JPH10309069A - 送風装置 - Google Patents

送風装置

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Publication number
JPH10309069A
JPH10309069A JP11237197A JP11237197A JPH10309069A JP H10309069 A JPH10309069 A JP H10309069A JP 11237197 A JP11237197 A JP 11237197A JP 11237197 A JP11237197 A JP 11237197A JP H10309069 A JPH10309069 A JP H10309069A
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JP
Japan
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base
stator
brushless motor
housing
blower
Prior art date
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Application number
JP11237197A
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English (en)
Inventor
Takeshi Shinohara
剛 篠原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータを使用する構成でありなが
ら、ブラシレスモータの通電用の電子部品を十分に冷却
し、しかも、全体の構成を小形化し、また、製造コスト
を低減する。 【解決手段】 本発明の送風装置25は、ハウジング4
1の内底部にベース43を立設し、このベース43の外
周部にステータ46を設け、このステータ46のステー
タコイル45を通電制御するための電子部品47を実装
した配線基板48を設け、ステータ46の外側を回転す
る外転形のロータ51の回転軸52をベース43の内部
に回転可能に支持して成るブラシレスモータ36と、こ
のブラシレスモータ36により回転されるファン37に
より生成された風の一部をハウジング41内におけるベ
ース43の基端部に供給するパイプ62と、ベース43
の周壁部に基端部から先端部まで貫通し且つパイプ62
と連通するように設けられた通風路64とを備えたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車載用の空
調装置のブロアとして用いることに好適する送風装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車載用の空調装置のブロアは、モータと
このモータによって回転されるファンとから構成されて
いる。ブロアのモータとしては、一般に整流子モータが
使用されている。しかし、この整流子モータには、ブラ
シが摩耗するため、寿命が比較的短いという問題点があ
ると共に、モータから発生する騒音が大きいという問題
点がある。
【0003】このため、最近、整流子モータに代えてブ
ラシレスモータを採用することが考えられている。この
ブラシレスモータを用いた構成では、ブラシや整流子が
ないから、寿命が長くなると共に、モータから発生する
騒音が小さくなる。更に、ブラシレスモータの速度制御
が容易であるため、送風の強さを可変制御し易いという
利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車載用のブ
ロアのブラシレスモータは、低電圧駆動しなければなら
ないため、高出力を得るためには、大きな電流を流す必
要がある。このため、ブラシレスモータを通電制御する
ための電子部品、例えばスイッチング素子の発熱が大き
くなる。ここで、スイッチング素子が高温になると、素
子の破壊につながるため、スイッチング素子で発生した
熱を放出させる必要がある。そこで、スイッチング素子
に大きな放熱器を取り付けることにより、スイッチング
素子で発生する熱を良好に放熱させるようにしていた。
【0005】この構成の場合、大きな放熱器用のスペー
スが必要となるため、ブラシレスモータひいてはブロア
が大形化するという欠点があった。また、スイッチング
素子及び放熱器の周辺に配設する部材を耐熱性の高い材
料で形成しなければならず、総じてブロアの製造コスト
が高くなるという問題点があった。
【0006】このような問題点を解消するために、本発
明者は、ファンにより生成された風の一部をブラシレス
モータ側に供給することにより、該風により電子部品を
冷却するようにした構成を考えている。この構成につい
て、図7に従って説明する。図7に示すように、ハウジ
ング1の内底部には、円筒状のベース2が立設されてお
り、このベース2の下端部の外周部にステータ3が設け
られている。このステータ3は、ステータコア4とステ
ータコイル5とから構成されている。上記ベース2にお
けるステータ3の上方部位には、ステータコイル5を通
電制御するための電子部品6を実装した配線基板7が配
設されている。
【0007】また、ベース2の内部には、回転軸8が軸
受9、10を介して回転可能に支持されている。この回
転軸8には、ステータ3の外側を回転する外転形のロー
タ11が取り付けられている。ロータ11は、ロータヨ
ーク12と、このロータヨーク12の内周部にステータ
3の磁極部と対向するように取り付けられたロータマグ
ネット13とから構成されている。そして、このように
構成されたブラシレスモータ14の回転軸8の上端部
に、シロッコファンからなるファン15が取り付けられ
ている。上記ブラシレスモータ14及びファン15は、
ブロアケーシング内に配設されている。
【0008】更に、上記ファン15により生成された風
の一部は、ハウジング1の底壁部1aにおけるステータ
コア4と対向する部分に連結された冷却風供給管16を
通ってハウジング1内に供給されるように構成されてい
る。そして、この供給された冷却風によって、電子部品
6等が冷却される構成となっている。この構成によれ
ば、電子部品6に取り付ける放熱器を小さくすることが
できる。
【0009】ところで、上記車載用のブロアの場合、ブ
ラシレスモータ14に防水性を持たせる必要がある。こ
のため、ブラシレスモータ14の取付面(この場合、ハ
ウジング1の底壁部1a)に対して、配線基板7の配設
位置を上方に位置させなければならない。そして、冷却
風供給管16がハウジング1の底壁部1a、即ち、ブラ
シレスモータ14の取付面に接続されている。従って、
冷却風供給管16から供給された冷却風は、ステータコ
ア4やステータコイル5や配線基板7により遮られるた
め、配線基板7の上側に配置された電子部品6の冷却が
不十分になるという欠点があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、ブラシレスモー
タを使用する構成でありながら、ブラシレスモータの通
電用の電子部品を十分に冷却することができ、しかも、
全体の構成を小形化することができ、また、製造コスト
を低減することができる送風装置を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の送風装置は、ハ
ウジングと、このハウジングに立設された筒状のベース
と、このベースに設けられたステータと、このステータ
のステータコイルへの通電を制御するための電子部品を
実装した配線基板と、前記ベースに回転可能に支持され
た回転軸と、この回転軸に設けられたロータとを備えて
構成されたブラシレスモータと、このブラシレスモータ
により回転されるファンと、このファンにより生成され
た風の一部を前記ハウジング内における前記ベースの基
端部に供給する冷却風供給路と、前記ベースの周壁内部
に基端部から先端部まで貫通するように穿孔され、前記
冷却風供給路と連通する通風路とを備えたところに特徴
を有する。
【0012】上記構成によれば、ファンにより生成され
た風の一部をハウジング内におけるベースの基端部に供
給する冷却風供給路を設けると共に、ベースの周壁部に
基端部から先端部まで貫通する通風路を設け、この通風
路を冷却風供給路と連通させるように構成した。これに
より、冷却風供給路から供給された冷却風は、ベースの
通風路を通って配線基板の上側に供給されるようにな
る。このため、配線基板の上側に配置された電子部品を
十分に冷却することができる。そして、この構成の場
合、大きな放熱器が不要になるから、全体の構成を小形
化することができると共に、製造コストを低減すること
ができる。
【0013】また、上記構成の場合、電子部品のうちの
発熱する電子部品を、ベースの周面に取り付けることが
好ましい。更に、ベースの周面に、凹部または凸部を設
けることが一層好ましい構成である。そして、ベースに
おける通風路の周壁部に、通風路に連通する孔を設ける
ことが良い構成である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用空調装置に
用いる送風装置に適用した一実施例について図1ないし
図6を参照しながら説明する。まず、図4は車両用空調
装置の全体構成を概略的に示す図である。この図4にお
いて、車両用空調装置の送風路を構成するエアダクト2
1の最上流側には、内気吸入口22及び外気吸入口23
が設けられていると共に、内外気切換ダンパ24が設け
られている。
【0015】この内外気切換ダンパ4により内気吸入口
22を閉塞することによって(図4に実線で示す状
態)、車外の空気を外気吸入口23から吸入することが
できる構成となっている。また、上記内外気切換ダンパ
4を切り換え動作させて該内外気切換ダンパ4により外
気吸入口23を閉塞することによって(図4に2点鎖線
で示す状態)、車室内の空気を内気吸入口22から吸入
することができる構成となっている。
【0016】そして、上記エアダクト21の内部には、
その上流側から下流側にかけて、送風装置である例えば
ブロア25と、このブロア25から送風される空気を冷
却するエバポレータ26と、エバポレータ26を通過し
た空気を加熱するヒータコア27とが配設されている。
ここで、ヒータコア27の上流側部分には、該ヒータコ
ア27を通る風量と、これをバイパスする風量との割合
を調整するためのエアミックスダンパ28が設けられて
いる。このエアミックスダンパ28の回動角度を調整す
ることにより、上記風量割合を調整し、所望温度の空調
風を得ることが可能な構成となっている。
【0017】また、エアダクト21の下流側には、空調
風を車両のフロントガラスに向けて吹き出すためのデフ
ロスト吹出口29、車両乗員の足元に向けて吹き出すた
めのフット吹出口30、車両乗員の顔や胸元に向けて吹
き出すためのフェイス吹出口31などが設けられてい
る。上記各吹出口29〜31は、吹出口切換ダンパ32
〜34により開閉されるように構成されている。これら
吹出口切換ダンパ32〜34を開閉動作させることによ
り、所望の吹出口29〜31から空調風が吹き出る構成
となっている。
【0018】さて、上記ブロア25は、図5にも示すよ
うに、エアダクト21の上流側の一部分を構成するケー
シング35と、このケーシング35内に配設されたモー
タ36と、このモータ36により回転駆動されるファン
37とから構成されている。上記ファン37は、例えば
シロッコファンやターボファン等の遠心ファンから構成
されている。
【0019】また、ケーシング35の図5中上壁部に
は、内気吸入口22及び外気吸入口23に連通する吸入
口38が形成されている。ケーシング35の底壁部に
は、モータ36を取り付けるための例えば円形の開口部
39が形成されている。ケーシング35の右端部には、
ファン37により生成された空気流を吐出するための吐
出口40が形成されている。
【0020】一方、モータ36は、外転形のDCブラシ
レスモータにより構成されている。このブラシレスモー
タ36の具体的構成を図1を参照して説明する。図1に
示すように、ブラシレスモータ36のハウジング41は
全体として浅底容器状をなしており、その開口縁部には
ケーシング35の開口部39に取り付けるための取付フ
ランジ42が形成されている。
【0021】上記ハウジング41の内底部の中央部に
は、全体として中空筒状のベース43が例えばねじ止め
されて立設されている。このベース43の外側の形状
は、下側の半部が円筒状をなし、上側の半部が矩形状を
なしている(ベース43の下面を示す図2参照)。そし
て、上記ベース43の下端部の外周部には、ステータコ
ア44が嵌合固定されている。このステータコア44に
は、複数相のステータコイル45が巻装されている。こ
れらステータコア44及びステータコイル45からステ
ータ46が構成されている。
【0022】また、ベース43における上記ステータ4
6の上方部位には、ブラシレスモータ36を通電制御す
るための種々の電子部品47を実装したプリント配線基
板48が嵌合固定されている。上記電子部品47として
は例えばトランジスタ等からなるスイッチング素子があ
り、このスイッチング素子はプリント配線基板48の上
側に実装されている。また、上記スイッチング素子(電
子部品)47は、図1及び図3に示すように、ベース4
3の矩形状に形成された上端部の平坦な外周面43aに
直接接触するようにして例えばねじ止めされている。更
に、ベース43の平坦な外周部43aにおける電子部品
47を接触させない部分には、多数の溝状の凹部43b
が形成されている。
【0023】一方、ベース43の内部の上下部位には、
一対の軸受49、50が嵌合固定されており、この軸受
49、50にロータ51のシャフト52が回転可能に支
持されている。上記ロータ51のロータヨーク53は、
シャフト52を貫通させる上部壁部53aと、この上部
壁部53aの外周部から下方に向かってテーパ状に広が
るテーパ部53bと、このテーパ部53bの下端部から
下方に向かって円筒状に延びる円筒部53cとから構成
されている。
【0024】上記ロータヨーク53は、その上部壁部5
3aの中央部に形成されたボス部53dにシャフト52
を貫通させて固着させることにより、シャフト52に取
り付けられている。更に、ロータヨーク53の円筒部5
3cの内周部には、ステータ46の外周部と対向するよ
うにロータマグネット55が取り付けられている。
【0025】また、前記ファン37は、端板56と多数
の翼片57とから構成されている。上記端板56は、中
心部に設けられたボス部56aと、このボス部56aか
ら下方に向かってテーパ状に広がるテーパ部56bと、
このテーパ部56bの外周部から外方へ延設された環状
平板部56cとから構成されている。この場合、端板5
6の環状平板部56cの上面に、上記多数の翼片57が
取り付けられている。尚、環状平板部56cの下面に
は、多数の短尺な補助翼片58が取り付けられている。
【0026】そして、上記ファン37をシャフト52の
上端部に取り付けるに当たっては、端板56のボス部5
6aをシャフト52の上端部に嵌合させてからナット5
9により締め付け固定している。また、このような構成
のブラシレスモータ36をケーシング35に取り付ける
に当たっては、ブラシレスモータ36をケーシング35
の開口部39からその内部に収納すると共に、ブラシレ
スモータ36のハウジング41でケーシング35の開口
部39を塞ぐ(図5参照)。そして、ハウジング41の
取付フランジ42をケーシング35の開口部39の周縁
部に嵌合させてから、例えばねじ止めすることにより固
定している。
【0027】このような構成のブラシレスモータ36の
ステータコイル45が通電されると、ロータ51が回転
され、このロータ51と一体にファン37が回転され
る。これにより、内気吸入口22或いは外気吸入口23
からケーシング35の吸入口38を通して空気が吸引さ
れると共に、この吸引された空気がケーシング35の吐
出口40を通してエアダクト21内のエバポレータ2
6、ヒータコア27側へ送風されるように構成されてい
る。
【0028】ここで、上記ブラシレスモータ36が運転
されると、ステータコイル45やプリント配線基板48
に搭載された電子部品47などが発熱する。特に、電子
部品47のうちのスイッチング素子47は、大きな電流
が流れるため、発生する熱量が多い。
【0029】そこで、本実施例においては、ブロア25
のファン37により生成した風の一部を利用してブラシ
レスモータ35を冷却するように構成されている。以
下、この冷却構成について具体的に説明する。まず、図
5に示すように、ケーシング35のうちの吐出口40側
の下部壁部60には、ファン37が生成した風の一部を
取り出すための取出口61が形成されている。この取出
口61には、冷却風供給路である例えばパイプ62の一
端部が接続されている。
【0030】また、ブラシレスモータ36のハウジング
41の底壁部における中心部、即ち、ベース43の下端
部(基端部)に対応する部分には、冷却風を供給するた
めの供給口63が形成されている。この供給口63に
は、上記パイプ62の他端部が接続されている。これに
より、ファン37により生成された風の一部が取出口6
1、パイプ62及び供給口63を通ってハウジング41
内におけるベース43の基端部(下端部)に供給される
ようになっている。
【0031】さて、ベース43の周壁部には、図1及び
図2に示すように、複数例えば3個の通風路64が下端
部(基端部)から上端部(先端部)まで貫通するように
設けられている。これら各通風路64の横断面形状は、
長孔を円弧状に曲げた形状となっている。そして、ベー
ス43における各通風路64の内側の周壁部43cの下
端部には、切欠状の開口部65が形成されている。この
開口部65及び供給口63を介して、通風路64とパイ
プ62が連通するように構成されている。
【0032】また、ベース43における各通風路64の
外側の周壁部43dの下端部には、それぞれ2個の孔6
6が形成されている。一方、ロータヨーク53のテーパ
部53bの上端部には、複数個の排気口53eが形成さ
れている。
【0033】さて、上記構成の場合、ブロア25のブラ
シレスモータ36が通電駆動されると、ファン37が回
転され、車室内の空気或いは車室外の空気がケーシング
35内に吸引されると共に、吐出口40から送風され
る。そして、この送風される空気(冷却風)の一部は、
ケーシング35の取出口61からパイプ62へ入り、こ
のパイプ62を通ってブラシレスモータ36のハウジン
グ41の供給口63からブラシレスモータ36内に吹き
出される。
【0034】続いて、上記供給口63から吹き出した冷
却風は、図6に示すように、ベース43の開口部65か
ら通風路64へ入り、この通風路64を通ってベース4
3の上方へ吹き出る。この吹き出た冷却風は、ロータヨ
ーク53の内面に沿って下方へ流れる。そして、この冷
却風は、電子部品47、プリント配線基板48、ベース
43の表面に吹き付けられて、これらの部品を冷却す
る。尚、上記各部品を冷却した後の空気(熱を奪った空
気)は、ロータヨーク53の排気口53eを通ってブラ
シレスモータ36の外へ排出されるように構成されてい
る。
【0035】一方、ハウジング41の供給口63から吹
き出た冷却風の一部は、ベース43の開口部65及び孔
66を通ってステータ46とハウジング41との隙間内
を流れ、更に、ステータコア44とロータマグネット5
5やロータヨーク53との隙間などを通ってステータ4
6の下側から上側に向かって流れる。この冷却風の流れ
により、ステータコア44、ステータコイル45、プリ
ント配線基板48、電子部品47等が冷却される。尚、
上記各部品を冷却した後の空気(熱を奪った空気)は、
ロータヨーク53の排気口53eを通って排出される。
【0036】また、ベース43の孔66を通ってステー
タ46とハウジング41との隙間内を流れた冷却風の一
部は、ロータヨーク53の円筒部53cとハウジング4
1の凹部の周壁部41aとの隙間を通って流れ、ブラシ
レスモータ36の外部へ排出されるように構成されてい
る。
【0037】更に、上記ロータヨーク53の円筒部53
cとハウジング41の周壁部41aとの隙間を通って排
出される空気と、前記ロータヨーク53の排気口53d
を通って排出される空気は、ファン37の補助翼片58
の送風作用により吸引されるように構成されている。従
って、上記各排気は、ブラシレスモータ36内に滞ると
いうことがなく、速やかに排出される。
【0038】このような構成の本実施例によれば、ブロ
ア25のファン37により生成された風の一部を、パイ
プ62を通すことにより、ブラシレスモータ36のハウ
ジング41内のベース43の基部に供給すると共に、こ
の供給された冷却風をベース43の通風路64を通して
べース43の上方へ吹き出すように構成した。これによ
り、パイプ62から供給された冷却風は、電子部品4
7、プリント配線基板48、ベース43の表面に吹き付
けられ、これらの部品を冷却するようになる。このた
め、プリント配線基板48の上側に配置された電子部品
47を十分に冷却することができる。そして、上記実施
例の場合、従来構成とは異なり、大きな放熱器が不要に
なるから、全体の構成を小形化することができると共
に、製造コストを低減することができる。
【0039】また、上記実施例では、電子部品47のう
ちの発熱する電子部品であるスイッチング素子47を、
ベース43の外周面に直接接触するように取り付けた。
このため、スイッチング素子47で発生する熱をベース
43に伝達し、該熱をベース43全体からスムーズに放
熱することができる。特に、この構成の場合、冷却風が
ベース43内に設けられた通風路64を通る構成である
ので、ベース43ひいては電子部品47がより一層良好
に冷却される。
【0040】更に、上記実施例においては、図3に示す
ように、ベース43の外周面43aに溝状の凹部43b
を設けたので、ベース43の放熱面積が大きくなる。こ
れにより、ベース43ひいては電子部品47をより一層
十分に冷却することができる。更にまた、上記実施例で
は、ベース43における通風路64の外側の周壁部43
dに、通風路64に連通する孔66を設けた。このた
め、冷却風が孔66を通ってステータ46とハウジング
41との隙間を流れ、更に、ステータコア44とロータ
マグネット55との隙間などを通ってステータ46の下
側から上側に向かって流れる。この結果、上記冷却風の
流れにより、ステータコア44、ステータコイル45、
プリント配線基板48、電子部品47などをより一層十
分に冷却することができる。
【0041】また、上記実施例においては、孔66の大
きさや個数等を調節することにより、ベース43の通風
路64側へ流れる冷却風の量と孔66側へ流れる冷却風
の量との割合を調節することが可能である。
【0042】尚、上記実施例では、ベース43の外周面
43aに溝状の凹部43bを設けたが、これに代えて、
凸部(例えば凸条)を設けるように構成しても良い。ま
た、凹部43bや凸部を設ける部分は、ベース43の外
周面43aに限られるものではなく、ベース43の上端
面部に設けるように構成しても良い。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りの構成であ
るから、次の効果を得ることができる。即ち、請求項1
の送風装置によれば、ファンにより生成された風の一部
をハウジング内におけるベースの基部に供給する冷却風
供給路を設けると共に、ベースの周壁部における基端部
から先端部まで貫通するように通風路を設け、この通風
路を冷却風供給路と連通させるように構成したので、ブ
ラシレスモータの通電用の電子部品を十分に冷却するこ
とができ、また、大きな放熱器を不要にし得るから、全
体の構成を小形化することができ、ひいては製造コスト
を低減することができる。
【0044】請求項2の送風装置によれば、電子部品の
うちの発熱する電子部品を、ベースの周面に取り付けた
ので、発熱する電子部品をより一層十分に冷却すること
ができる。更に、請求項3の送風装置によれば、ベース
の周面に、凹部または凸部を設ける構成としたので、ベ
ースの放熱面積を大きくすることができ、ベースの放熱
性を一層向上させることができる。
【0045】請求項4の送風装置によれば、ベースにお
ける通風路の周壁部に、通風路に連通する孔を設けたの
で、冷却風供給路を通ってベースの基端部に供給された
冷却風の一部が上記孔を通ってベースの外部へ流れる。
そして、この冷却風は、ハウジングとステータ等の隙間
を通って流れるから、該冷却風によりステータコイル等
の部品を良好に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロワの縦断面図
【図2】ベースの下面図
【図3】ベースの側面図
【図4】車載用の空調装置の概略縦断面図
【図5】ブロワ周辺の縦断面図
【図6】冷却風の流れを示す図1相当図
【図7】従来構成を示す図1相当図
【符号の説明】
21はエアダクト、25はブロア(送風装置)、35は
ケーシング、36はブラシレスモータ、37はファン、
38は吸入口、40は吐出口、41はハウジング、43
はベース、44はステータコア、45はステータコイ
ル、46はステータ、47は電子部品、48はプリント
配線基板、49、50は軸受、51はロータ、52はシ
ャフト、53はロータヨーク、53eは排気口、55は
ロータマグネット、61は取出口、62はパイプ(冷却
風供給路)、63は供給口、64は通風路、65は開口
部、66は孔を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、このハウジングに立設さ
    れた筒状のベースと、このベースに設けられたステータ
    と、このステータのステータコイルへの通電を制御する
    ための電子部品を実装した配線基板と、前記ベースに回
    転可能に支持された回転軸と、この回転軸に設けられた
    ロータとを備えて構成されたブラシレスモータと、 このブラシレスモータにより回転されるファンと、 このファンにより生成された風の一部を前記ハウジング
    内における前記ベースの基端部に供給する冷却風供給路
    と、 前記ベースの周壁内部に基端部から先端部まで貫通する
    ように穿孔され、前記冷却風供給路と連通する通風路と
    を備えたことを特徴とする送風装置。
  2. 【請求項2】 前記電子部品のうちの発熱する電子部品
    を、前記ベースの周面に取り付けたことを特徴とする請
    求項1記載の送風装置。
  3. 【請求項3】 前記ベースの周面に、凹部または凸部を
    設けたことを特徴とする請求項2記載の送風装置。
  4. 【請求項4】 前記ベースにおける前記通風路の周壁部
    に、前記通風路に連通する孔を穿孔したことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の送風装置。
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