JPH10308424A - プローブカードクランプ機構及びプローブ装置 - Google Patents

プローブカードクランプ機構及びプローブ装置

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JPH10308424A
JPH10308424A JP13436497A JP13436497A JPH10308424A JP H10308424 A JPH10308424 A JP H10308424A JP 13436497 A JP13436497 A JP 13436497A JP 13436497 A JP13436497 A JP 13436497A JP H10308424 A JPH10308424 A JP H10308424A
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JP
Japan
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ring
card
probe
card receiving
peripheral surface
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Application number
JP13436497A
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Inventor
Tomokazu Sugiyama
智一 杉山
Hajime Kumasaka
肇 熊坂
Kazuto Yokomori
和人 横森
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の空気圧を利用したクランプ機構15の
場合には、検査中に万一何等かの原因で空気の供給が止
まると、気密室153内の空気圧が急激に低下してカー
ド受けリング154と共にプローブカード13が検査中
のウエハW上へ落下し、プローブ針13A及びウエハW
を損傷する。 【解決手段】 本カードホルダークランプ機構は、操作
リング24の内周面に操作用ピン241を半径方向に向
けて設けると共にカード受けリング225の外周面に操
作用ピン241が嵌入する溝227を設け、且つ、操作
リング24の内周面に周方向に傾斜する傾斜面242A
を有する第1係合部242を設けると共にカード受けリ
ング225の外周面に第1係合部242と係合可能な傾
斜面228Aを有する第2係合部228を設け、空気圧
によるプローブカード3のクランプ時に、カード受けリ
ング225に対する操作リング24の相対回転により第
1係合部242と第2係合部228がそれぞれ係合して
カード受けリング225を操作リング24で固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プローブカードクラン
プ機構及びプローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプローブ装置は、例えば図9に示
すように、装置本体11と、この装置本体11内にX、
Y、Z及びθ方向で移動可能に配設され、被検査体例え
ば半導体ウエハ(以下、「ウエハ」と称す。)Wを載置
する載置台12と、この載置台12上に載置されたウエ
ハWに形成されたICチップの電極パッドに対応するプ
ローブ針13Aを有するプローブカード13と、このプ
ローブカード13をカードホルダー14を介して固定す
るインサートリング15と、このインサートリング15
に固定されたプローブカード13と接続リング16を介
して電気的に接続するテストヘッド17とを備え、載置
台12によりウエハWの電極パッドをプローブ針13A
に対して位置決めした後、テストヘッド17、接続リン
グ16及びプローブカード13を介して図示しないテス
タとウエハWの各ICチップとの間でテスト信号を送受
信して電気的検査を行なうようにしてある。
【0003】ところで、上記インサートリング15は自
動的あるいは半自動的に交換するプローブカード13を
自動的にクランプして固定するプローブカードクランプ
機構(以下、単に「クランプ機構」と称す。)として構
成されている。従って、以下では必要に応じてインサー
トリング15をクランプ機構15として説明する。この
クランプ機構15は、図9の○で囲んだ部分を拡大した
図10のような構造を有している。このクランプ機構1
5は、例えば図10に示すように、ヘッドプレート11
Aに固定された固定リング151と、この固定リング1
51の下面に嵌合したシリンダリング152と、このシ
リンダリング152の外周上面全周に渡って形成された
リング状溝に装着されて気密室153を形成するOリン
グ154と、このOリング154を押さえるフランジ部
155Aを有すると共にシリンダリング152の外周面
に従って昇降するピストンリング155と、このピスト
ンリング155の外面で係合すると共に周方向で回転自
在になったカード受けリング156とを備えて構成され
ている。
【0004】また、上記カード受けリング156の内周
面には周方向等間隔に複数の係合部156Aが内側に向
けて延設され、また、上記カードホルダー14の外周面
には周方向等間隔に複数の係合部14Aが外側に向けて
延設されている。そして、カード受けリング156の各
係合部156Aの間をカードホルダー14の各係合部1
4Aが通り抜け、カード受けリング156を周方向に回
転することで各係合部156Aと各係合部14Aが係合
してカード受けリング156でカードホルダー14を受
けるようにしてある。
【0005】また、上記固定リング151及びシリンダ
リング152には外部から気密室153へ通じる通路1
57がそれぞれ形成され、この通路157には例えば図
示しない空気供給源が接続され、この空気供給源から通
路157を介して気密室153に圧縮空気を供給するよ
うにしてある。気密室153では圧縮空気の受給により
上昇した空気圧でOリング154がピストンリング15
5と共に上昇し、これにより持ち上げられたカード受け
リング156とシリンダリング152とでカードホルダ
ー14をクランプし、この時の空気圧によりカードホル
ダー14を介してプローブカード13を固定するように
してある。また、プローブカード13を交換する時に
は、気密室153の圧縮空気を排気することによりピス
トンリング155と共にカード受けリング156を下降
させ、カードホルダー14をシリンダリング152から
離し、この状態でカード受けリング156を回転させて
カードホルダー14の係合突部14Aとカード受けリン
グ156の係合部156Aとの係合状態を解除すること
で、プローブカード13を取り外すようにしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プローブ装置のクランプ機構(インサートリング)15
の場合には、上述のように空気供給源から空気を圧送し
ながらシリンダリング152の気密室153内の空気圧
を利用してピストンリング155及びカードホルダー1
4を介してプローブカード13を持ち上げてシリンダリ
ング152とカード受けリング156とでプローブカー
ド13をクランプして固定しているため、検査中に万一
何等かの原因で空気の供給が止まると、気密室153内
の空気圧が急激に低下してカード受けリング154と共
にプローブカード13が検査中のウエハW上へ落下し、
プローブ針13A及びウエハWを損傷するという課題が
あった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、被検査体の検査中に、万一、プローブカー
ドを固定するための空気供給が停止してもプローブカー
ドが落下することなくクランプ時の状態を保持すること
ができ、プローブカード及び被検査体の損傷を防止する
ことができるプローブカードクランプ機構及びこのプロ
ーブカードクランプ機構を備えたプローブ装置を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のプローブカードクランプ機構は、被検査体の電気的特
性を行うプローブ装置の装置本体にカードホルダー付き
のプローブカードを空気圧を利用して固定するクランプ
機構において、上記装置本体のヘッドプレートに固定さ
れた固定リングと、この固定リングの下面において正逆
回転可能に取り付けられ且つ上記空気圧の増減により上
記固定リングに対して上記カードホルダーが昇降して上
記プローブカードをクランプしあるいはクランプを解除
するカード受けリングと、このカード受けリングを囲み
且つカード受けリングと操作用ピンを介して連結された
操作リングと、この操作リングを介して上記カード受け
リングを正逆回転させる駆動手段とを備え、上記操作リ
ングの内周面または上記カード受けリングの外周面に上
記操作用ピンを半径方向に向けて設けると共に上記カー
ド受けリングの外周面または上記操作リングの内周面に
上記操作用ピンが嵌入する溝を設け、且つ、上記操作リ
ングの内周面に周方向に傾斜する傾斜面を有する第1係
合部を設けると共に上記カード受けリングの外周面に第
1係合部と係合可能な傾斜面を有する第2係合部を設
け、上記空気圧を利用して上記プローブカードをクラン
プした時に、上記カード受けリングに対する上記操作リ
ングの相対回転により第1係合部と第2係合部が係合し
て上記カード受けリングを固定することを特徴とするも
のである。
【0009】また、本発明の請求項2に記載のプローブ
カードクランプ機構は、請求項1に記載の発明におい
て、上記溝は、上記プローブカードをクランプする時に
使用される縦溝部と、この縦溝部と連続し且つ上記操作
リングを上記カード受けリングに対して回転させる時に
使用される横溝部からなることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、本発明の請求項3に記載のプローブ
装置は、被検査体に接触する接触子を有するプローブカ
ードと、このプローブカードを固定するプローブカード
クランプ機構とを備えたプローブ装置において、上記プ
ローブカードクランプ機構は、上記装置本体のヘッドプ
レートに固定された固定リングと、この固定リングの下
面において正逆回転可能に取り付けられ且つ上記空気圧
の増減により上記固定リングに対して上記カードホルダ
ーが昇降して上記プローブカードをクランプしあるいは
クランプを解除するカード受けリングと、このカード受
けリングを囲み且つカード受けリングと操作用ピンを介
して連結された操作リングと、この操作リングを介して
上記カード受けリングを正逆回転させる駆動手段とを備
え、上記操作リングの内周面または上記カード受けリン
グの外周面に上記操作用ピンを半径方向に向けて設ける
と共に上記カード受けリングの外周面または上記操作リ
ングの内周面に上記操作用ピンが嵌入する溝を設け、且
つ、上記操作リングの内周面に周方向に傾斜する傾斜面
を有する第1係合部を設けると共に上記カード受けリン
グの外周面に第1係合部と係合可能な傾斜面を有する第
2係合部を設け、上記空気圧を利用して上記プローブカ
ードをクランプした時に、上記カード受けリングに対す
る上記操作リングの相対回転により第1係合部と第2係
合部が係合して上記カード受けリングを固定することを
特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7に示す実施形態
に基づいて本発明を説明する。本実施形態のプローブ装
置はインサートリングを除き基本的には従来のプローブ
装置に準じて構成されている。従って、以下では本実施
形態の特徴部分を中心に説明し、その他、従来のプロー
ブ装置と同様に構成されている部分についての説明は省
略する。本実施形態のプローブ装置は、図1に示すよう
に、装置本体1と、この装置本体1のヘッドプレート1
Aの中央孔に固定されたインサートリング2と、このイ
ンサートリング2に対してプローブカード3を搬送する
カード搬送機構4を備え、カード搬送機構4を介してプ
ローブカード3を半自動的に交換できるように構成され
ている。
【0012】上記カード搬送機構4は、図1に示すよう
に、例えばプローブカード3を真空吸着するトレイ41
と、このトレイ41を起倒自在に支持するアーム42
と、このアーム42を装置本体1の正面とインサートリ
ング2の真下との間で往復回転させると共にアーム42
をインサートリング2の真下で昇降させる駆動機構(図
示せず)とを備え、トレイ41を装置本体1の正面で起
倒させて折り畳みむことができ、トレイ41を水平に起
こした状態でプローブカード3をインサートリング2の
真下まで搬送するようにしてある。尚、図1において、
5は装置本体1の正面でトレイ41を被うカバーで、こ
のカバー5は昇降可能に構成されている。
【0013】ところで、上記インサートリング2はプロ
ーブカード3をクランプしあるいはクランプを解除する
クランプ機構として構成されている。そこで、以下では
必要に応じてインサートリング2をクランプ機構2とし
て図2〜図7を参照しながら説明する。尚、図2はクラ
ンプ機構2の内側からの平面図で、図3は図2のIII
−III線方向の断面図である。このクランプ機構2
は、図2及び図3に示すように、装置本体1のヘッドプ
レート1Aのフランジ部(図示せず)に固定された固定
リング21と、この固定リング21と中心を一致させて
その下面に図2の矢印A方向で正逆回転可能に取り付け
られたロックリング22と、このロックリング22を囲
んだ状態で固定リング21の下面に対して取り付けられ
た支持リング23と、この支持リング23により図2の
矢印B方向で正逆回転可能に支持され且つ後述のように
上記ロックリング22を正逆転操作するために連結され
た操作リング24と、この操作リング24にレバー25
を介して連結されたエアシリンダ26とを備え、エアシ
リンダ26のシリンダロッド261の伸縮により操作リ
ング22を所定角度θだけ正逆回転させるようにしてあ
る。
【0014】上記ロックリング22は、図3に示すよう
に、固定リング21内周の筒状部211と嵌合するシリ
ンダリング221と、このシリンダリング221の外周
のフランジ部221A上面に装着されて気密室222を
形成するOリング223と、このOリング223が嵌装
されて気密室222を形成し得る下向きの溝を有すると
共にシリンダリング221に従って昇降するピストンリ
ング224と、このピストンリング224の全周に渡っ
て形成された溝に係合して周方向で回転自在になったカ
ード受けリング225とを備えて構成されている。更
に、固定リング21下面には周方向等間隔に複数の窪み
がピストンリング224の真上に位置させて形成され、
これらの窪みにバネ226が装着されている。そして、
各バネ226によってピストンリング224を常に下方
へ付勢するようにしてある。
【0015】上記カード受けリング225の内周面には
図2、図3に示すように周方向等間隔に複数の係合部2
25Aが中心に向けて延設され、また、上記カードホル
ダー14の外周面には周方向等間隔に複数の係合部14
Aが外側に向けて延設されている。そして、カード受け
リング225の各係合部225Aの間をカードホルダー
14の各係合部14Aが通り抜け、カード受けリング2
25を周方向に回転することで各係合部225Aと各係
合部14Aが係合してカード受けリング225でカード
ホルダー14を支持するようにしてある。そして、図示
してないが、従来と同様に固定リング21及びシリンダ
リング221には外部から気密室222へ通じる空気通
路がそれぞれ形成され、この空気通路を介して図示しな
い空気供給源から気密室222内へ圧縮空気を供給する
ようにしてある。
【0016】従って、気密室222では圧縮空気の受給
により上昇した空気圧でピストンリング224と共に持
ち上げられたカード受けリング225とシリンダリング
221とでカードホルダー14を図3に示すようにクラ
ンプするようにしてある。また、プローブカード13を
交換する時には、バネ226の付勢力と気密室222内
の排気によりピストンリング224を介してカード受け
リング225が下降してカードホルダー14のクランプ
を解除し、この状態でカード受けリング225を回転さ
せてプローブカード3を取り外すようにしてある。
【0017】また、上記ロックリング22と上記操作リ
ング24は図4に示すように構成されている。尚、図4
はロックリング22のカード受けリング225と操作リ
ング24との関係を示した斜視図である。即ち、同図に
示すようにカード受けリング225の外周面には縦溝部
227A及び横溝部227Bからなる側面形状が逆L字
状の溝227が形成されている。操作リング24の内周
面には半径方向の操作用ピン241が取り付けられ、こ
の操作用ピン241が溝227に嵌入して操作リング2
4とカード受けリング225を連結している。更に、操
作リング24の内周面には操作用ピン241から周方向
に所定距離隔てた第1係合部242が設けられ、この第
1係合部242の下側には周方向に傾斜する傾斜面24
2Aが形成されている。カード受けリング225の外周
面には縦溝部227Aから周方向に所定距離隔てた第2
係合部228が設けられ、この第2係合部228の下側
には第1係合部242の傾斜面242Aと係合可能な同
一傾斜角の傾斜面228Aが形成されている。そして、
操作リング24の操作用ピン241がカード受けリング
225の縦溝部227Aにある時には第1、第2係合部
228、242は互いに離れており、操作用ピン241
が縦溝部227Aから横溝部227B内へ所定距離侵入
した時には図4に示すように第1、第2係合部242、
228は互いに傾斜面242A、228Aが係合する関
係にある。従って、各傾斜面242A、228Aが係合
している時には、ロックリング22の気密室222内の
空気圧が低下しても第1、第2係合部242、228が
傾斜面242A、228Aで互いに係合し、両者間の摩
擦力でカード受けリング225を固定し、カード受けリ
ング225が落下しないようにしてある。
【0018】次に、図5〜図8をも参照しながらクラン
プ機構の動作について説明する。尚、図5〜図8では本
発明の要部のみを図示してある。例えばプローブカード
3を新しいものと交換する時にはカード搬送機構4のト
レイ41を図1に示すように水平に起こした後、カード
搬送機構4が駆動すると、アーム42が反時計方向へ例
えば100°回転し、トレイ41がインサートリング2
の真下に来た時点で一旦停止し、この位置で上昇し、カ
ードホルダー14の係合部14Aがロックリング2のカ
ード受けリング225の係合部225Aの間を通り抜け
てカード受けリング225のやや上方に来ると、トレイ
41が再び停止し、図5の(a)、(b)で示した状態
になる。
【0019】その直後、エアシリンダ26が駆動してシ
リンダロッド261が伸びて操作リング24が図5
(b)の矢印方向へ所定角度回転すると、操作リング2
4と操作用ピン241で連結されたカード受けリング2
25が操作リング24と一緒に同方向へ回転して停止
し、図6の(b)で示す状態になる。カード受けリング
225が停止して気密室222内で圧縮空気を受給する
と、図6(a)の矢印で示すようにピストンリング22
4がカード受けリング225と一緒に距離hだけ上昇
し、図7(a)に示すようにシリンダリング221とで
カードホルダー14をクランプする。
【0020】この時カード受けリング225はシリンダ
リング221とでカードホルダー14を図7の(b)に
示すようにクランプし、回転できないが、操作用ピン2
41が溝227の横溝部227Bに達しているため、操
作リング24は逆方向に回転可能な状態になっている。
この状態でエアシリンダ26が縮むと操作リング24が
図7(b)の矢印で示すように逆回転する。この回転に
より操作リング24の第1係合部242が静止している
カード受けリング225の第2係合部228に向かって
進み、図4及び図8の(a)、(b)に示すように第
1、第2係合部228、242がそれぞれの傾斜面22
8A、242Aで係合し、操作リング24もカード受け
リング255によって固定されてロック状態になり、一
連のプローブカード3のクランプ動作が終了する。
【0021】インサートリング2へのプローブカード3
の装着が終了すると、ウエハWの検査を行うことができ
る。検査時には装置本体内でウエハを載置した載置台が
X、Y及びZ及方向へ移動し、プローブカード3のプロ
ーブ針がウエハに接触して所定の電気的検査を行う。そ
して、検査中に何等かの原因でクランプ用の空気供給が
停止してロックリング22の気密室222の空気圧が減
少すると、従来のプローブ装置であればバネ226の付
勢力と相俟ってピストンリング224がシリンダリング
221に従って落下し、ひいてはカード受けリング22
5がプローブカード3と一緒にウエハ上に落下してプロ
ーブ針が押し潰され変形し、しかも載置台がX、Y方向
へ移動するためプローブ針が損傷するばかりか、ウエハ
も損傷する。
【0022】しかしながら、本実施形態では、万一、空
気の供給が停止しても、カード受けリング225の第2
係合部228と操作リング24の第1係合部242がそ
れぞれの傾斜面228A、242Aで係合し、両者22
8A、242A間に摩擦力が作用しているため、カード
受けリング225でプローブカード3をクランプした状
態を保持してプローブカード3の落下を防止し、プロー
ブカード3及びウエハの損傷を防止することができる。
【0023】以上説明したように本実施形態によれば、
操作リング24の内周面に操作用ピン241を半径方向
に向けて設けると共にカード受けリング225の外周面
に操作用ピン241が嵌入する溝227を設け、且つ、
操作リング24の内周面に周方向に傾斜する傾斜面24
2Aを有する第1係合部242を設けると共にカード受
けリング225の外周面に第1係合部242と係合可能
な傾斜面228Aを有する第2係合部228を設け、空
気圧を利用してプローブカード3をクランプした時に、
カード受けリング225に対する操作リング24の相対
回転により第1係合部242と第2係合部228がそれ
ぞれの傾斜面242A、228Aで係合してカード受け
リング225を操作リング24で固定するようにしたた
め、ウエハの検査中に、万一、プローブカード3を固定
するための空気供給が停止しても、第1、第2係合部2
42、228ぞれぞれの傾斜面242A、228A間の
摩擦力でカード受けリング225及びプローブカード3
の落下を防止し、もってプローブカード3及びウエハの
損傷を防止することができる。
【0024】尚、本発明は上記実施形態に何等制限され
るものではないことは云うまでもない。例えば、上記実
施形態では操作用ピンを操作リングに設けると共にこの
操作用ピンが嵌入する溝をカード受けリングに設けた場
合について説明したが、操作用ピンをカード受けリング
に設け、溝を操作リングに設けても良い。また、上記実
施形態では第1、第2係合部を1個ずつ設けた場合につ
いて説明したが、これらを複数個ずつ対をなして設けて
も良い。
【0025】
【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項3に記載の発
明によれば、被検査体の検査中に、万一、プローブカー
ドを固定するための空気供給が停止してもプローブカー
ドが落下することなくクランプ時の状態を保持すること
ができ、プローブカード及び被検査体の損傷を防止する
ことができるプローブカードクランプ機構及びプローブ
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプローブ装置の一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】図1に示すインサートリング(クランプ機構)
をヘッドプレートに組み付けた状態の内部からの平面図
である。
【図3】図2に示すインサートリングのIII−III
線方向の断面図である。
【図4】図2に示すインサートリングの内、カード受け
リングと操作リングの関係を一部を破断して示す斜視図
である。
【図5】図2に示すロックリング内にプローブカードを
挿入した状態を示す図で、(a)はその断面図、(b)
はロックリングと操作リングの関係を示す内側からの正
面図である。
【図6】図5に示す状態から所定角度だけ操作リング及
びロックリングのカード受けリングを移動させた状態を
示す図で、(a)はその断面図、(b)はロックリング
と操作リングの関係を示す内側からの正面図である。
【図7】図6に示す状態からカード受けリングを所定距
離だけ上昇させた状態を示す図で、(a)はその断面
図、(b)はロックリングと操作リングの関係を示す内
側からの正面図である。
【図8】図7に示す状態から操作リングだけ所定角度だ
け移動させた状態を示す図で、(a)はその断面図、
(b)はロックリングと操作リングの関係を示す内側か
らの正面図である。
【図9】従来のプローブ装置の要部を示す構成図であ
る。
【図10】図9に示すプローブ装置のインサートリング
の要部の断面を拡大して示す図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 インサートリング 3 プローブカード 14 カードホルダー 21 固定リング 24 操作リング 225 カード受けリング 227 溝 227A 縦溝部 227B 横溝部 228 第2係合部 228A 傾斜面 241 操作用ピン 242 第1係合部 242A 傾斜面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査体の電気的特性を行うプローブ装
    置の装置本体にカードホルダー付きのプローブカードを
    空気圧を利用して固定するクランプ機構において、上記
    装置本体のヘッドプレートに固定された固定リングと、
    この固定リングの下面において正逆回転可能に取り付け
    られ且つ上記空気圧の増減により上記固定リングに対し
    て上記カードホルダーが昇降して上記プローブカードを
    クランプしあるいはクランプを解除するカード受けリン
    グと、このカード受けリングを囲み且つカード受けリン
    グと操作用ピンを介して連結された操作リングと、この
    操作リングを介して上記カード受けリングを正逆回転さ
    せる駆動手段とを備え、上記操作リングの内周面または
    上記カード受けリングの外周面に上記操作用ピンを半径
    方向に向けて設けると共に上記カード受けリングの外周
    面または上記操作リングの内周面に上記操作用ピンが嵌
    入する溝を設け、且つ、上記操作リングの内周面に周方
    向に傾斜する傾斜面を有する第1係合部を設けると共に
    上記カード受けリングの外周面に第1係合部と係合可能
    な傾斜面を有する第2係合部を設け、上記空気圧を利用
    して上記プローブカードをクランプした時に、上記カー
    ド受けリングに対する上記操作リングの相対回転により
    第1係合部と第2係合部が係合して上記カード受けリン
    グを固定することを特徴とするプローブカードクランプ
    機構。
  2. 【請求項2】 上記溝は、上記プローブカードをクラン
    プする時に使用される縦溝部と、この縦溝部と連続し且
    つ上記操作リングを上記カード受けリングに対して回転
    させる時に使用される横溝部からなることを特徴とする
    請求項1に記載のプローブカードクランプ機構。
  3. 【請求項3】 被検査体に接触する接触子を有するプロ
    ーブカードと、このプローブカードを固定するプローブ
    カードクランプ機構とを備えたプローブ装置において、
    上記プローブカードクランプ機構は、上記装置本体のヘ
    ッドプレートに固定された固定リングと、この固定リン
    グの下面において正逆回転可能に取り付けられ且つ上記
    空気圧の増減により上記固定リングに対して上記カード
    ホルダーが昇降して上記プローブカードをクランプしあ
    るいはクランプを解除するカード受けリングと、このカ
    ード受けリングを囲み且つカード受けリングと操作用ピ
    ンを介して連結された操作リングと、この操作リングを
    介して上記カード受けリングを正逆回転させる駆動手段
    とを備え、上記操作リングの内周面または上記カード受
    けリングの外周面に上記操作用ピンを半径方向に向けて
    設けると共に上記カード受けリングの外周面または上記
    操作リングの内周面に上記操作用ピンが嵌入する溝を設
    け、且つ、上記操作リングの内周面に周方向に傾斜する
    傾斜面を有する第1係合部を設けると共に上記カード受
    けリングの外周面に第1係合部と係合可能な傾斜面を有
    する第2係合部を設け、上記空気圧を利用して上記プロ
    ーブカードをクランプした時に、上記カード受けリング
    に対する上記操作リングの相対回転により第1係合部と
    第2係合部が係合して上記カード受けリングを固定する
    ことを特徴とするプローブ装置。
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