JPH10308355A - 半導体基板の製造方法 - Google Patents
半導体基板の製造方法Info
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- JPH10308355A JPH10308355A JP11922897A JP11922897A JPH10308355A JP H10308355 A JPH10308355 A JP H10308355A JP 11922897 A JP11922897 A JP 11922897A JP 11922897 A JP11922897 A JP 11922897A JP H10308355 A JPH10308355 A JP H10308355A
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Abstract
や汚染の少ない品質の良いSOI基板を得ることができ
るようにする。 【解決手段】 (a)単結晶シリコン基板14の表面に
水素イオンを注入して表層近傍にイオン注入層15を形
成する。(b)単結晶シリコン基板14の表層部分14
aを種としてMBE法によりダメージや汚染のない単結
晶シリコン膜13を形成する。(c)シリコン基板14
のシリコン膜13側をベースシリコン基板12の酸化膜
12aを形成した面側に対向させて貼り合わせる。この
後、熱処理でイオン注入層15部分から剥離し、表層部
分14aを研磨により除去してシリコン膜13を露出さ
せ、これによりSOI基板11を得る。ダメージを受け
た表層部分14aを用いない素子形成用の単結晶シリコ
ン膜13が得られ、単結晶シリコン基板14は、ごく表
層部のみを消費するのでリサイクルできる。
Description
縁膜を介して素子形成用の半導体層を設けてなる半導体
基板の製造方法に関する。
て素子形成用の単結晶の半導体層を形成してなる半導体
基板としては、例えば、半導体層としてシリコン単結晶
を設ける構成のSOI(Silicon On Insulator)基板が
ある。これは、基板となるシリコン基板上に酸化膜が形
成され、その上にシリコン単結晶膜が形成された構造を
有するもので、このような半導体基板を用いることによ
り、基板との絶縁分離工程を別途に実施する必要がなく
なり、分離性能が良く、高い集積度でシリコン単結晶膜
に素子を形成して集積回路を作り込むことができるもの
である。
ン単結晶膜の製造方法としては、従来より種々の方法が
あるが、その中で以下の3段階の工程を経て製造するよ
うにした半導体薄膜製造技術が特開平5−211128
に開示されている。以下に、その製造方法について図4
を用いて説明する。
水素ガスもしくは希ガスをイオン化して所定の注入エネ
ルギで加速して注入することにより(図4(a)参
照)、半導体基板1の表面から所定深さに注入イオンが
分布するようにしてイオン注入領域2を形成する。次
に、第2段階として、この半導体基板1のイオン注入を
した側の面1aに、少なくとも1つの剛性材料から形成
されたベース基板3を貼り合わせ法などにより結合させ
る(同図(b)参照)。この場合のベース基板3は半導
体製の基板を用いることが可能で最終的にSOI基板を
形成させるという点では、酸化膜のような絶縁膜4を成
膜させた状態としておくことが望ましい。
びベース基板4を結合させた状態で熱処理を施すことに
より、イオン注入領域2に形成されるマイクロボイド
(微小気泡)部分Pを境界として半導体基板1と薄膜部
分が分離するように剥離し、ベース基板3上に絶縁膜4
を介してシリコン単結晶膜5が接着された構造のSOI
基板6が形成される(同図(c)参照)。
度の凹凸が存在するため、この剥離面Pに研磨処理およ
びエッチング処理などを施してシリコン単結晶膜5を平
坦に仕上げると共に所定膜厚(例えば0.1μm)に調
整してSOI基板6として形成されるものである(同図
(d)参照)。
入工程において半導体基板1の表面にダメージが発生し
たり、ノックオン現象による酸素や重金属の混入が発生
するので、このイオン注入工程を経てイオン注入層2の
部分で剥離してその上部に形成されている部分をシリコ
ン単結晶膜5として利用する場合に、素子形成用の単結
晶膜としての結晶品質が劣化するという不具合がある。
で、その目的は、イオン注入による剥離用欠陥層を形成
して剥離することにより半導体基板を製造する場合にお
いても、素子形成用の半導体層としてイオン注入による
ダメージを受けない良好な結晶品質の半導体層を得るこ
とができる半導体基板の製造方法を提供することにあ
る。
ば、イオン注入工程(P1)を実施して半導体層用基板
(14)にイオン注入層(15)を形成すると、イオン
注入層(15)よりも表面側に位置する部分は注入イオ
ンが通過するときに受けたダメージやノックオン現象に
より酸素や重金属が混入しているが、続く半導体層形成
工程(P2)にてそのダメージを受けた層の上に単結晶
の半導体層(13)を積層形成するので、ダメージがな
くしかも酸素や重金属の混入していない品質の良好な半
導体層(13)を設けることができる。また、このと
き、半導体層(13)の形成に際しては、注入したイオ
ンが脱離する温度よりも低い温度で行なうので、イオン
注入層(15)に悪影響を与えることがない。
3)を形成した状態で、貼り合わせ工程(P3)にて、
この面に支持基板(12)を貼り合わせると共に、剥離
工程(P4)にてイオン注入層(15)部分を剥離用欠
陥層として剥離する。これにより、素子形成用の半導体
層としてダメージを受けない状態で単結晶の半導体層
(13)を設けた半導体基板(11)を得ることができ
る。
(P5)で、研磨処理によりダメージを受けた層を除去
するので、半導体基板(11)として素子形成用の半導
体層(13)を品質の良いものとすることができる。ま
た、請求項3の発明によれば、剥離層研磨工程(P5)
にて、単結晶の半導体層(13)を露出するように研磨
するので、半導体基板(11)として素子形成用の半導
体層(13)を品質の良いものとすることができる。
れば、半導体層形成工程(P2)で、エピタキシャル成
長法により成膜したエピタキシャル層を前記半導体層
(13)として設けるので、結晶性の良好な半導体基板
(11)を得ることができる。また、請求項5の発明で
はエピタキシャル層をMBE法で形成し、請求項6の発
明ではエピタキシャル層をCVD法で形成するので、そ
のときの成膜温度を注入イオンの脱離温度よりも低く設
定することができ、良質な単結晶の半導体層(13)を
形成することができる。
2)として、シリコン基板(12)に酸化膜(12a)
を形成したものを用いるので、半導体層(13)として
シリコンを用いる場合には熱膨張係数が同じで熱的特性
が良く、しかも素子形成上での取り扱いについても通常
のシリコンウエハを用いる場合と同様にすることができ
る。また、支持基板(12)としては、半導体層(1
3)を酸化膜(12a)を介して支持する剛性を有する
ことで十分機能を果すことができるので、高い結晶性を
有する高価なものを用いる必要がない。
(14)は、前記剥離工程(P4)にて剥離されて前記
半導体基板(11)として使用されない側の部分につい
て、前記剥離面を研磨処理により仕上げて新たな半導体
層用基板(14)として利用するので、半導体層用基板
(14)は、剥離されたごく薄い層の分だけ厚さが薄く
なるが、強度的に耐える厚さ寸法まで何度も繰り返し利
用することができるので、総じてコストを低減すること
ができるようになる。
て図面を参照しながら説明する。図2(b)は本発明で
いうところの半導体基板であるSOI基板11を模式的
断面で示すもので、その構造は、支持基板としてのベー
スシリコン基板12上に素子形成用の半導体層としての
単結晶シリコン膜13が設けられたもので、この場合に
おけるベースシリコン基板12には絶縁膜としてのシリ
コン酸化膜12aが形成されており、これによって、S
OI(Silicon On Insulator)構造として形成されたも
のである。また、単結晶シリコン膜13は、後述するよ
うに、下地となる単結晶シリコン層にエピタキシャル成
長法により形成されたエピタキシャル層からなるもの
で、ダメージを受けていない品質の良い単結晶シリコン
層として形成されている。
後、素子形成工程を経て単結晶シリコン膜13に各種素
子が形成され、全体としてベースシリコン基板12とは
絶縁された状態で回路を形成することができ、電気的特
性に優れたものを得ることができる。また、このように
SOI構造となっていることから、素子形成工程に先だ
って、素子形成領域を設けるための絶縁分離拡散などの
時間を要する加工工程が不要となる。
る方法について説明する。図3はSOI基板11を製造
する場合の全体の工程の流れを概略的に示しており、ま
ず、イオン注入工程P1にて半導体層用基板である単結
晶シリコン基板14の一方の面に水素イオンH+(プロ
トン)を所定の加速エネルギーで注入し、表面からごく
浅い深さ(例えば、0.1μm以下)にイオン注入層1
5を形成する。なお、使用する単結晶シリコン基板14
は、次工程P2で形成する単結晶シリコン膜13の品質
を考慮して、所定レベルの結晶性が確保されているもの
を用いる。
シリコン基板14の断面を模式的に示すもので、この単
結晶シリコン基板14の表面にイオン注入を行なった状
態を示している。上述の場合、単結晶シリコン基板14
の表面には、あらかじめ酸化膜(12a)を形成した状
態でイオン注入を行なって、イオン注入による汚染を防
止するようにすることがより好ましい。
リコン基板14の表面に単結晶シリコン膜13を形成す
る。この場合、膜の形成方法としては、例えばMBE
(Molecular Beam Epitaxy;分子線エピタキシャル)法
により形成する(図1(b)参照)。このときの成膜温
度は500℃以下で例えば400℃程度であり、これ
は、イオン注入工程P1において注入した水素イオンが
脱離する温度つまり脱離温度よりも低く設定されてい
る。
用いることにより、注入した水素イオンを脱離させるこ
となく単結晶シリコン膜を半導体層13として形成する
ことができるのである。また、単結晶シリコン膜13と
なるエピタキシャル層形成に先だって、基板表面処理と
してウエットエッチング処理によりイオン注入時の汚染
を防ぐためのシリコン酸化膜(図示せず)を除去する。
によりエピタキシャル層である単結晶シリコン膜13を
形成することもできる。この場合には、CVD装置とし
ては、単結晶シリコン基板14のエピタキシャル層を形
成する面を内部にローディングした状態でクリーニング
する機能を持ったものを用い、原料ガスとしては、例え
ばジシランやジクロルシランなどを用いる。
よりダメージを受けた単結晶シリコン基板14の表層部
分(ダメージ層)14aを結晶格子のソースとしてエピ
タキシャル成長を行なうが、このとき表層部分14aに
受けているダメージとしては、格子の点欠陥が主となる
もので、これは直接にはエピタキシャル層の結晶性を低
下させるものではない。つまり、エピタキシャル成長す
る場合に、単結晶シリコン膜13の結晶の品質を左右す
る転位(ディスロケーション)などは、単結晶シリコン
基板14のもともとの品質に起因しているので、その品
質をある程度の水準以上のものを用いることで、エピタ
キシャル成長により得られる単結晶シリコン膜13も良
質のものとすることができる。
シリコン基板14の単結晶シリコン膜13側の面とベー
スシリコン基板12とを前処理により洗浄を行なった状
態で貼り合わせを行ない、例えば500℃程度の温度で
熱処理を行なう(図1(c)参照)。このとき、貼り合
わせを行なうベースシリコン基板12は、貼り合わせる
面側にあらかじめ絶縁膜としてのシリコン酸化膜12a
を形成しておく。
酸(H2SO4)と過酸化水素水(H2O2)の混合液
(H2SO4:H2O2=4:1)による洗浄及び純水
洗浄を順次施した後、スピン乾燥で基板表面に吸着する
水分量を制御して、単結晶シリコン基板14とベースシ
リコン基板12との貼り合わせ面を密着させる。これに
より、2枚のシリコン基板14,12はそれぞれの表面
に形成されたシラノール基、及び表面に吸着した水分子
の水素結合によって接着される。
行なうことによりイオン注入層14を剥離用欠陥層とし
て剥離を行なう。このときの熱処理は、貼り合わせた基
板14,12の接合強度を高めると共に、剥離を行なう
ためのもので、好ましくは、1100℃以上で、より好
ましくは1150℃程度で60分程度行なう。これによ
り、ベースシリコン基板12との接合とイオン注入領域
15に形成された剥離用欠陥層領域での剥離が生じる
(図2(a)参照)。
る場合に加えて、工程を簡略化する目的で、貼り合わせ
工程P3および剥離工程P4の熱処理を一度の熱処理で
行なうこともできる。この場合には、熱処理温度は、例
えば1100℃以上が好ましく、より好ましくは115
0℃程度で60分程度行うことで、両基板14,12の
接合および剥離用欠陥層領域での剥離を行なうことがで
きる。
形成されたイオン注入層15に対して、形成された剥離
用欠陥層が非常に薄い範囲となることから面粗度数nm
以下の状態で剥離するため、その後の剥離面研磨工程P
5により容易に平坦な表面が形成可能である。この剥離
面研磨工程P5では、剥離面Pを平坦化および平滑化す
ることに加えて、単結晶シリコン膜13が露出するまで
研磨して単結晶シリコン基板14の表層部14aを完全
に除去する目的がある。
板14の表層部14aにイオン注入工程P1において発
生したダメージを除去する目的であり、この表層部分1
4aは単結晶シリコン膜13をエピタキシャル法により
形成するための種としての機能を果しているもので、素
子形成用の単結晶半導体層としては不適であることから
除去するのである。この結果、シリコンベース基板12
上にシリコン酸化膜12aを介した状態でエピタキシャ
ル法により形成した品質の優れた単結晶シリコン膜13
を所定厚さに形成したSOI基板11が得られる。
剥離を行なう技術においては、単結晶シリコン基板14
中に注入された水素イオンは、結晶格子に欠陥を生じさ
せたりあるいは結晶格子を歪ませた状態で分布する。こ
のとき、イオン注入の目標深さに対して注入された水素
イオンの分布は、実際には広がっている。しかし、注入
された水素イオンの量が一定量(しきい値)を超えてい
る状態では、剥離直前の状態では熱処理を経ることによ
って、欠陥層領域が数10nmから数nm程度の厚さ寸
法の非常に狭い領域に凝縮されるようになる。
I基板11を得るときに、単結晶シリコン基板14は、
単結晶シリコン膜13の品質を確保するために、通常半
導体装置を形成する場合のものと同様に不純物濃度が一
定値に管理されると共に結晶性が確保された製品ウェハ
を用いることが望ましいのに対して、貼り合わせるベー
スシリコン基板12は、酸化膜12aを介して単結晶シ
リコン膜13を保持する基板としての機能を果すことで
十分であるから、不純物濃度を特に管理していないダミ
ーウェハを用いることで低コスト化を図ることができ
る。
1回のSOI基板11を製造するために減少する厚さ寸
法は、単結晶シリコン膜13を形成する種となるために
必要な厚さ寸法と剥離用欠陥層として用いられる厚さ寸
法との和の厚さ寸法で済むので、実質的にごく薄い層が
消費されるだけである。したがって、剥離後に残った部
分の剥離面P側の表面を研磨等の平坦化処理を行うこと
で再び他のSOI基板11を製造するためのものとして
繰り返し何度も使用することができるようになり(リサ
イクル)、資源の有効活用ができると共に、総じてコス
トの低減を図ることができるものである。
リコン基板14にイオン注入工程P1を実施した後に、
その表層部分14aを利用してエピタキシャル法により
単結晶シリコン膜13としてのエピタキシャル層を形成
し、剥離後にその表層部分14aを研磨により除去する
ので、イオン注入により発生するダメージや汚染を受け
た層としての表層部分14aを使用することなく、品質
の優れた単結晶シリコン膜13を有する構成のSOI基
板11を得ることができるようになる。また、単結晶シ
リコン膜13を形成する方法として、MBE法を用いる
ことにより、注入した水素イオンが脱離する脱離温度以
下で品質の優れたものを得ることができるようになる。
1の単結晶シリコン膜13を形成するための単結晶シリ
コン基板14の1回に使用する厚さ寸法もごく薄くなる
ので、単結晶シリコン基板14を何度も繰り返し使用す
ることができるようになり、また、SOI基板11のベ
ース基板12としては高品質のものが必要ないので、総
じてコストの低減を図ることができるようになる。
ものではなく、次のように変形また拡張できる。ここで
は水素イオンを用いているが、希ガスをイオン化したも
のを注入しても良いし、他の元素をイオン化して注入し
ても良い。また、この場合に、注入元素の脱離温度が高
くなると、エピタキシャル層13を形成する際に、熱処
理温度を高くすることができるようになるが、あまり高
温に設定すると、注入により生じたダメージ層領域から
の汚染の悪影響を受けやすくなるので、エピタキシャル
層13の品質を考慮すると、自ずと適切な温度範囲が決
まってくる。
材料として、4族元素を主体とした単結晶であれば、例
えば、Ge(ゲルマニウム),SiC(炭化シリコ
ン),SiGe(シリコンゲルマニウム)あるいはダイ
ヤモンドなどの基板を用いることができる。この場合に
おいて、SiC基板などを用いる場合には、基板自体が
非常に高価なものであるので、剥離後に研磨して再生し
することにより、資源の有効活用およびコストダウンの
効果が大きくなる。
2に限らず、他の半導体基板あるいはセラミック基板で
も良いし、支持基板自体が絶縁性を有するものであって
も良く、この場合には、支持基板そのものが絶縁性を有
することから、本実施形態のように酸化膜12aなどを
絶縁膜として別途に形成する必要はない。
工程における模式的な縦断側面図(その1)
側面図(その2)
模式的な縦断側面図
ス基板(支持基板)、12aは酸化膜(絶縁膜)、13
は単結晶シリコン膜(半導体層)、14は単結晶シリコ
ン基板(半導体層用基板)、14aは表層部分(ダメー
ジ層)、15はイオン注入層である。
Claims (8)
- 【請求項1】 素子形成用の半導体層(13)を支持基
板(12)上に絶縁状態で設けてなる半導体基板(1
1)の製造方法において、 前記半導体層(13)を形成するための半導体層用基板
(14)の表面から所定深さにイオン注入を行なってイ
オン注入層(15)を形成するイオン注入工程(P1)
と、 この半導体層用基板(14)の表面に単結晶の半導体層
(13)を前記イオン注入工程にて注入されたイオンが
脱離する温度よりも低い温度で成膜する半導体層形成工
程(P2)と、 前記支持基板(12)に対して前記半導体層用基板(1
4)の単結晶の半導体層(13)側を貼り合わせる貼り
合わせ工程(P3)と、 前記半導体層用基板(14)および前記支持基板(1
2)に熱処理を行なって前記イオン注入層(15)によ
り形成される剥離用欠陥層部分で前記半導体層用基板
(14)を剥離する剥離工程(P4)と、 この剥離工程(P4)による剥離面を研磨する剥離面研
磨工程(P5)とを設けたことを特徴とする半導体基板
の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体基板の製造方法
において、 前記剥離面研磨工程(P5)では、前記イオン注入工程
(P1)において前記半導体層用基板(14)の表面に
形成されているダメージ領域(14a)を除去するよう
に研磨することを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体基板の
製造方法において、前記剥離面研磨工程(P5)では、
前記半導体層形成工程(P2)で形成した 単結晶の半導体膜(13)が露出するまで研磨すること
を特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の半
導体基板の製造方法において、 前記半導体層形成工程(P2)では、エピタキシャル成
長法により成膜したエピタキシャル層を前記単結晶半導
体膜(13)として設けることを特徴とする半導体基板
の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の半導体基板の製造方法
において、 前記半導体層形成工程(P2)では、前記エピタキシャ
ル層の成膜を、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法を
用いて行ない、このとき成膜温度は前記イオン注入工程
(P1)にて注入したイオンが脱離する温度よりも低温
で行なうことを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項6】 請求項4に記載の半導体基板の製造方法
において、 前記半導体層形成工程(P2)では、前記エピタキシャ
ル層の成膜を、CVD(Chemical Vapour Deposition)
法を用いて行ない、このとき成膜温度は前記イオン注入
工程(P1)にて注入したイオンが脱離する温度よりも
低温で行なうことを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の半
導体基板の製造方法において、 前記支持基板(12)は、シリコン基板に酸化膜を形成
したものを用いることを特徴とする半導体基板の製造方
法。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の半
導体基板の製造方法において、 前記半導体層用基板(14)は、前記剥離工程(P4)
にて剥離されて前記半導体基板(11)として使用され
ない側の部分について、前記剥離面を研磨処理により仕
上げて新たな半導体層用基板(14)として利用するこ
とを特徴とする半導体基板の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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