1に示される、合成例1〜4で得られたポリシランを
それぞれ10部と、トリフェニルホスフィン5部をベン
ゼン100部に溶解させて、それぞれの溶液を調製し
た。これを、あらかじめ金電極を蒸着させたガラス板上
にスピンコートし、25℃/0.1Torrで減圧下で乾燥
させ、厚さ1μm の薄膜を形成させた。これを、固体ヨ
ウ素を入れて乾燥窒素で置換した遮光性容器中に25℃
で1時間静置すると、ヨウ素蒸気にさらされて、薄膜の
外観は褐色に変化した。薄膜の直流抵抗値を測定して導
電率を求めたところ、表2に示すように、1.4×10
-5〜3.3×10-3Scm-1 の優れた導電性を有すること
が観察された。これらのポリシラン薄膜は、導電性を1
4日以上安定に保持していた。
【0044】実施例5〜8 トリフェニルホスフィンの代わりに5部の亜リン酸トリ
フェニルを用いた以外は実施例1〜4と同様にして、ポ
リシラン薄膜を得た。これを実施例1〜4と同様の条件
でヨウ素蒸気にさらしたところ、表2に示すように、導
電率が4.0×10-5〜7.5×10-4Scm-1 の導電性
ポリシラン薄膜が得られた。
【0045】比較例1〜4 対応する実施例1〜4とそれぞれ同じポリシランを用
い、リン化合物を添加しないほかは実施例1〜4と同様
にして、ポリシラン薄膜を得た。これを実施例1〜4と
同様の条件でヨウ素蒸気にさらしたところ、表2に示す
ように、導電率は1.2×10-7〜1.0×10-5Scm
-1 であって、それぞれ対応する実施例よりも導電性の
低い薄膜しか得られなかった。
【0046】
【表2】
【0047】実施例9 合成例4で得られた塩素原子含有ポリメチルフェニルシ
ランを用い、該シランに対するトリフェニルホスフィン
の添加率を、表2のように20〜100%の間で変化さ
せた以外は、実施例4と同様にして、ヨウ素でドーピン
グしたポリシラン薄膜を得た。これらの薄膜の導電率
は、実施例4とともに表3に示すように、2.1×10
-5〜3.3×10-3Scm-1 であり、トリフェニルホスフ
ィン添加率がポリシランの50重量%で、最も優れた導
電性を示した。
【0048】
【表3】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: PA1 3 (I) (式中、A1 は、たがいに同一でも異なっていてもよ
    く、置換もしくは非置換の1価の炭化水素基、置換もし
    くは非置換のヒドロカルビルオキシ基、一般式−QPA
    2 2基(式中、Qは2価の炭化水素基を表し、A2 は置換
    もしくは非置換の1価の炭化水素基または置換もしくは
    非置換のヒドロカルビルオキシ基を表す)、水素原子、
    水酸基または塩素原子を表し、A1 のうち少なくとも1
    個は、置換もしくは非置換の1価の炭化水素基、置換も
    しくは非置換のヒドロカルビルオキシ基または一般式−
    QPA2 2基(式中、QおよびA2 は前述のとおり)であ
    る)で示されるリン化合物を添加したポリシランに、酸
    化性物質をドーピングしたことを特徴とする導電性ポリ
    シラン組成物。
  2. 【請求項2】 ポリシランが、網目状骨格を有する、請
    求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 リン化合物が、第三級ホスフィンであ
    る、請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 リン化合物が、亜リン酸エステルであ
    る、請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 リン化合物のA1 および/またはA2
    少なくとも1個が、芳香環を有する基である、請求項1
    記載の組成物。
  6. 【請求項6】 リン化合物の配合量が、ポリシラン10
    0重量部に対して1〜200重量部である、請求項1記
    載の組成物。
  7. 【請求項7】 酸化性物質が、ヨウ素、塩化第二鉄また
    は五フッ化アンチモンである、請求項1記載の組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262171A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Osaka Gas Co Ltd 熱硬化性樹脂用硬化剤およびその組成物
JP2008219053A (ja) * 2003-08-14 2008-09-18 Mitsubishi Chemicals Corp 有機電界発光素子用組成物、有機電界発光素子、有機電界発光素子の製造方法及び有機電界発光素子用組成物の保管方法
JP2008266433A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Osaka Gas Co Ltd ポリシラン及びその製造方法
JP2009280654A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Fujifilm Corp 導電性ポリマー組成物、導電性ポリマー材料、及び導電性ポリマー材料の製造方法

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