JPH10308317A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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JPH10308317A
JPH10308317A JP9127935A JP12793597A JPH10308317A JP H10308317 A JPH10308317 A JP H10308317A JP 9127935 A JP9127935 A JP 9127935A JP 12793597 A JP12793597 A JP 12793597A JP H10308317 A JPH10308317 A JP H10308317A
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JP
Japan
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terminal
coil
winding
combustion engine
internal combustion
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JP9127935A
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Inventor
Katsuharu Ishikawa
克治 石川
Hikari Kikuta
光 菊田
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次コイルの巻線の断線を防止し、確実に巻
線を低圧ターミナルに接続し得る内燃機関用点火コイル
を提供する。 【解決手段】 導電材料の線材を屈曲して、二次ボビン
21の低圧ターミナル(一次ターミナル15)側の端部
に嵌合する湾曲部18b、この湾曲部18bの一端を屈
曲し低圧ターミナルに接続するターミナル接続部18
a、及び湾曲部18bの他端を屈曲し二次コイル22の
巻線に接続する巻線接続部を有する二次ターミナル18
を形成する。そして、二次コイル22の巻線を二次ター
ミナル18の巻線接続部に接続した後、この巻線接続部
を二次ボビン21の端部の外周に沿うように屈曲する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関用点火コイ
ルに関し、特に、筒体の二次ボビンに一次コイルを収容
すると共に二次コイルの巻線を巻回し、この二次コイル
の巻線の一端を低圧ターミナルに接続し、他端を高圧タ
ーミナルに接続する内燃機関用点火コイルに係る。
【0002】
【従来の技術】近時、小型で、配線、組付が容易な内燃
機関用点火コイルの開発が要請されており、例えば、特
開平6−66239号公報には、パワースイッチとイグ
ニッションコイルとを配線接続して組立体を形成し、こ
の組立体をトランスファー成形することとし、当該配線
接続をケース内で行なう必要がないようにした製造方法
が開示されている。また、特開平3−105071号公
報には、シリーズギャップとコンデンサとを分配型の点
火コイル内に内蔵する点火コイルが提案され、高圧側と
低圧側の配線を隔離するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、二次コイル
の巻線は一端が一次ターミナル、コネクタターミナル等
の低圧ターミナルに接続され、他端が高圧ターミナルに
接続される。前者の二次コイルの巻線の低圧ターミナル
への電気的接続構造に関し、上記特開平3−10507
1号公報に記載の点火コイルにおいては、低圧側の二次
コイルの巻線は直接コネクタに接続されている。また、
特開平6−66239号公報においても、同公報第1図
に示すように、二次コイルの巻線はそのままコネクタに
接続されている。然し乍ら、これらの構造では、組み付
けが困難というだけでなく、低圧ターミナルへの接続時
あるいは組付時、更にはケース内へのエポキシ樹脂等の
充填材の膨張、収縮時において、二次コイルの巻線の断
線が懸念される。
【0004】そこで、本発明は、筒体の二次ボビンの中
空部に一次コイルを収容すると共に外面に二次コイルの
巻線を巻回し、該二次コイルの巻線の一端を低圧ターミ
ナルに接続し、他端を高圧ターミナルに接続する内燃機
関用点火コイルにおいて、二次コイルの巻線の断線を防
止し、確実に巻線を低圧ターミナルに接続し得る内燃機
関用点火コイルを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、筒体の二次ボビンの中空部に一次コイル
を収容すると共に外面に二次コイルの巻線を巻回し、該
二次コイルの巻線の一端を低圧ターミナルに接続し、他
端を高圧ターミナルに接続する内燃機関用点火コイルに
おいて、導電材料の線材を屈曲して形成し、前記二次ボ
ビンの前記低圧ターミナル側の端部に嵌合する湾曲部、
該湾曲部の一端を屈曲し前記低圧ターミナルに接続する
ターミナル接続部、及び前記湾曲部の他端を屈曲し前記
二次コイルの巻線に接続する巻線接続部を有する二次タ
ーミナルを備え、前記二次コイルの巻線を前記二次ター
ミナルの巻線接続部に接続した後、該巻線接続部を前記
二次ボビンの端部の外周に沿うように屈曲することとし
たものである。ここで、低圧ターミナルは、一次ターミ
ナル、及びこれに接続するコネクタターミナルを含む。
【0006】前記内燃機関用点火コイルにおいて、前記
二次ボビンが、前記低圧ターミナル側の端部の外周に環
状溝を形成した円筒体で、前記二次ターミナルの湾曲部
が、前記環状溝の半周以上の円弧を有し、前記二次ター
ミナルの湾曲部を前記環状溝に嵌合して前記二次ターミ
ナルを前記二次ボビンに支持するように構成することが
望ましい。
【0007】また、前記内燃機関用点火コイルにおい
て、前記二次ボビンが、軸方向に延出する支持柱を有
し、該支持柱に、軸方向に延在し前記環状溝に連通する
案内溝を形成して成り、前記ターミナル接続部が前記案
内溝を介して延出するように、前記二次ターミナルを前
記二次ボビンに支持するとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内燃機関用点火コ
イルの望ましい実施形態を図面を参照して説明する。図
22は本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイル
の全体を示すもので、ケース60は、上方に開口部を有
する筐体のイグナイタ部60dと、その底面から下方に
延出する円筒状のコイル部60a及び高圧ターミナル部
60bを有する合成樹脂製の容器状筐体である。これら
の断面を図1乃至図4に示し、図4の各部の断面を図5
乃至図10に示す。
【0009】コイル部60aには図3及び図4に示すよ
うに、インナコア10、これに巻装された一次コイル1
2、二次コイルアセンブリ20、アウタコア30、並び
に一対の補助コア及び永久磁石(夫々、代表して40,
50で表す)が収容されている。イグナイタ部60dに
はイグナイタ8が収容されると共に、コネクタ部60c
が一体的に形成されている。尚、イグナイタ8は一次コ
イル12の一次電流を制御するもので、イグニッション
モジュールとも呼ばれる。イグナイタ部60d内にはポ
スト60eが形成されており、このポスト60eにイグ
ナイタ8が挿通されて位置決めが行なわれる。図3及び
図4の下方の高圧ターミナル部60bには高圧ターミナ
ル7が内蔵されており、絶縁材料(例えばゴム)によっ
て筒状に形成されたプラグキャップ70が、高圧ターミ
ナル部60bの外側に装着されている。
【0010】本実施形態のインナコア10は、複数の磁
性体の平板、例えば8種類の珪素鋼板が合計26枚積層
されたもので、その外形は、図11乃至図14に示すよ
うに、略円形断面の中間部10aと矩形断面の拡大部1
0bを両端に有する柱体に形成されている。中間部10
aは、図14に示すように、珪素鋼板の幅が漸増する順
に積層する第1の部分P1と、この第1の部分に連続し
て同一幅の珪素鋼板を所定の枚数積層する第2の部分P
2と、この第2の部分P2に連続して珪素鋼板の幅が漸
減する順に積層する第3の部分P3が順次スタッキング
によって接合されて積層体が形成され、直径約8mmの略
円形断面の中間部10aを有するインナコア10とな
る。このインナコア10の両端部は、その端面を図12
に示すように、中間部10aの断面積より大の断面積を
有する矩形断面の拡大部10bとなる。尚、図3に表れ
ているインナコア10の珪素鋼板は、上記第2の部分P
2に含まれる。
【0011】ここで、スタッキングとは複数の平板の各
々に対しプレス成形時に一方の面に凹部を形成すると共
に他方の面に凸部を形成し、これらの複数の平板を相互
に対向する面の凸部を凹部に圧入し乍ら順次重合して、
積層体を形成する手段をいう。本実施形態では、図3に
示すようにインナコア10の中間部10aには2個の平
面視矩形のスタッキング部Saが形成されると共に、両
端の拡大部10bに、長手方向がスタッキング部Saの
長手方向に直交する各1個の平面視矩形のスタッキング
部Sbが形成されている。尚、図4等において、インナ
コア10の断面のハッチングは判別が困難となるので省
略している。
【0012】以上のようにして、珪素鋼板の積層体から
成るインナコア10が構成された後、インナコア10の
外面に絶縁材料の粉体塗装が施され、図11及び図13
に明らかなように絶縁塗膜11が形成されている。この
絶縁塗膜11はインナコア10の中間部10aの全長に
亘って絶縁塗膜11aが形成されると共に、これに隣接
する拡大部10bにも絶縁塗膜11bが形成される。こ
れにより、インナコア10の各珪素鋼板は剥がれ難く、
十分な接合強度が確保される。また、従来の一次ボビン
に比し大幅に縮径される。
【0013】そして、中間部10aの絶縁塗膜11aの
外周面に一次コイル12の巻線が二層もしくは四層に巻
回される。このとき、拡大部10bの絶縁塗膜11b部
分が従来の一次ボビンの鍔部と同様に機能するので、適
切に巻回することができる。特に、本実施形態では、イ
ンナコア10の中間部10aの断面が略円形であり、そ
の側面には粉体塗装によって絶縁塗膜11が形成されて
いるので、エッジ部分が滑らかな面となる。上述のよう
に、本実施形態では絶縁塗膜11bは拡大部10bの一
部に形成されているが、全側面あるいは全体に形成する
こととしてもよい。また、絶縁塗膜11は、樹脂系の塗
装や接着剤を用いて形成することとしてもよい。
【0014】インナコア10の拡大部10bの両側面に
は一対の凹部10cが形成されており、これらの凹部1
0cには、図3、図4、図15乃至図17に示すように
ホルダ14が係止されている。このホルダ14は、環状
の支持部14aの一端側に一対の延出部14bが形成さ
れると共に、他端側に一対の係合部14cが形成された
樹脂部材で、一対の係合部14cが夫々インナコア10
の一対の凹部10cに係止されるように構成されてい
る。一対の延出部14bには、夫々一次ターミナル1
5,16が一体的に支持されており、各々の基端部に一
次コイル12の巻線の両端が接続されている。
【0015】図15乃至図17に示すように構成された
インナコア10、一次コイル12及びホルダ14は、弾
性材料のエラストマーによってモールドされ、図3、図
4、図7及び図8に示すようにインナコア10及び一次
コイル12の周囲に弾性層19が形成され、これらによ
って一次コイルアセンブリが構成されている。尚、エラ
ストマーとは、高弾性を有する高分子物質であり、通常
は常温付近でゴム弾性を示す。
【0016】一方、インナコア10と共に磁気回路を形
成するアウタコア30は、図3及び図6乃至図9に示す
ように珪素鋼板によって円筒状に形成されており、ケー
ス60のコイル部60aの外側に嵌着されている。更
に、図3及び図4に示すように、インナコア10の軸方
向の両端には夫々矩形の永久磁石50が配置されてお
り、その外側には略矩形の珪素鋼板が積層されて成る補
助コア40が配置されている。両端に配置される永久磁
石50は、発生する磁束の方向が夫々同一の方向であっ
て、一次コイル12通電時にインナコア10内に形成さ
れる磁束の方向と逆向きとなるように配置されている。
而して、上述のインナコア10、永久磁石50、補助コ
ア40、及びアウタコア30によって磁気回路が構成さ
れている。
【0017】インナコア10の軸方向の両端に配置する
補助コア40は、夫々弾性材料のエラストマーによって
モールドされ、ホルダ49,49x(高圧側と低圧側で
外形が若干異なるので、低圧側を49xで表す)が形成
されている。そして、これらのホルダ49,49x内に
夫々永久磁石50が収容され、インナコア10の両端部
に装着されている。
【0018】図3に示すように、高圧ターミナル7側の
ホルダ49には、永久磁石50を収容した状態で更に永
久磁石50の端面から外方に延出する筒体部49aが形
成されており、この筒体部49a内に、弾性層19が形
成されたインナコア10の端部が嵌合される。
【0019】そして、上記一次コイルアセンブリを収容
するように二次コイルアセンブリ20が配設されてい
る。二次コイルアセンブリ20は、図1乃至図4に示す
ように二次ボビン21に二次コイル22が巻装されて成
る。二次ボビン21は軸方向に所定間隔毎に複数の鍔部
(代表して21aで表す)が形成された樹脂製の円筒体
であり、これらの鍔部21a間に形成される複数の環状
溝内に、二次コイル22の巻線が順次巻回されている。
二次ボビン21の低圧側の端部(図1乃至図4の上方)
には、鍔部21aに近接して鍔部21gが形成されてお
り、これらの間に環状溝21eが形成されている。二次
ボビン21は、鍔部21gから軸方向に延出する支持柱
21vを有し、この支持柱21vの軸方向に、環状溝2
1eに連通する案内溝21wが形成されている。
【0020】二次ボビン21の環状溝21eには、低圧
側の二次ターミナル18が嵌合されている。この二次タ
ーミナル18は、導電材料の線材が図18に示すように
屈曲形成されたもので、円弧状の湾曲部18bと、その
一端から湾曲部18bを含む面に対して垂直に延出しク
ランク状に屈曲形成されたターミナル接続部18aと、
湾曲部18bの他端から湾曲部18bを含む面上で外方
に延出する巻線接続部18cから成る。ここで、湾曲部
18bは環状溝21eの半周以上の円弧を有し、この湾
曲部18bが環状溝21eに嵌合するように構成されて
いるので、二次ターミナル18は環状溝21eに保持さ
れ、容易には脱落しない構成とされている。尚、ターミ
ナル接続部18aは、その先端部が一次ターミナル15
との接続位置に合致するようにクランク状に屈曲形成さ
れている。
【0021】このように形成された二次ターミナル18
は、図19乃至図21に示すように、ターミナル接続部
18aが案内溝21wに収容されるように、湾曲部18
bが環状溝21eに嵌合される。これにより、ターミナ
ル接続部18aの先端部が軸方向に延出するように安定
した状態で支持される。そして、図19及び図21に示
すように、二次コイル22の巻線の低圧側の端部22k
が鍔部21aの軸方向の溝21fから導出され、二次タ
ーミナル18の巻線接続部18cに巻き付けられる。こ
の後、巻線接続部18cが図19の矢印方向に屈曲さ
れ、二次ボビン21の端部の外周に沿うように環状溝2
1e内に収容される。尚、図19及び図21に示すよう
に鍔部21gには巻線の端部22kの接続作業用の切欠
部21hが形成されている。
【0022】一方、図4に示すように、二次ボビン21
の、高圧ターミナル7に配置される側の端部の内面に
は、軸心方向に延出するリブ21rが形成されており、
このリブ21rが弾性層19に当接し、二次コイル22
の巻線がインナコア10及び一次コイル12に対して所
定の間隙を以って離隔するように保持されている。ま
た、二次コイル22の高圧側の端部22hは、二次ボビ
ン21に巻回された巻線部分において径方向の最外側に
位置するように、一層に巻回されている。つまり、二次
コイル22の巻線を二次ボビン21に巻回する部分のう
ち、高圧ターミナル7側のインナコア10の拡大部10
bを囲繞する部分の端部22hは、一層の巻線から成る
円筒体となる。尚、端部22hを二層以上に形成しても
よいが、径方向に拡大することになるので、一層とする
ことが望ましい。
【0023】そして、高圧側の二次ターミナル17は図
4に示すように、導電材料の板体がコ字状に折曲された
もので、基板部17bと、その両端から平行に延出する
脚部17c及び脚部17dを有する。基板部17bに
は、その中央に孔17aが形成されており、孔17aの
内側には、中心に向かって延出する複数の係合突起が形
成されている。この孔17aに、2点鎖線で示すように
高圧ターミナル7の先端部が係合される。また、脚部1
7dの外側面には凹部17eが形成されている。二次タ
ーミナル17は、脚部17cは延出部21cに圧入され
ると共に、脚部17dは延出部21dに圧入される。而
して、二次ターミナル17は両端支持構造となり、その
中央の孔17aに対し高圧ターミナル7が確実に係合さ
れる。
【0024】更に、高圧側の二次ターミナル17には、
その脚部17dの基板部17bとの接続部に、基板部1
7bが切り起こされて爪17fが形成されている。二次
コイル22の巻線の高圧側の端部22hは、更にその先
端部22jが凹部17eを経由して爪17fに巻付けら
れて係止され、この状態で凹部17eに半田17gが付
着されると、二次コイル22の巻線は脚部17dに電気
的且つ機械的に接合される。このとき、半田17gは凹
部17e内に保持され他の部分への流出が阻止される。
【0025】而して、二次コイル22の巻線の端部22
hから引き出された巻線は、二次ターミナル17の脚部
17dの直上に位置することになる。換言すれば、二次
コイル22の巻線は二次ボビン21に巻回された後、直
ちに二次ターミナル17に接続される。尚、二次コイル
22の巻線を爪17fに巻付けて仮止めし、凹部17e
に半田17gを付着した後、巻線の先端を切除すること
としてもよい。
【0026】ケース60に一体的に形成されたコネクタ
部60cの中には、図4に示すように、第1乃至第4の
コネクタターミナル61乃至64が平行に配置されてい
る。これら第1乃至第4のコネクタターミナル61乃至
64の基端部側にはイグナイタターミナル(図示せず)
が接続されている。更に、コネクタターミナル61,6
3にはイグナイタターミナルと共に一次ターミナル1
5,16が接続され、一次コイル12への通電が断続制
御されるように構成されている。
【0027】第1のコネクタターミナル61は電源(図
示せず)に接続されるもので、この基端部にはイグナイ
タターミナルと共に一次ターミナル15が接続されてい
る。また、この一次ターミナル15には図5に示すよう
に、孔15aを有する折曲部が形成されており、この孔
15aに二次ターミナル18のターミナル接続部18a
の先端部が挿通され、図1及び図5に示す状態で半田接
合されている。尚、二次ターミナル18のターミナル接
続部18aを直接第1のコネクタターミナル61に接続
する構造としてもよい。
【0028】上記の構成になる点火コイルの製造及び組
付に当たっては、前述のように複数(例えば8種類で2
6枚)の珪素鋼板がスタッキングによって接合されイン
ナコア10が構成される。このインナコア10の中間部
10a及び拡大部10bの外面に図11乃至図14に示
すように絶縁塗膜11が形成され、この中間部の絶縁塗
膜11a上に一次コイル12の巻線が巻回される。そし
て、ホルダ14がインナコア10に装着され、一次コイ
ル12の巻線の両端部が一次ターミナル15,16に接
続された後、図3及び図4に示すように弾性層19がモ
ールド成形され、一次コイルアセンブリが形成される。
【0029】一方、アウタコア30が珪素鋼板によって
円筒状に形成されてケース60のコイル部60aの外側
に圧入され、あるいは珪素鋼板がコイル部60aの外側
に巻回される。また、二次ボビン21に二次コイル22
が巻装されて二次コイルアセンブリ20が形成され、上
記一次コイルアセンブリが二次ボビン21の中空部内に
収容される。続いて、補助コア40を内蔵したホルダ4
9,49xに夫々永久磁石50が収容され、インナコア
10の軸方向の両端部に装着される。更に、二次ボビン
21に二次ターミナル17,18が装着された後、二次
コイル22の巻線の端部22h,22kが夫々二次ター
ミナル17,18に接続される。また、二次ターミナル
18が一次ターミナル15に接続される。このように二
次ボビン21に一次コイルアセンブリが収容され二次タ
ーミナル17,18が装着された状態でケース60内に
収容される。更に、高圧ターミナル部60bに高圧ター
ミナル7が圧入され、二次ターミナル17と電気的に接
続される。
【0030】そして、ケース60のイグナイタ部60d
にイグナイタ8が収容され、コネクタターミナル61乃
至64に接続されると共に、一次ターミナル15,16
が夫々コネクタターミナル61,63に接続される。而
して、二次コイル22の巻線の低圧側の端部22kは二
次ターミナル18及び一次ターミナル15を介してコネ
クタターミナル61に接続され、高圧側の端部22hは
二次ターミナル17を介して高圧ターミナル7に接続さ
れる。特に、二次コイル22の巻線の低圧側の端部22
kは、二次ボビン21に嵌合された二次ターミナル18
の巻線接続部18cに接続され、二次ターミナル18の
ターミナル接続部18aが一次ターミナル15に接続さ
れるので、巻線が断線することなく、容易且つ確実に低
圧ターミナルに接続される。
【0031】この後、コイル部60a及びイグナイタ部
60d内に絶縁材料のエポキシ樹脂が充填、硬化されて
図3及び図4に点描で示すように絶縁部13がコイル部
60a内に形成される(尚、その他の図面では13を省
略している)。これにより、一次コイル12及び二次コ
イル22が含侵固着されると共に、電気的接続部が適切
に絶縁され、更に二次コイル22の出力高電圧に耐え得
る電気的絶縁性が確保される。尚、図22に示すコイル
部60a及び高圧ターミナル部60bとイグナイタ部6
0d及びコネクタ部60cとを、別体として形成し、コ
イル部60aとイグナイタ部60dを接合することとし
てもよい。
【0032】而して、本実施形態の内燃機関用点火コイ
ルは図22に示す外形を呈し、プラグキャップ70がコ
イル部60a及び高圧ターミナル部60bの外側に装着
される。このプラグキャップ70を介して、内燃機関
(図示せず)に装着され、点火プラグ(図示せず)に接
続される。この状態で一次コイル12の一次電流が断続
されると、二次コイル22に逆起電力が誘起され30乃
至40kvの高電圧が発生し、この高電圧は点火プラグ
に出力される。これにより、各点火プラグの電極部に火
花放電が生じ、各燃焼室(図示せず)内の圧縮混合気が
着火される。
【0033】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の内燃機関
用点火コイルにおいては、導電材料の線材を屈曲して、
二次ボビンの低圧ターミナル側の端部に嵌合する湾曲
部、該湾曲部の一端を屈曲し低圧ターミナルに接続する
ターミナル接続部、及び湾曲部の他端を屈曲し二次コイ
ルの巻線に接続する巻線接続部を有する二次ターミナル
を形成し、二次コイルの巻線を二次ターミナルの巻線接
続部に接続した後、この巻線接続部を二次ボビンの端部
の外周に沿うように屈曲するように構成されているの
で、二次コイルの巻線の断線を防止し、確実に巻線を低
圧ターミナルに接続することができる。
【0034】また、請求項2に記載のように、二次ボビ
ンを、低圧ターミナル側の端部の外周に環状溝を形成し
た円筒体とすると共に、二次ターミナルの湾曲部を、環
状溝の半周以上の円弧を有する形状とし、二次ターミナ
ルの湾曲部を環状溝に嵌合して二次ターミナルを二次ボ
ビンに支持するように構成することにより、二次ターミ
ナルを容易に二次ボビンに支持し確実に保持することが
できる。
【0035】更に、請求項3に記載のように、二次ボビ
ンを、軸方向に延出する支持柱を有する形状とし、この
支持柱に、軸方向に延在し環状溝に連通する案内溝を形
成し、ターミナル接続部が案内溝を介して延出するよう
に、二次ターミナルを二次ボビンに支持すれば、容易且
つ確実に二次ターミナルを低圧ターミナルに接続するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルの部分断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルの部分断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルの縦断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルの縦断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルのコイル部の横断面図で、図4のA−A線断面図であ
る。
【図6】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルのコイル部の横断面図で、図4のB−B線断面図であ
る。
【図7】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルのコイル部の横断面図で、図4のC−C線断面図であ
る。
【図8】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルのコイル部の横断面図で、図4のD−D線断面図であ
る。
【図9】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルのコイル部の横断面図で、図4のE−E線断面図であ
る。
【図10】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コ
イルのコイル部の横断面図で、図4のF−F線断面図で
ある。
【図11】本発明の一実施形態におけるインナコアの平
面図である。
【図12】本発明の一実施形態におけるインナコアの側
面図である。
【図13】本発明の一実施形態におけるインナコアの正
面図である。
【図14】本発明の一実施形態におけるインナコアの中
間部の断面図である。
【図15】本発明の一実施形態におけるインナコアに一
次コイルを巻装した状態を示す正面図である。
【図16】本発明の一実施形態におけるインナコアに一
次コイルを巻装した状態を示す平面図である。
【図17】本発明の一実施形態におけるインナコアに一
次コイルを巻装した状態を示す側面図である。
【図18】本発明の一実施形態における低圧側の二次タ
ーミナルの斜視図である。
【図19】本発明の一実施形態における二次コイルアセ
ンブリの低圧側の端部を拡大して示す平面図である。
【図20】本発明の一実施形態における二次コイルアセ
ンブリの低圧側の端部を拡大して示す正面図である。
【図21】本発明の一実施形態における二次コイルアセ
ンブリの低圧側の端部を拡大して示す背面図である。
【図22】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コ
イルの斜視図である。
【符号の説明】
8 イグナイタ 10 インナコア 12 一次コイル 13 絶縁部 14 ホルダ 15,16 一次ターミナル 17,18 二次ターミナル 18a ターミナル接続部 18b 湾曲部 18c 巻線接続部 19 弾性層 20 二次コイルアセンブリ 21 二次ボビン 22 二次コイル 30 アウタコア 40 補助コア 50 永久磁石 60 ケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体の二次ボビンの中空部に一次コイル
    を収容すると共に外面に二次コイルの巻線を巻回し、該
    二次コイルの巻線の一端を低圧ターミナルに接続し、他
    端を高圧ターミナルに接続する内燃機関用点火コイルに
    おいて、導電材料の線材を屈曲して形成し、前記二次ボ
    ビンの前記低圧ターミナル側の端部に嵌合する湾曲部、
    該湾曲部の一端を屈曲し前記低圧ターミナルに接続する
    ターミナル接続部、及び前記湾曲部の他端を屈曲し前記
    二次コイルの巻線に接続する巻線接続部を有する二次タ
    ーミナルを備え、前記二次コイルの巻線を前記二次ター
    ミナルの巻線接続部に接続した後、該巻線接続部を前記
    二次ボビンの端部の外周に沿うように屈曲することを特
    徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. 【請求項2】 前記二次ボビンが、前記低圧ターミナル
    側の端部の外周に環状溝を形成した円筒体で、前記二次
    ターミナルの湾曲部が、前記環状溝の半周以上の円弧を
    有し、前記二次ターミナルの湾曲部を前記環状溝に嵌合
    して前記二次ターミナルを前記二次ボビンに支持するこ
    とを特徴とする請求項1記載の内燃機関用点火コイル。
  3. 【請求項3】 前記二次ボビンが、軸方向に延出する支
    持柱を有し、該支持柱に、軸方向に延在し前記環状溝に
    連通する案内溝を形成して成り、前記ターミナル接続部
    が前記案内溝を介して延出するように、前記二次ターミ
    ナルを前記二次ボビンに支持することを特徴とする請求
    項2記載の内燃機関用点火コイル。
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