JP4146495B1 - 処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既設のシングルローダタイプの処理装置のフットプリントを増やすことなく、ロードポートを増設してデュアルローダタイプの処理装置に変更することができ、しかも既設の自動搬送ラインを利用してウエハ搬送の完全自動化を実現することができる処理装置を提供する。
【解決手段】ローダ室11は、プローバ室の側方に所定距離を隔てて配置された、ウエハを設置する前後2つの第1、第2のロードポート13A、13Bと、第2のロードポート13Bの下方に配置され且つウエハの位置決めを行うサブチャックと、第1、第2のロードポート13A、13Bの間に配置され且つサブチャックとプローバ室との間でウエハを搬送する回転、昇降可能な搬送アーム141を有するウエハ搬送装置14と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体製造工程で用いられるローダ室を備えた処理装置に関し、更に詳しくは、既設の処理装置のフットプリントを増やすことなくローダ室の機能を拡充し、もって被処理体の処理効率を高めることができる自動化対応可能な処理装置に関する。
半導体製造工場では種々の処理装置がクリーンルーム内の搬送ラインの両側に複数ずつ配列されている。各処理装置のローダ室には被処理体(例えば、ウエハ)をカセット単位で投入し、処理装置によっては枚葉単位でウエハを投入し、ローダ室内に投入されたウエハを処理室内へ供給し、ここでウエハに対して所定の処理が施される。
処理装置が例えば検査装置の場合には、検査装置は、図15の(a)に示すように互いに隣接するローダ室1とプローバ室2を備え、ローダ室1からプローバ室2へウエハを搬送し、プローバ室2でウエハの電気的特性検査を行った後、ウエハをローダ室1へ戻すように構成されている。このローダ室1は、例えば、ロードポート3、ウエハ搬送機構4及びプリアライメント機構(サブチャック)5を備え、また、プローバ室2は、ウエハチャック6、アライメント機構(図示せず)及びプローブカード(図示せず)を備えている。そして、ローダ室1のロードポート3へは複数のウエハが収納されたカセットを載置する。ローダ室1ではウエハ搬送機構4が駆動してカセットからウエハを一枚ずつ搬送し、その途中でサブチャック5においてウエハのプリアライメントを行った後、プローバ室2のウエハチャック6まで搬送する。プローバ室2ではウエハチャック6が水平方向及び上下方向へ移動し、プローブカードによってウエハチャック6上でウエハの電気的特性検査を行った後、逆の経路を辿ってウエハをカセットの元の場所へ戻す。また、枚葉単位でウエハの検査を行う検査装置の場合には、ウエハを一枚ずつローダ室へ投入し、所定の検査を行うようにしている。
而して、検査装置としては、図15の(a)に示すようにローダ室1がプローバ室2の左右いずれか一方の側面(同図の(a)では右側側面)に配置され、ローダ室1の前側、即ち検査装置の正面側に一つのロードポート3が配置された、いわゆるシングルローダタイプのものが広く普及している。
また、他のタイプの検査装置としては、例えば特許文献1に記載されているように。左右に2つのロードポートを有するローダ室が装置正面に設けられた、いわゆるデュアルローダタイプのものが知られている。
特開昭63−081830
最近では、検査速度等が高速化しているため、従来のシングルローダタイプの検査装置では検査速度等の高速化に対応できなくなってきている。そこで、シングルローダタイプの検査装置を設置しているところでは、2つのカセット内のウエハを連続的に処理できるデュアルローダタイプの検査装置への要望が多くなってきている。そこで、従来のシングルローダタイプから特許文献1のデュアルローダタイプへの変更が考えられる。
しかしながら、特許文献1のデュアルローダタイプの検査装置は、マーキング機構のインカーを設けるスペースを確保するために従来のシングルタイプでは検査装置の右側または左側に設けられたローダ室がプローバ室正面に配置されている。このような構成ではオペレータが装置前面にいるため、ウエハの自動搬送化において搬送ラインを装置前面側に設けることができず、左右両側に設けざるを得ず、搬送ラインの搬送制御が困難である。そのため、既設のシングルローダタイプをデュアルローダタイプに変更するには種々の制約がある。例えば図15の(a)に示す検査装置においてロードポート3を拡張する場合でもサブチャック5が必要であることから、同図の(b)に示すようにロードポート3Aを横に設けることになり、フットプリントが拡張する。
ところが、既設の検査装置は、他の検査装置等との関係からスペースに余裕がなく、今以上にフットプリントを拡張することができない。また、ウエハの自動搬送化に対応させる搬送ラインはシングルローダタイプを前提に構築されているため、デュアルローダタイプに変更する際にフットプリントの拡張は許されず、ウエハの自動搬送に対応することができない。これらのことは検査装置に限らず、他の処理装置についても云えることである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、既設のシングルローダタイプの処理装置のフットプリントを増やすことなく、ロードポートを増設してデュアルローダタイプの処理装置に変更することができ、しかも既設の自動搬送ラインを利用してウエハ搬送の完全自動化を実現することができる処理装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に記載の処理装置は、被処理体に所定の処理を施す処理室と、この処理室に隣接して配置されたローダ室を備え、且つ、上記ローダ室が上記被処理体を複数収納する蓋付きの筐体を搬送する自動搬送装置の搬送経路に隣接して配置された処理装置であって、上記ローダ室は、上記筐体を載置し且つ上記ローダ室において上記処理室に沿って互いに離間して配置された2つのロードポートと、これらのロードポートの間に配置され且つこれらのロードポートと上記処理室との間で上記被処理体を搬送する搬送装置とを備え、上記各ロードポートは、それぞれ上記自動搬送装置との間で上記筐体の受け渡すように構成されておりまた、上記搬送装置は、上記被処理体の位置決めを行う位置決め機構を有し、且つ、上記ロードポートは、それぞれ上記筐体の方向を転換する方向転換機構と、これらの方向転換機構を介して上記搬送装置と対峙する上記筐体の蓋体を開閉する開閉機構とを有し、更に、上記方向転換機構は、上記筐体を載置する載置部と、この載置部を回転させる回転体とを有し、上記載置部は、これに載置された上記筐体内の上記被処理体の中心が上記回転体の中心から所定寸法だけ偏倚して配置されるように上記回転体に設けられており、上記回転体により上記載置部が偏心回転して上記所定寸法だけ上記開閉機構による開閉位置へ接近して上記開閉機構と対峙することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載の処理装置は、請求項1に記載の発明において、上記搬送装置は、上記位置決め機構の側方設けられた上記被処理体を識別する識別装置を有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載の処理装置は、請求項1または請求項2に記載の発明において、上記搬送装置は、二種類の第1、第2の昇降駆動機構を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載の処理装置は、請求項3に記載の発明において、上記第1の昇降駆動機構はエアシリンダを有し、上記第2の昇降駆動機構はモータを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載の処理装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、上記2つのロードポートのうちの、いずれか一方のロードポートの下方に、同一サイズの基板を保持する保持部を上下方向に複数段有する収容体が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に記載の処理装置は、請求項5に記載の発明において、上記保持部は、上記基板の存否を検出するセンサを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7に記載の処理装置は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の発明において、上記搬送装置は、多関節ロボットを主体に構成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項8に記載の処理装置は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の発明において、上記各ロードポートに載置された筐体それぞれは、センダーとレシーバを兼ねていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項9に記載の処理装置は、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の発明において、上記各ロードポートに載置された筐体それぞれは、センダーとレシーバを切り換え可能になっていることを特徴とするものである。
本発明によれば、既設のシングルローダタイプの処理装置のフットプリントを増やすことなく、むしろロードポートのフットプリント削減して増設してデュアルローダタイプの処理装置に変更することができ、しかも既設の自動搬送ラインを利用してウエハ搬送の完全自動化を実現することができる処理装置を提供することができる。
以下、図1〜図12に示す実施形態に基づいて本発明を説明する。本実施形態では、処理装置として検査装置を例に挙げて説明する。この検査装置は、被処理体の電気的特性を検査する装置である。
第1の実施形態
本実施形態の検査装置10は、例えば図1に示すように、被処理体(例えば、ウエハ)を搬送するローダ室11と、ウエハの電気的特性検査を行うプローバ室12と、を備え、ローダ室11がプローバ室12の側方に配置されている。ローダ室11は、複数のウエハが収納されたカセット(図示せず)を載置する前後2つの第1、第2のロードポート13A、13Bと、第1、第2のロードポート13A、13Bの間に配置されたウエハ搬送装置(図3参照)14と、を備え、制御装置(図示せず)の制御下で駆動するようにしてある。この検査装置10は、例えば図2に示すように、クリーンルーム内に形成された搬送ラインLの両側それぞれに複数ずつ配列されている。本実施形態では、前方に一つのロードポートを有する従来のローダ室を、前後の第1、第2のロードポート13A、13Bを有するローダ室11に変更したもので、フットプリントは既設の検査装置と実質的に同一であり、フットプリントを拡張することなく、更に検査装置10に対応する搬送ラインLを従来のまま使用して、ローダ室11の機能を拡充しウエハのカセット搬送からウエハの検査までの完全自動化を実現することができる。
また、図2に示すように自動搬送装置Vが搬送ラインLを矢印A、Bへ移動し、所定の検査装置10の側方においてカセットアームHを用いて検査装置10のロードポート13に対してカセット(図示せず)を矢印Cで示すように移載することもできるようにしてある。勿論、オペレータが第1、第2のロードポート13A、13Bへカセットを直接移載しても良い。尚、図1において、検査装置10の斜め下方の面が正面である。従って、本実施形態では、ローダ室11はプローバ室12の右側方に配置されている。
前後の第1、第2のロードポート13A、13Bは、互いに同一構成を有し、図3〜図5に示すようにウエハ搬送装置14を挟んで互いに向かい合って配置されている。これらのロードポート13A、13Bは、ウエハ搬送装置14を中心にして左右対称に配置されている。従って、以下では前方(各図では左方)の第1のロードポート13Aについて説明する。第1のロードポート13Aは、例えば図3〜図5に示すように、基台131と、基台131に設けられ且つカセットを載置するターンテーブル132と、ターンテーブル132を回転させ且つ基台131内に設けられた回転駆動機構(図示せず)と、回転後のカセットからはみ出したウエハをカセット内に押し込む押さえ部材133と、を備え、ターンテーブル132が回転駆動機構を介して90°正逆方向に回転し、カセットの搬出入口をプローバ室12側とウエハ搬送装置14側に向けるようにしてある。
基台131のプローバ室12側には光学センサ(図示せず)がターンテーブル132から離間して設けられ、この光学センサでカセットからはみ出したウエハを検出するようにしてある。光学センサは、ウエハが押さえ部材133でカセット内へ押し込み可能な範囲にあるか否かを検出し、押さえ部材133で押し込めないほどはみ出している場合にはパトライトP(図1参照)等を介して警報を発するようにしてある。
また、図4に示すように、ターンテーブル132にはカセットを固定するロック機構134が設けられ、カセットがターンテーブル132上に載置されると、ロック機構134が作動してカセットをターンテーブル132上に固定する。基台131の上面のウエハ搬送装置14側の側縁部には、プローバ室12側の端部から搬送ラインL側に向けて中央部までスリットSが形成され、このスリットSの両端部には前方(図4では左方)に向けて延びる第1、第2の短いスリット(以下、単に「短スリット」と称す。)S1、S2がそれぞれ形成されている。押さえ部材133は、第1の短スリットS1と第2の短スリットS2との間でスリットSを通って往復移動するように立設されている。この押さえ部材133は、第1の短スリットS1から第2の短スリットS2まで移動した後、第2の短スリットS2をカセットに向けて移動することで、カセットから部分的にはみ出したウエハをカセット内へ押し込み、カセット内の本来の位置へ戻すようにしてある。更に、押さえ部材133は、カセットがターンテーブル132を介して回転して搬出入口をウエハ搬送装置14側に向けた時に、ウエハをカセット内に押し込むように自動的に駆動する。
また、図3、図5に示すように、第1のロードポート13Aの下方にはバッファテーブル15とウエハテーブル16が上下に配置され、これら両者15、16は支持体17によって支持されている。バッファテーブル15は、例えばプローブカードの針先研磨用ウエハ等の基板を収納するテーブルであり、ウエハテーブル16は、検査済みのウエハの確認のため、検査済みのウエハを装置外へ取り出すための引き出し可能なテーブルである。バッファテーブル15は、正面から見て左右両側の内壁面に複数種(例えば、200mmφ、300mmφ)のサイズの針先研磨用ウエハを保持するスロットが上下に形成され、これらのスロットを介してサイズの異なる針先研磨ウエハ等を収納するようになっている。
また、図5に示すように、第2のロードポート13Bの下方にはウエハのプリアライメントを行うサブチャック18とウエハの識別情報を読み取る情報読取装置19が設けられ、これら両者18、19はいずれも支持体20によって支持されている。情報読取装置19としては、例えば光学的文字読取装置(OCR)やバーコードリーダ等があり、本実施形態ではOCRが設置されている。従って、以下ではOCR19として説明する。
ウエハ搬送装置14は、図3〜図7に示すように、ウエハを搬送する搬送アーム141と、搬送アーム141を前後方向に移動させるモータと無端状ベルトからなる後述の直進駆動機構142と、これら両者が設けられた円形状の回転基板143と、この回転基板143の下面中心に連結され且つ回転基板143を介して搬送アーム141を正逆方向へ回転させる回転駆動機構144と、これらを支持する基台145(図6参照)と、基台145を介して搬送アーム141を昇降させる二種類の第1、第2の昇降駆動機構146、147と、を備えている。また、図4、図5、図6に示すように、回転基板143の先端部には左右一対のマッピングセンサ148が搬送アーム141の前方でそのやや下方に配置されて、シリンダ機構を主体とする直進駆動機構148Aによって前後方向に移動可能に設けられ、これらのマッピングセンサ148でカセット内のウエハを搬出する前にウエハの収納状態(ウエハの枚数等)を検出するようにしてある。
搬送アーム141は、図5〜図7に示すように、上下に配置された第1、第2のアーム141A、141Bと、第1、第2のアーム141A、141Bをそれぞれの基端部で上下に所定の隙間を空けて保持する二つの保持体141Cと、を有し、これらの保持体141Cを介して直進駆動機構142に連結されている。直進駆動機構142は、例えば図7に示すように基板上に配置され且つ保持体141Cに連結された無端状ベルト142Aと、無端状ベルト142Aが掛け回された前後のプーリ142Bと、搬送アーム141を前後方向に移動案内するガイドレール(図示せず)と、後方のプーリ142Bに連結されたモータ142Cと、を有し、モータ142Cの駆動力を得て搬送アーム141がガイドレールに従って前後に直進移動するようにしてある。
また、回転駆動機構144は、図5、図6に示すように、回転基板143の下面の中心から垂下する回転軸144Aと、回転軸144Aに無端状ベルト144Bを介して連結され且つ基台145上に固定されたモータ144Cと、を有し、モータ144Cが正逆方向に回転して回転基板143上の搬送アーム141を第1、第2のロードポート13A、13B側あるいはプローバ室12側に向けるようにしてある。この回転軸144Aは、基台145において回転自在に軸支されている。
搬送アーム141の昇降駆動機構は、例えば図6、図8に示すように、二種類の第1、第2の昇降駆動機構146、147を備え、基台145上の搬送アーム141を異なった動きで昇降させるように構成されている。
第1の昇降駆動機構146は、図6、図8に示すように、ローダ室11の底面に固定された第1のガイドプレート146Aと、第1のガイドプレート146Aの左右両側に配置され且つ先端部が第1の連結部材146Bを介してシリンダ本体が連結された左右一対のシリンダ機構146Cと、シリンダ機構146Cのロッドに第2の連結部材146Dを介してそれぞれ連結された第2のガイドプレート146Eと、を備え、シリンダ機構146Cのロッドの伸縮により第2のガイドプレート146Eが第1のガイドプレート146Aに沿って昇降するようにしてある。尚、第2のガイドプレート146Eは、その係合部材146Fが第1のガイドプレート146Aのガイドレール146Gと係合している。
第2の昇降駆動機構147は、図6、図8に示すように、第2のガイドプレート146Eの前面に配置されたボールねじ147Aと、ボールねじ147Aと螺合するナット部材を内蔵する昇降体147Bと、昇降体147Bの下方でボールねじ147Aを正逆方向に回転させるモータ(図示せず)と、備え、ボールねじ147Aの正逆方向の回転で昇降体147Bが第2のガイドプレート146Eに沿って昇降するようにしてある。昇降体147Bは、その係合部材147Cが第2のガイドプレート146Eのガイドレール147Dと係合している。また、昇降体147Bは、搬送アーム141等を支持する基台145(図6参照)と一体化し、搬送アーム141を昇降させるようにしてある。
第1の昇降駆動機構146は、シリンダ機構146Cが駆動することで、その最下降端位置と第1、第2のロードポート13A、13Bの下端位置との間でウエハ搬送装置141を第2の昇降駆動機構147と一緒に一気に昇降させる。また、第2の昇降駆動機構147は、モータが駆動することで、その下端位置で第2のロードポート13Bの下方でウエハのプリアライメントを行う時などにウエハ搬送装置141を小刻みに昇降させ、あるいは第1、第2のロードポート13A、13Bにおいてカセット内の任意のウエハを一枚ずつ取り出せるようにウエハ搬送装置141を小刻みに昇降させる。
次に、動作について説明する。まず、例えば25枚のウエハが収納されたカセットを搭載した自動搬送車Vが搬送ラインLを移動し、所定の検査装置10の第1のロードポート13Aと対峙した後、自動搬送車VのカセットアームHが駆動してカセットをロードポート13Aのターンテーブル132上へ移載する。この時カセットの搬出入口はプローバ室12側を向いている。自動搬送車Vは、カセットを移載した後、次のカセットを搬送する工程へ移行する。
自動搬送車Vからターンテーブル132上へカセットを移載する時に、慣性力によってウエハがカセット内からはみ出すことがある。そこで、ロードポート13Aでは光学センサが働き、カセットからはみ出したウエハが許容範囲内であるか否かを検出する。光学センサは、ウエハが許容範囲以上にはみ出していると判断すると、パトライトPを点滅させるなどして警報を発し、その旨をオペレータに知らせる。オペレータは、この警報に基づいてウエハをカセット内の本体に位置に押し込む。光学センサがウエハのはみ出しが許容範囲内と判断すると、ターンテーブル132の回転駆動機構が駆動して、ターンテーブル132を時計方向へ90°回転させ、カセットの搬出入口をウエハ搬送装置14側に向ける。
カセットの搬出入口がウエハ搬送装置14側に向く際に、カセットの回転でウエハがカセット内から部分的にはみ出すことがある。そのため、カセットの搬出入口がウエハ搬送装置14側を向いた時に、押さえ部材133が駆動し、第1の短スリットS1からスリットSを経由し、第2の短スリットS2をカセット側まで移動してウエハをカセット内へ押し込む。その後、押さえ部材133は逆の経路を辿って元の第1の短スリットS1へ戻る。
押さえ部材133が元の位置に戻ると、ウエハ搬送装置14が駆動する。この際、まず第1の昇降駆動機構146が駆動し、第2のガイドプレート146Eが第1のガイドプレート146Aのガイドレール146Gに従って下降端から上昇端まで上昇し、第1のロードポート13A上のカセット内の最下段のウエハを引き出せる位置に到達する。次いで、第2の昇降駆動機構147が駆動してボールねじ147Aが回転し、昇降体147Bがナット部材を介して基台145と一緒に上昇する。この結果、搬送アーム141がカセットの下端から上端まで上昇する。この間にマッピングセンサ148でカセット内のウエハの収納状態を検出する。その後、第2の昇降駆動機構147のモータが逆方向に回転し、ボールねじ147Aを介して搬送アーム141が下降し、カセット内から所定のウエハを取り出す位置へ移動する。尚、マッピングセンサ148は、カセットの下端から上端へ移動する時にウエハを検出し、あるいはカセットを上下両端の間を往復する時にウエハを二回検出するようにしても良い。
然る後、直進駆動機構142のモータ142Cが駆動し、無端状ベルト142Aを介して保持体141Cによって保持された搬送アーム141を駆動させる。搬送アーム141は後端から前進し、第1のロードポート13A上のカセット内に進出し、例えば第1のアーム141Aが所望のウエハの下側に位置する。この時、第2の昇降駆動機構147が駆動して搬送アーム141を僅かに上昇させて第1のアーム141Aでウエハを吸着保持する。この際、ウエハは押さえ部材133によって本来の位置に収納されているため、第1の搬送アーム141Aによるウエハの取りこぼしがない。その後、搬送アーム141が後端まで戻り、第1のアーム141Aでウエハをカセットから搬出する。
次いで、第1の昇降駆動機構146が駆動し、シリンダ機構146Cのロッドが縮み、搬送アーム141が第1、第2のロードポート13A、13Bの間を下降する。次いで、回転駆動機構144のモータ144Cが駆動し、無端状ベルト144B及び回転軸144Aを介して回転基板143を180°回転させ、搬送アーム141の先端を第2のロードポート13B側に向ける。引き続き、直進駆動機構142のモータ142Cが駆動して無端状ベルト142Aを介して保持体141Cによって保持された搬送アーム141が第2のローダポート13Bの下方に配置されたサブチャック18に向けて進出する。この時、第2の昇降駆動機構147のボールねじ147Aが正逆方向に駆動し、搬送アーム141が昇降し、第1のアーム141Aで保持されているウエハの識別情報をOCR19で読み取る。その後、第1のアーム141Aからサブチャック18上にウエハを載置する。そして、サブチャック18が回転し、ウエハをオリエンテーションフラット等に基づいてプリアライメントを行う。その後、第2の昇降駆動機構147のボールねじ147Aが回転してウエハを第1のアーム141Aで吸着保持してサブチャック18から持ち上げた後、直進駆動機構142を介して搬送アーム141をサブチャック18から回転基板143上の後端まで後退させる。
搬送アーム141が回転基板143上の後端まで戻ると、回転駆動機構144を介して反時計方向へ90°回転して搬送アーム141の先端をプローバ室12側に向ける。その後、搬送アーム141が直進駆動機構142を介してプローバ室12内のウエハチャック(図示せず)上へ進出し、第2の昇降駆動機構147を介して搬送アーム141を昇降させて第1のアーム141Aからウエハチャックに未処理のウエハを引き渡した後、搬送アーム141が直進駆動機構142を介して後端まで戻ってプローバ室12から後退する。
その後、プローバ室12内での検査を終えると、搬送アーム141が直進駆動機構142を介してプローバ室12内へ進出し、第2の昇降駆動機構147を介して処理済みのウエハを第2のアーム141Bで受け取る。その後、搬送アーム141は、プローバ室12から回転基板143上の後端まで戻った後、搬送アーム141が回転駆動機構144を介して反時計方向へ90°回転し、搬送アーム141の先端を第1のロードポート13A側に向ける。そして、第1、第2の昇降駆動機構146、147を介して上昇した後、搬送アーム141が直進駆動機構142を介してカセット内へ進出し、第2のアーム141Bからカセット内の元の場所へ処理済みのウエハを戻す。搬送アーム141は直進駆動機構142を介してカセットから後端まで戻る。そして、第2の昇降駆動機構147が駆動して次のウエハ位置まで搬送アーム141を昇降させ、次のウエハを取り出し、上述した一連の動作を繰り返し、カセット内の全てのウエハの電気的特性検査を行う。
また、カセット内のウエハを処理する間に、自動搬送車Vがカセットを搬送し、空いている第2のロードポート13Bへカセットを移載する。そして、第1のロードポート13A上のカセット内の全てのウエハについての電気的特性検査が終了すると、ターンテーブル132が反時計方向へ90°回転し、カセットの搬出入口をプローバ室12側に向ける。すると、既に待機している自動搬送車VのカセットアームHが駆動してロードポート13上のカセットを自動搬送車V上に受け取って、次工程へ搬送する。この間に、ローダ室11及びプローバ室12では第2のロードポート13Bにあるウエハを処理する。従って、本実施形態では第1、第2のロードポート13A、13B上のカセットがそれぞれセンダーとレシーバとして機能している。
以上説明したように本実施形態によれば、ローダ室11はプローバ室12の側面に配置されており、しかもローダ室11の前後に第1、第2のロードポート13A、13Bを設けると共に第2のロードポート13Bの下方にサブチャック18を配置し、更に、前後の第1、第2のロードポート13A、13Bの間に回転、昇降可能な搬送アーム141を有するウエハ搬送装置14を設けたため、既設のシングルローダタイプの検査装置のフットプリントを増やすことなく、ロードポートを増設してデュアルローダタイプの検査装置10に変更することができ、しかもこの検査装置10はシングルローダタイプ用の既設の自動搬送ラインLに変更を加えることなく対応することができる。また、サブチャック18を第2のロードポート13Bの下方に設けたため、ローダ室11内にサブチャック固有のスペースを割くことなく、第2のロードポート13Bの下方の空間を有効に利用して、検査装置10の設置スペースの省スペース化を実現することができる。
また、第1、第2ロードポート13A、13Bは、自動搬送装置Vの自動搬送ラインLに沿って配列されているため、検査装置10の正面にオペレータがいて、例えば検査装置10の第1のロードポート13Aに載置されたカセット内のウエハを検査している時でも、オペレータと干渉することなく自動搬送装置Vが第2のロードポート13Bとの間でカセットの受け渡しを行うことができる。
また、第1、第2ロードポート13A、13Bは、自動搬送装置Vの自動搬送ラインLに沿って配列され、また、それぞれのターンテーブル132が回転してカセットをウエハ搬送装置14に対峙させた時、各ターンテーブル132上のカセットがウエハ搬送装置14に対して左右対称で等距離に配置されるようになっているため、カセットに対するウエハ搬送装置14の搬出入動作及び搬出入時間を両カセットの全てのウエハ間で略同一にして、各ロードポート13A、13Bとプローバ室12との間のウエハ搬送のバラツキを抑制することができ、延いては検査装置10内でのウエハ搬送時間を短縮することができる。また、このようにカセットがウエハ搬送装置14を中心に左右対称に配置されているため、カセットからプローバ室12へウエハを搬送する際に両カセット内の全てのウエハ間での検査装置10内の環境(例えば、温度、湿度等)による影響のバラツキを受けることがなく、常に一定の状態でウエハを搬送し検査を高精度に行うことができる。
また、本実施形態によれば、カセットから部分的にはみ出したウエハを検出するセンサを第1、第2のロードポート13A、13Bそれぞれに設けたため、自動搬送車Vから第1、第2のロードポート13A、13Bへカセットを移載した時にカセットからウエハがはみ出していると、センサによってウエハのはみ出しを自動的に検出することができ、ウエハのはみだしによる種々の弊害を防止することができる。
また、カセットからウエハ搬送装置14側へはみ出したウエハをカセット内に押し込む押さえ部材133を第1、第2のロードポート13A、13Bに設けたため、ウエハ搬送装置14によってカセットからウエハを取りこぼすことなく確実に搬出することができる。更に、サブチャック18の近傍にウエハを識別するOCR19を設けたため、第2のロードポート13Bの下方の空間をOCR19の設置空間として有効に利用することができる。
また、ウエハ搬送装置14は、二種類の第1、第2の昇降駆動機構146、147を備えているため、第1、第2の昇降駆動機構146、147の二種類の機能を使い分けて、ウエハを正確且つ確実に昇降させることができる。第1の昇降駆動機構146は、シリンダ機構146Cを備えているため、搬送アーム141を短時間で昇降させることができる。また、第2の昇降駆動機構147は、ボールねじ147A及びその駆動源としてもモータを備えているため、搬送アーム141を小刻みに昇降させることができ、ウエハの搬出入位置などに合わせて高精度に制御することができる。
また、本実施形態によれば、検査装置10の側面において、自動搬送車Vからローダ室11の前後に設けられた第1のロードポート13Aへカセットを移載した後、第1のロードポート13Aにおいてカセットを回転させ、このカセットからプローバ室12へウエハを一枚ずつ搬送する間に第2のロードポート13Bの下方でウエハの位置決めを行い、ウエハの検査を行う間に、自動搬送車Vから第2のロードポート13Bへカセット行うようにしたため、検査装置10へのウエハの投入から検査後のウエハの取り出しまで自動化することができ、しかも検査装置10の第1、第2のロードポート13A、13Bの少なくともいずれか一方には常に処理中のカセットが存在するため、検査時間が高速化しても検査装置10を間断なく稼動させることができ、検査効率を高めることができる。
また、本実施形態では自動搬送車Vを用いてオープンカセットを搬送する場合について説明したが、カセットとしてFOUP(Front Opening Unified Pot)を使用する場合には、必要に応じてオペレータが蓋体で密閉されたFOUPを持って搬送し、オペレータが第1、第2のロードポート13A、13BにFOUPを載置しても良い。この場合には、第3の実施形態でも説明するように、ウエハ押さえ133が不要になり、押さえ部材133に代えてFOUPの蓋体を自動的に開閉するオープナーをロードポートに設けることによって、FOUPに対応させる。
第2の実施形態
本実施形態の検査装置10Aは、例えば図9に示すように、第1のロードポート13Aの下方に更に第3のロードポート13Cが設けられ、上下二段の第1、第3のロードポート13A、13CそれぞれにカセットCを収容できるようになっていること以外は、実質的に第1の実施形態の検査装置10と同様に構成されている。従って、第1の実施形態と同一または相当部分には同一の符号を付して説明する。
即ち、第3のロードポート13Cは、図9に示すように、第1のロードポート13Aの下方に配置され、第1、第2のロードポート13A、13Bと実質的に同一の構造を備えている。ウエハ搬送装置14は、搬送アーム141が第1、第2の昇降駆動機構(図示せず)を介して昇降し、第1のロードポート13Aまたは第3のロードポート13Cと対峙し、それぞれのカセットC内のウエハを搬出入する。第1のロードポート13AのカセットCにおいてウエハを搬出入する場合には、図9に実線で示すように搬送アーム141が第1の昇降機構を介して第1のロードポート13Aと対峙する位置まで上昇した後、第2の昇降駆動機構を介してカセットCの上下両端の間で昇降して第1の実施形態の場合と同様にカセットC内のウエハを搬出入する。また、第3のロードポート13CのカセットCにおいてウエハを搬出入する場合には、第2の昇降駆動機構のみが駆動して、図9に一点鎖線で示すように搬送アーム141が第3のロードポート13Cと対峙し、搬送アーム141が第2の昇降駆動機構を介してカセットCの上下両端の間で昇降してウエハを搬出入する。搬送アーム141は、各カセットC内からウエハを搬出すると、第1の実施形態と同様にウエハを処理室へ搬送し、処理室において所定の処理を終えたウエハを処理室から搬送し、それぞれのカセットC内へ搬入する。
本実施形態によれば、第1の実施形態の場合よりもロードポートが拡張されているため、検査装置10A内にカセットCを1個余分に収容することができ、ウエハの検査時間が短縮しても間断なくウエハを処理することができ、スループットを更に向上させることができる。その他、本実施形態においても第1の実施形態と同様の作用効果を期することができる。
第1、第2の実施形態では、ウエハ搬送装置14の前後にロードポートが配置されている例について説明したが、本発明の処理装置は、例えばウエハ搬送装置の前方にのみ上下二段のロードポートを設けたものであっても良い。この場合には、従来のシングルポートの処理装置と同一のフットプリントであってもロードポートを拡張することができ、ウエハ等の被処理体の処理速度の高速化に対応することができる。また、第2の実施形態では、ウエハ搬送装置の前方に上下二段のロードポートを設けたが、ウエハ搬送装置の後方にも上下二段のロードポートを設けても良い。また、第1のロードポートにカセットの昇降機構を追加しても良く、この場合には搬送アームの昇降ストロークを小さくすることができる。
第3の実施形態
本実施形態の検査装置10Bは、例えば図10及び図11に示すように、第1のロードポート13AがカセットCとしてFOUPを載置する構造になっていること、FOUPの蓋体を自動的に開閉するオープナー21が設けられていること、そして、バッファテーブル15の構造が異なっていること以外は、実質的に第1の実施形態の検査装置10に準じて構成されている。従って、第1の実施形態と同一または相当部分には同一の符号を付して説明し、FOUPをカセットCとして説明する。
本実施形態における第1のロードポート13Aは、図10、図11に示すように、上面に開口部を有する基台131と、基台131の上面と同一平面を形成するように基台131の開口部に設けられたターンテーブル132と、ターンテーブル132上面に設けられ且つカセットCを載置、固定する載置部135と、を備えている。ターンテーブル132は、その下面中央に連結された回転駆動軸132Aを介して回転し、載置部135上のカセットCを回転させる。載置部135にはクランプ機構(図示せず)が取り付けられ、第1のロードポート13Aにアクセスする例えばAGV(Automated Guided Vehicle)やOHT(Overhead Hoist Transport)との間でカセットCの自動受け渡しを行えるようになっている。クランプ機構は、AGVやOHTの動作と同期して作動するようになっている。
ターンテーブル132の中心(回転駆動軸132Aの軸芯)Oは、図11に示すようにオープナー21の幅方向の中心を通る中心線Lから所定寸法dだけ下方へ偏倚して配置されている。また、載置部135は、太線で示す位置でAGVまたはOHTから受け取ったカセット(図示せず)内の太線で示すウエハWの中心Oがターンテーブル132の中心Oから右側へ所定寸法Dだけ偏倚する位置関係になるようにターンテーブル132上に配置されている。ターンテーブル132が回転駆動軸132Aを介して載置部135を図11の太線位置から細線位置まで反時計へ90°だけ矢印で示すように回転させた時点で、細線で示すウエハWの中心Oが中心線L上に達すると共に回転前の位置から所定寸法dだけオープナー21へ接近し、載置部135上のカセットCがオープナー21と対峙するようになっている。これにより、カセットCは、ターンテーブル132を介して回転前の状態より所定寸法dだけオープナー21へ接近し、カセットCからオープナー21までの移動距離を所定寸法dだけ節約でき、延いてはその分だけフットプリントを節約することができる。
また図示してないが、載置部135は、ガイドレール等を含む直進駆動機構を介してターンテーブル132上で前後方向へ移動できるように構成されている。そして、載置部135上のカセットCの蓋体が図10に示すようにオープナー21と対峙した時に、同図に矢印で示すように載置部135は直進駆動機構を介してオープナー21に向けて直進し、蓋体をオープナー21と自動的に結合させる。この状態で、オープナー21はカセットCの蓋体を自動的に取り外して下方へ搬送することによって、カセットCの搬出入口を開放し、ウエハ搬送装置14によってウエハWの搬出入に備える。
また、第1のロードポート13Aの下方には図12の(a)に示すバッファテーブル15及びウエハテーブル16が第1の実施形態に準じて上下に配置されている。同図の(a)に示すようにバッファテーブル15には同一口径(例えば、300mmφ)の針先研磨用ウエハWやウエハWを保持するスロット151が上下方向に複数段に渡って互いに等間隔を空けて形成されている。このように同一口径の針先研磨用ウエハWやウエハを収納するようにしたため、限られたスペースであっても同図の(a)に示すように複数段のスロット151を設けることができる。これによってウエハサイズが大きくなってチップ数が著しく増加することによってプローブカードの針先研磨の研磨回数が増えても、複数枚の針先研磨用ウエハWをバッファテーブル15内に収納しておくことで研磨回数の増加に対応して複数枚の針先研磨用ウエハWを連続的に使用することができる。
ところが、従来のバッファテーブルは勿論のこと、第1の実施形態のバッファテーブルでは、口径の異なる針先研磨用ウエハを収納していたため、同一サイズの針先研磨用ウエハを収納することができず、場合によっては一旦装置を止めて針先研磨用ウエハを交換する必要があり、スループットの低下要因になっていた。
また、図12の(b)に示すようにバッファテーブル15の各スロット151は、それぞれ上下の棚151A、151Bによって形成されている。各スロット151にはそれぞれ針先研磨用ウエハW等の存否を検出する光学センサ152がそれぞれ設けられ、これらの光学センサ152によって各スロット151に収納されている針先研磨用ウエハWを個別に確認することができる。光学センサ152は、発光素子152Aと受光素子152Bとからなり、それぞれの配線152C、152Cを介して配線基板153に接続されている。下側の棚151Aには発光素子152Aを収納する空間151Cが形成され、上側の棚151Bには受光素子152Bを収納する空間152Dが形成されている。そして、各棚151Cには発光素子152Aの光線が通過する孔151Eがそれぞれ形成されている。各スロット151の光学センサ152はそれぞれ一つおきにスロット151の前後方向に互い違いに配置され、隣り合う上下の光学センサ152が重ならないようになっている。
これにより、一つのスロット151における針先研磨用ウエハWの存否はその段の光学センサ152によって検出し、それより上段のスロット151の針先研磨用ウエハWの存否を検出しないようにしてある。つまり、上下の光学センサ151の光線は互いに干渉しないようになっている。このように各スロット151に設けられた光学センサ152によってそれぞれのスロット151の針先用研磨ウエハW等を確実に検出し、そのスロット151で保持されているウエハの種類をも特定できるようになっている。
以上説明したように本実施形態によれば、第1のロードポート13Aは、カセットCを載置する載置部135と、この載置部135を回転させるターンテーブル132と、を有し、カセットC内のウエハWの中心Oがターンテーブル132の中心Oから所定寸法dでだけ偏倚し、載置部135を偏心回転させるため、ターンテーブル132がAGVまたはOHTから受け取ったカセットCを偏心回転させると、カセットCが所定寸法dだけオープナー21へ接近してオープナー21と対峙し、カセットCからオープナー21までの移動距離を所定寸法dだけ節約でき、延いてはその分だけフットプリントを節約することができる。
また、本実施形態によれば、第1のロードポート13Aの下方に、同一サイズ(例えば、300mmφ)の針先研磨用ウエハWを保持するスロット151を上下方向に複数段有するバッファテーブル15を設けたため、同一サイズの針先研磨用ウエハWを複数枚収納することができ、300mmφのウエハの検査チップ数が著しく増えて、プローブカードの針先研磨の回数が増えても複数枚の針先研磨用ウエハWで連続的に研磨することができ、検査のスループットを向上させることができる。また、バッファテーブル15の各スロット151は、針先研磨用ウエハW等の存否を検出する光学センサ152を有するため、各スロット151における針先研磨用ウエハWの存否を確認することができ、延いては各スロット151とそれぞれの光学センサ152との対応関係を決めておくことで、各スロット151に収納されている針先研磨用ウエハWの種類を特定することができる。その他、本実施形態においても他、第1の実施形態と同様の作用効果を期することができる。
第4の実施形態
本実施形態の検査装置は、ウエハ搬送装置とサブチャック及びOCRが一体化していること以外は実質的に第1の実施形態と同様に構成されている。第1の実施形態と同一または相当部分には同一の符号を付して本実施形態の特徴について説明する。
本実施形態におけるウエハ搬送装置14Aの場合には、例えば図13に示すように、回転基板143に位置決め機構としてのサブチャック18が設けられている。このサブチャック18は、昇降、回転可能に構成されており、カセットからウエハW(同図では一点鎖線で示してある)を搬出して後退する途中に設けられている。また、サブチャック18の側方には情報読取装置としてのOCR19が設けられている。従って、搬送アーム141がカセットと対峙し、カセットから所定のウエハWを搬出して回転基板143上へ後退する途中でサブチャック18がウエハWを受け取る。そして、サブチャック18が同図に矢印θ方向に回転する間にOCR19でウエハWの識別情報を読み取った後、プリアライメントを行う。プリアライメント後には、第1の実施形態と同様に搬送アーム141がプローバ室のメインチャックへウエハWを引き渡す。つまり、第1の実施形態では搬送アーム141がカセットからウエハWを搬出した後、第2のローダ室側のサブチャック及びOCRまでウエハWを搬送する必要があったが、本実施形態ではウエハ搬送装置14AにおいてプリアライメントとウエハWの識別情報を読み取ることができる。
従って、本実施形態によれば、ウエハ搬送装置14Aがサブチャック18及びOCR19を有するため、カセットから搬出しプローバ室への引渡しまでの時間を短縮することができる。その他、第1の実施形態と同様の作用効果を期することができる。
第5の実施形態
本実施形態の検査装置は、ウエハ搬送装置の搬送アームに代えて多関節ロボットを設けた以外は実質的に第4の実施形態に準じて構成されている。従って、本実施形態でもウエハ搬送装置及びサブチャックについて説明する。
本実施形態におけるウエハ搬送装置14Bは、例えば図14に示すように、ウエハWを搬送する多関節ロボット149と、多関節ロボット149を支持する基台145(図6参照)と、基台145上に設けられたサブチャック18と、サブチャック18の近傍に設けられたOCR19と、を有している。
多関節ロボット149は、同図に示すように複数のアーム149Aと、これらのアーム149Aを互いに連結する関節149Bと、これらのアーム149Aの先端に連結されたハンド149Cと、これらのアーム149Aの基端部に連結された回転駆動部149Dと、有している。複数のアーム149Aは基端部を中心にして正逆方向に回転し、ウエハWの搬送方向を変えるように構成されている。複数のアーム149Aは、それぞれを連結する関節149Bの働きで屈伸し、複数のアーム149A及びハンド149Cが真っ直ぐ伸びた時にハンド149Aで保持するウエハWをカセットに対して搬出入し、プローバ室のメインチャックとの間で授受するように構成されている。尚、多関節ロボット149としては従来公知の多関節ロボットを使用することができる。
従って、本実施形態においても第4の実施形態と同様にウエハ搬送装置14BにおいてウエハWのプリアライメント及びウエハWの識別を行うことができる他、第1の実施形態と同様の作用効果を期することができる。
また、第1〜第5の実施形態では、第1、第2のロードポートに載置されるカセットは、それぞれセンダーとレシーバとして機能している。しかし、第1のロードポートのカセットをセンダー専用とし、第2のロードポートのカセットをレシーバ専用として使用することもでき、また、第1、第2のロードポートのカセットをセンダーとレシーバを適宜切り換えて使用することもできる。
尚、上記実施形態では検査装置を例に挙げて説明したが、被処理体に所定の処理を施す処理装置に対しても適用することができる。従って、本発明は上記実施形態に何等制限されるものではなく、必要に応じて各構成要素を適宜設計変更することができる。
本発明は、半導体製造工場のクリーンルーム内に配置された各種の処理装置に広く利用することができる。
本発明の処理装置の一実施形態である検査装置を示す斜視図である。 図1に示す検査装置のクリーンルーム内でのレイアウトを示す平面図である。 図1に示す検査装置のローダ室内部を示す斜視図である。 図3に示すローダ室を示す平面図である。 図3に示すローダ室を示す側面図である。 図3に示すウエハ搬送装置の直進駆動機構を示す側面図である。 図5に示すウエハ搬送装置を示す斜視図である。 図7に示すウエハ搬送装置の昇降駆動機構を示す斜視図である。 図1に示す検査装置の変形例の要部を示す側面図である。 本発明の処理装置の他の実施形態のローダ室の要部を示す斜視図である。 本発明の処理装置の更に他の実施形態に用いられるウエハ搬送装置を示す平面図である。 (a)、(b)はそれぞれ図10に示すローダ室に用いられるバッファテーブル及びウエハテーブルを示す図で、(a)はその正面図、(b)はバッファテーブルの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の処理装置の更に他の実施形態の要部を示す平面図である。 本発明の処理装置の更に他の実施形態の要部を示す平面図である。 (a)は従来の検査装置の構成を示す平面図、(b)は従来の検査装置にロードポートを追加した平面図である。
符号の説明
10 検査装置(処理装置)
11 ローダ室
12 プローバ室(処理室)
13A、13B、13C ロードポート
14、14A、14B ウエハ搬送装置(搬送装置)
15 バッファテーブル(収納体)
18 サブチャック(位置決め機構)
19 OCR(識別装置)
21 オープナー(開閉機構)
133 押さえ部材
132 ターンテーブル(回転体)
132A 回転駆動軸
135 載置部
141 搬送アーム
146 第1の昇降駆動機構
147 第2の昇降駆動機構
149 多関節ロボット
151 スロット(保持部)
152 光学センサ(センサ)
C カセット
W ウエハ(被処理体)
V 自動搬送車

Claims (9)

  1. 被処理体に所定の処理を施す処理室と、この処理室に隣接して配置されたローダ室を備え、且つ、上記ローダ室が上記被処理体を複数収納する蓋付きの筐体を搬送する自動搬送装置の搬送経路に隣接して配置された処理装置であって、上記ローダ室は、上記筐体を載置し且つ上記ローダ室において上記処理室に沿って互いに離間して配置された2つのロードポートと、これらのロードポートの間に配置され且つこれらのロードポートと上記処理室との間で上記被処理体を搬送する搬送装置とを備え、上記各ロードポートは、それぞれ上記自動搬送装置との間で上記筐体の受け渡すように構成されており、また、上記搬送装置は、上記被処理体の位置決めを行う位置決め機構を有し、且つ、上記各ロードポートは、それぞれ上記筐体の方向を転換する方向転換機構と、これらの方向転換機構を介して上記搬送装置と対峙する上記筐体の蓋体を開閉する開閉機構とを有し、更に、上記方向転換機構は、上記筐体を載置する載置部と、この載置部を回転させる回転体とを有し、上記載置部は、これに載置された上記筐体内の上記被処理体の中心が上記回転体の中心から所定寸法だけ偏倚して配置されるように上記回転体に設けられており、上記回転体により上記載置部が偏心回転して上記所定寸法だけ上記開閉機構による開閉位置へ接近して上記開閉機構と対峙することを特徴とする処理装置。
  2. 上記搬送装置は、上記位置決め機構の側方設けられた上記被処理体を識別する識別装置を有することを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  3. 上記搬送装置は、二種類の第1、第2の昇降駆動機構を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の処理装置。
  4. 上記第1の昇降駆動機構はエアシリンダを有し、上記第2の昇降駆動機構はモータを備えたことを特徴とする請求項3に記載の処理装置。
  5. 上記2つのロードポートのうちの、いずれか一方のロードポートの下方に、同一サイズの基板を保持する保持部を上下方向に複数段有する収容体が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の処理装置。
  6. 上記保持部は、上記基板の存否を検出するセンサを有することを特徴とする請求項5に記載の処理装置。
  7. 上記搬送装置は、多関節ロボットを主体に構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の処理装置。
  8. 上記各ロードポートに載置された筐体それぞれは、センダーとレシーバを兼ねていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の処理装置。
  9. 上記各ロードポートに載置された筐体それぞれは、センダーとレシーバを切り換え可能になっていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の処理装置。
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