JPH10308179A - プラズマディスプレイパネルおよびその階調表示方法 - Google Patents
プラズマディスプレイパネルおよびその階調表示方法Info
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- JPH10308179A JPH10308179A JP9117861A JP11786197A JPH10308179A JP H10308179 A JPH10308179 A JP H10308179A JP 9117861 A JP9117861 A JP 9117861A JP 11786197 A JP11786197 A JP 11786197A JP H10308179 A JPH10308179 A JP H10308179A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 青色、緑色および赤色の放電セル群の発光表
示における輝度の階調レベルを低下させることなく、白
色表示発光の色度を適切な座標に設定することのできる
高輝度のプラズマディスプレイパネルを得る。 【解決手段】 表面基板２と背面基板３と隔壁４とで囲
まれた領域に放電セル５ｂ，５ｇ，５ｒ群が形成されて
いる。放電セル５ｂ，５ｇ，５ｒ群内の背面基板３の表
面に青色、緑色および赤色に発光する蛍光体６ｂ，６
ｇ，６ｒ群がそれぞれ付設されている。青色に発光する
蛍光体６ｂ群を持つ放電セル５ｂ群を構成する隔壁４の
間隔を一番広くし、緑色に発光する蛍光体６ｇを持つ放
電セル５ｇ群を構成する隔壁４の間隔、および赤色に発
光する蛍光体６ｒ群を持つ放電セル５ｒ群を構成する隔
壁４の間隔を順に狭くしている。
示における輝度の階調レベルを低下させることなく、白
色表示発光の色度を適切な座標に設定することのできる
高輝度のプラズマディスプレイパネルを得る。 【解決手段】 表面基板２と背面基板３と隔壁４とで囲
まれた領域に放電セル５ｂ，５ｇ，５ｒ群が形成されて
いる。放電セル５ｂ，５ｇ，５ｒ群内の背面基板３の表
面に青色、緑色および赤色に発光する蛍光体６ｂ，６
ｇ，６ｒ群がそれぞれ付設されている。青色に発光する
蛍光体６ｂ群を持つ放電セル５ｂ群を構成する隔壁４の
間隔を一番広くし、緑色に発光する蛍光体６ｇを持つ放
電セル５ｇ群を構成する隔壁４の間隔、および赤色に発
光する蛍光体６ｒ群を持つ放電セル５ｒ群を構成する隔
壁４の間隔を順に狭くしている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビおよび広告表
示盤等の画像表示に用いるプラズマディスプレイパネル
およびその階調表示方法に関するものである。
示盤等の画像表示に用いるプラズマディスプレイパネル
およびその階調表示方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のプラズマディスプレイパネル９
（以下、パネルという）においては、図４に示すよう
に、表面基板２と背面基板３と隔壁４とで囲まれた領域
に形成された放電セル群７、すなわち放電セル７ｂ，７
ｇ，７ｒ群内の背面基板３の表面に、この放電セル７
ｂ，７ｇ，７ｒ群に対応して、青色、緑色および赤色に
それぞれ発光する蛍光体８、すなわち蛍光体８ｂ，８
ｇ，８ｒ群がそれぞれ設けられている。隔壁４群は等間
隔に設けられており、したがって全ての色の放電セル７
ｂ，７ｇ，７ｒ群の各幅Ｗｏは等しく構成されている。
（以下、パネルという）においては、図４に示すよう
に、表面基板２と背面基板３と隔壁４とで囲まれた領域
に形成された放電セル群７、すなわち放電セル７ｂ，７
ｇ，７ｒ群内の背面基板３の表面に、この放電セル７
ｂ，７ｇ，７ｒ群に対応して、青色、緑色および赤色に
それぞれ発光する蛍光体８、すなわち蛍光体８ｂ，８
ｇ，８ｒ群がそれぞれ設けられている。隔壁４群は等間
隔に設けられており、したがって全ての色の放電セル７
ｂ，７ｇ，７ｒ群の各幅Ｗｏは等しく構成されている。
【０００３】このパネル９の発光表示は、放電セル７
ｂ，７ｇ，７ｒ群内で起こる放電（この放電に関わる電
極群等は図示せず）から発生する紫外線によって、蛍光
体８ｂ，８ｇ，８ｒ群が励起され、これによる蛍光体８
ｂ，８ｇ，８ｒ群からの発光を用いるものである。
ｂ，７ｇ，７ｒ群内で起こる放電（この放電に関わる電
極群等は図示せず）から発生する紫外線によって、蛍光
体８ｂ，８ｇ，８ｒ群が励起され、これによる蛍光体８
ｂ，８ｇ，８ｒ群からの発光を用いるものである。
【０００４】このパネル９において、例えばＴＶ表示を
行う場合、表示の発光輝度の階調制御は、１フィールド
の期間に２進法に基づいた輝度の重みを持った複数個の
サブフィールドを設け、この複数個のサブフィールドで
の蛍光体８ｂ，８ｇ，８ｒ群を持つ放電セル７ｂ，７
ｇ，７ｒ群からの発光輝度の組み合わせによって行われ
る。
行う場合、表示の発光輝度の階調制御は、１フィールド
の期間に２進法に基づいた輝度の重みを持った複数個の
サブフィールドを設け、この複数個のサブフィールドで
の蛍光体８ｂ，８ｇ，８ｒ群を持つ放電セル７ｂ，７
ｇ，７ｒ群からの発光輝度の組み合わせによって行われ
る。
【０００５】例えば、１フィールドの期間に２進法に基
づいた輝度の重みを持った８個のサブフィールドを設け
た場合、青色の放電セル７ｂ群、緑色の放電セル７ｇ
群、および赤色の放電セル７ｒ群はそれぞれ最大２8＝
２５６階調の輝度表示が得られ、これらの放電セルの発
光の組み合わせにより、約１６７７万色の色表示が得ら
れる。
づいた輝度の重みを持った８個のサブフィールドを設け
た場合、青色の放電セル７ｂ群、緑色の放電セル７ｇ
群、および赤色の放電セル７ｒ群はそれぞれ最大２8＝
２５６階調の輝度表示が得られ、これらの放電セルの発
光の組み合わせにより、約１６７７万色の色表示が得ら
れる。
【０００６】次に、前述のＴＶ表示を例にとって、従来
のパネル９における白色表示の色度の調整について説明
する。
のパネル９における白色表示の色度の調整について説明
する。
【０００７】このパネル９の入力信号と各色の放電セル
の発光輝度との関係は、図５に示すように、比例関係に
あり、入力信号が最大値のＳｍのとき２５６階調の最大
輝度が得られる。
の発光輝度との関係は、図５に示すように、比例関係に
あり、入力信号が最大値のＳｍのとき２５６階調の最大
輝度が得られる。
【０００８】また、図６はＸＹＺ表色系色度図を表した
もので、図６中、Ｂ（Ｘｂ，Ｙｂ）、Ｇ（Ｘｇ，Ｙｇ）
およびＲ（Ｘｒ，Ｙｒ）はパネル９における青色、緑色
および赤色の蛍光体８ｂ，８ｇ，８ｒ群の発光の色度座
標を示している。図６は、青色、緑色および赤色の放電
セル７ｂ，７ｇ，７ｒ群の発光輝度をそれぞれ制御する
ことにより三角形ＢＧＲで囲まれた範囲の色の発光表示
が得られることを示している。また、青色、緑色および
赤色の入力信号が最大入力信号Ｓｍのとき、放電セル７
ｂ，７ｇ，７ｒ群の発光輝度は２５６階調の最大輝度と
なり、２５６階調の最大白色発光輝度が得られ、この白
色表示発光の色度の座標がＷ1になることを示してい
る。この場合、白色表示発光の色度の座標Ｗ1が白色の
領域からずれていたり、色温度が低かったりする等望み
の色度ではないときには、青色、緑色および赤色の各入
力信号のレベルを調整してパネルの白色表示発光の色度
を適切な座標に設定させることができる。例えば、図６
に示すように、白色表示発光の色度をＷ1の座標から青
色の色度の方向にあるＷ2の座標へ移動させるには、青
色の入力信号のレベルをそのままにして、緑色および赤
色の入力信号のレベルを減らせばよい。
もので、図６中、Ｂ（Ｘｂ，Ｙｂ）、Ｇ（Ｘｇ，Ｙｇ）
およびＲ（Ｘｒ，Ｙｒ）はパネル９における青色、緑色
および赤色の蛍光体８ｂ，８ｇ，８ｒ群の発光の色度座
標を示している。図６は、青色、緑色および赤色の放電
セル７ｂ，７ｇ，７ｒ群の発光輝度をそれぞれ制御する
ことにより三角形ＢＧＲで囲まれた範囲の色の発光表示
が得られることを示している。また、青色、緑色および
赤色の入力信号が最大入力信号Ｓｍのとき、放電セル７
ｂ，７ｇ，７ｒ群の発光輝度は２５６階調の最大輝度と
なり、２５６階調の最大白色発光輝度が得られ、この白
色表示発光の色度の座標がＷ1になることを示してい
る。この場合、白色表示発光の色度の座標Ｗ1が白色の
領域からずれていたり、色温度が低かったりする等望み
の色度ではないときには、青色、緑色および赤色の各入
力信号のレベルを調整してパネルの白色表示発光の色度
を適切な座標に設定させることができる。例えば、図６
に示すように、白色表示発光の色度をＷ1の座標から青
色の色度の方向にあるＷ2の座標へ移動させるには、青
色の入力信号のレベルをそのままにして、緑色および赤
色の入力信号のレベルを減らせばよい。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図５において
パネル９の入力信号と放電セルの発光輝度との関係につ
いて詳しく見ると、表示の発光輝度の階調制御は、１フ
ィールドの期間に２進法に基づいた輝度の重みを持った
複数個のサブフィールドの輝度の組み合わせで行われる
ため、パネルの発光輝度が入力信号に対して連続的で無
限な関係ではなく、例えば前述のように表示の発光輝度
の階調制御を１フィールドの期間に２進法に基づいた輝
度の重みを持った８個のサブフィールドの輝度の組み合
わせで行った場合には、図７に示すように、２５６段の
階段状に不連続で有限な関係になっている。
パネル９の入力信号と放電セルの発光輝度との関係につ
いて詳しく見ると、表示の発光輝度の階調制御は、１フ
ィールドの期間に２進法に基づいた輝度の重みを持った
複数個のサブフィールドの輝度の組み合わせで行われる
ため、パネルの発光輝度が入力信号に対して連続的で無
限な関係ではなく、例えば前述のように表示の発光輝度
の階調制御を１フィールドの期間に２進法に基づいた輝
度の重みを持った８個のサブフィールドの輝度の組み合
わせで行った場合には、図７に示すように、２５６段の
階段状に不連続で有限な関係になっている。
【００１０】したがって、前述のように、図６に示す白
色表示発光の色度をＷ1の座標から青色の色度の方向に
あるＷ2の座標へ移動させるために、青色の入力信号の
レベルをそのままにして、緑色および赤色の入力信号の
レベルを減らした場合、図８（ａ），（ｂ），（ｃ）に
示すように、青色の入力信号のレベルを最大値のＳｍと
して、緑色、赤色の入力信号のレベルを例えばそれぞれ
０．８×Ｓｍ、０．６×Ｓｍに減らさねばならない。し
かしながらこの場合、青色の放電セル７ｂ群は最大輝度
の２５６階調までの表示発光が可能であるが、緑色の放
電セル７ｇ群および赤色の放電セル７ｒ群の表示発光
は、図８に示すように、破線矢印方向へ輝度が移動する
ので、それぞれ２５６×０．８＝２０５階調までの発光
輝度および２５６×０．６＝１５４階調までの発光輝度
しか得られなくなってしまう。
色表示発光の色度をＷ1の座標から青色の色度の方向に
あるＷ2の座標へ移動させるために、青色の入力信号の
レベルをそのままにして、緑色および赤色の入力信号の
レベルを減らした場合、図８（ａ），（ｂ），（ｃ）に
示すように、青色の入力信号のレベルを最大値のＳｍと
して、緑色、赤色の入力信号のレベルを例えばそれぞれ
０．８×Ｓｍ、０．６×Ｓｍに減らさねばならない。し
かしながらこの場合、青色の放電セル７ｂ群は最大輝度
の２５６階調までの表示発光が可能であるが、緑色の放
電セル７ｇ群および赤色の放電セル７ｒ群の表示発光
は、図８に示すように、破線矢印方向へ輝度が移動する
ので、それぞれ２５６×０．８＝２０５階調までの発光
輝度および２５６×０．６＝１５４階調までの発光輝度
しか得られなくなってしまう。
【００１１】このように従来のパネル９においては、白
色表示のときには２５６階調までの発光輝度が得られる
が、白色表示以外、例えば緑色や赤色の単色の表示をす
る場合には、それぞれ２０５階調の発光輝度、１５４階
調の発光輝度を越える表示ができなくなり、階調表示品
質が著しく損なわれるという問題があった。
色表示のときには２５６階調までの発光輝度が得られる
が、白色表示以外、例えば緑色や赤色の単色の表示をす
る場合には、それぞれ２０５階調の発光輝度、１５４階
調の発光輝度を越える表示ができなくなり、階調表示品
質が著しく損なわれるという問題があった。
【００１２】本発明は、青色、緑色および赤色の放電セ
ル群の発光表示における輝度の階調レベルを低下させる
ことなく、白色表示発光の色度を適切な座標に設定する
ことのできるプラズマディスプレイパネルおよびその階
調表示方法を得ることを目的とする。
ル群の発光表示における輝度の階調レベルを低下させる
ことなく、白色表示発光の色度を適切な座標に設定する
ことのできるプラズマディスプレイパネルおよびその階
調表示方法を得ることを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマディス
プレイパネルは、表面基板と背面基板とが対向して設け
られているとともに、前記表面基板と前記背面基板との
間に複数の隔壁が設けられ、前記表面基板と前記背面基
板と前記隔壁とで囲まれた領域に複数の放電セルを有
し、それぞれの前記放電セル内の少なくとも前記背面基
板の表面に、青色、緑色および赤色に発光する蛍光体群
が付設されたプラズマディスプレイパネルにおいて、前
記蛍光体群中の少なくとも一色の前記蛍光体の幅が他の
色の前記蛍光体の幅と異なった構成を有している。
プレイパネルは、表面基板と背面基板とが対向して設け
られているとともに、前記表面基板と前記背面基板との
間に複数の隔壁が設けられ、前記表面基板と前記背面基
板と前記隔壁とで囲まれた領域に複数の放電セルを有
し、それぞれの前記放電セル内の少なくとも前記背面基
板の表面に、青色、緑色および赤色に発光する蛍光体群
が付設されたプラズマディスプレイパネルにおいて、前
記蛍光体群中の少なくとも一色の前記蛍光体の幅が他の
色の前記蛍光体の幅と異なった構成を有している。
【００１４】また、本発明の請求項１または請求項２記
載のプラズマディスプレイパネルの階調表示方法は、１
フィールドの期間に２進法に基づいた輝度の重みを持っ
た複数個のサブフィールドを設けて、階調表示を行うも
のである。
載のプラズマディスプレイパネルの階調表示方法は、１
フィールドの期間に２進法に基づいた輝度の重みを持っ
た複数個のサブフィールドを設けて、階調表示を行うも
のである。
【００１５】これにより、青色、緑色、赤色の放電セル
群のそれぞれの発光輝度を最大の階調の発光輝度まで表
示可能にして、かつ白色表示の色度を適切な座標に設定
することができる。
群のそれぞれの発光輝度を最大の階調の発光輝度まで表
示可能にして、かつ白色表示の色度を適切な座標に設定
することができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態であるプラ
ズマディスプレイパネル１（以下、パネルという）は、
図１に示すように、表面基板２と背面基板３とが所定の
間隔をあけて対向して設けられているとともに、この表
面基板２と背面基板３との間に複数の隔壁４が設けられ
ている。表面基板２と背面基板３と隔壁４とで囲まれた
領域には、放電セル群５、すなわち放電セル５ｂ，５
ｇ，５ｒ群が形成されている。放電セル５ｂ，５ｇ，５
ｒ群内の背面基板３の表面には、この放電セル５ｂ，５
ｇ，５ｒ群に対応して、青色、緑色および赤色に発光す
る蛍光体６、すなわち６ｂ，６ｇ，６ｒ群がそれぞれ付
設されている。
ズマディスプレイパネル１（以下、パネルという）は、
図１に示すように、表面基板２と背面基板３とが所定の
間隔をあけて対向して設けられているとともに、この表
面基板２と背面基板３との間に複数の隔壁４が設けられ
ている。表面基板２と背面基板３と隔壁４とで囲まれた
領域には、放電セル群５、すなわち放電セル５ｂ，５
ｇ，５ｒ群が形成されている。放電セル５ｂ，５ｇ，５
ｒ群内の背面基板３の表面には、この放電セル５ｂ，５
ｇ，５ｒ群に対応して、青色、緑色および赤色に発光す
る蛍光体６、すなわち６ｂ，６ｇ，６ｒ群がそれぞれ付
設されている。
【００１７】本実施の形態では、後述のように、青色に
発光する蛍光体６ｂ群を持つ放電セル５ｂ（以下、青色
の放電セルという）群を構成する隔壁４の間隔が一番広
く、次に赤色に発光する蛍光体６ｒ群を持つ放電セル５
ｒ（以下、赤色の放電セルという）群を構成する隔壁４
の間隔を、次に緑色に発光する蛍光体６ｇを持つ放電セ
ル５ｇ（以下、緑色の放電セルという）群を構成する隔
壁４の間隔を狭くしている。すなわち、青色の放電セル
５ｂ群の幅Ｗｂ、赤色の放電セル５ｒ群の幅Ｗｒ、緑色
の放電セル５ｇ群の幅Ｗｇが順に各放電セルの幅が狭く
なるように構成されている。本実施形態の場合、４２イ
ンチのパネルとし、幅Ｗｂを０．４５ｍｍ、幅Ｗｇを
０．２７ｍｍ、幅Ｗｒを０．３６ｍｍとし、したがっ
て、それら三者の幅の合計が１．０８ｍｍとなるものを
用いた。なお、従来のパネル９の各幅Ｗｂ，Ｗｇおよび
Ｗｒはいずれも０．３６ｍｍである。
発光する蛍光体６ｂ群を持つ放電セル５ｂ（以下、青色
の放電セルという）群を構成する隔壁４の間隔が一番広
く、次に赤色に発光する蛍光体６ｒ群を持つ放電セル５
ｒ（以下、赤色の放電セルという）群を構成する隔壁４
の間隔を、次に緑色に発光する蛍光体６ｇを持つ放電セ
ル５ｇ（以下、緑色の放電セルという）群を構成する隔
壁４の間隔を狭くしている。すなわち、青色の放電セル
５ｂ群の幅Ｗｂ、赤色の放電セル５ｒ群の幅Ｗｒ、緑色
の放電セル５ｇ群の幅Ｗｇが順に各放電セルの幅が狭く
なるように構成されている。本実施形態の場合、４２イ
ンチのパネルとし、幅Ｗｂを０．４５ｍｍ、幅Ｗｇを
０．２７ｍｍ、幅Ｗｒを０．３６ｍｍとし、したがっ
て、それら三者の幅の合計が１．０８ｍｍとなるものを
用いた。なお、従来のパネル９の各幅Ｗｂ，Ｗｇおよび
Ｗｒはいずれも０．３６ｍｍである。
【００１８】なお、本発明のパネル１についての発光表
示および表示の発光輝度の階調制御は前述の従来のパネ
ル９と同様に行う。
示および表示の発光輝度の階調制御は前述の従来のパネ
ル９と同様に行う。
【００１９】次に、放電セル群の幅について詳しく説明
する。一般に、発光色の違いを問わず、放電セルの幅と
その発光輝度との関係は、図２に示すように、放電セル
の幅に比例して発光輝度が増加する特性を持つ。したが
って、例えば、放電セルの幅Ｗが従来と同じ幅Ｗｏ（Ｗ
／Ｗｏ＝１）の場合、その放電セルの発光輝度をＢｏと
するとき、放電セルの幅Ｗを０．７５×Ｗｏにすると、
その発光輝度を０．７５×Ｂｏとすることができ、ま
た、放電セルの幅Ｗを１．２５×Ｗｏにすると、その発
光輝度を１．２５×Ｂｏとすることができる。
する。一般に、発光色の違いを問わず、放電セルの幅と
その発光輝度との関係は、図２に示すように、放電セル
の幅に比例して発光輝度が増加する特性を持つ。したが
って、例えば、放電セルの幅Ｗが従来と同じ幅Ｗｏ（Ｗ
／Ｗｏ＝１）の場合、その放電セルの発光輝度をＢｏと
するとき、放電セルの幅Ｗを０．７５×Ｗｏにすると、
その発光輝度を０．７５×Ｂｏとすることができ、ま
た、放電セルの幅Ｗを１．２５×Ｗｏにすると、その発
光輝度を１．２５×Ｂｏとすることができる。
【００２０】したがって、本発明においては、青色の放
電セル５ｂ群の幅Ｗｂと緑色の放電セル５ｇ群の幅Ｗｇ
と赤色の放電セル５ｒ群の幅Ｗｒとの合計を一定のまま
Ｗｂ：Ｗｇ：Ｗｒの比を変えればよい。
電セル５ｂ群の幅Ｗｂと緑色の放電セル５ｇ群の幅Ｗｇ
と赤色の放電セル５ｒ群の幅Ｗｒとの合計を一定のまま
Ｗｂ：Ｗｇ：Ｗｒの比を変えればよい。
【００２１】例えば、本発明のパネル１では、図２の関
係から、緑色の放電セル５ｇ群の幅Ｗｇと青色の放電セ
ル５ｂ群の幅Ｗｂとの比をＷｇ／Ｗｂ＝０．８、赤色の
放電セル５ｒ群の幅Ｗｒと青色の放電セル５ｂ群の幅Ｗ
ｂとの比をＷｒ／Ｗｂ＝０．６となるように設定してい
る。
係から、緑色の放電セル５ｇ群の幅Ｗｇと青色の放電セ
ル５ｂ群の幅Ｗｂとの比をＷｇ／Ｗｂ＝０．８、赤色の
放電セル５ｒ群の幅Ｗｒと青色の放電セル５ｂ群の幅Ｗ
ｂとの比をＷｒ／Ｗｂ＝０．６となるように設定してい
る。
【００２２】これは、従来のパネル９において、青色の
放電セル７ｂ群と緑色の放電セル７ｇ群と赤色の放電セ
ル７ｒ群の各幅Ｗｏの合計が３×Ｗｏであるので、本発
明のパネル１においては、青色の放電セル５ｂ群の幅Ｗ
ｂをＷｂ＝１．２５×Ｗｏ、緑色の放電セル５ｇ群の幅
ＷｇをＷｇ＝Ｗｏ、赤色の放電セル５ｒ群の幅ＷｒをＷ
ｒ＝０．７５×Ｗｏとしている。その結果、緑色の放電
セル５ｇ群の幅Ｗｇと青色の放電セル５ｂ群の幅Ｗｂと
の比はＷｇ／Ｗｂ＝１／１．２５＝０．８となり、また
赤色の放電セル５ｒ群の幅Ｗｒと青色の放電セル５ｂ群
の幅Ｗｂとの比はＷｒ／Ｗｂ＝０．７５／１．２５＝
０．６となる。
放電セル７ｂ群と緑色の放電セル７ｇ群と赤色の放電セ
ル７ｒ群の各幅Ｗｏの合計が３×Ｗｏであるので、本発
明のパネル１においては、青色の放電セル５ｂ群の幅Ｗ
ｂをＷｂ＝１．２５×Ｗｏ、緑色の放電セル５ｇ群の幅
ＷｇをＷｇ＝Ｗｏ、赤色の放電セル５ｒ群の幅ＷｒをＷ
ｒ＝０．７５×Ｗｏとしている。その結果、緑色の放電
セル５ｇ群の幅Ｗｇと青色の放電セル５ｂ群の幅Ｗｂと
の比はＷｇ／Ｗｂ＝１／１．２５＝０．８となり、また
赤色の放電セル５ｒ群の幅Ｗｒと青色の放電セル５ｂ群
の幅Ｗｂとの比はＷｒ／Ｗｂ＝０．７５／１．２５＝
０．６となる。
【００２３】したがって、本発明のパネル１において
は、図３（ａ），（ｂ），（ｃ）に示すように、青色、
緑色および赤色の放電セル群についての入力信号に対す
る発光輝度との関係は、図３中、破線矢印の方向へ輝度
が移動するので、従来のパネル９と異なり青色、緑色お
よび赤色の放電セル群に関してそれぞれの入力信号のレ
ベルを変えて白色の色度を変えることなく、青色、緑色
および赤色の全ての放電セル群に関して入力信号の最大
値Ｓｍにおいて適切なＷ2の座標の白色表示が行えるよ
うな青色、緑色および赤色の発光輝度が得られるので、
各色の放電セルの発光輝度の階調レベルは全て２５６階
調のレベルまで表示することができる。また、図３と図
８に示す各色の放電セルの発光輝度の比較から明らかな
ように、本発明のパネル１の白色表示の発光輝度は従来
のパネル９の白色表示の発光輝度の１．２５倍になる。
したがって、本発明のパネル１は、従来のパネル９と異
なり、単色の表示においても階調表示品質を損なうこと
はなく、白色表示発光の色度を任意の色座標に設定でき
るとともに、高輝度化を図ることができる。
は、図３（ａ），（ｂ），（ｃ）に示すように、青色、
緑色および赤色の放電セル群についての入力信号に対す
る発光輝度との関係は、図３中、破線矢印の方向へ輝度
が移動するので、従来のパネル９と異なり青色、緑色お
よび赤色の放電セル群に関してそれぞれの入力信号のレ
ベルを変えて白色の色度を変えることなく、青色、緑色
および赤色の全ての放電セル群に関して入力信号の最大
値Ｓｍにおいて適切なＷ2の座標の白色表示が行えるよ
うな青色、緑色および赤色の発光輝度が得られるので、
各色の放電セルの発光輝度の階調レベルは全て２５６階
調のレベルまで表示することができる。また、図３と図
８に示す各色の放電セルの発光輝度の比較から明らかな
ように、本発明のパネル１の白色表示の発光輝度は従来
のパネル９の白色表示の発光輝度の１．２５倍になる。
したがって、本発明のパネル１は、従来のパネル９と異
なり、単色の表示においても階調表示品質を損なうこと
はなく、白色表示発光の色度を任意の色座標に設定でき
るとともに、高輝度化を図ることができる。
【００２４】なお、本実施の形態のプラズマディスプレ
イパネルにおいては、白色表示の色座標を青色の色座標
の方向へ移動させたときの例であったが、本発明はこれ
以外の場合においても成り立つものである。また、本発
明はプラズマディスプレイパネルの種類、放電セルの構
造の如何にかかわらず実施することができる。
イパネルにおいては、白色表示の色座標を青色の色座標
の方向へ移動させたときの例であったが、本発明はこれ
以外の場合においても成り立つものである。また、本発
明はプラズマディスプレイパネルの種類、放電セルの構
造の如何にかかわらず実施することができる。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
青色、緑色および赤色の放電セル群の発光表示における
輝度の階調レベルを低下させることなく、白色表示発光
の色度を適切な座標に設定することができ、かつ高輝度
のプラズマディスプレイパネルおよびその階調表示方法
を提供することができる。
青色、緑色および赤色の放電セル群の発光表示における
輝度の階調レベルを低下させることなく、白色表示発光
の色度を適切な座標に設定することができ、かつ高輝度
のプラズマディスプレイパネルおよびその階調表示方法
を提供することができる。
【図１】本発明の一実施形態であるプラズマディスプレ
イパネルの一部断面正面図
イパネルの一部断面正面図
【図２】同パネルの放電セルの幅と発光輝度との関係を
示す図
示す図
【図３】同パネルの各色の放電セル群に関して入力信号
と発光輝度との関係を示す図
と発光輝度との関係を示す図
【図４】従来のプラズマディスプレイパネルの一部断面
正面図
正面図
【図５】同パネルの入力信号と発光輝度との関係を示す
図
図
【図６】ＸＹＺ表色系色度図
【図７】図５を詳細に説明するための図
【図８】同パネルの各色の放電セル群に関して入力信号
と発光輝度との関係を示す図
と発光輝度との関係を示す図
１ プラズマディスプレイパネル ２ 表面基板 ３ 背面基板 ４ 隔壁 ５ 放電セル ６ 蛍光体
Claims (3)
- 【請求項１】 表面基板と背面基板とが対向して設けら
れているとともに、前記表面基板と前記背面基板との間
に複数の隔壁が設けられ、前記表面基板と前記背面基板
と前記隔壁とで囲まれた領域に複数の放電セルを有し、
それぞれの前記放電セル内の少なくとも前記背面基板の
表面に、青色、緑色および赤色に発光する蛍光体群が付
設されたプラズマディスプレイパネルにおいて、前記蛍
光体群中の少なくとも一色の前記蛍光体の幅が他の色の
前記蛍光体の幅と異なっていることを特徴とするプラズ
マディスプレイパネル。 - 【請求項２】 前記隔壁が不等間隔で設けられ、前記放
電セルの幅が異なっているとともに、それぞれの前記放
電セルに付設された前記蛍光体群中の少なくとも一色の
前記蛍光体の幅が他の前記放電セルに付設された別の色
の前記蛍光体の幅と異なっていることを特徴とする請求
項１記載のプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項３】 １フィールドの期間に２進法に基づいた
輝度の重みを持った複数個のサブフィールドを設けて、
階調表示を行うことを特徴とする請求項１または請求項
２記載のプラズマディスプレイパネルの階調表示方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9117861A JPH10308179A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | プラズマディスプレイパネルおよびその階調表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9117861A JPH10308179A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | プラズマディスプレイパネルおよびその階調表示方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10308179A true JPH10308179A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=14722120
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9117861A Pending JPH10308179A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | プラズマディスプレイパネルおよびその階調表示方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10308179A (ja) |
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- 1997-05-08 JP JP9117861A patent/JPH10308179A/ja active Pending
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