JP2884073B2 - 新しい含シルセスキオキサンポリマーとその製造方法、およびハードコート膜、耐熱性素材 - Google Patents

新しい含シルセスキオキサンポリマーとその製造方法、およびハードコート膜、耐熱性素材

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JP2884073B2
JP2884073B2 JP5266097A JP5266097A JP2884073B2 JP 2884073 B2 JP2884073 B2 JP 2884073B2 JP 5266097 A JP5266097 A JP 5266097A JP 5266097 A JP5266097 A JP 5266097A JP 2884073 B2 JP2884073 B2 JP 2884073B2
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敏明 小林
輝幸 林
正人 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性の含ケイ素
ポリマー、なかでも、ケイ素の関わる結合の多くがSi
−O結合であるシリコーン型の含ケイ素樹脂となるポリ
マーとその製造方法、およびハードコート膜、耐熱性素
材に関するものである。耐熱性のシリコーン型の含ケイ
素樹脂は、シリコーンレジンといわれるものがその代表
例であって、各種の皮膜形成材料や各種粉末のバインダ
ー、封止材、電気絶縁材等に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】シリコーンレジンは、3官能性のトリク
ロロシランと4官能性のテトラクロロシランの加水分解
によって得られるもので、反応の進行とともに、不溶性
になるため、その使用には自ずと制限があった。
【0003】これに対し、3官能性のモノマーだけから
なるラダーシリコーンは、各種の溶媒に可溶である上、
耐熱性、力学強度等が極めて高く、注目を集めている。
しかしながらこのものは、ケイ素上に残る最後の置換基
を変えることができるのみであり、構造の上では、それ
以上の改良が望めない。
【0004】一方、3官能性のモノマーは、特定の条件
の下で立方体型の8量体を形成する。このオクタキス
(シルセスキオキサン)のケイ素上の残りの置換基を官
能性のヒドリド基とすると、さらに反応させることが可
能である。また、4官能性のモノマーや、ケイ酸から
も、ヒドロキシ陰イオンを持つ立方体型の8量体を得る
ことができる。これをクロロシランと反応させたり、ヒ
ドロシロキシ基に変えて、さらに反応させることも可能
である。従来、ジエン等とのヒドロシリル化重合や、ジ
クロロシラン等の2官能性シランとの縮重合で結んだポ
リマーが報告されているが、いずれも不溶不融のポリマ
ーとなっている。
【0005】さらに、縮合が不完全なため立方体が崩れ
た形を有しているシルセスキオキサンのジオールが知ら
れており、ジクロロシランと縮合させることにより可溶
性のポリマーが合成されている。しかしこの系統のシル
セスキオキサンは、ケイ素上の置換基がシクロヘキシル
基のものに限定されており、耐熱性の点でも不利な、特
殊例にすぎない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、オクタキス
(シルセスキオキサン)の骨格を持ちながら、上述のよ
うなシリコーンレジンや、従来知られているシルセスキ
オキサンポリマーのように不溶にはならずに、溶媒に可
溶でしかも耐熱性の高いポリマーを提供することをその
課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために、鋭意検討した結果、ペンタシクロ
〔9.5.1.13,9.15,15.17,13〕オクタシロキ
サン(以下、単にPCOSIと略記する)とビス(置換
エチニル)化合物をヒドロシリル化重合することによ
り、シルセスキオキサン構造を有しながら、溶媒に可溶
で、耐熱性の高い含ケイ素ポリマーが得られることを見
いだした。この事実に基づいて、本発明を完成するに至
った。
【0008】即ち、本発明によれば、一般式(1)
【化1】 (式中、Rは置換基を有していても良い一価の有機基ま
たは有機ケイ素基を表し、R1は置換基を有していても
良い二価の有機基または有機金属基を表し、mは2、3
または4を表し、m1は2または4を表し、m2は2、3
または4を表し、n、n1およびn2は0または正の整数
で、それらのうちの少なくとも一つは2以上の整数を表
し、qは0または1を表す)で表されるPCOSI骨格
を有する含シルセスキオキサンポリマーが提供される。
なお、前記一般式(1)における下記式(3)で表され
る部分は、R1に結合する置換エチニル基RC≡C−が
異なるPCOSI内のヒドロシリル基と付加的に結合し
ていることを示す。
【化3】 また、前記一般式(1)における下記式(4)で表され
る部分は、下記式(5)に示す4通りの状態の結合を包
含することを示す。
【化4】
【化5】
【0009】本発明において用いられるビス(置換エチ
ニル)化合物は、一般式(2)
【化2】 で表される化合物である。式中、Rは置換基を有してい
ても良い一価の有機基または有機金属基を表し、R1
置換基を有していても良い二価の有機基または有機金属
基を表し、qは0又は1を表す。Rの具体例としては、
フェニル基、トリル基、アニシル基、ナフチル基等のア
リール基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、三級
ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基、メトキシカルボ
ニル基等のアルコキシカルボニル基、トリメチルシリル
基等の有機ケイ素基をあげることができる。また、R1
の具体例としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフ
ェニレン基等のアリーレン基、ジフェニルエーテル基等
の置換アリーレン基、ピリジレン基、チエニレン基等の
複素環基、メチレン基、エチレン基、2,2-プロピレン基
等のアルキレン基、ジメチルエーテル基等の置換アルキ
レン基、ジメチルシリレン基、ジフェニルシリレン基等
のシリレン基、テトラメチル(ジシロキサン)基等のシ
ロキサン基、フェニレンビス(ジメチルシリレン)基等
のカルボシラン基、フェロセニレン基等の各種有機金属
基等をあげることができる。qが0の場合には2つのア
セチレン基は直結する。
【0010】これらのビス(置換エチニル)化合物を例
示すれば、ビス(フェニルエチニル)ベンゼン、ビス
(ナフチルエチニル)ベンゼン、ビス(メチルエチニ
ル)ベンゼン、ビス(t-ブチルエチニル)ベンゼン、ビ
ス(ヘキシルエチニル)ベンゼン、ビス(フェニルエチ
ニル)ナフタレン、ビス(フェニルエチニル)ビフェニ
ル、ビス(フェニルエチニルフェニル)エーテル、ビス
(フェニルエチニル)ピリジレン、ビス(フェニルエチ
ニル)チオフェン、ビス(トリメチルシリルエチニル)
ベンゼン、ビス(トリメチルシリル)ブタジイン、ビス
(フェニルエチニル)ジメチルシラン、ビス(フェニル
エチニル)ジフェニルシラン、ビス(フェニルエチニ
ル)テトラメチルジシロキサン、ビス(メチルエチニ
ル)テトラメチルジシロキサン、ビス[(フェニルエチ
ニル)ジメチルシリル]ベンゼン、ビス(フェニルエチ
ニル)フェロセン等をあげることができる。
【0011】本発明においては、これらのビス(置換エ
チニル)化合物を、PCOSIとヒドロシリル化重合反
応させて、PCOSI骨格を有する含シルセスキオキサ
ンポリマーを合成する。
【0012】本発明で原料成分として用いる前記PCO
SIは、式
【化6】 で表わされる環状構造のポリシロキサン化合物であり、
その2つのSiとSiとの間には−O−結合が存在し、
各Siには3つの酸素原子と1つの水素原子が結合し、
分子中には8個のSiH結合が存在する。このPCOS
Iと式(2)で示されるビス(置換エチニル)化合物と
をヒドロシリル化反応させると、重合反応が起こり、耐
熱性及び溶媒可溶性を有するポリマーが得られる。即
ち、本発明のポリマーは、PCOSIと前記式(2)の
ビス(置換エチニル)化合物とを2:1〜1:4のモル
比でヒドロシリル化重合させて得られる固体状ポリマー
であって、耐熱性及び溶媒可溶性を有するものであり、
前記一般式(1)で表されるポリマーである。このポリ
マーの平均重合度は、5〜20,000、好ましく10
〜10,000である。
【0013】ヒドロシリル化重合反応には、白金含有触
媒を用いる。白金含有触媒としては、従来ヒドロシリル
化反応用に使われているものを用いることができる。こ
れを例示すれば、白金ジビニルシロキサン、白金環状ビ
ニルメチルシロキサン、トリス(ジベンジリデンアセト
ン)二白金、塩化白金酸、ビス(エチレン)テトラクロ
ロ二白金、シクロオクタジエンジクロロ白金、ビス(シ
クロオクタジエン)白金、ビス(ジメチルフェニルホス
フィン)ジクロロ白金、テトラキス(トリフェニルホス
フィン)白金、白金カーボン等があげられる。
【0014】ヒドロシリル化重合反応においては、この
反応に通常用いられる種々の溶媒を用いることができ
る。これを例示すれば、トルエン、ベンゼン、ヘキサ
ン、エーテル等をあげることができる。
【0015】ヒドロシリル化重合反応は、0℃から溶媒
の沸点まで種々の温度で実施できるが、特に加熱または
冷却することなく、室温で行うことができる。
【0016】この反応におけるPCOSIとビス(置換
エチニル)化合物との比率は、収率および溶解性の観点
から、モル比で2:1〜1:4、好ましくは1.5:1
〜1:2の範囲が望ましい。
【0017】前記のヒドロシリル化重合反応により、前
記一般式で表わされるPCOSI骨格を有するポリマー
が得られるが、このポリマーの重合度n、n1またはn2
の少なくとも一つは2以上であるが、nは通常、5〜1
0,000、好ましくは10〜5,000であり、n1
は通常、5〜10,000、好ましくは10〜5,00
0であり、n2は通常、5〜10,000、好ましくは
10〜5,000である。
【0018】反応後は、そのまま、ポリマー溶液として
キャスト膜等を作成することができるが、再沈、ゲル濾
過カラム、GPCカラム等によって分取して用いること
もできる。
【0019】本発明のポリマーは、溶液の状態で、プラ
スチック、ガラス、金属等の表面に、塗布、キャスト等
することにより、またはプラスチック、ガラス、金属等
の板を、得られた含シルセスキオキサンポリマーの溶液
に浸漬することにより、その基体表面にハードコート膜
を形成することができる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明の態様を明ら
かにするが、本発明は、もとより以下の実施例に限定さ
れるものではない。 実施例1 PCOSI424mg(1.00mmol)、1,3-ビス(フェニルエ
チニル)ベンゼン278mg(1.00mmol)をトルエン100mlに
溶解し、白金ジビニルシロキサンのキシレン溶液(ヒュ
ルスPC072)を10μl加え、室温で3時間かくはん
した。一部の溶液を採取して、GPC分析すると、Mw=
23,000(Mn=15,000)を主ピークとし、モノマー領域ま
で裾を引くプロファイルが得られた。溶液をGPCカラ
ムで分取すると、Mw=21,300(Mn=10,500)のポリマー
[式(1)、R=フェニル、R1=m−フェニレン]が4
20mg(60%)得られた。
【0021】元素分析:C,42.40%;H,3.30%;S
i,29.41%。元素分析値から算出するとPCOSI:1,
3-ビス(フェニルエチニル)ベンゼン=1:1.23で
あった。1 H NMR(C6D6):4.1〜4.7(m), 6.7〜7.5(m) ppm.29 Si NMR(C6D6):-81〜-85(m) ppm.
【0022】このもののTGAを測定した。窒素雰囲気
下、10℃/minで986.5℃まで加熱した場合の熱重量損失
は、4.5%であった。空気雰囲気下で同様に加熱した場合
でも、59.7%が残存し、Td5は580℃に達した。また、500
℃までのDSCでは、200℃前後に、ガラス転移点と見
られる変化が観測された。
【0023】実施例2 1,3-ビス(フェニルエチニル)ベンゼンを417mg(1.50m
mol)としたほかは、実施例1と同様に反応を行い、ポ
リマー[式(1)、R=フェニル、R1=m−フェニレ
ン]460mgを得た。
【0024】実施例3 1,3−ビス(フェニルエチニル)ベンゼンの代わりに1,4
-(フェニルエチニル)ベンゼンを139mg(0.50mmol)とし、
PCOSIを212mg(0.50mmol)とし、トルエン50mlに溶
解し、白金ジビニルシロキサンのキシレン溶液を20μl
加えたほかは、実施例1と同様に反応を行い、Mw=36,000
(Mn=20,000)のポリマー[式(1)、R=フェニル、R1
=p−フェニレン]が120mg得られた。 元素分析:C,42.16%;H,3.25%;Si,28.67%1 H NMR(C6D6):4.2〜4.6(m),6.7〜7.5(m)ppm.29 Si NMR(C6D6):-81〜-85ppm. このもののTGAを測定した。窒素雰囲気下、10℃/min
で985.9℃まで加熱した場合の熱重量損失は、6.2%、T
d5は788℃であった。空気雰囲気下で同様に加熱した場
合でも、60.3%が残存し、Td5は573℃に達した。ま
た、500℃までのDSCでは、ガラス転移点と見られる
変化は、はっきりとは観測されなかった。
【0025】実施例4 実施例1で得られたポリマー15mgを、トルエン150μl
に溶解し、ガラス基板上にキャストし、窒素気流下で風
乾し、さらに減圧乾燥することにより、厚さ6μmの透明
なハードコート膜を得た。この膜のヌープ硬度は35であ
った。
【0026】実施例5 1,4−ビス(フェニルエチニル)ベンゼンの代わりに1,1
-ビス(フェニルエチニル)フェロセンを193mg(0.50mmol)
としたほかは、実施例3と同様に反応を行い、Mw=10,00
0(Mn=5,600)のポリマー[式(1)、R=フェニル、R1
=1,1’−フェロセニレン]が168mg得られた。 元素分析:C,47.78%;H,3.52%;Si,21.53%1 H NMR(C6D6):3.4〜5.0(m), 6.7〜7.9(m)ppm.29 Si NMR(C6D6):-81.0〜-82.5(m), -83.0〜-84.5(m)
ppm. このもののTGAを測定した。窒素雰囲気下、10℃/min
で984.2℃まで加熱した場合の熱重量損失は、7.1%、T
d5は841℃であった。空気雰囲気下で同様に加熱した場
合でも、57.6%が残存し、Td5は387℃であった。
【0027】実施例6 1,4−ビス(フェニルエチニル)ベンゼンの代わりにビ
ス(フェニルエチニル)ジメチルシランを130mg
(0.50mmol)としたほかは、実施例3と同様に
反応を行い、Mw=27,000(Mn=16,000)のポリマー[式
(1)、R=フェニル、R1=ジメチルシリレン]が11
5.8mg得られた。 元素分析:C,34.78%;H,3.62%1 H NMR(C6D6):-0.5〜0.3(m), 4.0〜4.7(m), 6.4〜7.
5(m)ppm.29 Si NMR(C6D6):-17.5〜-19.5(m), -82.5〜-85.5(m)
ppm. このもののTGAを測定した。窒素雰囲気下、10℃/min
で984℃まで加熱した場合の熱重量損失は、6.6%、Td5
は649℃であった。空気雰囲気下で同様に加熱した場合
でも、71.4%が残存し、Td5は499℃に達した。
【0028】実施例7 1,4−ビス(フェニルエチニル)ベンゼンの代わりにビ
ス(トリメチルシリル)ブタジインを97mg(0.50mmol)とし
たほかは、実施例3と同様に反応を行い、Mw=5,800(Mn=
3,700)のポリマー[式(1)、R=トリメチルシリル、
1=直結]が203mg得られた。 元素分析:C,20.58%;H,4.45%
【0029】実施例8 PCOSI 107mg(0.25mmol)、1,3−ビス(フェニル
エチニル)ベンゼン139mg(0.5mmol)、トルエン25ml、
反応時間2日としたほかは、実施例1と同様に反応を行
った。反応液の一部をGPC分析すると、分子量70,000
にピークトップを有し、低分子量まで裾を引くプロファ
イルが得られ、全体の平均分子量は、Mw=41,000(Mn=12,
000)であった。
【0030】
【発明の効果】本発明によって、通常の有機溶媒に可溶
で、耐熱性が高い新しい含シルセスキオキサンポリマー
が提供される。このポリマーは、固体表面に対するハー
ドコート膜形成材料および耐熱性材料として好適のもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 183/05 C09D 183/05 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 77/12 C07F 7/21 C08G 77/04 C08G 77/50 C09D 183/04 C09D 183/05 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、Rは置換基を有していても良い一価の有機基ま
    たは有機ケイ素基を表し、R1は置換基を有していても
    良い二価の有機基または有機金属基を表し、mは2、3
    または4を表し、m1は2または4を表し、m2は2、3
    または4を表し、n、n1およびn2は0または正の整数
    で、それらのうちの少なくとも一つは2以上の整数を表
    し、qは0または1を表す)で表されるペンタシクロ
    〔9.5.1.13,9.15,15.17,13〕オクタシロキ
    サン骨格を有する含シルセスキオキサンポリマー。
  2. 【請求項2】 ペンタシクロ〔9.5.1.13,9.1
    5,15.17,13〕オクタシロキサンと一般式(2) 【化2】 (式中、Rは置換基を有していても良い一価の有機基ま
    たは有機金属基を表し、R1は置換基を有していても良
    い二価の有機基または有機金属基を表し、qは0又は1
    を表す)で表されるビス(置換エチニル)化合物とを、
    2:1から1:4のモル比で、白金含有触媒の存在下ヒ
    ドロシリル化重合させることによる、一般式(1) 【化1】 (式中、Rは置換基を有していても良い一価の有機基ま
    たは有機金属基を表し、R1は置換基を有していても良
    い二価の有機基または有機金属基を表し、mは2、3ま
    たは4を表し、m1は2または4を表し、m2は2、3ま
    たは4を表し、n、n1およびn2は0または正の整数
    で、それらのうちの少なくとも一つは2以上の整数を表
    し、qは0または1を表す)で表されるペンタシクロ
    〔9.5.1.13,9.15,15.17,13〕オクタシロキ
    サン骨格を有する含シルセスキオキサンポリマーの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 一般式(1) 【化1】 (式中、Rは置換基を有していても良い一価の有機基ま
    たは有機金属基を表し、R1は置換基を有していても良
    い二価の有機基または有機金属基を表し、mは2、3ま
    たは4を表し、m1は2または4を表し、m2は2、3ま
    たは4を表し、n、n1およびn2は0または正の整数
    で、それらのうちの少なくとも一つは2以上の整数を表
    し、qは0または1を表す)で表されるペンタシクロ
    〔9.5.1.13,9.15,15.17,13〕オクタシロキ
    サン骨格を有する含シルセスキオキサンポリマーからな
    るハードコート膜。
  4. 【請求項4】 一般式(1) 【化1】 (式中、Rは置換基を有していても良い一価の有機基ま
    たは有機ケイ素基を表し、R1は置換基を有していても
    良い二価の有機基または有機金属基を表し、mは2、3
    または4を表し、m1は2または4を表し、m2は2、3
    または4を表し、n、n1およびn2は0または正の整数
    で、それらのうちの少なくとも一つは2以上の整数を表
    し、qは0または1を表す)で表されるペンタシクロ
    〔9.5.1.13,9.15,15.17,13〕オクタシロキ
    サン骨格を有する含シルセスキオキサンポリマーからな
    る耐熱性素材。
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