JPH10309898A - 裁断・縫製加工用素材及びその製造方法 - Google Patents
裁断・縫製加工用素材及びその製造方法Info
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- JPH10309898A JPH10309898A JP12242597A JP12242597A JPH10309898A JP H10309898 A JPH10309898 A JP H10309898A JP 12242597 A JP12242597 A JP 12242597A JP 12242597 A JP12242597 A JP 12242597A JP H10309898 A JPH10309898 A JP H10309898A
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Abstract
裁断・縫製加工用素材及び該素材を効率的に製造する方
法の提供。 【解決手段】 柔軟性を有する透明合成樹脂フィルムと
柔軟性を有する薄地部材との間に装飾物を挾持せしめた
貼合体;加熱ローラーによるヒートシールに際し、ヒー
トシール性を有する透明合成樹脂フィルム外面に非ヒー
トシール性合成樹脂フィルムを介在せしめて装飾物を載
置した柔軟性を有する薄地部材と貼合せしめる。
Description
様、裁断や縫製を容易に行なうことのできる加工用素材
及びその製造方法に関する。
ふ等の袋物、テーブル掛け等の屋内装置品、ベルト等の
バンド類、洋服・コート等の被服などの裁断・縫製加工
用素材としては、一般に布地や皮革が汎用されている。
花あるいは鳥や蝶の羽等の天然・自然物等が有する造形
美や色彩そのものを素材として直接使用することは不可
能と云う問題があり、印刷表示による間接利用が限度で
あった。
問題に鑑みてなされたものであり、天然・自然物等をも
装飾物として直接使用した新規な裁断・縫製加工用素材
及び該素材を効率的に製造することのできる方法を提供
することを目的とする。
る透明合成樹脂フィルムと柔軟性を有する薄地部材との
間に装飾物を挾持せしめた貼合体から成る裁断・縫製加
工用素材により上記目的を達成したものであり、また本
発明は、柔軟性及びヒートシール性を有する透明合成樹
脂フィルム外面に非ヒートシール性合成樹脂フィルムを
介在せしめて、柔軟性を有する薄地部材の装飾物を載置
した面に、当該透明合成樹脂フィルムを加熱ローラーに
よりヒートシール貼合することにより上記目的を達成し
たものである。
説明する。
び2に於て、1は柔軟性を有する透明合成樹脂フィルム
で、斯かるフィルムとしては例えばヒートシール性を有
するポリ塩化ビニール等のポリオレフィン系フィルムが
好ましいものとして挙げられる。
性を有する透明合成樹脂フィルム1と貼合体を構成して
おり、斯かる部材としては例えば合成樹脂フィルム、布
地、紙、金属箔等あるいはこれらの2種以上の積層体が
好ましいものとして挙げられ、就中前記柔軟性を有する
透明合成樹脂フィルム1と同一の透明フィルムを用いれ
ば、両面から内部の装飾物3を鑑賞することができるの
で、より良い結果が得られる。
成樹脂フィルム1と柔軟性を有する薄地部材2との貼合
面間に挾持されているものであり、斯かる装飾物として
は例えば各種植物の花や葉(押し花、ドライフラワーを
含む)、樹皮、鳥の羽、蝶を初めとする各種昆虫の羽、
貝殻、砂等の天然・自然物が好ましいものとして挙げら
れ、特に扁平状のものが貼合性上有利である。尚、当該
装飾物3の挾持個数は1個でも複数個混在せしめたもの
であっても良い。
柔軟性を有する薄地部材2との具体的貼合手段としては
接着剤を利用した圧着法であっても良いが、装飾物3の
周囲にエアー層ができるだけ形成されないようにするた
め、柔軟性を有する透明合成樹脂フィルム1のみに又は
該透明合成樹脂フィルム1と柔軟性を有する薄地部材2
の双方にヒートシール性合成樹脂フィルムを用い、加熱
ローラー間に通してヒートシール貼合するのが有利であ
る。この場合、ヒートシール性合成樹脂フィルムを直接
加熱ローラー間に通すと該ローラー表面にヒートシール
性合成樹脂フィルムが溶着してしまい、表面が滑らかな
貼合体を得ることができないので、当該ヒートシール性
合成樹脂フィルム外面に非ヒートシール性合成樹脂フィ
ルムを介在せしめて、加熱ローラー間に通すことが必要
である。因に、ここに非ヒートシール性合成樹脂フィル
ムとしてはヒートシール性合成樹脂フィルムより高い融
点を有するもの、例えばポリエステルフィルムが好まし
いものとして挙げられる。尚、この非ヒートシール性合
成樹脂フィルムは、加熱ローラーはもとよりヒートシー
ル性合成樹脂フィルムとも溶着することはないので、ロ
ーラー間通過後貼合体から容易に剥離除去されるが、出
荷・流通の段階に於ては強いて剥離せずにそのまま表面
のカバーフィルムとして被覆状態を保持するのが貼合
体、すなわち本発明裁断・縫製加工用素材を保護する上
で好ましい。
製造方法を更に説明する。
ム1及び柔軟性を有する薄地部材2として何れもヒート
シール性を有するポリオレフィン系透明フィルム〔オカ
モト株式会社製「エマソフト」(販売名)〕1a,2a
を用い、また非ヒートシール性合成樹脂フィルム4、5
としてポリエステルフィルム4a、5aを用い、まずフ
ィルムロール体2bからヒートシール性フィルム2aを
例えば図4に示す如きレイアウト台7上面に引き出し、
次いで該引き出されたヒートシール性フィルム2a上面
に押し花3aを適宜数載置し、然る後当該押し花3aを
載置したヒートシール性フィルム2a面側に、フィルム
ロール体1bからヒートシール性フィルム1aを供給す
ると共に、該ヒートシール性フィルム1aの外面側及び
前記押し花3aを載置したヒートシール性フィルム2a
の外面側に、それぞれフィルムロール体4b、5bから
非ヒートシール性フィルム4a、5aを供給しつつ温度
約100℃の加熱ローラー6間に通してヒートシールを
行なった後、切断し、図5に示す如き、両外側面に非ヒ
ートシール性フィルム4a、5aがカバーフィルムとし
て存在する貼合体を得た。次いで、当該非ヒートシール
性フィルム4a、5aを剥離除去して図2に示す如き本
発明素材を得た。このものは内部に挾持されている押し
花そのものを両面から観察し得、装飾的美観に極めて優
れていると共に、裁断性と縫製性に優れ、テーブル掛け
やバッグ等の各種縫製品の素材として特に好適なもので
あった。
物として内部に直接挾持使用したものであるため、それ
らの有する独特の造形美や色彩をそのまま表出した装飾
的美観に極めて優れた裁断・縫製加工用素材である。ま
た、本発明方法によれば、斯かる裁断・縫製加工用素材
を密着性に優れた貼合体として効率良く製造することが
できる。
断面説明図。
Claims (4)
- 【請求項1】 柔軟性を有する透明合成樹脂フィルムと
柔軟性を有する薄地部材との間に装飾物を挾持せしめた
貼合体から成ることを特徴とする裁断・縫製加工用素
材。 - 【請求項2】 薄地部材が、合成樹脂フィルム、布地、
紙、金属箔の何れか1種又はこれらの2種以上の積層体
である請求項1記載の裁断・縫製加工用素材。 - 【請求項3】 柔軟性及びヒートシール性を有する透明
合成樹脂フィルム外面に非ヒートシール性合成樹脂フィ
ルムを介在せしめて、柔軟性を有する薄地部材の装飾物
を載置した面に、当該透明合成樹脂フィルムを加熱ロー
ラーによりヒートシール貼合することを特徴とする請求
項1又は2記載の裁断・縫製加工用素材の製造方法。 - 【請求項4】 薄地部材がヒートシール性合成樹脂フィ
ルムであって、該ヒートシール性合成樹脂フィルム外面
にも非ヒートシール性合成樹脂フィルムを介在せしめ
て、加熱ローラーにより柔軟性及びヒートシール性を有
する透明合成樹脂フィルムとヒートシール貼合すること
を特徴とする請求項3記載の裁断・縫製加工用素材の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12242597A JP3966940B2 (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 裁断・縫製加工用素材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12242597A JP3966940B2 (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 裁断・縫製加工用素材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10309898A true JPH10309898A (ja) | 1998-11-24 |
JP3966940B2 JP3966940B2 (ja) | 2007-08-29 |
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ID=14835524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP12242597A Expired - Fee Related JP3966940B2 (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 裁断・縫製加工用素材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3966940B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2878781A1 (fr) * | 2004-12-07 | 2006-06-09 | Valois Sas | Film complexe et distributeur de produit fluide comprenant un tel film |
-
1997
- 1997-05-13 JP JP12242597A patent/JP3966940B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2878781A1 (fr) * | 2004-12-07 | 2006-06-09 | Valois Sas | Film complexe et distributeur de produit fluide comprenant un tel film |
WO2006061534A1 (fr) * | 2004-12-07 | 2006-06-15 | Valois Sas | Film complexe et distributeur de produit fluide comprenant un tel film |
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JP3966940B2 (ja) | 2007-08-29 |
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