JP2008016676A - プローブカード自動交換機構及び検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機能を分散して構造を単純化し、強度を向上させる。
【解決手段】プローブカードを半導体ウエハの種類に応じて自動的に交換するプローブカード自動交換機構である。前記プローブカードを固定支持するカード固定部と、このカード固定部と外部との間で前記プローブカードを搬送するカード搬送部と、前記カード固定部に固定されたプローブカードを取り外して前記カード搬送部に移すと共に、このカード搬送部で前記カード固定部の直下まで移動された新たなプローブカードを前記カード固定部に取り付けるカード交換部とを備え、前記カード交換部が、前記カードホルダを支持するクランプと、当該クランプを上下動させる回転リングと、当該回転リングを回転駆動する回転駆動部と、前記カードホルダを回転させるホルダ回転機構とを備え、前記ホルダ回転機構が、前記カード搬送部側に設けられた。
【選択図】図1

Description

本発明は、プローブカードを自動的に交換できるプローブカード自動交換機構及び検査装置に関する。
半導体ウエハの各チップ領域上に形成された多数の半導体集積回路は、仕様書通りに製造されているか否かを判定するために、電気的検査を受ける。この種の電気的検査は、一般的にプローブカードと呼ばれるプローブ組立体が用いられる。プローブ組立体は電気的検査のためのテスターに接続され、プローブ組立体に設けられた接触子が検査テージ上のウエハの対応する各電極に押し付けられる。半導体ウエハはこのプローブカードを経てテスターに接続され、これにより電気的検査を受ける。
一方、多品種化が進んだ、近年の半導体製品の製造においては、その半導体製品の多品種化に対応するために、半導体ウエハの品種も増加している。これに伴いプローブカードの品種も増え、プローブカードの交換頻度も高くなっている。
そして、プローブカードの交換頻度が高くなると、効率の悪い手動での交換では対応できなくなるため、プローブカードを自動的に交換する検査装置が提案されている。この例としては、特許文献1に記載されているものが知られている。
特開2000−150596号公報
しかし、上記特許文献1の発明では、プローブカード固定部において、プローブカードが載置されたカードホルダを搭載するための回転機構、およびカードホルダを固定する際に使用する上下方向の移動機構の双方を備えているため、構造が複雑になり、機械的強度も不足してしまうという問題点がある。
本発明は上述に課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、機能を分散して構造を単純化し、強度の高いプローブカード自動交換機構及び検査装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明の係るプローブカード自動交換機構は、プローブカードを検査対象板の種類に応じて自動的に交換するプローブカード自動交換機構であって、検査装置側に設けられて前記プローブカードを固定支持するカード固定部と、このカード固定部に固定された前記プローブカードを受け取って外部に搬送すると共に、新たなプローブカードを外部から前記カード固定部に搬送するカード搬送部と、前記カード固定部に固定されたプローブカードを取り外して前記カード搬送部に移すと共に、このカード搬送部で前記カード固定部の直下まで移動された新たなプローブカードを前記カード固定部に取り付けるカード交換部とを備え、前記カード交換部が、前記カードホルダを支持するクランプと、当該クランプを上下動させる回転リングと、当該回転リングを回転駆動する回転駆動部と、前記カードホルダを回転させるホルダ回転機構とを備え、前記ホルダ回転機構が、前記カード搬送部側に設けられたことを特徴とする。
前記構成により、前記カード固定部で前記プローブカードを固定支持して、プローブを検査対象板に接触させ、検査を行う。検査対象板の種類が変わると、カード交換部で検査対象板に対応したプローブカードに交換する。このときは、まず前記カード交換部の回転駆動部で前記回転リングを回転させてクランプを降下させ、前記カード搬送部で前記プローブカードを受け取って前記ホルダ回転機構でカードホルダを回転させ、降下させて外部に搬送する。次いで、前記カード搬送部で、新たなプローブカードを外部から前記カード固定部に搬送し、前記と逆の工程で前記プローブカードを前記カード固定部に取り付ける。
前記カード搬送部は、検査装置の開閉扉から前記カード固定部の直下まで移動するガイドと、当該ガイドに取り付けられ全体を支持してスライドさせる基板と、検査対象板が載置される載置プレートと、当該載置プレートを支持する枠板と、前記載置プレートを昇降させる昇降機構と、当該昇降機構側に支持された状態で前記載置プレートを支持する支え板と、前記プローブカードを支持するカードホルダと、当該カードホルダを回転させるホルダ回転機構と、載置プレートを水平状態から垂直状態まで回動させる載置プレート回動機構とを備えて構成されることが望ましい。
前記構成により、前記カード搬送部は、前記載置プレート回動機構で垂直状態から水平状態に回動させた前記載置プレートのカードホルダに検査対象板が載置した状態で、前記ガイドで検査装置の開閉扉から前記カード固定部の直下まで移動する。次いで、前記ホルダ回転機構で前記カードホルダを回転させて、前記昇降機構で前記載置プレートを昇降させ、前記検査対象板を前記カードホルダごとカード固定部に固定する。
前記ホルダ回転機構は、前記プローブカードを支持した状態で前記載置プレートに対して回転可能に支持された回転プレートと、当該回転プレートを回転させるエアシリンダとを備えて構成されたことが望ましい。
前記構成により、前記エアシリンダで前記回転プレートを回転させて前記プローブカードの角度を調整する。
検査対象板の種類に応じたプローブカードで当該検査対象板を検査する検査装置であって、前記各プローブカード自動交換機構を備えたことを特徴とする。
前記構成により、前記各プローブカード自動交換機構の作用を行って、前記検査対象板を検査する。
以上のように、本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
前記カード交換部が、前記カードホルダを支持するクランプと、当該クランプを上下動させる回転リングと、当該回転リングを回転駆動する回転駆動部と、前記カードホルダを回転させるホルダ回転機構とを備えて構成され、前記ホルダ回転機構が、前記カード搬送部側に設けられたので、前記カード固定部側の可動部分は前記回転リング及びそれを回転駆動する前記回転駆動部のみとなり、機能を分散して構造を単純化して機械的強度を増すことができる。この結果、強度の高いプローブカード自動交換機構及び検査装置を提供することできる。
以下、本発明の実施形態に係る検査装置について、添付図面を参照しながら説明する。
この検査装置の全体構成を図2〜4に基づいて概説する。この検査装置1は主に、筐体2と、リニアガイド3と、検査ステージ4と、プローブカード5と、カード固定部6と、プローブカード自動交換機構7と、ウエハストッカー8とから構成されている。
筐体2は、検査装置1の外郭を構成する部材である。この筐体2の内部にリニアガイド3と、検査ステージ4と、プローブカード5と、プローブカード自動交換機構7とが設けられている。筐体2の一側壁には、プローブカード5を出し入れするための開閉扉2Aが設けられている。
リニアガイド3は、検査ステージ4をX軸方向(図3中の左右方向)とY軸方向(図3中の前後方向)とに移動させるための装置である。このリニアガイド3は、X軸リニアガイド部10と、Y軸リニアガイド部11とから構成されている。X軸リニアガイド部10は、筐体2の底板であるベース12にX軸方向に配設された2本のレール13と、この2本のレール13にそれぞれスライド可能に嵌合されたガイド14とから構成されている。このガイド14で支持された後述するY軸ベース16は、リードスクリュー15Aで駆動モータ15(図1参照)と連結され、この駆動モータ15で検査ステージ4がX軸方向に移動される。
Y軸リニアガイド部11は、X軸リニアガイド部10の2つのガイド14に固定されてレール13に沿ってスライド可能に支持されたY軸ベース16と、このY軸ベース16にY軸方向に配設された2本のレール17と、この2本のレール17にそれぞれスライド可能に嵌合されたガイド18とから構成されている。そして、2つのガイド18に、検査ステージ4が支持されている。このガイド18で支持された検査ステージ4は、ボールねじ(図示せず)で駆動モータ(図示せず)と連結され、この駆動モータでY軸方向に移動される。
検査ステージ4は、検査対象板としての半導体ウエハ20を支持して、この半導体ウエハ20の各電極を、後述するプローブカード5の各プローブ23にそれぞれ接触させるための装置である。この検査ステージ4は、半導体ウエハ20をZ軸方向に移動させるZ軸移動機構21、半導体ウエハ20を回転させる回転機構22、位置合わせ用のアライメントカメラ24等を備えている。
プローブカード5は、半導体ウエハ20の各電極に接触する複数のプローブ23を一体的に支持する部材である。このプローブカード5は、ほぼ円盤状に形成され、カード固定部6に固定支持される。
カード固定部6は、プローブカード5を固定して支持するための装置である。このカード固定部6は、筐体2の上側壁であるベースプレート25に設けられている。このカード固定部6にプローブカード5が取り付けられた状態で、プローブカード5の各プローブ23が、検査ステージ4の上側面に載置された半導体ウエハ20の各電極に接触される。このプローブカード5には、複数の品種があり、半導体ウエハ20の種類に応じて交換されるため、カード固定部6は、プローブカード5を自動的に着脱できる構造になっている。このカード固定部6は、具体的には図17〜20に示すように、カード押えリング27と、固定リング28と、回転リング29と、クランプ30と、回転駆動部31とから構成されている。
カード押えリング27は、クランプ30の回転を押さえてこのクランプ30の上下動を支持すると共に、カードホルダ33の上側面に当接してこのカードホルダ33を上側から押さえて支持するための部材である。このカード押えリング27は、肉厚円盤状に形成されて、ベースプレート25に固定されている。カード押えリング27の内部には昇降案内穴35が設けられている。この昇降案内穴35は、クランプ30の昇降案内ピン36をスライド可能に挿入・支持するための穴である。この昇降案内穴35にクランプ30の昇降案内ピン36が挿入されて上下に移動することで、クランプ30の回転が押さえられて上下動が許容される。
カード押えリング27の径方向内側の下側面にはカードホルダ押さえ部37が設けられている。このカードホルダ押さえ部37は、下方へ延出して形成され、その下側面がカードホルダ33の上側面への当接面となっている。
固定リング28は、ベースプレート25に固定されて回転リング29を支持するための部材である。固定リング28は、フランジ部39と、円筒部40とを備えて構成されている。フランジ部39は、ベースプレート25の上側面に載置されて、ネジ41でベースプレート25に固定されている。円筒部40は、ベースプレート25から下方へ延出されて、その内側で回転リング29を回転可能に支持する。円筒部40には、円周方向でかつ水平方向に延びた長溝42が複数設けられている。この長溝42は、後述する回転リング29の支持ピン44が嵌合する溝である。この長溝42に回転リング29の支持ピン44がスライド可能に嵌合することで、回転リング29がその場で回転するようになっている。即ち、回転リング29は、上下動はせずに、その場で回転するようになっている。
回転リング29は、クランプ30を上下動させるための部材である。この回転リング29は、円環状又は浅い円筒状に形成され、その外周面に複数の支持ピン44が設けられている。この支持ピン44は、固定リング28の長溝42にスライド可能に嵌合されている。そして、支持ピン44が固定リング28の長溝42内を移動することで、回転リング29が上下動せずに、その場で回転するようになっている。
回転リング29には、6個のカム溝46が設けられている。このカム溝46は、クランプ30を上下に移動させるための溝である。このカム溝46は斜めに形成されている。そして、後述するクランプ30のカムフォロア38がカム溝46に嵌合して回転リング29が回転して、カムフォロア38がカム溝46に沿って移動することで、クランプ30が回転せずに上下に移動するようになっている。
クランプ30は、後述するカードホルダ33を支持するための部材である。クランプ30は、リング状に形成され、その内側に6個のツバ48が設けられている。このツバ48は、カードホルダ33の切り欠き50と整合する位置に、整合する形状に形成されている。クランプ30の上側面には昇降案内ピン36が設けられている。この昇降案内ピン36は、カード押えリング27の昇降案内穴35に挿入されて、上下に移動することで、クランプ30の回転が押さえられて上下動が許容されるようになっている。クランプ30の外周面には、回転リング29のカム溝46に嵌合するカムフォロア38(図9参照)が設けられている。このカムフォロア38は、回転リング29のカム溝46の数に合わせて設けられている。これにより、各カムフォロア38が、回転リング29の各カム溝46にそれぞれ嵌合して、このカム溝46内をスライドすることで、クランプ30が回転リング29に対して上下に移動するようになっている。
回転駆動部31は、回転リング29を回転駆動するための機構である。この回転駆動部31は、駆動モータ52と、ボールねじ53と、スライドガイド54とから構成されている。駆動モータ52は、ベースプレート25側に固定されて、ボールねじ53を介してスライドガイド54をスライドさせる。ボールねじ53は、回転することでスライドガイド54を直接スライドさせる。このボールねじ53は、駆動モータ52に連結されて設定角度だけ回転駆動され、スライドガイド54を介して回転リング29を設定角度だけ回動させる。スライドガイド54は、ネジ穴を有して、そのネジ穴にボールねじ53がねじ込まれ、このボールねじ53の回転によって、その回転角度に応じた量だけ移動するようになっている。このスライドガイド54の移動が回転リング29の回転になり、クランプ30の上下への移動になる。
プローブカード自動交換機構7は、カード固定部6に取り付けられたプローブカード5を半導体ウエハ20の種類に応じて自動的に交換するための装置である。このプローブカード自動交換機構7は、カード搬送部56と、カード交換部57とから構成されている。
カード搬送部56は、図1,5〜8に示すように、カード固定部6に固定されたプローブカード5を受け取って筐体2の外部に搬送すると共に、新たなプローブカード5を筐体2の外部からカード固定部6に搬送するための装置である。カード搬送部56は、X軸リニアガイド部10のレール13に取り付けられて、検査ステージ4と同様に移動する。カード搬送部56は、ガイド61と、基板62と、枠板63と、昇降機構64と、支え板65と、載置プレート66と、ホルダ回転機構67と、載置プレート回動機構68と、カードホルダ33とから構成されている。
ガイド61は、カード搬送部56を筐体2の開閉扉2Aからカード固定部6の直下まで移動させるための部材である。ガイド61は、X軸リニアガイド部10のレール13に嵌合して、X軸方向にスライド可能に支持されている。
基板62は、カード搬送部56の全体を支持してX軸方向にスライドさせるための部材である。基板62は、その裏面に2つのガイド61が取り付けられ、このガイド61に支持されてスライドする。基板62の上面には枠板63が取り付けられている。
枠板63は、昇降機構64及び支え板65を介して載置プレート66を支持して、この載置プレート66を回動及び昇降させるための部材である。枠板63は、2つの側板部71と、天板部72とから構成されている。
昇降機構64は、載置プレート66を昇降させるための機構である。昇降機構64は、レール74と、ガイド75と、昇降駆動部(図示せず)とから構成されている。
レール74は、枠板63の各側板部71の内側にそれぞれ固定されている。ガイド75は、レール74にスライド可能に取り付けられて、上下方向に移動できるようになっている。ガイド75は、支え板65に固定されて、この支え板65を上下に移動させるようになっている。
昇降駆動部は、ガイド75をレール74に沿って上下に昇降させるための装置である。この昇降駆動部としては、回転モータとボールねじや、リニアモータ等を用いて構成することができる。
支え板65は、昇降機構64側に支持された状態で、載置プレート66を支持するための部材である。支え板65は、昇降機構64のガイド75に固定されて、このガイド75と共に昇降するようになっている。支え板65の上部には軸受け65Aが設けられている。この軸受け65Aに、載置プレート66の後述する回転軸66Aが嵌合されて、載置プレート66が回動可能に支持される。
載置プレート66は、ホルダ回転機構67を介してカードホルダ33を支持するための部材である。この載置プレート66は、全体をU字状に構成され、基端の両側に回転軸66Aが設けられている。この回転軸66Aが前記支え板65の軸受け65Aに嵌合されて、載置プレート66が前記支え板65に回動可能に支持される。載置プレート66の下側面には、後述するエアシリンダ79,82を取り付けるための立て板77が設けられている。
ホルダ回転機構67は、カードホルダ33を回転させるための装置である。このホルダ回転機構67は主に、回転プレート78と、エアシリンダ79とから構成されている。回転プレート78は、プローブカード5を支持した状態で、載置プレート66に対して回転可能に支持されている。回転プレート78は、全体を載置プレート66と同様にU字状に構成され、外周縁が円弧状になっている。この円弧状の外周縁に当接してローラー81が設けられている。このローラー81で回転プレート78が載置プレート66に回転可能に支持されている。回転プレート78の上側面には、カードホルダ33側のピン穴(図示せず)に嵌合してカードホルダ33の位置決めをする位置決めピン78Aが設けられている。
エアシリンダ79は、回転プレート78を回転させるための機構である。このエアシリンダ79は、その基端部を載置プレート66の立て板77に係止され、先端部を回転プレート78の裏面に係止されている。回転プレート78の裏面には、棒状の連結部材80が設けられ、この連結部材80にエアシリンダ79の先端部が係止されている。連結部材80は、回転プレート78の裏面に回転可能に支持されている。そして、エアシリンダ79を伸張させることで回転プレート78が、図8中の下側から見た状態で右回転し、エアシリンダ79を収縮させることで回転プレート78が左回転するようになっている。このエアシリンダ79の圧搾空気供給手段(図示せず)は、筐体2内又は近傍に設けられている。
載置プレート回動機構68は、載置プレート66を水平状態から垂直状態まで回動させるための機構である。載置プレート回動機構68は、エアシリンダ82によって構成されている。エアシリンダ82の基端部は支え板65の下端部に回動可能に連結され、先端部は載置プレート66の立て板77に回動可能に連結されている。そして、エアシリンダ82が伸張することで載置プレート66を水平にし、エアシリンダ82が収縮することで載置プレート66を垂直にする。このエアシリンダ82の圧搾空気供給手段(図示せず)は、筐体2内又は近傍に設けられている。
カードホルダ33は、プローブカード5を支持するための板材である。このカードホルダ33は、中央に大きな穴の空いたドーナツ盤状に形成されている。プローブカード5のプローブ23は、この中央の穴から下方へ向けて設けられる。カードホルダ33の周縁部には、複数の切り欠き50が設けられている。この切り欠き50は、クランプ30のツバ48と整合する形状に形成され、ツバ48と整合する位置に設けられている。これにより、カードホルダ33がクランプ30の直下から、切り欠き50とツバ48の位置を整合させた状態で上昇すると、カードホルダ33はツバ48の上方に移動できるようになっている。
カード交換部57は、カード固定部6に固定されたプローブカード5を取り外してカード搬送部56に移すと共に、カード搬送部56でカード固定部6の直下まで移動された新たなプローブカード5をカード固定部6に取り付けるための装置である。このカード交換部57は、前記回転リング29と、前記クランプ30と、前記回転駆動部31と、前記ホルダ回転機構67とから構成されている。これにより、回転駆動部31で回転リング29を回転させてクランプ30を降下させて、カード搬送部56の回転プレート78に載置させ、ホルダ回転機構67でカードホルダ33を回転させて切り欠き50とツバ48とを整合させ、昇降機構64によって載置プレート66を降下させることで、プローブカード5をカード固定部6から取り外すようになっている。また、新たなプローブカード5をカードホルダ33に取り付けて、カード搬送部56でカード固定部6の直下まで移動した状態で、ホルダ回転機構67でカードホルダ33を回転させて切り欠き50とツバ48とを整合させ、昇降機構64によって載置プレート66を上昇させて、ホルダ回転機構67でカードホルダ33を回転させて切り欠き50とツバ48とをずらし、回転駆動部31で回転リング29を回転させてクランプ30を上昇させて、プローブカード5をカード固定部6に固定するようになっている。
ウエハストッカー8は、複数の半導体ウエハ20を収納しておく部分である。このウエハストッカー8内に収納された半導体ウエハ20が、搬送装置のアーム(図示せず)で1枚ずつ取り出され、検査ステージ4に載置されて、検査が行われる。
[作用]
以上のように構成された検査装置1は次のように作用する。
ウエハストッカー8内に格納された半導体ウエハ20を全て検査して、新たな種類の半導体ウエハ20を検査する場合等において、プローブカード5が交換される。
このプローブカード5を交換する場合は、まず、カード固定部6に固定されたプローブカード5を取り外す。回転駆動部31で回転リング29を回転させて、クランプ30のカムフォロア38がカム溝46に嵌合した状態で、カム溝46を移動させる。これにより、クランプ30を降下させて、カードホルダ33の固定を解除する。次いで、昇降機構64で載置プレート66を上昇させて、カードホルダ33をカード搬送部56の回転プレート78に載置させ、ホルダ回転機構67でカードホルダ33を回転させて切り欠き50とツバ48とを整合させる。次いで、昇降機構64によって載置プレート66を降下させて、プローブカード5をカードホルダ33と共にカード固定部6から取り外す。
次いで、カード搬送部56が、プローブカード5を筐体2の開閉扉2Aまで搬送する。筐体2の開閉扉2Aは、手動又は自動で開かれて、カード搬送部56の載置プレート66を筐体2の外部に延出させる。この状態で、載置プレート66上に取り付けられたカードホルダ33上のプローブカード5を取り外す。そして、新たなプローブカード5をカードホルダ33に取り付ける。この使用済みのプローブカード5を取り外して、新たなプローブカード5を取り付ける動作も、手動で行ってもよく、自動でおこなってもよい。
次いで、カード搬送部56がカード固定部6の直下まで移動して、図9,10に示すように、新たなプローブカード5をカード固定部6の直下まで搬送する。このとき、クランプ30が降下した状態になっている。即ち、回転リング29が回転駆動部31で一方に回転されて、クランプ30のカムフォロア38がカム溝46の下端部に位置し、クランプ30が降下した状態になっている。
次いで、ホルダ回転機構67のエアシリンダ79を伸縮させて回転プレート78を回転させ、この回転プレート78に取り付けられたカードホルダ33を回転させて、このカードホルダ33の切り欠き50とクランプ30のツバ48とを整合させる。次いで、昇降機構64によって載置プレート66を上昇させて、図11,12に示すように、カードホルダ33をクランプ30よりも高い位置まで移動させる。そしてこの状態で、エアシリンダ79によって回転プレート78を回転させて、図15,16に示すように、前記切り欠き50とツバ48とをずらし、昇降機構64によって載置プレート66を降下させる。これにより、図17,18に示すように、カードホルダ33がクランプ30のツバ48に載置される。
次いで、図13,14に示すように、回転駆動部31で回転リング29を回転させてカム溝46をずらし、カムフォロア38をカム溝46の上端位置まで移動させて、クランプ30を上昇させる。これにより、図19,20に示すように、カードホルダ33がクランプ30と、カード押えリング27のカードホルダ押さえ部37とに挟まれて、プローブカード5がカード固定部6に固定される。
[効果]
前記カード交換部57が、前記カードホルダ33を支持するクランプ30と、このクランプ30を上下動させる回転リング29と、この回転リング29を回転駆動する回転駆動部31と、前記カードホルダ33を回転させるホルダ回転機構67とを備えて構成され、前記ホルダ回転機構67が、前記カード搬送部56側に設けられたので、前記カード固定部6側の可動部分は前記回転リング29及びそれを回転駆動する前記回転駆動部31のみとなり、機能を分散して構造を単純化して機械的強度を増すことができる。この結果、強度の高いプローブカード自動交換機構7及び検査装置1を提供することできる。
[変形例]
前記本実施形態では、検査装置の検査する検査対象板を半導体ウエハ20としたが、検査ステージ4に載置できる薄板状物であればよく、本発明を適用することができる。この場合も、上記同様の作用、効果を奏することができる。
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
本発明の実施形態に係る検査装置のプローブカード自動交換機構を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る検査装置をその開閉扉を開いた状態で示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る検査装置をその開閉扉を閉じた状態で示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る検査装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のプローブカード自動交換機構をそのカード搬送部を待機状態にして示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のプローブカード自動交換機構のカード搬送部をカード固定部の直下まで移動した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のプローブカード自動交換機構を上昇させた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のプローブカード自動交換機構のカード交換部を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のカード交換部のクランプにカードホルダを挿入する前の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のカード交換部のクランプにカードホルダを挿入する前の状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のカード交換部のクランプにカードホルダを挿入後、回転リングを回転する前の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のカード交換部のクランプにカードホルダを挿入後、回転リングを回転する前の状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のカード交換部のクランプにカードホルダを挿入後、回転リングを回転した後の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のカード交換部のクランプにカードホルダを挿入後、回転リングを回転した後の状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のカード交換部のクランプにカードホルダを挿入後、カードホルダを回転した後の状態を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のカード交換部のクランプにカードホルダを挿入後、カードホルダを回転する前の状態を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のカード交換部のクランプにカードホルダを挿入後、回転リングを回転する前の状態を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のカード交換部のクランプにカードホルダを挿入後、回転リングを回転する前の状態を示す側面断面斜視図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のカード交換部のクランプにカードホルダを挿入後、回転リングを回転した後の状態を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のカード交換部のクランプにカードホルダを挿入後、回転リングを回転した後の状態を示す側面断面斜視図である。
符号の説明
1:検査装置、2:筐体、3:ニアガイド、4:検査ステージ、5:プローブカード、6:カード固定部、7:プローブカード自動交換機構、8:ウエハストッカー、10:X軸リニアガイド部、11:Y軸リニアガイド部、13:レール、16:Y軸ベース、17:レール、18:ガイド、20:半導体ウエハ、21:Z軸移動機構、22:回転機構、23:プローブ、24:アライメントカメラ、25:ベースプレート、26:カード交換部、27:カード押えリング、28:固定リング、29:回転リング、30:クランプ、31:回転駆動部、33:カードホルダ、35:昇降案内穴。36:昇降案内ピン、37:カードホルダ押さえ部、38:カムフォロア、39:フランジ部、40:円筒部、42:長溝、44:支持ピン、46:カム溝。48:ツバ、50:切り欠き、52:駆動モータ、53:ボールねじ、54:スライドガイド、56:カード搬送部、57:カード交換部、61:ガイド、62:基板、63:枠板、64:昇降機構、65:支え板、66:載置プレート、67:ホルダ回転機構、68:載置プレート回動機構、71:側板部、72:天板部、74:レール、75:ガイド、77:立て板、78:回転プレート、79:エアシリンダ、80:連結部材、82:エアシリンダ。

Claims (4)

  1. プローブカードを検査対象板の種類に応じて自動的に交換するプローブカード自動交換機構であって、
    検査装置側に設けられて前記プローブカードを固定支持するカード固定部と、
    このカード固定部に固定された前記プローブカードを受け取って外部に搬送すると共に、新たなプローブカードを外部から前記カード固定部に搬送するカード搬送部と、
    前記カード固定部に固定されたプローブカードを取り外して前記カード搬送部に移すと共に、このカード搬送部で前記カード固定部の直下まで移動された新たなプローブカードを前記カード固定部に取り付けるカード交換部とを備え、
    前記カード交換部が、前記カードホルダを支持するクランプと、当該クランプを上下動させる回転リングと、当該回転リングを回転駆動する回転駆動部と、前記カードホルダを回転させるホルダ回転機構とを備え、
    前記ホルダ回転機構が、前記カード搬送部側に設けられたことを特徴とするプローブカード自動交換機構。
  2. 請求項1に記載のプローブカード自動交換機構において、
    前記カード搬送部が、検査装置の開閉扉から前記カード固定部の直下まで移動するガイドと、当該ガイドに取り付けられ全体を支持してスライドさせる基板と、検査対象板が載置される載置プレートと、当該載置プレートを支持する枠板と、前記載置プレートを昇降させる昇降機構と、当該昇降機構側に支持された状態で前記載置プレートを支持する支え板と、前記プローブカードを支持するカードホルダと、当該カードホルダを回転させるホルダ回転機構と、載置プレートを水平状態から垂直状態まで回動させる載置プレート回動機構とを備えて構成されたことを特徴とするプローブカード自動交換機構。
  3. 請求項1又は2に記載のプローブカード自動交換機構において、
    前記ホルダ回転機構が、前記プローブカードを支持した状態で前記載置プレートに対して回転可能に支持された回転プレートと、当該回転プレートを回転させるエアシリンダとを備えて構成されたことを特徴とするプローブカード自動交換機構。
  4. 検査対象板の種類に応じたプローブカードで当該検査対象板を検査する検査装置であって、
    前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプローブカード自動交換機構を備えたことを特徴とする検査装置。

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