JPH10310130A - 紙 箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開封が容易な紙箱を提供する。 【解決手段】 フラップ１上に重ね合わせて接着した蓋
板２に、切込により把持可能とされた摘まみ部６と、こ
の摘まみ部６から蓋板２の側端部へ向けて延びるジッパ
７とを設ける。摘まみ部６に指を掛け、摘まみ部６を起
点として蓋板２をジッパ７に沿って切断することによ
り、容易に開封することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、蓋板を有する段
ボール等の厚紙製紙箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種の紙箱として、図１１に示すよう
に、各一対のフラップ１、１及び蓋板２、２を有し、フ
ラップ１を内側へ折り曲げ、このフラップ１上に蓋板２
を重ね合わせ、ホットメルト式接着剤等による接着部３
を介してフラップ１と蓋板２とを接着することにより封
緘したものが一般に使用されている。

【０００３】この紙箱を開封するには、突き合わされた
蓋板２、２の先端縁間に蓋板２を撓ませて隙間をつく
り、この隙間に指を挿入し、各蓋板２をその先端部に指
を掛け、フラップ１から剥がしつつ引き起こす。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような紙箱では、フラップ１に強固に接着された蓋板２
を撓ませるのに大きな力を要し、その先端縁間に指を挿
入するのが難しいため、開封に手間取るという問題があ
った。

【０００５】そこで、この発明は、開封が容易な紙箱を
提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、各一対のフラップ及び蓋板を有し、フ
ラップを内側へ折り曲げ、このフラップ上に蓋板を重ね
合わせて接着することにより封緘した紙箱において、前
記蓋板に、把持可能な摘まみ部と、この摘まみ部から蓋
板の側端部へ向けて延びる切離手段とを設けたのであ
る。

【０００７】このように構成した紙箱は、摘まみ部に指
を掛け、摘まみ部を起点として蓋板を切離手段に沿って
切断することにより、容易に開封することができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
図面に基づいて説明する。なお、図１１に示す従来の紙
箱の各部分に対応する部分については、同一の符号を付
して説明を省略する。

【０００９】図１及び図２は第１の実施形態を示す。図
１において、一方の蓋板２の先端中央部には、先端縁に
直交する切込４と、この切込４から両側方へ延びる切込
５とにより一対の摘まみ部６、６が形成されている。ま
た、この蓋板２には、各切込５の先端から蓋板２の各側
端部へ向けて、先端縁に平行するジッパ７が設けられて
いる。この蓋板２において、ジッパ７と蓋板２の先端縁
とに挟まれた部分は、開封用切取帯８となっており、接
着部３はジッパ７の外側に位置している。

【００１０】この紙箱を開封するには、一方の摘まみ部
６を押し込んで他方の摘まみ部６との間に隙間をつく
り、この隙間に指を挿入していずれかの摘まみ部６を摘
まみ、図２に示すように、この摘まみ部６に連続する切
取帯８をジッパ７に沿って切り取る。そして、他方の切
取帯８を同様に切り取り、蓋板２をフラップ１から剥が
しつつ引き起こす。

【００１１】図３及び図４は第２の実施形態を示す。こ
の紙箱は、図３に示すように、上記第１実施形態の紙箱
の切取帯８の幅を広くとり、接着部３を切取帯８に位置
させたものである。この紙箱では、図４に示すように、
切取帯８を切り取るだけで、この蓋板２をフラップ１か
ら剥がすことなく引き起こすことができる。

【００１２】図５は第３の実施形態を示し、この紙箱
は、上記第２実施形態の紙箱の摘まみ部６を、蓋板２の
一端縁に延出により形成したものである。この場合、切
取帯８は一方向に引くだけで切り取ることができる。

【００１３】図６及び図７は、第４及び第５の実施形態
を示す。これらは、上記第３及び第５の実施形態のジッ
パ７をテープ９に置き換えたものである。

【００１４】図８は第６の実施形態を示す。この紙箱
は、一方の蓋板２の先端中央部に、先端縁に直交する一
対の切込１０、１０と、先端縁に平行な折目線１１によ
り摘まみ部６を形成し、各切込１０からこの蓋板２の各
側基端部へ向けて、斜め方向にジッパ７を設けたもので
ある。

【００１５】この紙箱では、開封に際し、摘まみ部６を
押し込み、この蓋板２の先端部を引き上げ、この蓋板２
をジッパ７に沿って切断し、ジッパ７に挟まれた部分を
引き起こす。両側端部の接着部３を剥がす必要はない。
そして、他方の蓋板２をフラップ１から剥がしつつ引き
起こす。

【００１６】図９は第７の実施形態を示す。このよう
に、両蓋板２、２に上記第６実施形態と同様の摘まみ部
６及びジッパ７を形成してもよい。

【００１７】また、上記第４及び第５の実施形態におい
て、テープ９に代えて、図１０に示すように、中芯紙１
２の両面に貼着されたライナ１３、１３のうち、片方の
ライナ１３及び中芯紙１２にのみミシン目状に切目１４
を形成したライナカット方式の切離手段を採用してもよ
い。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る紙
箱は、フラップ上に蓋板を重ね合わせて接着した蓋板
に、把持可能な摘まみ部と、この摘まみ部から蓋板の側
端部へ向けて延びる切離手段とを設けたので、摘まみ部
に指を掛け摘まみ部を起点として蓋板を切離手段に沿っ
て切断することにより、容易に開封することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る紙箱の第１実施形態を示す斜視
図

【図２】同上の開封過程を示す斜視図

【図３】同上の第２実施形態を示す斜視図

【図４】同上の開封過程を示す斜視図

【図５】同上の第３実施形態を示す平面図

【図６】同上の第４実施形態を示す平面図

【図７】同上の第５実施形態を示す平面図

【図８】同上の第６実施形態を示す平面図

【図９】同上の第７実施形態を示す平面図

【図１０】ライナカットの断面図

【図１１】従来の紙箱の斜視図

【符号の説明】

１ フラップ ２ 蓋板 ３ 接着部 ４、５ 切込 ６ 摘まみ部 ７ ジッパ ８ 切取帯

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各一対のフラップ及び蓋板を有し、フラ
   ップを内側へ折り曲げ、このフラップ上に蓋板を重ね合
   わせて接着することにより封緘した紙箱において、前記
   蓋板に、把持可能な摘まみ部と、この摘まみ部から蓋板
   の側端部へ向けて延びる切離手段とを設けたことを特徴
   とする紙箱。