JPH10308188A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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Publication number
JPH10308188A
JPH10308188A JP11856397A JP11856397A JPH10308188A JP H10308188 A JPH10308188 A JP H10308188A JP 11856397 A JP11856397 A JP 11856397A JP 11856397 A JP11856397 A JP 11856397A JP H10308188 A JPH10308188 A JP H10308188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
explosion
band
ray tube
cathode ray
Prior art date
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Pending
Application number
JP11856397A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Goto
弘幸 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH10308188A publication Critical patent/JPH10308188A/ja
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンネルとの接合部に過大な負荷をかける
ことなく、パネルの真空歪みを所望のレベルまで回復さ
せる。 【解決手段】 画像表示のためのフェース部3を有する
パネル1と、そのパネル1に接合されたファンネル2
と、パネル1の外周部に装着された防爆バンド8とを備
えた陰極線管において、その防爆バンド8の厚みに違い
をもたせたもので、パネル1の外周部の最外郭位置Pを
境にしてフェース部3側のバンド厚t1 をシールエッジ
面4a側のバンド厚t2 ,t3 よりも厚く設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネルとファンネ
ルとを接合してなる陰極線管に係り、特に、パネルの外
周部に防爆バンドが装着された陰極線管に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、テレビ受像機などに組み込まれ
ている陰極線管(CRT)は、その管内部が真空状態と
なっているため、常に大きな外圧を受けることになる。
この外圧によって管内部に急激に空気が流れ込むと、爆
音を伴う激しい勢いで陰極線管が砕ける、いわゆる爆縮
現象が起こり、重大事故につながる虞れがある。そこで
通常は、上述のような爆縮現象を防止するために、陰極
線管のパネル外周部に防爆用のバンド(以下、防爆バン
ドという)を嵌め込み、その防爆バンドを例えば熱収縮
させてパネルを締め付けることにより、パネル自身の真
空歪みを回復させて所望の補強効果を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近では、受
信した映像をすみずみまで忠実に再生するために、陰極
線管の画像表示面(パネルフェース部)をフラット化し
たものが広く採用されている。ところが、こうした画像
表示面のフラット化に伴い、従来からの防爆処理ではパ
ネルの真空歪みを所望のレベルまで回復させることが非
常に困難になっている。例えば、フラット化した陰極線
管の場合では、パネルの真空歪みをこれまでと同等レベ
ルまで回復させるのに、防爆バンドの締め付け力を従来
比で4〜6倍に増大させる必要がある。しかしながら、
防爆バンドの締め付け力を増大させると、その分だけパ
ネル・ファンネルの接合部に加わる負荷も増大すること
になるため、単純に防爆バンドの締め付け力を上述の如
く従来比で4〜6倍も増大させてしまうと、パネル・フ
ァンネル部の接合部が破損してしまうという不具合を招
く。したがって、防爆バンドの締め付け力を増大させる
にも限界があり、所望のレベルまでパネルの真空歪みを
回復させることが困難な状況となっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
みてなされたもので、画像表示のためのフェース部を有
するパネルと、そのパネルに接合されたファンネルと、
パネルの外周部に装着された防爆バンドとを備えた陰極
線管において、その防爆バンドの厚みに違いをもたせた
もので、パネルの外周部の最外郭位置を境にしてフェー
ス部側のバンド厚をファンネルとの接合部側のバンド厚
よりも厚く設定している。
【0005】上記構成からなる陰極線管においては、パ
ネルの外周部に防爆バンドを嵌め込んで、例えば防爆バ
ンドの熱収縮によりパネルを締め付けると、その防爆バ
ンドの厚み分布に応じた締め付け力がパネルに加わる。
即ち、バンド厚が厚い部分に対応するパネル部分、つま
りパネル外周部の最外郭位置からフェース部の近傍に至
るパネル部分には強い締め付け力が加わり、バンド厚が
薄い部分に対応するパネル部分、つまりパネル外周部の
最外郭位置からファンネルとの接合部の近傍に至るパネ
ル部分には弱い締め付け力が加わる。これにより、ファ
ンネルとの接合部に過大な負荷をかけることなく、パネ
ルの真空歪みを所望のレベルまで回復させることが可能
となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係
る陰極線管の一実施形態を説明する図であり、図中
(a)は陰極線管の全体斜視図を示し、図中(b)はそ
の要部断面図を示している。
【0007】図1においては、ガラス製のパネル1とフ
ァンネル2とが互いの接合面(シールエッジ面)を突き
合わせた状態で、例えば低融点半田ガラスにより接合さ
れている。このうち、パネル1は、画像表面のためのフ
ェース部3と、このフェース部3の外周縁から略直角に
延出したスカート部4とから構成されている。一方、フ
ァンネル2は、全体的な形状として“じょうご型”をな
すもので、上記スカート部4のシールエッジ面4aに接
合されたコーン部5と、このコーン部5の後端部から円
筒形に細く延びるネック部6とによって構成されてい
る。また、パネル1の外周部の各コーナー部分にはそれ
ぞれブラケット7が配設され、このブラケット7を介し
て陰極線管が図示せぬ筐体に取り付けられるようになっ
ている。
【0008】さらに、パネル1の外周部(スカート部
4)には、爆縮現象を抑制するための防爆バンド8が装
着されている。この防爆バンド8は、例えば金属製の板
状構造をなすもので、全体的にはパネル1の外形に倣っ
てループ状に成形されている。また、陰極線管の奥行き
方向(図1(b)の左右方向)においては、パネルフレ
ンドR部9の近傍位置からシールエッジ面4aの近傍位
置までを覆うように防爆バンド8の幅Wが設定されてい
る。
【0009】ここで本実施形態においては、上述した防
爆バンド8の厚みがパネル外周部の最外郭位置Pを境に
以下のように設定されている。因みに、パネル外周部の
最外郭位置Pとは、パネル1をモールド成形するにあた
って、モールド金型の合わせ目となる位置で、この最外
郭位置Pを頂点にフェース部3側とシールエッジ面4a
側の双方に向かって僅かなテーパがつけられている。そ
こで、防爆バンド8の厚みとしては、上記最外郭位置P
を境にして、フェース部3側のバンド厚t1 をシールエ
ッジ面4a(ファンネル2との接合部)側のバンド厚t
2 ,t3 よりも厚く設定してある。さらに、シールエッ
ジ面4a側においては、上記最外郭位置Pからシールエ
ッジ面4a側に向かってバンド厚がt2 >t3 の如く段
階的に薄くなるように設定してある。
【0010】上記構成からなる陰極線管においては、例
えば高周波加熱によって熱膨張させた防爆バンド8をパ
ネル1の外周部に嵌め込んだのち、冷却器にて防爆バン
ド8を冷却すると、防爆バンド8の熱収縮が起こり、こ
の収縮力をもってパネル1が締め付けられる。このと
き、パネル1には防爆バンド8の厚み分布に対応した締
め付け力が加わる。即ち、図2に示すように、上述した
最外郭位置Pよりもフェース部3側のパネル部分には、
バンド厚が厚い分だけ強いテンションをもって締め付け
力が加わり、最外郭位置Pよりもシールエッジ面4a側
のパネル部分には、バンド厚が薄い分だけ弱いテンショ
ンをもって締め付け力が加わる。
【0011】これにより、シールエッジ面4の近傍の締
め付け力を従来レベル(図中二点鎖線で示す)と同等に
抑えつつ、フェース部3の外縁部をより強固な力で締め
付けることが可能となるため、パネル1・ファンネル2
の接合部に過大な負荷をかけることなく、パネル1の真
空歪みを所望のレベルまで回復(緩和)させることがで
きる。
【0012】その結果、パネル1のフェース部3をフラ
ット化した場合でも、別途、補強手段を設けることな
く、防爆バンド8の締め付け力だけでパネル強度を十分
に高めることができるため、外部からの衝撃エネルギー
に対してパネル1が割れにくくなる。また、万一、パネ
ル1が割れたとしても、防爆バンド8によってパネル1
の真空歪みが十分に緩和されているので、クラックのス
ピードを抑制する効果が働き、爆縮現象を有効に抑える
ことができる。
【0013】因みに、従来の陰極線管においては、防爆
バンド8の厚みが図中二点鎖線で示すように均一に設定
されているため、パネル1・ファンネル2の接合部を破
損しないようにバンド厚を設定すると、最外郭位置Pよ
りもフェース部3側で締め付け力が不足し、パネル1の
真空歪みを十分に回復させることはできない。したがっ
て、防爆処理としては不十分となるため、防爆バンドの
他にも新たな補強手段を追加する必要がある。
【0014】また本実施形態においては、防爆バンド8
の厚さを、パネル外周部の最外郭位置Pからシールエッ
ジ面4a側に向かって段階的に薄くなるように設定して
いるため、例えば先述の如く熱収縮によって防爆バンド
8を締め付けた場合に、パネル1の外周部に対して防爆
バンド8が馴染みやすくなる。これにより、パネル外周
部の最外郭位置Pからシールエッジ面4a近傍の領域で
は、パネル1のテーパ形状に倣って防爆バンド8を容易
にパネル面に密着させることができるため、パネル1に
対する防爆バンド8の装着状態がきわめて良好なものと
なる。
【0015】なお、上記実施形態においては、バンド素
材を引き抜き加工することで所定の断面形状に成形し、
これによってバンド厚に違いを持たせた防爆バンド8を
採用しているが、本発明はこれに限らず、例えば図3に
示すように、薄板状のバンド素材を折り曲げ加工するこ
とで、見掛け上のバンド厚に違いを持たせた防爆バンド
8を採用しても同様の効果が得られる。
【0016】また、上記実施形態の場合には、パネル外
周部の最外郭位置Pよりもシールエッジ面4a側におい
て、防爆バンド8の厚みが2段階で薄くなるように設定
しているが、それよりも多段階でバンド厚が薄くなるよ
うに設定してもよく、また最外郭位置Pからシールエッ
ジ面4a側に向かってバンド厚が連続的に薄くなるよう
に設定してもよい。
【0017】さらに、陰極線管における防爆バンド8の
締め付け方式としても、上述の如く防爆バンド8の熱収
縮を利用した、いわゆるHS(Heat Shrink) 方式に限ら
ず、例えばパネルの外周部に防爆バンド8を巻き付け
て、これを機械的に締め付ける方式のものであっても同
様に適用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の陰極線管に
よれば、パネルの外周部に装着される防爆バンドの構成
として、パネル外周部の最外郭位置を境にフェース部側
のバンド厚をファンネルとの接合部側のバンド厚よりも
厚く設定するようにしたので、そのバンド厚み分布に対
応したかたちで、フェース部に近いパネル外周部は強い
力で、またファンネルとの接合部に近いパネル外周部は
それよりも弱い力で締め付けることができる。これによ
り、ファンネルとの接合部に過大な負荷をかけることな
く、パネルの真空歪みを所望のレベルまで回復させるこ
とが可能となる。その結果、画像表示面のフラット化に
対しても、防爆バンドの締め付けによるパネル・ファン
ネルの接合部の破損を確実に回避したうえで、防爆特性
に優れた安全性の高い陰極線管を提供することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管の一実施形態を説明する
図である。
【図2】防爆バンドによるテンション分布を示す図であ
る。
【図3】本発明の他の実施形態を説明する図である。
【符号の説明】
1 パネル 2 ファンネル 3 フェース部
4a シールエッジ面 8 防爆バンド P 最外郭位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示のためのフェース部を有するパ
    ネルと、そのパネルに接合されたファンネルと、前記パ
    ネルの外周部に装着された防爆バンドとを備えた陰極線
    管において、 前記防爆バンドは、前記パネルの外周部の最外郭位置を
    境にして前記フェース部側のバンド厚が前記ファンネル
    との接合部側のバンド厚よりも厚く設定されていること
    を特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 前記防爆バンドの厚さは、前記パネルの
    外周部の最外郭位置から前記ファンネルとの接合部側に
    向かって徐々に薄くなるように設定されていることを特
    徴とする請求項1記載の陰極線管。
JP11856397A 1997-05-09 1997-05-09 陰極線管 Pending JPH10308188A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11856397A JPH10308188A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 陰極線管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11856397A JPH10308188A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 陰極線管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10308188A true JPH10308188A (ja) 1998-11-17

Family

ID=14739700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11856397A Pending JPH10308188A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 陰極線管

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JP (1) JPH10308188A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6922012B1 (en) 1999-02-15 2005-07-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Cathode-ray tube with a reinforcing band

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6922012B1 (en) 1999-02-15 2005-07-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Cathode-ray tube with a reinforcing band

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